JP3255168B2 - 露光方法及びその露光方法を用いたデバイス製造方法、及び露光装置 - Google Patents

露光方法及びその露光方法を用いたデバイス製造方法、及び露光装置

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JP3255168B2
JP3255168B2 JP2000100910A JP2000100910A JP3255168B2 JP 3255168 B2 JP3255168 B2 JP 3255168B2 JP 2000100910 A JP2000100910 A JP 2000100910A JP 2000100910 A JP2000100910 A JP 2000100910A JP 3255168 B2 JP3255168 B2 JP 3255168B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積素子等の回
路パターン又は液晶素子のパターンの転写に使用される
露光方法、及び投影型露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体等の回路パターン形成には、一般
にフォトリソグラフ技術と呼ばれる工程が必要である。
この工程には通常、レチクル(マスク)パターンを半導
体ウェハ等の試料基板上に転写する方法が採用される。
試料基板上には感光性のフォトレジストが塗布されてお
り、照射光像、すなわちレチクルパターンの透明部分の
パターン形状に応じて、フォトレジストに回路パターン
が転写される。投影型露光装置では、レチクル上に描画
された転写すべき回路パターンが、投影光学系を介して
試料基板(ウェハ)上に投影、結像される。
【0003】従来の投影型露光装置では、上述のフライ
アイレンズ等のオプチカルインテグレーター入射面に入
射する照明光束の光量分布を、照明光学系の光軸を中心
とするほぼ円形内(あるいは矩形内)でほぼ一様になる
ようにしていた。図11は、上述の従来の投影光学系を
示し、レチクル7の照明光束L130は、照明光学系中
のフライアイレンズ6、空間フィルター12、及びコン
デンサーレンズ11を介してレチクルパターン13を照
射する。ここで、空間フィルター12はフライアイレン
ズ6のレチクル側焦点面6b、すなわちレチクル7に対
するフーリエ変換面(以後、瞳面と略す)、もしくはそ
の近傍に配置され、投影光学系の光軸AXを中心とした
ほぼ円形領域の開口を有し、瞳面内にできる2次光源
(面光源)像を円形に制限する。こうしてレチクル7の
パターン13を通過した照明光は投影光学系15を介し
てウェハ16のレジスト層に結像される。ここで、光束
を表す実線は1点から出た光の主光線を表している。
【0004】このとき、照明光学系(6、12、11)
の開口数と投影光学系15のレチクル側開口数の比、所
謂σ値は開口絞り(例えば空間フィルター12の開口
径)により決定され、その値は0.3〜0.6程度が一
般的である。照明光L130はレチクル7にパターニン
グされたパターン13により回折され、パターン13か
らは0次回折光Do、+1次回折光Dp、−1次回折光D
mが発生する。それぞれの回折光(Do、Dm、Dp)は投
影光学系15により集光され、ウェハ(試料基板)16
上に干渉縞を発生させる。この干渉縞がパターン13の
像である。このとき、0次回折光Doと±1次回折光D
p、Dmのなす角θ(レチクル側)はsinθ=λ/P
(λ:露光波長、P:パターンピッチ)により決まる。
パターンピッチが微細化するとsinθが大きくなり、sin
θが投影光学系15のレチクル側開口数(NAR)より
大きくなると、±1次回折光Dp、Dmは投影光学系を透
過できなくなる。
【0005】このとき、ウェハ16上には0次回折光D
oのみしか到達せず干渉縞は生じない。つまりsinθ>N
Rとなる場合にはパターン17の像は得られず、パタ
ーン13をウェハ16上に転写することができなくなっ
てしまう。以上のことから、今までの露光装置において
はsinθ=λ/P≒NARとなるピッチPが次式で与えら
れていた。 P≒λ/NAR …(1) 従って、より微細なパターンを転写する為には、より短
い波長の露光光源を使用するか、あるいはより開口数の
大きな投影光学系を使用するかを選択する必要があっ
た。もちろん、波長と開口数の両方を最適化する努力も
考えられる。また、パターンを所定の間隔で間引いて、
パターンの微細度(空間周波数)を低くするようにパタ
ーンを複数に分解して、夫々の分解パターンが形成され
たレチクルを使って、複数回重ね合わせ露光を行い、合
成された微細度の高いパターンをウェハ上に形成する手
法も考えられている。また、レチクルの回路パターンの
透過部分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他
の透過部分からの透過光の位相よりπだけずらす、いわ
ゆる位相シフトレチクルが特公昭62−50811号公
報等で提案されている。この位相シフトレチクルを使用
すると、従来よりも微細なパターンの転写が可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の露
光装置においては、照明光源を現在より短波長化(例え
ば200nm以下)することは、透過光学部材として使
用可能な適当な光学材料が存在しない等の理由により現
時点では困難である。また、投影光学系の開口数は、現
状でもすでに理論的限界に近く、これ以上の大開口化は
ほぼ望めない状態である。さらに、もし現状以上の大開
口化が可能であるとしても±λ/2NA2で表わされる
焦点深度は開口数の増加に伴って急激に減少し、実使用
に必要な焦点深度がますます少なくなるという問題が顕
著になってくる。また、単にパターンを間引いて微細度
を低くするだけでは、かならずしも十分な解像度が得ら
るとは限らない。一方、位相シフトレチクルについて
は、その製造工程が複雑になる分コストも高く、また検
査及び修正方法も未だ確立されていないなど、多くの問
題が残されている。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、高解像度かつ大焦点深度が得られる露光方法、及び
投影型露光装置の実現を目的とし、特に複数の周期性や
複数の微細度を持つ回路パターンをパターン全体に渡っ
て高解像度かつ大焦点深度で露光する露光方法、及び投
影露光装置の実現を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目邸の為に請求項1
に記載の発明においては、光源からの照明光を照明光学
系を介してマスクに照射し、マスクを介した照明光で感
光基板を露光する方法において、感光基板上に形成すべ
き全体パターンを、少なくとも第1分解パターンとそれ
とは異なる第2分解パターンとに分解し、各分解パター
ンを基板上に転写する際には、各分解パターン毎に存在
する、各分解パターンが感光基板上に露光される際の露
光情報であって、且つ照明光学系内でマスクのパターン
面とほぼフーリエ変換の関係となる所定面上での照明光
の光量分布状態に関する情報を利用し、第1及び第2分
解パターンを感光基板上に転写する際に、各分解パター
ンにそれぞれ対応する露光情報に基づいて、且つ第1分
解パターンを前記第2分解パターンと一部重ね合わせる
ように基板上に転写し、これにより前記第1分解パター
ンと前記第2分解パターンとの重ね合わせ露光部分のみ
で全体パターンを基板上に形成することとした。また請
求項2に記載の発明においては、光源からの照明光を照
明光学系を介してマスクに照射し、マスクを介した照明
光で感光基板を露光する方法において、感光基板上に形
成すべき全体パターンを、それぞれ周期性を有し且つ互
いに異なるパターンである第1分解パターンと第2分解
パターンとに分解し、各分解パターンを基板上に転写す
る際には、各分解パターン毎に存在する、各分解パター
ンが感光基板上に露光される際の露光情報を利用し、第
1及び第2分解パターンを感光基板上に転写する際に、
各分解パターンにそれぞれ対応する露光情報に基づい
て、且つ第1分解パターンを第2分解パターンと一部重
ね合わせるように基板上に転写し、これにより第1分解
パターンと第2分解パターンとの重ね合わせ露光部分の
みで全体パターンを基板上に形成することとした。また
請求項17に記載の発明では、照明光学系を介してマス
ク上に照射された照明光で感光基板を露光する方法にお
いて、感光基板上に形成すべき全体パターンを、微細度
又は周期方向が異なる少なくとも第1分解パターンと第
2分解パターンとに分解し、照明光学系内で第1分解パ
ターン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面
上での照明光の光量分布が照明光学系の光軸から偏心し
た複数の局所領域内で高められた第1照明光を用いて、
第1分解パターンを感光基板上に転写し、照明光学系内
で第2分解パターンに対してほぼフーリエ変換の関係と
なる所定面上での照明光の光量分布が照明光学系の光軸
から偏心した複数の局所領域内で高められた第2照明光
を用いて、第2分解パターンを感光基板上に転写し、第
1照明光の各局所領域に関するσ値、及び第2照明光の
各局所領域に関するσ値を、それぞれ0.1〜0.3程
度とした。また請求項18に記載の発明では、照明光学
系を介してマスク上に照射された照明光で感光基板を露
光する方法において、感光基板上に形成すべき全体パタ
ーンを、微細度又は周期方向が異なる少なくとも第1分
解パターンと第2分解パターンとに分解し、照明光学系
内で第1分解パターンに対してほぼフーリエ変換の関係
となる所定面上での照明光の光量分布が中心部よりもそ
の外側で高められた第1照明光束を用いて、第1分解パ
ターンを感光基板上に転写し、照明光学系内で第2分解
パターンに対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面
上での照明光の光量分布が中心部よりもその外側で高め
られた第2照明光束を用いて、第2分解パターンを感光
基板上に転写し、第1照明光束の光量重心の方向を、第
1分解パターン対して垂直な方向とし、第2照明光束の
光量重心の方向を、第2分解パターンに対して垂直な方
向とした。また請求項27に記載の発明では、光源から
の照明光をマスクに照射する照明光学系を有し、前記マ
スクを介して照明光で感光基板を露光する露光装置にお
いて、感光基板上に形成すべき全体パターンから分解さ
れた第1分解パターン(図8(B))とそれとは異なる
第2分解パターン(図8(C))のそれぞれを感光基板
上に露光する際の露光情報であって、且つ照明光学系内
でマスクのパターン面とほぼフーリエ変換の関係となる
所定面上での照明光の光量分布状態に関する情報を記憶
する記憶手段(50,52)と、第1及び第2分解パタ
ーンを感光基板上に転写する際に、第1分解パターンと
第2分解パターンとの重ね合わせ露光部分のみで全体パ
ターン(図8(A))を基板上に形成するように、各分
解パターンにそれぞれ対応する露光情報に基づいて、且
つ第1分解パターンを第2分解パターンと一部重ね合わ
せるように基板上に転写せしめる制御手段(50)と、
を有することとした。また請求項28に記載の発明で
は、光源からの照明光をマスクに照射する照明光学系を
有し、マスクを介して照明光で感光基板を露光する露光
装置において、感光基板上に形成すべき全体パターンか
ら分解された互いに異なるパターンであって、それぞれ
周期性を有する第1分解パターン(図8(B))と第2
分解パターン(図8(C))とのそれぞれに関する情報
であって、且つ各分解パターンが感光基板上に露光され
る際の露光情報を記憶する記憶手段(50,52)と、
第1及び第2分解パターンを感光基板上に転写する際
に、第1分解パターンと第2分解パターンとの重ね合わ
せ露光部分のみで全体パターン(図8(A))を基板上
に形成するように、各分解パターンにそれぞれ対応する
露光情報に基づいて、且つ第1分解パターンを第2分解
パターンと一部重ね合わせるように基板上に転写せしめ
る制御手段(50)と、を有することとした。また請求
項46に記載の発明では、照明光学系を介してマスク上
に照射された照明光で感光基板を露光する露光装置にお
いて、感光基板上に形成すべき全体パターンから分解さ
れた第1分解パターンを照明する際に、照明光学系内で
第1分解パターン面に対してほぼフーリエ変換の関係と
なる所定面上での照明光の光量分布を照明光学系の光軸
から偏心した複数の局所領域内で高めて第1照明光を発
生させる第1設定手段(6A,6B,56)と、全体パ
ターンから分解され且つ第1分解パターンとは微細度又
は周期方向が異なる第2分解パターンを照明する際に、
照明光学系内で第2分解パターン面に対してほぼフーリ
エ変換の関係となる所定面上での照明光の光量分布を照
明光学系の光軸から偏心した複数の局所領域内で高めて
第2照明光を発生させる第2設定手段(6A,6B,5
6)と、を構成し、第1及び第2条件設定手段はそれぞ
れ第1照明光の各局所領域に関するσ値、及び第2照明
光の各局所領域に関するσ値を、それぞれ0.1〜0.
3程度とすることとした。また請求項47に記載の発明
では、照明光学系を介してマスク上に照射された照明光
で感光基板を露光する露光装置において、感光基板上に
形成すべき全体パターンから分解された第1分解パター
ンを照明する際に、照明光学系内で第1分解パターン面
に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上での照
明光の光量分布を中心部よりもその外側で高めて第1照
明光束を発生させる第1設定手段(6A,6B,56)
と、全体パターンから分解され、且つ第1分解パターン
とは微細度又は周期方向が異なる第2分解パターンを照
明する際に、照明光学系内で第2分解パターン面に対し
てほぼフーリエ変換の関係となる所定面上での照明光の
光量分布を中心部よりもその外側で高めて第2照明光束
を発生させる第2設定手段(6A,6B,56)と構成
し、第1設定手段は第1照明光束の光量重心の方向を第
1分解パターン対して垂直な方向とせしめ、第2設定手
段は第2照明光束の光量重心の方向を、第2分解パター
ンに対して垂直な方向とせしめることとした。
【0009】
【作用】レチクル(マスク)上に描画された回路パター
ン13は、一般に周期的なパターンを多く含んでいる。
従って1つのフライアイレンズ群6Aからの照明光が照
射されたレチクルパターン13からは0次回折光成分D
o及び±1次回折光成分Dp、Dm及びより高次の回折光
成分が、パターンの周期性に応じた方向に発生する。こ
のとき、照明光束(中心線)が、傾いた角度でレチクル
7に入射するから、発生した各次数の回折光成分も、垂
直に照明された場合に比べ、傾き(角度ずれ)をもって
レチクルパターン13から発生する。図10中の照明光
L120は、光軸に対してψだけ傾いてレチクル7に入
射する。
【0010】照明光L120はレチクルパターン13に
より回折され、光軸AXに対してψだけ傾いた方向に進
む0次回折光Do、0次回折光に対してθpだけ傾いた+
1次回折光Dp、及び0次回折光Doに対してθmだけ傾
いて進む−1次回折光Dmを発生する。しかしながら、
照明光L120は両側テレセントリックな投影光学系1
5の光軸AXに対して角度ψだけ傾いてレチクルパター
ンに入射するので、0次回折光Doもまた投影光学系の
光軸AXに対して角度ψだけ傾いた方向に進行する。
【0011】従って、+1次光Dpは光軸AXに対して
θp+ψの方向に進行し、−1次回折光Dmは光軸AXに
対してθm−ψの方向に進行する。このとき、回折角θ
p、θmはそれぞれ sin(θp+ψ)−sinψ=λ/P …(2) sin(θm−ψ)+sinψ=λ/P …(3) である。
【0012】ここでは、+1次回折光Dp、−1次回折
光Dmの両方が投影光学系15の瞳Epを透過している
ものとする。レチクルパターン13の微細化に伴って回
折角が増大すると先ず角度θp+ψの方向に進行する+
1次回折光Dpが投影光学系15の瞳Epを透過できな
くなる。すなわちsin(θp+ψ)>NARの関係になって
くる。しかし、照明光L120が光軸AXに対して傾い
て入射している為、このときの回折角でも−1次回折光
Dmは、投影光学系15に入射可能となる。すなわちsin
(θm−ψ)<NARの関係になる。
【0013】従って、ウェハ16上には0次回折光Do
と−1次回折光Dmの2光束による干渉縞が生じる。こ
の干渉縞はレチクルパターン13の像であり、レチクル
パターン13が1:1のラインアンドスペースの時、約
90%のコントラストとなってウェハ16上に塗布され
たレジストに、レチクルパターン13の像をパターニン
グすることが可能となる。
【0014】このときの解像限界は、 sin(θm−ψ)=NAR …(4) となるときであり、従って、 NAR+sinψ=λ/P P=λ/(NAR+sinψ) …(5) が転写可能な最小パターンのレチクル側でのピッチであ
る。
【0015】一例として今sinψを0.5×NAR程度に
定めるとすれば、転写可能なレチクル上のパターンの最
小ピッチは P=λ/(NAR+0.5NAR)=2λ/NAR …(6) となる。
【0016】ここで、瞳面上での0次回折光成分と−1
次回折光成分のパターン周期方向の間隔はレチクルパタ
ーン13の微細度(空間周波数)に比例する。(4)式
は、最大の解像度を得るためにこの間隔を最大とするこ
とを意味している。一方、図11に示したように、照明
光の瞳Ep上での分布が投影光学系15の光軸AXを中
心とする円形領域内である従来の露光装置の場合、解像
限界は(1)式に示したようにP≒λ/NARであっ
た。従って、従来の露光装置より高い解像度が実現でき
ることがわかる。
【0017】次に、レチクルパターンに対して特定の入
射方向と入射角で露光光を照射して、0次回折光成分と
1次回折光成分とを用いてウェハ上に結像パターンを形
成する方法によって、焦点深度も大きくなる理由につい
て説明する。図10のようにウェハ16が投影光学系1
5の焦点位置(最良結像面)に一致している場合には、
レチクルパターン13中の1点を出てウェハ16上の一
点に達する各回折光は、投影光学系15のどの部分を通
るものであってもすべて等しい光路長を有する。このた
め、従来のように0次回折光成分が投影光学系18の瞳
面Epのほぼ中心(光軸近傍)を貫通する場合でも、0
次回折光成分とその他の回折光成分とで光路長は相等し
く、相互の波面収差も零である。しかし、ウェハ16が
投影光学系15の焦点位置に精密に一致していないデフ
ォーカス状態の場合、斜めに入射する高次の回折光の光
路長は光軸近傍を通る0次回折光に対して焦点前方(投
影光学系15から遠ざかる方)では短く、焦点後方(投
影光学系15に近づく方)では長くなりその差は入射角
の差に応じたものとなる。従って、0次、1次、…の各
回折光は相互に波面収差を形成して焦点位置の前後にお
けるボケを生じることとなる。
【0018】前述のデフォーカスによる波面収差は、ウ
ェハ16の焦点位置からのずれ量をΔF、各回折光がウ
ェハ16に入射するときの入射角θWの正弦をr(r=s
inθ W)とすると、ΔF・r2/2で与えられる量であ
る。このとき、rは各回折光の、瞳面Epでの光軸AX
からの距離を表わす。従来の図11に示した投影型露光
装置では、0次回折光Doは光軸AXの近傍を通るの
で、r(0次)=0となり、一方±1次回折光Dp、Dm
は、r(1次)=M・λ/Pとなる(Mは投影光学系の倍
率)。従って、0次回折光Doと±1次回折光Dp、Dm
のデフォーカスによる波面収差はΔF・M2(λ/P)2
2となる。
【0019】一方、本発明における露光方法、及び投影
型露光装置では、図10に示すように0次回折光成分D
oは光軸AXから角度ψだけ傾いた方向に発生するか
ら、瞳面Epにおける0次回折光成分の光軸AXからの
距離はr(0次)=M・sinψである。一方、−1次回折
光成分Dmの瞳面Epにおける光軸からの距離はr(−1
次)=M・sin(θm−ψ)となる。そしてこのとき、sinψ
=sin(θm−ψ)となれば、0次回折光成分Doと−1次
回折光成分Dmのデフォーカスによる相対的な波面収差
は零となり、ウェハ16が焦点位置より光軸方向に若干
ずれてもパターン13の像ボケは従来程大きく生じない
ことになる。すなわち、焦点深度が増大することにな
る。また、(3)式のように、sin(θm−ψ)+sinψ=
λ/Pであるから、照明光束L120のレチクル7への
入射角ψが、ピッチPのパターンに対して、 sinψ=λ/2P …(7) の関係にすれば、焦点深度をきわめて増大させることが
可能である。
【0020】さて、パターン13が図8(B)に示すよ
うに周期方向が一方向の遮光部(Cr)と透光部とから
なるパターン201である場合は、(7)式の関係を満
たして図8(E)に示すように瞳面Epでの0次回折光
成分301Aと1次回折光成分301Bとが光軸AXか
らほぼ等距離に分布するような入射角で照明光L120
を入射させれば、高い解像力と大焦点深度でパターンを
露光することができる。ここで、瞳面Epでの2次光源
径(0次回折光)が0.2NARであるものとし、この
とき、パターン201に対して最適な2次光源(0次回
折光)の中心位置(最適な入射角と対応関係にある瞳面
Epでの光軸AXを含む周期方向に対して垂直な線分か
らの周期方向での2次光源の中心位置)が0.8NAR
であるものとする。尚、図8で(A)、(B)、(C)
は1次元または2次元のパターンを表すものであり、
(D)、(E)、(F)は投影光学系15の瞳面Epで
の有効な瞳面領域Ep1を表している。また、パターン
の周期方向(X、Y方向)と瞳面Epで仮定したX−Y
軸とは一致しているものとする。
【0021】ところで、実際の回路パターンは多くの周
期方向を持ったパターンから構成されている。パターン
13が所定の微細度を持った2次元パターンである場合
を例にとると、回折光の発生方向として2つの周期方向
(X、Y方向)を持つ。このため、2方向について夫々
最適な入射角が存在することとなる。この2つの周期方
向の両方について最適な入射角で照明光L120を入射
させることにより、2次元パターンについても高解像
度、高焦点深度で露光を行うことができる。例えば、2
次光源(0次回折光成分)の中心をX、Y両方向につい
て0.57NARに配置した場合に(7)式を満たすパ
ターンP1(不図示)を考えてみる。このパターンP1
に2次光源300Aの中心位置をX、Y両方向について
0.57NARとなるように配置したときの様子を図8
(D)に示す。300B、300Cはこのときの2次元
パターンP1からの1次回折光を示しており、0次回折
光成分と1次回折光成分とが瞳面Epで光軸AXからほ
ぼ等距離に分布している。しかしながら、パターンがよ
り微細化した場合は、2つの周期性の両方について
(7)式の関係を満たすことができなくなる。
【0022】例えば、図8(A)のパターン200は図
8(B)に示すパターンと同じピッチで2次元パターン
を構成したものであり、2次元パターンP1よりピッチ
の小さいものであるとする。このパターン200に対し
て、図8(D)に示すように、前述の2次元パターンP
1と同様に0次回折光成分300Aの中心位置がX、Y
両方について0.57NARとなるように照明した場
合、照明光はパターン200により回折し、X方向の周
期性による1次回折光成分の一方は300A10の位置
に発生し、Y方向の周期性による1次回折光成分の一方
は300A01の位置に発生することとなる。従って、
0次回折光成分と1次回折光成分とが瞳面Epで光軸A
Xからほぼ等距離に分布しなくなる。
【0023】さらに、1次回折光成分300A10、3
00A01のどちらも瞳面Ep1内を通過できるのは全
体の1/3程度となり、像のコントラストが低下し、パ
ターンを解像することができなくなってしまう。そこ
で、図8(A)に示すような2次元パターン200を図
8(B)、(C)に示すように周期方向毎の2つのパタ
ーン群に分解する。そして図8(E)、(F)に示すよ
うに、(7)式の関係を満たして、0次回折光成分(3
01A、302A)と1次回折光成分(301B、30
2B)とが瞳面Ep内で光軸AXからほぼ等距離に分布
するように照明光L120を個別に入射させれば、パタ
ーン毎に限界の解像力、最大の焦点深度を得ることが可
能となる。この分解パターン毎に順次重合わせ露光を行
えば回路パターン全体に渡って最大の解像力、最大の焦
点深度を得ることが可能となる。
【0024】また、図9(A)、(B)に示すように微
細度の違うパターン401、402が混在している場合
は、夫々のパターンによって(7)式を満たす条件が異
なる。パターン401は0次回折光成分の中心位置が
0.8NARにあるときに(7)式を満たすパターンで
あるものとし、パターン402は0次回折光成分の中心
位置が0.57NARにあるときに(7)式を満たすパ
ターンであるものとする。
【0025】これら2つのパターン401、402が混
在している場合、図9(C)に示すように0次回折光成
分501Aの中心位置を0.8NARとなるように照明
した時、パターン401からの1次回折光成分501B
と0次回折光成分501Aとは瞳面Epで光軸AXから
ほぼ等距離に分布する。一方、パターン402からの1
次回折光成分501A1と0次回折光成分501Aとは
瞳面Epで光軸から等距離とならない。このため、パタ
ーン402の焦点深度が低下する。
【0026】そこで、微細度毎の2つのパターン群に分
解して図9(E)に示すように、これらのパターン群を
例えば同一レチクル上でA、B2つの領域に形成する。
そして夫々のパターンに対し別々に、図9(C)、
(D)に示すように、(7)式の関係を満たして、0次
回折光成分(501A、502A)と1次回折光成分
(501B、502B)とが瞳面Epで光軸AXからほ
ぼ等距離に分布するように照明光L120をレチクルに
傾けて入射させれば、パターン毎に最大の解像力、最大
の焦点深度を得ることが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について詳述する。図1は本発明の実施例に好適な
投影型露光装置(ステッパー)の全体構成を示す斜視図
である。水銀ランプ1より発生した照明光束は、楕円鏡
2で反射し、リレー系等のレンズ系3を介して回折格子
状パターン4に照射される。回折格子状パターン4から
発生した回折光(例えば±1次光)B1、B2は、リレ
ーレンズ5により2つのフライアイレンズ群6A、6B
の夫々に集中して入射する。このとき、フライアイレン
ズ群6A、6Bの光源側焦点面6aと、回折格子状パタ
ーン4とは、リレーレンズ5を介して、ほぼフーリエ変
換の関係となっている。尚、図1では、回折格子状パタ
ーン4への照明光を平行光束として図示したが、実際は
発散光束となっているため、フライアイレンズ群6A,
6Bへの入射光束はある大きさ(太さ)を持っている。
【0028】一方、フライアイレンズ群6A、6Bのレ
チクル側焦点面6bは、レチクルパターン13のフーリ
エ変換面(瞳共役面)とほぼ一致する様に、光軸AXと
垂直な面内方向に配置されている。また、個々のフライ
アイレンズ群6A、6Bは光軸AXと垂直な面内方向に
それぞれ独立に移動可能となっている。このフライアイ
レンズ群6Aと6Bの移動は可動部材25に保持されて
いるが、その詳細は後述する。尚、フライアイレンズ群
の光源側焦点面6aと、レチクル側焦点面6bとは当然
ながらフーリエ変換の関係である。従って図1の例の場
合、フライアイレンズ群のレチクル側焦点面6b、すな
わちフライアイレンズ群6A,6Bの射出面は、回折格
子状パターン4と、結像関係(共役)になっている。
【0029】さて、フライアイレンズ群6A,6Bのレ
チクル側焦点面6bより射出される光束は、コンデンサ
ーレンズ8、10、11、レチクルブラインド14、ミ
ラー9A、9Bを含む光学系107により、レチクルス
テージ17上のレチクル7を均一な照度分布で照明す
る。レチクルブラインド14は2枚のL字型の遮光部で
構成されており、レチクル7とほぼ共役な面内に配置さ
れている。2枚の遮光部はブラインド駆動部23によっ
てレチクル7とほぼ共役な面内で2次元方向に移動可能
となっている。このレチクルブラインド14によりレチ
クル7上の照明領域を規定する。レチクルステージ17
は不図示のモータ等により2次元に微動可能となってい
る。レチクル7と光軸AXとのアライメントはレチクル
アライメント系21で行われ、レチクル7とウェハ16
の直接のアライメントはTTR(スルー・ザ・レンズア
ライメント)アライメント系22で行われる。
【0030】本実施例では、遮光部材12を配置し、回
折格子状パターン4からの0次回折光等をカットする。
このため、レチクルパターン13に照明される照明光
は、各フライアイレンズ群6A、6Bより射出される光
束(2次光源像からの光束)のみとなり、従って、レチ
クルパターン13への入射角も特定の入射角(複数)を
持つ光束(複数)のみに制限される。また、フライアイ
レンズ6のレチクル側焦点面6bには回折格子状パター
ン4の像ができており、かつ、レチクルパターン面13
と、フライアイレンズ群6A、6Bのレチクル側焦点面
11bとは、フーリエ変換面の関係となっているので、
レチクル7上での照明強度分布は、回折格子状パターン
4の欠陥や、ゴミ等により不均一化されることがない。
また、回折格子状パターン4そのものがレチクル7に結
像して照度均一性を劣化させることもない。回折格子状
パターン4は、透過性の基板、例えばガラス基板の表面
に、Cr等の遮光膜がパターニングさせたものであって
も良いし、SiO2等の誘電体膜がパターニングされ
た、いわゆる位相グレーティングであってよい。位相グ
レーティングの場合、0次回折光の発生を押さえること
ができる。
【0031】こうして照明されたレチクル7上のレチク
ルパターン13から発生した回折光は、図10で説明し
たのと同様に、テレセントリックな投影光学系15によ
り集光、結像され、ウェハ16上にレチクルパターン1
3の像が転写される。ウェハ16は、X、Y方向に移動
するウェハステージ18上に載置されている。ウェハス
テージ18の駆動はモータ19によって行われ、ウェハ
ステージ18の位置はレーザ干渉計IFによって検出さ
れる。また、投影光学系15の直近には、オフ・アクシ
ス方式のアライメント系20が別設されている。ウェハ
全体のアライメント(ウェハ・グローバル・アライメン
ト)はこのオフ・アクシス方式のアライメント系20に
よって行われる。
【0032】本実施例では、露光すべき全体のパターン
をパターン配列方向やパターンの微細度に応じて分解
し、分解パターンを有する一枚もしくは複数枚のレチク
ルを使って露光を行うものである。回折格子状パターン
4は移動台24上に載置されており夫々の分解パターン
に合わせてレチクルパターン13のフーリエ変換相当
面、もしくはその近傍(瞳面)での集中位置が可変とな
るようにピッチの異なる回折格子状パターン4aに交換
可能であるものとする。また、回折格子状パターン4、
4aは、移動台24に含まれるモータやギア等によって
光軸AXと垂直な面内で任意の方向に、移動、又は回転
可能である。従って、瞳面で任意の光量分布を作成する
ことができる。
【0033】また、リレーレンズ5を複数枚のレンズよ
り成るズームレンズ系(アフォーカルズームエキスパン
ダ等)とし、焦点距離を変えることにより集光位置を変
えることもできる。ただし、このときは回折格子状パタ
ーン4と、フライアイレンズ群6A、6Bの光源側焦点
面6aとがほぼフーリエ変換の関係になることをくずさ
ないようにする。回折格子状パターン4のピッチや方向
性に合わせて各フライアイレンズ群6A、6Bの位置を
調整する。フライアイレンズ6Aは支持棒70Aを介し
て可動部材71Aにより支持される。この支持棒70A
は可動部材71Aに含まれるモーター及びギア等の駆動
素子により光軸方向に伸縮可能となっている。また、可
動部材71A自体も、固定ガイド72Aに沿って可動で
あり、従ってフライアイレンズ6Aは光軸と垂直な面内
方向に2次元移動可能となっている。フライアイレンズ
6Bについても同様に不図示の支持棒70B、可動部材
71Bにより支持されており、光軸方向に伸縮可能とな
っているとともに、固定ガイド72Aに沿って可動であ
り、従って光軸と垂直な面内方向に2次元移動可能とな
っている。従って、個々のフライアイレンズ群6A、6
Bは光軸と垂直な面内方向に、それぞれ独立に可動とな
っている。尚、フライアイレンズ群の数は2つに限るも
のではなく、分解パターンに応じて複数個設けてもよ
い。この場合、フライアイレンズ群の一部は有効な瞳領
域の外(瞳外とする)に退避可能となっており、回折格
子状パターン4からの光束に合わせてフライアイレンズ
群を選択し、不要なフライアイレンズ群は瞳外に退避さ
せるようにしてもよい。
【0034】瞳面上に光量分布を作成する光学部材は、
回折格子状パターン4に限定されるものではない。例え
ば可動平面鏡を回転又は振動させて、瞳面上での光量分
布を時間によって変更させたり、可動型の光ファイバ
ー、ミラー、プリズム等を使って瞳面上の任意の位置に
光量分布を集中させるようにしてもよい。また、空間フ
ィルターを使って分解パターンに合わせて位置されたフ
ライアイレンズ群に合わせて開口部(透過部)を設ける
ようにしてもよい。この空間フィルターはフライアイレ
ンズ群の光源側焦点面6a、レチクル側焦点面6bのど
ちらにあっても構わない。
【0035】ところで、図2には図1に示す装置全体を
統括制御する主制御系50と、レチクル7が投影光学系
15の直上に搬送される途中でレチクルパターン13の
脇に形成された名称を表すバーコードBCを読み取るバ
ーコードリーダ52と、オペレータからのコマンドやデ
ータを入力するキーボード54と、フライアイレンズ群
6A、6Bを動かす可動部材の駆動系(モータ、ギャト
レン等)56が設けられている。主制御系50内には、
このステッパーで扱うべき複数枚のレチクルの名称と、
各名称に対応したステッパーの動作パラメータ(分解パ
ターンに関する動作パラメータ等)とが予め登録されて
いる。そして、本実施例では主制御系50はバーコード
リーダ52がレチクルバーコードBCを読み取ると、そ
の名称に対応した動作パラメータの1つとして、予め登
録されている分解パターンの夫々に応じた回折格子状パ
ターン4のピッチや回折格子状パターン4の移動、回転
位置、及びフライアイレンズ群6A,6Bの移動位置
(瞳共役面内の位置)、レチクルブラインド14の位置
等の情報を、移動台24、レチクルブラインド駆動系2
3、及び駆動系56に出力する。これによって分解パタ
ーンに応じて、2次光源(フライアイレンズ群6A、6
B)の位置、照明領域が調整される。以上の動作はキー
ボード54からオペレータがコマンドとデータを主制御
系50へ直接入力することによっても実行できる。ま
た、主制御系50にはアライメント系(20、21、2
2)、ステージ駆動系19、及び干渉計IFが接続され
ており、装置全体を統括的に制御する。
【0036】ところで、フライアイレンズ群の夫々の射
出端面積は、射出する照明光束のレチクル7に対する開
口数と投影光学系15のレチクル側開口数との比、いわ
ゆるσ値が0.1〜0.3程度になるように設定するこ
とが望ましい。σ値が0.1より小さいと、転写像のパ
ターン忠実度が劣化し、0.3より大きいと、解像度向
上や、焦点深度増大の効果が弱くなってしまう。
【0037】また、フライアイレンズ群の1つによって
決まるσ値の条件(0.1<σ<0.3程度)を満たす
為に、個々のフライアイレンズ群6A、6Bの射出端面
積の大きさ、(光軸と垂直な面内方向の大きさ)を、照
明光束(射出光束)にあわせて決定しても良い。また、
各フライアイレンズ群6A、6Bのレチクル側焦点面6
b近傍にそれぞれ可変開口絞りを設けて、各フライアイ
レンズ群からの光束の開口数を可変としてもよい。それ
と合わせて投影光学系15の瞳(入射瞳、もしくは射出
瞳)近傍に可変絞り(N.A.制限絞り)を設けて、投
影系としてのN.A.も可変としてσ値をより最適化す
ることもできる。
【0038】前述の如く瞳面上での光量分布の位置(フ
ライアイレンズ群6A、6Bの光軸と垂直な面内での各
位置)は、転写すべき分解パターンに応じて決定(変
更)するのが良い。この場合の位置決定方法は作用の項
で述べたとおり、各フライアイレンズ群からの照明光束
が転写すべき夫々の分解パターンのピッチ方向やパター
ンの微細度に対して最適な解像度、及び焦点深度の向上
効果を得られるようにレチクルパターンに入射する位置
(入射角ψ)とすればよい。
【0039】次に、各フライアイレンズ群の位置決定の
具体例を、図3、図4(A)、(B)を用いて説明す
る。図3はフライアイレンズ群6A、6Bからレチクル
パターン13までの部分を模式的に表わす図であり、フ
ライアイレンズ群6のレチクル側焦点面6bが、レチク
ルパターン13のフーリエ変換面12cと一致してい
る。また、このとき両者をフーリエ変換の関係とならし
めるレンズ、またはレンズ群を、一枚のレンズ26とし
て表わしてある。さらに、レンズ26のフライアイレン
ズ側主点からフライアイレンズ群6のレチクル側焦点面
6bまでの距離と、レンズ26のレチクル側主点からレ
チクルパターン13までの距離は共にfであるとする。
【0040】図4(A)はレチクルパターン13中に形
成される一部分のパターンの例を表わす図であり、図4
(B)は図4(A)のレチクルパターンの場合に最適な
フライアイレンズ群の中心のフーリエ変換面(又は投影
光学系の瞳面)での位置を表す図である。図4(A)
は、いわゆる1次元ラインアンドスペースパターンであ
って、透過部と遮光部が等しい幅でY方向に帯状に並
び、それらがX方向にピッチPで規則的に並んでいる。
このとき、個々のフライアイレンズ群の最適位置は図4
(B)に示すようにフーリエ変換面内に仮定したY方向
の線分Lα上、及び線分Lβ上の任意の位置となる。図
4(B)はレチクルパターン13に対するフーリエ変換
面12c(6b)を光軸AX方向から見た図であり、か
つ、面12c内の座標系X、Yは、同一方向からレチク
ルパターン13を見た図11(A)と同一にしてある。
さて、図4(B)において光軸AXが通る中心Cから、
各線分Lα、Lβまでの距離α、βはα=βであり、λ
を露光波長としたとき、α=β=f・(1/2)・(λ/
P)に等しい。この距離α,βをf・sinψと表わせれ
ば、sinψ=λ/2Pであり、これは作用の項で述べた
数値と一致している。従って、各フライアイレンズ群の
各中心(各フライアイレンズ群の夫々によって作られる
2次光源像の光量分布の各重心)位置が線分Lα、Lβ
上にあれば、図4(A)に示す如きラインアンドスペー
スパターンに対して、各フライアイレンズからの照明光
により発生する0次回折光と±1次回折光のうちのどち
らか一方との2つの回折光は、投影光学系瞳面Epにお
いて光軸AXからほぼ等距離となる位置を通る。従って
前述の如く、ラインアンドスペースパターン(図4
(A))に対する解像度、焦点深度を最大とすることが
できる。Y方向に周期性を持つパターンに対しても同様
にしてX方向の線分Lγ、Lεを仮定して、フライアイ
レンズ群の各位置(2次光源像の光量分布の各重心位
置)が線分Lγ、Lε上にあるようにすればよい。
【0041】また、ここで、瞳面上での0次光と1次光
との間隔はパターンの微細度(ピッチ)に比例するので
この間隔が小さくなることは微細なパターンを解像でき
ないことを意味する。以上のような条件で決まるフライ
アイレンズレンズ群の位置に対応する入射角、入射方向
で、照明光を夫々の分解パターンに入射させることによ
り、最大の解像度、最大の焦点深度で露光を行うことが
できる。
【0042】また、レチクルパターン13として図4
(A)に示したような一方向に周期性を持つパターンの
みを考えたが、他のパターンであってもその周期性(又
は微細度)、周期方向に着目し、各フライアイレンズ群
の中心を配置すればよい。ここで、レチクルパターン1
3が2次元の周期性パターンを含む場合、1次回折光成
分は2方向に発生する。そこで、前述の線分Lα、Lβ
と線分LγとLεとの交点が存在するようなパターンで
は、この交点上に各フライアイレンズ群の中心を配置す
ること、つまりパターンからの+1次回折光成分または
−1次回折光成分のいずれか一方と0次回折光成分との
2光束が、投影光学系内の瞳面Epでは光軸AXからほ
ぼ等距離になる光路を通る様な位置に各フライアイレン
ズ群の中心を配置することにより、2次元のパターンの
結像を良好に行うことが可能となる。ただし、フライア
イレンズ中心位置を交点位置のいずれかと一致させる方
法は、瞳面上での0次、1次回折光の間隔が投影レンズ
の瞳面の円の直径に対して0.7倍程度に制限されてし
まうため、装置の持つ最大の解像度とすることはできな
い。そこで、最大の解像度を得るためにはパターン方向
が複数あるような多次元のパターンを夫々のパターン方
向毎に分解して、投影レンズの瞳の直径を最大まで利用
する限界の解像力で順次重ね合わせを行うのが望まし
い。この分割は複数方向に高い空間周波数成分(微細
度)を持つパターンを、所定の値以上の空間周波数成分
をもつパターンの周期性が1枚のレチクル上で1方向に
なるようにパターンを分解する。以上のような条件によ
り、高解像度、高焦点深度で露光を行うことができる。
【0043】また、図4(A)のパターン例は、ライン
部とスペース部の比(デューティ比)が1:1のパター
ンであった為、発生する回折光中では±1次回折光が強
くなる。このため、±1次回折光のうちの一方と0次回
折光との位置関係に着目したが、パターンがデューティ
比1:1から異なる場合等では他の回折光、例えば±2
次回折光の強度を大きくなるので、±2次回折光うちの
一方と0次回折光との位置関係が、投影光学系の瞳面E
pにおいて光軸AXからほぼ等距離となるようにしても
よい。また、各フライアイレンズ群を射出した光束は、
それぞれレチクルに対して傾いて入射する。このときこ
れらの傾いた入射光束(複数)の光量重心の方向がレチ
クルに対して垂直でないと、ウェハ16の微小デフォー
カス時に、転写像の位置がウェハ面内方向にシフトする
という問題が発生する。これを防止する為に、各フライ
アイレンズ群からの照明光束(複数)の光量重心の方向
は、レチクルパターンと垂直、すなわち光軸AXと平行
である様にする。
【0044】つまり、各フライアイレンズ群に光軸(中
心線)を仮定したとき投影光学系15の光軸AXを基準
としたその光軸(中心線)のフーリエ変換面内での位置
ベクトルと、各フライアイレンズ群から射出される光量
との積のベクトル和が零になる様にすればよい。また、
より簡単な方法としては、フライアイレンズ群を2m個
(mは自然数)とし、そのうちのm個の位置を前述の最
適化方法(図10)により決定し、残るm個は前記m個
と光軸AXについて対称となる位置に配置すればよい。
【0045】さらに装置が、例えばn個(nは自然数)
のフライアイレンズ群を有している場合に、必要なフラ
イアイレンズ群の数がn個より少ないm個である場合、
残る(n−m)個のフライアイレンズ群は使用しなくて
良い。(n−m)個のフライアイレンズ群を使用しなく
する為には、(n−m)個のフライアイレンズ群の位置
に遮光部材12を設けておけばよい。またこのとき、各
フライアイレンズ群の位置に照明光を集中する光学部材
は、この(n−m)個のフライアイレンズへは集中を行
なわない様にしておくとよい。
【0046】次に、全体パターンを分解パターンへ分割
する一例を説明する。通常、露光すべき全体パターンは
幾つかの周期性や微細度を持ったライン・アンド・スペ
ース(L/S)パターンからなる。図8に示すような2
次元パターンをその周期方向毎に2つに分解したり、図
9に示すように周期方向は同じでも一方向での空間周波
数成分(微細度)の違うパターンを一定以上の空間周波
数毎に2つに分解したりする方法が考えられる。 ま
た、分解する数は2つに限るものではなく、パターンが
3方向以上に一定以上の空間周波数成分をもつ場合は、
パターンの分割数は3となる。さらに、図5はX、Y2
方向に周期性を有し、X方向の周期性パターンに関して
2つの微細度を持った全体パターンを分割する一例を示
している。これら周期方向や微細度の異なるパターンを
3種類に分解して夫々レチクル上に形成した様子を示し
ている。ここでは、(1)X方向の比較的広いL/Sのパ
ターンPA1が形成されたレチクル7A、(2)X方向の
比較的狭いL/SのパターンPA2が形成されたレチク
ル7B、(3)Y方向のL/SのパターンPA3が形成さ
れたレチクル7Cの3つのレチクル上に夫々パターンを
分解している。パターンPAGはこれら3つのレチクル
を使って順次重ね合わせ露光(多重露光)を行うことに
よって得られた合成された全体パターンである。
【0047】さて、分解したパターン(レチクル)の数
が多いと、重合わせ露光時の誤差がそれだけ累積される
ことになり、スループットの点でも不利である。そこ
で、図6に示すように2次元パターンでも作用の項で述
べたように微細度があまり高くなく、両方向について
(7)式を満たすパターンPA4と一方向に微細度の高
いパターンPA5が混在している場合には、パターンP
A4を周期方向ごとに分割することなく、パターンPA
4とパターンPA5との2つの部分に分割するようにし
てもよい。
【0048】図1のパターン13を有するレチクル7は
分解された複数の分解パターンのうちの1枚を示したも
のであり、パターン13とは別の配列方向や微細度であ
るパターン13a、13bを有するレチクル7aと交換
可能となっている。この交換は手動でおこなわれてもよ
いし、自動搬送系で行われてもよい。この交換毎に夫々
のレチクルについて位置決めされる。また、レチクルス
テージ17に干渉計を設けて、レチクル交換時には干渉
計によりレチクル位置、及びレチクルの回転量を計測し
てレチクルの位置合わせを行ってもよい。この場合、最
初の1枚で位置合わせされた干渉計の値を記憶しておけ
ば、2枚目以降のレチクルを位置合わせする場合に干渉
計の値が記憶値となるように位置合わせすることができ
る。
【0049】さらに、分解した各パターンは、それぞれ
別のレチクルに形成するようにしたが、特開昭62−1
45730号公報に開示されているように、一枚の大型
ガラス基板上に分解した各パターンを設けるようにし、
レチクルブラインド14で分解パターンごとに照明領域
を調整して露光することも可能である。次に、本発明に
よる露光方法の一例を説明する。ここでは、図1に示す
ように方向の異なるパターンをパターン13、13aに
分割し、2枚のレチクル7、7aに設けることとする。
使用するレチクルの枚数(n=2)を初期値としてセッ
トする。 〔ステップ100〕nの初期値を0とする。 〔ステップ101〕分解パターンのピッチ、周期方向、
分解パターンの数等に関する情報をレチクル毎に設けら
れたバーコードから読み取る。 〔ステップ102〕分解パターンを有するレチクルをレ
チクルステージ17上に載置し、レチクルをレチクルス
テージ上でレチクルアライメント系21を用いてアライ
メントする。 〔ステップ103〕次にレチクルブラインド14の開口
形状や寸法を分解パターンに合わせる。 〔ステップ104〕続いて、ウェハ16の全体のアライ
メントをアライメント系20によって行う。尚、ウェハ
16への露光がファーストプリントの場合は、ステップ
104は省略される。 〔ステップ105〕TTRアライメント系22によりレ
チクル7とウェハ16とのアライメントを行う。 〔ステップ106〕回折格子状パターン4やフライアイ
レンズ群6A、6Bを分解パターンに合わせて最適に設
定し、照明光の入射角を決定する。 〔ステップ107〕露光を行う。 〔ステップ108〕n=n+1としnをインクリメント
する。 〔ステップ109〕レチクルが指定枚数(2枚)に達し
たかどうか判断し、Yesなら露光を終了し、Noなら
レチクルを交換しステップ101を実行する。
【0050】以上のステップにより分解パターンの夫々
に対して最適な露光を行うことができ、分解パターンの
夫々を使って多重露光することによって得られた合成パ
ターンは最適な露光条件で露光されたパターンとなる。
ここで、以上のステップにおいて、レチクル7からレチ
クル7aに交換されたとき、つまり、2回目のステップ
106では回折格子状パターン4が矢印方向に90度回
転して、回折光B1、B2の発生する方向を90度回転
させ、それに応じてフライアイレンズ群6A、6Bも光
軸AXを中心として90度回転させることにより、照明
光束を最適化することができる。このとき、前述の如く
フライアイレンズ群を4個設けておけば、回折格子状パ
ターン4の回転にともなってフライアイレンズ群を、光
軸AXを中心として回転させる必要がない。また、パタ
ーン13aが図9(B)に示すようなパターン13と微
細度の異なるパターンである場合は、夫々の分解パター
ン13、13aを同一レチクル上で2つ図9(E)に示
すようにA、B2つの領域に分割し、レチクルブライン
ド14で領域A、Bの照明領域を規定すればよい。この
場合、前述のステップ100、108、109でのn及
び数字の判断は分割数となる。このとき、2回目のステ
ップ106では回折格子状パターン4は回転するのでは
なく、回折格子状パターンそのものをピッチの異なるも
のと交換可能であるようにする。
【0051】以上の実施例に於て、光源は水銀ランプ1
を用いて説明したが、他の輝線ランプやレーザー(エキ
シマ等)、あるいは連続スペクトルの光源であっても良
い。また、照明光学系中の光学部材の大部分をレンズと
したが、ミラー(凹面鏡、凸面鏡)であっても良い。投
影光学系としては屈折系であっても、反射系であって
も、あるいは反射屈折系であってもよい。また、以上の
実施例においては両側テレセントリックな投影光学系を
使用したが、片側テレセントリック系でも、非テレセン
トリック系でもよい。さらに、光源から発生する照明光
のうち、特定の波長の光のみを利用する為に、照明光学
系中に干渉フィルター等の単色化手段を設けてもよい。
【0052】
【発明の効果】上記各請求項に記載の発明によれば、基
板上に形成すべきパターンから複数に分解された各分解
パターンを、上述した露光方法で多重露光することによ
り、従来の手法及び装置では十分に解像できなかった複
数方向に高い微細度を持つ形成すべきパターンを解像す
ることができる。また複数方向に周期性を持つ微細なパ
ターンや複数の空間周波数成分を微細なパターンを解像
することが可能となる。また焦点深度も各分解パターン
に対して増大させることも可能となる。加えて請求項1
または請求項27に記載の発明によれば、マスクパター
ン面とフーリエ変換の関係となる所定面上での照明光の
光量分布状態に関する情報を各分解パターン毎に有して
おり、分解パターンの露光時にはそのパターンに応じた
光量分布状態(照明状態)の下で露光するため、各分解
パターンを、焦点深度増大を図りながら解像良く転写す
ることができる。加えて請求項2または請求項28に記
載の発明によれば、全体パターンをそれぞれ周期性を持
つパターンに分解するとともに、最適な露光条件などの
露光情報を各分解パターン毎に有しており、各分解パタ
ーンの露光時にはそのパターンに応じた露光情報に基づ
いて露光するため、各周期性パターンに対して最適の露
光条件で露光を行うことができる。このため各周期性パ
ターンを、焦点深度増大を図りながら解像良く転写する
ことができる。また請求項17または請求項46に記載
の発明によれば、複数の分解パターンを用いて多重露光
する際に、マスクパターンに向けて射出する照明光束の
マスクに対する開口数と投影光学系のマスク側開口数と
の比、いわゆるσ値を0.1〜0.3程度としたので、
各分解パターンの転写像のパターンの忠実度が劣化する
ことなく、且つ解像度向上や焦点深度増大の効果を弱め
ることも無い。このため各分解パターンを解像良く転写
することができる。また請求項18または請求項47に
記載の発明によれば、複数の分解パターンを用いて多重
露光する際に、各分解パターンを照明する照明光束の光
量重心の方向を各分解パターンに対して垂直な方向(照
明光軸と平行な方向)としたので、感光基板の微小デフ
ォーカス時に、転写像の位置が感光基板面内においてシ
フトすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による投影型露光装置の全体
構成を示す斜視図、
【図2】図1の装置における制御系を表す図、
【図3】射出部から投影光学系までの光路を模式的に表
した図、
【図4】(A)は一次元のレチクルパターンを表す図、
(B)は(A)のパターンに対応した瞳共役面における
フライアイレンズ射出部の配置を説明する図、
【図5】全体パターンを分割する一例を説明する図、
【図6】全体パターンを分割する別の例を説明する図、
【図7】本発明の一実施例による露光方法を説明する
図、
【図8】(A)、(B)、(C)はレチクルパターンを
表す図、(D)、(E)、(F)はレチクルパターンに
対応した瞳共役面における0次回折光成分、1次回折光
成分の分布を説明する図、
【図9】(A)、(B)はレチクルパターンを表す図、
(C)、(D)はレチクルパターンに対応した瞳共役面
における0次回折光成分、1次回折光成分の分布を説明
する図、(E)は(A)、(B)に示すパターンを2つ
の領域に分けて形成した図、
【図10】本発明により高解像度と高焦点深度が得られ
る原理を説明する図、
【図11】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
4…回折格子状パターン、 6…フライアイレンズ、
7…レチクル、 13、13a、13b…レチクルパタ
ーン、 14…レチクルブラインド、 15…投影レン
ズ、 16…ウェハ、17…レチクルステージ、 24
…移動台、 25…可動部材、 AX…光軸、 Ep…
瞳面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521

Claims (47)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光を照明光学系を介して
    マスクに照射し、前記マスクを介した前記照明光で感光
    基板を露光する方法において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンを、少なくと
    も第1分解パターンとそれとは異なる第2分解パターン
    とに分解し、 前記各分解パターンを前記基板上に転写する際には、前
    記各分解パターン毎に存在する、前記各分解パターンが
    前記感光基板上に露光される際の露光情報であって、且
    つ前記照明光学系内で前記マスクのパターン面とほぼフ
    ーリエ変換の関係となる所定面上での前記照明光の光量
    分布状態に関する情報を利用し、 前記第1及び第2分解パターンを前記感光基板上に転写
    する際に、前記各分解パターンにそれぞれ対応する前記
    露光情報に基づいて、且つ前記第1分解パターンを前記
    第2分解パターンと一部重ね合わせるように前記基板上
    に転写し、これにより前記第1分解パターンと前記第2
    分解パターンとの重ね合わせ露光部分のみで前記全体パ
    ターンを前記基板上に形成することを特徴とする露光方
    法。
  2. 【請求項2】 光源からの照明光を照明光学系を介して
    マスクに照射し、前記マスクを介した前記照明光で感光
    基板を露光する方法において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンを、それぞれ
    周期性を有し且つ互いに異なるパターンである第1分解
    パターンと第2分解パターンとに分解し、 前記各分解パターンを前記基板上に転写する際には、前
    記各分解パターン毎に存在する、前記各分解パターンが
    前記感光基板上に露光される際の露光情報を利用し、 前記第1及び第2分解パターンを前記感光基板上に転写
    する際に、前記各分解パターンにそれぞれ対応する前記
    露光情報に基づいて、且つ前記第1分解パターンを前記
    第2分解パターンと一部重ね合わせるように前記基板上
    に転写し、これにより前記第1分解パターンと前記第2
    分解パターンとの重ね合わせ露光部分のみで前記全体パ
    ターンを前記基板上に形成することを特徴とする露光方
    法。
  3. 【請求項3】 前記露光情報は、前記分解パターンを照
    明する際の露光条件であることを特徴とする請求項2に
    記載の露光方法
  4. 【請求項4】 前記露光情報は、前記照明光学系内で前
    記マスクのパターン面とほぼフーリエ変換の関係となる
    所定面上での前記照明光の光量分布状態を含むことを特
    徴とする請求項3に記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記露光情報は、前記所定面上での光量
    分布状態を設定するために前記照明光学系内に設けら
    れ、前記照明光の入射により回折光を発生する回折光学
    素子のピッチ又は位置に関する情報を含むことを特徴と
    する請求項1又は4に記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記回折光学素子は、前記光源と、前記
    照明光学系内のオプティカルインテグレータとの間に配
    置されることを特徴とする請求項5に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 前記所定面上での前記光量分布状態を変
    更するときに、前記照明光学系内のズームレンズ系を用
    いることを特徴とする請求項5又は6に記載の露光方
    法。
  8. 【請求項8】 前記回折光学素子は、0次回折光の発生
    が抑えられる位相型であることを特徴とする請求項5〜
    7の何れか一項に記載の露光方法。
  9. 【請求項9】 前記露光情報は、前記照明光学系内のオ
    プティカルインテグレータの位置に関する情報を含むこ
    とを特徴とする請求項1又は4〜8の何れか一項に記載
    の露光方法。
  10. 【請求項10】 前記露光情報は、前記照明光の前記マ
    スク上での照明領域に関する情報を含むことを特徴とす
    る請求項1〜9の何れか一項に記載の露光方法。
  11. 【請求項11】 前記分解パターンが露光に供される際
    に、前記分解パターンを識別するための識別情報を読み
    取り、 前記読み取られた識別情報に基づいて、前記分解パター
    ンに対応する前記露光情報を抽出することを特徴とする
    請求項1〜10の何れか一項に記載の露光方法。
  12. 【請求項12】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、互いに微細度が異なることを特徴とする
    請求項1〜11の何れか一項に記載の露光方法。
  13. 【請求項13】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、互いに周期方向が異なることを特徴とす
    る請求項1〜11の何れか一項に記載の露光方法。
  14. 【請求項14】 前記マスク上に形成された前記分解パ
    ターンの転写時に、前記照明光学系内で前記マスクのパ
    ターン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面
    上での前記照明光の光量分布を中心部よりもその外側で
    高めることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に
    記載の露光方法。
  15. 【請求項15】 前記照明光は、前記所定面上での光量
    分布が前記照明光学系の光軸から偏心した局所領域内で
    高められることを特徴とする請求項14に記載の露光方
    法。
  16. 【請求項16】 前記光量分布は、前記照明光学系の光
    軸からの距離がほぼ等しい複数の局所領域内でそれぞれ
    高められることを特徴とする請求項15に記載の露光方
    法。
  17. 【請求項17】 照明光学系を介してマスク上に照射さ
    れた照明光で感光基板を露光する露光装置において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンを、微細度又
    は周期方向が異なる少なくとも第1分解パターンと第2
    分解パターンとに分解し、 前記照明光学系内で前記第1分解パターン面に対してほ
    ぼフーリエ変換の関係となる所定面上での前記照明光の
    光量分布が前記照明光学系の光軸から偏心した複数の局
    所領域内で高められた第1照明光を用いて、前記第1分
    解パターンを前記感光基板上に転写し、 前記照明光学系内で前記第2分解パターンに対してほぼ
    フーリエ変換の関係となる所定面上での前記照明光の光
    量分布が前記照明光学系の光軸から偏心した複数の局所
    領域内で高められた第2照明光を用いて、前記第2分解
    パターンを前記感光基板上に転写し、 前記第1照明光の前記各局所領域に関するσ値、及び前
    記第2照明光の前記各局所領域に関するσ値を、それぞ
    れ0.1〜0.3程度とすることを特徴とする露光方
    法。
  18. 【請求項18】 照明光学系を介してマスク上に照射さ
    れた照明光で感光基板を露光する方法において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンを、微細度又
    は周期方向が異なる少なくとも第1分解パターンと第2
    分解パターンとに分解し、 前記照明光学系内で前記第1分解パターンに対してほぼ
    フーリエ変換の関係となる所定面上での前記照明光の光
    量分布が中心部よりもその外側で高められた第1照明光
    束を用いて、前記第1分解パターンを前記感光基板上に
    転写し、 前記照明光学系内で前記第2分解パターンに対してほぼ
    フーリエ変換の関係となる所定面上での前記照明光の光
    量分布が中心部よりもその外側で高められた第2照明光
    束を用いて、前記第2分解パターンを前記感光基板上に
    転写し、 前記第1照明光束の光量重心の方向を、前記第1分解パ
    ターン対して垂直な方向とし、前記第2照明光束の光量
    重心の方向を、前記第2分解パターンに対して垂直な方
    向とすることを特徴とする露光方法。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2照明光束はそれぞ
    れ、前記所定面上での光量分布が前記照明光学系の光軸
    から偏心した複数の局所領域内で高められることを特徴
    とする請求項18に記載の露光方法。
  20. 【請求項20】 前記照明光学系内には2m(mは自然
    数)個のオプティカルインテグレータが設けられ、 前記複数のオプティカルインテグレータのうちのm個
    は、残るm個のオプティカルインテグレータと前記照明
    光学系の光軸について対称な位置に配置されていること
    を特徴とする請求項18又は19に記載の露光方法。
  21. 【請求項21】 前記第1及び第2分解パターンのそれ
    ぞれは、前記照明光の照射によって前記分解パターンか
    ら発生する0次回折光と±n次回折光の一方とが、前記
    照明光学系の光軸からほぼ等距離に分布するように分解
    されることを特徴とする請求項1〜20の何れか一項に
    記載の露光方法。
  22. 【請求項22】 前記分解パターンの周期方向に関する
    前記照明光の入射角は、前記±n次回折光の回折角のほ
    ぼ半分であることを特徴とする請求項21に記載の露光
    方法。
  23. 【請求項23】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとのうちの一方のパターンを前記感光基板上に
    転写した後に、前記感光基板上で前記一方のパターンの
    一部と重ね合わせるように前記他方のパターンを前記感
    光基板上に転写することを特徴とする請求項1〜22の
    何れか一項に記載の露光方法。
  24. 【請求項24】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、それぞれ異なるマスク上に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜23の何れか一項に記載
    の露光方法。
  25. 【請求項25】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、同一マスク上の異なる領域上にそれぞれ
    形成されていることを特徴とする請求項1〜23の何れ
    か一項に記載の露光方法。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25の何れか一項に記載の
    露光方法を用いて、前記第1分解パターンと前記第2分
    解パターンとを前記感光基板上に多重露光する工程を含
    むデバイス製造方法。
  27. 【請求項27】 光源からの照明光をマスクに照射する
    照明光学系を有し、前記マスクを介して前記照明光で感
    光基板を露光する露光装置において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンから分解され
    た第1分解パターンとそれとは異なる第2分解パターン
    のそれぞれを前記感光基板上に露光する際の露光情報で
    あって、且つ前記照明光学系内で前記マスクのパターン
    面とほぼフーリエ変換の関係となる所定面上での前記照
    明光の光量分布状態に関する情報を記憶する記憶手段
    と、 前記第1及び第2分解パターンを前記感光基板上に転写
    する際に、前記第1分解パターンと前記第2分解パター
    ンとの重ね合わせ露光部分のみで前記全体パターンを前
    記基板上に形成するように、前記各分解パターンにそれ
    ぞれ対応する前記露光情報に基づいて、且つ前記第1分
    解パターンを前記第2分解パターンと一部重ね合わせる
    ように前記基板上に転写せしめる制御手段と、を有する
    ことを特徴とする露光装置。
  28. 【請求項28】 光源からの照明光をマスクに照射する
    照明光学系を有し、前記マスクを介して前記照明光で感
    光基板を露光する露光装置において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンから分解され
    た互いに異なるパターンであって、それぞれ周期性を有
    する第1分解パターンと第2分解パターンとのそれぞれ
    に関する情報であって、且つ前記各分解パターンが前記
    感光基板上に露光される際の露光情報を記憶する記憶手
    段と、 前記第1及び第2分解パターンを前記感光基板上に転写
    する際に、前記第1分解パターンと前記第2分解パター
    ンとの重ね合わせ露光部分のみで前記全体パターンを前
    記基板上に形成するように、前記各分解パターンにそれ
    ぞれ対応する前記露光情報に基づいて、且つ前記第1分
    解パターンを前記第2分解パターンと一部重ね合わせる
    ように前記基板上に転写せしめる制御手段と、を有する
    ことを特徴とする露光装置。
  29. 【請求項29】 前記露光情報は、前記分解パターンを
    照明する際の露光条件であることを特徴とする請求項2
    8に記載の露光装置
  30. 【請求項30】 前記露光情報は、前記照明光学系内で
    前記マスクのパターン面とほぼフーリエ変換の関係とな
    る所定面上での前記照明光の光量分布状態を含むことを
    特徴とする請求項29に記載の露光装置。
  31. 【請求項31】 前記照明光学系は、前記照明光の入射
    により回折光を発生する回折光学素子を含み、 前記露光情報は、前記回折光学素子のピッチ又は位置に
    関する情報を含むことを特徴とする請求項27又は30
    に記載の露光装置。
  32. 【請求項32】 前記照明光学系は、前記所定面上での
    前記光量分布状態を変更するズームレンズ系を含むこと
    を特徴とする請求項31に記載の露光装置。
  33. 【請求項33】 前記回折光学素子は、0次回折光の発
    生が抑えられる位相型であることを特徴とする請求項3
    1又は32に記載の露光装置。
  34. 【請求項34】 前記照明光学系は、オプティカルイン
    テグレータを含み、 前記露光情報は前記オプティカルインテグレータの位置
    に関する情報を含むことを特徴とする請求項27又は3
    0〜33の何れか一項に記載の露光装置。
  35. 【請求項35】 前記露光情報は、前記照明光の前記マ
    スク上での照明領域に関する情報を含むことを特徴とす
    る請求項27〜34の何れか一項に記載の露光装置。
  36. 【請求項36】 前記分解パターンが露光に供される際
    に、前記分解パターンを識別するための識別情報を読み
    取る読取手段と、 前記読み取られた識別情報に基づいて、前記分解パター
    ンに対応する前記露光情報を抽出する抽出手段とを有す
    ることを特徴とする請求項27〜35の何れか一項に記
    載の露光装置。
  37. 【請求項37】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、互いに微細度が異なることを特徴とする
    請求項27〜36の何れか一項に記載の露光装置。
  38. 【請求項38】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、互いに周期方向が異なることを特徴とす
    る請求項27〜37の何れか一項に記載の露光装置。
  39. 【請求項39】 前記マスク上に形成された前記分解パ
    ターンの転写時に、前記照明光学系内で前記マスクのパ
    ターン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面
    上での前記照明光の光量分布を中心部よりもその外側で
    高めることを特徴とする請求項27〜38の何れか一項
    に記載の露光装置。
  40. 【請求項40】 前記照明光は、前記所定面上での光量
    分布が前記照明光学系の光軸から偏心した複数の局所領
    域内で高められることを特徴とする請求項39に記載の
    露光装置
  41. 【請求項41】 前記第1及び第2分解パターンのそれ
    ぞれは、前記照明光の照射によって前記分解パターンか
    ら発生する0次回折光と±n次回折光の一方とが、前記
    照明光学系の光軸からほぼ等距離に分布するように分解
    されることを特徴とする請求項27〜40の何れか一項
    に記載の露光装置。
  42. 【請求項42】 前記分解パターンの周期方向に関する
    前記照明光の入射角は、前記±n次回折光の回折角のほ
    ぼ半分であることを特徴とする請求項41に記載の露光
    装置。
  43. 【請求項43】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとのうちの一方のパターンを前記感光基板上に
    転写した後に、前記感光基板上で前記一方のパターンの
    一部と重ね合わせるように前記他方のパターンを前記感
    光基板上に転写することを特徴とする請求項27〜42
    の何れか一項に記載の露光装置。
  44. 【請求項44】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、それぞれ異なるマスク上に形成されてい
    ることを特徴とする請求項27〜43の何れか一項に記
    載の露光装置。
  45. 【請求項45】 前記第1分解パターンと前記第2分解
    パターンとは、同一マスク上の異なる領域上にそれぞれ
    形成されていることを特徴とする請求項27〜43の何
    れか一項に記載の露光装置。
  46. 【請求項46】 照明光学系を介してマスク上に照射さ
    れた照明光で感光基板を露光する露光装置において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンから分解され
    た第1分解パターンを照明する際に、前記照明光学系内
    で前記第1分解パターン面に対してほぼフーリエ変換の
    関係となる所定面上での前記照明光の光量分布を前記照
    明光学系の光軸から偏心した複数の局所領域内で高めて
    第1照明光を発生させる第1設定手段と、 前記全体パターンから分解され、且つ前記第1分解パタ
    ーンとは微細度又は周期方向が異なる第2分解パターン
    を照明する際に、前記照明光学系内で前記第2分解パタ
    ーン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上
    での前記照明光の光量分布を前記照明光学系の光軸から
    偏心した複数の局所領域内で高めて第2照明光を発生さ
    せる第2設定手段と、を有し、 前記第1及び第2条件設定手段はそれぞれ、前記第1照
    明光の前記各局所領域に関するσ値、及び前記第2照明
    光の前記各局所領域に関するσ値を、それぞれ0.1〜
    0.3程度とすることを特徴とする露光装置。
  47. 【請求項47】 照明光学系を介してマスク上に照射さ
    れた照明光で感光基板を露光する露光装置において、 前記感光基板上に形成すべき全体パターンから分解され
    た第1分解パターンを照明する際に、前記照明光学系内
    で前記第1分解パターン面に対してほぼフーリエ変換の
    関係となる所定面上での前記照明光の光量分布を中心部
    よりもその外側で高めて第1照明光束を発生させる第1
    設定手段と、 前記全体パターンから分解され、且つ前記第1分解パタ
    ーンとは微細度又は周期方向が異なる第2分解パターン
    を照明する際に、前記照明光学系内で前記第2分解パタ
    ーン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上
    での前記照明光の光量分布を中心部よりもその外側で高
    めて第2照明光束を発生させる第2設定手段と、を有
    し、 前記第1設定手段は、前記第1照明光束の光量重心の方
    向を、前記第1分解パターン対して垂直な方向とせし
    め、 前記第2設定手段は、前記第2照明光束の光量重心の方
    向を、前記第2分解パターンに対して垂直な方向とせし
    めることを特徴とする露光装置。
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