JPH05302359A - 梁の接合構造 - Google Patents

梁の接合構造

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JPH05302359A
JPH05302359A JP10623892A JP10623892A JPH05302359A JP H05302359 A JPH05302359 A JP H05302359A JP 10623892 A JP10623892 A JP 10623892A JP 10623892 A JP10623892 A JP 10623892A JP H05302359 A JPH05302359 A JP H05302359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
steel pipe
holes
column
rectangular steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP10623892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutomi Sakata
一富 坂田
Makoto Ando
誠 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場における溶接作業をなくして組立作業を
簡素化すると共に信頼性の高い接合を行なうことがで
き、しかも搬送効率に優れた梁の接合構造を提供する。 【構成】 角形鋼管柱10に梁20を接合する梁の接合
構造において、角形鋼管柱10の梁20との接合部位の
全周面を被覆する角柱状の接合用筒体31と、これら両
者を貫通ように形成された孔31A、10Aのうち、上
記角形鋼管柱10の孔10Aの内面側から固定された複
数のナット40と、各ナット40に対応する孔50Aが
形成され且つ上記梁20の端部に固定されたエンドプレ
ート50とを備え、接合用筒体31にエンドプレート5
0を当接した状態で各孔31A、10A、50Aを介し
てナット40にボルト60を螺合させてこれら両者3
1、50を接合して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角形鋼管柱にH形鋼等
からなる梁材を接合する梁の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の梁の接合構造は、図6、
図7に示すように、上階と下階の角形鋼管柱1、1と、
各角形鋼管柱1、1間に介在させて溶接されたパネルゾ
ーン2と、このパネルゾーン2の側面に溶接されたH形
鋼からなるブラケット3にボルト4、ナット5及び補強
プレート6を介して接続されたH形鋼からなる梁7とを
備えて構成されている。そして、上記パネルゾーン2
は、角形鋼管柱1と同様の角形鋼管からなる接合用筒体
21と、この両端部内面に溶接された裏当金22、22
と、各裏当金22、22が溶接された両端部で開口を塞
ぐように溶接された通しダイアフラム23、23とを有
したボックス形状を呈し、鉄骨構造物の階高に応じた間
隔で各角形鋼管柱1、1間に工場において溶接されてい
る。尚、11は角形鋼管柱1の端部に溶接された裏当金
である。
【0003】従って、従来の梁の接合構造の場合には、
所定寸法への角形鋼管柱1の切断加工、パネルゾーン2
の製作及び梁7の切断加工等を予め工場で行ない、これ
らを現場に搬入して組み立てるようにしている。つま
り、工場では、接合用筒体21と通しダイアフラム2
3、23を溶接してパネルゾーン2を製作すると共に、
梁7と同様のH形鋼を短く切断したブラケット3に所定
のボルト孔3Aを加工し、更に、これらを溶接して一体
化することによって搬送可能な長さ(例えば、2階分の
長さ)の角形鋼管柱1を製作していた。また、これらの
作業と並行して梁7の切断及びボルト孔3Aの加工等を
行なっていた。然る後、パネルゾーン2及びブラケット
3が一体化された角形鋼管柱1及び梁7等を現場に搬入
した後、これらをボルト4、ナット5及び補強プレート
6で連結して梁7を角形鋼管柱1に接合していた。更
に、鉄骨構造物の高さに応じて角形鋼管柱1を吊り上げ
て上階の角形鋼管柱1を溶接して所定の階床に組み上げ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
梁の接合構造は、角形鋼管柱1及びパネルゾーン2に対
する裏当金11、22の溶接、パネルゾーン2へブラケ
ット3を溶接するためのブラケット3へのスカラップ3
Bの加工、及び各溶接に伴う開先加工等の多くの事前作
業が必要であり、しかも溶接作業の管理及びその検査が
必要であり、コストが高くつくという課題があった。ま
た、ブラケット3が取り付けられた角形鋼管柱1をトラ
ック等によって搬送するため、ブラケット3が邪魔にな
って嵩張り、一度の搬送点数が少なくなって搬送効率を
低減させ、また、搬送中にブラケット3を損傷させる等
の課題があった。更に、接合に必要なブラケット3、接
合用ボルト4、補強プレート6等と部品点数が多く、そ
れだけ現場における溶接作業等が多くなるという課題も
あった。
【0005】また、現場において高所で角形鋼管柱1、
1を直接溶接するため、所定の溶接強度を得るには慎重
な溶接作業が要求され、また、この溶接作業が天候、特
に湿度等に左右されやすく、必ずしも信頼性の高いもの
が得られないという課題もあった。
【0006】従って、本発明の目的は、現場における溶
接作業をなくして組立作業を簡素化すると共に信頼性の
高い接合を行なうことができ、しかも搬送効率に優れた
梁の接合構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、角形鋼管柱に
梁を接合する梁の接合構造において、上記角形鋼管柱の
梁との接合部位の全周面を被覆する接合用筒体と、これ
ら両者を貫通ように形成された孔のうち、上記角形鋼管
柱の孔の内面側から固定された複数の雌螺子部材と、各
雌螺子部材に対応する孔が形成され且つ上記梁材の端部
に固定されたエンドプレートとを備え、上記エンドプレ
ートを上記接合用筒体に当接した状態で上記各孔を介し
て上記雌螺子部材に雄螺子部材を螺合させてこれら両者
を固定してなること特徴とする梁の接合構造を提供する
ことにより上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、角形鋼管柱を所定の位置に立
設した後、角形鋼管柱を立設し、梁を吊り上げてそのエ
ンドプレートを接合用筒体に当接した状態でそれぞれの
孔を介して角形鋼管柱の雌螺子部材に雄螺子部材を螺合
させてこれら両者を固定するだけで角形鋼管柱と梁との
接合をすることができる
【0009】
【実施例】以下、図1〜図5に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明の梁の接合
構造の一実施例を示す正面図、図2は図1に示す梁の接
合構造の縦方向の断面図、図3は図1に示す梁の接合構
造の横方向の断面図、図4は図1に示す梁の接合構造の
分解斜視図、図5は図1に示す梁の接合構造に用いられ
る雌螺子部材を示す図で、(a)はその斜視図、(b)
はその半分を切断して示す部分断面図、(c)はその左
方向からの側面図、(d)はその右方向からの側面図で
ある。
【0010】本実施例の梁の接合構造は、図1に示すよ
うに、角形鋼管柱10にH形鋼からなる梁20をパネル
ゾーン30を介して接合さている。そして、この梁の接
合構造は、図2、図3に示すように、上記角形鋼管柱1
0の梁20との接合部位の全周面を被覆し且つ上記パネ
ルゾーン30を構成する角筒状の接合用筒体31と、こ
れら両者を貫通する孔31A、10Aの上記角形鋼管柱
10の内面に螺合させて固定された複数の雌螺子部材
(ナット)40と、各ナット40に対応する孔50Aが
形成され且つ上記梁20の端部に固定されたエンドプレ
ート50とを備え、上記エンドプレート50を上記接合
用筒体31に当接してそれぞれの孔31A、10A及び
50Aを介して上記ナット40にワッシァー61を介し
て雄螺子部材(ボルト)60を螺合してこれら両者5
0、31を固定して構成さている。
【0011】また、上記パネルゾーン30は、鉄骨構造
物の階高に応じて切断加工された角形鋼管柱10を接続
するもので、上記接合用筒体31を主体に構成されてい
る。この接合用筒体31は、その内面の寸法が上記角形
鋼管柱10の外面の寸法よりも僅かに大きく、その内部
に角形鋼管柱10が殆ど隙間を形成するとなく挿入し得
る大きさで、図1〜図4に示すように、角形鋼管柱10
を被覆している。また、この角形鋼管柱10の孔10A
は、上記ナット40を螺合する雌螺子孔10Aとして形
成され、上記梁20の上下のフランジ20A、20Aを
それぞれ挟む位置の左右に合計4個ずつ設けられてい
る。そして、上記接合用筒体31のボルト孔31Aは、
角形鋼管柱10の螺子孔10Aに対応させてこれと同数
形成されている。
【0012】また、上記角形鋼管柱10には、上記パネ
ルゾーン30の上下に左右2個の雌螺子孔10B、10
Bがそれぞれ形成され、各雌螺子孔10B、10Bはパ
ネルゾーン30で上下の角形鋼管柱10、10を接続す
る際の位置決め用として用いられる。即ち、鉄骨構造物
を組み立てる際に、既に立設された下階の角形鋼管柱1
0に、上記雌螺子孔10B、10Bに対応したボルト孔
70A、70Aを有する位置決め部材70をボルト80
によって取り付け、然る後、上記パネルゾーン30を嵌
め込み、更に、上階の角形鋼管柱10をパネルゾーン3
0に挿入して位置決め部材70をボルト80によって取
り付けることによって各階の角形鋼管柱10を接続でき
るようにしてある。
【0013】また、上記梁20の端部に取り付けられた
エンドプレート50は、上記パネルゾーン30の側面を
覆う大きさに形成され、更に、このエンドプレート50
には上記接合用筒体31の各ボルト孔31Aに対応させ
たボルト孔50Aが上述のように形成されている。
【0014】次に、上記梁の接合構造によって角形鋼管
柱10と梁20とを接合する一態様について説明する。
【0015】まず、予め工場で角形鋼管柱10、梁20
及びパネルゾーン30をそれぞれ機械加工し、また、エ
ンドプレート50も工場で梁20の端部に溶接してお
く。次いで、角形鋼管柱10、梁20及びパネルゾーン
30並びにその他のボルト等の部品を現場に搬入した
後、1階分の各角形鋼管柱10を所定の位置に立設す
る。然る後、各角形鋼管柱10にその雌螺子孔10B、
10Bにおいて位置決め部材70をボルト80によって
取り付ける。然る後、この角形鋼管柱10に接合用筒体
31を嵌め込み、引き続き、上階の角形鋼管柱10を吊
り上げて接合用筒体31に位置合せし、これに角形鋼管
柱10を嵌め込んで上方の位置決め部材70を上述のよ
うにして上階の角形鋼管柱10に取り付けて角形鋼管柱
10の接続を完了する。
【0016】次いで、梁20を吊り上げてそのエンドプ
レート50を該当するパネルゾーン30に位置合せした
後、ボルト60をワッシァー61を介してエンドプレー
ト50の各ボルト孔50Aから挿入して角形鋼管柱10
の内面にそれぞれ固定されたナット40に螺合して梁2
0と角形鋼管柱10との接合を終了する。後は各階につ
いて同様の作業を繰り返して鉄骨構造物の角形鋼管柱1
0と梁20との組立作業を行なう。
【0017】従って、本実施例によれば、各階の角形鋼
管柱10はパネルゾーン30を介してボルト80のみで
接続することができるため、角形鋼管柱10を長尺状態
で搬送することなく、各階毎の短尺の角形鋼管柱10と
して搬送することができ、また、梁20も角形鋼管柱1
0のパネルゾーン30にボルト60を用いるだけで接合
することができる。従って、従来のように現場での溶接
作業が一切なく、この作業に伴う管理、検査が不要にな
って、現場での作業に熟練を要することなく、極めて容
易且つ迅速に組立作業を行なうことができる。また、角
形鋼管柱10、梁20及びパネルゾーン30等の部品が
嵩張ることなく搬送できるため効率よく少ない搬送回数
で部品を現場に搬送することができる。
【0018】尚、本発明は、上記実施例に何等制限され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り全て本
発明に包含される。上記実施例では、例えば、雌螺子部
材を角形鋼管柱10の孔10Aに螺合させる場合につい
て説明したが、雌螺子部材を空回りしない多角形状又は
楕円形状にして同形状の孔を角形鋼管柱に作り、この孔
に雌螺子部材を固定するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の梁の接合構造は、現場における
溶接作業をなくして組立作業を簡素化すると共に信頼性
の高い接合を行なうことができ、しかも搬送効率に優れ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の梁の接合構造の一実施例を示す正面図
である。
【図2】図1に示す梁の接合構造の縦方向の断面図であ
る。
【図3】図1に示す梁の接合構造の横方向の断面図であ
る。
【図4】図1に示す梁の接合構造の分解斜視図である。
【図5】図1に示す梁の接合構造に用いられる雌螺子部
材を示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその半分
を切断して示す部分断面図、(c)はその左方向からの
側面図、(d)はその右方向からの側面図である。
【図6】従来の梁の接合構造を示す縦方向の断面図であ
る。
【図7】従来の梁の接合構造の一実施例を分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 角形鋼管柱 10A 雌螺子孔 20 梁 30 パネルゾーン 31 接合用筒体 31A ボルト孔 40 ナット(雌螺子部材) 50 エンドプレート 50A ボルト孔 60 ボルト(雄螺子部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形鋼管柱に梁材を接合する梁の接合構
    造において、上記角形鋼管柱の梁との接合部位の全周面
    を被覆する接合用筒体と、これら両者を貫通ように形成
    された孔のうち、上記角形鋼管柱の孔の内面側から固定
    された複数の雌螺子部材と、各雌螺子部材に対応する孔
    が形成され且つ上記梁材の端部に固定されたエンドプレ
    ートとを備え、上記エンドプレートを上記接合用筒体に
    当接した状態で上記各孔を介して上記雌螺子部材に雄螺
    子部材を螺合させてこれら両者を固定してなること特徴
    とする梁の接合構造。
JP10623892A 1992-04-24 1992-04-24 梁の接合構造 Pending JPH05302359A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037774A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 Jfeスチール株式会社 柱梁接合構造及びその柱梁接合構造を備えた建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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