JPH05315048A - ガス入り避*** - Google Patents

ガス入り避***

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Publication number
JPH05315048A
JPH05315048A JP14321292A JP14321292A JPH05315048A JP H05315048 A JPH05315048 A JP H05315048A JP 14321292 A JP14321292 A JP 14321292A JP 14321292 A JP14321292 A JP 14321292A JP H05315048 A JPH05315048 A JP H05315048A
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JP
Japan
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insulating film
leaf spring
arrester
conductive leaf
line electrodes
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Pending
Application number
JP14321292A
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English (en)
Inventor
Masataka Kasahara
正孝 笠原
Tatsushi Kitazawa
建士 北澤
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Application filed by Shinko Electric Industries Co Ltd filed Critical Shinko Electric Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェイルセイフ機構及びベントセイフ機構の
各機能が充分に発揮し得るガス入り避***を提供する。 【構成】 絶縁体11、11を介在させてライン電極1
2、12及びアース電極14が対向して配設されたガス
入り避***において、該ライン電極12、12の面上に
位置する部分に多数の小孔24から成る小孔群が設けら
れた、ポリイミド樹脂又はマイカ等の耐熱性材料から成
る絶縁性フィルム20が、ライン電極12、12とアー
ス電極14との間に亘って装着され且つアース電極14
と電気的に接続された導電性板バネ60とライン電極1
2、12との間に挟持されていると共に、ライン電極1
2、12上の絶縁性フィルム20と導電性板バネ60と
の間又はライン電極12、12と絶縁性フィルム20と
の間に、絶縁性フィルム20を形成する耐熱性材料の分
解温度又は軟化温度よりも低温で溶融するはんだ又は錫
等の低融点金属から成り且つライン電極12、12の外
周面に沿って変形可能な金属薄板40、40が挟持され
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス入り避***に関し、
更に詳細にはフェイルセイフ機構及びベントセイフ機構
が設けられたガス入り避***に関する。
【0002】
【従来の技術】電話線等の通信線には雷等の外来サージ
から通信機器を保護するため、図9に示す避***200
が設置される。この避***200には、図10に示す様
に、アルゴン等の不活性ガスが封入され且つ絶縁体21
0、210を介してライン電極206、206及びアー
ス電極208が配置された避***本体220が多く使用
される。ところで、電話線等に商用電源線(AC100
V、200V、6600V)が継続的に接触(混線)す
るような事態が発生すると、避***本体220に高電圧
が継続的に印加されて避***本体220内での放電が連
続的に発生し、避***200が過熱されて火災等の災害
を招くおそれがある。
【0003】この様な避***200の過熱を防止すべ
く、図10に示す様に、避***本体220には、避***
本体220の外周面に装着された導電性板バネ202と
避***本体220との間に、ポリエステル等の熱可塑性
樹脂から成る絶縁性フィルム204を挟持したいわゆる
フェイルセイフ機構が設けられている。かかるフェイル
セイフ機構が設けられた避***200によれば、高電圧
が継続的に印加されて避***本体220内での放電が連
続して発生して避***200が過熱する場合、熱可塑性
樹脂から成る絶縁性フィルム204が避***本体220
の熱によって溶融され、ライン電極206、206及び
アース電極208を押圧していた導電性板バネ202が
ライン電極206、206及びアース電極208と電気
的に接続される。このため、アース電極208とライン
電極206、206とが電気的に接続され、避***本体
220内での連続放電が停止して避***200の過熱に
因る火災等を防止できる。
【0004】しかし、図9〜図10に示すフェイルセイ
フ機構のみを具備する避***200は、避***本体22
0内に封入されたアルゴン等の不活性ガスが何等かの原
因で飛散した場合、外来サージが避***200に印加さ
れても避***本体220内での放電が発生し難く、通信
機器等の装置本体を破損するおそれがある。このため、
特開昭53ー52961号公報(米国特許第42120
47号明細書)において、図7に示すベントセイフ機構
が設けられた避***が提案されている。この避***は、
アース電極208と電気的に接続された導電性板バネ2
02とライン電極206、206との間に挟持された絶
縁性フィルム204a、204bの各々にスリット21
2、212が形成されている。かかるスリット212、
212によって、図8に示す様に、導電性板バネ202
とライン電極206、206との間に、絶縁性フィルム
204a、204bの厚さ分の空間を形成することがで
きる。
【0005】また、本発明者が先に特願昭58ー220
672号明細書(特公平2ー3274号公報)において
提案した図5に示す避***のように、導電性板バネ12
0と避***本体100の外周面との間に挟持する絶縁性
フィルム110に、ライン電極104、104と接する
部分に多数の小孔114が穿設された小孔群を形成する
ことによっても、ベントセイフ機構を設けることができ
る。図5に示す避***は、中央部に谷部が形成され且つ
断面形状が山形の導電性板バネ120が絶縁性フィルム
110のスリット112を介して避***100のアース
電極106面にスポット溶接等によって接続され、導電
性板バネ120の両端部によって絶縁性フィルム110
に形成された小孔群の部分がライン電極104、104
面に押圧されているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7〜図8及び図5に
示す避***によれば、フェイルセイフ機構とベントセイ
フ機構とを兼ね備えることができる つまり、避***本体内での連続放電によって避***本体
が加熱された際には、熱可塑性樹脂から成る絶縁性フィ
ルムが溶融され、導電性板バネがライン電極とアース電
極とを電気的に接続して連続放電を停止させることによ
って、火災等の発生を防止できる。また、避***本体内
に封入されたアルゴン等の不活性ガスが飛散し、避***
本体内での放電が発生し難くなった場合、外来サージが
避***に印加されると、ライン電極の上面に位置するス
リット212(図8)又は小孔114(図5)によって
形成された空間内において、ライン電極と導電性板バネ
との間に放電を惹起させることができる。
【0007】しかし、図7〜図8に示す避***において
は、導電性板バネ202が避***本体220の外周面に
平行となるように曲折することは至難のことであり、空
間内における避***本体220の外周面と導電性板バネ
202との空間距離が場所によって異なる。このため、
同一スリット内の位置によって放電開始電圧等が異な
り、ベントセイフ機構の機能を充分に発揮することがで
きない。また、図5に示す避***においても、ライン電
極104、104の外面に平行となるように、導電性板
バネ120を避***100の外周面に装着することは、
導電性板バネ120等の制作工程や導電性板バネ120
の装着工程におけるバラツキ等によって極めて困難であ
る。このため、図6に示す如く、導電性板バネ120が
避***100のライン電極104、104面に対して斜
めに装着される場合がある。この場合、導電性板バネ1
20とライン電極104、104の外面との間隔が位置
によって異なるため、避***100に印加される電圧に
よってはライン電極104、104の面上に位置する絶
縁性フィルム20の全小孔24内で放電が一斉に開始さ
れず、ベントセイフ機構の機能を充分に発揮できない。
【0008】更に、図6に示す如く、導電性板バネ12
0が避***100のライン電極104、104面に対し
て斜めに装着されることなく、導電性板バネ120の面
とライン電極104、104の面とが実質的に平行に装
着された場合であっても、絶縁性フィルム20がポリエ
ステル等の熱可塑性樹脂から成るために柔らかく、導電
性板バネ120に因る押圧によって絶縁性フィルム20
の厚さが変動することがある。かかる絶縁性フィルム2
0の厚さの変動が絶縁性フィルム20の各小孔24内で
の放電開始電圧にバラツキを生じさせる一因となること
もある。従って、避***によっては所定電力の外来サー
ジが印加されてもベントセイフ機構の機能が発揮しない
場合、或いはベントセイフ機構の機能が発揮しても不充
分となる場合がある。
【0009】しかも、従来の避***において、採用され
ていた絶縁性フィルムは、熱可塑性樹脂から成るため、
導電性板バネをアース電極にスポット溶接等で接続する
際に、スポット溶接の熱や火花等によって絶縁性フィル
ムに破損や溶融が発生し、絶縁性フィルムが絶縁不良と
なることがある。この様な絶縁不良は、避***の外部か
ら発見することは至難のことである。また、絶縁性フィ
ルムとして汎用されているポリエステルフィルムは寸法
安定性が乏しいため、導電性板バネとライン電極面との
空間距離のバラツキが大となり、放電開始電圧が不安定
となる原因ともなる。かかるポリエステルフィルムは吸
湿性を有し、梅雨等の多湿時期が存在する地域や海岸等
の多湿地域においては、絶縁性フィムが吸湿して放電開
始電圧が著しく低下するため、ポリエステルフィルムを
絶縁性フィルムとして使用した避***を使用することが
できない。
【0010】更に、連続放電によって避***本体が高温
となり、絶縁性フィルムが溶融して導電性板バネとライ
ン電極とが接触しても、両者は導電性板バネのバネ力に
よって接触しているため、接触抵抗が20〜100mΩ
と高い。この様な従来の避***に、−40℃〜+60℃
の温度サイクルテストを導電性板バネとライン電極とが
接触した避***に施すと、導電性板バネとライン電極と
の接触が解消される避***が存在し、永久接触が要求さ
れるフェイルセイフ機構の機能を保証できないことが判
明した。そこで、本発明の目的は、フェイルセイフ機構
及びベントセイフ機構の各機能が充分に発揮し得るガス
入り避***を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく検討を重ねた結果、低吸湿性で且つ耐熱性
を有するポリイミド樹脂又はマイカから成るフィルムを
絶縁性フィルムとして採用し、ライン電極と接触する部
分に小孔群を形成した前記絶縁性フィルムと導電性板バ
ネとの間にはんだ薄板を挟持させた避***によれば、フ
ェイルセイフ機構及びベントセイフ機構の各機能を充分
に発揮させ得ることを見出し、本発明に到達した。即
ち、本発明は、絶縁体を介在させてライン電極及びアー
ス電極が対向して配設されたガス入り避***において、
該ライン電極の面上に位置する部分に多数の小孔から成
る小孔群が設けられた、ポリイミド樹脂又はマイカ(雲
母)等の耐熱性材料から成る絶縁性フィルムが、前記ラ
イン電極とアース電極との間に亘って装着され且つアー
ス電極と電気的に接続された導電性板バネと前記ライン
電極との間に挟持されていると共に、前記ライン電極上
の絶縁性フィルムと前記導電性板バネとの間又はライン
電極と絶縁性フィルムとの間に、前記絶縁性フィルムを
形成する耐熱性材料の分解温度又は軟化温度よりも低温
で溶融するはんだ又は錫等の低融点金属から成り且つ前
記ライン電極の外周面に沿って変形可能な金属薄板が挟
持されていることを特徴とするガス入り避***にある。
かかる構成を有する本発明において、導電性板バネに、
はんだめっき又は錫めっきが施されていること、ライン
電極に、はんだめっき又は錫めっきが施されていること
が、導電性板バネとライン電極との接触抵抗が低下して
フェイルセイフ機構の機能を更に一層発揮させることが
できる。
【0012】
【作用】本発明において、ライン電極上の絶縁性フィル
ムと導電性板バネとの間に金属薄板が挟持されている場
合、避***の外周面に装着される導電性板バネによっ
て、変形可能の金属薄板と絶縁性フィルムとは、避***
の外周面に倣って挟持されるため、電導性板バネと電気
的に接触されている金属薄板は、絶縁性フィルムを介し
て避***の外周面に対して略平行に装着される。このた
め、導電性板バネが避***のライン電極面に対して斜め
に装着された場合であっても、金属薄板と避***の外周
面とが略平行であり、金属薄板とライン電極面との間隙
を一定に保つことができ、ベントセイフ機構の機能を発
揮する放電開始電圧のバラツキも可及的に少なくでき
る。一方、ライン電極と絶縁性フィルムとの間に金属薄
板が挟持されている場合、金属薄板が導電性板バネの押
圧力によって変形し絶縁性フィルムの厚さを一定に保持
できるため、絶縁性フィルムの厚さ変動に因る放電開始
電圧のバラツキを回避し、ベントセイフ機構の機能を発
揮することができる。
【0013】しかも、絶縁性フィルムがポリイミド樹脂
又はマイカ等の耐熱性を有する耐熱性材料から成るた
め、導電性板バネをアース電極にスポット溶接等を行う
際にも、スポット溶接の火花等によって絶縁性フィルム
に破損や溶融が発生し難く、避***の組み立て時に発生
する絶縁性フィルムの絶縁不良を防ぐことができる。ま
た、フェイルセイフ機構についても、はんだ等の低融点
金属から成る金属薄板が絶縁性フィルムの小孔群部分と
導電性板バネとの間に挟持されているため、避***本体
が過熱された場合、金属薄板が溶融して絶縁性フィルム
の小孔群を介して導電性板バネとライン電極とを接続
し、ライン電極とアース電極とが接続されて避***内で
の連続放電を停止できる。このライン電極と導電性板バ
ネとの接続は、溶融した低融点金属によって確実になさ
れるため、フェイルセイフ機構の機能も充分に発揮する
ことができる。
【0014】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳細に説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示す組立図であり、絶
縁体11、11を介在させてライン電極12、12及び
アース電極14が配置されたアルゴンガス入り避***本
体10の外周面とリン青銅製又はステンレス製の導電性
板バネ60との間に、耐熱性樹脂であるポリイミド樹脂
から成る厚さ50μmの絶縁性フィルム20が挟持され
ている。尚、導電性板バネ60、及びライン電極12、
12及びアース電極14には、はんだめっきが施されて
いる。絶縁性フィルム20には、その両端部近傍におい
てライン電極12、12の各面に接する部分に多数の小
孔24から成る小孔群が設けられ、且つ中央部近傍のア
ース電極14に接する部分にスリット26が形成されて
いる。尚、絶縁性フィルム20の両端部近傍の各々に形
成された小孔群は、直径0.2mm程度の小孔24がラ
イン電極12に沿って多数穿設されている。
【0015】また、導電性板バネ60は、中央部に谷部
が形成された断面形状が山形を成しているものであるか
かる導電性板バネ60は、その谷部を絶縁性フィルム2
0のスリット26を介して避***本体10のアース電極
14に押圧しつつスポット溶接等によって接続されて避
***本体10の外周面に固着される。この際に、スポッ
ト溶接等の火花が絶縁性フィルム20に付着しても、絶
縁性フィルム20がポリイミド樹脂から成る耐熱性フィ
ルムであるため、溶融等が発生し難く、導電性板バネ6
0のスポット溶接の火花等に因る絶縁性フィルム60の
溶融等に起因する絶縁不良を防止できる。避***本体1
0に固着された導電性板バネ60の端部は、避***10
のライン電極12と接する部分に小孔群が設けられた絶
縁性フィルム20を避***本体10の外周面に押圧して
いる。本実施例においては、ライン電極12上に位置す
る小孔群が設けられた絶縁性フィルム20と導電性板バ
ネ60との間に、厚さ50μmのはんだ製の金属薄板4
0、40が挟持されている。かかる金属薄板40、40
は容易に変形でき、導電性板バネ60と接触しつつ絶縁
性フィルム20と共に避***本体10の外周面に倣って
変形するため、金属薄板40、40は絶縁性フィルム2
0を介してライン電極12、12の面と略平行に装着さ
れる。
【0016】このため、図2に示す様に、導電性板バネ
60が避***本体10の外周面に対し傾斜して配設され
ても、導電性板バネ60と接触している金属薄板40、
40とライン電極12、12との間の距離を一定に保持
でき、避***本体10内のアルゴンガスが飛散してもベ
ントセイフ機構の機能を充分に発揮できる。つまり、本
実施例においては、避***本体10に対する導電性板バ
ネ60の装着状況によらず、金属薄板40、40とライ
ン電極12、12との間の距離を一定にできる。従っ
て、ライン電極12の上面に位置する絶縁性フィルム2
0の全小孔24内で放電を惹起させることができると共
に、ベントセイフ機構の機能発揮時の放電開始電圧も可
及的に一定にできる結果、避***本体10に所定電圧の
外来サージが印加されたとき、ベントセイフ機構の機能
を確実に且つ充分に発揮できる。
【0017】更に、本実施例においては、絶縁性フィル
ム20が耐熱性樹脂であるポリイミド樹脂から成る耐熱
性フィルムであるが、絶縁性フィルム20上の金属薄板
40、40がはんだ製であるため、避***10に高電圧
が継続的に印加されて避***本体10内での放電が連続
して発生すると、金属薄板40、40が避***10の熱
によって溶融されて生成した溶融はんだは、導電性板バ
ネ60の押圧力によって小孔24を通過しライン電極1
2、12の面に流出して導電性板バネ60とライン電極
12、21とを電気的に接続する。このため、ライン電
極12、12とアース電極14とが電気的に接続され、
連続放電が停止して避***10の過熱に因る火災等を防
止できる。しかも、ライン電極12、12及び導電性板
バネ60には、はんだめっきが施されているため、ライ
ン電極12、12面及び導電性板バネ60面と溶解はん
だとのなじみが良好であり、両者の接触抵抗を10mΩ
以下にできる。また、連続放電が停止して避***本体1
0が冷却された後においても、ライン電極12、12面
及び導電性板バネ60面は、はんだを介して強固に接合
されており、−40〜+60℃の温度サイクルテストを
行っても、両者は依然として接合状態を保持できる。こ
の様に、本実施例の避***はフェイルセイフ機構の機能
も充分に発揮することができる。
【0018】本実施例において、避***本体10の外周
面に絶縁性フィルム20、金属薄板40、40、及び導
電性板バネ60を積層する方法としては、両面又は片面
に接着剤を塗布した絶縁性フィルム20を避***本体1
0に仮止めした後、金属薄板40、40及び導電性板バ
ネ60を接合する。この際に、接着剤を塗布した部分の
絶縁性フィルム20に穿設された小孔24が接着剤層を
貫通するように、小孔24の穿設を接着剤層が形成され
た後に行うことが好ましい。また、金属薄板40、40
と導電性板バネ60との接合は、導電性板バネ60を金
属薄板40、40にスポット溶接等によって仮止めして
おいてもよい。
【0019】図1〜図2に示す本実施例において、金属
薄板40、40を絶縁性フィルム20の上面に載置され
ているため、避***本体10の温度が金属薄板40、4
0の溶融温度よりも高温に昇温されないと金属薄板4
0、40が溶融されず、大電力用の避***には適してい
る。唯、小電力用の避***としては、避***本体10の
温度が金属薄板40、40の溶融温度に到達したとき、
金属薄板40、40が溶融されてフェイルセイフ機構の
機能が発揮されることを要する。このため、かかる用途
の避***において、図3に示す様に、金属薄板40、4
0を絶縁性フィルム20とライン電極12との間に挟持
することが好ましい。図3に示す避***によれば、避雷
管本体10の熱が金属薄板40、40に直接伝熱される
ため、避***本体10の温度が金属薄板40、40の溶
融温度に到達したとき、金属薄板40、40が溶融され
てフェイルセイフ機構の機能を発揮することができる。
しかも、導電性板バネ60の押圧力によって金属薄板4
0、40の板厚が変動するため、導電性板バネ60の押
圧力に因る絶縁性フィルム20の厚さ変動を回避し、小
孔群を構成する小孔24の各々における放電開始電圧を
略一定とすることができ、ベントセイフ機構の機能も充
分に発揮できる。
【0020】また、図3に示す様に、金属薄板40、4
0を絶縁性フィルム20とライン電極12、12との間
に挟持した際に、図6に示す如く、導電性板バネがライ
ン電極面に対して斜めに装着されるおそれがある場合に
は、図4に示す様に、ライン電極12、12に接触する
金属薄板40、40に接触する絶縁性フィルム20の上
面に金属薄板42、42を載置することが好ましい。か
かる金属薄板42、42は容易に変形でき、導電性板バ
ネ60と接触しつつ絶縁性フィルム20と共に避***本
体10の外周面に倣って変形するため、金属薄板42、
42は絶縁性フィルム20を介してライン電極12、1
2の面と略平行に装着される。このため、導電性板バネ
60と接触している金属薄板42、42とライン電極1
2、12との間の距離を一定に保持でき、小孔群を構成
する小孔24の各々における放電開始電圧を略一定とす
ることができる。尚、金属薄板42、42は、導電性板
バネ60の押圧によって容易に変形可能の金属薄板であ
ればよく、金属薄板40、40と同様に、はんだ又は錫
等の低融点金属から成るものであってもよく、銅等の金
属であってもよい。
【0021】以上、述べてきた本実施例において、絶縁
性フィルム20を形成するポリイミド樹脂としては、分
解温度が400℃、熱変形温度が360℃の全芳香族ポ
リイミド樹脂を好ましく使用できるが、熱変形温度が金
属薄板40、40を形成する低融点金属よりも高温であ
る耐熱性樹脂であれは使用できる。かかる耐熱性樹脂と
しては、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹
脂等を挙げることができる。また、絶縁性フィルム20
を形成する耐熱性材料としては、マイカ(雲母)等の無
機性材料を使用できる。かかる無機性材料から成る絶縁
性フィルム20は極めて高温でも変質せず好ましい。更
に、金属薄板40、40を形成する低融点金属として
は、絶縁性フィルム20の熱変形温度未満で溶解する低
融点金属を使用でき、融点200〜300℃のものが好
ましい。かかる低融点金属としては、はんだ、錫を好ま
しく使用することができる。これら低融点金属から成る
金属薄板40、40の厚さは、避***本体10の外周面
に倣って容易に変形できる厚さとすることが、ライン電
極12、12の面と金属薄板40、40とを可及的に平
行とすることができる。尚、導電性板バネ60及び銅薄
板40、40には、両者の接触抵抗を低下すべく、はん
だに代えて錫めっきを施してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、避***の組み立て時に
発生する絶縁性フィルムの絶縁不良を防止し、且つ避雷
管のベントセイフ機構及びフェイルセイフ機構の各機能
を充分に発揮できるため、避***の信頼性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す組立図である。
【図2】図1で組み立てられた避***の部分断面図であ
る。
【図3】他の実施例を示す部分断面図である。
【図4】他の実施例を示す部分断面図である。
【図5】特公平2ー3274号公報に記載された避***
の組み立て図である。
【図6】図5で組み立てられた避***の部分断面図であ
る。
【図7】特開昭53ー52961号(米国特許第421
2047号明細書)に記載された避***の組立図であ
る。
【図8】図7で組み立てられた避***の横断面図であ
る。
【図9】従来の避***の斜視図である。
【図10】図9に示す避***の組立図である。
【符号の説明】
10 避***本体 12 ライン電極 14 アース電極 20 絶縁性フィルム 24 小孔 40 金属薄板 60 導電性板バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体を介在させてライン電極及びアー
    ス電極が対向して配設されたガス入り避***において、 該ライン電極の面上に位置する部分に多数の小孔から成
    る小孔群が設けられた、ポリイミド樹脂又はマイカ等の
    耐熱性材料から成る絶縁性フィルムが、前記ライン電極
    とアース電極との間に亘って装着され且つアース電極と
    電気的に接続された導電性板バネと前記ライン電極との
    間に挟持されていると共に、 前記ライン電極上の絶縁性フィルムと前記導電性板バネ
    との間又はライン電極と絶縁性フィルムとの間に、前記
    絶縁性フィルムを形成する耐熱性材料の分解温度又は軟
    化温度よりも低温で溶融するはんだ又は錫等の低融点金
    属から成り且つ前記ライン電極の外周面に沿って変形可
    能な金属薄板が挟持されていることを特徴とするガス入
    り避***。
  2. 【請求項2】 導電性板バネに、はんだめっき又は錫め
    っきが施されている請求項1記載のガス入り避***。
  3. 【請求項3】 ライン電極に、はんだめっき又は錫めっ
    きが施されている請求項1記載のガス入り避***。
JP14321292A 1992-05-08 1992-05-08 ガス入り避*** Pending JPH05315048A (ja)

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