JPH05338364A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH05338364A
JPH05338364A JP4171536A JP17153692A JPH05338364A JP H05338364 A JPH05338364 A JP H05338364A JP 4171536 A JP4171536 A JP 4171536A JP 17153692 A JP17153692 A JP 17153692A JP H05338364 A JPH05338364 A JP H05338364A
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良平 滝口
Hitoshi Saito
仁 斉藤
Masanori Torii
政典 鳥井
Atsushi Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇華性染料を使用する熱転写方法において、
十分に濃度のある鮮明な画像を与え、しかも形成された
画像が優れた諸堅牢性、特に優れた耐光性、耐指紋性、
耐可塑剤性等を示す熱転写受像シートを提供すること。 【構成】 基材シートの少なくとも一方の面に染料受容
層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記染料
受容層が、酢酸ビニル部分を30〜70モル%含有する
ポリビニルアセタール系樹脂を含むことを特徴とする熱
転写受像シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに関
し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性、耐熱性等の耐久性に優
れた記録画像を形成することが出来る熱転写受像シート
の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフイルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な受像シート、例え
ば、紙やプラスチックフイルム等に染料受容層を形成し
た受像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法
が提案されている。この場合には加熱手段としてプリン
ターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱
によって3色又は4色の多数の色ドットを受像シートに
転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画
像を再現するものである。この様に形成された画像は、
使用する色材が染料であることから非常に鮮明であり、
且つ透明性に優れている為、得られる画像は中間色の再
現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア
印刷による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像
に匹敵する高品質の画像が形成可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記の如き熱転
写方法を有効に実施する為には、熱転写シートの構成は
勿論、画像を形成する為の受像シートの構成も同様に重
要である。熱転写受像シートの従来技術としては、例え
ば、特開昭57−169370号公報、同57−207
250号公報、同60−25793号公報等においてポ
リエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等のビニル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルブチラール系
樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、オレフィン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を用いて染料受容層を形
成した熱転写受像シートが開示されている。以上の如き
熱転写受像シートにおいては、染料受容層の染料染着性
及びそこに形成された画像の各種耐久性や保存安定性
は、染料受容層を形成する樹脂によって大きく変化する
ことが知られている。転写される染料の染着性を良好に
する手段としては、染着性の良好な樹脂から染料受容層
を形成したり、染料受容層中の可塑剤を含有させたりし
て、熱転写時の染料の拡散性を良好にすればよいが、こ
の様に染料染着性の良好な樹脂からなる染料受容層中で
は、形成された画像が保存中に滲み、画像の保存性が劣
り、又、染料の定着性が劣る為、染料が表面にブリード
アウトしてその表面と接触する他の物品を汚染し易いと
いう問題がある。
【0004】上記の如き保存性、汚染性等の問題を解決
する方法としては、染着した染料が染料受容層内で移行
しにくい樹脂を選択すればよいが、この場合には染料の
染着性が劣り、高濃度且つ高鮮明性の画像が形成出来な
いという問題がある。又、別の大きな問題として、染着
した染料の耐光性及び画像部に手で触れた際、画像面に
移行した汗や皮脂の影響で画像が変色したり、更に染料
受容層自体が膨潤したりひび割れたりするといった問
題、即ち耐指紋性の問題や、消しゴムや軟質塩化ビニル
樹脂製品の如く可塑剤を含む物質と接触した際の染料の
移行性、即ち耐可塑剤性の問題がある。耐光性に優れた
染料受容層を形成する樹脂として、ポリビニルアセター
ル系樹脂が挙げられ、例えば、特開昭57−20725
0号公報、特開昭60−25793号公報、特開昭61
−11293号公報、特開平3−65391号公報、特
開平3−162989号公報等において、種々のポリビ
ニルアセタール系樹脂が開示されているが、これらに開
示されたポリビニルブチラールやポリビニルアセトアセ
タール等のポリビニルアセタール系樹脂では、形成され
る染料受容層の耐指紋性、耐可塑剤性等に乏しく、更に
染料の染着性も乏しく、高濃度且つ高鮮明な画像を形成
することが出来ないという問題がある。従って本発明の
目的は、昇華性染料を使用する熱転写方法において、十
分に濃度のある鮮明な画像を与え、しかも形成された画
像が優れた諸堅牢性、特に優れた耐光性、耐指紋性、耐
可塑剤性等を示す熱転写受像シートを提供することであ
る。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少
なくとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受
像シートにおいて、上記染料受容層が、酢酸ビニル部分
を30〜70モル%含有するポリビニルアセタール系樹
脂を含むことを特徴とする熱転写受像シートである。
【0006】
【作用】染料受容層を、酢酸ビニル部分を30〜70モ
ル%含有するポリビニルアセタール系樹脂を使用して形
成することによって、昇華性染料を使用する熱転写方法
において、十分に濃度のある鮮明な画像を与え、しかも
形成された画像が優れた諸堅牢性、特に優れた耐光性、
耐指紋性、耐可塑剤性等を示す熱転写受像シートを提供
することが出来る。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写受像シート
は、基材シートの少なくとも一方の面に設けた特定の樹
脂からなる染料受容層とからなる。本発明で使用する基
材シートとしては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリス
チレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト
コート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン
含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、
板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、
ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種のプラ
スチックのフイルム又はシート等が使用出来、又、これ
らの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色
不透明フイルム或いは発泡させた発泡シート等も使用出
来特に限定されない。又、上記基材シートの任意の組み
合わせによる積層体も使用出来る。代表的な積層体の例
として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース繊
維紙とプラスチックフイルム又はシートとの合成紙が挙
げられる。これらの基材シートの厚みは任意でよく、例
えば、10〜300μm程度の厚みが一般的である。上
記の如き基材シートは、その表面に形成する染料受容層
との密着力が乏しい場合にはその表面にプライマー処理
やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0008】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。本発明
において染料受容層の形成に用いられる酢酸ビニル部分
を30〜70モル%含有するポリビニルアセタール系樹
脂は、酢酸ビニル部分を30モル%以上、好ましくは3
0〜70モル%含有する部分鹸化ポリ酢酸ビニルをアル
デヒド類で公知の方法によりアセタール化することによ
って得ることが出来る。上記ポリビニルアセタール系樹
脂の酢酸ビニル部分が30モル%未満である場合には、
形成された画像の耐指紋性及び耐可塑剤性が低下し、画
像の堅牢度が低下する等の問題が発生して好ましくな
い。又、酢酸ビニル部分が70モル%を越えると、樹脂
のガラス転移温度が低下し、染着した染料が動き易くな
る為に、画像の滲みが生じ易くなったり、又、熱転写時
に受像シートが熱転写シートと融着し易くなる等の問題
があり好ましくはない。
【0009】部分鹸化ポリ酢酸ビニルのアセタール化に
使用するアルデヒドとしては、例えば、ホルマリン、ア
ルキルアルデヒド、ベンズアルデヒド、ナフトアルデヒ
ド類が挙げられ、ホルマリン以外のアルキルアルデヒド
としては、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、ハロゲン
化アルキルアルデヒドが挙げられる。芳香族アルデヒド
としては、ベンゼン環やナフタリン環にアルキル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいベン
ズアルデヒド、ナフトアルデヒド等が挙げられ、その
他、ベンジルアルデヒド等のアリールアルキルアルデヒ
ドも使用可能である。これらのアルデヒドは単独でも混
合物としても使用することが出来る。上記ポリビニルア
セタール系樹脂のアセタール化度は、20〜60モル%
であることが好ましく、アセタール化度が低過ぎると、
樹脂中のポリビニルアルコール部分の水酸基が多く残存
することになり、形成された画像の耐光性が低下する等
の問題があり、一方、アセタール化度が高すぎると、形
成された画像の耐指紋性及び耐可塑剤性が低下する等の
問題があり好ましくはない。上記ポリビニルアセタール
系樹脂のガラス転移温度は60〜100℃の範囲が好ま
しく、この範囲未満では形成した染料受容層に染着した
染料が動き易くなり画像に滲みの問題が発生し、一方、
上記範囲を越えると染料の染着性が低下して十分な画像
濃度が得られない。
【0010】本発明では、上記のポリビニルアセタール
系樹脂は単独でも混合物としても使用することが出来、
更に他の熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリア
クリルエステル、ポリビニルアセタール等のビニルポリ
マー、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂等の複数
の種類のビニルモノマーの共重合体系樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニ
ルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロ
ースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネ
ート等を受容層を形成する樹脂の90重量%以下の量で
併用することも出来る。又、ポリビニルアセタール系樹
脂の平均重合度は、200〜3,500であることが好
ましい。平均重合度が200未満であると、形成される
塗膜に十分な強度が得られず、又、3,500を超える
と、汎用溶剤に対する溶解性が悪化する。特に、他の樹
脂と混合して用いる場合には相溶性の面から平均重合度
は200〜1,500であることが特に好ましい。
【0011】本発明の熱転写受像シートは、前記の基材
シートの少なくとも一方の面に、上記の如きポリビニル
アセタール系樹脂及び他の必要な添加剤、例えば、離型
剤、架橋剤、硬化剤、触媒、熱離型剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、光安定剤等を加えたものを、適当な有機溶
剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体
を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラ
ビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成
手段により塗布及び乾燥して染料受容層を形成すること
によって得られる。上記染料受容層の形成に際しては、
染料受容層の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更
に高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレ
ー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を
添加することが出来る。以上の如く形成される染料受容
層は任意の厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚
さである。又、この様な染料受容層は連続被覆であるの
が好ましいが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用し
て、不連続の被覆として形成してもよい。
【0012】又、本発明の熱転写受像シートは、基材シ
ートを適宜選択することにより、熱転写記録可能なカー
ド類、透過型原稿作成用シート等の各種用途に適用する
ことも出来る。更に、本発明の熱転写受像シートは必要
に応じて基材シートと染料受容層との間にクッション層
を設けることが出来、この様なクッション層を設けるこ
とによって、印字時にノイズが少なく画像情報に対応し
た画像を再現性良く転写記録することが出来る。上記の
如き本発明の熱転写受像シートを使用して熱転写を行う
際に使用する熱転写シートは、紙やポリエステルフイル
ム上に昇華性染料を含む染料層を設けたものであり、従
来公知の熱転写シートはいずれも本発明でそのまま使用
することが出来る。又、熱転写時の熱エネルギーの付与
手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用出来、例え
ば、サーマルプリンター(例えば、日立製作所製、ビデ
オプリンターVY−100)等の記録装置によって、記
録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ
/mm2 程度の熱エネルギーを付与することによって所
期の目的を十分に達成することが出来る。
【0013】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1〜8及び比較例1〜7 基材シートとして合成紙(王子油化製、厚さ110μ
m)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液をワイ
ヤーバーにより乾燥時5.0g/m2 になる割合で塗
布、乾燥及び硬化させて本発明及び比較例の熱転写受像
シートを得た。塗工液組成; 下記表1の樹脂 15.0部 触媒硬化型シリコーンオイル(X−62−1212、信越化学工業製) 1.5部 白金系触媒(Cat PL50T、信越化学工業製) 0.1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 83.5部
【0014】
【表1】 (注)組成分析方法 酢酸ビニル部分の含有量は、上記ポリビニルアセタール
系樹脂をエチルアルコールに溶解した溶液にNaOH水
溶液を加えて加熱し、その酢酸エステル部分を加水分解
して酢酸ナトリウムを生成し、次いで内部標準物質のプ
ロピオン酸及び燐酸を加えてガスクロマトグラフ法によ
り、酢酸ナトリウムの分解によって生成する酢酸を定量
し、その酢酸の量から、酢酸ビニル部分の含有量を求め
た。又、アセタール化部分の測定は、各試料のNMR測
定を行い、得られたNMRスペクトルからアルデヒドの
種類及び夫々の含有量を求めた(NMR装置;ゼネラル
・エレクトロニクス社製、OMEGA−400)。
【0015】一方、下記組成の染料層形成用インキ組成
物を調製し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエ
チレンテレフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0
g/mになる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥し
て熱転写シートを得た。インキ組成; 下記構造式のインドアニリン系色素 1.0部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレック BX−1、積水化学製) 10.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 90.0部
【化1】 上記の熱転写シートと前記の本発明及び比較例の熱転写
受像シートとを、夫々の染料層と染料受容面とを対向さ
せて重ね合せ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧
11.0V、パルス幅16msec.ドット密度6ドッ
ト/lineの条件でサーマルヘッドで記録を行い、下
記表2の結果を得た。尚、表2に示した各性能の評価方
法は以下の通り行った。
【0016】(1)耐光性試験方法 得られた画像を、キセノンフェードオメーター(アトラ
ス社製、Ci−35A)で、100KJ/m(420
nmの積算光量)照射し、照射の前後における光学濃度
の変化を、光学濃度計(マクベス社製、RD−918)
により測定し、下記式により光学濃度の残存率を算出し
た。 残存率(%)={[照射後の光学濃度]/[照射前の光
学濃度]}×100 ◎;残存率が95%以上 ○;残存率が80%以上95%未満 △;残存率が70%以上80%未満 ×;残存率が70%未満 (2)耐指紋性評価方法 印字物表面に指紋を押捺し、室温に5日間放置した後、
指紋押捺部の変色及び濃度変化の度合いを目視にて評価
した。 A:指紋押捺部と非押捺部の差が殆ど認められなかっ
た。 B:変色若しくは濃度変化が認められた。 C:指紋押捺部が白抜けし、指紋形状が明瞭に認められ
た。 D:指紋押捺部を中心として、白抜けが発生し、同時に
染料の凝集が認められた。 (3)耐可塑剤性評価方法 印字物表面の同一部分を、市販のプラスチック消しゴム
で3回軽く擦り、濃度変化の度合いを目視にて判定し
た。 A:濃度変化が殆ど認められなかった。 B:濃度変化が認められた。 C:濃度が大きく変化し、低濃度部から中濃度部にかけ
ては白抜けとなった。 (4)滲みの評価方法 印字物をオーブン中で60℃で120時間放置した後、
記録されたドットの拡散をルーペを用いて観察した。 ○:記録されたドットの拡散が認められなかった。 ×:記録されたドットの拡散が認められた。
【0017】
【表2】
【0018】
【効果】以上の如き本発明によれば、染料受容層を、酢
酸ビニル部分を30〜70モル%含有するポリビニルア
セタール系樹脂を使用して形成することによって、昇華
性染料を使用する熱転写方法において、十分に濃度のあ
る鮮明な画像を与え、しかも形成された画像が優れた諸
堅牢性、特に優れた耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性等を
示す熱転写受像シートを提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 淳 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記
    染料受容層が、酢酸ビニル部分を30〜70モル%含有
    するポリビニルアセタール系樹脂を含むことを特徴とす
    る熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアセタール系樹脂のアセター
    ル化度が、20〜60モル%である請求項1に記載の熱
    転写受像シート。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアセタール系樹脂のガラス転
    移温度が60〜100℃である請求項1に記載の熱転写
    受像シート。
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