JPH05331019A - 保護皮膜形成剤及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

保護皮膜形成剤及びこれを含有する化粧料

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JPH05331019A
JPH05331019A JP16335092A JP16335092A JPH05331019A JP H05331019 A JPH05331019 A JP H05331019A JP 16335092 A JP16335092 A JP 16335092A JP 16335092 A JP16335092 A JP 16335092A JP H05331019 A JPH05331019 A JP H05331019A
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water
forming agent
film forming
protective film
protecting film
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Takehito Tabata
勇仁 田端
Shizuo Ukaji
静男 宇梶
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NIHON SURFACTANT KOGYO KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
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NIHON SURFACTANT KOGYO KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】四フッ化エチレン樹脂粉体0.5重量部と、パ
ーフルオロポリエーテル4.5重量部と、ポリオキシエ
チレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル1.0重
量部と、イソプロピルミリステート4.0重量部と、精
製水90.0重量部から成るプロテクティブローショ
ン。 【効果】このプロテクティブローションは、撥水性及び
堅牢度に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な組成の保護皮膜
形成剤とこれを配合して成る化粧料に関する。本発明の
保護皮膜形成剤は、医薬品ないし医薬部外品への使用が
考えられる。
【0002】
【従来の技術】化粧料を使用する主たる目的は、保護皮
膜の形成により、外部からの刺激(光、熱、化学物質
等)や乾燥等から皮膚、毛髪を守ることにある。
【0003】このような保護皮膜を形成するため、ワセ
リン、流動パラフィン、ラノリン、動植物油、高級アル
コール、高級脂肪酸及びこれらのエステル等の油状物質
が知られていた。
【0004】また、近年、シリコーン、ポリパーフルオ
ロポリエーテル等も使用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワセリン等の油状物質
は、古くから化粧料用基剤として使用されているが、ベ
タツキのある感触であること、保護皮膜に通気性がない
こと等の欠点を有し、近年あまり使用されていない。
【0006】シリコーンは、潤滑性能が大きいため、多
量に使用すると感触が悪くなるので(ツルツルした感触
になるので)、化粧料等への配合率が制限される。一
方、化粧料等への配合率が少ない場合には、充分な撥水
撥油効果が得られず、皮膚等を保護する効果も小さい。
また、皮膚に皮膜として形成された場合でも、膜の厚さ
が薄いので、水分の蒸発を制御して皮膚に水分をとどめ
るという効果も小さく、その効果は短時間で消失する。
【0007】ポリパーフルオロポリエーテルもシリコー
ンと同様に、単独では感触、価格等の面から多量に使用
することができない。また、化粧料等への配合率が小さ
い場合には非常に薄い保護皮膜が形成されるに過ぎず、
撥水撥油効果は小さく、皮膚に水分をとどめる効果も小
さく、これらの効果の持続性も小さい。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
る保護皮膜形成剤及びこれを含有する化粧料を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、次の保護皮膜形成剤及び化粧料により上記目的を達
成することができる。
【0010】 フッ素樹脂とフッ素オイルを含有する
保護皮膜形成剤。
【0011】 フッ素樹脂とフッ素オイルを含有する
分散相が水に分散して成る水分散型保護皮膜形成剤。
【0012】 上記及びの保護皮膜形成剤のうち
の1種以上を含有する化粧料。
【0013】上記水分散型保護皮膜形成剤は、好ましく
は界面活性剤(より好ましくは親油性界面活性剤)を含
有する。
【0014】フッ素オイルは、単独で使用すると感触が
悪いが(重い、ベタツク感触)、フッ素樹脂の存在によ
り、サラッとした、さっぱりした感触が得られる。その
ため、化粧料等への配合率を低く制限する必要がない。
【0015】また、フッ素樹脂とフッ素オイルは、撥水
撥油性を有する強固な保護皮膜を形成することができ
る。
【0016】水分散型保護皮膜形成剤に親油性界面活性
剤を含有させることにより、より強固な保護皮膜を形成
することができる。
【0017】
【好適な実施態様】
(保護皮膜形成剤)フッ素樹脂は、一般に、炭化水素の
水素をフッ素で置換した化学式(塩素等のハロゲン元
素、酸素等を含んでいてもよい)で示され、常温で固体
の樹脂(一般に熱可塑性樹脂)である。例えば、エチレ
ンの水素原子が1個以上フッ素原子と置き換えられた単
量体の重合によって合成することができる。好ましいフ
ッ素樹脂は、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン
−パーフルオロビニルエーテル共重合樹脂、四フッ化エ
チレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂、
四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂、四
フッ化エチレン−六フッ化プロピレン−パーフルオロア
ルコキシエチレン共重合樹脂、四フッ化エチレン−エチ
レン共重合樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、三フッ化
塩化エチレン−エチレン共重合樹脂、フッ化ビニリデン
樹脂、フッ化ビニル樹脂等である。
【0018】フッ素オイルは、一般に、炭化水素の水素
をフッ素で置換した化学式(塩素等のハロゲン元素、酸
素等を含んでいてもよい)で示され、常温で液状ないし
グリース状のものである。好ましいフッ素オイルは、フ
ルオロアルキル基を有するものであり、より好ましくは
パーフルオロポリエーテル(下記式A)又は三フッ化塩
化エチレン低重合体(下記式B)であり、それぞれ下記
式A及びBで示される。
【0019】
【化1】
【0020】(R、R′は、パーフルオロアルキル基又
はオキシパーフルオロアルキル基、p、q及びrは正の
整数であり、そのうちの2つまでは0でもよい。)
【0021】p+q+rは、常温で液状ないしグリース
状であるように定める。
【0022】 (C2ClF3n (式B)
【0023】nは、常温で液状ないしグリース状である
ように定める。
【0024】フッ素樹脂とフッ素オイルは親和性を有
し、これらは好ましくは混合物にし、より好ましくはム
ラのない均一な混合物にする。これによりより一層の効
果を奏する皮膜を形成できる。さらに、必要に応じ加熱
混練りして均一性をより高めることができる。
【0025】フッ素樹脂とフッ素オイルの混合物は、例
えば、フッ素樹脂粉体(例えば径が5μm以下のもの)
とフッ素オイルの混合により得ることができ、また、ペ
レット状のフッ素樹脂とフッ素オイルを混練り機等を用
いて混練りして(必要に応じて加熱して)、フッ素樹脂
の一部ないし全部をフッ素オイルに相溶させることがで
きる。
【0026】フッ素樹脂及びフッ素オイルを混合機(好
ましくは、混合機がプラネタリー運動をし、分散攪拌効
果に加え混練効果も期待出来る機種を用いる。このよう
なものとして、例えば、みづほ工業社製のVK−1−3
5タイプがあり、このタイプは混合機の攪拌バネがプラ
ネタリー運動(公転・自転)を行なうので混練効果が大
きい。)に仕込み均一混合することによって、フッ素オ
イルにフッ素樹脂が無定形状態で混合したものないし相
溶したものを得ることができる。
【0027】混合温度は、25〜350℃、より好まし
くは50〜200℃、更に好ましくは100〜200℃
にし、混合時間は30分〜6時間、より好ましくは1〜
3時間にする。
【0028】フッ素樹脂/フッ素オイルの混合比は、重
量比で好ましくは90/10以下(より好ましくは90
/10〜10/90)にする。この混合物の1重量部を
好ましくは2重量部以上の水に分散させることにより水
分散型の保護皮膜形成剤を製造することができる。な
お、2重量部未満の水に分散させるとペースト状にな
る。
【0029】前記混合物には、界面活性剤を添加でき
る。好ましくは親油性界面活性剤を用いることができ
る。
【0030】例えば、フッ素樹脂とフッ素オイルを10
0℃で3時間ステンレス製攪拌機により混合し、更に親
油性界面活性剤を添加し100℃で更に2時間攪拌混合
することができる。
【0031】また、親水性界面活性剤や水溶性高分子を
用いることができる。好ましい親水性界面活性剤は、フ
ッ素を含む化合物から成るものである。また、ベントナ
イト、ビーガム等の有機・無機分散剤を用いることがで
きる。
【0032】親油性(HLB10以下程度)界面活性剤
は常温で水に不溶もしくは難溶性のものであり、グリセ
リン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、メチ
ルグルコシド脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、各種デキストリ
ン脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖の高次脂肪
酸エステル等の高級脂肪酸多価アルコールエステル、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪アルコール
エーテル、ポリエチレングリコールの高級アルコール又
は高級脂肪酸の付加体(ポリエチレングリコール鎖が短
いもの)等がある。
【0033】水に難溶性のイオン性界面活性剤として
は、アルキル鎖が長く、複数同一分子内にあるもの、即
ちレシチン、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジア
ルキルリン酸エステル、ジアルキルリン酸塩、ジアルキ
ルスルフォコハク酸等を用いることができる。
【0034】前記混合物を水に分散させるためには、前
記混合物に水を加え、例えばホモミキサーを用い800
0rpmで5分間処理することにより行なうことができ
る。
【0035】(水分散型保護皮膜形成剤)本発明の水分
散型保護皮膜形成剤は、フッ素樹脂とフッ素オイルを含
有する分散相が水に分散して成るものである。前記分散
相は、フッ素樹脂の粒子(好ましくは径が5μm以下)
がフッ素オイルにより被覆されたもの、フッ素樹脂の一
部が部分的に相溶したもの、フッ素樹脂がフッ素オイル
に完全相溶したものがある。
【0036】水分散型保護皮膜形成剤におけるフッ素樹
脂:フッ素オイルの好ましい重量比は10:90〜90:10で
あり、これらの混合物/水の好ましい重量比は、0.5 以
下である。前記重量比においては分散相は安定に水に分
散する。
【0037】本発明の水分散型保護皮膜形成剤は、前記
各種界面活性剤、分散剤、水溶性高分子等を含有しても
よい。好ましくは親油性界面活性剤を含有させる。これ
により、より強固な保護皮膜を形成できる。水溶性界面
活性剤や水溶性高分子を含ませることもできる。
【0038】水分散型保護皮膜形成剤は、フッ素樹脂
(好ましくは粉体)とフッ素オイルと水と界面活性剤を
一度に混合して、例えばホモミキサーを用い8000r
pmで5分間処理して製造できる。また、フッ素樹脂
(好ましくは粉体)とフッ素オイルを予め混合しておき
(界面活性剤を含有しても良い)、得られた混合物を水
に分散させることにより(界面活性剤を使用しても良
い)製造することもできる。このような二段階の工程に
より得られた水分散型保護皮膜形成剤は、より強固な皮
膜を形成できる。
【0039】フッ素樹脂とフッ素オイルを含有する分散
相の径は、用途に応じて適宜定めることができる。例え
ば5μm以下にすることができる。本発明の保護皮膜形
成剤(水分散型を含む)は、化粧料以外にも医薬品ない
し医薬部外品への使用が考えられる。
【0040】(化粧料)本発明の化粧料は、皮膚あるい
は髪等に塗布して保護皮膜を形成するものであれば良
く、液状ないしグリース状ないし固体状のものでも良
い。
【0041】
【実施例】
(実施例1) プロテクティブローション
【0042】
【表1】
【0043】(製造法)表1の処方にて各成分を容器に
秤り取り、ホモミキサーにて8000rpmで5分間処
理した。四フッ化エチレン樹脂は、ダイキン工業社製の
PTFE(平均粒径1μm)を用い、パーフルオロポリ
エーテルは、モンテフロス社フォンブリンHe−25を
用いた。なお、「PBC−43」は、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル(日光ケミカ
ルズ社のNIKKOL PBC−43)である。
【0044】(結果)このようにして得られたエマルシ
ョンを下記の方法にて撥水性と堅牢度を調べた。その結
果を表1に示す。パーフルオロポリエーテルに四フッ化
エチレン樹脂を配合すると撥水度が増大する。又フッ素
樹脂にパーフルオロポリエーテルを配合すると堅牢性が
向上した。
【0045】(撥水性の評価法及び評価基準)分散液を
ガラス板上に薄く塗布し、1日放置乾燥した。このガラ
ス板を用い、蒸留水との接触角を測定し撥水性の尺度と
した。撥水度合を接触角の大きさによって次のようにラ
ンク付けした。 ◎…85°以上、 ○…70°〜85°、△…50°
〜70°、×…50°以下
【0046】(堅牢度の評価法及び評価基準)上記撥水
性の評価法を用い、試料板の洗浄による接触角の低下度
合をもって堅牢度の尺度とした。撥水性評価終了後のガ
ラス板を、100ccビーカーの中心に垂直に立て蒸留
水を満たし卓上超音波洗浄機に1分間かける。この試料
板をとり出し乾燥し、接触角を測定してこの接触角の低
下度合から次のようにランク付けした。
【0047】(洗浄後の接触角)/(洗浄前の接触角)
×100=堅牢度 堅牢度 ◎…90以上、 ○…75〜90、△…6
0〜75、 ×…60以下
【0048】(実施例2)
【0049】
【表2】
【0050】四フッ化エチレン樹脂とパーフルオロポリ
エーテルの水分散液の作り方による分散液の機能の差を
検討した。
【0051】(作成法A)表2の実施例2の各々の全成
分を容器に秤り取り、ホモミキサー8000rpmにて
5分間処理した。
【0052】(作成法B)表2の実施例2の各々におい
て四フッ化エチレン樹脂とパーフルオロポリエーテルを
良く混合した後、乳化分散剤、精製水を加え、ホモミキ
サー8000rpmで5分間処理した。
【0053】得られた分散液の評価結果を表2に示す。
作成法A(A法)に比較し、作成法B(B法)の方が撥
水性、堅牢度も向上した。又乳化分散剤として水溶性の
デカグリセリンモノラウレートに比べて水不溶性のソル
ビタンモノステアレートの方が撥水性、堅牢度とも優れ
ていた。
【0054】(実施例3)
【0055】
【表3】
【0056】表3の実施例3の各々の処方にて実施例2
と同様な方法(A法又はB法)にて分散液を作成した。
【0057】得られた分散液の評価結果を表3に示す。
ポリパーフルオロポリエーテルにフッ素樹脂を加えると
撥水性が向上した。又親油性乳化剤ソルビタンモノオレ
ート(SO−10)を使用した分散液(No.3)は、
親水性乳化剤を使用した場合(No.1及びNo.2)
よりも撥水性、堅牢度に優れている。
【0058】(実施例4) ベビーローション (A)四フッ化エチレン樹脂 0.5(重量部) ポリパーフルオロポリエーテル 1.0 (B)スクワラン 20.0 デカグリセリルモノオレート 2.0 防腐剤 0.1 グリセリン 5.0 (C)精製水 71.4
【0059】四フッ化エチレン樹脂とポリパーフルオロ
ポリエーテル(A相)を良く混合した後B相を加え攪拌
しながら精製水(C相)を加えて乳化してベビーローシ
ョンを得た。本品を入浴後幼児の身体に薄く塗布する
と、肌着、オムツ等によってかぶれることもなく、うる
おいのある肌を保つことができた。
【0060】 (実施例5) サンスクリーンローション (A)フォンブリン 2.0(重量部) フッ素樹脂 0.5 オリーブ油 30.0 ニッコールSO−10 3.0 紫外線吸収剤 適量 チタン 5.0 防腐剤 適量 (B)グリセリン 5.0 精製水 54.5
【0061】A相を良く混合し、B相を加えてホモミキ
サーにて8000rpm5分間処理してサンスクリーン
ローションを得た。
【0062】本品は低粘性の分散液で良好なサンスクリ
ーン効果を示した。更にこの効果は水浴後も劣化するこ
とはなかった。
【0063】(実施例6)
【0064】
【表4】
【0065】(作り方)表4の重量比によって、四フッ
化エチレン樹脂とポリフルオロポリエーテルを良く混合
し、メチルグルコシドモノステアレートを加え加温し均
一分散液とし、これに精製水を加えてホモミキサーにて
5分間分散処理して分散液A及びBを得た。
【0066】 (プロテクティブローション) 分散液A 10 (重量部) カーボポール 0.1 NaOH(PH調整5.7) 適量 プロピレングリコール 5.0 メチルパラベン 0.1 精製水 84.8
【0067】表4の分散液Aを使用して上記のような処
方にてプロテクティブローションを作成した。
【0068】このローションを使用すると、掃除、洗濯
等の作業による手荒れを防止できた。
【0069】 (ブローローション) 分散液B 10 (重量部) カーボポール 0.1 小麦ペプチド 1.0 グリセリン 5.0 メチルパラベン 0.1 精製水 83.8
【0070】表4の分散液Bを使用して上記のような処
方にてブローローションを作成した。
【0071】このローションを使用すると、枝毛の発生
が少なく、柔軟性のあるしなやかな髪となった。
【0072】(実施例7) (分散液C) 三フッ化塩化エチレン低重合体 30 (重量部) 四フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂 5 ソルビタンモノステアレート 5 精製水 60
【0073】 (乳液状ファンデーション) 分散液C 10 (重量部) 酸化チタン 8 タルク 4 着色顔料 適量 カーボポール 0.1 メチルパラベン 0.1 精製水 77.8
【0074】実施例6と同様な方法にて分散液Cを作成
し、これを上記処方で使用して乳液状ファンデーション
を作成した。このファンデーションを塗布すると長時間
化粧くずれがなかった。
【0075】(実施例8) 固形おしろい (A)タルク 45 (重量部) カオリン 20 酸化亜鉛 15 軽質炭酸カルシウム 10 ステアリン酸マグネシウム 3 コメデンプン 2 着色顔料 適量 (B)四フッ化エチレン樹脂 3.0 パーフルオロポリエーテル 2.0 (C)防腐剤 適量 香料 適量
【0076】(A)を良く混合し、これに混合物(B)
を加え、さらに(C)を加えて均一にし、これを打型す
る。
【0077】本品を塗布すると、耐水性に優れ、長時間
化粧くずれがおこらない。
【0078】(実施例9) 清拭剤 実施例6と同様にして分散液Aを作り、下記の処方にな
るように秤量混合して清拭剤を得た。この清拭剤は身体
清浄に用いると身体に保護皮膜が形成されるため、床ズ
レ等に効果が認められた。
【0079】 エタノール 40.0(%) チオ硫酸ソーダ 0.2 カルボキシメチルセルローズ 0.2 分散液A 10.0 精製水 残部
【0080】(実施例10) 消毒剤 実施例6と同様にして分散液Aを作り、下記処方になる
ように秤量、混合して消毒剤を得た。この消毒剤にて患
部を清浄にすると患部表面に保護皮膜が形成され、治癒
速度が著しく早まった。
【0081】 エタノール 40(%) フェノール 3 アクリノール 0.2 分散剤A 5.0 精製水 残部
【0082】
【発明の効果】本発明の保護皮膜形成剤及び水分散型保
護皮膜形成剤は、フッ素樹脂とフッ素オイルを含有する
ので、サラッとした、さっぱりした感触を有する。その
ため、化粧料等への配合率を低く制限する必要がない。
また、撥水撥油性を有する強固な皮膜を形成することが
できるので、各種刺激物質から肌を守ることができると
共に、皮膚の乾燥を防ぎ長時間にわたり潤いのある肌を
保つことができ、さらに汚れの付着を防止し皮膚を常に
清潔に保つことができる。
【0083】本発明の化粧料は、本発明の保護皮膜形成
剤(水分散型を含む)を含有するので、保護皮膜形成剤
の効果と同様の効果を奏することができる。
【0084】また、強固な皮膜を形成できるので、小量
を塗布した場合でも十分な効果を奏することができる。
【0085】本発明の保護皮膜形成剤をすりきず、やけ
ど用等の塗布医薬品に配合した場合、塗布により形成さ
れた保護皮膜により汚れ、刺激から皮膚を保護すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 27/12 LGG 9166−4J LGL 9166−4J 71/02 LQE 9167−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素樹脂とフッ素オイルを含有すること
    を特徴とする保護皮膜形成剤。
  2. 【請求項2】フッ素樹脂とフッ素オイルを含有する分散
    相が水に分散して成ることを特徴とする水分散型保護皮
    膜形成剤。
  3. 【請求項3】界面活性剤を含有することを特徴とする請
    求項2記載の水分散型保護皮膜形成剤。
  4. 【請求項4】前記界面活性剤は親油性界面活性剤である
    ことを特徴とする請求項3記載の水分散型保護皮膜形成
    剤。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のうちの一の保護皮膜形成剤
    の1種以上を含有することを特徴とする化粧料。
JP16335092A 1992-06-01 1992-06-01 保護皮膜形成剤及びこれを含有する化粧料 Withdrawn JPH05331019A (ja)

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