JPH05331891A - 建造物排水設備 - Google Patents

建造物排水設備

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JPH05331891A
JPH05331891A JP14261792A JP14261792A JPH05331891A JP H05331891 A JPH05331891 A JP H05331891A JP 14261792 A JP14261792 A JP 14261792A JP 14261792 A JP14261792 A JP 14261792A JP H05331891 A JPH05331891 A JP H05331891A
Authority
JP
Japan
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drainage
main pipe
pipe
horizontal main
positive pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP14261792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yamamoto
祐司 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅等、中・大型建造物に適切に敷設す
ることができ、排水横主管の排水能力の不足等から生ず
るトラップの破封等の事故を防止した建造物排水設備。 【構成】 上階の排水横枝管1に接続した複数の排水立
て管2と、複数の排水立て管2内を流下した排水を集め
重力によって流す正圧横主管4と、正圧横主管4に真空
弁7を介して接続した負圧横主管8とよりなり、管継手
3部分の正圧横主管8の流路内条件が予め設定した条件
となったとき真空弁7を開き排水を負圧横主管8に吸引
・流入させることを特徴とする建造物排水設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集合住宅等、中・大
型建造物に適する建造物排水設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、中高層建物の従来の排水設備概
要を示す排水管系統図である。各階の排水は排水横枝管
1を流れ、排水立て管2を流下し管継手3によって接続
された階下の排水横主管4に流れ込み、排水横主管4か
ら直接下水道に、または排水槽5に流入しポンプ6によ
って下水道本管に排出される。
【0003】排水立て管2は、建造物の規模、排水の量
等により異なり、例えば呼び口径80Aないし125A
の管によって複数設置してある。排水横主管4は接続す
る排水立て管2の数等により異なり、中・大型建造物で
は呼び口径200Aないし300Aの管を使用する例が
多い。そして排水中の汚物、異物等を搬送するために必
要な性能から1/100程度の勾配を設け、重力による
自然流下によって排水する構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排水横
主管4は梁を貫通させて敷設するのが通例であるが、梁
自体の高さは大きいもので1100mm程度であり、し
かも配筋の位置を避ける必要から、貫通スラブの位置お
よび大きさは限られている。
【0005】勾配1/100で30mも配管すると30
cmもの高低差を生ずることから、特に200A以上の
大口径管は梁内におさまらず、勾配を1/1000ない
し5/1000程度にせざるを得なくなり、排水横主管
4に必要な汚物等を搬送する能力が落ち、管内が詰まる
恐れがある。また洗濯機からの排水を多く含む場合に
は、排水横主管4内の排水流速が低下し多量の泡が発生
することがある。そして泡発生のため管内は異常な圧力
上昇状態となり、最下階では水使用器具に設けたトラッ
プから排水が吹き出したり、泡が吹き出す等の事故が発
生することがある。
【0006】この発明は、上記従来技術の問題点を解消
するために成されたもので、集合住宅等、中・大型建造
物に適切に敷設することができ、排水横主管の排水能力
の不足等から生ずるトラップの破封等の事故を防止した
建造物排水設備を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
る建造物排水設備は、上階の排水横枝管に接続した複数
の排水立て管と、複数の排水立て管内を流下した排水を
集め重力によって流す正圧横主管と、前記正圧横主管に
真空弁を介して接続した負圧横主管と、中継ポンプ場と
よりなり、前記管継手部分の正圧横主管の流路内条件が
予め設定した条件となったとき前記真空弁を開き排水を
負圧横主管に吸引・流入させることを特徴とする構成に
よって、前記の目的を達成しようとするものである。
【0008】
【作用】以上の構成により、各階からの排水は排水横枝
管から排水立て管に流れ込み、複数の排水立て管内を流
下した排水は各管継手部分を通って正圧横主管に集まり
重力によって流れ建造物外に排出される。
【0009】そして、上記正圧横主管の流路内の条件が
予め設定した条件となったときは真空弁が開き、排水立
て管内を流下した排水の一部または全部を真空弁を介し
て接続してある負圧横主管に吸引し排出する。
【0010】真空弁を開く条件を正圧横主管の流路内水
位が規定水位以上となったとき、或は正圧横主管流路内
が規定の圧力以上となったとき開く、又は上記真空弁を
排水量が多くなる時間帯の予め設定した時刻に開く等、
適切な条件を設定することにより正圧横主管の排水容量
・能力が不足する事態になることを防止できる。
【0011】上記作用の負圧横主管の設置により、正圧
横主管を従来の排水横主管より小径とすることができ、
好ましい勾配をもって適切に敷設することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係る建造物排水設備を実施
例により説明する。図1は、一実施例の構成を示す排水
管系統図である。従来の排水設備と同一または相当する
部分は同一符合で示してある。
【0013】本実施例は、上階の排水横枝管1に接続し
た複数の排水立て管2と、排水立て管2の下部に管継手
3により接続した正圧横主管4と、排水立て管2と正圧
横主管4とを接続する継手3部分に真空弁7を介して接
続した負圧横主管8とよりなっている。そして、真空弁
7を設定条件によって開き排水を負圧横主管8に吸引し
排出できる構成となっている。
【0014】なお、正圧横主管4に流入した排水は従来
例と同様に自然に流れ直接下水道に、または排水槽に流
入しポンプによって下水道本管に排出される。
【0015】負圧横主管8に流入した排水は、集水タン
ク10,真空ポンプ9,圧送ポンプ11からなる中継ポ
ンプ場に導かれる。真空ポンプ9によって負圧に保たれ
ている集水タンク10に流入した排水は、圧送ポンプ1
1によって下水道本管に排出される構成となっている。
【0016】排水立て管2は、建造物の規模、排水の量
等により異なるが、中・大型建造物では従来の排水立て
管と同様に呼び口径80Aないし125Aの管による複
数設置が好ましい。
【0017】正圧横主管4は、接続する排水立て管2の
数等により異なるが、従来の排水設備で呼び口径200
Aないし300Aの排水横主管を使用した建造物では1
00Aないし125Aの管を使用することができる。そ
して排水中の汚物、異物等を搬送するに必要な性能から
1/100程度の勾配を設けて重力によって排水する構
成となっている。
【0018】負圧横主管8は、上記建造物では、50A
ないし75Aの管を使用して配管する。勾配は2/10
00程度で十分であり、勾配なしでもよい。そして接続
されている負圧の集水タンク10によって負圧横主管8
内は−5mAqないし−7mAqの負圧に通常保たれて
いる。
【0019】負圧横主管8は、排水立て管2と正圧横主
管4とを接続する管継手3部分に真空弁7を介して接続
してある。なお図1に示す例では全ての管継手3に接続
してあるが、一部の管継手3にだけ接続する構成として
もよい。
【0020】また、管継手3同士の間の正圧横主管4に
真空弁7を介して負圧横主管8を接続しても良い。
【0021】真空弁7が開いたとき、負圧横主管8の負
圧吸気作動を排水立て管2そして排水横枝管1に影響さ
せないために、図1に示す例では、各管継手3部分を空
気取り入れ管18に接続し、空気取り入れ管18の管端
部分は立ち上げてベントキャップ19を装着して大気に
開放してある。なお、上記構成に代えて、管継手3部分
等に負圧時のみ開いて大気を取り入れる吸気弁を装着し
てもよく、また他の手段によってもよい。
【0022】図2は、排水立て管2と正圧横主管4とを
接続する管継手3部分に真空弁7を設置し負圧横主管8
への取付け管12を接続した要部側面図である。
【0023】13は圧力センサーであり、管継手3部分
の正圧横主管の流路14内が異常な圧力状態、例えば+
40mmAq以上となったことを検出し、制御装置15
に信号を出力する。
【0024】16は水位検知管であり、真空弁7の流入
口の近くに取付けて管継手3部分の正圧横主管の流路1
4内の水位が規定水位以上となったことを検出する。検
出したときは真空弁7を開き、正圧横主管の流路14内
の排水は取付け管12から負圧横主管8へと流入する。
【0025】20は前記吸気弁であり、真空弁7が開い
たときに開き、正圧横主管の流路14内に大気を取り入
れ、負圧横主管8の負圧吸気が排水立て管2そして排水
横枝管1に影響することを防いでいる。
【0026】図3は、他の実施例の要部断面図であり、
前記実施例と同一または相当する部分は同一符合で示し
てある。
【0027】本例では、圧力センサー13は管継手3の
弁本体の頂部に装着し、水位検知管16は、管継手3の
弁本体または管継手3に近接する正圧横主管4内に挿入
し真空弁7に排水を吸引させる吸入管17は管継手3の
本体内または管継手3に近接する正圧横主管4内に下向
きに開口させてあり、いずれも前記例と同様な動作を行
う。
【0028】なお上記例は真空式下水道設備の真空弁付
き汚水ますでの水位検知管および吸入管の構成および真
空弁の機能に倣った構成である。
【0029】制御装置15は、タイマーを内蔵してお
り、圧力センサー13からの検知信号により真空弁7を
開く制御、および予め設定した時刻に真空弁7を開く制
御を実施することができる。
【0030】上記構成例は、従来よりかなり小径の10
0Aないし125Aの管により構成した正圧横主管4で
あるが、排水量が特に多い時間帯以外は、流れる排水の
量は管の排水容量の半分以下である。集合住宅では午前
8時前後および午後8時前後に多量の排水があり、同時
刻頃には前記正圧横主管4の排水流量が管の排水容量の
半分を超えることがある。また特に洗濯機からの排水が
増加したとき等は正圧横主管4に多量の泡が発生し管内
の圧力が上昇することがある。
【0031】上記事態に正圧横主管4内がなったことを
圧力センサー13、水位検知管16で検知し、またタイ
マーを内蔵した制御装置15により、真空弁7を開き正
圧横主管4内の排水を負圧横主管8は吸引し排出するこ
とによって、正圧横主管4内を正常状態に維持するの
で、トラップの破封等の事故が発生することはない。
【0032】また、正圧横主管4は従来の排水横主管よ
り小径であり、勾配を適切に取り梁を貫通させて配管す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、各階からの排水は排水横枝管から排水立て管に流れ
込み、複数の排水立て管内を流下した排水は各管継手部
分を通って正圧横主管に集まり重力によって流れ建造物
外に排出される。
【0034】そして、上記継手部分の正圧横主管の流路
内の条件が予め設定した条件となったときは真空弁を開
き、排水立て管内を流下した正圧横主管内の排水の一部
または全部を真空弁を介して接続されている負圧横主管
は吸引し排出することができる。
【0035】真空弁を開く条件を正圧横主管の流路内水
位が規定水位以上となったとき、或は正圧横主管の流路
内が規定の圧力以上となったとき開く等、適切な条件を
設定することにより正圧横主管の排水容量・能力が不足
する事態になることを防止できる。
【0036】また、上記真空弁を予め設定した時刻に開
く構成とすることにより、排水量が多くなる時間帯に正
圧横主管の流路内が異常状態となることを防ぎ、建造物
排水設備の排水容量・能力を増すことができる。
【0037】上記のように、正圧横主管の流路内が異常
状態となることを防止したことによりトラップの破封等
の事故が発生することはない。
【0038】上記負圧横主管の設置により、正圧横主管
を従来の排水横主管より小径とすることができ、好まし
い勾配をもって適切に敷設することができるので、正圧
横主管内に汚物が滞留したり詰まったりすることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の排水管系統図である。
【図2】 一実施例の要部側面図である。
【図3】 他の実施例の要部断面図である。
【図4】 中高層建物の従来の排水管系統図である。
【符号の説明】
1 排水横枝管 2 排水立て管 3 管継手 4 正圧横主管(排水横主管) 7 真空弁 8 負圧横主管 9 真空ポンプ 10 集水タンク 11 圧送ポンプ 12 取付け管 13 圧力センサー 14 正圧横主管の流路 15 制御装置 16 水位検知管 17 吸入管 18 空気取り入れ管 19 ベントキャップ 20 吸気弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階の排水横枝管に接続した複数の排水
    立て管と、複数の排水立て管内を流下した排水を集め重
    力によって流す正圧横主管と、前記正圧横主管に真空弁
    を介して接続した負圧横主管と、負圧発生装置を含む中
    継ポンプ場とよりなり、前記管継手部分の正圧横主管の
    流路内条件が予め設定した条件となったとき前記真空弁
    を開き排水を負圧横主管に吸引・流入させることを特徴
    とする建造物排水設備。
JP14261792A 1992-06-03 1992-06-03 建造物排水設備 Pending JPH05331891A (ja)

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