JPH05308721A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JPH05308721A
JPH05308721A JP4111217A JP11121792A JPH05308721A JP H05308721 A JPH05308721 A JP H05308721A JP 4111217 A JP4111217 A JP 4111217A JP 11121792 A JP11121792 A JP 11121792A JP H05308721 A JPH05308721 A JP H05308721A
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JP
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power
power supply
constant voltage
voltage
surge
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JP4111217A
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Hiroto Oishi
広人 大石
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージ電圧吸収回路の定電圧素子の容量を大
きく設定しても、サージ電圧により定電圧素子がショー
トしても、リーク電流を抑制し直流電源装置の安全性,
信頼性を向上する。 【構成】 交流電源1のラインH,ラインN間にかかる
ノーマルモードのサージ電圧に対してはアレスタ10,
11(第1の定電圧素子)の直列回路が、ラインH又は
ラインNとフレームグランドFG間にかかるコモンモー
ドのサージ電圧に対しては、アレスタ10又は11とバ
リスタ12(第2の定電圧素子)とコンデンサ13(リ
ーク電流抑制素子)との直列回路がそれぞれ作用してサ
ージ電圧を吸収する。いずれも2個の定電圧素子が直列
に作用するから耐圧性,電力容量が増すと共に、いずれ
かがショートしてもフレームグランドFGにリーク電流
が流れず、万一両方共ショートした場合はコンデンサ1
3がリーク電流を抑制するから、感電の危険がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は独立装置としての、あ
るいは本体電子装置に内蔵された直流電源装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器は電子回路用のみなら
ず、所要精度の向上に供って以前は交流電源により駆動
していたモータ,ソレノイド等の電動機構系まで安定化
又は準安定化した直流電力を使用するようになったた
め、直流電源装置に要求される電力容量が次第に増大し
て来ている。
【0003】そのため、直流電源装置には、小型軽量で
電力変換効率の高い(電力ロスの少ない)スイッチング
レギュレータ方式のDC−DCコンバータを採用したも
のが多い。さらに、これらの直流電源装置は、互に出力
電圧の異なる安定化又は準安定化した多出力が簡単に得
られ、また商用交流電源の範囲であれば、電圧(100
V系,200V系)や周波数(50Hz,60Hz)に
関係なく、何等の切換操作を行なわずに接続出来るとい
う優れた特徴をもっている。
【0004】図5は、このようなスイッチングレギュレ
ータ方式のDC−DCコンバータを用いた直流電源装置
の従来例を示す回路図であり、交流電源1からの交流電
力を入力する電源フューズFSを備えたAC入力部2
と、コンデンサC1,C2,C3とチョークコイルLか
らなるノイズフィルタとサージ電圧を吸収する酸化亜鉛
バリスタ(以下単に「バリスタ」ともいう)ZVからな
るノイズ遮断部4と、交流電力を整流平滑する整流平滑
部5と、該整流平滑部5が出力する1次直流電力を所要
電圧の2次直流電力に変換して負荷7に供給するDC−
DCコンバータ6により構成されている。
【0005】ここで、ノイズ遮断部4のノイズフィルタ
は交流電源1からの外来ノイズと、DC−DCコンバー
タ6が発生するスイッチングノイズを共に遮断する。バ
リスタZVは、落雷により誘導される又は他の大電力機
器のオン・オフによる時には10KVにも達することが
あるサージ電圧を吸収するサージ電圧吸収素子であり、
交流電力ライン間にのったノーマルモードのサージ電圧
のエネルギを吸収して、整流平滑部5,DC−DCコン
バータ6の各素子を破壊から防ぐ。
【0006】しかしながら、サージ電圧はノーマルモー
ドだけではなく、交流電力ラインのいずれかと直流電源
装置及びそれを使用する機器のフレームグランドFG
(以下「グランドFG」ともいう)との間にのってくる
コモンモードのサージ電圧もあり、このコモンモードの
サージ電圧に対しては図5に示したバリスタZVは無効
である。
【0007】このようなノーマルモードやコモンモード
のサージ電圧を防ぐため、例えば実開昭63−1983
84号公報に示されたように、バリスタZV等の定電圧
素子を、交流入力相互間(ノーマルモード)、交流入力
・接地間(コモンモード)、直流電源・接地間,スイッ
チング素子の主電極間,直流出力・接地間(以上、ノー
マル,コモンに派生するモード)のいずれかに接続する
提案があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
酸化金属バリスタやガスチューブアレスタ等のサージ電
圧を吸収するための定電圧素子(特に双方向性定電圧素
子が望ましい)は、サージ電力が定格以内であれば自己
復帰性を備えているが、過大なサージ電力が印加される
と端子間がショート状態になって復帰しない場合が多
い。
【0009】図5に示した従来例では、バリスタZVが
交流電力ライン間をショートした状態になればAC入力
部2のフューズFSが切れて、直流電源装置及び接続さ
れた電子機器を保護し、それらの装置,機器にユーザが
触れても(サージ電圧が収まった後であれば)感電の恐
れがない。しかしながら、実開昭63−198384号
公報に示された実施例のように各個所に設けられたバリ
スタ(ZNR)のいずれかがショートすると、交流電力
ラインの片方がフレームグランドFGに短絡して、火炎
発生や感電等の重大事故が発生する恐れがある。
【0010】また、ショート状態にならない場合でも、
吸収出来るサージ電力を大きくするためバリスタの容量
を大きく設定すればリーク電流も増大するから、予め定
めた直流電源装置や電子機器のリーク電流の規格をオー
バーして、感電等の危険性が高くなる。あるいは、火炎
発生にまで到らないとしても、リーク電流による発熱で
素子を損ったり、発煙事故を生じる恐れはあり、大容量
の直流電源装置では電源フューズFSの容量も大きいの
で、この程度の電流では電源フューズFSが切れること
を期待出来ない。
【0011】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、サージ電圧吸収回路の定電圧素子の容量を大き
く設定しても、万一サージ電圧により定電圧素子がショ
ート状態になった時にリーク電流を抑制し、直流電源装
置の安全性,信頼性を向上することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、電源フューズを備えた交流電源入力部
と、該入力部から入力する交流電力を整流平滑する整流
平滑部と、該整流平滑部により整流平滑された1次直流
電力を所定電圧の安定化直流電力に変換して負荷に出力
するDC−DCコンバータとを備えた直流電源装置にお
いて、交流電源入力部と整流平滑部との間の交流電力ラ
イン間に第1の定電圧素子を2個直列にして接続し、該
2個の第1の定電圧素子相互の接続部とフレームグラン
ドとの間に第2の定電圧素子とリーク電流抑制素子との
直列回路を接続してなるサージ電圧吸収回路を設けたも
のである。
【0013】上記の直流電源装置において、第1の定電
圧素子をガスチューブアレスタ、第2の定電圧素子を酸
化金属バリスタとするか、あるいは第1の定電圧素子を
酸化金属バリスタ、第2の定電圧素子をガスチューブア
レスタとすればよい。また、リーク電流抑制素子をコン
デンサ又はフューズとすればよい。
【0014】
【作用】上記のように構成した直流電源装置は、交流電
力ライン間にのったノーマルモードのサージ電圧に対し
ては第1の定電圧素子が2個直列に作用し、交流電力ラ
インの一方とフレームグランドの間にのったコモンモー
ドのサージ電圧に対しては、いずれかの第1の定電圧素
子と第2の定電圧素子とリーク電流抑制素子とが直列に
なって作用する。
【0015】したがって、ノーマルモード,コモンモー
ドのいずれのサージ電圧に対しても定電圧素子が2個直
列に作用するから、サージ耐圧が増大して定電圧素子が
破壊され難くなる。もし、1個の定電圧素子がショート
しても、他の定電圧素子が復帰するから、交流電力ライ
ン間又は交流電力ラインのいずれかとフレームグランド
との間がショートすることがない。万一、直列に作用し
た定電圧素子が2個ともショートしても、ノーマルモー
ドのサージ電圧による場合は電源フューズが切れて装置
を保護し、コモンモードのサージ電圧による場合はリー
ク電流抑制素子がリーク電流を抑制して安全性を確保す
る。
【0016】このような直流電源装置の第1及び第2の
定電圧素子を酸化金属バリスタ及びガスチューブアレス
タの異種の定電圧素子の組合せにより構成すれば、それ
ぞれの特性に応じてサージ電圧を分担吸収すると共に、
通常時の交流電源電圧によるリーク電流がフレームグラ
ンドに流れることがない。また、リーク電流抑制素子を
コンデンサとすれば、サージ電力は通過するがリーク電
流がフレームに流れることはない。またフューズとすれ
ば、サージ電圧で定電圧素子がショートしたような場合
は熔断してリーク電流を阻止する。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例である直流電源
装置の構成を示す回路図である。図1に示した第1実施
例は、電源フューズFSを備えた交流電源入力部である
AC入力部2と、サージ電圧吸収回路3aと、ノイズ遮
断部4,整流平滑部5,DC−DCコンバータ6とによ
り構成されている。
【0018】この第1実施例が図5に示した従来例と異
なる所は、AC入力部2とノイズ遮断部4との間にサー
ジ電圧吸収回路3aを設けたことであり、ノイズ遮断部
4のバリスタZVはそのまま残してもよく、廃止しても
よい。その他の同一部分には同一符号を付している。
【0019】商用電源である交流電源1からAC入力部
2に接続された交流電力ラインは、大地アースGNDに
結ばれたニュートラルライン(以下「ラインN」とい
う)とホットライン(以下「ラインH」という)とから
なるが、日本における一般のコンセントでは両者を区別
していないため、AC入力部2の電源フューズFS側に
どちらのラインが接続されるか分らないから、電源フュ
ーズFSをそれぞれのラインに設けたものもある。
【0020】図1乃至図5は、いずれもラインHが電源
フューズFS側に接続された場合を示しているが、サー
ジ電圧の吸収及びノイズの遮断に関しては各素子が対称
型に配置されているから、ラインNが電源フューズFS
側に接続されても同様に作用する。AC入力部2を介し
て入力した交流電力は、サージ電圧吸収回路3a,ノイ
ズ遮断部4を通って整流平滑部5に達し、ダイオード・
ブリッジDBによって両波整流された後、大容量のコン
デンサC4により平滑されて1次直流電力に変換され
る。
【0021】コンデンサC4に充電された1次直流電力
は、DC−DCコンバータ6に入力し、それぞれ図示し
ないDC−DCコンバータ6内のスイッチング素子によ
り50KHz乃至200KHzの高周波断続電流になっ
て1次2次間が絶縁されたトランスの1次コイルを流
れ、電圧変換された2次側電力は再び整流平滑されリプ
ルのない2次直流電力になって負荷7に供給される。そ
の2次直流電力の電圧はスイッチング素子の駆動回路に
フィードバックされ、駆動パルスのパルス幅を制御する
ことにより所定電圧に保持されることはよく知られてい
る。
【0022】ノイズ遮断部4は、チョークコイルLと、
その入力側のアクロス・ザ・ライン・コンデンサである
コンデンサC1及び(酸化亜鉛)バリスタZVと、チョ
ークコイルLの出力側の交流電力ラインをそれぞれフレ
ームグランドFGと結ぶバイパス用のコンデンサC2,
C3とからなる。
【0023】交流電源1からの交流電力ラインにのって
侵入する外来ノイズのうち、ラインH,ラインN間のノ
ーマルモードノイズはコンデンサC1をバイパスし、チ
ョークコイルLにより阻止される。ラインH又はライン
Nの一方にのったコモンモードノイズはチョークコイル
Lにより大部分が阻止され、残ったノイズはコンデンサ
C2又はC3を通ってフレームグランドFGに落される
から、外来ノイズはノイズ遮断部4で遮断され、整流平
滑部5に達しない。
【0024】一方、DC−DCコンバータ6内のそれぞ
れ図示しないスイッチング素子により発生するスイッチ
ングノイズは、スナバ回路等により相当抑えられている
が、DC−DCコンバータ6から内部ノイズとして交流
電力ラインにリークしたノイズのうち、コモンモードノ
イズはそれぞれコンデンサC2又はC3によりフレーム
グランドFGに落され、ノーマルモードノイズはコンデ
ンサC2,C3の直列回路によりバイパスされる。さら
に残ったノイズはチョークコイルLにより阻止されるか
ら、内部ノイズもノイズ遮断部4で遮断され、交流電源
ラインには洩れない。したがって、同一の交流電源ライ
ンに接続された他の機器に障害を及ぼすことはない。
【0025】同一の交流電源ラインに接続された他の機
器、特に大電力機器のオン・オフにより発生するサージ
電圧、あるいは高圧線や避雷針への落雷により誘導され
たサージ電圧は、広い意味では外来ノイズの一種である
が一般のノイズに比べてそのピーク電圧が桁違いに大き
く、時には10KVにも達することがあり、またその電
力も瞬間的ではあるが大きい。
【0026】したがって、ノイズフィルタだけでは防ぎ
切れないから図示したようなバリスタZVを設けている
が、既に説明したように、ラインH,ラインN間に設け
たバリスタZVだけではノーマルモードのサージ電圧に
は有効であっても、コモンモードのサージ電圧に対して
は効果がない。
【0027】そのために設けたサージ電圧吸収回路3a
は、交流電力ラインであるラインH,ラインN間に接続
した第1の定電圧素子であるガスチューブアレスタ(以
下単に「アレスタ」ともいう)10,11からなる直列
回路と、アレスタ10,11の接続部とフレームグラン
ドFGとの間に接続した第2の定電圧素子であり酸化金
属バリスタの1種である酸化亜鉛バリスタ12とリーク
電流抑制素子である強化絶縁タイプのコンデンサ13と
の直列回路とから構成されている。
【0028】ガスチューブアレスタは、その特性による
放電開始電圧までは殆んど電流が流れないが、端子間電
圧が放電開始電圧を超えるとガス放電を開始し、その端
子間電圧は放電開始電圧より低い放電電圧まで下って、
放電電流の大小に関係なく略一定の放電電圧を維持す
る。端子間電圧が放電電圧より低下すると放電が停止し
て、放電開始前の状態に戻るという自己復帰性がある。
【0029】しかしながら、サージ電圧が異常に高いか
放電電流が大き過ぎる場合は、ガス放電でなくアーク放
電になって両端子間がショート状態になり、放電電圧よ
り低い電圧になっても放電が止らず、放電電極が融けて
破損して了うことがある。
【0030】酸化亜鉛バリスタは、他の酸化金属バリス
タあるいは炭化珪素バリスタと同様に、その端子間電圧
が電流の対数に略比例する特性がある。逆にいえば、電
流は端子間電圧の指数関数に略比例して変化するから、
端子間電圧が或る閾値を超えるとバリスタを流れる電流
が急激に増大する。この特性によってバリスタは定電圧
素子として使用される。
【0031】しかしながら、ガスチューブアレスタと異
なり、低い電圧でも僅かながら電流(リーク電流)が流
れ、閾値近くなると無視出来ないリーク電流が流れるか
ら、閾値を交流電源のピーク電圧より可成高くとる必要
がある。また、サージ電力を吸収する目的から見ればガ
スチューブアレスタより遙かに小型で済む利点はある
が、サージ電圧及び電力が大きい時はその電力損失によ
る発熱のため、端子間がショート状態になって了う場合
が多い。
【0032】図1に示したサージ電圧吸収回路3aは、
第1及び第2の定電圧素子がそれぞれ以上説明した特性
によって、ノーマルモードのサージ電圧に対してはアレ
スタ10,11が直列に作用して放電し、サージ電力を
吸収する。従って、アレスタ10,11がそれぞれ単体
で用いられる場合に比べてサージ耐圧及び電力量がそれ
ぞれの和になるから、破損する確率が減少し安全性が向
上する。また、万一両方共ショート状態になった時は、
電源フューズFSが如何に大容量であっても確実にとん
で、直流電源装置及び接続された機器を保護する。
【0033】ノイズ遮断部4のバリスタZVがあれば、
それとアレスタ10,11の直列回路とが並列に作用す
るから、両者の電力容量に応じてバリスタZVの閾値と
アレスタ10,11の放電電圧とのバランスを適宜とっ
てサージ電流が両者によって分流されるように設定して
おく。このようにすれば、安全性は更に向上する。
【0034】例えばアレスタ10,11の放電電圧の和
をバリスタZVの閾値より高めに設定しておけば、サー
ジ電圧の立上りで先ずバリスタZVに電流が流れ、その
端子電圧がアレスタ10,11の放電開始電圧を超える
とアレスタ10,11が放電して、バリスタZVの端子
電圧をその閾値より若干高めに維持するから、バリスタ
ZVの破壊は防止される。
【0035】ラインH(又はN)とフレームグランドF
G間にかかるコモンモードのサージ電圧に対しては、ア
レスタ10(又は11)とバリスタ12とコンデンサ1
3とが直列回路を形成して作用し、サージ電力を吸収す
る。この場合も、サージ耐圧及び電力量がそれぞれ単体
の場合に比して増大し、安全性が向上することはいうま
でもない。もし仮りに両方共ショート状態になっても、
サージ電圧が消えた後はラインH(又はN)とフレーム
グランドとの間にはコンデンサ13が残っているから交
流電源電圧による感電の危険はない。
【0036】コンデンサ13を通るサージ電流の積分値
がゼロであれば問題ないが、もし一方向の電流の積分値
が逆方向のそれより大きければ、コンデンサ13に直流
電荷が残存することになる。ここに使用される強化絶縁
タイプのコンデンサ13は、例えば交流印加電圧の定格
は400Vであってもピークで略10倍の4KVが保証
されているもので、簡単にはパンク(ショート)しな
い。しかしながら、このような場合に備えて、コンデン
サ13に並列に耐電圧性及び抵抗値の高い抵抗を設け、
残存電荷を放電させるとよい。
【0037】図2は、第2実施例の構成を示す回路図で
あり、図1に示した第1実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。図2に示した第2実施例が第
1実施例と異なる所は、第1及び第2の定電圧素子を構
成するガスチューブアレスタ及び酸化金属バリスタを交
換して配置したことであり、第2実施例においてはサー
ジ電圧吸収回路3bの第1の定電圧素子を酸化亜鉛バリ
スタ15,16で、第2の定電圧素子をアレスタ17で
それぞれ構成している。
【0038】個々の定電圧素子の特性や、ノーマルモー
ド又はコモンモードのサージ電圧に対する作用について
は第1実施例と同様であるから説明を省略する。ただ
し、ノイズ遮断部4にバリスタZVが残っている場合
は、バリスタ15,16の閾値の和がバリスタZVの閾
値と同程度か若干低めになるように設定した方がよい。
【0039】図3及び図4は、第3及び第4実施例の構
成を示す回路図であり、図1及び図2に示した第1及び
第2実施例とそれぞれ同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。図3に示した第3実施例が第1実施例
(図1)と、図4に示した第4実施例が第2実施例(図
2)とそれぞれ異なる所は、リーク電流抑制素子として
コンデンサ13の代りにフューズ18を用いたことであ
る。
【0040】第3及び第4実施例のサージ電圧吸収回路
3c及び3dにそれぞれ用いられるフューズ18の電流
容量は、直流電源装置の電力容量に応じて変る電源フュ
ーズFSと異なりその電力容量に関係なく、耐サージ電
流容量をいくらに設定するかに応じて、第1及び第2の
定電圧素子の特性と共に決定されるものであり、一般に
電源フューズFSの電流容量に比べて小さく設定されて
いる。
【0041】したがって、コモンモードのサージ電圧に
よって、ラインHに接続されているアレスタ10又はバ
リスタ15、あるいはラインNに接続されているアレス
タ11又はバリスタ16のいずれかと、第2の定電圧素
子であるバリスタ12又はアレスタ17との直列回路を
形成する第1及び第2の定電圧素子が両方ともショート
状態になった時には、そのリーク電流によって電源フュ
ーズFSがとばない場合でも、フューズ18は確実に熔
断してリーク電流を遮断し、感電を防止する。
【0042】以上説明した第1乃至第4実施例について
まとめて考察すると、いずれもノーマルモード及びコモ
ンモードのサージ電圧に対して2個の定電圧素子が直列
に作用するから、サージ電圧及び電力によって破損又は
ショート状態になる確率が低くなり、安全性が高い。実
験から、例えばAC200V入力の直流電源装置におい
て、ガスチューブアレスタ10,11,17の放電開始
電圧を700V乃至2400V、酸化亜鉛バリスタ1
2,15,16の閾値を50V乃至470V、コンデン
サ13の容量を1000pF乃至4700pFの各範囲
での組合せで良好な結果が得られた。
【0043】もし、直列に作用した2個の定電圧素子の
いずれかがショート状態になったとしても、他の定電圧
素子が自己復帰しているから、フレームグランドに触れ
ても感電することはない。万一、2個の定電圧素子がい
ずれもショート状態になっても、リーク電流抑制素子で
あるコンデンサ、又は熔断したフューズが、リーク電流
を抑制(又は遮断)するから、感電の危険がなく安全性
が保たれる。
【0044】さらに、直流電源装置の各素子をサージ電
圧による破壊から確実に防護するようにバリスタの閾値
やアレスタの放電開始電圧を低く設定し、その電流(電
力)容量を大きく設定したため、バリスタの交流電源電
圧によるリーク電流が増えたとしても、フレームグラン
ドに対しては必ずアレスタが直列に入っているからリー
ク電流が流れず感電する恐れはない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による直流
電源装置は、サージ電圧吸収回路の定電圧素子の容量を
大きく設定しても、万一サージ電圧により定電圧素子が
ショート状態になった時にリーク電流を抑制し、安全
性,信頼性を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直流電源装置の第1実施例の構
成を示す回路図である。
【図2】この発明による直流電源装置の第2実施例の構
成を示す回路図である。
【図3】この発明による直流電源装置の第3実施例の構
成を示す回路図である。
【図4】この発明による直流電源装置の第4実施例の構
成を示す回路図である。
【図5】直流電源装置の従来例の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 交流電源 2 AC入力部(交
流電源入力部) 3a,3b,3c,3d サージ電圧吸収回路 5 整流平滑部 6 DC−DCコン
バータ 10,11 ガスチューブアレスタ(第1の定電圧素
子) 12 酸化亜鉛バリスタ(酸化金属バリスタ,第2の定
電圧素子) 13 コンデンサ(リーク電流抑制素子) 15,16 酸化亜鉛バリスタ(酸化金属バリスタ,第
1の定電圧素子) 17 ガスチューブアレスタ(第2の定電圧素子) 18 フューズ(リーク電流抑制素子) GND 大地アース FG フレームグラ
ンド FS 電源フューズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 3/28 C 8726−5H E 8726−5H 7/06 G 9180−5H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源フューズを備えた交流電源入力部
    と、該入力部から入力する交流電力を整流平滑する整流
    平滑部と、該整流平滑部により整流平滑された1次直流
    電力を所定電圧の安定化直流電力に変換して負荷に出力
    するDC−DCコンバータとを備えた直流電源装置にお
    いて、 前記交流電源入力部と前記整流平滑部との間の交流電力
    ライン間に第1の定電圧素子を2個直列にして接続し、
    該2個の第1の定電圧素子相互の接続部とフレームグラ
    ンドとの間に第2の定電圧素子とリーク電流抑制素子と
    の直列回路を接続してなるサージ電圧吸収回路を設けた
    ことを特徴とする直流電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の直流電源装置において、
    前記第1の定電圧素子をガスチューブアレスタ、前記第
    2の定電圧素子を酸化金属バリスタによりそれぞれ構成
    したことを特徴とする直流電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の直流電源装置において、
    前記第1の定電圧素子を酸化金属バリスタ、前記第2の
    定電圧素子をガスチューブアレスタによりそれぞれ構成
    したことを特徴とする直流電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の直
    流電源装置において、前記リーク電流抑制素子をコンデ
    ンサ又はフューズで構成したことを特徴とする直流電源
    装置。
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