JPH05310567A - 血清トリグリセリド濃度低下剤 - Google Patents
血清トリグリセリド濃度低下剤Info
- Publication number
- JPH05310567A JPH05310567A JP11450492A JP11450492A JPH05310567A JP H05310567 A JPH05310567 A JP H05310567A JP 11450492 A JP11450492 A JP 11450492A JP 11450492 A JP11450492 A JP 11450492A JP H05310567 A JPH05310567 A JP H05310567A
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- JP
- Japan
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- serum triglyceride
- monoglyceride
- concentration
- agent
- lowering
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- Pending
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 モノグリセリドを有効成分とする血清トリグ
リセリド濃度低下剤。 【効果】 モノグリセリドを医薬として、又は食品に添
加して摂取することにより、血清トリグリセリド濃度が
低下し、動脈硬化症等を有効に防止できる。
リセリド濃度低下剤。 【効果】 モノグリセリドを医薬として、又は食品に添
加して摂取することにより、血清トリグリセリド濃度が
低下し、動脈硬化症等を有効に防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血清中のトリグリセリド
濃度を低下させるための薬剤に関する。
濃度を低下させるための薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】血清中
のトリグリセリド濃度は、コレステロール濃度と並んで
動脈硬化症の原因として重要である。また、高トリグリ
セリド血症は、糖尿病、腎炎の二次的症状の一つとして
も注目されている。血清トリグリセリド濃度は、食事の
影響が強く、薬物のみで完全にコントロールすることは
困難であるといわれており、薬物以上に食事として摂取
する脂質の質が重要視されている。このような観点か
ら、リノール酸、リノレン酸を中心とする高度不飽和脂
肪酸の摂取による血清トリグリセリド低下が推奨されて
いる。しかし、高度不飽和脂肪酸の取りすぎは、生体内
で過酸化脂質の生成を招き、種々の成人病を誘発させる
可能性が指摘されている。従って、安全性が高く、日常
的に投与あるいは摂取しても副作用が生じず、また食事
等に添加しても味に影響を与えることのない血清トリグ
リセリド濃度低下剤の開発が望まれていた。
のトリグリセリド濃度は、コレステロール濃度と並んで
動脈硬化症の原因として重要である。また、高トリグリ
セリド血症は、糖尿病、腎炎の二次的症状の一つとして
も注目されている。血清トリグリセリド濃度は、食事の
影響が強く、薬物のみで完全にコントロールすることは
困難であるといわれており、薬物以上に食事として摂取
する脂質の質が重要視されている。このような観点か
ら、リノール酸、リノレン酸を中心とする高度不飽和脂
肪酸の摂取による血清トリグリセリド低下が推奨されて
いる。しかし、高度不飽和脂肪酸の取りすぎは、生体内
で過酸化脂質の生成を招き、種々の成人病を誘発させる
可能性が指摘されている。従って、安全性が高く、日常
的に投与あるいは摂取しても副作用が生じず、また食事
等に添加しても味に影響を与えることのない血清トリグ
リセリド濃度低下剤の開発が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討してきたとこ
ろ、モノグリセリドが優れた血清トリグリセリド濃度低
下作用を有し、安全性が高く、かつ食品等に添加しても
何らその味に影響を与えないものであることを見出し、
本発明を完成した。
発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討してきたとこ
ろ、モノグリセリドが優れた血清トリグリセリド濃度低
下作用を有し、安全性が高く、かつ食品等に添加しても
何らその味に影響を与えないものであることを見出し、
本発明を完成した。
【0004】すなわち、本発明はモノグリセリドを有効
成分とする血清トリグリセリド濃度低下剤を提供するも
のである。
成分とする血清トリグリセリド濃度低下剤を提供するも
のである。
【0005】本発明血清トリグリセリド濃度低下剤に用
いられるモノグリセリドとしては、1−モノグリセリ
ド、2−モノグリセリドのいずれでもよいが、当該モノ
グリセリドを構成する脂肪酸が炭素数6〜22の飽和又
は不飽和の脂肪酸であるものが好ましい。かかる飽和脂
肪酸又は不飽和脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、ジホモγ−リノレン
酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキ
サエン酸等が挙げられる。
いられるモノグリセリドとしては、1−モノグリセリ
ド、2−モノグリセリドのいずれでもよいが、当該モノ
グリセリドを構成する脂肪酸が炭素数6〜22の飽和又
は不飽和の脂肪酸であるものが好ましい。かかる飽和脂
肪酸又は不飽和脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、リノレン酸、ジホモγ−リノレン
酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキ
サエン酸等が挙げられる。
【0006】かかるモノグリセリドの製造法は、特に制
限されないが、例えば油脂とグリセリンの混合物をアル
カリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物の存在
下でエステル交換反応させるか、あるいは脂肪酸又は脂
肪酸エステルとグリセリンとの混合物にリパーゼを作用
させてエステル化反応を行うことにより製造される。
限されないが、例えば油脂とグリセリンの混合物をアル
カリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物の存在
下でエステル交換反応させるか、あるいは脂肪酸又は脂
肪酸エステルとグリセリンとの混合物にリパーゼを作用
させてエステル化反応を行うことにより製造される。
【0007】これらのモノグリセリドのラットにおける
経口急性毒性は10g/kg体重以上であり、安全性の高
いものである。
経口急性毒性は10g/kg体重以上であり、安全性の高
いものである。
【0008】本発明の血清トリグリセリド濃度低下剤
は、経口投与することができ、経口投与用の剤型として
は、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤及びシロッ
プ剤等が挙げられる。これらの製剤の調製には通常の賦
形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素、希釈剤などが用
いられる。
は、経口投与することができ、経口投与用の剤型として
は、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤及びシロッ
プ剤等が挙げられる。これらの製剤の調製には通常の賦
形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、色素、希釈剤などが用
いられる。
【0009】賦形剤としてはブドウ糖、乳糖などが、崩
壊剤としてはデンプン、アルギン酸ナトリウムなどが、
滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウム、硫酸パラフ
ィン、タルクなどが、結合剤としてはジメチルセルロー
ス、ゼラチン、ポリビニルピロリドンなどが用いられ
る。投与量は通常成人においてモノグリセリドとして1
日1g〜70gであるが、年齢、症状等により増減する
ことができる。また、本発明においては、通常の食事成
分、栄養剤中のトリグリセリドをモノグリセリドに置き
換えることによっても投与することができる。この場
合、脂質の50重量%以上がモノグリセリドであること
が望ましい。
壊剤としてはデンプン、アルギン酸ナトリウムなどが、
滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウム、硫酸パラフ
ィン、タルクなどが、結合剤としてはジメチルセルロー
ス、ゼラチン、ポリビニルピロリドンなどが用いられ
る。投与量は通常成人においてモノグリセリドとして1
日1g〜70gであるが、年齢、症状等により増減する
ことができる。また、本発明においては、通常の食事成
分、栄養剤中のトリグリセリドをモノグリセリドに置き
換えることによっても投与することができる。この場
合、脂質の50重量%以上がモノグリセリドであること
が望ましい。
【0010】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】実施例1 トリオレイン1.0g又は1−モノオレイン1.208
gに、レシチン0.02g、アルブミン0.2g及び生
理食塩水を加えて合計10gのエマルジョンを調製した
(トリグリセリドとモノグリセリドの脂肪酸量は同
一)。あらかじめ脂肪酸代謝抑制剤Triton WR
−1339−生食−リン酸バッファ1ml/500g体重
(Triton WR−1339として250mg/kg体
重)を静注した平均330gのSD系雄性ラットに上記
のエマルジョンを各1.5ml経口投与した。経時的に採
血し、血中のトリグリセリド濃度を酵素法により測定し
た。なお、肝臓でのトリグリセリド合成分を差し引くた
めに水投与群を設けた。実験は各群10匹で行った。そ
の結果、図1に示すようにモノグリセリド投与群はトリ
グリセリド投与群に比べ血清トリグリセリド濃度を有意
に低下させることが明らかとなった。
gに、レシチン0.02g、アルブミン0.2g及び生
理食塩水を加えて合計10gのエマルジョンを調製した
(トリグリセリドとモノグリセリドの脂肪酸量は同
一)。あらかじめ脂肪酸代謝抑制剤Triton WR
−1339−生食−リン酸バッファ1ml/500g体重
(Triton WR−1339として250mg/kg体
重)を静注した平均330gのSD系雄性ラットに上記
のエマルジョンを各1.5ml経口投与した。経時的に採
血し、血中のトリグリセリド濃度を酵素法により測定し
た。なお、肝臓でのトリグリセリド合成分を差し引くた
めに水投与群を設けた。実験は各群10匹で行った。そ
の結果、図1に示すようにモノグリセリド投与群はトリ
グリセリド投与群に比べ血清トリグリセリド濃度を有意
に低下させることが明らかとなった。
【0012】実施例2
【0013】
【表1】軟カプセル剤皮組成 ゼラチン 70.0% グリセリン 22.9% パラオキシ安息香酸メチル 0.15% パラオキシ安息香酸プロピル 0.51%水 適量 計 100 %
【0014】上記成分からなる軟カプセル剤皮の中に1
−モノオレイン500mgを常法により充填し、軟カプセ
ル剤を製造した。
−モノオレイン500mgを常法により充填し、軟カプセ
ル剤を製造した。
【0015】
【発明の効果】本発明によればモノグリセリドを投与又
は摂取することにより、血清トリグリセリド濃度が低下
し、動脈硬化症等を有効に防止することができる。
は摂取することにより、血清トリグリセリド濃度が低下
し、動脈硬化症等を有効に防止することができる。
【図1】モノグリセリド投与後の血清トリグリセリド濃
度の経時変化を示す図である。
度の経時変化を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 モノグリセリドを有効成分とする血清ト
リグリセリド濃度低下剤。 - 【請求項2】 モノグリセリドを構成する脂肪酸が炭素
数6〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸である請求項1記
載の血清トリグリセリド低下剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11450492A JPH05310567A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 血清トリグリセリド濃度低下剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11450492A JPH05310567A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 血清トリグリセリド濃度低下剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05310567A true JPH05310567A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14639413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11450492A Pending JPH05310567A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 血清トリグリセリド濃度低下剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05310567A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354558A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-25 | Kao Corp | Ppar活性化剤 |
WO2007122801A1 (ja) | 2006-04-24 | 2007-11-01 | Kao Corporation | Gip分泌抑制剤 |
JP2007290990A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Kao Corp | 食後血中インスリン上昇抑制剤 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4928743A (ja) * | 1972-07-13 | 1974-03-14 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP11450492A patent/JPH05310567A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4928743A (ja) * | 1972-07-13 | 1974-03-14 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354558A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-25 | Kao Corp | Ppar活性化剤 |
WO2007122801A1 (ja) | 2006-04-24 | 2007-11-01 | Kao Corporation | Gip分泌抑制剤 |
JP2007290990A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Kao Corp | 食後血中インスリン上昇抑制剤 |
JP2007290989A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Kao Corp | Gip分泌抑制剤 |
WO2007129439A1 (ja) | 2006-04-24 | 2007-11-15 | Kao Corporation | 食後血中インスリン上昇抑制剤 |
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