JPH05311309A - アルミニウム合金製自動車サイドドアインパクトビーム - Google Patents
アルミニウム合金製自動車サイドドアインパクトビームInfo
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- JPH05311309A JPH05311309A JP11635692A JP11635692A JPH05311309A JP H05311309 A JPH05311309 A JP H05311309A JP 11635692 A JP11635692 A JP 11635692A JP 11635692 A JP11635692 A JP 11635692A JP H05311309 A JPH05311309 A JP H05311309A
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Abstract
トビームを提供することを目的とする。 【構成】 Zn:5.5重量%、Mg:1.5重量%、
Cu:0.15重量%、Mn:0.2重量%、Zr:
0.16重量%からなるアルミニウム合金インゴット
を、押出温度500℃、押出比20なる条件にて、ソリ
ッド形状に押出を行った。次いで、ソリッド形状押出材
に475℃×1h→水冷→120℃×12hなるT6処
理を施し、アルミニウム合金製自動車サイドドアインパ
クトビームを得た。主成分がアルミニウムであるために
軽量化されており、かつ上記金属元素の各々の作用及び
T6処理によって、強度が極めて向上されている。
Description
に取り付けられる乗員保護のためのインパクトビームに
関する。
時の乗員保護を目的として、インパクトビームが装着さ
れつつある。インパクトビームは、衝突時のエネルギー
吸収量が高いことが要求されるため、従来、通常100
kgf/mm2 級の高張力鋼パイプ(以後、ハイテンパ
イプと呼ぶ)、あるいは150kgf/mm2 級のハイ
テンパイプが用いられている。
イプでは、インパクトビームの質量が大きく(約1.5
kg/m)、車体質量軽量化に対して問題となってい
る。さらに、FMVSSNo.214(Side Door S
trength )に準拠した曲げ試験において、負荷子直下部
で局部的に座屈して急激な荷重低下を示すといった問題
があった。
強度の自動車サイドドアインパクトビームを提供するこ
とを目的とする。
ニウム合金製自動車サイドドアインパクトビームは、Z
n:4.0〜8.0重量%、Mg:0.5〜2.5重量
%、及びCu:0.01〜0.5重量%を含有し、さら
に、Ti:0.005〜0.30重量%、Mn:0.0
5〜0.7重量%、Cr:0.01〜0.5重量%、Z
r:0.05〜0.3重量%、及びV:0.01〜0.
15重量%からなる群から選ばれる少なくとも1種を含
有し、残部がAl及び不純物からなるアルミニウム合金
を押出した後に、T6処理を施してなることを特徴とす
る。
び焼き戻しを順次施すことによって時効硬化を生じさせ
て強度を向上させる、即ちT6の調質を得る処理を意味
する。この場合、焼き入れは水冷で行ない、焼き戻しは
最高強度が得られる条件で行なうとよい。
金製自動車サイドドアインパクトビームの組成、及びそ
の割合の限定理由は、次の通りである。 Zn:室温における強度を上昇させる。4.0重量%未
満ではT6処理において高い強度が得られず、8.0重
量%を越えると応力腐蝕割れが発生しやすくなる。
0.5重量%未満ではT6処理において高い強度が得ら
れず、2.5重量%を越えると熱間加工性即ち押出性を
劣化させ、また、応力腐蝕割れが発生しやすくなる。 Cu:応力腐蝕割れ性を改善する。0.01重量%未満
では効果が少なく、0.5重量%を越えてもその改善効
果は飽和するため、工業上メリットは少なく、また、溶
接性を劣化させる。
割れの防止に効果がある。また、結晶粒微細化及び応力
腐蝕割れ性の改善に効果がある。0.005重量%未満
では効果が少なく、0.3重量%を越えると巨大な金属
間化合物が晶出し、好ましくない。
結晶微細化及び応力腐蝕割れ性の改善に効果がある。そ
れぞれの下限値未満では効果が少なく、上限値を越えて
添加すると、一般に工業的に用いられるDC鋳造の時に
巨大な晶出物を形成し、好ましくない。
ドアインパクトビームは、上記の金属元素から構成され
るアルミニウム合金を押しだした後に、T6処理を施し
てなる。上記各々特徴的な作用を有する元素からなるア
ルミニウム合金に、T6処理を施すことによって、極め
て機械的強度の向上されたアルミニウム合金製自動車サ
イドドアインパクトビームが得られる。これら元素は、
互いに関与しあい、機械的性質を向上させているものと
考えられる。しかもアルミニウムを主成分とするため、
かなり軽量なものとなる。
かにするために、以下本発明の好適な実施例を説明す
る。尚、組成割合は、合金全体の重量に基づくものであ
る。Zn:5.5重量%、Mg:1.5重量%、Cu:
0.15重量%、Mn:0.2重量%、Zr:0.16
重量%からなるアルミニウム合金インゴットを、押出温
度500℃、押出比20なる条件にて、断面を図1に示
し、各寸法を表1に示すような2種の所謂ソリッド形状
に押出を行った。
とする。高さが25mm未満では曲げ強度不足となり、
32mmを超えるとドア内部に入らなくなるからであ
る。次いで、ソリッド形状押出材に475℃×1h→水
冷→120℃×12hなるT6処理を施し、インパクト
ビームを得た。このインパクトビームの衝突時のエネル
ギー吸収量を調べるために、インパクトビーム又はパイ
プ1の端部2点A,Bを支持させ、中央部Cに荷重Pを
負荷させる3点曲げ試験(第3図)を行い、従来のハイ
テンパイプと比較した。尚、ここで、ハイテンパイプ
は、通常の外径31.8mm、肉厚2.0mmなる形状
のものを用いた。曲げ試験結果を図4及び表1に示す。
によるソリッド形状アルミニウム合金押出材は、最大荷
重についてはハイテンパイプのそれに極僅か劣るものの
ほぼ同じであり、しかもハイテンパイプのように局部座
屈が生じず、負荷点変位140mmまでの吸収エネルギ
は、ハイテンパイプにくらべ向上され、それぞれ12%
及び5%大きかった。また、質量もハイテンパイプにく
らべて著しく減少され、それぞれ29%及び12%軽量
となった。
の組成及び押出形状をうまく選択し、T6処理をうまく
施すことによって、従来用いられてきた高強度の材料よ
りも高強度かつ軽量のアルミニウム合金製自動車サイド
ドアインパクトビームを得ることができる。
ムでは、高強度である必要に加えて、ドア内部に装着さ
れるために、寸法及び重量に制限があるが、本発明のア
ルミニウム合金製自動車サイドドアインパクトビームに
よって適当なものを得ることができる。
係数を高めて強度を高めたソリッド形状としているが、
図2に示すような強度の高いホロー形状にすることもで
きる。但し、ソリッド形状の押出速度は、ホロー形状
(約5m/min )の3倍(約15m/min)であ
り、極めて速いため、素材コストがより低減されてい
る。 さらに、上記実施例においては、金属の組成割合
を一つしか示していないけれども、本発明の範囲内の他
の組成でも軽量かつ高強度の合金が得られた。また、M
n、ZrのかわりにTi、Cr、Vを用いた場合にも同
様に軽量かつ高強度の合金が得られた。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
ウム合金製自動車サイドドアインパクトビームによれ
ば、軽量で、かつ極めて高強度にさせることができると
いう優れた効果を奏する。しかも、アルミニウム合金製
自動車サイドドアインパクトビームをソリッド形状にて
形成させた場合には、軽量高強度である上に、押出速度
が速く、コストも低減できる。
ドアインパクトビームのソリッド形状を表す断面図であ
る。
図である。
を説明する説明図である。
サイドドアインパクトビーム及び比較のためのハイテン
パイプ自動車サイドドアインパクトビームの負荷点変位
に対する曲げ荷重を表すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】 Zn:4.0〜8.0重量%、Mg:
0.5〜2.5重量%、及びCu:0.01〜0.5重
量%を含有し、さらに、Ti:0.005〜0.30重
量%、Mn:0.05〜0.7重量%、Cr:0.01
〜0.5重量%、Zr:0.05〜0.3重量%、及び
V:0.01〜0.15重量%からなる群から選ばれる
少なくとも1種を含有し、残部がAl及び不純物からな
るアルミニウム合金を押出した後に、T6処理を施して
なることを特徴とするアルミニウム合金製自動車サイド
ドアインパクトビーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11635692A JP3539980B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | アルミニウム合金製自動車サイドドアインパクトビーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11635692A JP3539980B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | アルミニウム合金製自動車サイドドアインパクトビーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05311309A true JPH05311309A (ja) | 1993-11-22 |
JP3539980B2 JP3539980B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=14684936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11635692A Expired - Fee Related JP3539980B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | アルミニウム合金製自動車サイドドアインパクトビーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3539980B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6231995B1 (en) * | 1997-06-07 | 2001-05-15 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Aluminum extruded door beam material |
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CN109355538A (zh) * | 2018-12-05 | 2019-02-19 | 辽宁忠旺集团有限公司 | 一种高强7系铝合金管材生产工艺 |
KR20190130695A (ko) * | 2018-05-14 | 2019-11-25 | (주)알루코 | 아노다이징 및 성형이 우수한 고광택 고강도 알루미늄 합금 |
US10697047B2 (en) | 2011-12-12 | 2020-06-30 | Kobe Steel, Ltd. | High strength aluminum alloy extruded material excellent in stress corrosion cracking resistance |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP11635692A patent/JP3539980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3539980B2 (ja) | 2004-07-07 |
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