JPH05338529A - 車両のブレーキ装置 - Google Patents

車両のブレーキ装置

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JPH05338529A
JPH05338529A JP19579792A JP19579792A JPH05338529A JP H05338529 A JPH05338529 A JP H05338529A JP 19579792 A JP19579792 A JP 19579792A JP 19579792 A JP19579792 A JP 19579792A JP H05338529 A JPH05338529 A JP H05338529A
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JP
Japan
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air
service
emergency
valve
tank
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JP19579792A
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Akira Motooka
明 本岡
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置を
装備した車両の常用空気管路を樹脂材料製管材で構成し
た場合における熱害等による常用空気管路の失陥時のブ
レーキ機能そう失を防止することにより、安全を確保す
る。 【構成】 常用エアタンク14と前輪及び後輪のエアオ
ーバ・ハイドロリックブレーキ装置16,18の空気式
倍力装置とを接続する常用空気管路20,22をナイロ
ン等の樹脂材料管材によって構成すると共に、常用エア
タンクに逆止弁32を介して接続された非常用エアタン
ク30と上記前輪及び後輪用エアオーバ・ハイドロリッ
クブレーキ装置の少くとも一方の空気式倍力装置とをダ
ブルチェック弁36及び金属管製の非常用空気管路34
によって接続し、同非常用空気管路内に、常用空気管路
の失陥時に人為操作により開放される常閉の遮断弁38
を設けるか、又は常用空気管路の失陥によって自動的に
開弁される常閉の差圧応動弁を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的大型のトラック等においては、前
輪及び後輪のブレーキ装置として、圧縮空気作動の倍力
装置と、同倍力装置によってブレーキ液を加圧する液圧
シリンダとを具えた所謂エアオーバ・ハイドロリックブ
レーキ装置が広く採用されている。上記エアオーバ・ハ
イドロリックブレーキ装置を装備した車両には、エンジ
ンに連動して駆動されるエアコンプレッサと、同エアコ
ンプレッサにより加圧された圧縮空気を貯溜する常用エ
アタンクと、同常用エアタンクと前輪及び後輪のエアオ
ーバ・ハイドロリックブレーキ装置とを接続する常用空
気管路と、同常用空気管路に介装され車両の運転者によ
って操作されるブレーキ弁とが設けられ、上記常用空気
管路は、従来金属管によって構成されていた。
【0003】しかし、上記常用空気管路を金属管で形成
した場合、錆のために上記ブレーキ弁や倍力装置に作動
不良を起すことがあり、また金属管の剛性が大きいため
に配管作業性が悪く、更に曲げ加工が必要であるため価
格が高く重量が大きい等の欠点があり、これらの欠点を
改善するために近来金属管に代えナイロン等樹脂材料製
の圧縮空気管が採用されるようになった。
【0004】樹脂材料製の圧縮空気管を採用した場合、
勿論錆によるブレーキ弁や倍力装置の作動不良の問題が
なく、柔軟性の故に配管作業性も良く、更に安価で軽量
である等種々の利点があるが、その反面、高温に弱く、
エンジンや排気管、マフラー等の高温部分に万一接触し
又は近接した場合、比較的容易に溶損して、ブレーキ装
置の作動が不能となる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記エアオ
ーバ・ハイドロリックブレーキ装置を装備したトラック
等における常用空気管路にナイロン等樹脂材料製の圧縮
空気管を採用することによって上述した種々の利点を享
受すると共に、樹脂材料製圧縮空気管の熱害による溶損
等の万一の失陥時にも、上記ブレーキ装置が直ちに機能
を失なうことがないようにした安全な車両用ブレーキ装
置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたもので、圧縮空気を貯溜する常
用エアタンク、前輪及び後輪に装着されたエアオーバ・
ハイドロリックブレーキ装置、上記常用エアタンクと前
輪及び後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置
の空気式倍力装置とを連結する樹脂材料製の常用空気管
路、同常用空気管路内に介装され車両乗員により操作さ
れるブレーキ弁、上記常用エアタンクに接続された非常
用エアタンク、同非常用エアタンクと常用エアタンクと
を連結する空気管路内に介装され同常用エアタンクから
非常用エアタンクへの圧縮空気の流れは許容するが反対
方向への圧縮空気の流れは禁止する逆止弁、上記前輪及
び後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置の少
くとも一方の常用空気管路と一端を上記非常用エアタン
クに連結された金属管からなる非常用空気管路の他端と
の間に介装されたダブルチェック弁、及び上記非常用空
気管路内に介装され上記常用空気管路の失陥時に車両乗
員の操作によって開放される常閉の遮断弁を具備してな
ることを特徴とする車両のブレーキ装置(以下第1発明
という)、及び圧縮空気を貯溜する常用エアタンク、前
輪及び後輪に装着されたエアオーバ・ハイドロリックブ
レーキ装置、上記常用エアタンクと前輪及び後輪用エア
オーバ・ハイドロリックブレーキ装置の空気式倍力装置
とを連結する樹脂材料製の常用空気管路、同常用空気管
路内に介装され車両乗員により操作されるブレーキ弁、
上記常用エアタンクに接続された非常用エアタンク、同
非常用エアタンクと常用エアタンクとを連結する空気管
路内に介装され同常用エアタンクから非常用エアタンク
への圧縮空気の流れは許容するが反対方向への圧縮空気
の流れは禁止する逆止弁、上記前輪及び後輪用エアオー
バ・ハイドロリックブレーキ装置の少くとも一方の常用
空気管路と一端を上記非常用エアタンクに連結された金
属管からなる非常用空気管路の他端との間に介装された
ダブルチェック弁、及び上記非常用空気管路の中間部分
に介装され上記常用空気管路内の常用空気圧力と非常用
エアタンクから減圧弁を介して供給された基準圧力とが
導入され、上記常用空気圧力が基準圧力より低くなった
ときに自動的に開放される常閉の差圧応動弁を具備して
なることを特徴とする車両のブレーキ装置(以下第2発
明という)を提案するものである。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面について具体
的に説明する。先づ、図1ないし図3に示した上記第1
発明の第1実施例において、図中符号10は概念的に示
したトラック等のエンジン、12は同エンジン10のク
ランク軸に連動して駆動されるエアコンプレッサ、14
は同エアコンプレッサ12により加圧された圧縮空気を
貯溜する大容量の常用エアタンク、16は上記トラック
等の前輪に装着されたエアオーバ・ハイドロリックブレ
ーキ装置、18は上記トラック等の後輪に装着されたエ
アオーバ・ハイドロリックブレーキ装置である。
【0008】上記エアオーバ・ハイドロリックブレーキ
装置16及び18は、圧縮空気を作動媒体とする空気式
倍力装置16a及び18aと、同倍力装置16a及び1
8aによって駆動されブレーキ液を加圧するピストンを
内蔵した液圧シリンダ16b及び18bと、同液圧シリ
ンダ16b及び18bにより加圧されたブレーキ液を受
けて作動するホイールシリンダを有する車輪ブレーキ
(図示は省略されている)とからなる自体周知の構造の
ものである。
【0009】上記常用エアタンク14と前輪及び後輪の
エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置16及び18
とは、ナイロン等適宜の樹脂材料製管材で形成された常
用空気管路20及び22によって接続されている。同常
用空気管路20及び22内にブレーキ弁24が介装さ
れ、運転者が同ブレーキ弁24のペダル26を踏み込む
ことによって、上記常用エアタンク14内の圧縮空気が
夫々常用空気管路20及び22を経てエアオーバ・ハイ
ドロリックブレーキ装置16及び18の空気式倍力装置
16a及び18aに作動媒体として供給されるように構
成されている。
【0010】一方、常用エアタンク14に、好ましくは
樹脂材料製管材からなる空気管路28を介して小容量の
非常用エアタンク30が連結され、同空気管路28に
は、常用エアタンク14から非常用エアタンク30への
圧縮空気の流れは許容するが、反対方向への圧縮空気の
流れは禁止する逆止弁32が介装されている。
【0011】上記非常用エアタンク30と後輪用エアオ
ーバ・ハイドロリックブレーキ装置18の空気式倍力装
置18aとが、金属管、好ましくは鋼管製の非常用空気
管路34及びダブルチェック弁36によって連結されて
いる。また上記非常用空気管路34の中間部分に常閉の
遮断弁38が介装されている。上記遮断弁38は、その
一端を運転席付近に配置された手動操作レバー40に連
結され、かつ他端を同遮断弁の操作レバー42に連結さ
れたワイヤ又はケーブル44によって開放される。
【0012】上記ダブルチェック弁36の典型的な構造
が図2に示されている。同ダブルチェック弁36は、上
記常用空気管路22に接続される第1の空気入口46
と、上記非常用空気管路34に接続される第2の空気入
口48と、上記空気式倍力装置18aに接続される空気
出口50とを具えた弁ケーシング52を有する。同弁ケ
ーシング52内に、図中左右方向に摺動自在の遊動弁体
54が収蔵され、同遊動弁体54は第1及び第2空気入
口46及び48に供給される空気圧力の差圧によって左
右に変位し、空気圧力が低い側の空気入口46又は48
を選択的に閉塞すると共に、他方の空気入口を空気出口
50に連通させる。
【0013】また、上記遮断弁38の具体的構造の一例
が図3に示されている。同遮断弁38は、非常用空気管
路34に夫々接続される入口54及び出口56を有する
弁ケーシング58を具えている。同弁ケーシング58内
に2個のランド62及び64を具えた弁スプール66が
摺動自在に収容され、上記ランド62側の弁ケーシング
壁には通気孔68が穿設されている。また上記ランド6
2には、弁スプール66を常時下向きに付勢するスプリ
ング70が当接し、更に同弁スプール66の他方のラン
ド64には上記操作レバー42の枢軸72に固定された
カム部材74が隣接配置されている。同操作レバー42
は、枢軸72に取付けられた捩りばね(図示せず)によ
って図中反時計方向のトルクを受け、通常時は弁ケーシ
ング58の外側に突設されたストッパー76に当接して
休止している。
【0014】上記装置において、常用エアタンク14と
前輪及び後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装
置16及び18の空気式倍力装置16a及び18aと
を、ブレーキ弁24を介して接続する樹脂材料製の管材
で作られた常用空気管路20及び22が健全な通常状態
においては、遮断弁38の操作レバー42が図3に示さ
れている休止位置に保持されていて、弁スプール66が
スプリング70により下降位置に押し下げられ、入口5
4と出口56との連通がランド62により遮断されると
共に、出口56が通気孔68に連通している。
【0015】そこで、車両の走行中に運転者がブレーキ
弁24のペダル26を踏み込むと、常用エアタンク14
内の圧縮空気が夫々常用空気管路20及び22を経て前
輪及び後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置
の空気式倍力装置16a及び18aに供給される。この
とき後輪側空気式倍力装置18aの入口部分に介装され
ダブルチェック弁36の第1空気入口46には常用エア
タンク14からの圧縮空気が供給され、第2空気入口4
8は上記遮断弁38の通気孔68を介して大気に連通し
ているので、遊動弁体54が、図2に示されている位置
から右動して、第1空気入口46と空気出口50とが連
通する。従って、後輪側空気式倍力装置18aには、常
用空気管路22を経て常用エアタンク14から圧縮空気
が供給れる。一方、非常用エアタンク30には、空気管
路28及び逆止弁32を経て常用エアタンク14内の圧
縮空気と実質的に同一圧力の圧縮空気が貯溜されてい
る。
【0016】次に、常用空気管路20及び22を構成し
ているナイロン等樹脂材料製の管が高温に曝される等何
等かの原因で破損すると、破損個所がブレーキ弁24よ
り上流側の場合は直ちに常用エアタンク14内の圧縮空
気が外部に漏洩し、また破損個所がブレーキ弁24より
下流側の場合は、ブレーキ弁24の操作によって同様に
常用エアタンク14内の圧縮空気が外部に漏洩するの
で、何れの場合も前輪及び後輪のエアオーバ・ハイドロ
リックブレーキ装置16及び18が正常に作動しない。
【0017】上記常用空気管路20及び22が失陥した
場合、運転者又は他の車両乗員が手動操作レバー40を
牽引すると、ワイヤ又ケーブル44を介して遮断弁38
の操作レバー42が、図3において時計方向に略90度
廻動され、カム部材74によって弁スプール66がスプ
リング70を圧縮して上方に変位し、入口54と出口5
6とが連通される。
【0018】この結果、非常用タンク30内の圧縮空気
が、高温に曝されても失陥しない金属管製の非常用管路
34を経てダブルチェック弁36の第2空気入口48に
供給され、一方第1空気入口46は常用空気通路20及
び22の失陥により大気圧になっているので、遊動弁体
54が差圧によって図2に示されているように左動し、
第2空気入口48と空気出口50とが連通する。従っ
て、非常用エアタンク30内の圧縮空気が、非常用空気
管路34から空気式倍力装置18aに流入し後輪用エア
オーバ・ハイドロリックブレーキ装置18が作動するの
で、安全が確保されることとなる。
【0019】次に図4は第1発明の第2実施例を示すも
のである。この実施例では、非常用エアタンク30と後
輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置18にお
ける空気式倍力装置18aの圧縮空気入口部分に配置さ
れたダブルチェック弁36とを接続する金属管製の非常
用空気管路34内に、電磁作動の三方弁78が介装され
ている点を除き、その他の構成は上記第1実施例と実質
的に同一である。
【0020】上記電磁三方弁78は、そのソレノイドが
消勢されているとき、上記非常用エアタンク30とダブ
ルチェック弁36の第2空気入口48との連通を遮断す
ると共に、同第2空気入口48を大気に連通させる通常
構造の常閉遮断弁であり、上記ソレノイドの付勢回路内
に介装された常開の非常スイッチ80を運転者又は他の
乗員が手動操作して閉成することにより、非常用エアタ
ンク30とダブルチェック弁36の第2空気入口48と
を連通させるように作動するものである。
【0021】樹脂材料製管材からなる常用空気管路20
及び22が健全な通常時は、非常スイッチ80が開路し
ていて電磁三方弁78により非常用空気管路34が遮断
されているので、前輪及び後輪のエアオーバ・ハイドロ
リックブレーキ装置16及び18は、ブレーキ弁24の
操作に応じ常用エアタンク14から常用空気管路20及
び22を経て供給される圧縮空気により通常の作動を行
なう。
【0022】万一、常用空気管路20及び22が熱害等
により失陥した場合、運転者等車両の乗員が非常スイッ
チ80を手動で閉成すると、電磁三方弁78が付勢され
て非常用エアタンク30内の圧縮空気が、金属管製の非
常用空気管路34を経てダブルチェック弁36の第2空
気入口48に供給され、前述したダブルチェック弁の作
用により空気式倍力装置18aに供給されるので、後輪
のエアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置18が作動
して安全が確保されることとなる。
【0023】図5及び図6は第2発明の実施例を示すも
のである。この実施例では、非常用エアタンク30と後
輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置18にお
ける空気式倍力装置18aの圧縮空気入口部分に配置さ
れたダブルチェック弁36とを接続する金属管製の非常
空気管路34内に差圧応動弁82が介装され、更に同差
圧応動弁82と非常用エアタンクとの間の非常用空気管
路34内に減圧弁84が介装されている点を除き、その
他の構成は前記第1発明の各実施例と実質的に同一であ
る。
【0024】上記差圧応動弁82の具体的な構造の一例
が図6に示されている。同差圧応動弁82は、上記減圧
弁84によって減圧された非常用空気管路34内の圧縮
空気が供給される第1の空気入口86と、常用エアタン
ク14内の圧縮空気が供給される第2の空気入口88
と、後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置1
8における空気式倍力装置18aの圧縮空気入口部分に
介装されたダブルチェック弁36の第2空気入口48に
連通する空気出口90とを有する弁ハウジング92を具
えている。
【0025】弁ハウジング92内にランド94及び96
を具えた弁スプール98が摺動自在に収容され、同弁ス
プール98は比較的弱いスプリング100によって図示
の閉位置に向い弾性的に付勢されている。
【0026】樹脂材料製の管材からなる常用空気管路2
0及び22が健全な通常時は、差圧応動弁82の第2空
気入口88には常用空気圧力が供給されて弁スプール9
8のランド94に作用し、一方第1空気入口86には減
圧弁84によって減圧された圧力即ち基準圧力の圧縮空
気が供給されて弁スプール98のランド96に作用して
いる。弁スプール98のランド94及び96に作用する
常用空気圧力と基準圧力との差圧によって、同弁スプー
ルは図示の閉止位置に保持され、第1空気入口86と空
気出口90との連通は遮断されて空気出口90は弁ケー
シング92に穿設された通気孔102に連通している。
【0027】差圧応動弁82より下流側の非常用空気管
路34が上記空気出口90及び通気孔102を介して大
気に連通しているので、前述したダブルチェック弁36
の作用により、後輪の空気式倍力装置18aは常用空気
管路22に連通している。従って、前輪及び後輪のエア
オーバ・ハイドロリックブレーキ装置16及び18は、
ブレーキ弁24の操作に応じ常用エアタンク14から常
用空気管路20及び22を経て供給される圧縮空気によ
り通常の作動を行なう。
【0028】次に、常用空気管路20及び22が熱害等
により失陥した場合は、常用エアタンク14内の圧縮空
気圧力が急速に低下するので、差圧応動弁82の弁スプ
ール98のランド96に作用している非常用空気管路3
4内の基準圧力によって弁スプール98が、図6に示さ
れている休止位置から左動し、第1空気入口86と空気
出口90とが連通する。この結果、非常用タンク30内
に貯溜されていた常用圧力の圧縮空気が、減圧弁84に
より基準圧力に減圧されて金属管製の非常用空気管路3
4を経てダブルチェック弁36の第2空気入口48に供
給され、同ダブルチェック弁36の作用により空気式倍
力装置18aに供給されるので、後輪のエアオーバ・ハ
イドロリックブレーキ装置18が作動し、安全が確保さ
れることとなる。
【0029】上記第1発明及び第2発明によれば、常用
空気管路20及び22を従前の金属管からナイロン等樹
脂製の管材に変えることによって、錆の発生によるブレ
ーキ弁24並びにエアオーバ・ハイドロリックブレーキ
装置16及び18の作動不良を回避することができ、ま
た樹脂製管材の柔軟性のため車両への取付作業性が良く
しかも安価である等の種々利点を享受しながら、高温に
曝されることによって比較的容易に失陥しブレーキ装置
が作動不能となる欠点を、確実に改善し得る利点があ
る。
【0030】なお、上記第1発明及び第2発明の各実施
例においては、常用空気管路20及び22の失陥時に、
手動操作により又は自動的に後輪のエアオーバ・ハイド
ロリックブレーキ装置18が作動するように構成されて
いるが、後輪に代え前輪のエアオーバ・ハイドロリック
ブレーキ装置16を作動させるように変更することがで
き、更に前輪及び後輪双方のエアオーバ・ハイドロリッ
クブレーキ装置16及び18を作動させるように変更し
得ることは明らかである。
【0031】
【発明の効果】叙上のように、常用エアタンクと前輪及
び後輪のエアオーバ・ハイドロリックブレーキ装置の空
気式倍力装置とを接続する常用空気管路をナイロン等の
樹脂材料の管材によって構成すると共に、常用エアタン
クに逆止弁を介して接続された非常用エアタンクと上記
前輪及び後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装
置の少くとも一方の空気式倍力装置とをダブルチェック
弁及び金属管製の非常用空気管路によって接続し、同非
常用空気管路内に、常用空気管路の失陥時に人為操作さ
れる常閉の遮断弁を設けた第1発明、及び上記非常用管
路内に、常用空気管路の失陥によって自動的に開弁され
る常閉の差圧応動弁を設けた第2発明によって、錆によ
る常用ブレーキ系の作動不良を確実に回避し得ると共
に、常用空気管路を構成する管材自体及び車両への取付
作業のコストを夫々低減し得る等の利点を確保しなが
ら、熱害等による常用空気管路の万一の失陥時には、上
記非常用エアタンク内の圧縮空気を金属管製の非常用空
気管路を介し上記ブレーキ装置に供給して安全を確保す
ることができるので、産業上有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1におけるダブルチェック弁36の断面図で
ある。
【図3】図1における遮断弁38の断面図である。
【図4】第1発明の第2実施例を示す概略構成図であ
る。
【図5】第2発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図6】図における差圧応動弁82の断面図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 エアコンプレッサ 14 常用エアタンク 16 前輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装
置 18 後輪用エアオーバ・ハイドロリックブレーキ装
置 20及び22 常用空気管路 24 ブレーキ弁 30 非常用エアタンク 32 逆止弁 34 非常用空気管路 36 ダブルチェック弁 38 遮断弁 82 差圧応動弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を貯溜する常用エアタンク、前
    輪及び後輪に装着されたエアオーバ・ハイドロリックブ
    レーキ装置、上記常用エアタンクと前輪及び後輪用エア
    オーバ・ハイドロリックブレーキ装置の空気式倍力装置
    とを連結する樹脂材料製の常用空気管路、同常用空気管
    路内に介装され車両乗員により操作されるブレーキ弁、
    上記常用エアタンクに接続された非常用エアタンク、同
    非常用エアタンクと常用エアタンクとを連結する空気管
    路内に介装され同常用エアタンクから非常用エアタンク
    への圧縮空気の流れは許容するが反対方向への圧縮空気
    の流れは禁止する逆止弁、上記前輪及び後輪用エアオー
    バ・ハイドロリックブレーキ装置の少くとも一方の常用
    空気管路と一端を上記非常用エアタンクに連結された金
    属管からなる非常用空気管路の他端との間に介装された
    ダブルチェック弁、及び上記非常用空気管路内に介装さ
    れ上記常用空気管路の失陥時に車両乗員の操作によって
    開放される常閉の遮断弁を具備してなることを特徴とす
    る車両のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 圧縮空気を貯溜する常用エアタンク、前
    輪及び後輪に装着されたエアオーバ・ハイドロリックブ
    レーキ装置、上記常用エアタンクと前輪及び後輪用エア
    オーバ・ハイドロリックブレーキ装置の空気式倍力装置
    とを連結する樹脂材料製の常用空気管路、同常用空気管
    路内に介装され車両乗員により操作されるブレーキ弁、
    上記常用エアタンクに接続された非常用エアタンク、同
    非常用エアタンクと常用エアタンクとを連結する空気管
    路内に介装され同常用エアタンクから非常用エアタンク
    への圧縮空気の流れは許容するが反対方向への圧縮空気
    の流れは禁止する逆止弁、上記前輪及び後輪用エアオー
    バ・ハイドロリックブレーキ装置の少くとも一方の常用
    空気管路と一端を上記非常用エアタンクに連結された金
    属管からなる非常用空気管路の他端との間に介装された
    ダブルチェック弁、及び上記非常用空気管路の中間部分
    に介装され上記常用空気管路内の常用空気圧力と非常用
    エアタンクから減圧弁を介して供給された基準圧力とが
    導入され、上記常用空気圧力が基準圧力より低くなった
    ときに自動的に開放される常閉の差圧応動弁を具備して
    なることを特徴とする車両のブレーキ装置。
JP19579792A 1992-06-12 1992-06-12 車両のブレーキ装置 Withdrawn JPH05338529A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07186914A (ja) * 1993-12-24 1995-07-25 Komatsu Ltd 自動ブレーキ弁
JP2012245949A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Hitachi Ltd 非常用空気圧加圧装置を備える鉄道車両及び鉄道車両における空気管の加圧方法
JP2013099720A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Hino Motors Ltd エア供給システム
CN107021087A (zh) * 2017-04-10 2017-08-08 广东工业大学 一种基于压力控制的两位三通阀
CN107364438A (zh) * 2017-08-16 2017-11-21 南京工业职业技术学院 一种汽车制动踏板信号开关装置

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