JPH05304077A - 位置合わせ方法 - Google Patents

位置合わせ方法

Info

Publication number
JPH05304077A
JPH05304077A JP4297121A JP29712192A JPH05304077A JP H05304077 A JPH05304077 A JP H05304077A JP 4297121 A JP4297121 A JP 4297121A JP 29712192 A JP29712192 A JP 29712192A JP H05304077 A JPH05304077 A JP H05304077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
coordinate
alignment
processing
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4297121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3339079B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Irie
信行 入江
Eiji Takane
栄二 高根
Shigeru Hirukawa
茂 蛭川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP29712192A priority Critical patent/JP3339079B2/ja
Publication of JPH05304077A publication Critical patent/JPH05304077A/ja
Priority to US08/360,028 priority patent/US5525808A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3339079B2 publication Critical patent/JP3339079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のショット領域が配列されたウエハの全
面でアライメント精度を向上させる。 【構成】 位置合わせすべきショット領域ESiと、9
個のサンプルショットSA1 〜SA9 の各々との間の距
離LK1〜LK9に応じて、サンプルショットSA1〜SA
9 の各座標位置に重み付けを行い、この重み付けされた
複数の座標位置を統計演算することによりパラメータa
〜fを算出する。このパラメータa〜fを用いてショッ
ト領域ESiの座標位置を決定し、この決定された座標
位置に従ってウエハWの移動位置を制御することによ
り、露光位置に対してショット領域ESiを位置合わせ
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上に規則的に配列
された複数の処理領域(ショット領域、チップパターン
等)の各々を所定の基準位置に対して順次位置合わせす
る方法に関し、特に半導体素子や液晶表示素子製造のリ
ソグラフィ工程で使用されるマスクのパターンを感光基
板に転写するための露光装置に好適な位置合わせ方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ステップアンドリピート方式、ま
たはステップアンドスキャン方式等の露光装置、ウエハ
プローバ、あるいはレーザリペア装置等においては、基
板上に規則的(マトリックス状)に配列された複数のチ
ップパターン領域(ショット領域)の各々を、基板の移
動位置を規定する静止座標系(すなわち2組のレーザ干
渉計によって規定される直交座標系)内の所定の基準点
(例えば、各種装置の加工処理点)に対して極めて精密
に位置合わせ(アライメント)する必要がある。特に露
光装置では、マスクまたはレチクル(以下、レチクルと
称す)に形成されたパターンの露光位置に対して基板
(半導体ウエハやガラスプレート等)をアライメントす
るに際して、製造段階のチップでの不良品の発生による
歩留りの低下を防止するように、その位置合わせ(アラ
イメント)精度を常に高精度かつ安定に維持しておくこ
とが望まれている。
【0003】通常、リソグラフィ工程ではウエハ上に1
0層以上の回路パターン(レチクルパターン)を重ね合
わせ露光するが、各層間でのアライメント(重ね合わ
せ)精度が悪いと、回路上の特性に不都合が生じ得る。
すなわちチップが所期の特性を満足せず、最悪の場合に
はそのチップが不良品となり、歩留りを低下させ得る。
そこで露光工程では、ウエハ上の複数のショット領域の
各々に予めアライメント用マークを付設しておき、重ね
合わせ露光すべきレチクルパターンを基準としてそのマ
ーク位置(座標値)を検出する。しかる後、このマーク
位置情報に基づいてウエハ上の1つのショット領域をレ
チクルパターンに対して位置合わせ(位置決め)するウ
エハアライメントが行われる。
【0004】ウエハアライメントには大別して2つの方
式があり、1つはウエハ上のショット領域毎にそのアラ
イメントマークを検出して位置合わせを行うダイ・バイ
・ダイ(D/D)アライメント方式である。もう1つ
は、ウエハ上のいくつかのショット領域のみのアライメ
ントマークを検出してショット配列の規則性を求めるこ
とで、各ショット領域を位置合わせするグローバル・ア
ライメント方式である。現在のところ、デバイス製造ラ
インではスループットとの兼ね合いから、主にグローバ
ル・アライメント方式が使用されている。特に現在で
は、例えば特開昭61─44429号公報、特開昭62
─84516号公報等に開示されているように、ウエハ
上のショット配列の規則性を統計的手法によって精密に
特定するエンハンスド・グローバル・アライメント(E
GA)方式が主流となっている。
【0005】EGA方式とは、1枚のウエハにおいて予
め特定ショット領域として選択された複数個(3個以上
必要であり、通常10〜15個程度)のショット領域の
みの座標位置を計測し、これらの計測値から統計演算処
理(最小二乗法等)を用いてウエハ上の全てのショット
領域の座標位置(ショット配列)を算出した後、この算
出したショット配列に従って一義的にウエハステージを
ステッピングさせていくものである。このEGA方式は
計測時間が短くて済み、ランダムな計測誤差に対して平
均化効果が期待できるという長所がある。
【0006】ここで、EGA方式で行われている統計処
理方法について簡単に述べる。さて、ウエハ上のm(m
≧3なる整数)個の特定ショット領域(サンプルショッ
ト)の設計上の配列座標を(Xn、Yn)(n=1、
2、・・・・、m)とし、設計上の配列座標からのずれ(Δ
Xn、ΔYn)について線形モデル、すなわち、
【0007】
【数1】
【0008】を仮定する。さらに、m個のサンプルショ
ットの各々の実際の配列座標(計測値)を(Δxn 、Δ
n )としたとき、このモデルを当てはめたときの残差
の二乗和Eは次式で表される。
【0009】
【数2】
【0010】そこで、この式を最小にするようなパラメ
ータa、b、c、d、e、fを求めれば良い。EGA方
式では、上記の如く算出されたパラメータa〜fと設計
上の配列座標とに基づいて、ウエハ上の全てのショット
領域の配列座標が算出されることになる。以上のよう
に、EGA方式ではウエハ上のショット配列誤差が線形
であるものとして扱っている、換言すればEGA演算は
線形な1次近似である。このため、ウエハ上の局所的な
配列誤差変動、すなわち非線形な要因には対応しきれな
いといった問題があった。そこで、例えば特開昭62─
291133号公報に開示されているように、ウエハ上
の局所的な部分領域(ブロック)内に存在する少なくと
も3個のショット領域をサンプルショットとして指定し
てその座標位置を求め、これら複数の座標位置をEGA
演算(統計演算)することで、当該ブロック内の全ての
ショット領域の座標位置(ショット配列)を算出する、
いわゆるブロック化EGA(B−EGA)方式が提案さ
れている。B−EGA方式は、位置合わせすべきショッ
ト領域毎に、EGA演算で使用するサンプルショットを
変えていくことに特徴がある。例えば、位置合わせすべ
きショット領域から近い順に、3個以上のショット領域
をサンプルショットとして指定し、この指定したサンプ
ルショットの各計測値を使用する。これによって、ウエ
ハ上の局所的な配列誤差の変動(非線形性)に対応する
ことが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来技術においては、位置合わせすべきショット領域
毎にEGA演算で使用するサンプルショットを選択する
処理を計算機で行うと、当該処理のための計算量が膨大
になるといった問題点がある。また、ブロック内でショ
ット領域毎にそのサンプル・ショットの選択を最適化す
ることは難しい。従って、B−EGA方式は局所的な配
列誤差の変動(非線形な歪み)に対応可能であるが、こ
れより得られるアライメント精度は要求精度を十分満足
するものとは言えない。さらに、B−EGA方式ではシ
ョット領域毎にサンプルショットを変更するため、1枚
のウエハにおけるサンプルショット数が大幅に増加する
ことになり、1枚のウエハに対する処理時間が長くなっ
てスループットが低下するという問題点もある。
【0012】また、ウエハをホルダ(保持部材)を介し
てウエハステージ上に載置する際、例えば熱処理等によ
ってウエハが大きく反っていると、ウエハの周辺部はホ
ルダに吸着されるが、中央部はホルダに吸着されずに浮
き上がることがある。従って、上記現象が生じているウ
エハ上のショット領域、特に中央部付近の各ショット領
域は、全面がホルダに吸着されているウエハ上の対応す
るショット領域に比べて、見掛け上ウエハの中心から遠
ざかる方向に相対的に横シフト(位置ずれ)しているこ
とになる。
【0013】ここで、上記現象に起因した非線形な歪み
が生じているウエハに対してB−EGA方式を適用する
場合、ウエハのどの部分が浮き上がっているのかが明確
に判っていれば、非線形な歪みに対応してそのアライメ
ント精度の低下をある程度防止することができる。しか
しながら、ここでも上記と同様の問題(計算量やサンプ
ルショットの増大等)が生じるとともに、実際にはウエ
ハの浮き上がっている(膨らんでいる)部分を特定する
ことは難しい。つまり、B−EGA方式ではウエハ上の
複数のショット領域のブロック分けを最適化することが
できないので、B−EGA方式を適用しても所望のアラ
イメント精度を得ることは難しい。
【0014】尚、非線形な歪みが生じているウエハに対
して、EGA方式のような1次近似ではなく、例えば高
次関数を用いた非線形近似を適用すれば、アライメント
精度の低下を防止できる。しかしながら、この場合には
EGA方式に比べてサンプルショット数を大幅に増やさ
なければならず、マーク計測に時間がかかってスループ
ットが低下するといった問題が生じる。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
であり、局所的な配列誤差(非線形な歪み)が存在する
ウエハであっても、サンプルショット数が少なくて済
み、かつ計算量を抑えながら、所定の基準位置に対して
全てのショット領域を高精度、高速にアライメント可能
な位置合わせ方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ため本発明の第1の位置合わせ方法では、基板上に規則
的に配列された複数の処理領域の各々を、基板の移動位
置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に対して位
置合わせするのに先立ち、基板上の複数の処理領域のう
ち、予め特定処理領域として選択した少なくとも3つの
処理領域の静止座標系上における座標位置を計測する。
さらに基板上の処理領域毎に、当該処理領域(中心点)
と少なくとも3つの特定処理領域(サンプルショット)
の各々との間の距離に応じて、少なくとも3つの特定処
理領域の静止座標系上における座標位置の各々に重み付
けを行い、かつこの重み付けされた複数の座標位置を統
計演算(最小二乗法、又は単純なる平均化処理等)する
ことにより、基板上の複数の処理領域の各々の静止座標
系上における座標位置を決定することとした。
【0017】特に第1の位置合わせ方法では、基板上の
任意の処理領域の静止座標系上での座標位置を決定する
際、当該処理領域までの距離が短い特定処理領域ほど、
そのアライメントデータ(座標位置)には大きな重み付
けを行うようにする。また、特定処理領域の各アライメ
ントデータに与える重みは、基板の変形状態、すなわち
非線形な歪み量に応じて変更するようにする。
【0018】また、本発明の第2の位置合わせ方法で
は、設計上の配列座標に従って基板上に規則的に配列さ
れた複数の処理領域の各々を、前記基板の移動位置を規
定する静止座標系内の所定の基準位置に対して位置合わ
せするのに先立ち、複数の処理領域のうち、予め特定処
理領域として選択した少なくとも3つの処理領域の静止
座標系上における座標位置を計測する。さらに基板上の
処理領域毎に、当該処理領域と基板上で予め規定された
所定の着目点との間の距離(第1情報)と、当該着目点
と少なくとも3つの特定処理領域の各々との間の距離
(第2情報)とに応じて、少なくとも3つの特定処理領
域の静止座標系上における座標位置の各々に重み付けを
行い、かつこの重み付けされた複数の座標位置を統計演
算することにより、基板上の複数の処理領域の各々の静
止座標系上における座標位置を決定することとした。
【0019】特に第2の位置合わせ方法では、基板上の
任意の処理領域の静止座標系上での座標位置を決定する
際、着目点までの距離が、着目点と当該処理領域との間
の距離に近い特定処理領域ほど、そのアライメントデー
タ(座標位置)には大きな重み付けを行うようにする。
また、着目点は基板の変形中心点(点対称中心)とす
る。例えば、基板中心を基準として熱変形している、あ
るいは中心部分がホルダから浮き上がって(膨らんで)
吸着されているときには、基板の中心点を着目点とす
る。また、特定処理領域の各アライメントデータに与え
る重みは、基板の変形状態、すなわち非線形な歪み量に
応じて変更するようにする。
【0020】ところで、第2の方法では処理領域毎に特
定処理領域のアライメントデータに対する重み付け、及
び統計演算を行うようにしたが、上記着目点から等距離
にある複数の処理領域、すなわち上記着目点を中心とし
た同一の円上に位置する複数の処理領域の各々では、当
然ながら特定処理領域の各座標位置に与える重み付けが
同一となる。このため、上記着目点を中心とした同一の
円上に複数の処理領域が位置している場合、いずれか1
つの処理領域のみにおいて上記の如き重み付け、及び統
計演算を行ってパラメータ(a〜f)を算出すれば、残
りの処理領域においては先に算出したパラメータ(a〜
f)をそのまま用いてその座標位置を決定することがで
きる。従って、同一円上に複数の処理領域が存在してい
る場合には、同一のパラメータ(a〜f)を用いて同一
円上の全ての処理領域の座標位置を算出するようにして
も良い。この場合、座標位置決定のための計算量が減る
といった利点が得られる。
【0021】また、本発明の第3の位置合わせ方法は、
例えば基板が部分的にホルダから浮き上がって(膨らん
で)保持されている場合に有効なものである。第3の位
置合わせ方法では、設計上の配列座標に従って基板上に
規則的に配列された複数の処理領域の各々を、前記基板
の移動位置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に
対して位置合わせするのに先立ち、複数の処理領域のう
ち、予め特定処理領域として選択した少なくとも3つの
処理領域の静止座標系上における座標位置を計測する。
さらに、基板の平坦度に基づいて少なくとも3つの特定
処理領域の静止座標系上における座標位置の各々を補正
し、この補正された複数の座標位置を統計演算すること
によって、基板上の複数の被処理基板の各々の静止座標
系上における座標位置を決定する。そして、この算出さ
れた座標位置と基板の平坦度とに従って基板の移動位置
を制御することにより、複数の処理領域の各々を基準位
置に対して順次位置合わせすることとした。
【0022】さらに、本発明の第4の位置合わせ方法
も、基板が部分的にホルダから浮き上がって(膨らん
で)保持されている場合に有効なものである。第4の位
置合わせ方法では、設計上の配列座標に従って基板上に
規則的に配列された複数の処理領域の各々を、基板の移
動位置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に対し
て位置合わせするのに先立ち、複数の処理領域のうち、
少なくとも3つの処理領域を特定処理領域として選択す
る。さらに、この選択された特定処理領域の表面と基板
の移動平面(静止座標系、すなわち2組の干渉計によっ
て規定される直交座標系を含む平面)とがほぼ平行にな
っているときの少なくとも3つの特定処理領域の各々の
静止座標系上における座標位置を求める。これは、例え
ば表面位置検出系を用いて、特定処理領域の座標位置を
計測したときの基板の移動平面に対する当該領域表面の
傾斜量を検出しておき、この検出値を用いて特定処理領
域の座標位置を補正して求めれば良い。または、表面位
置検出系を用いて基板の移動平面と特定処理領域の表面
とをほぼ平行にした後、当該領域の座標位置を計測す
る、あるいは基板の移動平面とほぼ平行となっている処
理領域を特定処理領域として選択し、この選択した処理
領域の座標位置を計測するようにすれば良い。さらに、
この検出された複数の座標位置を統計演算することによ
って、基板上の複数の処理領域の各々の静止座標系上に
おける座標位置を算出する。そして、この算出された座
標位置と基板の移動平面に対する処理領域毎の傾斜量と
に従って、基板の移動位置を制御することにより、基板
上の複数の処理領域の各々を基準位置に対して順次位置
合わせすることとした。
【0023】
【作用】さて、本発明では「非線形な歪み」が存在する
基板であっても、当該基板上の全ての処理領域を所定の
基準位置に対して精度良く位置合わせすることができる
位置合わせ方法を提供することを目的としている。そこ
で、本発明が位置合わせ精度向上の対象とする「非線形
な歪み」とはどのようなものなのかについて、図10を
参照して簡単に説明する。図10は、基板上の複数(こ
こでは4つ)の特定処理領域(サンプルショット)の位
置計測結果(図中の○印)をグラフに表したものであ
り、縦軸は位置ずれ量を示し、横軸は基板中心からの位
置を示している。尚、ここでは説明を簡単にするため、
基板にはスケーリング(伸縮)のみが存在しているもの
とする。
【0024】図10(A)において、サンプルショット
のアライメントデータ(座標位置)から最小二乗法を使
用して1次の近似式を作成すると、図中に実線にて示す
ような直線となる。図10(A)の場合、アライメント
データが1次関数(直線)で十分に近似されており、基
板には線形なスケーリングエラー(歪み)が生じている
と言える。このような近似方法を採用しているのが、従
来のEGA方式である。これに対して図10(B)で
は、アライメントデータ(○印)が点線にて示す滑らか
な曲線上にのっているので、基板には「規則的な非線形
歪み」が生じていると言える。また、図10(C)では
アライメントデータ(○印)に規則性がないので、基板
には「不規則な非線形歪み」が生じていると言える。
【0025】さて、図10(B)、(C)に対して従来
のEGA方式をそのまま適用して、図10(A)と同様
に1次の近似式を求めると、図中に実線にて示すような
直線となる。図から明らかなように、いずれの場合にも
位置合わせ精度が悪いショット領域が存在する、換言す
れば1次関数では近似しきれないショット領域が存在す
ることになる。つまり、従来のEGA方式では非線形歪
みの補正が原理的に不可能である。そこで、本発明では
非線形歪みのうち、特に図10(B)のような「規則的
な非線形歪み」を補正対象とし、「規則的な非線形歪
み」が生じた基板であっても、当該基板上の全ての処理
領域を基準位置に対して正確に位置合わせ可能とするも
のである。
【0026】本発明の第1の位置合わせ方法は「規則的
な非線形歪み」に対して有効なもので、「規則的な非線
形歪みを持つ基板であっても、当該基板上の局所領域内
での配列誤差はほぼ等しい」ことに着目している。そこ
で、第1の位置合わせ方法では、基板上の1つの処理領
域(ショット領域)の静止座標系上での座標位置を決定
する際、当該処理領域と少なくとも3つの特定処理領域
(サンプルショット)の各々との距離に応じて、各特定
処理領域のアライメントデータ(座標位置)に重み付け
を行う。すなわち、処理領域までの距離が短い特定処理
領域ほど、そのアライメントデータに与える重みを大き
くすることとした。従って、第1の位置合わせ方法では
基板上の処理領域毎に、特定処理領域の各アライメント
データに対して上記距離に応じた重み付けを行った上で
統計演算(最小二乗法、単なる平均化処理等)を行い、
各処理領域の静止座標系上での座標位置を決定すること
になる。
【0027】このため、局所的な配列誤差(規則的な非
線形歪み)を持つ基板であっても、当該基板上の全ての
処理領域の座標位置(ショット配列)を精度良く決定す
ることができる。しかも、処理領域毎に使用するアライ
メントデータ(少なくとも3つの特定処理領域の座標位
置)は全ての処理領域で同一であるため、処理領域毎に
使用するアライメントデータを選択する必要がなくな
り、計算量を減らすことが可能となる。さらに、重み付
けの関数を任意に選択する(または基板に応じて最適化
する)ことにより、アライメントデータへの重み付けの
度合いを容易に変化させる(または重み付けを最適化す
る)ことができる。すなわち、基板毎に最適な処理条件
(演算パラメータ)のもとで全ての処理領域の座標位置
を決定することが可能となる。
【0028】また、本発明の第2の位置合わせ方法は
「規則的、特に点対称な非線形歪み」に対して有効なの
もので、「点対称という規則的な非線形歪みを持つ基板
であっても、当該基板上で点対称中心からの距離が等し
い位置での配列誤差の大きさはほぼ等しい」ことに着目
している。そこで、第2の位置合わせ方法では、基板上
の1つの処理領域(ショット領域)の静止座標系上での
座標位置を決定する際、当該処理領域と基板上で予め規
定された着目点(点対称中心)との距離と、当該着目点
と少なくとも3つの特定処理領域(サンプルショット)
の各々との距離とに応じて、各特定処理領域のアライメ
ントデータ(座標位置)に重み付けを行う。すなわち、
着目点までの距離が着目点と処理領域との間の距離に近
い特定処理領域ほど、そのアライメントデータに与える
重みを大きくすることとした。従って、第2の位置合わ
せ方法では基板上の処理領域毎に、特定処理領域の各ア
ライメントデータに対して上記2つの距離に応じた重み
付けを行った上で統計演算を行い、各処理領域の静止座
標系上での座標位置を決定することになる。特に基板
が、基板中心を基準として熱変形している、あるいは中
心部分がホルダから浮き上がって(膨らんで)吸着され
ているときには、点対称中心となる基板の中心点を着目
点とする。
【0029】このため、局所的な配列誤差(規則的な非
線形歪み)が点対称となっている基板、例えば中心部が
ホルダに対して浮き上がって保持されている基板に対し
ては第2の位置合わせ方法を適用することで、サンプル
ショット数を増やすことなく、当該基板上の全ての処理
領域の座標位置を精度良く決定することができ、第1の
位置合わせ方法と全く同様の効果を得ることができる。
また、重み付けの関数を任意に選択してアライメントデ
ータへの重み付けの度合いを適宜変化させることで、基
板毎に最適な処理条件(演算パラメータ)のもとで全て
の処理領域の座標位置を決定することが可能となる。
【0030】さらに、本発明の第3の位置合わせ方法
は、例えば基板が部分的にホルダから浮き上がって(膨
らんで)保持されている場合に有効なものである。第3
の位置合わせ方法では、基板の任意の部分がホルダから
浮き上がって吸着されているとき、基板の平坦度に基づ
いて少なくとも3つの特定処理領域の静止座標系上にお
ける座標位置の各々を補正(座標変換)し、この補正さ
れた複数の座標位置を統計演算することによって、基板
上の複数の被処理基板の各々の静止座標系上における座
標位置を算出する。複数の処理領域の各々を基準位置に
対して位置合わせするにあたっては、先に算出した座標
位置と基板の平坦度とを用いる、すなわち基板の平坦度
に基づいて上記算出した座標位置を再度補正(座標変
換)し、この補正された座標位置に従って基板の移動位
置を制御する。このため、基板の任意の部分に膨らみが
あっても、基板上の全ての処理領域の座標位置を精度良
く決定することができ、サンプルショット数を増やすこ
となく、アライメント精度を向上させることが可能とな
る。
【0031】また、本発明の第4の位置位置合わせ方法
も第3の方法と同様に、基板が部分的にホルダから浮き
上がって(膨らんで)保持されている場合に有効なもの
である。第4の位置合わせ方法では、特定処理領域の表
面と基板の移動平面とがほぼ平行になっているときの少
なくとも3つの特定処理領域の各々の座標位置を検出す
る、例えば表面位置検出系を用いて基板の移動平面と特
定処理領域の表面とをほぼ平行にした後、当該領域の座
標位置を検出する。さらに、この検出された複数の座標
位置を統計演算することによって、基板上の複数の処理
領域の各々の静止座標系上における座標位置を算出す
る。複数の処理領域の各々を基準位置に対して位置合わ
せするにあたっては、先に算出した座標位置と基板の移
動平面に対する処理領域毎の傾斜量とを用いる、すなわ
ち処理領域毎に検出される傾斜量に基づいてその座標位
置を補正し、この補正された座標位置に従って基板の移
動位置を制御する。このため、基板の任意の部分に膨ら
みがあっても、基板上の全ての処理領域の座標位置を精
度良く決定することができ、サンプルショット数を増や
すことなく、アライメント精度を向上させることが可能
となる。
【0032】
【実施例】図2は本発明による位置合わせ方法を適用す
るのに好適な投影露光装置の概略的な構成を示す図、図
3は図2に示した投影露光装置の制御系のブロック図で
ある。図2において、露光用照明系(不図示)からの照
明光IL(i線、KrFエキシマレーザ等)は、コンデ
ンサーレンズCLを介してレチクルRのパターン領域P
Aを均一な照度で照明する。パターン領域PAを通過し
た照明光ILは、両側テレセントリックな投影光学系P
Lに入射し、投影光学系PLはパターン領域PAに形成
された回路パターンの像を、表面にレジスト層が形成さ
れたウエハW上に結像投影する。ウエハWはウエハホル
ダ(不図示)を介してZステージLS上に載置されてお
り、ZステージLSはモータ13によって投影光学系P
Lの光軸AX方向(Z方向)に微動するとともに、任意
方向に傾斜可能に構成されている。ZステージLSは、
モータ12によりステップアンドリピート方式でX、Y
方向に2次元移動可能なウエハステージWS上に載置さ
れている。ウエハステージWSのX、Y方向の位置はレ
ーザ干渉計15によって、例えば0.01μm程度の分
解能で常時検出される。ZステージLSの端部には干渉
計15からのレーザビームを反射する移動鏡14が固定
されている。移動鏡14は、例えばコーナキューブにし
ておくことが望ましい。
【0033】また、図2中にはウエハW上のアライメン
トマークを検出するためのTTL方式のレーザステップ
アライメント(LSA)系17が設けられている。LS
A系17は、図11(A)に示すように細長い帯状スポ
ット光LXSを投影光学系PLを介してウエハ上の各シ
ョット領域に付設されたアライメントマーク(回折格子
マーク)Mxに照射し、両者を相対走査したときに当該
マークMxから発生する回折光(又は散乱光)を光電検
出するものである。尚、LSA系17の構成について
は、例えば特開昭60−130742号公報に開示され
ているので、ここでは詳細な説明を省略する。また、図
2ではアライメントマークのY方向の位置を検出するL
SA系のみを示したが、実際にはX方向の位置を検出す
るもう1組のLSA系も配置されている。LSA系17
からの光電信号は、干渉計15からの位置信号とともに
アライメント信号処理回路16に入力され、ここでアラ
イメントマークの位置が検出され、この位置情報は主制
御装置10に出力される。
【0034】さらに図2中には、例えば特開平2−54
103号公報に開示されているようなオフアクシス方式
のアライメントセンサー(以下、Field Image Alignmen
t(FIA)系と呼ぶ)20も設けられている。FIA系
20は、所定の波長幅を有する照明光(例えば白色光)
をウエハに照射し、図12(A)の如くウエハ上のアラ
イメントマーク(WM1)の像と、対物レンズ等によって
ウエハと共役な面内に配置された指標板上の指標マーク
(FM1 、FM2)の像とを、撮像素子(CCDカメラ
等)の受光面上に結像して検出するものである。FIA
系20からの画像信号もアライメント信号処理回路16
に入力し、ここでアライメントマークの位置が検出さ
れ、この位置情報は主制御装置10に出力される。
【0035】主制御装置10は、後述の如く処理回路1
6からの位置情報に基づいてEGA演算を行い、ウエハ
W上の全てのショット領域の座標位置(ショット配列)
を算出する他、装置全体を統括制御する。ステージコン
トローラ11は主制御装置10からの駆動指令に従い、
干渉計15や表面位置検出系18、19からの各種情報
に基づき、モータ12、13を介してウエハステージW
SやZステージLSを駆動制御する。さらに図2中に
は、斜入射光方式の表面位置検出系18、19も示され
ている。表面位置検出系18、19は、ウエハ表面の高
さ位置(Z方向の位置)やその傾斜角を検出するもので
あって、その構成等については、例えば特開昭58−1
13706号公報に開示されているので、ここでは説明
を省略する。
【0036】次に、図3を参照して主制御装置10の具
体的な構成について説明する。図3において、アライメ
ント信号処理回路16はLSA系17からの光電信号
(又はFIA系20からの画像信号)と干渉計15から
の位置信号とを入力し、所定の信号処理によって各ショ
ット領域に付随したアライメントマークの位置(すなわ
ち、干渉計15によって規定される直交座標系XY内で
の座標値)を検出する。アライメントデータ記憶部10
5は、アライメント信号処理回路16からのマーク位置
情報を入力可能となっている。EGA演算部100は、
記憶部105に記憶された複数個(3個以上で、通常1
0〜15個程度)のショット領域(サンプルショット)
の各々のマーク位置情報と、重み発生部101で決定さ
れる重み付け関数とに基づき、統計演算によってウエハ
W上の全てのショット領域の座標位置を算出する。記憶
部106は、EGA演算部100で算出されたショット
配列や演算パラメータ等を入力可能となっている。
【0037】露光ショット位置データ部102は、ウエ
ハW上に露光すべきショット領域の設計上の配列座標値
を格納し、この座標値はEGA演算部100、重み発生
部101、及びサンプルショット指定部103に出力さ
れる。サンプルショット指定部103は、データ部10
2からのショット位置情報に基づいて、EGA演算に使
用するサンプルショットを決定し、このサンプルショッ
トの配置に関する情報(個数、位置)は重み発生部10
1とシーケンスコントローラ104とに送られる。重み
発生部101は、位置データ部102からのショット位
置情報と指定部103からのサンプルショットの配置に
関する情報とに基づいて重み付け関数を決定し、この関
数をEGA演算部100に与える。シーケンスコントロ
ーラ104は、上記各種データに基づいてアライメント
時やステップアンドリピート方式の露光時のウエハステ
ージWSの移動を制御するための一連の手順を決定する
とともに、装置全体を統括制御するものである。
【0038】次に、図1を参照して本発明の第1の実施
例による位置合わせ方法について説明する。本実施例の
位置合わせ方法は従来のEGA方式を基本とし、ウエハ
W上のi番目のショット領域ESiの座標位置を決定す
る際、当該領域ESiとm個(図1ではm=9)のサン
プルショットSA1 〜SA9 の各々との間の距離LK1
K9に応じて、9個のサンプルショットのアライメント
データ(座標位置)の各々に重み付けWinを与えること
を特徴としている。そこで、本実施例では2組のLSA
系を用いて各サンプルショットのアライメントマーク
(Mx1、My2)を検出した後、上記数式2と同様に、残
差の二乗和Eiを次式(数式3)で評価し、次式が最小
となるように演算パラメータa〜fを決定すれば良い。
尚、本実施例ではショット領域毎に使用するサンプルシ
ョット(アライメントデータ)は同一であるが、当然な
がらショット領域毎に各サンプルショットまでの距離は
異なるので、そのアライメントデータ(サンプルショッ
トの座標位置)に与える重み付けWinはショット領域毎
に変化することになる。このため、ショット領域毎にパ
ラメータa〜fを決定してその座標位置を算出すること
により、全てのショット領域の座標位置(ショット配
列)が決定されることになる。
【0039】
【数3】
【0040】ここで、本実施例ではウエハW上のショッ
ト領域毎に、各サンプルショットのアライメントデータ
に対する重み付けWinを変化させる。このため、次式の
ように重み付けWinを、i番目のショット領域ESiと
n番目のサンプルショットSAn との距離Lknの関数と
して表す。但し、Sは重み付けの度合いを変更するため
のパラメータである。
【0041】
【数4】
【0042】尚、数式4から明らかなように、i番目の
ショット領域ESiまでの距離Lknが短いサンプルショ
ットほど、そのアライメントデータ(座標位置)に与え
る重み付けWinが大きくなるようになっている。ここ
で、数式4においてパラメータSの値が十分大きい場
合、統計演算処理の結果は従来のEGA方式で得られる
結果とほぼ等しくなる。一方、ウエハ上の露光すべきシ
ョット領域を全てサンプルショットとし、パラメータS
の値を十分に零に近づけると、D/D方式で得られる結
果とほぼ等しくなる。すなわち、本実施例ではパラメー
タSを適当な値に設定することにより、EGA方式とD
/D方式の中間の効果を得ることができる。
【0043】例えば、非線形成分が大きなウエハに対し
ては、パラメータSの値を小さく設定することで、D/
D方式とほぼ同等の効果(アライメント精度)を得るこ
とができる。すなわち、本実施例による位置合わせ方法
(EGA演算)において非線形成分によるアライメント
誤差を良好に除去することが可能となる。また、アライ
メントセンサの計測再現性が悪い場合には、パラメータ
Sの値を大きく設定することで、EGA方式とほぼ同等
の効果を得ることができ、平均化効果によりアライメン
ト誤差を低減することが可能となる。
【0044】さらに、上記の如き重み付け関数(数式
4)は、X方向用アライメントマーク(Mx1等)とY方
向用アライメントマーク(My1等)との各々に用意され
ており、X方向とY方向とで重み付けWinを独立に設定
することが可能となっている。このため、ウエハの非線
形歪みの程度(大小)や規則性、あるいはステップピッ
チ、すなわち隣接した2つのショット領域の中心間距離
(ウエハ上でのストリートラインの幅にも依るが、ほぼ
ショットサイズに対応した値)がX方向とY方向とで異
なっていても、パラメータSの値を独立に設定すること
で、ウエハ上のショット配列誤差を精度良く補正するこ
とが可能となっている。ここで、パラメータSの値は上
記の如くX方向とY方向とで異ならせるようにしても良
く、さらにX、Y方向のパラメータSの値が同一、又は
異なる場合のいずれであっても、パラメータSの値は
「規則的な非線形歪み」の大小や規則性、ステップピッ
チ、あるいはアライメントセンサの計測再現性等に応じ
て適宜変更すれば良い。
【0045】以上のことから、パラメータSの値を適宜
変更することで、EGA方式からD/D方式までその効
果を変えることができる。従って、各種レイア、さらに
は各成分(X方向とY方向)に対し、例えば非線形成分
の特徴(例えば大小、規則性等)、ステップピッチ、ア
ライメントセンサの計測再現性の良否等に応じてアライ
メントを柔軟に変更させ、各レイア、各成分に対して最
適な条件でアライメントを行うことが可能となる。
【0046】ところで、本実施例ではサンプルショット
の配置(数、位置)について述べていなかったが、本実
施例で好適な配置は従来のEGA方式のようにサンプル
ショットをウエハ周辺に多角形を描くように配置するの
ではなく、例えば図9(A)の如くウエハ全面にまんべ
んなくサンプルショットを設定すれば良い。特にウエハ
周辺部でのサンプルショットの密度が高くなるように、
図9(B)の如くドーナツ状(輪帯状)領域内に多数の
サンプルショットを設定するようにしても良い。尚、当
然ながら図9(B)ではドーナツ状領域の内側にも複数
のサンプルショットを設定しておく。本実施例では、ウ
エハ上で位置ずれ量(すなわち非線形歪みの量)の変化
が大きな部分領域内のショット領域をサンプルショット
として選択すると良く、さらに当該部分領域内に設定す
るサンプルショットの数を他の領域に比べて多く設定し
ておくと良い。
【0047】次に、図4を参照して本発明の第2の実施
例による位置合わせ方法について説明する。本実施例で
は、ウエハWに規則的、特に点対称な非線形歪みが生じ
ている、具体的には図5に示すようにウエハWがその中
心Wcを基準として膨らんでホルダに保持されている場
合に好適な位置合わせ方法について述べる。尚、図6は
図5に示した非線形歪みを有するウエハ上の各ショット
領域の理想格子からのずれ量を示すベクトルマップであ
る。
【0048】さて、本実施例でも第1実施例と同様に従
来のEGA方式を基本とし、ウエハ上の着目点となるウ
エハの変形中心点(非線形歪みの点対称中心)、すなわ
ちウエハセンタWcと、ウエハW上のi番目のショット
領域ESiとの間の距離(半径)LEi、及びウエハセン
タWcとm個(図4ではm=9)のサンプルショットS
1 〜SA9 の各々との間の距離(半径)LW1〜LW9
応じて、9個のサンプルショットのアライメントデータ
の各々に重み付けWin’を与えることを特徴としてい
る。そこで、本実施例ではLSA系を用いてサンプルシ
ョット毎にその2組のアライメントマーク(Mx1、M
y1)を検出した後、上記数式3と同様に、残差の二乗和
Ei’を次式(数式5)で評価し、次式が最小となるよ
うに演算パラメータa〜fを決定すれば良い。尚、本実
施例でも第1実施例と同様に、アライメントデータに与
える重み付けWin’はショット領域毎に変化するため、
ショット領域毎に統計演算を行ってパラメータa〜fを
決定してその座標位置を決定することになる。
【0049】
【数5】
【0050】ここで、ウエハW上のショット領域毎に、
各サンプルショットに対する重み付けWin’を変化させ
るため、次式のように重み付けWin’を、ウエハW上の
i番目のショット領域ESiとウエハセンタWcとの距
離(半径)LEiの関数として表す。但し、Sは重み付け
の度合いを変更するためのパラメータである。
【0051】
【数6】
【0052】尚、数式6から明らかなように、ウエハセ
ンタWcに対する距離(半径)LWnが、ウエハセンタW
cとウエハW上のi番目のショット領域ESiとの間の
距離(半径)LEiに近いサンプルショットほど、そのア
ライメントデータに与える重み付けWin’が大きくなる
ようになっている。換言すれば、ウエハセンタWcを中
心とした半径LEiの円上に位置するサンプルショットの
アライメントデータに対して最も大きな重み付けWin
を与えることとし、当該円から半径方向に離れるに従っ
てアライメントデータに対する重み付けWin’を小さく
するようになっている。
【0053】また、数式6におけるパラメータSの値
は、第1実施例と同様に要求されるアライメント精度、
非線形歪みの特徴(例えば大小、規則性等)、ステップ
ピッチ、アライメントセンサの計測再現性の良否等に応
じて適宜定めれば良い。すなわち非線形成分が比較的大
きいときには、パラメータSの値をより小さく設定する
ことで、ウエハセンタWcからの距離LWnが大きく異な
るサンプルショットの影響を小さくすることができる。
一方、非線形成分が比較的小さいときには、パラメータ
Sの値をより大きく設定することで、計測再現性が悪い
アライメントセンサ(またはレイア)におけるアライメ
ント精度の低下を防止することができる。
【0054】さらに本実施例では、ショット領域毎にサ
ンプルショットのアライメントデータに対する重み付
け、及び統計演算(すなわちパラメータa〜fの算出)
を行うようにした。しかしながら、ウエハ上の着目点
(点対称中心)からほぼ等距離にある複数のショット領
域、すなわち上記着目点を中心とした同一の円上に位置
する複数のショット領域の各々では、当然ながらサンプ
ルショットのアライメントデータに与える重み付け
in’が同一となる。このため、上記着目点を中心とし
た同一の円上に複数のショット領域が位置している場
合、いずれか1つのショット領域のみにおいて上記の如
き重み付け、及び統計演算を行ってパラメータa〜fを
算出すれば、残りのショット領域においては先に算出し
たパラメータa〜fをそのまま用いてその座標位置を決
定することができる。従って、同一円上に複数のショッ
ト領域が存在している場合には、同一のパラメータa〜
fを用いて同一円上の全てのショット領域の座標位置を
決定するようにしても良い。この場合、座標位置決定の
ための計算量が減るといった利点が得られる。
【0055】ところで、本実施例による位置合わせ方法
に好適なサンプルショットの配置は、非線形歪みの点対
称中心、すなわちウエハセンタWcに関して対称となる
ようにショット領域を指定することが望ましく、例えば
ウエハセンタWcを基準としたX字型、または十字型等
に選択すれば良い。または、第1実施例(図9)と同様
の配置としても良い。尚、非線形歪みの点対称中心がウ
エハセンタ以外の場合には、当然ながら点対称中心を基
準としたX字型、または十字型の配置とすれば良い。ま
た、本実施例でもパラメータa〜fを決定するに際し
て、第1の実施例と同様に数式5に示す重み付け関数を
X、Y方向の各々で独立に設定するようにしても良い。
この場合、非線形歪みの大小や規則性、ステップピッチ
等がX方向とY方向とで異なっていても、パラメータS
の値を独立に設定することで、ウエハ上のショット配列
を精度良く算出できるという利点が得られる。
【0056】また、上記数式6においてS=120と
し、本実施例による位置合わせ方法を図5に示したウエ
ハに適用したところ、位置合わせ精度はX+3σ=0.
09μmとなった。これに対して上記とサンプルショッ
トの配置を同一とし、従来のEGA方式にて位置合わせ
を行ったところ、位置合わせ誤差はX+3σ=0.21
μmであり、従来方式に比べて明らかにアライメント精
度の向上が確認された。
【0057】さて、第1、第2の実施例では数式4、6
に示した重み付けWin、Win’を、サンプルショットの
配置に基づいて重み発生部101にて決定している。さ
らに第1、第2の実施例の位置合わせ方法では、前述の
如くサンプルショットのアライメントデータに対する重
み付けの度合いをパラメータSにより変更可能となって
いる。以下、重み発生部101でのパラメータSの決定
方法について説明する。重み発生部101には以下の数
式7が格納されており、例えばオペレータが重みパラメ
ータDを所定値に設定すると、自動的にパラメータS、
すなわち重み付けWin、又はWin’が決定されることに
なる。
【0058】
【数7】
【0059】ここで、重みパラメータDの物理的意味
は、ウエハ上の各ショット領域の座標位置を計算するの
に有効なサンプルショットの範囲(以下、単にゾーンと
呼ぶ)である。従って、ゾーンが大きい場合は有効なサ
ンプルショットの数が多くなるので、従来のEGA方式
で得られる結果に近くなる。逆にゾーンが小さい場合
は、有効なサンプルショットの数が少なくなるので、D
/D方式で得られる結果に近くなる。但し、ここで言う
範囲(ゾーン)はあくまでも重み付けする上での目安の
値であり、仮に全てのサンプルショットがゾーン外に存
在することになっても、上記実施例と全く同様に、座標
位置を決定すべきショット領域に最も近いサンプルショ
ットのアライメントデータに対する重みを最大にして統
計演算を行うことになる。
【0060】図7は、重みパラメータDが30、60、
90、120[mm]のときのゾーンの大きさを視覚的に示
したものである。但し、重みパラメータ、すなわちゾー
ンの直径Dは、図8に示すように「ウエハ上の座標位置
を決定すべき1つのショット領域の重みを1としたとき
に、重みの値が0.1となる領域(サンプリングゾー
ン)の直径(単位はmm)のこと」と定義する。尚、最適
な直径Dの値は、一般的に30〜150[mm]の間に存在
することが確認されている。
【0061】従って、以上の実施例ではオペレータの経
験に基づき、もしくは実験、又はシミュレーションによ
り決定した最適なゾーンの直径Dを、オペレータが入力
装置(キーボード等)を介して主制御装置10に入力す
るだけで、数式7からアライメントデータに対する重み
付けの度合い、すなわち数式4、6の重み付けWin、W
in’が決定されることになる。このため、各種レイアに
対し、例えば非線形成分の大小、アライメントセンサの
計測再現性の良否等に応じてアライメントを柔軟に変更
でき、各レイアに対して最適な条件でアライメントを行
うことが可能となる。
【0062】ところで、オペレータが最適なゾーンの直
径Dを主制御装置10に直接入力する以外にも、例えば
ロット内に収納されている複数枚のウエハのうち、先頭
(1枚目)のウエハに対してほぼ全てのショット領域の
マーク検出を行う。そして、主制御装置10は当該検出
結果に基づいてウエハの非線形歪みの規則性や程度(大
きさ)等を算出した後、最適なゾーンの直径D(第2実
施例ではさらに非線形歪みの歪み中心までも)を決定す
るようにしても良い。この結果、オペレータが全く介在
することなく、自動的に数式4、6の重み付け関数
in、Win’が決定され、2枚目以降のウエハについて
は当該重み付け関数のもとで前述の如き位置合わせ動作
が行われることになる。
【0063】尚、1枚目のウエハについては先のマーク
検出結果を用いて位置合わせを行うようにしても、ある
いは上記の如く決定した重み付け関数を用いてショット
配列を算出して位置合わせを行うようにしても良い。ま
た、ここでは1枚目のウエハについてのみほぼ全てのシ
ョット領域のマーク検出(座標位置計測)を行うことと
したが、1枚目から数枚目までのウエハについてほぼ全
てのショット領域のマーク検出を行うようにし、平均化
処理等を用いて非線形歪みの規則性や大きさを算出して
重み付けWin、Win’を決定するようにしても良い。さ
らに、主制御装置10が先に算出した非線形歪みの規則
性や大きさ等を、例えば図6の如きベクトルマップとし
て表示装置(CRT等)に表示し、ここに表示されたマ
ップを基にオペレータが最適なゾーンの直径Dを決定し
て主制御装置10に入力するようにしても良い。
【0064】ここで、以上の説明ではオペレータが最適
なゾーンの直径Dの値を主制御装置10に入力すること
としたが、例えばウエハ、又は複数枚のウエハを収納す
るロット(ローダカセット)に、上記値を識別コード
(バーコード等)の形で記しておき、当該コードを読み
取り装置(バーコードリーダ等)にて読み込むことによ
り、主制御装置10が数式7から自動的にパラメータS
を決定するようにしても良い。また、重み発生部101
に格納するパラメータSの決定式は数式7に限られるも
のではなく、以下の数式8を用いるようにしても良い。
但し、Aはウエハの面積(単位はmm2)、mはサンプルシ
ョットの数、Cは補正係数(正の実数)である。
【0065】
【数8】
【0066】さて、数式8はウエハサイズ(面積)やサ
ンプルショット数の変化をパラメータSの決定に反映さ
せることで、当該決定に際して使用すべき補正係数Cの
最適値があまり変動しないようにしたものである。ここ
で、補正係数Cが小さい場合はパラメータSの値が大き
くなるので、数式7の場合と全く同様に従来のEGA方
式で得られる結果に近くなる。逆に補正係数Cが大きい
場合はパラメータSの値が小さくなるので、数式7の場
合と同様にD/D方式で得られる結果に近くなる。従っ
て、予め実験、又はシミュレーション等によって決定し
た補正係数Cを、オペレータ、又は識別コードの読み取
り装置を介して主制御装置10に入力するだけで、数式
8からアライメントデータに対する重み付けの度合い、
すなわち数式4、6の重み付けWin、Win’が自動的に
決定されることになる。このため、各種レイア、さらに
は各成分(X方向とY方向)に対し、例えば非線形成分
の特徴(例えば大小、規則性等)、ステップピッチ、ア
ライメントセンサの計測再現性の良否等に応じてアライ
メントを柔軟に変更させ、各レイア、各成分に対して最
適な条件でアライメントを行うことが可能となる。特に
数式8を用いる場合、ウエハサイズ、ステップピッチ
(ショットサイズ)、サンプルショット数等が変化して
も、この変化に依らずウエハ上の全てのショット領域の
座標位置を正確に決定でき、常に安定した精度で位置合
わせを行うことが可能となるといった利点もある。
【0067】また、以上の各実施例ではウエハ上の複数
のショット領域の中からm個のサンプルショットを選択
し、この選択したサンプルショットの各アライメントデ
ータに対して重み付けを行った上で統計演算を行うもの
とした。このとき、2組のアライメントマークがいずれ
も計測不能、又はその計測値が疑わしい(信頼性が低
い)サンプルショットが存在した場合には、当該ショッ
ト近傍のショット領域を代替ショットとして指定し、こ
の指定した代替ショットのアライメントデータを用いる
ようにしても良い。または、計測不能、又は信頼性が低
いサンプルショットはリジェクトする、あるいはそのア
ライメントデータに与える重み付けを零とし、残りのサ
ンプルショットのアライメントデータのみを用いるよう
にしても良い。さらに、2組のアライメントマークのい
ずれか一方(例えばXマーク)のみが計測不能、又はそ
の計測値の信頼性が低いサンプルショットの場合には、
もう一方のアライメントマーク(Yマーク)の座標位置
のみを用いるようにする。または、当該ショット近傍の
ショット領域のXマークを検出してその座標位置を用い
るようにしても良い。
【0068】ところで、以上の各実施例の位置合わせ方
法を適用してもアライメント精度が向上しない場合があ
るが、これは以上の実施例では前述の如く非線形歪みの
うち、特に規則的なものを補正対象としているためであ
る。従って、上記の如くアライメント精度が向上しない
場合は、ウエハに不規則な非線形成分が多いと考えられ
る。通常、不規則な非線形歪みを持つウエハに対しては
いずれの位置合わせ方法を適用してもアライメント精度
を向上させることは難しいが、ここでは不規則な非線形
歪みを持つ、すなわちアライメント精度が向上しないウ
エハにおいて、アライメントセンサーの計測再現性が良
い場合と悪い場合とに分けて考えてみる。
【0069】さて、アライメントセンサーの計測再現性
が悪い場合、ウエハ自身に不規則な非線形歪みが生じて
いないにもかかわらず、あたかもウエハが不規則な非線
形歪みを持っているような結果が得られることがある。
このような場合には、当該ウエハに対して良好な計測再
現性が得られるアライメントセンサー、及び/又は信号
処理条件を選択して使用するようにすれば良い。具体的
には、ウエハ上のアライメントマークが低段差である場
合は、例えば特開平2−272305号公報、特開平3
−272406号公報に開示されているように、ウエハ
上の1次元の回折格子マークに対して2方向からコヒー
レントな平行ビームを照射して1次元の干渉縞を作り、
当該マークからほぼ同一方向に発生する回折光同志の干
渉光を光電検出するアライメントセンサー(以下、Lase
r Interferometric Alignment(LIA)系と呼ぶ)を用
いるようにしても良い。また、ウエハ表面にメタル層が
形成されている場合は、図2中のFIA系20を用いる
ようにしても良い。
【0070】また、アライメントセンサーは変更せず、
当該センサーの信号処理条件のみを変更して対応するよ
うにしても良い。LSA系での信号処理条件とは、波形
解析アルゴリズム、アルゴリズムスライスレベル、及び
処理ゲート幅等を指す。尚、処理ゲート幅とは設計上の
マーク位置を中心として定められるものである。また、
波形解析アルゴリズムとしては、例えば以下に述べる3
つのアルゴリズムがある。
【0071】さて、第1のアルゴリズムは所定の処理ゲ
ート幅から決まる区間で信号波形のスムージングを行っ
た後、この信号波形をアルゴリズムスライスレベルで設
定されたレベルでスライスし、図11(B)に示したよ
うに信号波形の左右に交点があると、その2つの交点の
中心点をマーク位置として検出するものである。第2の
アルゴリズムは、所定のレベルL1(電圧値)以上の区間
で信号波形のスムージングを行った後、ピーク値に近い
レベルL2 との間で複数のスライスレベルを一定間隔で
設定し、各スライスレベルでの交点とその長さを求め
る。そして、各スライスレベルでの長さに基づいて、ア
ルゴリズムスライスレベルで設定されたレベル以下の部
分において信号波形の傾斜が最大となるスライスレベル
を選び出し、当該レベルでの交点の中心点をマーク位置
として検出するものである。第3のアルゴリズムは、ア
ルゴリズムスライスレベルで設定されたレベルで信号波
形をスライスし、その中心点を基準位置として求めてお
く。次に、所定のレベルL1(電圧値)以上の区間で信号
波形のスムージングを行った後、ピーク値に近いレベル
2 との間で複数のスライスレベルを一定間隔で設定
し、各スライスレベルでの2つの交点の中心点、さらに
中点差分(すなわち、隣り合うスライスレベルでの中心
点との差)を求める。そして、各スライスレベルでの中
心点が先に求めた基準位置と大きく離れておらず、各中
心点が安定している領域(すなわち中点差分が微小で、
そのスライスレベルが一番長く連続している領域)を選
び、当該領域での中心点をマーク位置として検出するも
のである。
【0072】さらに、図12、図13を参照してFIA
系、LIA系の各々での信号処理条件について簡単に説
明する。図12(A)はFIA系によって検出されるウ
エハマークWM1 の様子を示し、図12(B)はそのと
き得られる画像信号の波形を示す。図12(A)に示す
ようにFIA系20(撮像素子)は、ウエハマークWM
1の3本のバーマークと指標マークFM1 、FM2 との
像を走査線VLに沿って電気的に走査する。この際、1
本の走査線だけではS/N比の点で不利なので、ビデオ
サンプリング領域VSA(一点鎖線)に入る複数の水平
走査線によって得られる画像信号のレベルを、水平方向
の各画素毎に加算平均すると良い。図12(B)に示す
ように画像信号には、両側に指標マークFM1 、FM2
の各々に対応した波形部分があり、アライメント信号処
理部16はこの波形部分をスライスレベルSL2 により
処理することで各マークの中心位置(画素上の位置)を
求め、その中心位置x0 を求めている。尚、指標マーク
FM1 、FM2 の各中心位置を求める代わりに、指標マ
ークFM1 の右エッジと指標マークFM2 の左エッジの
各位置を求めることで、中心位置x0 を求めるようにし
ても構わない。一方、ここでは図12(B)に示すよう
に画像信号上の波形が、各バーマークの左エッジ、右エ
ッジに対応した位置でボトムとなっており、信号処理部
16はスライスレベルSL1 により波形処理を行って各
バーマークの中心位置を求めた後、各位置を加算平均し
てウエハマークWM1 の中心位置xC を算出する。さら
に、先に求めた位置x0 とマーク計測位置xC との差Δ
x(=x0 −xC )を算出し、FIA系20の観察領域
内にウエハマークWM1 が位置決めされたときのウエハ
ステージWSの位置と先の差Δxとを加えた値をマーク
位置情報として出力する。
【0073】従って、上記の如きFIA系20において
変更可能な信号処理条件としては、波形解析アルゴリズ
ム、スライスレベルSL1(電圧値)、コントラストリミ
ット値、及び処理ゲート幅Gx(画素上での幅Gxの中
心位置、及びその幅)等がある。さらに波形解析アルゴ
リズムとしては、例えば特開平4−65603号公報に
開示されているように、各バーマークの中心位置を求め
るに際して、バーマークの左エッジ、右エッジに対応し
た波形部分BS1L、BS1RとBS2L、BS2Rとのうち、
外スロープBS1L、BS2Rのみを用いるモード、内
スロープBS1R、BS2Lのみを用いるモード、外スロ
ープBS1L、BS2R、及び内スロープBS1R、BS2L
用いるモードがある。
【0074】次に、図13を参照してLIA系(特にヘ
テロダイン方式)での信号処理条件について説明する。
図13に示すように、ウエハ上の1次元の回折格子マー
クWM2 に対して、周波数差Δfの2本のコヒーレント
ビーム(平行光束)BM1 、BM2 が交差角(2ψ0)で
入射すると、当該マークWM2 上にはピッチP(但し、
格子ピッチ2P)の1次元の干渉縞IFが作られる。こ
の干渉縞IFは、回折格子マークWM2 のピッチ方向に
周波数差Δfに対応して移動し、その速度VはV=Δf
・Pなる関係式で表される。この結果、回折格子マーク
WM2 からは図13に示すような回折光B1 (-1)、B2
(+1)、・・・が発生する。尚、添字1、2は入射ビーム
BM1 、BM2 との対応を表し、カッコ内の数字は回折
次数を表している。通常、LIA系では光軸AXに沿っ
て進行する±1次回折光B1 (-1)、B2 (+1)の干渉光の
光電信号と、2本の送光ビームから別途作成された参照
用干渉光の光電信号との位相差を求めることにより位置
ずれを検出している。または、0次回折光B2 (0) と−
2次回折光B1 (-2)との干渉光の光電信号と参照用の光
電信号との位相差から検出した位置ずれ量と、0次回折
光B1 (0) と−2次回折光B2 (+2)との干渉光の光電信
号と参照用の光電信号との位相差から検出した位置ずれ
量とを加算平均して位置ずれ量を求めるようにしても良
い。
【0075】従って、上記の如きLIA系で変更可能な
信号処理条件は、光電検出すべき干渉光(回折光の次
数)の選択のみである。すなわち、LIA系では±1次
回折光B1 (-1)、B2 (+1)を用いる第1モード、0次回
折光B2 (0) と−2次回折光B1 (-2)、及び0次回折光
1 (0) と−2次回折光B2 (+2)を用いる第2モード、
さらには第1モードと第2モードとでの干渉光の強度を
比較して、その強度値が大きい方を選択して使用する第
3モードとがあり、LIA系の最適化に際してはこの3
つのモードを変更してシミュレーションを行うことにな
る。
【0076】以上のように、アライメントセンサーの計
測再現性が悪い場合には、アライメントセンサーや信号
処理条件の変更を行うことで、レイアに対して最適な条
件のもとでマーク検出を行うようにすれば良い。また、
アライメントセンサーや信号処理条件の変更を行わない
場合には、1つのアライメントマークに対して複数回の
計測を行うようにしても良い。
【0077】一方、アライメントセンサーの計測再現性
が良い場合には、その計測値が信頼できる場合と信頼で
きない場合とに分けて考えられる。さて、サンプルショ
ットのアライメントデータに対する信頼性が高く、かつ
アライメントデータに不規則な非線形歪みが存在する場
合は、実際にウエハが不規則な非線形歪みを持っている
と考えられる。このような場合には、サンプルショット
の数を増やす、または数式7中のゾーンの直径Dを小さ
くする、あるいは数式8中の補正係数Cを大きくすると
良い。また、パラメータSやサンプルショットの配置
(数、位置)を最適化してもアライメント精度が向上し
ない場合は、カバレッジ等の影響でアライメントセンサ
ーがマーク位置を正確に測定できない、すなわちアライ
メントデータに対する信頼性が低いと考えられる。この
ような場合には、カバレッジ等の影響を受け難いFIA
系20を使用してアライメントを行うようにすると良
い。
【0078】以上、ウエハが不規則な非線形歪みを持つ
と考えられる場合について説明したが、規則的な非線形
歪みを持つウエハに対しても、パラメータS(すなわち
ゾーンの直径Dや補正係数C)、サンプルショットの
数、配置(位置)、アライメントセンサー、及びアライ
メントセンサーの信号処理条件のうちの少なくとも1つ
を変更することで、各レイアに対して最適な条件のもと
でアライメントを行うようにすると良い。換言すれば、
レイアに対して最適なアライメントセンサー、及び信号
処理条件を選択した上で、パラメータS、サンプルショ
ットの数、及び配置の条件を最適化していくことが望ま
しい。
【0079】ところで、EGA方式は1枚のウエハ上で
のショット領域の配列の規則性について、X、Y方向の
ウエハのスケーリング量Rx、Ry、X、Y方向のウエ
ハのオフセット量Ox、Oy、ショット領域の配列座標
系の残留回転誤差θ、及び配列座標系の傾き量(直交
度)ωを変数要素として導入している。すなわち、これ
ら6つの要素は演算パラメータa〜fにより次式のよう
に表される。
【0080】Rx=a Ry=d Ox=e Oy=f θ=c/d ω=−(b/a+c/d) そこで、第1、第2の実施例を適用して1枚のウエハ上
の各ショット領域の座標位置を決定する際、2種類のア
ライメントセンサ、例えばLSA系とFIA系とを用い
るようにする。すなわち、LSA系とFIA系との各々
を用いて全てのサンプルショットの座標位置を計測し、
さらに最小二乗法を用いて演算パラメータa〜fを算出
した後、当該2組の演算パラメータa〜fを用いて1つ
のショット領域の座標位置を決定する。具体的には、L
SA系の計測結果から算出した演算パラメータa〜fか
ら上記6つの変数要素を決定し、さらにFIA系の計測
結果から算出した演算パラメータa〜fから上記6つの
変数要素、特にスケーリングパラメータRx、Ryを決
定する。そして、LSA系のスケーリングパラメータを
FIA系のスケーリングパラメータに置換した上で、当
該スケーリングパラメータRx、RyとLSA系の残り
の4つの変数要素(Ox、Oy、θ、ω)とを用いて演
算パラメータa〜fを決定し、当該パラメータのもとで
1つのショット領域の座標位置を算出する。以上のよう
に、2種類のアライメントセンサを使い分けて演算パラ
メータa〜fを決定することで、先の各実施例に比べて
ショット領域の座標位置の算出精度を向上させることが
可能となる。但し、LSA系とFIA系とでサンプルシ
ョットの配置(数、位置)は全く同一であるものとす
る。また、重み付けの度合い(パラメータSの値)も同
一としておく。尚、ここではLSA系とFIA系とを用
いるようにしたが、使用するアライメントセンサの数、
組み合わせ等は任意で良い。
【0081】また、以上の説明ではショット領域毎にL
SA系とFIA系との各々でサンプルショットのマーク
検出を行って最小二乗法により演算パラメータを算出す
るようにした。ここで、ウエハ上の1つのショット領域
の座標位置を決定するときにLSA系とFIA系との各
々で算出した演算パラメータの差が大きい場合、LSA
系とFIA系のいずれか一方の計測誤差が大きいと考え
られ、当該ショットの座標位置を精度良く算出すること
が困難となり得る。そこで、主制御装置10は当該状態
を警報、画面表示等によりオペレータに知らせる、また
は上記差が所定の許容値を越えた場合には自動的に再計
測を行うようにする。尚、再計測を行う場合、アライメ
ントセンサの種類、組み合わせ等の変更、新たなアライ
メントセンサの追加等を行うようにしても良い。また、
上記差が許容値以下である場合には、前述の如く一部の
変数要素を置換した上で決定したパラメータa〜f、あ
るいは2組の演算パラメータのいずれか一方、またはそ
の平均値を用いてショット領域の座標位置を決定すれば
良い。
【0082】さらに1種類のアライメントセンサ、例え
ばFIA系を用いて全てのサンプルショットの座標位置
を計測した後、重み付けの度合い(パラメータSの値)
が異なる2組の重み付け関数(数式4、又は6)の各々
を用いて演算パラメータを決定する。このとき、2つの
パラメータSの値を、例えばEGA方式とほぼ同等の結
果が得られる値とD/D方式とほぼ同等の結果が得られ
る値とに設定しておく。上記2組の重み付け関数のもと
で算出された2組の演算パラメータを用いてショット領
域の座標位置を決定する際には、EGA的な重み付け関
数のもとで決定した演算パラメータ、すなわち6つの変
数要素のうちのオフセット量Ox、Oyを用い、かつ残
りの4つの変数要素についてはD/D的な重み付け関数
のもとで決定した演算パラメータから定まる変数要素を
用いる。さらにこれら6つの変数要素から演算パラメー
タを決定し、当該パラメータを用いて座標位置を決定す
るようにしても良い。尚、2つのパラメータSは任意の
値で良く、レイアの種類や非線形歪みの特徴等に応じて
適宜定めれば良い。
【0083】次に、本発明の第3の実施例による位置合
わせ方法について説明する。ここでも、図5に示した規
則的な非線形歪みを持つウエハWに対して好適な位置合
わせ方法について述べるが、本実施例では第2の実施例
の如くサンプルショット毎に重み付けを行うのではな
く、ウエハ表面の平坦度(フラットネス)を用いる、例
えば表面位置検出系18、19によりウエハの膨らみを
求め、これを用いて位置合わせを行うことを特徴として
いる。
【0084】さて、X、Y方向の各々にピッチPx、P
yで計測点(例えばアライメントマーク)を設け、ウエ
ハ上の任意の位置(i、j)での高さh(i、j)を計
測すると、位置(i、j)でのX、Y方向の各傾き(例
えばウエハの移動平面、すなわち干渉計によって規定さ
れる直交座標系XYに対する傾き)IncX,IncY
は、次式で表される。
【0085】
【数9】
【0086】図14は部分的な膨らみを有するウエハの
断面の一部(膨らみ部分の一部)を拡大して示したもの
で、ここでウエハの厚さをtとし、ウエハの上面と下面
の中心部分では変位が生じていないものとすると、位置
(i、j)におけるX、Y方向への各変位量(横ずれ
量)ΔSx、ΔSyは、次式で表される。
【0087】
【数10】
【0088】従って、ウエハ(すなわちショット領域)
の平坦度(フラットネス)とウエハの厚さtとに基づい
て、ウエハの膨らみ(反り)による非線形歪みを求める
ことが可能となる。尚、表面位置検出系18、19を用
いて位置(i、j)でのX、Y方向の各傾きIncX、
IncYを直接計測し、その結果を使ってΔSx、ΔS
yを数式10から求めるようにしても良い。
【0089】次に、本実施例の位置合わせ動作について
説明する。本実施例ではウエハセンタが最も高く膨らん
でいるものとし、予め表面位置検出系18、19を用い
てウエハのフラットネス、例えばウエハ上の各ショット
領域のウエハセンタに対する高さの差を計測し、このデ
ータを記憶部106に格納しておくものとする。また、
記憶部106にはウエハの厚さtに関する情報も格納さ
れている。ここで、表面位置検出系18、19は、例え
ばウエハステージWSの移動座標系(直交座標系XY)
を含む平面が零点基準となるように、予めキャリブレー
ションが行われているものとする。尚、本実施例による
位置合わせ方法は、図2、図3に示した装置をそのまま
利用することができる。但し、本実施例ではEGA演算
において特に重み付けを行う必要がないので、重み発生
部101が不要となる。
【0090】さて、本実施例では図2、図3に示した装
置において、予め選択された複数個のサンプルショット
の各座標位置をLSA系17で計測した後、この計測値
を用いて数式9、10から各サンプルショットでの横ず
れ量ΔSx、ΔSyを算出し、さらにこの横ずれ量ΔS
x、ΔSyを用いて各サンプルショットの座標位置を補
正する。つまり、見掛け上ウエハがほぼ平坦にホルダに
吸着されている状態での各サンプルショットの座標位置
を求める。しかる後、この補正された複数の座標位置を
用いて従来通りのEGA演算(数式1、2)を行い、ウ
エハ上の全てのショット領域の座標位置(第1のショッ
ト配列)を算出する。次に、この算出された座標位置を
用いて数式9、10から各ショット領域のX、Y方向へ
の横ずれ量を算出(逆算)し、この横ずれ量を用いて先
に算出した各ショット領域の座標位置(第1のショット
配列)を補正する。この結果、図5に示したウエハにお
ける全てのショット領域の座標位置(第2のショット配
列)が求まることになる。従って、この第2のショット
配列に基づいてウエハW(ウエハステージWS)の移動
位置を制御することにより、各ショット領域を基準位置
(露光位置)に対して順次正確に位置合わせ(位置決
め)することが可能となる。
【0091】以上のように、本実施例ではウエハが部分
的に膨らんでいても、サンプルショット数を増やすこと
なく、しかも重み付け等の特別なEGA演算も行うこと
なく、高精度、高速に全てのショット領域の座標位置を
算出することができ、ウエハ全面でアライメント精度を
向上させることが可能となる。尚、本実施例ではウエハ
のほぼ中央部が膨らんでいる場合(図5)について述べ
たが、ウエハの任意の部分が膨らんでいる場合にも、本
実施例による方法をそのまま適用して同様の効果を得る
ことができる。
【0092】次に、本発明の第4の実施例による位置合
わせ方法について説明する。本実施例でも図5に示した
ウエハを位置合わせする場合について述べるが、第3の
実施例との差異は予めウエハのフラットネスを計測して
いない点である。さて、本実施例では図2、図3に示し
た装置において、まず予め選択された複数個のサンプル
ショットの各座標位置をLSA系17で計測する。この
とき、表面位置検出系18、19を用いてサンプルショ
ット毎にその表面が直交座標系XYを含む平面とほぼ平
行となるようにZステージLSを傾斜させた後、各サン
プルショットの座標位置を計測するものとする。この結
果得られる各座標位置は、見掛け上ウエハがほぼ平坦に
ホルダに吸着されている状態での各サンプルショットの
座標位置にほぼ等しい。しかる後、先に計測した複数の
座標位置を用いて従来通りのEGA演算(数式1、2)
を行い、ウエハ上の全てのショット領域の座標位置を算
出する。次に、この算出された座標位置に従ってウエハ
ステージWSの移動位置を制御し、各ショット領域を露
光位置に対して位置決めする。このときショット領域、
特にウエハの中央部に位置するショット領域は、ウエハ
の膨らみにより露光位置からずれて位置決めされてい
る。そこで、先に算出した座標位置に従って位置合わせ
すべき任意の1つのショット領域を位置決めした後、表
面位置検出系18、19を用いて当該領域の表面の傾き
(直交座標系XYに対する傾き)を検出し、この検出値
を用いて数式9、10から位置合わせすべきショット領
域のX、Y方向への各横ずれ量を算出(逆算)する。そ
して、この横ずれ量分だけオフセットとして、先に算出
した座標位置からずらしてウエハステージWSを位置決
めすることによって、位置合わせすべきショット領域が
露光位置に対して正確に位置決めされることになる。以
下、ショット領域毎に上記横ずれ量を検出し、これをオ
フセットとして先に算出した座標位置を補正する、すな
わちこの補正された座標位置に従ってウエハステージW
Sを位置決めすることによって、各ショット領域を露光
位置に対して順次正確に位置合わせ(位置決め)するこ
とが可能となる。
【0093】以上のように本実施例においても、位置合
わせすべきウエハが部分的に膨らんでいても、サンプル
ショット数を増やすことなく、しかも重み付け等の特別
なEGA演算も行うことなく、高精度、高速に全てのシ
ョット領域の座標位置を算出することができ、さらには
予めウエハのフラットネスを計測しておく必要がないの
で、スループットを低下させることもなく、ウエハ全面
でアライメント精度を向上させることが可能となる。
尚、本実施例ではウエハのほぼ中央部が膨らんでいる場
合(図5)について述べたが、ウエハの任意の部分が膨
らんでいる場合にも、本実施例による方法をそのまま適
用して同様の効果を得ることができる。
【0094】また、各ショット領域に対してレチクルパ
ターンを重ね合わせ露光する際には、投影光学系PLの
最良結像面とショット領域の表面とを正確に一致させる
必要があり、通常、表面位置検出系18、19を用いて
ショット領域の傾き(最良結像面に対する傾き)を検出
し、この検出値に基づいてZステージLSを傾斜させて
いる。この際、ZステージLSの傾斜に伴ってショット
領域も直交座標系XY内で露光位置に対して相対的にシ
フトし、精度良くショット領域の座標位置を算出したの
にもかかわらず、最終的なアライメント精度は低下して
しまう。そこで、本実施例では表面位置検出系18、1
9を用いてショット領域の傾きを検出しているので、こ
の検出値を用いてZステージLSの傾斜時のX、Y方向
へのシフト量を予測し、上記横ずれ量とともに、この予
測したシフト量までも考慮して、最終的なショット領域
の座標位置を決定することが望ましい。
【0095】尚、表面位置検出系18、19は直交座標
系XYを含む平面が零点基準となるようにキャリブレー
ションされているので、上記予測シフト量の算出にはそ
の検出値をそのまま用いることができない。このため、
予め直交座標系XYを含む平面に対する投影光学系PL
の最良結像面の傾きを求めておき、この傾き量をオフセ
ットとして表面位置検出系18、19の検出値に与え、
この補正された値を用いてZステージLSの傾斜時の
X、Y方向へのシフト量を予測することが望ましい。ま
た、本実施例ではサンプルショットの座標位置を、ショ
ット表面と直交座標系XYを含む平面とをほぼ平行した
状態で計測するものとしたが、ショット表面と直交座標
系XYを含む平面との間に傾きが生じたままの状態で座
標位置を計測し、この計測時に表面位置検出系18、1
9にて検出した傾き量に基づいてその座標位置を補正
し、この補正値をEGA演算に使用するようにしても良
い。
【0096】ここで、例えば図5に示したようにウエハ
形状(その膨らみ)が明確に特定できる場合には、膨ら
みの影響がない(平坦な)部分(図5ではウエハの外周
部)内から全てのサンプルショットを選択することによ
って、膨らみに起因したショット表面の傾き量を用いた
座標変換(横ずれ量による座標位置の補正)を行う必要
がなくなり、座標変換を行うことにより生じ得る各種誤
差の除去、及び計測・計算時間の短縮をはかることが可
能となる。
【0097】以上、第3、第4の実施例による位置合わ
せ方法を適用する場合、ショット表面の高さ位置や傾き
を計測していることから、高精度なアライメントを実現
するためには、各ショット領域内に凹凸がないことが理
想である。しかしながら、実際にはレジストの塗布ムラ
等によりショット領域内に凹凸が生じてしまうが、この
凹凸によるアライメント精度の低下は無視できる程度の
ものである。尚、この影響を低減するためには、ショッ
ト表面の傾きを検出するためのセンサとしてコリメータ
型のものを用い、ショット表面の高さ位置を検出するた
めのセンサとしてショット領域内の複数点での高さ位置
を検出できるものを用い、各高さ位置の平均値を上記演
算で使用することが望ましい。コリメータ型はショット
全面の平均的な傾きを検出できる点で有効である。尚、
ショット領域内の複数点での高さ位置を検出可能なセン
サを表面位置検出系として用いても良く、この場合には
別にショット表面の傾きを検出するためのセンサを設け
る必要がなくなる。
【0098】また、以上の実施例ではホルダへウエハを
吸着するときに生じる膨らみによる非線形歪みを問題と
していたが、これ以外を要因として生じる非線形歪みに
対しても本発明を適用して同様の効果を得ることができ
る。さらに、予め選択された複数個のサンプルショット
のうち、マーク計測が不可能、あるいはその計測値が疑
わしい(誤差が大きい)と思われるサンプルショットに
ついては、当該ショットの近傍のショット領域を新たに
サンプルショットとして指定し、この指定したサンプル
ショットの座標位置をEGA演算に使用するようにして
も構わない。
【0099】また、以上の全ての実施例ではアライメン
トセンサーとしてLSA系を用いる場合について述べた
が、いかなる方式のアライメントセンサーを用いても構
わない。すなわち、TTR方式、TTL方式、またはオ
フアクシス方式のいずれの方式であっても、さらにはそ
の検出方式が上記の如きLSA方式、FIA系20の如
き画像処理方式、あるいはLIA系の如き2光束干渉方
式のいずれであっても構わない。さらに、本発明の位置
合わせ方法は、露光装置においてソフトウエア、ハード
ウエアのいずれで実現しても良い。また、本発明はステ
ップアンドリピート方式、ステップアンドスキャン方
式、またはプロキシミティー方式の露光装置(投影型露
光装置、X線露光装置等)を始めとする各種方式の露光
装置以外にも、リペア装置、ウエハプローバ等に対して
も全く同様に適用できる。
【0100】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の処
理領域が規則的に配列された基板に、局所的な配列誤差
(非線形な歪み)が生じていても、常に着目する点(す
なわち、位置合わせすべき処理領域、又は規則的な非線
形歪み(例えば部分的な膨らみ)の中心であって、一例
としては基板の中心点等)と、予め選択された少なくと
も3個の特定処理領域(サンプルショット)の各々との
間の距離に応じて、特定処理領域の座標位置(アライメ
ントデータ)の各々に重み付けを行う、すなわち位置合
わせすべき処理領域毎に各アライメントデータの重み付
けを変化させることとした。このため、基板内の局所的
な歪み(特に非線形成分)に対応して基板の全面で高精
度の位置合わせが可能となる。しかも、基板上の各処理
領域の座標位置を決定するときに使用するアライメント
データは常に同一であるため、処理領域毎に使用するア
ライメントデータを選択する必要がなくなり、計算量を
減らすことが可能となるとともに、サンプルショット数
を増やす必要がなくスループットの低下も防止できる。
特に今後益々多様化する半導体製造プロセスにおいて、
半導体基板は大型化するとともに、様々な熱処理を受け
て基板自体の伸縮も非線形な成分が大きくなり得るが、
これらに対しても本発明は十分に要求精度を満足する位
置合わせを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による位置合わせ方法の
説明に供する図。
【図2】本発明の実施例による位置合わせ方法を適用す
るのに好適な投影露光装置の概略的な構成を示す図。
【図3】図2に示した投影露光装置の制御系のブロック
図。
【図4】本発明の第2の実施例による位置合わせ方法の
説明に供する図。
【図5】本発明の実施例による位置合わせ方法を適用す
るウエハの様子を示す図。
【図6】図5に示した非線形歪みを有するウエハ上の各
ショット領域の理想格子からのずれ量を示すベクトル・
マップ。
【図7】第1、第2の実施例の位置合わせ方法でのパラ
メータSの決定方法の説明に供する図。
【図8】第1、第2の実施例の位置合わせ方法でのパラ
メータSの決定方法の説明に供する図。
【図9】第1の実施例の位置合わせ方法に好適なサンプ
ルショットの配置の一例を示す図。
【図10】第1、第2の実施例の位置合わせ方法を適用
すべき非線形歪みの説明に供する図。
【図11】LSA系によるマーク位置計測の様子を説明
する図。
【図12】FIA系によるマーク位置計測の様子を説明
する図。
【図13】LIA系によるマーク位置計測の様子を説明
する図。
【図14】本発明の第3の実施例による位置合わせ方法
の原理を説明するための図。
【符号の説明】
10 主制御装置 18、19 表面位置検出系 W ウエハ WS ウエハステージ 100 EGA演算部 101 重み発生部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計上の配列座標に従って基板上に規則
    的に配列された複数の処理領域の各々を、前記基板の移
    動位置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に対し
    て位置合わせする方法において、 前記複数の処理領域のうち、予め特定処理領域として選
    択した少なくとも3つの処理領域の前記静止座標系上に
    おける座標位置を計測し、 前記基板上の処理領域毎に、前記処理領域と前記少なく
    とも3つの特定処理領域の各々との間の距離に関する情
    報に基づいて、前記少なくとも3つの特定処理領域の前
    記静止座標系上における座標位置の各々に重み付けを行
    い、かつ該重み付けされた複数の座標位置を統計演算す
    ることにより、前記基板上の複数の処理領域の各々の前
    記静止座標系上における座標位置を決定することを特徴
    とする位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記基板上の任意の処理領域の前記静止
    座標系上での座標位置を決定する際、該処理領域までの
    距離が短い特定処理領域ほど、該特定処理領域の座標位
    置に与える重みを大きくしたことを特徴とする請求項1
    に記載の位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記特定処理領域の座標位置に与える重
    みは、前記基板の変形状態に応じて変更することを特徴
    とする請求項2に記載の位置合わせ方法。
  4. 【請求項4】 前記基板の変形は非線形な歪みであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の位置合わせ方法。
  5. 【請求項5】 設計上の配列座標に従って基板上に規則
    的に配列された複数の処理領域の各々を、前記基板の移
    動位置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に対し
    て位置合わせする方法において、 前記複数の処理領域のうち、予め特定処理領域として選
    択した少なくとも3つの処理領域の前記静止座標系上に
    おける座標位置を計測し、 前記基板上の処理領域毎に、前記処理領域と前記基板上
    で予め規定された所定の着目点との間の距離に関する第
    1情報と、前記着目点と前記少なくとも3つの特定処理
    領域の各々との間の距離に関する第2情報とに基づい
    て、前記少なくとも3つの特定処理領域の前記静止座標
    系上における座標位置の各々に重み付けを行い、かつ該
    重み付けされた複数の座標位置を統計演算することによ
    り、前記基板上の複数の処理領域の各々の前記静止座標
    系上における座標位置を決定することを特徴とする位置
    合わせ方法。
  6. 【請求項6】 前記基板上の任意の処理領域の前記静止
    座標系上での座標位置を決定する際、前記着目点までの
    距離が前記着目点と前記処理領域との間の距離に近い特
    定処理領域ほど、該特定処理領域の座標位置に与える重
    みを大きくしたことを特徴とする請求項5に記載の位置
    合わせ方法。
  7. 【請求項7】 前記着目点は、前記基板の変形の中心点
    であることを特徴とする請求項5、又は6に記載の位置
    合わせ方法。
  8. 【請求項8】 前記特定処理領域の座標位置に与える重
    みは、前記基板の変形状態に応じて変更することを特徴
    とする請求項7に記載の位置合わせ方法。
  9. 【請求項9】 前記基板の変形は非線形な歪みであるこ
    とを特徴とする請求項7、又は8に記載の位置合わせ方
    法。
  10. 【請求項10】 前記変形中心点は、前記基板のほぼ中
    心点であることを特徴とする請求項7に記載の位置合わ
    せ方法。
  11. 【請求項11】 設計上の配列座標に従って基板上に規
    則的に配列された複数の処理領域の各々を、前記基板の
    移動位置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に対
    して位置合わせする方法において、前記複数の処理領域
    のうち、予め特定処理領域として選択した少なくとも3
    つの処理領域の前記静止座標系上における座標位置を計
    測する計測工程と;前記基板の平坦度に基づいて前記少
    なくとも3つの特定処理領域の前記静止座標系上におけ
    る座標位置の各々を補正する補正工程と;該補正された
    複数の座標位置を統計演算することによって、前記基板
    上の複数の被処理基板の各々の前記静止座標系上におけ
    る座標位置を算出する演算工程とを含み、 該算出された座標位置と前記基板の平坦度とに従って前
    記基板の移動位置を制御することにより、前記複数の処
    理領域の各々を前記基準位置に対して順次位置合わせす
    ることを特徴とする位置合わせ方法。
  12. 【請求項12】 設計上の配列座標に従って基板上に規
    則的に配列された複数の処理領域の各々を、前記基板の
    移動位置を規定する静止座標系内の所定の基準位置に対
    して位置合わせする方法において、 前記複数の処理領域のうち、少なくとも3つの処理領域
    を特定処理領域として選択し、該選択された特定処理領
    域の表面と前記基板の移動平面とがほぼ平行になってい
    るときの前記少なくとも3つの特定処理領域の各々の前
    記静止座標系上における座標位置を検出する検出工程
    と;該検出された複数の座標位置を統計演算することに
    よって、前記基板上の複数の処理領域の各々の前記静止
    座標系上における座標位置を算出する演算工程とを含
    み、 該算出された座標位置と前記基板の移動平面に対する前
    記処理領域毎の傾斜量とに従って前記基板の移動位置を
    制御することにより、前記複数の処理領域の各々を前記
    基準位置に対して順次位置合わせすることを特徴とする
    位置合わせ方法。
JP29712192A 1992-01-23 1992-11-06 アライメント装置、そのアライメント装置を用いた露光装置、並びにアライメント方法、そのアライメント方法を含む露光方法、その露光方法を含むデバイス製造方法、そのデバイス製造方法により製造されたデバイス Expired - Lifetime JP3339079B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29712192A JP3339079B2 (ja) 1992-01-23 1992-11-06 アライメント装置、そのアライメント装置を用いた露光装置、並びにアライメント方法、そのアライメント方法を含む露光方法、その露光方法を含むデバイス製造方法、そのデバイス製造方法により製造されたデバイス
US08/360,028 US5525808A (en) 1992-01-23 1994-12-20 Alignment method and alignment apparatus with a statistic calculation using a plurality of weighted coordinate positions

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-10091 1992-01-23
JP1009192 1992-01-23
JP29712192A JP3339079B2 (ja) 1992-01-23 1992-11-06 アライメント装置、そのアライメント装置を用いた露光装置、並びにアライメント方法、そのアライメント方法を含む露光方法、その露光方法を含むデバイス製造方法、そのデバイス製造方法により製造されたデバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05304077A true JPH05304077A (ja) 1993-11-16
JP3339079B2 JP3339079B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=26345286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29712192A Expired - Lifetime JP3339079B2 (ja) 1992-01-23 1992-11-06 アライメント装置、そのアライメント装置を用いた露光装置、並びにアライメント方法、そのアライメント方法を含む露光方法、その露光方法を含むデバイス製造方法、そのデバイス製造方法により製造されたデバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3339079B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077012A (ja) * 1999-09-09 2001-03-23 Canon Inc 投影露光装置およびデバイス製造方法
JP2002203773A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Canon Inc 露光装置
JP2004296921A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Canon Inc 位置検出装置
JP2007110130A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Asml Netherlands Bv 基板の熱的に引き起こされる変形を予測する方法及び設備、並びに半導体デバイス
JP2007512551A (ja) * 2003-10-27 2007-05-17 マイクロニック レーザー システムズ アクチボラゲット パターン生成装置及び表面の物理特性を測定するための装置
JP2007180171A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nikon Corp エッジ位置計測方法及び装置、並びに露光装置
JP2008538866A (ja) * 2005-04-25 2008-11-06 マイクロニック レーザー システムズ アクチボラゲット マイクロ・リソグラフィ・デフレクタ・システムの中でのマークの位置を測定するための方法
JP2009147370A (ja) * 2004-12-27 2009-07-02 Asml Netherlands Bv 複数の位置調整装置を備えるリソグラフィ装置、及び位置調整測定方法
JP2009164399A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Renesas Technology Corp 位置ずれ補正装置および半導体装置の製造方法
JP2010067988A (ja) * 2009-11-12 2010-03-25 Canon Inc 露光装置、位置検出方法、及びデバイス製造方法
JP2012178562A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Asml Netherlands Bv 基板のモデルパラメータを計算する方法、リソグラフィ装置、およびリソグラフィ装置によってリソグラフィ処理を制御する装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1596425A4 (en) 2003-02-19 2007-08-01 Nikon Corp Transfer method, exposure method and exposure device, and construction element manufacturing method
US11255980B2 (en) * 2019-06-28 2022-02-22 Sony Corporation Collaborative positioning

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077012A (ja) * 1999-09-09 2001-03-23 Canon Inc 投影露光装置およびデバイス製造方法
JP2002203773A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Canon Inc 露光装置
JP2004296921A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Canon Inc 位置検出装置
JP2007512551A (ja) * 2003-10-27 2007-05-17 マイクロニック レーザー システムズ アクチボラゲット パターン生成装置及び表面の物理特性を測定するための装置
JP2009020523A (ja) * 2003-10-27 2009-01-29 Micronic Laser Syst Ab パターン生成装置及び表面の物理特性を測定するための装置
JP2009182335A (ja) * 2004-12-27 2009-08-13 Asml Netherlands Bv 複数の位置調整装置を備えるリソグラフィ装置、及び位置調整測定方法
US8345245B2 (en) 2004-12-27 2013-01-01 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus with multiple alignment arrangements and alignment measuring method
JP2009147370A (ja) * 2004-12-27 2009-07-02 Asml Netherlands Bv 複数の位置調整装置を備えるリソグラフィ装置、及び位置調整測定方法
JP2008538866A (ja) * 2005-04-25 2008-11-06 マイクロニック レーザー システムズ アクチボラゲット マイクロ・リソグラフィ・デフレクタ・システムの中でのマークの位置を測定するための方法
JP2007110130A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Asml Netherlands Bv 基板の熱的に引き起こされる変形を予測する方法及び設備、並びに半導体デバイス
JP4519823B2 (ja) * 2005-10-12 2010-08-04 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 基板の熱的に引き起こされる変形を予測する方法
JP2007180171A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Nikon Corp エッジ位置計測方法及び装置、並びに露光装置
JP2009164399A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Renesas Technology Corp 位置ずれ補正装置および半導体装置の製造方法
JP2010067988A (ja) * 2009-11-12 2010-03-25 Canon Inc 露光装置、位置検出方法、及びデバイス製造方法
JP2012178562A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Asml Netherlands Bv 基板のモデルパラメータを計算する方法、リソグラフィ装置、およびリソグラフィ装置によってリソグラフィ処理を制御する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3339079B2 (ja) 2002-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5525808A (en) Alignment method and alignment apparatus with a statistic calculation using a plurality of weighted coordinate positions
US5805866A (en) Alignment method
US5461237A (en) Surface-position setting apparatus
JP3336649B2 (ja) 露光装置、露光方法、及びその露光方法を含むデバイス製造方法、及びそのデバイス製造方法により製造されたデバイス
US8908148B2 (en) Calibration method and inspection apparatus
KR101210975B1 (ko) 스테이지 시스템 캘리브레이션 방법, 스테이지 시스템 및 이러한 스테이지 시스템을 포함한 리소그래피 장치
US6416912B1 (en) Method of manufacturing microdevice utilizing combined alignment mark
CN104834186A (zh) 检验方法和设备、光刻设备、光刻处理单元和器件制造方法
JP4792285B2 (ja) モデル・パラメータを使用して自動プロセス補正を行うための方法及びシステム、並びにこのような方法及びシステムを使用したリソグラフィ機器
JP3393947B2 (ja) 半導体回路パターンの評価方法と評価システム及び描画方法及び描画システム
JP2000021738A (ja) 位置検出装置及び該装置を用いた位置検出方法
JPH06302496A (ja) 位置合わせ方法
JPH05304077A (ja) 位置合わせ方法
JP3666051B2 (ja) 位置合わせ方法及び装置、並びに露光方法及び装置
JP3391328B2 (ja) 位置合わせ方法、その位置合わせ方法を用いた露光方法、その露光方法を用いたデバイス製造方法、そのデバイス製造方法で製造されたデバイス、並びに位置合わせ装置、その位置合わせ装置を備えた露光装置
JP3287047B2 (ja) 位置合わせ方法、その位置合わせ方法を用いた露光方法、その露光方法を用いたデバイス製造方法、そのデバイス製造方法で製造されたデバイス、並びに位置合わせ装置、その位置合わせ装置を備えた露光装置
JPH06349706A (ja) 位置合わせ方法
JP3513892B2 (ja) 位置合わせ方法及び装置、それらを用いた露光方法及び装置
JP3336357B2 (ja) 位置合わせ装置及び位置合わせ方法
JP3381313B2 (ja) 露光装置および露光方法並びに素子製造方法
JP3219217B2 (ja) 位置合わせ方法及び装置、並びに露光方法及び装置
JP3261793B2 (ja) 位置合わせ方法、及び露光方法
KR20230027080A (ko) 계측 방법 및 연관된 계측 및 리소그래피 장치들
JP3624528B2 (ja) 投影光学系の結像特性評価方法及び該方法を使用する投影露光装置
JP3427836B2 (ja) 位置合わせ装置及び位置合わせ方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130816

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130816

Year of fee payment: 11