JPH05328773A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JPH05328773A
JPH05328773A JP4125015A JP12501592A JPH05328773A JP H05328773 A JPH05328773 A JP H05328773A JP 4125015 A JP4125015 A JP 4125015A JP 12501592 A JP12501592 A JP 12501592A JP H05328773 A JPH05328773 A JP H05328773A
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JP
Japan
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motor
value
current
current value
phase angle
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JP4125015A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Sakano
哲朗 坂野
Kohei Arimoto
公平 有本
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ駆動装置に関し、PWM方式に要する
時間及び演算時間を考慮して正確なモータ電流を求めて
モータの回転駆動を制御する。 【構成】 サーボ制御手段10は、入力された電流指令
値と模擬フィードバック電流値とから、モータを駆動制
御する電圧指令値を出力する。電力増幅手段20は、サ
ーボ制御手段10から出力された電圧指令値を、モータ
を駆動させるために必要な電圧値、すなわち駆動電圧値
まで増幅する。検出手段40は、モータの駆動により変
化する回転位置を検出する。電流予測手段50は、検出
手段40によって検出されたモータの回転位置と、サー
ボ制御手段10から出力された電圧指令値とを入力して
電気位相角を線形外挿補間して求めた予測電気位相角を
使用して電流値を予測し、模擬フィードバック電流値と
して出力する。したがって、正確にモータ30の回転駆
動を制御することができ、コストを抑えることもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータ駆動装置に関し、
特に電流指令値によってモータの回転駆動を制御するモ
ータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの回転駆動を制御する場
合、モータに流れる電流を電流検出器で検出し、検出さ
れた電流値と電流指令値とを比較し、差が零となるよう
に電流制御していた。このような電流検出器としては、
例えば抵抗器があった。
【0003】ところで、こうした電流検出器による電流
検出では、モータに流れる電流を検出するための電流検
出器や、検出されたアナログの電流値をディジタル値に
変換するA/Dコンバータ等の回路部品が必要となるた
めにコストが高く、また、部品点数の増加により故障率
が高まるために信頼性が低下するという問題点があっ
た。
【0004】上記問題点を解決するため、本出願人は特
願平4−76809号において、モータ駆動装置を開示
した。このモータ駆動装置は、検出手段によって検出さ
れたモータの回転位置に基づき、角速度を演算し、電気
位相角を求め、この角速度及び電気位相角を用いた常微
分方程式を解き、モータに流れる電流値を予測する。こ
うして、電流検出を行うことなくモータの回転駆動を制
御することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電力増幅手段
で行われるPWM(Pulse Width Modulation)処理に所
定の時間を要し、検出手段によって検出されたモータの
回転位置に基づいて予測電流値を求める演算時間のため
に、PWM処理に要する時間及び演算時間の和で示され
る時間だけモータの回転駆動の制御が遅れるという問題
点があった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、PWM処理に要する時間及び演算時間に基づ
き正確なモータ電流を求めてモータの回転駆動を制御す
るモータ駆動装置を、提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、モータの回転駆動を制御するモータ駆動
装置において、電流指令値と模擬フィードバック電流値
とから、電圧指令値を出力するサーボ制御手段と、前記
電圧指令値を増幅する電力増幅手段と、モータの回転位
置を検出する検出手段と、前記電圧指令値と前記モータ
の回転位置とに基づいて、線形外挿補間により前記模擬
フィードバック電流値を演算して出力する電流予測手段
と、を有することを特徴とするモータ駆動装置が提供さ
れる。
【0008】
【作用】サーボ制御手段は指令された電流指令値と模擬
フィードバック電流値とから、電圧指令値を出力する。
この電圧指令値を電力増幅手段が増幅し、モータを駆動
制御する。モータに設けられた検出手段によって検出さ
れたモータの回転位置と、電圧指令値とに基づいて、電
流予測手段が線形外挿補間により模擬フィードバック電
流値を演算して出力する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明のモータ駆動装置の原理説明図
である。図において、モータ駆動装置は、サーボ制御手
段10、電力増幅手段20、モータ30、検出手段40
及び電流予測手段50から構成される。
【0010】サーボ制御手段10は、入力された電流指
令値と模擬フィードバック電流値とから、モータを駆動
制御する電圧指令値を出力する。電力増幅手段20は、
サーボ制御手段10から出力された電圧指令値を、モー
タを回転駆動させるために必要な電圧値、すなわち駆動
電圧値まで増幅する。検出手段40は、モータ30の回
転駆動により変化する回転位置を検出する。電流予測手
段50は、検出手段40によって検出されたモータ30
の回転位置と、サーボ制御手段10から出力された電圧
指令値とを入力して、駆動電圧が実際にモータ30に印
加される時のモータ30の回転位置と前回のモータ30
の回転位置とから線形外挿補間により予測したものを使
用して電流値を予測し、模擬フィードバック電流値とし
て出力する。
【0011】次に、図1のモータ駆動装置の動作につい
て説明する。まず、サーボ制御手段10は指令された電
流指令値と模擬フィードバック電流値とから、電圧指令
値を出力する。出力された電圧指令値は電力増幅手段2
0によって所定のゲインだけ増幅され、駆動電圧値とし
てモータ30に与えられる。そして、モータ30に設け
られた検出手段40によって検出された回転位置と、電
圧指令値とに基づいて、電流予測手段50がPWM処理
に要する時間及び演算時間から、駆動電圧が実際にモー
タ30に印加される時のモータ30の回転位置と前回の
モータ30の回転位置とから線形外挿補間により予測し
たものを使用して電流値を予測し、模擬フィードバック
電流値として出力する。この模擬フィードバック電流値
はサーボ制御手段10に入力される。こうして、PWM
処理に要する時間及び演算時間に基づいて、正確にモー
タ30の回転駆動を制御することができる。
【0012】図2は、本発明のモータ駆動装置の全体構
成図である。図において、モータ駆動装置は、加算器1
1、伝達要素12、PWM指令伝達要素21、電力増幅
伝達要素22、モータ30、ロータリエンコーダ41、
モデル51、角速度検出手段52及び位相検出手段53
から構成される。ここで、モータ30はVR(可変リラ
クタンス)型モータである。
【0013】加算器11は、電流指令値ic と模擬フィ
ードバック電流値in とを入力し、電流指令値ic から
模擬フィードバック電流値in を減算した差分電流値i
d を出力する。伝達要素12は、加算器11から出力さ
れた差分電流値id にゲインGpを乗じて電圧値に変換
し、電圧指令値vn として出力する。なお、これらの加
算器11及び伝達要素12は、図1のサーボ制御手段1
0に相当する。
【0014】PWM指令伝達要素21は、入力された電
圧指令値vn をゲイン(1/GPWM)だけ増幅し、PW
M指令値vPWM として出力する。PWM指令伝達要素2
1は、入力されたPWM指令値vPWM をゲインGPWM
け増幅し、駆動電圧値vとして出力する。これらのPW
M指令伝達要素21及び電力増幅伝達要素22は、図1
の電力増幅手段20に相当する。なお、駆動電圧値v
は、上記電圧指令値vn、ゲイン(1/GPWM )及びゲ
インGPWM とから、次式のように表される。
【0015】 v=vn ・(1/GPWM )・GPWM ・・・(1) ロータリエンコーダ41は図1の検出手段40に相当
し、モータ30のロータ軸等に設けられる。このロータ
リエンコーダ41はアブソリュートのロータリエンコー
ダであって、モータ30の回転位置を検出し、検出結果
を二相のパルスで出力する。具体的には、回転位置を示
す信号として90度の位相差がある二相のパルスを出力
する。
【0016】位相検出手段53は、ロータリエンコーダ
41から出力された二相のパルスに基づき、電気位相角
θn を検出する。角速度検出手段52はプロセッサ構成
になっており、位相検出手段53からの電気位相角θn
及びロータリエンコーダ41から出力されたパルスに基
づき、角速度(Δθ/Δt)を演算する。なお、Δtは
電気位相角θn を取得するためのサンプリング時間であ
って、後述する電流ループ割込信号の時間間隔に相当す
る。また、サンプリング時間間隔の電気位相角Δθは、
位相検出手段53からの電気位相角θn 及び前回の電気
位相角θn-1 により、次式によって求められる。
【0017】 Δθ=θn −θn-1 ・・・(2) モデル51はプロセッサ構成になっており、角速度検出
手段52からの角速度(Δθ/Δt)、位相検出手段5
3からの電気位相角θn 及びサーボ制御手段10からの
電圧指令値vn を入力して、モータ30に流れる電流を
PWM処理に要する時間及び演算時間から線形外挿補間
により予測し、模擬フィードバック電流値in として出
力する。なお、モデル51には、モータ30の電気位相
角θn と模擬フィードバック電流値in とに対応して、
抵抗R、インダクタンス(∂Φ/∂i)及び逆起電力定
数(∂Φ/∂θ)を一意的に決定するためのテーブルを
有する。ここで、これらのモデル51、角速度検出手段
52及び位相検出手段53は、図1の電流予測手段50
に相当する。
【0018】次に、図2のモータ駆動装置の動作につい
て説明する。まず、加算器11は、電流指令値ic と模
擬フィードバック電流値in とを入力し、電流指令値i
c から模擬フィードバック電流値in を減算した差分電
流値id を出力する。伝達要素12は、加算器11から
出力された差分電流値id にゲインGpを乗じて電圧値
に変換し、電圧指令値vn として出力する。そして、電
圧指令値vn は図1の電力増幅手段20としてのPWM
指令伝達要素21及び電力増幅伝達要素22によって増
幅され、駆動電圧値vとしてモータ30に出力される。
【0019】モータ30の回転駆動により、ロータリエ
ンコーダ41はモータ30の回転位置を検出し、角速度
検出手段52及び位相検出手段53に二相のパルスを出
力する。角速度検出手段52は角速度(Δθ/Δt)を
演算してモデル51に出力する。同様に、位相検出手段
53は電気位相角θn を検出し、ディジタルデータに変
換してモデル51に出力する。
【0020】モデル51は、角速度(Δθ/Δt)、電
気位相角θn 及び電圧指令値vn を入力する。次に、電
気位相角θn と前回の模擬フィードバック電流値in
からテーブルを用いて抵抗R、インダクタンス(∂Φ/
∂i)及び逆起電力定数(∂Φ/∂θ)を決定する。ま
た、電圧指令値vn から上記式(1)によって駆動電圧
値vを求める。そして、角速度(Δθ/Δt)、抵抗
R、インダクタンス(∂Φ/∂i)、逆起電力定数(∂
Φ/∂θ)及び駆動電圧値vから、後述する常微分方程
式を解き、モータ30に流れる電流をPWM処理に要す
る時間及び演算時間から線形外挿補間して予測したもの
を使用して電流値を予測し、新たな模擬フィードバック
電流値in+1 として加算器11に出力する。
【0021】こうして、PWM処理に要する時間及び演
算時間に基づいて、正確にモータ30の回転駆動を制御
することができる。また、ロータリエンコーダ41から
出力されるモータ30の回転位置に基づき角速度(Δθ
/Δt)及び電気位相角θnを求め、A/Dコンバータ
を使用することなくモータ30の回転駆動を制御するの
で、コストを抑えることができる。
【0022】次に、モデル51が出力する模擬フィード
バック電流値in の算出方法について説明する。まず、
一般に鎖交磁束Φ、モータ一相当たりの抵抗R及び電流
値iのとき、モータ30にかかる駆動電圧値vは次式で
表される。
【0023】 v=(dΦ/dt)+R・i ・・・(3) なお、鎖交磁束Φは電流値iと電気位相角θとの関数Φ
(i,θ)と表されるので、式(3)は次式のように変
形される。
【0024】
【数1】
【0025】ここで、(∂Φ/∂i)はモータ30のイ
ンダクタンスであり、(∂Φ/∂θ)はモータ30の逆
起電力定数である。なお、これらのインダクタンス(∂
Φ/∂i)、逆起電力定数(∂Φ/∂θ)及び抵抗Rは
「モータ定数」と呼ばれ、個々のモータに応じて異なる
定数である。
【0026】さらに、式(4)を(di/dt)につい
て整理すると、次式のようになる。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、インダクタンスL≡(∂Φ/∂
i)、逆起電力係数Ke≡(∂Φ/∂θ)である。こう
して、電流値iに関する常微分方程式が求められる。そ
して、初期値としての電流値i0 にモータ始動時の0
〔A〕と、上記モータ定数とを使用し、2次のルンゲ・
クッタ(Runge-Kutta )法を用いて解くことにより、模
擬フィードバック電流値in+1 として算出することがで
きる。なお、式(5)において、駆動電圧値vは式
(1)を用いて電圧指令値vn から求められる電圧値で
ある。
【0029】次に、2次のルンゲ・クッタ法を用いて常
微分方程式解く手順について説明する。上記式(5)に
ついて、時間tn 及び電気位相角θn におけるモータに
流れる電流の増分Δi1 は、次式のように表される。
【0030】
【数3】
【0031】ここで、模擬フィードバック電流値in
電圧指令値vn 、インダクタンスL(in ,θn )、逆
起電力定数Ke(in ,θn )及び抵抗R(in )は、
いずれも時間tn 及び電気位相角θn における各値を示
す。
【0032】同様に、時間(tn +Δt)及び電気位相
角(θn +Δθ)におけるモータに流れる電流の増分Δ
2 は、次式のように表される。
【0033】
【数4】
【0034】したがって、新たな模擬フィードバック電
流値in+1 は、上記式(6)のΔi 1 及び式(7)のΔ
2 を用いて、次式によって求められる。なお、本発明
では電気位相角θn に代えて、後述する予測電気位相角
θdn を使用することにより、正確にモータに流れる電
流の増分Δi1 ,Δi2 を求めることができる。
【0035】 in+1 =in +(Δi1 +Δi2 )/2 ・・・(8) 図1の電流予測手段50は、上記式(8)の模擬フィー
ドバック電流値in+1を出力する。なお、上記式(8)
を次式のように変形し、 in+1 =in +η(Δi1 +Δi2 )/2 ・・・(9) ηに適切な値を設定して、より正確にモータに流れる電
流の増分Δi1 ,Δi2を求めることもできる。この場
合、η<1ならば模擬フィードバック電流値inの応答
は遅くなり、η>1ならば模擬フィードバック電流値i
n の応答は速くなる。
【0036】次に、模擬フィードバック電流値in をP
WM処理に要する時間及び演算時間によって電気位相角
θn を線形外挿補間して求める方法について、図1を参
照しつつ説明する。
【0037】図3は、各種信号のタイミング及び電気位
相角θn の線形外挿補間方法を示す図である。図には、
時間の経過に対応する電流ループ割込信号、回転位置の
ラッチ及び電気位相角が示されている。
【0038】電流ループ割込信号61,62,63は、
図1の電流予測手段50に模擬フィードバック電流値i
n を演算させ、モータ30の回転駆動を制御するための
指令信号である。図3では、電流ループ割込信号61が
時間tn-1 に発生し、同様に電流ループ割込信号62,
63が時間tn ,tn+1 にそれぞれ発生している。な
お、これらの時間tn-1 と時間tn の間隔、及び時間t
n と時間tn+1 の間隔は、いずれもサンプリング時間Δ
tと同一間隔である。
【0039】また、回転位置のラッチ71,72,73
は、図1の検出手段40が検出したモータ30の回転位
置を電流予測手段50がラッチするタイミングである。
図3では、回転位置のラッチ71は時間trn-1 に行わ
れ、同様に回転位置のラッチ72,73が時間trn
trn+1 にそれぞれ行われている。
【0040】さらに、回転位置のラッチ71,72,7
3が行われた後、電流ループ割込信号61,62,63
に基づき電流予測手段50が模擬フィードバック電流値
nを演算し、電力増幅手段20がPWM処理を行うの
で、モータ30を回転駆動するタイミングは回転位置の
ラッチ71,72,73から所定の時間tdだけ遅れ
る。したがって、時間trn-1 に行われた回転位置のラ
ッチ71に基づいて時間tdn-1 にモータ30の回転駆
動が行われ、同様に、時間trn ,trn+1 に行われた
回転位置のラッチ72,73に基づいて時間tdn ,t
n+1 にモータ30の回転駆動がそれぞれ行われる。
【0041】ここで、時間trn に行われた回転位置の
ラッチ72に基づいて、時間tdnでモータ30の回転
駆動する場合の電気位相角θn を線形外挿補間して求め
る方法について説明する。なお、時間trn における電
気位相角をθn とする。
【0042】このとき、時間tdn における予測電気位
相角θdn は線形外挿補間により、次式のように表され
る。 θdn =θn +(td/Δt)Δθ ・・・(10) こうして求められた予測電気位相角θdn を上記式
(6)及び式(7)の電気位相角θn に代えて使用する
ことにより、正確にモータ30の回転駆動の制御を行う
ことができる。
【0043】次に、モデル51において行われる模擬フ
ィードバック電流値in の演算処理手順について説明す
る。図4は、図2のモデル51の処理手順を示すフロー
チャートである。このフローチャートでは図2に基づい
て説明する。図において、Sの後に続く数字はステップ
番号を示す。
【0044】〔S1〕電気位相角θn の入力を行う。具
体的には、位相検出手段53によって検出された電気位
相角θn を入力する。また、後述するステップS5及び
S7で行うモータ30に流れる電流の増分Δi1 ,Δi
2 の演算で電気位相角θn に代えて予測電気位相角θd
n を使用するため、予め式(10)を演算して予測電気
位相角θdn を求めておく。
【0045】〔S2〕角速度(Δθ/Δt)の入力を行
う。具体的には、角速度検出手段52によって演算され
た角速度(Δθ/Δt)を入力する。 〔S3〕電圧指令値vn の入力を行う。具体的には、角
速度検出手段52によって演算された角速度(Δθ/Δ
t)を入力する。
【0046】〔S4〕テーブルの検索を行う。具体的に
は、ステップS1で求めた予測電気位相角θdn と模擬
フィードバック電流値in とからテーブルを検索し、抵
抗R、インダクタンスL及び逆起電力定数Ke等のモー
タ定数を決定する。
【0047】〔S5〕モータ30に流れる電流の増分Δ
1 を演算する。すなわち、上記式(6)に基づいてモ
ータ30に流れる電流の増分Δi1 を求める。 〔S6〕テーブルの検索を行う。具体的には、ステップ
S4と同様に、予測電気位相角(θdn +Δθ)と模擬
フィードバック電流値(in +Δi1)とからテーブルを
検索し、抵抗R、インダクタンスL及び逆起電力定数K
e等のモータ定数を決定する。
【0048】〔S7〕モータ30に流れる電流の増分Δ
2 を演算する。すなわち、上記式(7)に基づいてモ
ータに流れる電流の増分Δi2 を求める。 〔S8〕模擬フィードバック電流値in+1 を演算する。
すなわち、上記式(8)又は式(9)に基づいて模擬フ
ィードバック電流値in+1 を求める。
【0049】〔S9〕模擬フィードバック電流値in
設定を行う。すなわち、模擬フィードバック電流値i
n+1 を出力し、次回の本処理手順の実行に備えて、次式
に示す代入処理 in =in+1 ・・・(11) を行う。
【0050】なお、演算された模擬フィードバック電流
値in の応答がモータ電流に比べて速いために、模擬フ
ィードバック電流値in とモータ電流との誤差が大きい
場合は、所定の電流値Δiだけ小さくした補正電流値i
n2を使用することによって、より正確にモータ30の回
転駆動の制御を行うことができる。すなわち、次式 in2=in −Δi ・・・(12) によって求められた補正電流値in2では、模擬フィード
バック電流値in と比較して、電気位相角θn において
テーブルを検索して決定されるインダクタンスLは、次
の不等式が成り立つ。
【0051】 L(in2,θn )>L(in ,θn ) ・・・(13) このため、模擬フィードバック電流値in を使用した場
合に比べて応答を遅らせることができる。したがって、
模擬フィードバック電流の応答が遅れることにより、模
擬フィードバック電流値in とモータ電流との誤差を小
さくし、モータ30の回転駆動の制御精度を上げること
ができる。
【0052】以上の説明では、本発明の回転駆動の制御
対象であるモータ30にはVR(可変リラクタンス)型
モータを適用したが、ステップモータ等の他の一般的な
モータにも適用することができる。
【0053】また、常微分方程式の解法として2次のル
ンゲ・クッタ法を適用したが、3次以上のルンゲ・クッ
タ法、2次のルンゲ・クッタ法におけるパラメータを特
定したホイン(Heun)法及び改良オイラー(Euler )
法、アダムス・バッシュフォーツ(Adams-Bashforth )
法及び予測子修正子法等の他の常微分方程式を解くため
の数値計算法を適用することもできる。
【0054】さらに、検出手段40として二相のパルス
を出力するアブソリュートのロータリエンコーダ41を
適用したが、角速度(Δθ/Δt)及び電気位相角θn
を検出できる他のロータリエンコーダ等の検出器を適用
してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、電流検
出を行わずに、検出された回転位置を線形外挿補間によ
り求めた予測電気位相角と、指令された電圧指令値とか
ら演算した電流の予測値である模擬フィードバック電流
値を出力し、指令された電流指令値とから、電圧指令値
を制御してモータを駆動制御するように構成したので、
正確なモータ電流を求めてモータの回転駆動を制御する
ことができる。
【0056】また、必要な回路部品を少なく構成できる
ので、コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ駆動装置の原理説明図である。
【図2】本発明のモータ駆動装置の全体構成図である。
【図3】各種信号のタイミング及び電気位相角の線形外
挿補間方法を示す図である。
【図4】モデルの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 サーボ制御手段 20 電力増幅手段 30 モータ 40 検出手段 50 電流予測手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転駆動を制御するモータ駆動
    装置において、 電流指令値と模擬フィードバック電流値とから、電圧指
    令値を出力するサーボ制御手段と、 前記電圧指令値を増幅する電力増幅手段と、 モータの回転位置を検出する検出手段と、 前記電圧指令値と前記モータの回転位置とに基づいて、
    線形外挿補間により前記模擬フィードバック電流値を演
    算して出力する電流予測手段と、 を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記電流予測手段は、前記モータの回転
    位置から角速度を演算する角速度検出手段と、前記モー
    タの回転位置から電気位相角を求める位相検出手段と、
    前記角速度及び前記電気位相角を用いた常微分方程式を
    解いて前記模擬フィードバック電流値を求めるモデルと
    から構成したことを特徴とする請求項1記載のモータ駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記模擬フィードバック電流値は、前記
    電流予測手段で要する演算時間と、前記電力増幅手段で
    行われるPWM(Pulse Width Modulation)に要する時
    間との和に基づいて、前記電気位相角を前記線形外挿補
    間して模擬フィードバック電流値を求めるように構成し
    たことを特徴とする請求項2記載のモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記モータは、VR(可変リラクタン
    ス)型モータであることを特徴とする請求項1記載のモ
    ータ駆動装置。
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