JPH0533858A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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Publication number
JPH0533858A
JPH0533858A JP3214564A JP21456491A JPH0533858A JP H0533858 A JPH0533858 A JP H0533858A JP 3214564 A JP3214564 A JP 3214564A JP 21456491 A JP21456491 A JP 21456491A JP H0533858 A JPH0533858 A JP H0533858A
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JP
Japan
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torque
transmission
automatic transmission
control
clutch
Prior art date
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Application number
JP3214564A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Yoshizaki
拓男 吉崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速段切り換え時のエンジン回転の吹き上が
りを確実に防止し得るような自動変速機の制御装置を提
供する。 【構成】 自動変速機における2−3シフトアップ時に
は、3−4クラッチを締結しながら2−4ブレーキの締
結を解除していくが、この変速時に2−4ブレーキのド
ラムに伝達される伝達トルクTdに対するバンドトルク
容量Tbの余裕代rが所定の設定値よりも大きくなるよ
うに制御する。伝達トルクTdをエンジンの出力トルク
と3−4クラッチの締結トルクに基いて演算し、またバ
ンドトルク容量Tbを2−4ブレーキの油圧アクチュエ
ータのサーボアプライ圧に基いて演算し、前記余裕代r
(r=Tb−Td)を演算し、余裕代rが設定値以下に
なったときには余裕代rを拡大する方向へ、エンジンの
出力トルク又は3−4クラッチのクラッチ圧を補正制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関し、特に変速段の切り換え時に締結解除される摩擦
締結要素において伝達トルクに対してトルク容量が不足
することで発生するエンジン回転の吹き上がりを防止す
るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載した自動変速機は、通常エン
ジンの出力軸に連結されたトルクコンバータと、トルク
コンバータの出力軸に連結された変速歯車機構と、変速
歯車機構の動力伝達径路を切り換える複数の摩擦締結要
素と、これら摩擦締結要素を夫々締結させる複数の油圧
アクチュエータとを備え、2つの摩擦締結要素の締結状
態を切り換えることにより設定される変速段を有するの
が普通である。例えば、特開昭62−14576号公報
に記載の自動変速機においては、2速から3速への2−
3変速時には、2−4ブレーキの締結を解除しながら3
−4クラッチを締結していくように構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載のよう
な自動変速機における2−3変速時に、3−4クラッチ
の締結力の増大に応じて2−4ブレーキへ伝達される伝
達トルクが減少していくが、3−4クラッチの油圧アク
チュエータへの油圧供給のタイミングと2−4ブレーキ
の油圧リリースのタイミングとに微妙なズレが生じる
と、2−4ブレーキへ伝達される伝達トルクが2−4ブ
レーキのトルク容量よりも大きくなってドラムとブレー
キバンド間がスリップ状態となって、エンジン回転が急
激に吹き上がる、吹き上がりという現象が起こり、2−
4ブレーキのバンドや3−4クラッチの摩擦板の摩擦特
性が変化したり耐久性が低下したりするという問題があ
る。本発明の目的は、変速段切り換え時のエンジン回転
の吹き上がりを確実に防止し得るような自動変速機の制
御装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動変速
機の制御装置は、エンジンの出力軸に連結されたトルク
コンバータと、トルクコンバータの出力軸に連結された
変速歯車機構と、変速歯車機構の動力伝達径路を切り換
える複数の摩擦締結要素と、これら摩擦締結要素を夫々
締結させる複数の油圧アクチュエータとを備え、2つの
摩擦締結要素の締結状態を切り換えることで設定される
変速段を有する自動変速機において、前記2つの摩擦締
結要素のうちの締結が解除される締結側の摩擦締結要素
に入力される伝達トルクを求める伝達トルク検知手段
と、前記締結側の摩擦締結要素の伝達トルク容量を求め
るトルク容量検知手段と、前記伝達トルク検知手段で求
めた伝達トルクに対するトルク容量検知手段で求めたト
ルク容量の余裕代が所定値以下になったときこの余裕代
を拡大させる方向に、伝達トルク又は伝達トルク容量に
影響を与える可変物理量を補正する制御手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0005】請求項2に係る自動変速機の制御装置は、
請求項1の制御装置において、前記制御手段は、伝達ト
ルクとその伝達トルク変化率及び前記トルク容量とその
トルク容量変化率に基いて前記余裕代を予測しながら制
御するように構成されたことを特徴とするものである。
【0006】請求項3に係る自動変速機の制御装置は、
請求項1又は2の制御装置において、前記可変物理量が
油圧アクチュエータへ供給される油圧であり、制御手段
はこの油圧を上昇させることで余裕代を拡大させるよう
に構成されたことを特徴とするものである。
【0007】請求項4に係る自動変速機の制御装置は、
請求項1又は2の制御装置において、前記可変物理量が
エンジンの出力トルクであり、制御手段はこの出力トル
クを減少させることで余裕代を拡大させるように構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0008】請求項5に係る自動変速機の制御装置は、
請求項1の制御装置において、前記所定値は、伝達トル
クの減少に応じて減少するように設定されたことを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】請求項1に係る自動変速機の制御装置において
は、自動変速機の2つの摩擦締結要素の締結状態を切り
換えることで変速段を設定する際に、伝達トルク検知手
段は2つの摩擦締結要素のうちの締結が解除される締結
側の摩擦締結要素に入力される伝達トルクを求め、トル
ク容量検知手段は前記締結側の摩擦締結要素の伝達トル
ク容量を求め、制御手段は伝達トルクに対するトルク容
量の余裕代が所定値以下になったときこの余裕代を拡大
させる方向に、伝達トルク又は伝達トルク容量に影響を
与える可変物理量を補正する。従って、前記変速時に常
に伝達トルクに対するトルク容量の余裕代が所定値以上
に保持されるから、前記締結側の摩擦締結要素において
トルク容量よりも伝達トルクが大きくなってスリップ状
態が発生してエンジン回転が吹き上がることがない。
【0010】請求項2に係る自動変速機の制御装置にお
いては、基本的に請求項1と同様の作用が得られるが、
前記制御手段は、伝達トルクとその伝達トルク変化率及
びトルク容量とそのトルク容量変化率に基いて余裕代を
予測しながら制御するので、制御手段における制御演算
処理に要する時間と可変物理量が変化する応答時間とを
加味して予測制御することが可能になり、余裕代を精密
に制御することができる。
【0011】請求項3に係る自動変速機の制御装置にお
いては、基本的に請求項1又は2と同様の作用が得られ
るが、可変物理量が油圧アクチュエータへ供給される油
圧であり、制御手段はこの油圧を上昇させることで余裕
代を拡大させる。例えばデューティソレノイドバルブな
どを介して油圧を制御することで、簡単に余裕代を拡大
させることができる。
【0012】請求項4に係る自動変速機の制御装置にお
いては、基本的に請求項1又は2と同様の作用が得られ
るが、可変物理量がエンジンの出力トルクであり、制御
手段はこの出力トルクを減少させることで余裕代を拡大
させる。例えばエンジンの燃料をカットしたり又は点火
時期を遅角させるなどの簡単な制御により、余裕代を拡
大させることができる。
【0013】請求項5に係る自動変速機の制御装置にお
いては、基本的に請求項1と同様の作用が得られるが、
前記所定値は、伝達トルクの減少に応じて減少するよう
に設定されているので、前記締結解除側の摩擦締結要素
の締結解除のタイミングを精密に制御することができ
る。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る自動変速機の制御装置に
よれば、2つの摩擦締結要素のうちの締結が解除される
締結解除側の摩擦締結要素に入力される伝達トルクを求
める伝達トルク検知手段とトルク容量検知手段と制御手
段とを設け、伝達トルクに対するトルク容量の余裕代が
所定値以下になったときこの余裕代を拡大させる方向
に、伝達トルク又は伝達トルク容量に影響を与える可変
物理量を補正するように構成したことにより、自動変速
機の2つの摩擦締結要素の締結状態を切り換えることで
変速段を設定する際に締結が解除される締結側の摩擦締
結要素において伝達トルクに対するトルク容量の余裕代
を所定値以上に保持できるから、トルク容量よりも伝達
トルクが大きくなってスリップ状態が発生してエンジン
回転が吹き上がるのを確実に防止することが出来る。
【0015】請求項2に係る自動変速機の制御装置によ
れば、基本的に請求項1と同様の効果が得られるが、前
記制御手段を、伝達トルクとその伝達トルク変化率及び
トルク容量とそのトルク容量変化率に基いて余裕代を予
測しながら制御するように構成したことにより、制御演
算処理に要する時間と可変物理量が変化する応答時間と
を加味して予測制御することが可能になり、余裕代を精
密に制御することができる。
【0016】請求項3に係る自動変速機の制御装置によ
れば、基本的に請求項1又は2と同様の効果が得られる
が、可変物理量が油圧アクチュエータへ供給される油圧
であり、この油圧を上昇させることで余裕代を拡大させ
るように制御手段を構成したことにより、例えばデュー
ティソレノイドバルブなどを介して油圧を制御すること
で、簡単に余裕代を拡大させることができる。
【0017】請求項4に係る自動変速機の制御装置によ
れば、基本的に請求項1又は2と同様の効果が得られる
が、可変物理量がエンジンの出力トルクであり、この出
力トルクを減少させることで余裕代を拡大させるように
制御手段を構成したことにより、例えばエンジンの燃料
噴射量を減少補正したり又は燃料カットしたり又は点火
時期を遅角させるなどの簡単な制御により、余裕代を拡
大させることができる。
【0018】請求項5に係る自動変速機の制御装置によ
れば、基本的に請求項1と同様の効果が得られるが、前
記所定値は、伝達トルクの減少に応じて減少するように
設定されているので、前記締結側の摩擦締結要素の締結
解除のタイミングを精密に制御することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。先ず、図1により自動変速機の機械的構成に
ついて説明すると、自動変速機10は、主な構成とし
て、トルクコンバータ2と、トルクコンバータ2の出力
で駆動される変速歯車機構10と、この機構10の動力
伝達経路を切り換えるクラッチやブレーキ名等の複数の
摩擦締結要素20、21、23〜25、27及びワンウ
ェイクラッチ22、26とを有し、これらにより走行レ
ンジとしてのD、2、1、Rの各レンジと、Dレンジで
の1〜4速、2レンジでの1〜3速、1レンジでの1〜
2速とが得られるように構成してある。
【0020】前記トルクコンバータ2は、エンジン出力
軸1に連結されたケース11内に固設されたポンプ3
と、ポンプ3に対向状に配設されポンプ3により作動油
を介して駆動されるタービン4と、ポンプ3とタービン
4との間に介設され且つ変速機ケース11にワンウェイ
クラッチ6を介して支持されトルク増大作用を行うステ
ータ5と、ケース11とタービン4との間に設けられ、
ケース11を介してエンジン出力軸1とタービン4とを
直結するロックアップクラッチ29とで構成されてい
る。前記タービン4の回転がタービンシャフト13を介
して変速歯車機構10に出力されるように構成してあ
る。エンジン出力軸1にはタービンシャフト13内を貫
通するポンプ駆動軸12が連結され、この駆動軸12に
より油圧ポンプ31が駆動されるように構成してある。
【0021】前記変速歯車機構10は、ラビニョ型プラ
ネタリギヤ装置で構成され、タービンシャフト13に遊
嵌合された小径のスモールサンギヤ15と、このサンギ
ヤ15の後方においてタービンシャフト13に遊嵌合さ
れた大径のラージサンギヤ16と、スモールサンギヤ1
5に噛合された複数のショートピニオンギヤ18と、前
半部がショートピニオンギヤ18に噛合され且つ後半部
がラージサンギヤ16に噛合されたロングピニオンギヤ
17と、これらロングピニオンギヤ17とショートピニ
オンギヤ18を回転自在に支持するキャリヤ14と、ロ
ングピニオンギヤ17の前半部に噛合されたリングギヤ
19とで構成されている。
【0022】タービンシャフト13とスモールサンギヤ
15との間にフォワードクラッチ20と第1ワンウェイ
クラッチ22とが直列に介設され、これらのクラッチ2
0、22に並列にコーストクラッチ21が介設され、タ
ービンシャフト13とキャリヤ14との間には3−4ク
ラッチ27が介設され、タービンシャフト13とラージ
サンギヤ16との間にリバースクラッチ24が介設され
ている。ラージサンギヤ16とリバースクラッチ24と
の間にはラージサンギヤ16を固定するバンドブレーキ
からなる2−4ブレーキ23(これは、ドラム23aと
バンド23bとを含む)が設けられ、キャリヤ14と変
速機ケースとの間には、キャリヤ14の反力を受け止め
る第2ワンウェイクラッチ26と、キャリヤ14を固定
するローリバースブレーキ25とが並列に設けられてい
る。前記リングギヤ19が出力ギヤ28に連結され、出
力ギヤ28から差動装置を介して左右の車輪に回転が伝
達されるように構成してある。
【0023】次に、クラッチやブレーキ等の摩擦締結要
素20、21、23〜25、27及びワンウェイクラッ
チ22、26の作動状態と変速段との関係について説明
すると、先ず1速においては、フォワードクラッチ20
が締結され且つ両ワンウェイクラッチ22、26がロッ
ク状態となる。そのため、トルクコンバータ2の出力回
転はタービンシャフト13からフォワードクラッチ2
0、第1ワンウェイクラッチ22を介してスモールサン
ギヤ15に入力される。この場合、第2ワンウェイクラ
ッチ26の作用でキャリヤ14が固定されるため変速歯
車機構10は、スモールサンギヤ15からショートピニ
オンギヤ18を介してリングギヤ19に回転を伝達する
差動動作を行なわない固定的なギヤ列として作動する。
その結果、スモールサンギヤ15とリングギヤ19との
径の比に対応する大きな減速比の1速状態が得られる。
【0024】次に、2速においては、前記1速の状態に
加えて2−4ブレーキ23が作動し、ラージサンギヤ1
6が固定され、第2ワンウェイクラッチ26が空転状態
となる。そのため、タービンシャフト13からスモール
サンギヤ15に伝達された回転がショートピニオンギヤ
18を介してロングピニオンギヤ17に伝達され、ロン
グピニオンギヤ17はこれに噛み合うラージサンギヤ1
6が固定されているためラージサンギヤ16上を公転
し、これに伴ってキャリヤ14が回転する。その結果、
1速状態に比較してキャリヤ14aの回転分(ロングピ
ニオンギヤ17の公転分)だけリングギヤ19の回転が
増速され、1速時よりも減速比が小さい2速状態が得ら
れる。
【0025】次に、3速においては、前記2速の状態か
ら2−4ブレーキ23が開放され、3−4クラッチ27
が締結される。そのため、タービンシャフト13の回転
は、フォワードクラッチ20及び第1ワンウェイクラッ
チ22を介してスモールサンギヤ15に入力されると同
時に、3−4クラッチ27を介してキャリヤ14にも入
力される。その結果、変速歯車機構10の全体が一体回
転し、リングギヤ19がタービンシャフト13と同じ速
度で回転する3速状態が得られる。
【0026】次に、4速においては、前記3速で一旦開
放された2−4ブレーキ23が再び締結される。そのた
め、タービンシャフト13の回転は、3−4クラッチ2
7からキャリヤ14に入力され、ロングピニオンギヤ1
7が公転することになるが、ロングピニオンギヤ17が
噛み合ったラージサンギヤ16が2−4ブレーキ23に
より固定されているため、ロングピニオンギヤ17は、
キャリヤ14と共に公転しながら自転することになる。
その結果、ロングピニオンギヤ17に噛み合うリングギ
ヤ19は、キャリヤ14の回転(タービンシャフト13
の回転)にロングピニオンギヤ17の自転分だけ増進さ
れて回転されることになり、これによりオーバードライ
ブ状態の4速が得られる。尚、この場合、フォワードク
ラッチ20は締結された状態にあるが、これに直列の第
1ワンウェイクラッチ22が空転するので、タービンシ
ャフト13の回転がスモールサンギヤ15に入力される
ことはない。
【0027】次に、後退速においては、リバースクラッ
チ24とローリバースブレーキ25とが締結され、ター
ビンシャフト13の回転がラージサンギヤ16に入力さ
れ且つキャリヤ14が固定される。そのため、ラージサ
ンギヤ16からロングピニオンギヤ17を介してリング
ギヤ19に至る固定的なギヤ列を介して回転が伝達さ
れ、ラージサンギヤ16とリングギヤ19との径の比に
対応した減速比が得られるが、その場合に、リングギヤ
19の回転方向がタービンシャフト13乃至ラージサン
ギヤ16の回転方向の反対となる。
【0028】尚、1〜3速時に回転を伝達する第1ワン
ウェイクラッチ22及び1速時に反力を受け止める第2
ワンウェイクラッチ26は、コースティング時に空転す
るため、これらの変速段ではエンジンブレーキが作動し
ないことになるが、Dレンジの3速、2レンジの2、3
速、及び1レンジの1、2速では、第1ワンウェイクラ
ッチ22に並列のコーストクラッチ21が締結され、ま
た1レンジの1速では第2ワンウェイクラッチ22に並
列のローリバースブレーキ25が締結されるので、Dレ
ンジの3速、2レンジの2、3速及び1レンジの1、2
速でエンジンブレーキが得られることになる。以上の各
摩擦締結要素及びワンウェイクラッチ22、26の作動
と変速段との関係をまとめると表1の通りである。
【表1】
【0029】次に、図2により前記摩擦締結要素を夫々
作動させる油圧アクチュエータに対して作動油を給排す
る油圧回路30について説明する。ここで、2−4ブレ
ーキ23の油圧アクチュエータ23Aはアプライホート
23cとリリースポート23dとを有するサーボピスト
ンで構成され、アプライホート23cのみに作動油が供
給されている時に2−4ブレーキ23を締結させるとと
もに、両ポート23c、23dとも作動油が供給されて
いない時及び両ポート23c、23dとも作動油が供給
されている時に2−4ブレーキ23を開放させるように
構成してある。その他のアクチュエータは通常の油圧シ
リンダで構成され、作動油が供給された時にその摩擦締
結要素を締結させるように構成してある。
【0030】この油圧回路30は、エンジンによって図
1のポンプ駆動軸12を介して機械的に駆動される油圧
ポンプ31を有し、このポンプ31から油路61にオイ
ルが吐出される。ポンプ31から油路61に吐出された
作動油は圧力調整バルブ32に導かれる。圧力調整バル
ブ32は、ポンプ31から吐出される作動油の圧力(ラ
イン圧)を調整するもので、デューティソレノイドバル
ブ33により制御される。ソレノイドレデューシングバ
ルブ34によって所定圧に減圧された油圧がデューティ
ソレノイドバルブ33によりデューティ制御(バルブ3
3の開閉時間を調整することでドレン量が調整されて油
圧が制御される)され、この油圧が圧力調整バルブ32
にパイロット圧として供給され、このパイロット圧に応
じてライン圧が調整される。前記圧力調整バルブ32に
より調整されたライン圧はマニュアルシフトバルブ35
のポートgに供給される。このマニュアルシフトバルブ
35は、手動によりP、N、D、2、1レンジにシフト
され、各レンジでポートgから夫々所定のポートに作動
油が供給される。前記ポートgは、1レンジのときポー
トa、eに連通され、2レンジのときポートa、cに連
通され、Dレンジのときポートa、cに連通され、Rレ
ンジのときポートfに連通される。
【0031】マニュアルシフトバルブ35のポートa
は、油路62により1−2シフトバルブ36に接続さ
れ、この1−2シフトバルブ36には1−2ソレノイド
バルブ37により制御されるパイロット圧が作用してい
る。1速のとき1−2ソレノイドバルブ37がOFFと
され、1−2シフトバルブ36のスプールが図中左側に
位置して2−4ブレーキ23のアプライポート23cに
通じる油路63がドレン側に連通され、また2〜4速の
とき1−2ソレノイドバルブ37がONとされ、1−2
シフトバルブ36のスプールが図中右側に位置してポー
トaからの油圧が2−4ブレーキ23のアプライポート
23cに供給される。更に、1−2シフトバルブ36
は、1レンジの1速のときマニュアルシフトバルブ35
のポートeからロー減圧弁38を介して供給された作動
油をローリバースバルブ25に供給するように構成して
ある。
【0032】前記マニュアルシフトバルブ35のポート
aからの油圧は、2−3シフトバルブ39にも供給さ
れ、2−3シフトバルブ39は油路64によりマニュア
ルシフトバルブ35のポートcに接続され、2−3シフ
トバルブ39のパイロット圧が2−3ソレノイドバルブ
40により制御される。そして、1、2速のときには2
−3ソレノイドバルブ40がONとされて2−3シフト
バルブ39のスプールが図中右側に位置し、3−4クラ
ッチ27に通じる油路65がドレンされて3−4クラッ
チ27が開放される。また、3、4速のときには2−3
ソレノイドバルブ40がOFFとされ、2−3シフトバ
ルブ39のスプールが図中左側に位置し、ポートcから
の油圧が油路65に送られて3−4クラッチ27が締結
される。油路65は3−4シフトバルブ41にも接続さ
れ、3−4シフトバルブ41には3−4ソレノイドバル
ブ42により制御されるパイロット圧が作用している。
【0033】Dレンジの1、2、4速のとき及び2レン
ジの1速のときには3−4ソレノイドバルブ42がON
とされ、3−4シフトバルブ41のスプールが図中右側
に位置し、2−4ブレーキ23のリリースポート23d
に通じる油路66がドレンされる。また、Dレンジの3
速、2レンジの2、3速、1レンジの1、2速のときに
は3−4ソレノイドバルブ42がOFFとされ、2−3
シフトバルブ39のスプールが図中左側に位置し、油路
66と2−3シフトバルブ39に接続された油路65と
が連通されて、2−3シフトバルブ39の作動に応じて
リリースポート23dに対する油圧の給排が行われる。
更に、3−4シフトバルブ41はポートaに通じる油路
67とコーストクラッチ21に通じる油路68との油圧
の給排を切り換え、これに応じてコーストクラッチ21
の開放、締結も行われる。
【0034】こうして、ソレノイドバルブ37、40、
42により制御されるシフトバルブ36、39、41の
作動に応じて摩擦締結要素の締結、開放が前記表1のよ
うに行われる。尚、シフトバルブ36、39、41と2
−4ブレーキ23及び3−4クラッチ27との間の油圧
回路中には、変速ショック緩和等の為の1−2アキュム
レータ43、2−3アキュムレータ44、2−4タイミ
ングバルブ45、3−2タイミングバルブ46及びバイ
パスバルブ47が設けられている。加えて、油圧回路3
0には、D、2、1レンジでフォーワードクラッチ20
を締結させるようにポートaからの油圧を送る油路69
とこれに接続されたN−Dアキュムレータ48、Rレン
ジでリバースクラッチ24を締結させるようにポンプポ
ートfからの油圧を送る油路70とこれに接続されたN
−Rアキュムレータ49、ロックアップクラッチ29を
制御するロックアップコントロールバルブ50とこれを
制御するロックアップソレノイドバルブ51、コンバー
タリリーフバルブ52等が設けられている。
【0035】次に制御系について説明すると、図3に示
すように、前記自動変速機を制御するコントロールユニ
ット80が設けられ、このコントロールユニット80に
は、少なくとも、エンジンのスロットルバルブの開度T
VOを検出するスロットル開度センサ81からのスロッ
トル開度信号と、自動変速機が搭載された車両の車速V
を検出する車速センサ82からの車速信号と、エンジン
回転数Neを検出するエンジン回転数センサ83からの
エンジン回転数信号と、タービンシャフト13の回転数
Ntを検出するセンサからのタービン回転数信号と、3
−4クラッチ27の油圧シリンダに供給される油圧P34
(油路65の油圧)を検出する油圧センサ85からの3
−4クラッチ圧信号と、2−4ブレーキ23のサーボア
プライ圧Psaを検出する油圧センサ86からのサーボ
アプライ圧信号とが供給されている。そして、コントロ
ールユニット80からは、前記デューティソレノイドバ
ルブ33と、1−2ソレノイドバルブ37と、2−3ソ
レノイドバルブ40と、3−4ソレノイドバルブ42
と、ロックアップソレノイドバルブ51とに、夫々駆動
信号が供給される。
【0036】前記コントロールユニット80は、検出信
号を波形整形する波形整形回路、A/D変換器、入出力
インターフェース、マイクロコンピュータ、駆動回路な
どからなり、マイクロコンピュータのROMには、少な
くとも、スロットル開度TVOと油路61のライン圧と
の関係を設定したマップに基いてライン圧を制御するラ
イン圧制御の制御プログラム、スロットル開度TVOと
車速Vとをパラメータとする変速マップに基いて変速段
をシフトアップ・シフトダウンする変速制御の制御プロ
グラム、本願特有の後述の2−3シフトアップ用エンジ
ン回転吹き上がり防止制御の制御プログラムなどが予め
格納されている。
【0037】ここで、本願特有の2−3シフトアップ用
エンジン回転吹き上がり防止制御の概要について説明し
ておくと、2速のとき2−4ブレーキ23は締結状態に
あり、また3−4クラッチ27は開放状態にあり、2速
から3速へシフトアップする2−3変速時には、3−4
クラッチ27の締結に応じて2−4ブレーキ23の締結
解除を行うことになるが、このとき2−4ブレーキ23
のドラム23aに伝達される伝達トルクTdが、バンド
23bで耐え得るバンドトルク容量Tbよりも小さい場
合には適正な変速が実行されることになるが、伝達トル
クTdがバンドトルク容量Tbよりも大きくなるとドラ
ム23aとバンド23b間にスリップが発生し、瞬間的
に略3速の状態に切り替わるためエンジン回転が吹き上
がる吹き上がりの現象が発生する。そこで、これを防止
するため2−3変速の間種々の検出信号に用いて伝達ト
ルクTdとバンドトルク容量Tbとを求め、伝達トルク
Tdに対するバンドトルク容量Tbの余裕代を求め、こ
の余裕代が所定の設定値以下になったときには、この余
裕代を拡大する方向へ、ライン圧又はエンジントルクを
補正制御するように構成してある。
【0038】前記伝達トルクTdは、次式により求める
ことができる。 Td=K1・Te−K2・T34 ・・・・・・(1) 但し、K1とK2は夫々所定の定数であり、Teはエン
ジンの出力トルクで,これはスロットル開度TVOとエ
ンジン回転数Neをパラメータとするトルクマップ(こ
れは、この制御に付随させて予め格納されている)から
求めることができ、T34は3−4クラッチ27の締結ト
ルクで、これは次式より求めることができる。 T34=2・n・R・μc・A1・P34/100+K3・Ne2 ・・・・・(2) 但し、nはクラッチ枚数、Rは有効半径、μcは摩擦係
数、A1は有効面積、P34は3−4クラッチ圧、K3は
定数、Neはエンジン回転数である。一方、バンドトル
ク容量Tbは、次式により求めることができる。 Tb=Rd〔exp(μ・θ)−1〕×〔A2・Psa−Fr〕・・・・(3) 但し、Rdはドラム半径、μは摩擦係数、θはバンド巻
角、A2はサーボアプライ面積、Psaはサーボアプラ
イ圧、Frは復帰スプリング力である。前記(1) 式と
(2) 式により、エンジン出力トルクTeとエンジン回転
数Neと3−4クラッチ圧P34に基いて伝達トルクTd
を求めることができ、また前記(3) 式により、サーボア
プライ圧Psaに基いてバンドトルク容量Tbを求める
ことができる。
【0039】次に、2−3シフトアップ用エンジン回転
吹き上がり防止制御のルーチンについて、図4〜図6に
基いて説明する。尚、図中符号Si(i=1、2、3・
・・・・)は各ステップを示すものである。2−3シフ
トアップ変速の開始とともに制御が開始されると、各種
センサから各種信号が読み込まれ(S1)、次に前記
(3) 式により2−4ブレーキ23のバンドトルク容量T
bが演算され(S2)、次に前記(2) 式より3−4クラ
ッチ27の締結トルクT34が演算され(S3)、次に前
記(1) 式により2−4ブレーキ23のドラム23aの伝
達トルクTdが演算される(S4)。ここで、図6、図
7に示すように、2−4ブレーキ23の締結解除時、当
初締結状態の間伝達トルクTdは所定の値で、その後3
−4クラッチ27の締結トルクの増加に応じて減少して
いき、伝達トルクTd=0になるとトルクフェーズが終
了してイナーシャフェーズに移行し、伝達トルクTd=
バンドトルク容量Tbとなったときに2−3変速が完了
する。
【0040】次に、S5において伝達トルクTdが正か
否かの判定がなされ、伝達トルクTdが正のときにはS
6でトクルフェーズであると判断してから、S7におい
て伝達トルクTdに対するバンドトルク容量Tbの余裕
代rがr=(Tb−Td)により演算され、次にS8に
おいて余裕代rが所定の設定値ε以下か否か判定され、
余裕代rが設定値εよりも大きいときにはS1へ戻り、
S1〜S8が繰り返される。余裕代rが設定値εよりも
大きい限り、ドラム23aとバンド23b間にスリップ
が発生することはなく、エンジン回転の吹き上がりも発
生しない。しかし、余裕代rが減少していって余裕代r
=(Tb−Td)が負になると、前記のようにエンジン
回転の吹き上がりが発生することから、S8における判
定の結果余裕代rが設定値ε以下になると、S9へ移行
して余裕代rを拡大させる余裕代拡大制御が実行され、
その後S1へ戻る。
【0041】前記余裕代を拡大する為には、伝達トルク
Tdを小さくするか又はバンドトルク容量Tbを大きく
すればよい。伝達トルクTdを小さくするには、前記
(1) 式から判るように3−4クラッチ27の締結トルク
34を大きくするか又はエンジンの出力トルクTeを小
さくすればよい。また、バンドトルク容量Tbを大きく
するには、前記(3) 式から判るようにサーボアプライ圧
Psaを大きくすればよい。本実施例では、余裕代拡大
制御として、デューティソレノイドバルブ33の駆動パ
ルスのデューティ率を所定値だけ減少させてライン圧を
所定圧だけ高めることで、3−4クラッチ圧P34を所定
圧だけ高め、これにより3−4クラッチ27の締結トル
クT34を所定値だけ大きくして伝達トルクTdを所定値
だけ小さくする制御を行う。但し、この余裕代拡大制御
の代わりに、エンジンの燃料噴射量を所定値だけ減少さ
せる制御、又はエンジンの点火タイミングを所定値だけ
遅角させる制御、又はエンジンの燃料カットを所定時間
実行させる制御などを採用することも可能である。この
場合、コントロールユニット80からエンジンのコント
ロールユニットへ制御信号を供給することによりこれら
の制御を行うことができる。また、油圧回路30に改造
を加えてサーボアプライ圧Psaを独立に制御可能に構
成し、サーボアプライ圧Psaを所定値だけ増加させる
制御を採用することも可能である。
【0042】前記S9における余裕代拡大制御の実行の
後、S1へ戻って、S1〜S9が繰り返されるので、図
6に示すように、トルクフェーズの期間においては伝達
トルクTdに対するバンドトルク容量Tbの余裕代rが
設定値ε以上に維持されることになる。それ故、2−3
変速時のエンジン回転の吹き上がりが確実に防止される
ことになる。その後、伝達トルクTdとバンドトルク容
量Tbとが減少していき、伝達トルクTdが負になる
と、S5からS10へ移行し、S10においてイナーシ
ャフェーズであると判断してから、S11においてター
ビン軸回転数変化率が演算され、次にS12においてタ
ービン軸回転数とタービン軸回転数変化率とに基いて吹
き上がりが発生したか否か判定される。イナーシャフェ
ーズの期間に吹き上がりが発生することは希であるの
で、通常はS12からS13へ移行し、S13において
伝達トルクTdが負の所定値以下となって2−3変速が
完了したか否か判定され、NoのときはS1へ戻ってS
1〜S5、S10〜S13が繰り返され、2−3変速が
完了すると、この制御は終了する。但し、S12の判定
の結果、吹き上がりが発生した場合には、S14におい
て前記余裕代rの為の設定値εが微小量Δだけ増加補正
されて制御が終了する。
【0043】次に、前記2−3シフトアップ用エンジン
回転吹き上がり防止制御のルーチンを部分的に変更して
図5のように構成してもよい。尚、S1〜S6、S7〜
S9、S10〜S14のステップは前記と同様であるた
め説明を省略し、追加的に設けたステップS20〜S2
3について説明する。この制御は、コントロールユニッ
ト80における演算処理時間の遅れと、油圧系の応答遅
れを考慮して、近未来における伝達トルクTdとバンド
トルク容量Tbとを予測し、これらに基いて制御するよ
うに構成してある。S6の次のS20において、バンド
トルク容量Tbの変化率が演算され、次にS21におい
て現在のバンドトルク容量Tbにバンドトルク容量Tb
の変化率×微小時間Δtを加算することで近未来のバン
ドトルク容量Tbが演算され、次にS22において伝達
トルクTdの変化率が演算され、次にS23において現
在の伝達トルクTdに伝達トルクTdの変化率×微小時
間Δtを加算することで近未来の伝達トルクTdが演算
され、次に前記S7と同じ演算により余裕代rが演算さ
れ、その後S8移行が実行される。
【0044】このように、近未来における伝達トルクT
dとバンドトルク容量Tbとを予測し、これらの伝達ト
ルクTdとバンドトルク容量Tbに基いて制御すること
により、回転吹き上がり防止制御の確実性・信頼性を高
めることができる。尚、前記設定値εは、所定の値に設
定したが、ε=C1・Td+C2 (但し、C1は正の
定数、C2は零又は正の定数)のように伝達トルクTd
が小さくなるのに応じて設定値εも小さくなるように設
定することもでき、この場合2−4ブレーキ23の締結
解除のタイミングを精密に制御することができる。
【0045】以上説明したように、本実施例の2−3シ
フトアップ用エンジン回転吹き上がり防止制御において
は、2−4ブレーキ23における伝達トルクTdとバン
ドトルク容量Tbを微小時間毎に演算し、伝達トルクT
dに対するバンドトルク容量Tbの余裕代rを求め、こ
の余裕代rが設定値ε以下にならないように制御するの
で、2−3変速時の吹き上がりを確実に防止することが
できる。更に、近未来の伝達トルクTdとバンドトルク
容量Tbを微小時間毎に演算し、伝達トルクTdに対す
るバンドトルク容量Tbの余裕代rを求め、この余裕代
rが設定値ε以下にならないように制御するので、コン
トロールユニット80における演算処理時間の遅れと、
油圧系の応答遅れの影響を受けないように確実に制御す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の構成図である。
【図2】自動変速機の油圧回路の構成図である。
【図3】自動変速機の制御系の構成図である。
【図4】2−3シフトアップ用エンジン回転吹き上がり
防止制御のルーチンのフローチャートである。
【図5】変形例に係る同吹き上がり防止制御のルーチン
のフローチャートである。
【図6】伝達トルクTdとバンドトルク容量Tbのタイ
ムチャートである。
【図7】2−4ブレーキのドラムのリーディング及びト
レーリング方向の説明図である。
【符号の説明】
2 トルクコンバータ 10 変速歯車機構 13 タービンシャフト 20 フォーワードクラッチ 21 コーストクラッチ 22 第1ワンウェイクラッチ 23 2−4ブレーキ 24 リバースクラッチ 25 ローリバースブレーキ 26 第2ワンウェイクラッチ 27 3−4クラッチ 30 油圧回路 33 テューティソレノイドバルブ 80 コントロールユニット 81 スロットル開度センサ 82 車速センサ 83 エンジン回転数センサ 84 タービン回転数センサ 85 3−4クラッチ圧検出用油圧センサ 86 サーボアプライ圧検出用油圧センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力軸に連結されたトルクコン
    バータと、トルクコンバータの出力軸に連結された変速
    歯車機構と、変速歯車機構の動力伝達径路を切り換える
    複数の摩擦締結要素と、これら摩擦締結要素を夫々締結
    させる複数の油圧アクチュエータとを備え、2つの摩擦
    締結要素の締結状態を切り換えることで設定される変速
    段を有する自動変速機において、 前記2つの摩擦締結要素のうちの締結が解除される締結
    側の摩擦締結要素に入力される伝達トルクを求める伝達
    トルク検知手段と、 前記締結側の摩擦締結要素の伝達トルク容量を求めるト
    ルク容量検知手段と、 前記伝達トルク検知手段で求めた伝達トルクに対するト
    ルク容量検知手段で求めたトルク容量の余裕代が所定値
    以下になったときこの余裕代を拡大させる方向に、伝達
    トルク又は伝達トルク容量に影響を与える可変物理量を
    補正する制御手段とを備えたことを特徴とする自動変速
    機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、伝達トルクとその伝達
    トルク変化率及び前記トルク容量とそのトルク容量変化
    率に基いて前記余裕代を予測しながら制御するように構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記可変物理量が油圧アクチュエータへ
    供給される油圧であり、制御手段はこの油圧を上昇させ
    ることで余裕代を拡大させるように構成されたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記可変物理量がエンジンの出力トルク
    であり、制御手段はこの出力トルクを減少させることで
    余裕代を拡大させるように構成されたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定値は、伝達トルクの減少に応じ
    て減少するように設定されたことを特徴とする請求項1
    に記載の自動変速機の制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11132322A (ja) * 1997-10-30 1999-05-21 Unisia Jecs Corp 自動変速機の制御装置
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CN107787278A (zh) * 2015-05-05 2018-03-09 波克兰液压工业设备公司 用于开式回路机动车辆的液压助力***

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