JPH05318368A - 吸着搬送装置 - Google Patents

吸着搬送装置

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JPH05318368A
JPH05318368A JP14992092A JP14992092A JPH05318368A JP H05318368 A JPH05318368 A JP H05318368A JP 14992092 A JP14992092 A JP 14992092A JP 14992092 A JP14992092 A JP 14992092A JP H05318368 A JPH05318368 A JP H05318368A
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JP
Japan
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contact
semiconductor device
carrier
adsorption
inspection
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JP14992092A
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Kazuichi Hayashi
和一 林
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Tokyo Electron Yamanashi Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Yamanashi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接触吸着体28に導電性部材を用いて静電対
策を行う場合であっても、搬送本体28と被搬送物2の
表面との密着性を高め、搬送本体28における空気のリ
ークを極小とし、被搬送物2を良好に吸着し搬送するこ
とを可能とする。 【構成】 搬送本体28の先端部分に設けられている接
触吸着体29が、凹凸球面どうしの面接触による三次元
滑動構造からなる自在継手30を介して装着されている
とともに、自在継手30に設けられた弾性シール30d
が、搬送時における搬送本体28と接触吸着体29との
導電性を維持する程度の弾性を備えているもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸着搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】処理・加工等を行う各種装置において、
処理・加工の対象物を負圧により真空吸着しつつ所定の
位置まで搬送移動させるようにした吸着搬送装置がしば
しば用いられている。例えば処理対象物として半導体デ
バイスを取り扱う半導体製造装置では、吸着搬送装置に
設けられた搬送体の開口端部から空気の吸引を行って負
圧を発生させ、その負圧によって搬送体の開口端部に半
導体デバイスを真空吸着することが行われている。搬送
体の開口端部に真空吸着された半導体デバイスは、搬送
体により持ち上げられて、次の処理・加工位置まで移動
され、そこで真空が解かれて所定の位置に載置されるよ
うになっている。
【0003】このような吸着搬送装置において、被搬送
物の保持特性は、搬送体の開口端部と被搬送物との間の
気密性に依存している。そしてこの気密性の観点からす
れば、搬送体の開口端部分にゴムパッド等の弾性体を接
触吸着体として介挿することが望ましい。しかしながら
ゴムパッド等の弾性体は、一般に絶縁性を有し、かつ熱
伝導性及び熱耐久性が良好でないため、従来では、上記
搬送体の開口端部分に対して金属等の導電性部材からな
る接触吸着体が装着されることがある。
【0004】例えば半導体デバイスを被搬送物とする場
合には、半導体デバイス自体が静電気を嫌うため、搬送
時に搬送体を通して除電を行う必要がある。しかしなが
ら上記ゴムパッド等の弾性体では、半導体デバイスの除
電が困難であり、静電気対策を別途行わねばならない。
さらに搬送体の開口端部分にゴムパッド等の弾性体を用
いた場合には、その熱伝導特性から、半導体デバイスの
高温試験等において昇温及び降温を行いづらい上、熱耐
久性が良好でないため、加熱により接触吸着体にひび割
れ等を生じることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、搬送体の先端部
分に金属等の導電性部材からなる接触吸着体を用いた場
合には、接触吸着体と被搬送物の表面との間に隙間を生
じ易く、空気のリークが発生して真空吸着力を十分に得
られないことがある。特に接触吸着体の吸着面に対して
被搬送物の表面が傾斜角を有している場合には、被搬送
物の吸着時に取りこぼしを招来したり、搬送体の移動開
始時あるいは停止時等に横方向の力を受けて、被搬送物
に落ちこぼれを生じたりするおそれがある。
【0006】そこで本発明は、搬送体の開口端部分に金
属等の導電性部材からなる接触吸着体を用いた場合であ
っても、被搬送物を良好に吸着して搬送することができ
るようにした吸着搬送装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる手段は、負圧を発生する搬送体の開口端
部分に、被搬送物に当接して真空吸着を行う接触吸着体
が装着されてなり、これら搬送体と接触吸着体とが、電
気的に導通する導電性部材から構成されている吸着搬送
装置において、上記搬送体と接触吸着体との装着部分に
は、凹凸球面どうしの面接触による三次元滑動構造をな
す自在継手が設けられてなり、この自在継手を構成する
搬送体と接触吸着体とは、被搬送物の非吸着時に接触吸
着体の三次元自由滑動を許容し、かつ被搬送物の吸着時
に接触吸着体を搬送体側に圧接・固定させるように、負
圧の形成方向において往復移動可能に構成されていると
ともに、上記自在継手には、搬送体と接触吸着体との圧
接時における気密性を保持し、かつ搬送体に対する接触
吸着体の圧接力によって搬送体と電気的に導通接触させ
るように撓む弾性シール体が介挿された構成を有してい
る。
【0008】
【作用】このような構成を有する手段により被搬送物の
吸着を行う場合には、まず接触吸着体が自在継手により
三次元自由滑動を許容された状態で被搬送物に当接され
る。このとき接触吸着体の吸着面に対して被搬送物の表
面が傾斜している場合には、まず被搬送物への当接力に
よって接触吸着体が三次元的に滑動され、接触吸着体の
吸着面が被搬送物の傾斜表面に沿うように回動される。
その結果、接触吸着体は被搬送物の表面に密着し、両者
の間に隙間はほとんど生じることがなくなり、接触吸着
体における空気のリークは極小となって、被搬送物への
真空吸着力が十分かつ確実に得られるようになってい
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず被搬送物として半導体デバイスを用い
るデバイスプローバに本発明を適用した場合の装置例を
詳述する。図4及び図5に示されているように、デバイ
スプローバは、被検査体としての、例えば半導体デバイ
ス2の搬送部4と検査部6とにより主に構成されてお
り、これら搬送部4と検査部6は防振機構を有する接続
部材8にて連結されている。
【0010】上記搬送部4には、未検査の半導体デバイ
ス2及び位置合わせ用の透明なプレート10(図7参
照)を供給する供給部12と、検査後あるいは不良品等
の半導体デバイス2及びプレート10の取出部14が設
けられており、複数個の半導体デバイス2を収容するト
レイ16から未検査の半導体デバイス2を1つ或いは複
数ずつ取り出し、他方、検査終了後の半導体デバイス2
を空きトレイ16に順次収容する構成になされている。
供給部12の最初のトレイ16には、半導体デバイス2
とともにプレート10が収容されており、半導体デバイ
ス2の供給前にプレート10が検査部6側に搬送される
ようになっている。
【0011】この場合、上記供給部12には、未検査の
半導体デバイス2をマトリックス状に複数個収容するト
レイ16が複数段にわたって積層されており、これらの
各トレイ16は、上下方向に昇降可能に配設されてい
る。図6に示されているように、各トレイ16の表面に
は、矩形状の収容凹部18が適宜間隔をおいてマトリッ
クス状に設けられている。そしてこれらの各収容凹部1
8の1つには、プレート10が収容されているととも
に、残りの全てには半導体デバイス2が収容されてい
る。
【0012】図4及び図5に戻って、供給部12に配置
された最上段のトレイ16の上方には、当該トレイ16
から上記プレート10及び半導体デバイス2を、プリセ
ットステージ19に搬送する吸着搬送機構22が設けら
れている。本実施例における吸着搬送機構22は、搬送
体28の先端部分に、被搬送物としてのプレート10及
び半導体デバイス2を負圧力によって真空吸着させつつ
移動させるものであって、プレート10及び半導体デバ
イス2の2つずつを搬送するように一対の搬送体28,
28を並設した構造になされている。
【0013】前記供給部12の側部上方には、X方向に
延在するXレール26が配置されているとともに、この
Xレール26に対して搬送腕24がX方向に移動可能に
取り付けられている。上記搬送腕24は、供給部12の
上方においてY方向に延在しており、当該搬送腕24か
ら垂下するようにして上記一対の搬送体28,28が取
り付られている。上記Xレール26は、例えばLMガイ
ドとボールネジまたはタイミングベルト等で構成されて
いる。
【0014】上記一対の搬送体28,28は、図示を省
略した負圧発生手段に接続されており、同時に2つの半
導体デバイス2を真空吸着して、トレイ16から取り出
すとともに、これを保持しつつプリセットステージ19
まで移送する機能を有している。すなわち上記一対の搬
送体28,28は、図3に示されているように、前記搬
送腕24から垂下するように設けられた搬送アーム24
aの先端部に、上下動機構24bを介して固定されてい
る。これら各搬送体28の周囲には、例えば透明な耐熱
性樹脂からなるカバー24cが設けられており、当該カ
バー29によって、上記搬送体28及びこの搬送体28
に吸着保持されるプレート10及び半導体デバイス2が
取り囲まれる構成になされている。
【0015】図1、図2及び図3に示されているよう
に、上記搬送体28は、上記上下動機構24bから下方
に向かって延出する接続管280の下端部に、段付の円
筒形状をなす基体281を備えている。これら接続管2
80及び基体281は、導電部材例えばステンレス(S
US)材やアルミニウム材等から形成されており、図示
上下方向の軸方向に沿って空気流路282が貫通形成さ
れている。この空気流路282は、図示を省略した真空
ポンプ等の真空発生手段に接続されている。
【0016】また上記搬送体28の基体281の下端部
分には、接触吸着体29が、自在継手30を介して装着
されている。この自在継手30は、凹凸球面どうしの面
接触構造からなり、上記接触吸着体29の図示上部側面
を略半球状に形成してなる凸球面30aと、この凸球面
30aを受け入れるように上記搬送体28の基体281
を略半球状に窪ませてなる凹球面30bとを有してい
る。自在継手30を構成する凸球面30aと凹球面30
bとは、所定のクリアランス30cを備えるように配置
されており、このクリアランス30cを介して、接触吸
着体29が、図示上下の軸方向である負圧の形成方向に
沿って往復移動可能に装着され、搬送体28に対して接
離可能に構成されている。そして被搬送物の非吸着時に
は、図2(A)に示されているように、接触吸着体29
が搬送体28側から離間して三次元の自由滑動が許容さ
れているとともに、被搬送物の吸着時には、図2(B)
に示されているように、接触吸着体29が負圧によって
搬送体28側に圧接・固定される構成になされている。
【0017】上記搬送体28側に設けられた凹球面30
bは、基体281の下方側に向かって開口されている
が、その開口縁部分に、リング板状の支持プレート29
1が取り付けられビス292により締め付け固定されて
いる。この支持プレート291の内周端縁部は、上記凹
球面30bの開口端縁部から中心側に向かって所定量突
出されている。一方接触吸着体29の胴部29aは、上
記支持プレート291の内周径よりやや小さな外径寸法
に形成されており、支持プレート291を貫通して下方
に突出されている。またこの接触吸着体29の胴部29
aよりも図示上部側の部分、すなわち上記自在継手30
の凸球面30aを構成する半球状部分29bは、上記胴
部29aの外径より半径方向外方側に向かって所定量突
出されており、この半球状部分29bの半径方向突出部
分が、被搬送物の吸着時において上記支持プレート29
1上に載置されている。
【0018】また上記接触吸着体29の胴部29aに
は、図示上下方向の軸方向に沿って空気流路293が貫
通形成されており、この空気流路293は、前記搬送体
28側に設けられた空気流路282と連通状態に構成さ
れている。
【0019】さらに前記搬送体28の基体281に設け
られた凹球面30bの壁面には、図示上下方向の中心軸
回りに環状凹溝30dが形成されており、その環状凹溝
30d内に、弾性シール体30eが装着されている。こ
の弾性シール体30eは、搬送体28の基体281と接
触吸着体29との圧接時における気密性を保持するため
に介挿されたものであるが、前記搬送体28側への接触
吸着体29の圧接力によって容易に撓み込む程度の弾性
を有しており、その撓み込みによって搬送体28側と接
触吸着体29とを電気的に導通接触させるように構成さ
れている。
【0020】上述したプリセットステージ19は、図示
するように一度に4つの半導体デバイスを載置するよう
に4つの矩形状の収容凹部21を有しており、各収容凹
部21は底部側に向かって順次縮径されて、いわゆる摺
り鉢状に形成されている。そしてこの収容凹部21内
に、上述した搬送機構22により搬送してきた2つの半
導体デバイスを落とし込むことによって、当該半導体デ
バイスのXY方向の向きが機械的に規制されプリセット
が行われる。
【0021】また上記取出部14は、検査済みの半導体
デバイス2をアンロードテーブル32から搬出機構34
によって空のトレイ16に移送するものである。搬出機
構34は、上記搬送機構22と同様に、Xレール36に
沿ってX方向に移動可能な搬送腕38と、この搬送腕3
8に沿ってY方向に移動可能な単体の搬送体40とで構
成されており、アンロードテーブル32上に載置された
検査済み或いは不良品の半導体デバイス2を一体づつ真
空吸引して保持するとともに、取出部14の最上段のト
レイ16の空いている場所に移送するように構成されて
いる。
【0022】上記取出部14側のトレイ16は、良品の
半導体デバイスを収容する良品トレイ16A、不良品の
半導体デバイスを収容する不良品トレイ16B及び再テ
ストが必要な半導体デバイスを収容する再テストトレイ
16Cの3つのエリアに区分けされており、これら各ト
レイの上方を掛け渡すようにして上記搬送腕38が伸び
ている。この搬送腕38に沿って移動する上記搬送体4
0は、前述した搬送体28と同様の構成を有するもので
あって、段付の円筒形状をなす基体401に、接触吸着
体41が、凹凸球面どうしの面接触による三次元滑動構
造からなる自在継手を構成するように装着されている。
この自在継手を構成する搬送体40の基体401と接触
吸着体41とは、一定のクリアランスを介して図示上下
の軸方向である負圧形成方向に沿って接離移動可能に装
着されており、被搬送物としての半導体デバイス2の非
吸着時には、接触吸着体41の三次元自由滑動を許容
し、かつ半導体デバイス2の吸着時には接触吸着体41
を搬送体40側に圧接・固定させる構成になされてい
る。
【0023】またこの自在継手を構成する搬送体40の
基体401と接触吸着体41との間には、上述した自在
継手30と同様に、図示を省略した弾性シール体が介挿
されている。この弾性シール体は、搬送体40と接触吸
着体41との圧接時における気密性を保持し、かつ接触
吸着体41の圧接力によって搬送体40と電気的に導通
接触させる程度の弾性力を有するように設定されてい
る。
【0024】上記のように構成された供給部12と取出
部14との間には、基台44が架設されており、この基
台44には半導体デバイスダブル移送機構46がY方向
及びZ方向に移動可能に取り付けられている。そして、
この半導体デバイスダブル移送機構46には、プリセッ
トステージ19とアンロードテーブル32との間の距離
の1/2の距離を隔てて、真空吸着により半導体デバイ
ス2を吸着して保持する吸着搬送機構が一対取り付けら
れている。これらの各吸着搬送機構は、前述したものと
同様に、負圧によってプレート10及び半導体デバイス
2を真空吸着させつつ搬送移動を行わせるものであっ
て、それぞれ4体の搬送体48,48,48,48を備
えている。
【0025】これらの各搬送体48は、前述した搬送体
28,40と同様に、段付の円筒形状をなす基体481
に、接触吸着体49が、凹凸球面どうしの面接触による
三次元滑動構造からなる自在継手を構成しつつ装着され
ている。この自在継手を構成する搬送体48の基体48
1と接触吸着体49とは、一定のクリアランスを介して
図示上下の軸方向である負圧の形成方向に沿って接離移
動可能に装着されており、被搬送物としての半導体デバ
イス2の非吸着時に、接触吸着体49の三次元自由滑動
を許容し、かつ半導体デバイス2の吸着時に接触吸着体
49を搬送体48側に圧接・固定させるように構成され
ている。
【0026】また上記自在継手を構成する搬送体48の
基体481と接触吸着体49との間には、上述した自在
継手30と同様に、図示を省略した弾性シール体が介挿
されている。この弾性シール体は、搬送体48と接触吸
着体49との圧接時における気密性を保持し、かつ接触
吸着体49の圧接力によって搬送体48と電気的に導通
接触させる程度の弾性力を有するように設定されてい
る。
【0027】プリセットステージ19とアンロードテー
ブル32との間の中間位置に設けられる検査用ステージ
50に対して、プリセットステージ19上の未検査の半
導体デバイス2と検査用ステージ50上の検査済み或い
は不良品の半導体デバイス2を同時にそれぞれ4つ吸着
保持して、上記1/2の距離だけY方向に移送すること
により、未検査の半導体デバイス2は検査用ステージ5
0に、検査済み或いは不良品の半導体デバイス2はアン
ロードテーブル32に、それぞれ移送可能に構成されて
いる。
【0028】一方前記検査部6は、半導体デバイスを載
置する検査用ステージ50と、このステージ50を載置
保持する載置台52と、この載置台52を水平及び垂直
すなわちX、Y、Z及びθ(X、Y平面上における回
転)方向に位置調整する移動機構54と、上記検査用ス
テージ50上に載置された半導体デバイスの少なくとも
一部を光学的に検出する光学検出手段56とで主に構成
されており、上記検査用ステージ50が図4及び図5で
一点鎖線で示す半導体デバイス2のロード・アンロード
位置P1、点線で示す位置合わせ良否検査位置P2及び
実線で示す検査位置P3に移動可能となっている。また
載置台52は、位置合わせ手段である駆動部60により
上記移動機構54を作動することによって位置合わせ制
御される構成になされている。
【0029】上記検査用ステージは、図7に示すよう
に、その表面に半導体デバイス2又はプレート10を所
定の位置に載置する4つの載置凹部62が中心に関して
対称な同心円上に設けられ、少なくとも載置凹部62の
底面は鏡面64となっている。従って4つの半導体デバ
イス2を同時に収容することができる。そして、この底
部中心には、吸引口66が設けられ、ここに載置された
半導体デバイスを真空吸着するように構成されている。
またプレート10は、例えばポリカーボネート等の透明
性合成樹脂製部材にて形成されており、この透明のプレ
ート10及び半導体デバイス2を検査用ステージ50の
鏡面64上に載置することにより、後述するように針跡
の検出を容易且つ正確に行うとともに、半導体デバイス
のリード曲がり等の検出を行うことができるようになっ
ている。またプレート10は低廉に製造できるので使い
捨てが可能である。
【0030】図5に示すように、上記検査位置P3の上
方にはテストヘッド68が配設されており、このテスト
ヘッド68の下部に取り付けられるプローブカード70
から下方に向って検査針72が突出している。この検査
位置P3において、移動機構54によって検査用ステー
ジ50が上昇することにより、このステージ50上に載
置されているプレート10と検査針72とが圧接され、
このときプレート10の上面に半導体デバイス2のリー
ド3に対応した針跡74が形成される(図9及び図10
参照)とともに、検査時に検査針72が半導体デバイス
2のリード3に接触するようになっている(図11参
照)。
【0031】また上記位置合わせ良否検査位置P2に設
置される上記光学検出手段56は、図8に示すように上
記検査用ステージ50に載置される半導体デバイス2や
位置合わせ用のプレート5に向けて光を照射する発光ダ
イオード等よりなる光源78を有しており、この光源7
8からの光はハーフミラー80を透過して後、光を相互
に90°異なる方向へ分岐させて2つの光路L1、L2
を形成するビームスプリッタ82に入るように構成され
ている。
【0032】上記光源78から直線状に伸びる光路L1
の途中には、例えば焦点距離120mmの第1の対物レ
ンズ84及びこのレンズ84を通過した光を半導体デバ
イス2の1つの角部に向けて90°反射させる第1の反
射ミラー86が順次設けられており、上記第1の対物レ
ンズ84は半導体デバイス2の1つの角部が上記レンズ
84の略焦点上に位置するように配置される。これによ
り、第1の反射ミラー86を反射した光は、半導体デバ
イスの上方から直角に照射する明視野照明となってリー
ドの位置を検出する。
【0033】また上記光路L1に対して90°方向へ分
岐された光路L2上には、上記光路L1と平行になるよ
うにこの光路L2を90°曲げるための直角ミラー88
と、上記第1の対物レンズ84と同じ例えば120mm
の焦点距離を有する第2の対物レンズ90及び前述と同
様にこのレンズ90を通過した光を半導体デバイス2の
先の角部に対して対角線上に位置する他の角部に向けて
90°反射させる第2の反射ミラー92が順次設けられ
ており、上記第2の対物レンズ90は、半導体デバイス
の他の上記角部が上記レンズ90の焦点上に位置するよ
うに配置される。この場合、上記光路L1を通ってくる
光は、図13において半導体デバイス2の1つの角部及
びその部分のリード3を含む第1視野S1を照射するこ
とになり、他方、光路L2を通ってくる光は、上記角部
に対して対角線上にある他方の角部及びその部分のリー
ド3を含む第2視野S2を照射するように構成されてい
る。
【0034】そして上記半導体デバイス2を載置する載
置凹部62は前述のように鏡面64により構成されてい
るので、上記各光路L1、L2を通ってくる光は、それ
ぞれ上記鏡面64により360°反射されて各光路L
1、L2を逆に戻って行き、前記ハーフミラー80に到
達することになる。このハーフミラー80は、戻ってき
た光を90°方向に反射して例えばCCDカメラ等より
なる撮像機94へ向けるように構成されている。この反
射光の通る光路L3の途中には、倍率を切り換えるべく
焦点距離の異なる2つの結像レンズ、すなわち第1結像
レンズ96及び第2結像レンズ98が切り換え可能に設
けられるとともに、この結像レンズの後段側には入射す
る光を上記撮像機94に向けて90°反射する反射プリ
ズム例えばペンタプリズム100が順次介設されてい
る。
【0035】また上記ビームスプリッタ82の光路L
1、L2側には、上記光路L1、L2を選択的に遮断し
て切り換えるための光路切換シャッタ102が図示しな
いセンサ付きのエアシリンダにより回転可能に設けられ
ている。そして、寸法の異なる半導体デバイス2の1の
対角線上の角部を撮像可能とするために、上記第1の対
物レンズ84及び第1の反射ミラー86はパルスモータ
及びボールネジ104によってY軸方向へ例えば距離2
0MM移動される第1ステージ106に一体的に搭載さ
れ、他方、第2の対物レンズ90と第2の反射ミラー9
2は同じくパルスモータ及びボールネジ108によって
上記Y軸に対して45°の斜め方向へ例えば距離28M
M(√2×20)移動される第2ステージ110に一体
的に搭載される。そして、上記直角ミラー88は、光路
L2を保持すべく上記第2ステージ110に従動してX
軸方向へ移動し得るように構成されている。
【0036】このように構成される光学検出手段56に
より半導体デバイスの位置或いは透明プレートの針跡の
位置などが検出され、この撮像機94からの信号は、半
導体デバイス2の良否を判定してこの検査を行うか否か
を決定する判定手段112へ入力される。この判定手段
112は、正常な針の位置を記憶する記憶部、例えば針
跡用RAM114を有しており、検査時にこれに記憶さ
れる情報と入力される画像情報とをCPU116にて比
較演算し、当該半導体デバイスが正常であるか、再テス
トを必要とするか、或いは欠陥品であるか判断がなされ
てその結果は記憶され、欠陥品である場合及び再テスト
を必要とする場合には検査を行わない決定がなされて、
その半導体デバイスについては検査針72がコンタクト
しないように前記検査用ステージ50の駆動手段60を
制御するとともに、半導体デバイス搬出時にはその半導
体デバイスを不良品トレイ16B或いは再テストトレイ
16Cへ収容すべく搬出機構34を制御するように構成
されている。
【0037】また上記判断の結果は記録され、正常の場
合にはCPU116は、実際の検査を行うべくこの半導
体デバイスに検査針72を接触させるように上記駆動手
段60が制御されるとともに、半導体デバイス搬出時に
は、その半導体デバイスを良品トレイ16Aに収容すべ
く搬出機構34を制御するように構成されている。この
判定手段112には、前記プレート10に形成された針
跡74(図10参照)の位置を記憶する針跡用RAM1
20を有しており、検査時にこの記憶データと画像信号
とをCPU116にて比較演算し、そのデータに基づい
て駆動手段60を作動して移動機構54を制御し、検査
時の半導体デバイスの位置決めを行うように構成されて
いる。
【0038】上述のように半導体デバイスの角部のリー
ドを検査する理由は、中央部よりも角部に位置するリー
ドがより外的な変形を受けやすいからである。なお検査
用ステージ50の上方には予備加熱手段122が設けら
れており、半導体デバイスを所定の温度、例えば150
℃に加熱し得るように構成されているとともに、検査部
6には、撮像機94にて撮影した映像を写すモニタ13
1が設けられている。
【0039】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず搬送部4の供給部側にセッ
トされたトレイ16に収容された位置合わせ用のプレー
ト10が搬送体28により吸着保持され、搬送機構22
によりプリセットステージ19上に移送されると、プリ
セットステージ19の位置において摺り鉢状の収容凹部
21内に落とし込まれ、その位置が粗調整される。次
に、半導体デバイスダブル移送機構46の搬送体48,
48,48,48にて上記プレート10が再び吸着保持
されてロード・アンロード位置P1に待機する検査用ス
テージ50の載置凹部62にプリアライメントされた状
態で載置される。
【0040】このとき上記各搬送体28,48によるプ
レート10の搬送時には、プレート10の上表面に対し
て、各搬送体28,48の先端部分に設けられている接
触吸着体29,49が接触されるが、そのときにはまず
図2(A)に示されているように、接触吸着体29(4
9)が自在継手30により三次元自由滑動を許容された
状態に維持されている。そして図示のように、接触吸着
体29(49)の吸着面に対してプレート10の表面が
傾斜している場合には、プレート10への当接力によっ
て接触吸着体29(49)が三次元的に滑動され、これ
より図2(B)に示されているように、接触吸着体29
(49)の吸着面がプレート10の傾斜表面に沿わせら
れる。したがって接触吸着体29(49)は、プレート
10の表面に密着し、両者の間に隙間はほとんど生じる
ことがなくなる。その結果、接触吸着体29(49)に
おける空気のリークは極小となり、プレート10への真
空吸着力が十分かつ確実に得られ、プレート10の吸着
時における取りこぼしや、プレート10の移動開始時あ
るいは停止時等における落ちこぼれが防止されるように
なっている。
【0041】次に検査用ステージ50は、位置合わせ良
否検査位置P2に移動し、この位置あわせ良否検査位置
P2にてプレート10が精密位置合わせされた後、検査
用ステージ50が検査位置P3に移動する。検査位置P
3において、移動機構54により検査用ステージ50が
上昇してプレート10とプローブカード70の検査針7
2とが圧接され、プレート10の表面に半導体デバイス
2のリード3に対応した針跡74が形成される(図10
参照)。
【0042】針跡74が形成された後、検査用ステージ
50は再び位置合わせ良否検査位置P2に移動され、こ
の位置合わせ良否検査位置P2において、光学検出手段
56の光源78からの光がビームスプリッタ82にて光
路L1、L2に分岐され、光路L1の光は第1の対物レ
ンズ84、第1の反射ミラー86を介してプレートの角
部の針跡76を照射し、他方の光路L2の光は、第2の
対物レンズ90、第2の反射ミラー92を介して対角線
上の他方の角部の針跡76を照射する。このように針跡
76が照射されると、透明のプレート10と検査用ステ
ージ50の鏡面64との関係により針跡74が乱反射
し、その位置が光学検出手段56にて正確に検出され
る。そして、この光学検出手段56からの信号が、判定
手段112のCPU116に伝達されて針跡76のデー
タが画像情報として針跡用RAM120へ記憶される。
【0043】上記針跡76のデータが記憶されたプレー
ト10は検査用ステージ50によってロード・アンロー
ド位置P1に移動し、この位置において半導体ダブル移
送機構46によって取出部14側に排出される。この時
すでに供給部側12では、搬送機構22の搬送体28,
28が2個の半導体デバイス2,2を接触吸着体29,
29に吸着した状態で、トレイ16とプリセットステー
ジ19との間を2回往復することにより、上記プリセッ
トステージ19には4個の半導体デバイスが各収容凹部
21内に落とし込みによってプリセットアライメントさ
れている。
【0044】上記各搬送体28,28による半導体デバ
イス2の搬送時には、半導体デバイス2の上表面に対し
て、各搬送体28,28の先端部分に設けられている接
触吸着体29,29が接触されるが、そのときにはまず
図2(A)に示されているように、接触吸着体29が自
在継手30により三次元自由滑動を許容された状態に維
持されている。そして図示のように、接触吸着体29の
吸着面に対して半導体デバイス2の表面が傾斜している
場合には、半導体デバイス2への当接力によって接触吸
着体29が三次元的に滑動され、これより図2(B)に
示されているように、接触吸着体29の吸着面が半導体
デバイス2の傾斜表面に沿わせられる。したがって接触
吸着体29は、半導体デバイス2の表面に密着し、両者
の間に隙間はほとんど生じることがなくなる。その結
果、接触吸着体29における空気のリークは極小とな
り、半導体デバイス2への真空吸着力が十分かつ確実に
得られ、半導体デバイス2の吸着時における取りこぼし
や、半導体デバイス2の移動開始時あるいは停止時等に
おける落ちこぼれが防止されるようになっている。
【0045】またこのとき上記搬送体28及び接触吸着
体29の全体は、導電性部材から構成され、かつ弾性シ
ール体30dが撓み込んで両者は導通接触されているた
め、半導体デバイス2の搬送時に、当該半導体デバイス
2の除電が行われ、以下述べる電気的諸持性の測定が精
度良く実行される。また熱伝導特性が良好になされるた
め、半導体デバイス2の高温試験等において昇温及び降
温が迅速に行われるとともに、加熱によるひび割れ等を
生じることもない。
【0046】これらプリセットアライメントされた4つ
の半導体デバイス2は、半導体デバイスダブル移送機構
46の4つの搬送体48により真空吸着され、ロード・
アンロード位置P1にて検査用ステージ50に同時に移
載されてこの載置凹部62に設けた吸引口66により動
かないように真空吸着される(図12参照)。そして、
検査用ステージ50を位置合わせ良否検査位置P2に移
動する。この搬送体48による搬送においても、まず図
2(A)に示されているように、接触吸着体49が自在
継手により三次元自由滑動を許容された状態に維持され
ている。そして図示のように、接触吸着体49の吸着面
に対して半導体デバイス2の表面が傾斜している場合に
は、半導体デバイス2への当接力によって接触吸着体4
9が三次元的に滑動され、これより図2(B)に示され
ているように、接触吸着体49の吸着面が半導体デバイ
ス2の傾斜表面に沿わせられる。したがって接触吸着体
49は、半導体デバイス2の表面に密着し、両者の間に
隙間はほとんど生じることがなくなる。その結果、接触
吸着体49における空気のリークは極小となり、半導体
デバイス2への真空吸着力が十分かつ確実に得られ、半
導体デバイス2の吸着時における取りこぼしや、半導体
デバイス2の移動開始時あるいは停止時等における落ち
こぼれが防止されるようになっている。
【0047】またこのとき上記搬送体48及び接触吸着
体49の全体は、導電性部材から構成され、かつ弾性シ
ール体が撓み込んで両者は導通接触されているため、半
導体デバイス2の搬送時に、当該半導体デバイス2の除
電が行われ、電気的諸持性の測定が精度良く実行され
る。また熱伝導特性が良好になされるため、半導体デバ
イス2の高温試験等において昇温及び降温が迅速に行わ
れるとともに、加熱によるひび割れ等を生じることもな
い。
【0048】位置合わせ良否検査位置P2においては、
光学検出手段56が駆動されて前述のように光源78を
出た光はハーフミラー80を通過してビームスプリッタ
82に入り、ここで2つの光路L1、L2に分岐され、
一方の光路L1の光は第1の対物レンズ84及び第1の
反射ミラー86を介して四角形状の半導体デバイスの角
部、すなわち図13の第1視野S1を照射するととも
に、この下部の鏡面64に反射されて同じ光路L1を逆
に戻ってくる。
【0049】他方の光路L2の光は、直角ミラー88、
第2の対物レンズ90及び第2の反射ミラー92を介し
て上記角部に対して対角線上に位置する他の角部、すな
わち図13の第2視野S2を照射するとともに、同様に
この下部の鏡面64に反射されて同じ光路L2を逆に戻
ってくる。この場合、上記光路L1、L2は、ビームス
プリッタ82に設けた光路切換えシャッタ102により
選択的に遮断されて切換えられることになり、戻ってき
た光はハーフミラー80にて反射されて光路L3を通
り、所望の倍率に対応する第1又は第2結像レンズ9
6、98、ペンタプリズム100を介して撮像機94へ
入力される。
【0050】この撮像機94からの画像信号は、まず、
判定手段112のCPU116へ入力され、この画像信
号は、上記針跡用RAM114に記憶された針跡データ
と比較され、そのずれ量が精密位置合わせ用に図示しな
いRAM等の記憶手段へ記憶される。
【0051】その後、或いは上記測定に先立って、リー
ド3の曲がり或いはリード欠損がないかが第1視野S1
及び第2視野S2の相方について選択的に切換えて行わ
れる。この場合、針跡用RAM114には予め、リード
幅、リードのピッチ、リード幅を正常とみなす許容範
囲、再テストを行うべき範囲及び欠陥とみなす範囲など
が情報として記憶されている。例えば、本実施例にあっ
ては、リード幅が0.2mm、リードのピッチが0.5
mm、許容範囲はリード幅の0.6〜1.4倍などが設
定されている。
【0052】又、各リード3間の距離を認識する方法と
しては、例えば各視野における画像を順次水平方向或い
は垂直方向へ走査して黒い部分を探してリードの先端を
求め、そこから白黒白黒と順に出る画像上の距離を求め
ることにより、リード間の距離を認識する。そしてこの
計測の結果、各視野S1、S2内に写るリード全ての間
の隣接距離が正常範囲内ならば、正常ものと判断し、再
テストすべき範囲内に1つの距離でも該当したならば、
再テスト素子と判断し、リードの欠損や図11に示すよ
うにリード曲がり3Aが生じて許容範囲外の距離が1つ
でも存在したならば欠陥素子と判断される。
【0053】実際には、画像をスキャンして行くときに
白黒白黒の画像の間隔が許容範囲外である現像が生じた
ならばリード曲がり或いはリード欠損と判断して直ちに
判定を中止することになる。このようにして、リードと
針跡との比較及びリード曲がり等の存否の判断は、1つ
の半導体デバイスの判定が終了したならば検査用ステー
ジ50をX或いはY方向へ順次移動させて、このステー
ジ50に載置されている4つの素子全てについて行う。
【0054】測定完了の結果、この4つの半導体デバイ
ス2のうち一部に欠陥或いは再テスト素子が含まれてい
てもそのまま検査用ステージ50は、不良素子を乗せた
まま検査位置P3に移動され、ここで前記精密位置合わ
せ用RAMからの誤差情報に基づいて駆動手段60を制
御して半導体デバイス2の精密位置調整を行い、この素
子のリード3にプローブカード70の検査針72を正確
に接触して、素子の電気的諸持性を測定する。
【0055】この場合、上記プローブ針の測定結果は記
憶されているので、この結果に基づいて、正常な半導体
デバイスのみに検査針72を順次接触測定させるよう駆
動手段60は判定手段112により制御され、結果的に
欠陥素子或いは再テスト素子には検査針が接触されない
ので不必要な検査が行われず、検査効率を向上させるこ
とが可能となる。例えば図12中4つの半導体デバイス
2A〜2Dの内、3つの半導体デバイス2A〜2Cが正
常と判断されたならばこの3つの素子のリードのみに検
査針72が順次コンタクトされて測定が行われ、素子2
Dのリードには検査針72がコンタクトされない。尚、
4つの半導体デバイス2A〜2Dが全て欠陥素子或いは
再テスト素子であると判定された場合には、検査用ステ
ージは検査位置P3へ行くことなし直ちにロード・アン
ロード位置P1へ移されて各素子は搬出され、検査効率
を向上させる。
【0056】このようにして検査が終了すると、移動機
構54によって検査用ステージ50が下降し、このステ
ージ50はロード・アンロード位置P1に戻る。そし
て、半導体デバイスダブル移送機構46の4つの搬送体
48によって、4つの半導体デバイス2は一度にアンロ
ードテーブル32へ搬送されると同時に、供給部側から
次の4つの半導体デバイス2がロード・アンロード位置
P1に移送され、以下同様の操作を繰り返すことによっ
て4つずつ半導体デバイス2は順次位置合わせされた
後、検査される。テーブル32へ移載された4つの半導
体デバイス2は、CPU116に制御される搬出機構3
4の搬送体40により正常素子、欠陥素子、再テスト素
子に分類されてそれぞれ対応する良否トレイ16A、不
良品トレイ16B、再テストトレイ16Cへ搬出される
ことになる。
【0057】この搬送体48,40による搬送において
も、まず図2(A)に示されているように、接触吸着体
49,41が自在継手により三次元自由滑動を許容され
た状態に維持されている。そして図示のように、接触吸
着体49,41の吸着面に対して半導体デバイス2の表
面が傾斜している場合には、半導体デバイス2への当接
力によって接触吸着体49,41が三次元的に滑動さ
れ、これより図2(B)に示されているように、接触吸
着体49,41の吸着面が半導体デバイス2の傾斜表面
に沿わせられる。したがって接触吸着体49,41は、
半導体デバイス2の表面に密着し、両者の間に隙間はほ
とんど生じることがなくなる。その結果、接触吸着体4
9,41における空気のリークは極小となり、半導体デ
バイス2への真空吸着力が十分かつ確実に得られ、半導
体デバイス2の吸着時における取りこぼしや、半導体デ
バイス2の移動開始時あるいは停止時等における落ちこ
ぼれが防止されるようになっている。
【0058】この実施例では、位置合わせ用プレートに
形成した針跡を基準として、これと各半導体デバイスの
リードの位置ずれを求めて位置補正するようにしたの
で、位置合わせを精度良く且つ効果的に行うことがで
き、検査の信頼性を向上させることができる。
【0060】なお本発明は、上述したデバイスプローバ
に限定されることはなく、また半導体デバイス以外の被
搬送物であっても、負圧により吸着しつつ所定の位置ま
で搬送移動させる構成の各種の吸着搬送装置に対しても
同様に適用することができるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、搬送体の
先端部分に設けられている接触吸着体が、凹凸球面どう
しの面接触による三次元滑動構造からなる自在継手を介
して装着され、しかも搬送時における導電性を維持する
ように装着されているため、接触吸着体に導電性部材を
用いる場合であっても、被搬送物の静電対策を行いつ
つ、搬送体と被搬送物表面との密着性を高め、搬送体に
おける空気のリークを極小とすることができ、被搬送物
を良好に吸着し搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における吸着搬送装置の搬送
体と接触吸着体との継手接続構造を表した分解斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る吸着搬送装置による真空吸着手順
を表した横断面図である。
【図3】本発明に係る吸着保持装置の取付構造を表した
横断面図である。
【図4】本発明を適用したデバイスプローバを示す平面
図である。
【図5】図4に示すデバイスプローバの側面図である。
【図6】トレイを示す平面図である。
【図7】検査用ステージを示す斜視図である。
【図8】光学検出手段を示す構成図である。
【図9】位置合わせ用のプレートに針跡を形成する状態
を説明する説明図である。
【図10】針跡の形成されたプレートを示す斜視図であ
る。
【図11】被検査体のリードに検査針をコンタクトして
いる状態を説明する説明図である。
【図12】検査用ステージに被検査体が載置されている
状態を示す斜視図である。
【図13】光学検出手段により検出されるエリアを説明
するための説明図である。
【図14】図13中の第2視野の部分を拡大した拡大図
である。
【符号の説明】
2 半導体デバイス(被搬送物) 28,40,48 搬送体 29,49,41 接触吸着体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧を発生する搬送体の開口端部分に、
    被搬送物に当接して真空吸着を行う接触吸着体が装着さ
    れてなり、これら搬送体と接触吸着体とが、電気的に導
    通する導電性部材から構成されている吸着搬送装置にお
    いて、 上記搬送体と接触吸着体との装着部分には、凹凸球面ど
    うしの面接触による三次元滑動構造をなす自在継手が設
    けられてなり、 この自在継手を構成する搬送体と接触吸着体とは、被搬
    送物の非吸着時に接触吸着体の三次元自由滑動を許容
    し、かつ被搬送物の吸着時には接触吸着体が搬送体側に
    圧接されるように接離可能に配置されているとともに、 上記自在継手には、搬送体と接触吸着体との圧接気密性
    を保持し、かつ接触吸着体の圧接力によって当該接触吸
    着体と搬送体とが電気的に導通接触されるように撓む弾
    性シール体が介挿されていることを特徴とする吸着搬送
    装置。
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