JP3392915B2 - 電子機器用電源装置 - Google Patents

電子機器用電源装置

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JP3392915B2 JP17773893A JP17773893A JP3392915B2 JP 3392915 B2 JP3392915 B2 JP 3392915B2 JP 17773893 A JP17773893 A JP 17773893A JP 17773893 A JP17773893 A JP 17773893A JP 3392915 B2 JP3392915 B2 JP 3392915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器等の電子機器
に用いる、交流を直流に変換する電源装置に関し、特
に、該電源装置より給電を受ける電気回路の、内外来サ
ージ電圧による破壊を防止するためのサージ電圧吸収回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なサージ電圧吸収回路は、実開昭
63−198384号公報の図1中に示されるように、
交流入力端間や交流入力端と接地間にバリスタを入れた
ものである。
【0003】この種のサ−ジ電圧吸収回路を、図に示
す従来例を参照して説明する。なお、説明の都合上、ホ
ットラインHをラインL、バリスタZNR1をB1とし
て説明する。OA機器等の電子機器の電源は、小型化,
軽量化,高効率化等の要求に従いスイッチングレギュレ
ータ方式を採用している。スイッチングレギュレータ
は、従来方式のドロッパータイプに比べて、コンバータ
用トランスT1が高周波(50KHz〜200KHz)で駆動するこ
と、制御が断続であるために損失が少ないこと等で小型
化,軽量化高効率化が可能となり最近のOA機器等の電
子機器の電源はそのほとんどがスイッチングレギュレー
タ方式を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスイッチングレギュレータにおいても、以下のよう
な問題がある。たとえば、落雷による誘導サージ電圧の
侵入,工作機械,エアコン等パワーの大きな電子機器の
オン,オフによるサージ電圧の侵入等がある。これらの
サージ電圧が交流入力ラインL/ニュートラルN間、ラ
インL/フレームグランドFG(接地)間、ニュートラ
ルN/フレームグランドFG間に侵入した場合、このサ
ージ電圧は場合によっては10KVに達することもあ
り、これによりスイッチングトランジスタ等の半導体素
子が破壊される危険性がある。
【0005】また、スイッチングレギュレータ自身がノ
イズを発生する。ノイズを発生するスイッチング素子近
傍にスナバー回路(D1,R1,C5)を設けて低減し
ているものの、交流入力端から電源外部へ流出するノイ
ズを抑えるために交流入力部でのノイズ低減も必要であ
る。これらを低減するために、交流入力部にノイズフィ
ルタ(アクロスザラインコンデンサC1,コモンモード
チョークコイルL1,ラインバイパスコンデンサC2,
C3や、交流入力L/N間に配置された酸化金属バリス
タB1)を設けて、流出入ノイズやサージ電圧を吸収し
低減している。このように配置されたノイズフィルタ
は、スイッチング電源から外部へ流出する伝導ノイズ
(雑音端子電圧)や放射ノイズ(電界,磁界)およびサ
ージ電圧を抑制するばかりでなく、外部からのノイズや
サージ電圧の侵入に対しても電子機器を保護する役目を
持っている。交流入力端子に接続されたラインL/N間
に侵入したノーマルモードのサージ電圧のエネルギー
は、これらノイズフィルタ要素の各素子や、特に、双方
向性素子である酸化金属バリスタB1のバリスタ電圧で
クランプされ、それ以上のサージ電圧のエネルギーはバ
リスタ内部で大半は吸収される。交流入力ラインL/フ
レームグランドFG間、交流入力ニュートラルN/フレ
ームグランドFG間に侵入するコモンモードのサージ電
圧に対しては、ノイズフィルタ部のラインバイパスコン
デンサC2,C3及びこれらと並列となるよう配置され
た酸化金属バリスタZNR2,ZNR3に、サ−ジ電圧
吸収効果が期待されている。しかしながらこれらの素子
(ラインバイパスコンデンサC2,C3,酸化亜鉛バリ
スタZNR2,ZNR3)はリーク電流が大きく、リー
ク電流の規格オーバーやこれによる感電の危険性が高い
等の不具合を生じることもある。そのうえ、酸化金属バ
リスタZNR2,ZNR3の耐量をこえる内外来サージ
電圧エネルギーが印加された場合、酸化金属バリスタは
ショートモードで故障するので、図に示す従来例の場
合においては、電源回路の故障のみならず一次ラインの
地絡となり、火災,感電の危険等、該電源回路を内蔵す
る電子機器の安全性、信頼性上大きな問題であった。
【0006】本発明の目的は、落雷等による内外来サー
ジ電圧の侵入があっても、半導体等の損傷もなくて、安
全性,信頼性の高いOA機器等電子機器用の電源装置を
提供しようとするものである。より具体的には、スイッ
チングレギュレータ方式の電源装置の、コモンモード,
ノーマルモードの内外来サージ電圧耐量を改善すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施態様は、
交流入力端(L,N)に接続された過電流保護用フューズ
(F1)と、該フュ−ズ(F1)を介した交流入力を整流平滑す
る整流平滑回路(D)と、整流平滑された非安定直流を安
定化直流出力に変換するDC−DCコンバータと、前記
交流入力端(L,N)と前記整流平滑回路(D)の間に配置され
たサージ電圧吸収回路を含むノイズフィルタ回路(2)
と、を備えた電子機器用電源装置において、前記サ−ジ
電圧吸収回路は、前記過電流保護用フューズ(F1)が接続
されたラインに一端が電気的に連続であって他端がフレ
ームグランド(FG)に電気的に連続な、放電電極からなる
定電圧素子(A)と酸化金属バリスタ(B)との第1の
列回路,前記一対の交流入力端のもう1つに一端が電気
的に連続かつ他端がフレームグランドに電気的に連続
あって前記一対の交流入力端間で第1の直列回路と直列
接続である、第1の直列回路の各要素とは別個の放電電
極からなる定電圧素子(A)と酸化金属バリスタ(B)と
第2の直列回路、および、前記一対の交流入力端間に
配置されたもう1つの酸化金属バリスタ(B)、を含む
ことを特徴とする。カッコ内の記号は、図面に示す実施
例の対応要素に付したものである。
【0008】
【作用】交流入力端子の1つL/フレームグランドFG
間、あるいは交流入力端子のもう1つN/フレームグラ
ンドFG間にコモンモードのサージ電圧が侵入すると、
ラインL/定電圧素子(A)と酸化金属バリスタ(B)と
第1の直列回路/フレームグランドFGという経路、
あるいはラインN/定電圧素子(A)と酸化金属バリス
タ(B)との第2の直列回路/フレームグランドFGと
いう経路でサージエネルギーは吸収される。各直列回路
の酸化金属バリスタ(B),(B)は、低電圧で導通する
ので、コモンモードのサージのその大半を定電圧素子(A
),(A)が吸収する。したがって各直列回路の酸化金
属バリスタ(B),(B)の負但は軽く破損の可能性は皆
無である。またこれらの酸化金属バリスタ(B),(B)
はサージ電圧が吸収された後の定電圧素子(A),(A)
による続流を短時間で遮断するので、過大なサージ電圧
のみを効率よく確実に、しかも安全に吸収する。
【0009】ラインLとN間にノーマルモードのサージ
電圧が侵入してきた場合、定電圧素子としてサージ応答
特性の優れた酸化金属バリスタ(B 1 )のバリスタ電圧でク
ランプされ、それ以上のサージエネルギーは酸化金属バ
リスタ(B 1 )内部で吸収される。
【0010】また、定電圧素子(A ),(A ),酸化金属
バリスタ(B ),(B )が、ラインLとNの間に直列に接
続されているので、ラインLとN間にサ−ジ電圧が加わ
った場合、これが、酸化金属バリスタ(B 1 )に加えて上記
4者(A ),(A ),(B ),(B )の直列回路によっても
吸収される。したがってラインL/N間に加わるノーマ
ルモードのサージ電圧吸収に対しても効果があり、サー
ジ耐量が向上する。酸化金属バリスタB およびB
は、ノーマルモードのサージ電圧が吸収された後の、
ガスチュ−ブアレスタA およびA の放電によるノー
マルモードの続流を短時間に防止する。
【0011】したがって、交流入力端子(L)/フレー
ムグランドFG間及び交流入力端子(N)/フレームグ
ランドFG間に加わるコモンモードの内外来サージ電圧
に対して、そのサージ耐量が大きく向上する。また、交
流入力端子(L)/(N)間に印加されたノーマルモー
ドのサージ電圧に対するサージ耐量が向上する。
【0012】本発明の他の目的および特徴ならびに他の
実施態様は、図面を参照した以下の実施例の説明より明
らかになろう。
【0013】
【実施例】(実施例1) 図1に本発明の第1実施例を示す。図1に示す回路にお
いて、従来例と同一又は対応の要素には同一の符号を付
した。図1において、OA機器等電子機器用のスイッチ
ングレギュレータ方式の電源装置は、入力部1とノイズ
フィルタ部2と整流平滑部3とコンバータ部4とで構成
され、入力された交流電圧は整流平滑部3で整流および
平滑化されコンバータ部4で変換されて安定化された直
流出力Voutを出力する。安定化された直流出力Vout
は、OA機器等電子機器の制御用電源や駆動用電源とし
て使われる。スイッチングレギュレータの詳細動作につ
いては、一般的なので省略する。
【0014】入力部1では、一対の交流入力端の1つに
接続したラインLに過電流保護用フューズF1が配置さ
れている。そのフューズF1の後と、フレームグラウン
ドFGとの間に、ガスチュ−ブアレスタA と酸化金属
バリスタB との直列回路が配置されている。すなわち
ガスチュ−ブアレスタA の一端がフューズF1と接続
されたラインに接続され、アレスタA の他端にバリス
タB の一端が接続され、バリスタB の他端がフレ−
ムグラウンドFGに接続されている。ニュ−トラルN
と、フレームグラウンドFGとの間に、ガスチュ−ブア
レスタA と酸化金属バリスタB との直列回路が配置
されている。すなわちガスチュ−ブアレスタA の一端
がニュ−トラルNに接続され、アレスタA の他端にバ
リスタB の一端が接続され、バリスタB の他端がフ
レ−ムグラウンドFGに接続されている。
【0015】交流入力端のそれぞれに接続したラインL
およびニュ−トラルNの間には、従来と同様に、ノーマ
ルモードサージ電圧吸収用として、酸化金属バリスタB
1が配置されている。このバリスタB1の導通電圧(バリ
スタ電圧)は、交流入力電圧に応じて200Vから500Vく
らいのものが使用される。その後にノーマルモードノイ
ズ低減用として、ラインLとニュートラルN間にアクロ
スザラインコンデンサCが配置されている。その後に
ノーマルモードノイズ低減用として、ラインLとニュー
トラルN間にコモンモードチョークコイルLが、また
ラインLとフレームグラウドFG間及びニュートラルN
とフレームグラウドFG間にラインバイパスコンデンサ
,Cがそれぞれ配置されている。ノイズフィルタ
部2を通過した交流入力は、ダイオードブリッジDにて
整流されコンデンサCにて平滑化されて非安定直流電
圧となる。この非安定直流電圧が、コンバータ部4のD
C−DCコンバータにて安定化されて直流電圧Voutと
なり、出力される。安定化された直流出力Voutは電子
機器の制御用電源や駆動用電源として使われる。
【0016】ラインLとニュートラルN間にノーマルモ
ードのサージ電圧が侵入してきた場合、定電圧素子とし
てサージ応答特性の優れた酸化金属バリスタB1のバリ
スタ電圧でクランプされ、それ以上のサージエネルギー
は酸化金属バリスタB1内部で吸収される。侵入したサ
ージエネルギーが極めて大きく、酸化金属バリスタB1
のサージ耐量を越えるようなサージエネルギーが侵入し
た場合、酸化金属バリスタB1がショートモードでの破
壊となり、入力部1のフューズF1が切れて電子機器等
のシステムのダウンとなる場合もある。電力中央研究所
によれば、避雷器に於ける放電電流は、ほとんど200A
以下であり、200Aを越すものは5%と報告されてい
る。具体的には、放電電流200Aに対して安全係数を5
〜6倍とってサージ電流耐量1000A,1250Aのものから
酸化金属バリスタを選定すればエネルギー耐量も十分で
あり、酸化金属バリスタB1のショートモード破壊に伴
うシステムのダウンは皆無とする事ができる。特に高信
頼度を要求される場合は上記、安全係数をさらに上げて
酸化金属バリスタB1を選定すれば信頼度を向上するこ
とができる。具体的には酸化金属バリスタB1のサージ
耐量(サージ電流耐量、エネルギー耐量)を大きく選ぶ
ことで危険性は回避できて、信頼度が向上する。
【0017】図において、ガスチュ−ブアレスタ
,およびAは放電電圧が2000Vから4000Vのも
の、酸化金属バリスタB,およびBはバリスタ電圧
が10Vから500Vくらいのものである。交流入力ライン
L/フレームグランドFG間、及びニュートラルN/フ
レームグランドFG間にコモンモードのサージ電圧が侵
入した場合について説明する。まず、交流入力ラインL
からのサージ電圧侵入時、ラインL/ガスチュ−ブアレ
スタAと酸化金属バリスタBの直列回路/フレーム
グランドFGという経路で、サージエネルギーがガスチ
ュ−ブアレスタAと酸化金属バリスタBで吸収され
る。また、交流入力ニュートラルNからのサージ電圧侵
入時には、ニュートラルN/ガスチュ−ブアレスタA
と酸化金属バリスタBの直列回路/フレームグランド
FGという経路で、ガスチュ−ブアレスタAと酸化金
属バリスタBの直列回路により、サージエネルギーは
吸収される。
【0018】従来例でも説明したように酸化金属バリス
タBはそのほとんどがショートモードでの破損であ
る。第実施例で用いる酸化金属バリスタBおよびB
の場合は、それとガスチュ−ブアレスタAおよびA
との電圧比から、コモンモードのサージの大半をガス
チュ−ブアレスタAおよびAが吸収するので酸化金
属バリスタBおよびBの負担は軽く破損の可能性は
皆無である。また、酸化金属バリスタBおよびB
は、サージ電圧が吸収された後の、ガスチュ−ブアレ
スタAおよびAの放電による続流を短時間に防止す
るので、ガスチュ−ブアレスタAと酸化金属バリスタ
との直列回路、および、ガスチュ−ブアレスタA
と酸化金属バリスタBとの直列回路のそれぞれが、過
大なサージ電圧を確実に、かつ効率よく安全に吸収す
る。
【0019】また、ガスチュ−ブアレスタA,酸化金
属バリスタB,ガスチュ−ブアレスタAおよび酸化
金属バリスタBが、ラインLとニュ−トラルNの間に
直列に接続されているので、ラインLとニュートラルN
間にサ−ジ電圧が加わった場合、これが、酸化金属バリ
スタBに加えて上記4者の直列回路によっても吸収さ
れる。したがってラインL/ニュートラルN間に加わる
ノーマルモードのサージ電圧吸収に対しても効果があ
り、サージ耐量が向上する。
【0020】第実施例によれば、交流入力ラインL/
フレームグランドFG間及び交流入力ニュートラルN/
フレームグランドFG間に印加されたコモンモードの内
外来サージ電圧に対するサージ耐量が大きく向上し、ま
た、交流入力ラインL/ニュ−トラルN間に印加された
ノーマルモードのサージ電圧に対するサージ耐量が向上
する。
【0021】(実施例) 図に第実施例を示す。図に示す第実施例との違
いは、ノイズフィルタ部2のなかのコモンモードサージ
電圧吸収回路の、酸化金属バリスタBおよびBをそ
れぞれ、低抵抗値の抵抗RおよびRに置換した点に
ある。その他の回路構成は図に示す第実施例と同一
である。抵抗R,Rとしては1Ωから10Ωくら
い、電力では1から10Wのものを使用する。交流入力
ラインLからのサージ電圧侵入時、ラインL/ガスチュ
−ブアレスタAと抵抗Rとの直列回路/フレームグ
ランドFGという経路で、ガスチュ−ブアレスタA
抵抗Rとの直列回路が、サージエネルギーを吸収す
る。交流入力ニュートラルNからのサージ電圧侵入時に
は、ニュ−トラルN/ガスチュ−ブアレスタA10と抵
抗Rとの直列回路/フレームグランドFGという経路
で、ガスチュ−ブアレスタA10と抵抗Rとの直列回
路が、サージエネルギーを吸収する。
【0022】抵抗RおよびRは抵抗値が低く、コモ
ンモードのサージの大半をガスチュ−ブアレスタA
はA10で吸収するので、抵抗RおよびRの負担は
軽く破損の可能性は皆無である。さらに安全性を高める
は、温度フューズ内タイプの抵抗を使用しても良
い。抵抗RおよびR、実質上ガスチュ−ブアレスタ
又はA10がサージ電圧を吸収した後の、それらの
放電(続流)を短時間に遮断するのに寄与し、ガスチュ
−ブアレスタAおよびA10のそれぞれと抵抗R
よびRのそれぞれとの直列回路のそれぞれが、過大な
サージ電圧を確実に、かつ効率よく安全に吸収する。
【0023】また、ガスチュ−ブアレスタA,抵抗R
,ガスチュ−ブアレスタA10および抵抗Rが、ラ
インLとニュートラルN間に直列に配置されているの
で、これらの直列回路でもサージエネルギーが吸収さ
れ、ラインLとニュートラルN間に配置された酸化金属
バリスタBの負担が軽減され、ノーマルモードのサー
ジ電圧吸収に対しても効果が大きく、サージ耐量が向上
する。
【0024】第実施例によれば、交流入力ラインL/
フレームグランドFG間及び交流入力ニュートラルN/
フレームグランドFG間に印加されたコモンモードの内
外来サージ電圧に対するサージ耐量が大きく向上し、ま
た、交流入力ラインL/ニュ−トラルN間に印加された
ノーマルモードのサージ電圧に対するサージ耐量が向上
する。
【0025】上述のガスチュ−ブアレスタに代えて、プ
リント配線板の導体パターンにて形成した放電電極を、
定電圧素子として用いることができる。ガスチュ−ブア
レスタにかえる導体パターンの放電電極の電極間ギャッ
プは、1.5mmから4mmの範囲内である。この範囲
内の特定値を選定する条件は、所要サージ耐電圧,入力
電圧および適用安全規格等である。交流入力部1のライ
ンL及びニュートラルNとフレームグランドFG間の絶
縁距離は、適用安全規格および意図する安全性等により
決める。ここで重要なのは、電極間ギャップよりも、交
流入力ラインL,NとフレームグランドFGとの絶縁距
離を0.5mmから2mm大きく設定することである。
このような構成とすることで、回路要素が簡素化され、
つ実施例で説明した効果をほとんどそこなうことなく
発揮できる。
【0026】
【発明の効果】本発明の電子機器用電源装置は、サージ
応答特性が良くサ−ジエネルギーの吸収も確実で、サー
ジ電圧吸収の信頼性が高い。
【0027】上述の第1実施例では、ラインLとニュー
トラルN間にノーマルモードのサ−ジ電圧が加わった場
合、これが、酸化金属バリスタB によって吸収され
る。それに加えて、定電圧素子A ,A および酸化金
属バリスタB ,B の4者の直列回路によっても吸収
される。したがってラインL/ニュートラルN間に加わ
るノーマルモードのサージ電圧吸収に対しても効果があ
り、ノーマルモードのサージ耐量が向上する。酸化金属
バリスタB およびB は、ノーマルモードのサージ電
圧が吸収された後の、定電圧素子A およびA の放電
によるノーマルモードの続流を短時間に防止する。
【0028】上述の第2実施例では、ラインLとニュー
トラルN間にノーマルモードのサ−ジ電圧が加わった場
合、これが、酸化金属バリスタB によって吸収され
る。それに加えて、定電圧素子A ,A 10 および抵抗
,R の4者の直列回路によっても吸収される。し
たがってラインL/ニュートラルN間に加わるノーマル
モードのサージ電圧吸収に対しても効果があり、ノーマ
ルモードのサージ耐量が向上する。抵抗R およびR
は、ノーマルモードのサージ電圧が吸収された後の、定
電圧素子A およびA 10 の放電によるノーマルモード
の続流を短時間に防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す電気回路図であ
る。
【図2】 本発明の第2実施例を示す電気回路図であ
る。
【図3】 従来の電源装置の1つの構成を示す電気回路
図である。
【符号の説明】
〜A10:ガスチュ−ブアレスタ B〜B:酸化金属バリスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02M 7/06 H02M 7/06 A

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の交流入力端の1つに接続された過
    電流保護用フューズと、該フュ−ズを介した交流入力を
    整流平滑する整流平滑回路と、整流平滑された非安定直
    流を安定化直流出力に変換するDC−DCコンバータ
    と、前記交流入力端と前記整流平滑回路の間に配置され
    たサージ電圧吸収回路を含むノイズフィルタ回路と、を
    備えた電子機器用電源装置において、 前記サ−ジ電圧吸収回路は、前記過電流保護用フューズ
    が接続されたラインに一端が電気的に連続であって他端
    がフレームグランドに電気的に連続な、放電電極からな
    る定電圧素子と酸化金属バリスタとの第1の直列回路,
    前記一対の交流入力端のもう1つに一端が電気的に連続
    かつ他端がフレームグランドに電気的に連続であって前
    記一対の交流入力端間で第1の直列回路と直列接続であ
    る、第1の直列回路の各要素とは別個の放電電極からな
    る定電圧素子と酸化金属バリスタとの第2の直列回路、
    および、前記一対の交流入力端間に配置されたもう1つ
    酸化金属バリスタ、を含むことを特徴とする電子機器
    用電源装置。
  2. 【請求項2】 一対の交流入力端の1つに接続された過
    電流保護用フューズと、該フュ−ズを介した交流入力を
    整流平滑する整流平滑回路と、整流平滑された非安定直
    流を安定化直流出力に変換するDC−DCコンバータ
    と、前記交流入力端と前記整流平滑回路の間に配置され
    たサージ電圧吸収回路を含むノイズフィルタ回路と、を
    備えた電子機器用電源装置において、 前記サ−ジ電圧吸収回路は、前記過電流保護用フューズ
    が接続されたラインに一端が電気的に連続であって他端
    がフレームグランドに電気的に連続な、放電電極からな
    る定電圧素子と抵抗との直列回路前記一対の交流入力
    端のもう1つに一端が電気的に連続であって他端がフレ
    ームグランドに電気的に連続な、放電電極からなる定電
    圧素子と抵抗との直列回路、および、前記一対の交流入
    力端間に配置された酸化金属バリスタ、を含むことを特
    徴とする電子機器用電源装置。
  3. 【請求項3】 放電電極からなる定電圧素子は、ガスチ
    ューブアレスタである請求項1又は請求項記載の電子
    機器用電源装置。
  4. 【請求項4】 放電電極からなる定電圧素子は、プリン
    ト配線板上にプリント導体パタ−ンで形成された、請求
    項1又は請求項記載の電子機器用電源装置。
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