JPH05326365A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH05326365A
JPH05326365A JP4128368A JP12836892A JPH05326365A JP H05326365 A JPH05326365 A JP H05326365A JP 4128368 A JP4128368 A JP 4128368A JP 12836892 A JP12836892 A JP 12836892A JP H05326365 A JPH05326365 A JP H05326365A
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JP
Japan
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reticle
pattern
light
optical system
diffraction grating
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JP4128368A
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English (en)
Inventor
Naomasa Shiraishi
直正 白石
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照明光学系を大型化することなく、従来のレ
チクルをそのまま使用して高解像度、大焦点深度の投影
露光を実現する。 【構成】 レチクルRの入射側にΔtだけ離して所定ピ
ッチの回折格子パターンRGを設け、パターンRGから
発生する±1次回折光L1 、L2 をレチクルRに対して
所定角度ψだけ傾けて対称的に入射する。さらに、露光
動作中に回折格子パターンRGを、投影光学系の光軸方
向等に移動、または振動させる、もしくは所定方向(光
軸以外)を回転軸として微小回転、または微小振動させ
る駆動機構18、または19を設けた。 【効果】 回折格子パターンの欠陥等による悪影響を低
減できるとともに、レチクル面上での照度均一性も向上
させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子等の微細パ
ターン製造のリソグラフィ工程で使用されるマスクのパ
ターンを感光基板に転写する投影露光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の投影露光装置において
は、レチクルパターンへの照明光は垂直入射を中心と
し、入射角度について連続な光量分布を有していた。そ
の角度範囲は、レチクルに垂直な方向から投影光学系の
レチクル側開口数NAR の0.6倍程度の領域に制限さ
れていた。このため、従来の照明光学系の開口数NAi
(レチクルへの照明光の入射角度範囲)は投影光学系の
レチクル側開口数NAR に比べて小さくて良く、従って
照明光学系の設計、製造は比較的容易であり、またその
大きさも比較的コンパクトである。
【0003】ところで、最近2は照明光学系の瞳面、も
しくはその近傍面内における照明光束の光量分布を輪帯
状に規定する輪帯照明法、あるいは例えば特開平4−1
01148号公報に開示されているようにレチクルパタ
ーンの周期性に対応して特定方向から照明光束を所定角
度だけ傾斜させて照射する傾斜照明法(変形光源法)等
により、投影光学系の解像度や焦点深度を改善すること
が提案されている。このような輪帯照明法や傾斜照明法
が適用される照明光学系では、レチクルパターンに対し
て照明光を傾けて入射させるとともに、その傾き角は従
来の照明光学系における照明光の入射角の最大傾き角よ
りも大きくすることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き新しい照明技術に対応するためには、照明光学系の
開口数を従来より大きくする必要がある。このため、照
明光学系の設計、製造は従来に比べて困難になり、その
大きさも従来に比べて極めて大きくなる。装置の大型化
は装置自体のコストアップのみに止まらず、投影露光装
置を使用する環境がクリーンルームであることによりク
リーンルームの大型化を必要とし、ランニングコストも
増大するという問題もある。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、照明光学系を大型化することなく、高解像度、かつ
大焦点深度の露光が可能な投影露光装置を得ることを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明では、レチクルパターン(RP1)に対して照明
光ILの少なくとも一部を所定角度だけ偏向させる偏向
部材(14、RG)を、レチクルパターン(RP1)の光
源(1)側に所定間隔(Δt)だけ離して配置した。さ
らに、レチクルパターン(RP1)を感光基板(W)に露
光する間に、少なくとも一方向、例えば投影光学系の光
軸方向、または光軸と垂直な面内方向に偏向部材(1
4、RG)を移動、または振動させる、もしくは所定方
向(光軸AX以外)を回転軸として微小回転、または微
小振動させる駆動機構(18、19)を設けた。また、
偏向部材として回折格子状パターン、特に位相型格子を
用いることとした。さらに、投影光学系(PL)の光軸
(AX)に沿った方向に偏向部材(14、RG)を移
動、または振動させるときには、その移動量、または振
幅を照明光(IL)の波長程度以上に定めることとし
た。
【0007】
【作用】本発明によれば、光源からの照明光が偏向部材
に照射されると、各次数の回折光がマスクに向かって各
方向に発生する。従って、マスクに入射する光束の入射
角度範囲は照明光学系により規定される、すなわち照明
光学系の開口数の範囲とは異なったものとなり、より大
きな入射角を実現することができる。また、露光動作中
に、偏向部材を移動、振動、または微小回転させること
により、マスク及び感光基板と偏向部材との位置関係を
異ならせることが可能となっている。従って、偏向部材
上の欠陥、異物等の感光基板への投影像が、露光中に感
光基板に対して相対移動、及び平均化されることにな
り、欠陥や異物等の像が感光基板に転写されることがな
い。特に投影光学系の光軸方向に偏向部材を移動、また
は振動させることにより、マスク面と偏向部材(透明基
板面)との間での多重反射により生じる干渉縞、すなわ
ちマスクのパターン面上での照度むらを平均化し、照度
均一性をより一層向上させることができる。さらに、偏
向部材として回折格子状パターン、特に位相型格子を用
いることにより、回折効率が向上してより一層照度を高
めることができるとともに、回折格子状パターンから発
生する0次回折光を大幅に低減できる。従って、マスク
のパターンへの照明光の入射角度範囲を変形光源法(傾
斜照明法)と等価にすることができる、すなわち高解像
度、かつ大焦点深度の投影露光が可能となる。
【0008】
【実施例】図1を参照して本発明の第1の実施例につい
て説明する。水銀ランプ1から射出した照明光ILは楕
円鏡2、リレーレンズ系3を経て、フライアイレンズ4
に入射する。フライアイレンズ4の射出面4aはレチク
ルパターンに対するフーリエ変換面となっており、射出
面4a近傍には開口絞り5が設けられている。開口絞り
5は照明光学系の開口数NAIL、すなわちσ値(投影光
学系の開口数NAR と照明光学系の開口数NAILとの
比)を規定するための絞りであり、駆動部6によりその
開口部の大きさが可変となる。本実施例ではσ値(コヒ
ーレンスファクター)が0.1〜0.3程度となるよう
にその開口径が定められている。
【0009】さて、フライアイレンズ4からの照明光I
Lは、リレーレンズ7を経て、視野絞り(レチクルブラ
インド)8に達する。視野絞り8はレチクルパターンR
1とほぼ共役な位置に設けられており、この視野絞り
8の開口部を駆動部9により可変とすることでレチクル
パターン上での照明エリアを任意に変更可能となる。視
野絞り8を通過した光束ILはミラー10、コンデンサ
ーレンズ11、12を介してミラー13に達し、ミラー
13でほぼ垂直に下方に反射された後、裏面(レチクル
側の面)に回折格子パターン(本発明の偏向部材)RG
1 が形成されたガラス基板14を介して、レチクルRに
照射される。ガラス基板14は照明光ILに対して透明
な基板であり、回折格子パターンRG1 は石英基板等の
ガラス基板14の表面(片面)上に所定のピッチで設け
られている位相格子である。位相格子パターンRG1
誘電体薄膜をパターンニングしたもので、デューティは
1:1であり、そのピッチについての詳細は後述する。
ここで、位相格子の製造にあたってはガラス基板14自
体をエッチング加工して段差を形成し、位相差を付けて
もよく、或いはガラス基板面中の特定部の屈折率を変え
てもよい。屈折率を変える方法としては例えばイオン打
ち込み等を行えば良い。
【0010】さて、ガラス基板14にほぼ垂直に入射し
た照明光ILは回折格子パターンRG1 を照射する。露
光光ILがほぼ垂直に位相格子型の回折格子パターンR
1に照射されると、パターンRG1 からは±1次回折
光L1 、L2 のみが発生し、ここで回折された±1次回
折光は、投影光学系PLの光軸AXに対して所定角度傾
いて遮光部LSBで囲まれたパターン領域PA内に形成
されたレチクルパターンRP1 に入射する。ここで、位
相型格子を用いたのは,遮光部と透光部とのみからなる
回折格子パターンで発生する解像力向上や焦点深度増大
に好ましくない0次回折光を発生させないためである。
【0011】ガラス基板14は保持部材16上に保持さ
れ、駆動部(本発明の駆動機構)18により投影光学系
PLの光軸AXとほぼ垂直な面内で2次元移動、及び回
転可能である。さらにガラス基板14は駆動素子(ピエ
ゾ素子等)17により光軸AX方向に移動可能であり、
駆動素子17は駆動部19により駆動される。また、レ
チクルRはレチクルステージ15上に載置されており、
駆動部20により投影光学系PLの光軸AXとほぼ垂直
な面内で2次元移動、及び回転可能である。本実施例で
は駆動系18、または駆動部20により、ガラス基板1
4がレチクルRに対して相対移動、及び相対回転可能に
構成されており、例えばレチクルパターンの周期性に応
じて基板14を回転させることで、レチクルパターンと
回折格子パターンとの周期方向をほぼ一致させることが
可能となっている。この移動量、及び回転量に関する情
報は、ガラス基板14、及びレチクルR上に設けられた
アライメント用のマーク(不図示)をマーク検出系25
(X方向のみ図示)により検出する等により得ることが
できる。基板14とレチクルRとの間には回折格子パタ
ーンRG1 からの回折光の半影ぼけ(詳細後述)を遮光
するための可動遮光部23が設けられており、光軸AX
に対して垂直な面内での可動遮光部23の位置は駆動部
24により移動される。第1制御系22にはマーク検出
系25からの情報も入力され、駆動部19の他、駆動部
18、20、24も制御する。尚、マーク検出系25が
レチクルR上のアライメントマークを検出する際には、
可動遮光部23は退避されているものとする。
【0012】さらに、ガラス基板14を含み、互いにピ
ッチが異なる1次元または2次元の位相型回折格子パタ
ーンを有する複数のガラス基板と複数の保持部材が交換
部材26に設けられており、駆動系27によって任意の
ガラス基板が照明光路中に配置されるように構成されて
いる。交換部材26は回転ターレット板であり、ここに
は保持部材16を介して、互いに異なるピッチの回折格
子パターンが設けられた複数のガラス板が載置されてお
り、ターレット板を駆動することによりガラス板(回折
格子パターン)が交換可能となっている。
【0013】従って、レチクルパターンのピッチに応じ
てガラス基板を交換することにより、レチクルパターン
に対して最適ピッチ(詳細後述)を有する回折格子パタ
ーンを照明光路中に配置することが可能となっている。
さて、パターン領域PAを通過した照明光ILは、両側
テレセントリックな投影光学系PLに入射し、投影光学
系PLはレチクルRのレチクルパターンRP1の投影像
を、表面にレジスト層が形成され、ウエハW上に投影
(結像)する。尚、本実施例では投影光学系PLの瞳面
Ep、もしくはその近傍面内には可変開口絞り28が設
けられており、これによって投影光学系PLの開口数N
Aを変更できるように構成されている。ウエハWはその
表面が最良結像面とほぼ一致するようにウエハステージ
29上に保持されており、ウエハステージ29はモータ
30により光軸方向(Z方向)に微動可能であるととも
に、ステップ・アンド・リピート方式で2次元移動可能
に構成されている。そして、ウエハW上の1つのショッ
ト領域に対するレチクルRの転写露光が終了すると、次
のショット位置までステッピングされる。尚、ウエハス
テージ29の2次元的な位置は不図示の干渉計によっ
て、例えば0.01μm程度の分解能で常時検出され
る。
【0014】ところで、図1には装置全体を統括制御す
る主制御装置31と、レチクルRが投影光学系PLの直
上に搬送される途中でレチクルパターンの脇に形成され
た名称を表すバーコードBCを読み取るバーコードリー
ダ32が設けられている。主制御装置31内には、この
投影露光装置(例えばステッパー)で扱うべき複数枚の
レチクルの名称と、各名称に対応したステッパーの動作
パラメータとが予め登録されている。そして、主制御装
置31はバーコードリーダ32がレチクルバーコードB
Cを読み取ると、その名称に対応した動作パラメータの
1つとして、予め登録されているパターン情報(パター
ンピッチやピッチ方向等)に最も見合ったガラス基板を
交換部材26の中から1つ選択する。主制御系装置31
は、所定のガラス基板がレチクルR上に設定されるよう
に、駆動指令を駆動系27に出力して交換部材26を駆
動するとともに、第1制御系22を介してレチクルパタ
ーンと回折格子パターンとの周期方向がほぼ一致するよ
うにガラス基板を回転させる。尚、ガラス基板を回転さ
せる際、第1制御系19は前述のマーク検出系25から
の情報に基づいて駆動系18の駆動を制御する。この情
報はマーク検出系25の他に、駆動系18に設けられた
ロータリーエンコーダ(不図示)の出力情報、あるいは
ガラス基板とレチクルの各々に設けられたパターンを直
接観察するためのパターン検出系(不図示)からの出力
情報を用いてもよい。
【0015】さらに、上記名称に対応した動作パラメー
タとして、先に選択されたガラス基板(すなわちレチク
ルパターン)のもとでの、開口絞り5、視野絞り8、可
動遮光部23、可変開口絞り28の最適な設定条件等も
登録されており、この条件設定もガラス基板の設定と同
時に行われる。これによって、レチクルステージ15に
載置されたレチクルRに対して最適なガラス基板(回折
格子パターン)が正確に設定されることになる。パター
ン情報の入力はバーコードリーダに限るものではなく、
キーボード等により、オペレータが入力するようにして
もよい。
【0016】さて、図2は、回折格子状パターンR
1 、及びレチクルR付近の拡大図である。回折格子状
パターンRG1 から発生した±1次回折光L1 、L2
レチクルRと垂直な方向(投影光学系の光軸AX方向)
に対して互いに角度ψ(sinψ=λ/PG 、λ:露光光の
波長)だけ傾いて対称的にレチクルパターンRP1 に入
射することになる。この結果、レチクルパターンRP1
から発生する±1次回折光のいずれか一方と0次回折光
とが、投影光学系PL中のレチクルパターンに対するフ
ーリエ変換面(以下、投影光学系の瞳面と称す)Ep、
もしくはその近傍の面内で、投影光学系の光軸AXから
ほぼ等距離だけ離れた2つの部分領域SP1、SP2
通過し(図3(c)参照)、高解像度と大焦点深度とが
得られることになる。このとき、図2においてレチクル
パターンRP1 の一点に着目すると、パターンRP1
らは回折光L1 による0次回折光L1(0)と回折光L2
よる−1次回折光L2(-1) とが同一方向に発生するとと
もに、回折光L1 による+1次回折光L1(+1) と回折光
2 による0次回折光L2(0)とが同一方向に発生するこ
とになる。これは、レチクルパターンRP1 に対して±
1次回折光L1 、L2 の各々が対称的に傾斜して照射さ
れるためである。従って、投影光学系の瞳面Epでの照
度分布、すなわち回折光L1(0)とL2(-1) とが通過する
部分領域(例えばSP1)と、回折光L1(+1) とL2(0)と
が通過する部分領域(例えばSP2)との各照度がほぼ等
しくなり、これによってレジスト像にだれ等が生じるこ
とがなくなる。尚、回折格子パターンRG1 への入射角
も垂直のみでなく、垂直を中心としてある範囲(照明光
の開口数NAIL)を持つが、この場合発生する回折光も
上記のψ方向を中心としてNAILの範囲を有する。
【0017】本発明は前述の回折格子パターン等の偏向
部材をレチクルR近傍に設けることにより、原理的には
変形光源(傾斜照明)と等価な照明を実現させたもので
ある。さて、上述した如く本実施例ではレチクルRの近
傍に設けられたガラス板14のガラス面に回折格子パタ
ーンRG1 を形成しているが、レチクルRと垂直な方向
(投影光学系の光軸AX方向)に関するレチクルパター
ンRP1 と回折格子パターンRG1 との間隔Δtは狭い
方が良い。これはパターンRG1 の半影ぼけの影響等を
除去するためである。そこで、レチクルパターンに対す
る傾斜照明を実現するための間隔Δt(最小値)につい
て説明する。
【0018】レチクルパターンRP1 に対する照明光
(±1次回折光)の入射角NA0(= sinψ)、照明光学
系の開口数NAILのもとで、パターンRP1 への照明光
の最大、最小入射角(正弦)NA1 、NA2 は次式で表
される。
【0019】
【数1】
【0020】ところで、間隔(デフォーカス量に相当)
Δtのもとでの光軸近傍を通る光に対する入射角N
1 、NA2 の光の各光路差k1 、k2 は次式で表され
る。
【0021】
【数2】
【0022】従って、光路差k1 とk2 との差が露光波
長λ程度より長ければ、回折格子パターンRG1 の像コ
ントラストはほぼ零となる。すなわち、次式を満足すれ
ば良い。
【0023】
【数3】
【0024】ここで、上記数式1から次式が得られる。
【0025】
【数4】
【0026】また、PG ・NA0 =λが成り立つことか
ら、上記数式3は次式のように表される。
【0027】
【数5】
【0028】従って、レチクルRのパターン面と回折格
子パターンRG1 の形成面との間隔Δtは、次式を満足
すれば良いことなる。
【0029】
【数6】
【0030】次に、レチクルパターンRP1 と回折格子
パターンRG1 の詳細を図3にしめす。図3を参照して
一次元のレチクルパターンRP1 に対して最適となる回
折格子パターンRG1 の一例を説明する。図3(A)は
ピッチP1 で並ぶレチクルパターン(クロムパターン)
RP1 であり、図3(B)はピッチP2 =2×P1 で並
ぶ位相格子パターンRG1 である。図2において、レチ
クルRの下面には図3(A)のレチクルパターンRP1
が設けられており、このような周期性パターンに対して
は前述の如くsinψ=λ/2P1 となる入射角で照明
を行うと、焦点深度が増大する。従って、レチクルR近
傍にある回折格子パターンRG1 よりの回折光を上記と
同様な角度ψで発生させればよい。すなわち、P2 =2
1 (sinψ=λ/2P1 =λ/P2 、∴P2 =2P
1 )であれば周期パターンRP1の焦点深度を最大とす
ることができ、図3(B)の回折格子パターンRG1
この条件を満たしている。このとき、レチクルパターン
RP1 と回折格子パターンRG1 とは、互いにほぼ平行
となるように配置され、回折格子パターンRG1 の周期
(ピッチ)方向とレチクルパターンRP1 の周期(ピッ
チ)方向とがほぼ一致するようにガラス板14とレチク
ルRとを相対移動させる。また、本実施例では位相型回
折格子を用いることとし、レチクルRの屈折率をnとし
たとき、回折格子の溝の深さdを
【0031】
【数7】
【0032】としたので、位相シフト部を透過する光の
位相がπ、或いは(2m−1)πだけシフトし、また、
幅のデューティを1:1としたので0次光は相殺され、
回折格子パターンRG1 からは±1次回折光のみが発生
することになる(ここで、mは自然数である)。尚、露
光動作中にレチクルRを回転させる場合は、回折格子パ
ターンRG1 の周期(ピッチ)方向とレチクルパターン
RP1 の周期(ピッチ)方向とを合わせたあと、ガラス
板14とレチクルRとを一体に回転させるようにしても
よい。ここで、回折格子パターンRG1 のデューティ比
は任意で構わないが、0次、及び2次回折光の発生を防
止する上で1:1に定めておくことが望ましい。
【0033】図3(C)はレチクルRに入射する照明光
の入射角度をレチクルRのフーリエ変換面(例えば図1
中のフライアイレンズ4の射出面4a又は面32)で表
したものである。円SP1 、SP2 は図3(B)に示す
位相格子パターンRG1 (位相差π)を透過した照明光
のレチクル入射角度(面32上での位置)を表すもので
ある。このときSP1 、SP2 の中心の光軸AXからの
距離(開口数)l1 はλ/P2 である。すなわち、図3
(A)の位相格子パターンRG1 をレチクルの上に付加
することは、2次光源形状を図3(C)の2つの円SP
1 、SP2 内に制限する変形光源と等価である。そし
て、このような条件でレチクルを傾斜照明することによ
り、投影光学系の瞳面Ep上を通過する0次光と±1次
光のどちらか一方とが光軸AXから等距離となる。
【0034】一方、破線円SP0 はフーリエ変換面(こ
こでは面32)におけるσ絞り6の像であり、その半径
rは照明系の開口数(角度の正弦)を表し、σ値と関連
している。すなわち、投影光学系のレチクル側開口数を
NAR とすると、r=NAR×σである。ここで、垂直
に入射する光束があるとしたならば、図中の円SP0
位置に相当する領域を通過する。
【0035】ところで、図2に示すように、レチクルパ
ターンRPと回折格子パターンRGには前述の如く間隔
Δt(Δt=d1+d2、d1:レチクル上面と回折格
子パターンとの距離、d2:レチクル厚)があるため、
照明エリアの端部においては、レチクルパターンRP1
上で回折による半影ボケD1が生じてしまう。この様子
を図4に示す。図4でB1は回折格子パターンRG1
での照明光量分布を示し、B2はレチクルパターンPR
1 上での照明光量分布を示している。ここで、横軸は位
置を表し、縦軸は光量を示している。この照明光量分布
位置は前述の視野絞り8の可変にともなって変動する。
B1の明暗境界における幅W0は視野絞り8の共役面、
すなわち、レチクルパターンRP1 と回折格子パターン
RG1 との光軸AX方向との距離によるデフォーカスボ
ケである。一方、レチクルパターンRP1 上での照明光
量はB2の如くなり、その半影幅W1は半影幅W0に比
べて広くなる。これは,図に示す回折光L1 (L2 )の
半影ボケによるものであり、半影幅W1はほぼ
【0036】
【数8】
【0037】となる。次に図5を参照して、この半影に
よる影響を防止することについて述べる(便宜上図5の
説明ではΔtは固定値として説明する)。半影の影響を
防止するためには、回折格子パターンRG1 の形成領域
GAを、X、Y方向の各々でパターン領域PAよりW1
/2程度広げておく必要がある。これに伴って、前述の
如く照度分布の位置は移動し、レチクルパターンRP1
の形成領域全てに渡って、±1次回折光L1 、L2 が対
称的に照射され、かつ照度が均一となる。尚、視野絞り
8もこれに合わせてW1/2程度相当分だけ広げておく
必要がある。
【0038】また、半影の影響を防止するためには遮光
部材が必要であり、例えばレチクルパターンRP1 の必
要領域の外周に、幅W1の遮光帯(遮光パターン)を設
けておく等の必要がある。ここで、遮光帯はレチクル上
に設けておく必要はなく、回折格子パターンRG1 と投
影レンズPLとの間、例えば回折格子パターンRG1
レチクルRとの間に遮光板23を設けても良い。本実施
例の装置(図1)では、可動遮光板23が設けられてお
り、その幅はW1以上となっていて半影ぼけをカットで
きる。さらに、この可動遮光板23は視野絞り8に連動
して(W1/2程度の差に相当するオフッセットをもっ
たまま連動して)可動となっており、回路パターンRP
1 のピッチやパターン領域の大きさが異なり、かつ遮光
帯が補正されていないレチクルに対しても対応可能とな
っている。これにより、回折格子パターンRG1 で回折
された光が、レチクルパターンRP1 形成領域以外の、
かつ透明部分を通過した光が投影レンズPLに入射する
のを防ぐことができる。
【0039】また、ここではΔtを固定値として説明し
たが、半影幅W1の許容値を予め決めておき、半影幅W
1が許容値以下となるように間隔Δtを、回折格子パタ
ーンのピッチに合わせて数式8から求めるようにしても
良い。次に、図6を参照してレチクルパターンとして2
次元の周期性パターンを用いる場合について述べる。図
6(A)においてレチクルパターンRP2 は、遮光材
(クロム等)で形成されたX、Y方向にピッチPRX、P
RYを持つ2次元周期パターンである。また、回折格子パ
ターンRG2 は、透過光の位相をその膜厚に応じて所定
量だけずらす位相シフト材(例えばSOG等)で形成さ
れた矩形パターンPSが、X、Y方向にピッチPGX、P
GYで繰り返し配列されたもの(デューティ比は1:1)
であり、換言すれば矩形パターン(位相シフト部)PS
と光透過部(ガラス裸面部)とが市松格子状に配列され
たものである。ここでは特にピッチPGX、PGYがPGX
2PRx、PGY=2PRYなる関係に定められている。ま
た、この場合にはいずれか一方の方向に関するピッチ及
びその方向が上記条件を満足するように形成すれば良
い。さらに回折格子パターンRG2 は、上記の如くレチ
クルパターンRP2 に対してそのピッチPG 及びピッチ
方向のみを正確に設定しておくだけで良く、回折格子パ
ターンRG1 がレチクルパターンRP1 に対してXY平
面内で相対的にシフト(位置ずれ)していても構わな
い。但し、互いのピッチ方向を一致させるため、当然な
がら相対回転誤差はほぼ零にしておく必要がある。
【0040】また、ここでは位相シフト材を用いている
ので、矩形パターンPSの膜厚(先の溝の深さdに相
当)は上記数式7を満足するように定めておくことが望
ましい。上記数式7を満足すれば、位相シフト部を透過
する光の位相が光透過部を通過する光の位相に対してπ
だけシフトし、回折格子パターンRG2 からは±1次回
折光のみが発生することになる。
【0041】これにより、露光光ILがほぼ垂直に回折
格子パターンRG2 に照射されると、パターンRG2
らはX、Y方向の各々に関して2組の±1次回折光
3 、L 3'、L4 、L4'のみが発生し、2組の±1次回
折光の各々はレチクル1と垂直な方向(投影光学系の光
軸方向)に対して互いに角度ψ(sinψ=λ/PG )だけ
傾いて対称的にレチクルパターンRP2 に入射すること
になる。図6(C)は図3(C)と同様に、レチクルパ
ターンRP2 に入射する照明光の角度範囲(2次光源形
状)を示したものであり、角度範囲は光軸AXと領域S
3 、SP4 、SP 5 、SP6 の位置となる。図6
(A)のX、Y方向と図6(C)のX、Y方向が対応し
ているとすると、l2 はλ/PGXとなり、l3 はλ/P
GYとなる。この結果、レチクルパターンRP2 から発生
する±1次回折光のいずれか一方と0次回折光とは、投
影光学系の瞳面Ep内で、投影光学系の光軸AXからほ
ぼ等距離だけ離れた4つの部分領域を通過し、高解像度
と大焦点深度とが得られることになる。このとき、4つ
の部分領域の各照度はほぼ等しくなっている。ここで、
回折格子パターンRG2 のデューティ比は任意で構わな
いが、高次回折光の発生を防止する上で1:1に定めて
おくことが望ましい。また、回折格子パターンRG2
他の形成条件、例えばレチクルパターンRP2 との間
隔、その形成領域の大きさ、及びパターン面に設けられ
る遮光帯の幅等の条件については、上記第1の実施例と
同様であるので、その詳しい説明は省略するが、レチク
ルパターンRP2のピッチがX、Y方向で異なれば、回
折格子パターンのピッチもX、Y方向で異なることとな
り、前述の遮光体の幅や回折格子パターン領域を拡げる
幅もX、Y方向で異なる。例えば、回折格子パターン
(レチクルパターン)のX方向のピッチがY方向よりも
小さい時は、遮光体の幅や回折格子パターン領域を拡げ
るX方向の幅はY方向の幅に比べて大きくなる。
【0042】ここで、本発明の如く、レチクル近傍に回
折格子パターンRG1 を設ける場合と、従来の如く実際
の2次光源形状を変形する場合とを比較してみる。従来
法により実際に2次光源形状を変形する場合は、ほぼ均
一で太い光束径を持つ照明光束を遮光板により、図6
(C)中のSP3 〜SP6 に示すごとき部分のみを選択
して2次光源としていた。従って、光量損失が多く、レ
チクル面上の照度は大幅に低下する。また、図6(C)
に示す如き、4光束が領域SP3 〜SP6 を通過させる
ために、照明光学系は大きな開口数を必要としており、
図6(C)中の半径r0 (領域SP3 〜SP6 と光軸A
Xとの距離)より大きな開口数が必要だからである。
【0043】これに対して、本発明においては、照明光
束ははじめから、細い光束径をもつ照明光束(σ値=
0.1〜0.3程度)で十分あり、レチクルR近傍に設
けた回折格子パターンで変形光源と等価な照明を実現し
ている。このため、遮光板は不要であり、かつ光量損失
は少ない。さらに、光束が細い(開口数r)ため、照明
光学系もコンパクトにできるというメリットがある。一
方、解像度向上、焦点深度増大の効果は、従来の変形光
源と同等に得られる。
【0044】ところで、本発明で使用する回折格子、特
に位相型回折格子であるが、これはいわゆるシフター遮
光型の位相シフトレチクルと基本的構造はかわらない。
ただし、位相シフトレチクルは位相型格子がレチクル面
(ウェハ共役面)にあるため、シフター(位相格子)の
欠陥がそのままウェハに転写されてしまうという問題点
がある。欠陥のない位相シフトレチクルの製造は極めて
難しく、現在の技術では実用化は困難であると考えられ
る。
【0045】これに対して、本発明で使用する回折格子
パターンは、レチクル面より前述のΔtだけ離れた位置
(ウェハ共役面からずれた位置)に設けられており、欠
陥や格子パターン自身がウェハ上に転写されるおそれは
全くない。但し、上記の欠陥や格子パターン自身がレチ
クル面上の照度均一性を劣化させるおそれがある。そこ
でこれを防止するため、露光動作中にガラス板14を光
軸AXと垂直な面内方向に移動、または振動させる。こ
の動作は駆動部18により行われるが、その移動量、ま
たは振幅は、少なくとも回折格子状パターンのピッチ程
度以上とする。但し、レチクル面上での照度均一性をよ
り向上させるためには、上記の移動量、または振幅はピ
ッチより大きければ大きい程良い。
【0046】また、露光用光源として狭帯域化されたエ
キシマレーザ等の単色光源とした場合、レチクルRとガ
ラス板14との間で照明光が多重反射、及び干渉を起こ
し、これによりレチクル面上で干渉縞(照度むら)を発
生させるおそれがある。これを防止するためには、駆動
部19によりガラス板14を、露光動作中に光軸AX方
向に移動、または振動させる。このとき、ガラス板14
が光軸方向にλ/4だけ移動すると、干渉縞の明暗が反
転するので、移動量、または振幅としては少なくともλ
/4程度以上とする。但し、λは露光用照明光の波長で
ある。一方、水銀ランプ等のある程度広がったスペクト
ルを有する光源を使用する場合、照明光の可干渉距離は
ガラス板14とレチクルRとの間隔(光軸方向の距離)
に比べて十分短くなるので、上記移動、または振動は不
要である。また、狭帯化されていないエキシマレーザ等
のある程度長い可干渉距離を有する光源を使用する場合
には、上記移動、または振動を行うか、あるいはガラス
板14とレチクルRとの間の距離を照明光の可干渉距離
の半分程度以上離すと良い。
【0047】さらに、エキシマレーザ光源を使用する場
合、ガラス板自身の多重反射(入射面と射出面との間の
内部反射)によっても照度むらが発生する可能性があ
る。これを防止するためには、露光動作中にガラス板1
4を、光軸AX以外の任意の方向を回転軸として微小回
転、または微小振動させれば良い。これは、上記微小回
転、または微小振動によりガラス板14中の光路長が変
化し、干渉の条件が変化するためである。
【0048】ところで、上記実施例ではレチクルRの近
傍で、かつ光源1側にガラス板14(回折格子状パター
ン)を配置していたが、例えば照明光学系中のレチクル
Rのパターン面の共役面から所定量(上記Δtと合成系
11、12の光学特性とから定められる)だけずらして
回折格子パターン(偏向部材)を設け、これを上記実施
例と全く同様に移動、振動、または微小回転(振動)さ
せるようにしても良い。
【0049】また、前述の実施例では光源1が水銀ラン
プやエキシマレーザ光源であるとしたが、他の光源であ
っても良い。また、露光光の波長域は投影光学系PL、
及び照明光学系の色収差補正状況によって、単色、準単
色、広帯域が選択されるが、本発明で使用する回折格子
パターンは基本的に単色、準単色、広帯域のいずれの波
長域の露光でも使用可能である。例えば、λ1 の露光光
はピッチP1 のレチクルパターンにsinψ1 =λ1
2P1 で入射するように、回折格子パターンのピッチを
2 =2P1 (sinψ=λ1 /P2 )とするが、λ2
の露光光に対してはsinψ2 =λ2 /2P1 、sin
ψ2 =λ2 /Pとなり、P2 =2P1 の関係はこれらか
ら定められる関係であり、露光波長が異なっても回折格
子ピッチを変更する必要はない。
【0050】以上の通り本実施例では、照明光路中に回
折格子パターン(偏向部材)を設けることで、レチクル
パターンに対する傾斜照明を実現するため、照明光学系
の改良を行うことなく、しかも従来のレチクルをそのま
ま利用して高解像度、大焦点深度を達成することが可能
となる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、偏向部材
(回折格子状パターン)を感光基板とほぼ共役な面、も
しくはその近傍から僅かに離して追加するだけで、投影
光学系の解像度、及び焦点深度を実現することができ
る。また、解像度、及び焦点深度をコヒーレンスファク
ターの小さな照明系で実現することができ、照明光学系
が安価で製造のし易いものとなり、露光装置のコストが
低減する。さらに偏向部材の欠陥等は、露光中に偏向部
材を所定方向に移動、または振動させることにより、そ
の悪影響が低減される。従って、偏向部材は欠陥等を有
していても良く、偏向部材の製造及び検査コストも低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による投影露光装置の構成を示
す図、
【図2】図1の装置におけるレチクルR近傍の拡大図、
【図3】本発明の第1の実施例による(A)一次元のレ
チクルパターンを示す図、(B)(A)のパターンに最
適な回折格子パターンを示す図、(C)(B)の回折格
子パターンによる回折光の角度範囲を、照明光学系の瞳
面上の領域位置で表した図、
【図4】図3(B)の回折格子パターンからの回折光の
半影ボケを示す図、
【図5】図4の半影ボケをカットするための遮光帯、及
び可動遮光部を示す図、
【図6】本発明の第2の実施例による(A)二次元のレ
チクルパターンを示す図、(B)(A)のパターンに最
適な回折格子パターンを示す図、(C)(B)の回折格
子パターンによる回折光の角度範囲を、照明光学系の瞳
面上の領域位置で表した図である。
【符号の説明】
1…光源 4…フライアイレンズ 3、7、11、12…レンズ系 14…ガラス板 17…駆動素子 18、19…駆動部 23…可動遮光部 31…主制御系 PL…投影レンズ R…レチクル W…ウエハ IL…照明光 RG1 …回折格子状パターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 521 9122−2H 7352−4M H01L 21/30 311 S

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光をほぼ均一な強度分布
    に成形するとともに、該均一な照明光をマスクに照射す
    るための照明光学系と、前記マスクに形成された微細パ
    ターンの像を感光基板に結像投影するための投影光学系
    とを備えた投影露光装置において、 前記微細パターンの光源側に、もしくは前記照明光学系
    中の前記微細パターンの共役面から所定間隔だけ離して
    配置され、かつ前記照明光が入射したとき、該入射光の
    少なくとも一部を前記微細パターンに対して所定角度だ
    け偏向させる偏向部材と;前記微細パターンを前記感光
    基板に露光する間に、少なくとも一方向に前記偏向部材
    を移動、または振動させる、もしくは所定方向を回転軸
    として微小回転、または微小振動させる駆動機構とを備
    えたことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向部材は、前記照明光に対してほ
    ぼ透明な基板に形成された回折格子状パターンであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記回折格子状パターンは位相型格子で
    あることを特徴とする請求項2に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構は、前記投影光学系の光軸
    な方向に前記偏向部材を前記照明光の波長程度以上移
    動、または振動させることを特徴とする請求項1に記載
    の投影露光装置。
JP4128368A 1992-01-17 1992-05-21 投影露光装置 Pending JPH05326365A (ja)

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JP4128368A JPH05326365A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 投影露光装置
US08/473,995 US6249335B1 (en) 1992-01-17 1995-06-07 Photo-mask and method of exposing and projection-exposing apparatus
US08/476,908 US5703675A (en) 1992-01-17 1995-06-07 Projection-exposing apparatus with deflecting grating member

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