JPH0531770A - 射出成形システム - Google Patents

射出成形システム

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JPH0531770A
JPH0531770A JP41211890A JP41211890A JPH0531770A JP H0531770 A JPH0531770 A JP H0531770A JP 41211890 A JP41211890 A JP 41211890A JP 41211890 A JP41211890 A JP 41211890A JP H0531770 A JPH0531770 A JP H0531770A
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injection molding
molding machine
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Masayoshi Onishi
正義 大西
Kunitoshi Ohashi
邦敏 大橋
Osamu Kusumoto
治 楠本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 金型のゲ−トの開閉タイミングを射出成形機
1の溶融樹脂射出タイミングと同期させて、安全かつ確
実な射出成形が行えるようにする。 【構成】 金型と射出成形機1に接続したコントロ−ラ
6の動作開始ボタンの作動または金型の閉じ作動により
金型の溶融樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ−ト開き動作を
検知手段で検知してこの検知信号をコントロ−ラ6で受
け、この検知信号を受けたコントロ−ラ6から射出許可
信号を出力して射出成形機1に送り、射出成形機1で射
出動作を開始して、射出動作が終了した時点で、射出成
形機1から出力される金型のゲ−ト閉じ信号をコントロ
−ラ6で受け、ゲ−ト閉じ信号を受けたコントロ−ラ6
により金型のゲ−トを閉じるとともに、射出許可信号を
停止して、ゲ−トの開閉タイミングを射出成形機1の溶
融樹脂射出タイミングと同期させる射出成形システム

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形システムに
関し、さらに詳しくは、金型の溶融樹脂射出用ゲ−トの
開閉タイミングを、射出成形機の溶融樹脂射出タイミン
グと同期させて、安全かつ確実な射出成形が行えるよう
にした射出成形システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バルブゲ−ト方式を採用した金
型やスピア方式を採用した金型を使用する射出成形機に
おいては、溶融樹脂射出用ゲ−トの開閉タイミングと、
射出成形機の溶融樹脂射出タイミングを、それぞれ独立
のタイマの操作によって行っており、複数のタイマで互
いに独立設定された所定時間毎の組み合わせで溶融樹脂
射出用ゲ−トを開閉し、溶融樹脂の射出を行って、射出
成形している。(文献不詳)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
互いに独立したタイマの操作によって溶融樹脂射出用ゲ
−トの開閉と樹脂の射出タイミングを操作する方法で
は、溶融樹脂射出用ゲ−トの開閉や、射出成形機からの
溶融樹脂の射出が互いに確認されることなく、タイマの
操作で一定時間毎に行われるため、溶融樹脂射出用ゲ−
トの開閉タイミングと射出成形機の溶融樹脂射出タイミ
ングとの間に時間的なずれが生じて、溶融樹脂射出用ゲ
−トを閉じるタイミングが遅れたりすると、溶融した樹
脂が開いたままの溶融樹脂射出用ゲ−ト先端部で冷却固
化され、引き続く射出成形が行えなくなったりする。そ
して、そのまま引き続き射出成形が行われると、溶融樹
脂射出用ゲ−トが閉じた状態で射出成形が行われること
になり、金型内に予期せぬ圧力がかかって破損に至る場
合がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み種々検討を行った結果なされたもので、金型と射出
成形機に接続したコントロ−ラの動作開始ボタンの作動
または金型の閉じ作動により金型の溶融樹脂射出用ゲ−
トを開き、ゲ−ト開き動作を検知手段で検知してこの検
知信号をコントロ−ラで受け、この検知信号を受けたコ
ントロ−ラから射出許可信号を出力して射出成形機に送
り、射出成形機で射出動作を開始して、射出動作が終了
した時点で、射出成形機から出力される金型のゲ−ト閉
じ信号をコントロ−ラで受け、ゲ−ト閉じ信号を受けた
コントロ−ラにより金型のゲ−トを閉じるとともに、射
出許可信号を停止させることによって、溶融樹脂射出用
ゲ−トの開閉タイミングを、射出成形機の溶融樹脂射出
タイミングと同期させ、溶融樹脂射出用ゲ−トの開閉タ
イミングとの間に時間的なずれが生じることなく、射出
成形機からの溶融樹脂の射出が行われるようにし、安全
かつ確実な射出成形が行えるようにしたものである。
【0005】また、金型を開いた状態にして、金型のノ
ズル内にある古い溶融樹脂を射出して廃棄し、新しい溶
融樹脂の射出成形の準備を行うパ−ジングにおいても、
金型と射出成形機に接続したコントロ−ラの手動動作開
始ボタンの作動または射出成形機における射出開始位置
の検知により、金型の溶融樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ
−ト開き動作を検知手段で検知してこの検知信号をコン
トロ−ラで受け、この検知信号を受けたコントロ−ラか
ら射出許可信号を射出成形機に送り、射出成形機で射出
動作を開始して、射出動作が終了した時点で、射出成形
機から出力される金型のゲ−ト閉じ信号をコントロ−ラ
で受け、このゲ−ト閉じ信号を受けたコントロ−ラによ
り金型のゲ−トを閉じるとともに、射出許可信号を停止
させることによって、溶融樹脂射出用ゲ−トの開閉タイ
ミングを、射出成形機の溶融樹脂射出タイミングと同期
させ、溶融樹脂射出用ゲ−トの開閉タイミングとの間に
時間的なずれが生じることなく、射出成形機からの溶融
樹脂の射出が行われるようにし、安全かつ確実なパ−ジ
ングが、行えるようにしたものである。
【0006】
【実施例】以下、この発明の射出成形機の実施例を示す
図面に基づいて説明する。図1ないし図3において、1
は射出成形機、2は射出成形機1中央部の固定盤3に取
りつけられたバルブゲ−ト方式を採用した金型であり、
それぞれ配線4および5でコントロ−ラ6に電気接続さ
れている。
【0007】7は射出成形機1先端部の操作台8に取り
付けられた可動盤で、この可動盤7にバルブゲ−ト方式
を採用した金型2に対向する可動金型9が取り付けら
れ、射出成形時に移動してバルブゲ−ト方式を採用した
金型2と接し、これらの金型間に形成される空間に溶融
した樹脂が射出されて射出成形が行われる。
【0008】10は固定盤3と射出成形機1後端部の作
動ボックス11との間に固定されたシリンダで、バルブ
ゲ−ト方式を採用した金型2に連結されている。12は
図2および図3に示すようにシリンダ−10内に液密に
して回転摺動可能に内装されたスクリュであって、プラ
ンジャ13で作動ボックス11内の油圧ポンプ14に連
結され、油圧ポンプ14内の油圧の調整によって前後に
摺動される。また、プランジャ13に取り付けられた回
転ギヤ15が、作動ボックス11内の駆動モータ16に
よって連動回転する減速ギヤ17に噛合して連動回転
し、プランジャ13を介してスクリュ12がシリンダ1
0内を回転しながら摺動する。
【0009】18はシリンダ10に取りつけられたホッ
パで、樹脂原料は、このホッパ18からシリンダ10内
に供給され、シリンダ10内を回転摺動するスクリュ1
2で前方に送られる。そして、前方に送られる樹脂原料
はシリンダ10の外周に配設したヒータ19で加熱溶融
され、スクリュ12の先端に取り付けられたチェックバ
ルブ20を介して、バルブゲ−ト方式を採用した金型2
に供給される。
【0010】21はシリンダ10の先端内部に取り付け
られた圧力センサで、この圧力センサ21でバルブゲ−
ト方式を採用した金型2に供給される溶融樹脂の圧力が
検知され、溶融樹脂の射出を終えたとき、その圧力変化
が検知されると、溶融樹脂射出直後一定時間溶融樹脂の
圧力を一定に保つ保圧開始信号が出力され、バルブゲ−
ト方式を採用した金型2のゲ−ト閉じ信号としてコント
ローラ6に送られる。
【0011】なお、この保圧開始信号は、成形品が薄肉
成形品の場合、溶融樹脂射出直後一定時間溶融樹脂の圧
力を一定に保つことなくそのままバルブゲ−ト方式を採
用した金型2のゲ−トを閉じる信号となり、成形品が標
準肉厚成形品の場合、ゲ−ト閉鎖用遅延タイマと連動し
て、溶融樹脂射出直後一定時間溶融樹脂の圧力を低くし
て一定に保った後、バルブゲ−ト方式を採用した金型2
のゲ−トを閉じる信号となる。また、成形品が厚肉成形
品の場合は、ゲ−ト閉鎖用遅延タイマと連動して、溶融
樹脂射出直後一定時間溶融樹脂の圧力を変えることなく
一定に保った後、バルブゲ−ト方式を採用した金型2の
ゲ−トを閉じる信号となる。
【0012】22はプランジャ13に固定したスイッチ
接片で、作動ボックス11内に配置された保圧開始信号
出力用リミットスイッチ23と、樹脂計量完了信号出力
用リミットスイッチ24に、スクリュ12の進退によっ
て接触する。
【0013】これらの保圧開始信号出力用リミットスイ
ッチ23と、樹脂計量完了信号出力用リミットスイッチ
24は、バルブゲ−ト方式を採用した金型2を開いた状
態にして、バルブゲ−ト方式を採用した金型2のノズル
内にある古い溶融樹脂を射出して廃棄し、新しい溶融樹
脂の射出成形の準備を行うパ−ジングにおいてのみ作動
されるもので、このパ−ジングにおいては、バルブゲ−
ト方式を採用した金型2を開いた状態にして射出成形と
同じ操作を行うため、疑似的にバルブゲ−ト方式を採用
した金型2のゲートを開くための信号と、バルブゲ−ト
方式を採用した金型2のゲートを閉じるための信号とを
出力させる必要があり、樹脂計量完了信号出力用リミッ
トスイッチ24とプランジャ13に固定したスイッチ接
片22との接触でバルブゲ−ト方式を採用した金型2の
ゲートを開くための疑似信号を出力させ、保圧開始信号
出力用リミットスイッチ23とプランジャ13に固定し
たスイッチ接片22との接触でバルブゲ−ト方式を採用
した金型2のゲートを閉じるための疑似信号を出力させ
ている。
【0014】図4は、このような射出成形機1で使用す
るバルブゲ−ト方式を採用した金型2を拡大断面図で示
したものであり、この金型2は型板25と、マニホ−ル
ド26を内設した受板27と、取付板28とから構成さ
れている。29はこの金型2に内装されたバルブピン
で、取付板28に内設されたシリンダ30で進退自在に
支持され、シリンダ30に連通する空気流通孔31,3
1から給排気することによって進退される。
【0015】32は取付板28に取りつけられた検知セ
ンサで、バルブピン29の後端頭部29aの進退をこの
検知センサ32で検知し、この検知センサ32に接続さ
れた配線5を介してコントロ−ラ6に伝達される。33
はマニホ−ルド26内に穿設された溶融樹脂流通路で、
この溶融樹脂流通路33を通って溶融された樹脂がノズ
ル34内に供給される。35はマニホ−ルド26内に内
設されたシ−ズヒ−タである。
【0016】36はノズル34内に内設されたヒ−タ
で、ノズル34内に供給された樹脂は、このヒ−タ36
でさらに加熱される。そして、ノズル34のゲ−ト37
に臨むようにバルブピン29の先端29bが配設され、
バルブピン29の進退によりゲ−ト37の開閉が行われ
る。38は熱電対である。また、39は型板25とノズ
ル34間に配設された冷却水流通管で、この冷却水流通
管39内を流通する冷却水によって、ノズル34と型板
25の冷却が行われる。
【0017】
【作用】このようなバルブゲ−ト方式を採用した金型2
を使用した射出成形機1は、以上のようにして構成さ
れ、射出成形に際しては、まず、バルブゲ−ト方式を採
用した金型2を開いた状態にして、手動動作でノズル3
4先端部にある古い溶融樹脂を排出して廃棄し、また、
射出成形作業の点検を兼ねて新しい溶融樹脂の射出成形
の準備をするため、数回にわたって溶融樹脂を射出する
パ−ジングが行われる。
【0018】図5はこの手動動作によるパ−ジングをタ
イムチャ−トで図示したもので、まず、コントロ−ラ6
側の手動動作開始ボタンを押すと起動される。そして、
コントロ−ラ6の指令がバルブゲ−ト方式を採用した金
型2のバルブピン29に伝達され、バルブピン29が後
退してゲ−ト37が開かれる。
【0019】ゲ−ト37が開かれると、検知センサ32
でバルブピン29の頭部29aの後退が検知され、ゲ−
ト37の開放が確認されて、この検知信号がコントロ−
ラ6に送られる。そして、この検知信号を受けたコント
ロ−ラ6から射出許可信号が出力され、この射出許可信
号によって、射出成形機1のシリンダ10内のスクリュ
12が前方に回転摺動され、シリンダ10内に供給され
て溶融された溶融樹脂が、バルブゲ−ト方式を採用した
金型2内に供給されると同時に、バルブゲ−ト方式を採
用した金型2のゲート37から射出される。
【0020】そして、図2に示すようにプランジャ13
に固定したスイッチ接片22が、保圧開始信号出力用リ
ミットスイッチ23と接すると、溶融樹脂の射出を終え
たときと同様に、溶融樹脂射出直後一定時間溶融樹脂の
圧力を一定に保つ保圧開始信号が擬似信号として出力さ
れ、この保圧開始信号は、直ちにコントロ−ラ6に伝達
されて、ゲ−ト37を一定時間後に閉鎖するゲ−ト閉鎖
用遅延タイマを作動し、一定時間後にバルブピン29が
前進してゲ−ト37が閉じられる。
【0021】ゲ−ト37が閉じられると、今度はシリン
ダ10内のスクリュ12が後方に回転摺動され、ホッパ
18からシリンダ10内に樹脂原料が供給される。そし
て、樹脂原料の供給を終え、図3に示すようにプランジ
ャ13に固定したスイッチ接片22が、樹脂計量完了信
号出力用リミットスイッチ24に接すると、バルブゲ−
ト方式を採用した金型2のゲートを開くための疑似信号
が、樹脂計量完了信号として出力され、最初の状態に戻
って、ゲ−ト37が開かれる。
【0022】以後、この作業工程がバルブゲ−ト方式を
採用した金型2を開いた状態にして、数回繰り返し行わ
れ、ノズル34の先端部にある古い溶融樹脂が排出され
て廃棄される。そして、射出成形作業の点検を兼ねて新
しい溶融樹脂の射出成形の準備が完了する。
【0023】以上のようにして新しい溶融樹脂の射出成
形の準備が完了すると、自動動作に切り換えられ、コン
トロ−ラ6の作動開始ボタンを押して、射出成形機1の
全自動動作信号が入力され、射出成形が連続して行われ
る。
【0024】図6はこの自動動作による溶融樹脂の射出
動作をタイムチャ−トで図示したもので、まず、コント
ロ−ラ6の作動開始ボタンを押すかもしくは射出成形機
1を全自動モ−ドにすると全自動動作信号が入力され、
自動運転が開始される。そして、射出成形機1は可動金
型9を閉じ、型締信号が出力される。次いで、型締信号
はコントロ−ラ6に入力され、コントロ−ラ6でバルブ
ゲ−ト方式を採用した金型2のゲ−ト37を一定時間後
に開放するゲ−ト開放用遅延タイマが起動されて、一定
時間後にバルブピン29が後退し、ゲ−ト37が開かれ
る。
【0025】ゲ−ト37が開かれると、検知センサ32
でバルブピン29の頭部29aの後退が検知されてゲ−
ト37の開放が確認され、この検知信号がコントロ−ラ
6に送られる。そして、この検知信号を受けたコントロ
−ラ6から射出許可信号が出力され、この射出許可信号
によって、射出成形機1のシリンダ10内のスクリュ1
2が前進し、シリンダ10内に供給されて溶融された溶
融樹脂が、バルブゲ−ト方式を採用した金型2内に供給
されると同時に、バルブゲ−ト方式を採用した金型2の
ゲート37から射出される。
【0026】この間、シリンダ10の先端内部に取り付
けられた圧力センサ21でバルブゲ−ト方式を採用した
金型2のゲート37から射出される溶融樹脂の圧力が検
知され、溶融樹脂の射出を終えたとき、その圧力変化が
検知されると、溶融樹脂射出直後一定時間溶融樹脂の圧
力を一定に保つ保圧開始信号が出力される。そして、こ
の保圧開始信号は、直ちにコントロ−ラ6に伝達され
て、ゲ−ト37を一定時間後に閉鎖するゲ−ト閉鎖用遅
延タイマが作動され、一定時間後にバルブピン29が前
進してゲ−ト37が閉じられる。
【0027】ゲ−ト37が閉じられると、射出成形機1
に型開き信号が入力されて、可動金型9が開かれ、バル
ブゲ−ト方式を採用した金型2との間で成形された製品
が取り出される。そして、製品の取り出しが完了する
と、製品取り出し完了信号が出力されて最初の状態に戻
り、可動金型9が閉じられる。以後、この作業工程が繰
り返し行われて、射出成形が連続的に行われ、成形され
た製品が、順次取り出される。
【0028】図7は、この発明で使用される金型の他の
例であるスピア方式を採用した金型の要部を示したもの
で、このスピア方式を採用した金型40は、スピア本体
41内にボディヒ−タ42を内設し、また、スピア本体
41の先端のゲ−ト43内にチップヒ−タ44を嵌挿し
て構成されている。そして、チップヒ−タ44への電流
検知手段45をコントロ−ラ6に取りつけている。46
は溶融樹脂流通路である。
【0029】このスピア方式を採用した金型40におい
ては、樹脂原料が溶融された状態で金型40内に供給さ
れ、ボディヒ−タ42でさらに加熱溶融される。そし
て、ゲ−ト43に至った溶融樹脂は、チップヒ−タ44
を加熱しないと外気で冷却固化され、ゲ−ト43が自動
的に閉じられる。また、チップヒ−タ44を加熱すると
ゲ−ト43に至った樹脂原料が溶融されてゲ−ト43が
開いた状態になり、溶融樹脂がゲ−ト43から射出され
る。
【0030】このようなチップヒ−タ44の加熱は、チ
ップヒ−タ44に電流を流すことによって行われ、チッ
プヒ−タ44に電流が流れると、ゲ−ト43が開かれた
状態になって溶融樹脂の射出が行われ、チップヒ−タ4
4への電流の流れを停止すると、ゲ−ト43に至った溶
融樹脂が外気で冷却固化され、ゲ−ト43が自動的に閉
じられる。
【0031】しかして、このようなスピア方式を採用し
た金型40を使用して射出成形が行われる場合は、コン
トロ−ラ6に取りつけた電流検知手段45でチップヒ−
タ44への電流の流れを検知することによって、ゲ−ト
43の開放が確認され、この検知信号がコントロ−ラ6
に送られる。そして、以後の制御は前記のバルブゲ−ト
方式を採用した金型を使用した場合と全く同様にして行
われ、同じ作用効果が発揮される。
【0032】なお、前記実施例において、溶融樹脂の密
度を充分にするため溶融樹脂射出直後一定時間溶融樹脂
の圧力を一定に保つ保圧開始信号の出力を、シリンダ1
0の先端内部に取り付けられた圧力センサ21で、バル
ブゲ−ト方式を採用した金型2のゲート37から射出さ
れる溶融樹脂の圧力を検知して行っているが、この方法
に限定されるものではなく、シリンダ10内を回転摺動
するスクリュ12の摺動距離または回転数などを、適宜
手段で検知して行ってもよい。また、パルブピン29の
駆動手段は、空圧に限らず、油圧、カム等の手段を用い
てもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にあって
は、金型と射出成形機に接続したコントロ−ラの動作開
始ボタンの作動または金型の閉じ作動により金型の溶融
樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ−ト開き動作を検知手段で
検知してこの検知信号をコントロ−ラで受け、この検知
信号を受けたコントロ−ラから射出許可信号を出力して
射出成形機に送り、射出成形機で射出動作を開始して、
射出動作が終了した時点で、射出成形機から出力される
金型のゲ−ト閉じ信号をコントロ−ラで受け、ゲ−ト閉
じ信号を受けたコントロ−ラにより金型のゲ−トを閉じ
るとともに、射出許可信号を停止させることによって、
溶融樹脂射出用ゲ−トの開閉タイミングを、射出成形機
の溶融樹脂射出タイミングと同期させているため、溶融
樹脂射出用ゲ−トの開閉タイミングとの間に時間的なず
れが生じることなく、射出成形機からの溶融樹脂の射出
が行われ、安全かつ確実な射出成形が行える。
【0034】また、金型を開いた状態にして、手動動作
で金型のノズル内にある古い溶融樹脂を射出して廃棄
し、新しい溶融樹脂の射出成形の準備を行うパ−ジング
においても、金型と射出成形機に接続したコントロ−ラ
の手動動作開始ボタンの作動または射出成形機における
射出開始位置の検知により、金型の溶融樹脂射出用ゲ−
トを開き、ゲ−ト開き動作を検知手段で検知してこの検
知信号をコントロ−ラで受け、この検知信号を受けたコ
ントロ−ラから射出許可信号を射出成形機に送り、射出
成形機で射出動作を開始して、射出動作が終了した時点
で、射出成形機から出力される金型のゲ−ト閉じ信号を
コントロ−ラで受け、このゲ−ト閉じ信号を受けたコン
トロ−ラにより金型のゲ−トを閉じるとともに、射出許
可信号を停止させることによって、溶融樹脂射出用ゲ−
トの開閉タイミングを、射出成形機の溶融樹脂射出タイ
ミングと同期させているため、溶融樹脂射出用ゲ−トの
開閉タイミングとの間に時間的なずれが生じることな
く、射出成形機からの溶融樹脂の射出が行われるように
し、安全かつ確実なパ−ジングが行える。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の射出成形機の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】この発明の射出成形機の要部拡大断面図であ
る。
【図3】この発明の射出成形機の要部拡大断面図であ
る。
【図4】この発明の射出成形機で使用したバルブゲ−ト
方式を採用した金型の要部拡大断面斜視図である。
【図5】この発明のバルブゲ−ト方式を採用した金型を
用いた射出成形機のパ−ジングの際の溶融樹脂の射出動
作を示すタイムチャ−ト図である。
【図6】この発明のバルブゲ−ト方式を採用した金型を
用いた射出成形機の全自動動作による溶融樹脂の射出動
作を示すタイムチャ−ト図である。
【図7】この発明の射出成形機で使用したスピア方式を
採用した金型の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形機 2 バルブゲ−ト方式を採用した金型 4 配線 5 配線 6 コントロ−ラ 9 可動金型 29 バルブピン 29a バルブピン頭部 29b バルブピン先端 32 検知センサ 34 ノズル 37 ゲ−ト 40 スピア方式を採用した金型 43 ゲ−ト 44 チップヒ−タ 45 電流検知手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正内容】
【図2】
【図1】
【図3】
【図4】
【図6】
【図5】
【図7】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型と射出成形機に接続したコントロ−
    ラの動作開始ボタンの作動または金型の閉じ作動により
    金型の溶融樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ−ト開き動作を
    検知手段で検知してこの検知信号をコントロ−ラで受
    け、この検知信号を受けたコントロ−ラから射出許可信
    号を出力して射出成形機に送り、射出成形機の射出動作
    を開始して、金型のゲ−トの開閉タイミングを射出成形
    機の溶融樹脂射出タイミングと同期させる射出成形シス
    テム
  2. 【請求項2】 金型と射出成形機に接続したコントロ−
    ラの動作開始ボタンの作動または金型の閉じ作動により
    金型の溶融樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ−ト開き動作を
    検知手段で検知してこの検知信号をコントロ−ラで受
    け、この検知信号を受けたコントロ−ラから射出許可信
    号を出力して射出成形機に送り、射出成形機で射出動作
    を開始して、射出動作が終了した時点で、射出成形機か
    ら出力される金型のゲ−ト閉じ信号をコントロ−ラで受
    け、ゲ−ト閉じ信号を受けたコントロ−ラにより金型の
    ゲ−トを閉じるとともに、射出許可信号を停止する射出
    成形システム
  3. 【請求項3】 金型がバルブゲート方式を採用した金型
    で、溶融樹脂射出用ゲ−トのゲ−ト開き動作の検知を、
    バルブゲ−トに取りつけた検知センサでバルブピンの進
    退動作を検知して行い、検知センサから出力されるゲ−
    ト開き動作の検知信号をコントロ−ラで受ける請求項1
    および2記載の射出成形システム
  4. 【請求項4】 金型がスピア方式を採用した金型で、溶
    融樹脂射出用ゲ−トのゲ−ト開き動作の検知を、スピア
    のチップヒ−タに取りつけた電流検知手段で当該チップ
    ヒ−タに流れる電流を検知して行い、電流検知手段から
    出力されるゲ−ト開き動作の検知信号をコントロ−ラで
    受ける請求項1および2記載の射出成形システム
  5. 【請求項5】 金型のゲ−ト閉じ信号の出力を、射出成
    形機に取りつけた保圧開始信号出力手段からの保圧開始
    信号を基準に行う請求項2記載の射出成形システム
  6. 【請求項6】 金型を開いた状態にして、金型のノズル
    内にある古い溶融樹脂を射出して廃棄し、新しい溶融樹
    脂の射出成形の準備を行うパ−ジングにおいて、金型と
    射出成形機に接続したコントロ−ラの手動動作開始ボタ
    ンの作動または射出成形機における射出開始位置の検知
    により、金型の溶融樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ−ト開
    き動作を検知手段で検知してこの検知信号をコントロ−
    ラで受け、この検知信号を受けたコントロ−ラから射出
    許可信号を出力して射出成形機に送り、射出成形機の射
    出動作を開始して、金型のゲ−トの開閉タイミングを射
    出成形機の溶融樹脂射出タイミングと同期させる射出成
    形システム
  7. 【請求項7】 金型を開いた状態にして、金型のノズル
    内にある古い溶融樹脂を射出して廃棄し、新しい溶融樹
    脂の射出成形の準備を行うパ−ジングにおいて、金型と
    射出成形機に接続したコントロ−ラの手動動作開始ボタ
    ンの作動または射出成形機における射出開始位置の検知
    により、金型の溶融樹脂射出用ゲ−トを開き、ゲ−ト開
    き動作を検知手段で検知してこの検知信号をコントロ−
    ラで受け、この検知信号を受けたコントロ−ラから射出
    許可信号を射出成形機に送り、射出成形機で射出動作を
    開始して、射出動作が終了した時点で、射出成形機から
    出力される金型のゲ−ト閉じ信号をコントロ−ラで受
    け、このゲ−ト閉じ信号を受けたコントロ−ラにより金
    型のゲ−トを閉じるとともに、射出許可信号を停止する
    射出成形システム
  8. 【請求項8】 射出成形機における射出開始位置を、射
    出成形機に取りつけた樹脂計量完了信号出力手段で検知
    する請求項6および7記載の射出成形システム
  9. 【請求項9】 金型がバルブゲート方式を採用した金型
    で、溶融樹脂射出用ゲ−トのゲ−ト開き動作の検知を、
    バルブゲ−トに取りつけた検知センサでバルブピンの進
    退動作を検知して行い、検知センサから出力されるゲ−
    ト開き動作の検知信号をコントロ−ラで受ける請求項6
    および7記載の射出成形システム
  10. 【請求項10】 金型がスピア方式を採用した金型で、
    溶融樹脂射出用ゲ−トのゲ−ト開き動作の検知を、スピ
    アのチップヒ−タに取りつけた電流検知手段で当該チッ
    プヒ−タに流れる電流を検知して行い、電流検知手段か
    ら出力されるゲ−ト開き動作の検知信号をコントロ−ラ
    で受ける請求項6および7記載の射出成形システム
  11. 【請求項11】 金型のゲ−ト閉じ信号の出力を、射出
    成形機に取りつけた保圧開始信号出力手段からの保圧開
    始信号を基準に行う請求項7記載の射出成形システム
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002244742A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Toto Ltd 減圧弁
JP2019177684A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 住友重機械工業株式会社 射出成形機
JP2020001215A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 宇部興産機械株式会社 射出成形機の制御装置

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