JPH05300480A - ワイド画面表示装置 - Google Patents

ワイド画面表示装置

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JPH05300480A
JPH05300480A JP4098361A JP9836192A JPH05300480A JP H05300480 A JPH05300480 A JP H05300480A JP 4098361 A JP4098361 A JP 4098361A JP 9836192 A JP9836192 A JP 9836192A JP H05300480 A JPH05300480 A JP H05300480A
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JP
Japan
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signal
video signal
aspect ratio
display
input
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JP4098361A
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English (en)
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Shinobu Torigoe
忍 鳥越
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Yasuhei Nakama
泰平 中間
Takaaki Matono
孝明 的野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイド画面表示装置において、入力信号のア
スペクト比が4:3或いは16:9であろうと、それを
アスペクト比が4:3のディスプレイに、正常な画像と
して表示し、しかもAKBパルスが画面上に表れてしま
う問題、解像度劣化の問題、無信号領域の焼き付きの問
題を解決する。 【構成】 入力映像信号から同期信号を再生し、該映像
信号の形態(アスペクト比)を判別する同期再生及びワ
イド判別手段と、映像信号処理手段と、該映像信号処理
手段の出力の水平走査周波数を変換する表示形式変換メ
モリと、変換後の無信号領域に新たな枠信号を付加する
枠レベル付加手段と、自動ホワイトバランス調整機能を
持ったアスペクト比4:3の表示手段とにより構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号を受
信し画面として表示する画面表示装置に関するものであ
り、更に詳しくは、表示手段(ディスプレイ)の表示画
面に、その表示画面が本来、アスペクト比が4:3であ
る標準テレビジョン信号用のものである場合でも、それ
とは異なるワイドなアスペクト比を持つ映像信号を受信
したときは、そのワイドなアスペクト比の映像信号を表
示することのできるワイド画面表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】21世紀に向けた新たなテレビ受像画面
の形態として、テレビ画面のワイド化が急速に進展しよ
うとしている。これに伴い、我が国においては、199
1年エレショウ(エレクトロニクス・ショウ)にて、各
社一斉にワイド画面のテレビジョン受像機に関する製品
化発表が行われた。
【0003】さらに詳しくは、現行のテレビジョン放送
方式であるNTSC方式と、NHKの開発した高品位テ
レビジョン信号の伝送方式であるMUSE(Multi
ple Sub−Nyquist Sampling
Encoding)方式と、の何れの方式によるテレビ
ジョン信号でも、同じ受像機で受信・表示可能とするテ
レビジョン受像機が登場してきたというわけである。
【0004】ところで、上記2種類の方式における画面
上の決定的な違いは、表示画面のアスペクト比にある。
NTSC方式における伝送信号の表示画面が、アスペク
ト比4:3であるのに対し、MUSE方式によるそれは
アスペクト比16:9と、横長の表示画面となってい
る。このため、表示装置(ディスプレイ)のアスペクト
比や、表示装置の走査方式等を決めることにより、自ず
と信号処理方式やシステム構成も変わってくる。
【0005】例えば、表示装置のアスペクト比を4:
3、表示装置の走査方式を走査線数525本、フレ−ム
周波数60Hzのインタレ−ス走査方式に限定して構成
されたシステムとして、特開平2−46071号公報に
公開されているシステムがある。これを従来技術として
図2、図3を用いて説明する。
【0006】図2は、従来の画面表示装置の構成例を示
すブロック図である。図3はアスペクト比に関連した画
面の表示例説明図である。
【0007】図2において、201はMUSE/NTS
C切換え信号入力端子、202はMUSE信号入力端
子、203はNTSC信号入力端子、204はMUSE
/NTSCダウンコンバ−タ、205はNTSCデコ−
ダ、206は入力信号選択回路、207は525/60
タイミング発生回路、208は垂直偏向回路、209は
水平偏向回路、210はアスペクト比4:3のディスプ
レイ、である。
【0008】このシステム(画面表示装置)では、NT
SC信号受信時、NTSCデコ−ダ205にて信号処理
を行ない、アスペクト比4:3の映像をアスペクト比
4:3のディスプレイ210にそのまま表示している。
また、MUSE信号入力時は、MUSE/NTSCダウ
ンコンバ−タ204にてMUSE信号をNTSCフォ−
マットの映像信号に変換し、アスペクト比4:3のディ
スプレイ210に表示している。
【0009】この際、MUSE信号の表示画面がアスペ
クト比16:9のワイドな映像信号による画面であるた
め、これをそのままアスペクト比4:3のディスプレイ
210に表示すると、図3(b)に示すように、本来の
正常な映像でなく縦長の映像となってしまう。
【0010】そこで本従来例では、図2において、入力
端子201から得るMUSE/NTSC切換え信号を用
い、MUSE信号入力時にディスプレイの垂直偏向幅を
図3(b)のW1から図3(c)のW2(但しW1>W
2)に切換えて、ワイド画像を歪無く(縦長でなく)再
生可能としている。
【0011】このように、本従来例は、MUSE信号受
信時、ディスプレイの垂直偏向幅を切換える事によりワ
イド画像の正常な再生を可能としているが、上記出願人
らによる他の従来例として、特開平2−262792号
公報に公開されているシステムがある。
【0012】このシステムは、図2のMUSE/NTS
Cダウンコンバ−タ204内に垂直フィルタを設けてい
る。垂直フィルタは、MUSE信号の垂直方向の映像期
間を3/4倍(約350本/1フレ−ム)に間引く処理
を行ない、上下方向に残る1/4期間にはブランキング
レベルを付加することにより、垂直偏向幅の切換え無し
で、図3(d)に示すようにアスペクト比16:9のワ
イドな映像信号をアスペクト比4:3ディスプレイ上に
歪無く(正常に)再生可能としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の垂直偏向幅を切
換えてワイド画像を歪無く(正常に)再生可能とする従
来例においては、図3(c)に示すように、垂直ブラン
キング期間が再生画像の上下に画面の一部として表れて
しまう。
【0014】ところで、近年のテレビジョン受像機にお
いては、特開昭59−104874号公報や特開昭59
−117379号公報にあるように、ディスプレイのホ
ワイトバランス調整を自動化するためのオ−トマチック
・キネ・バイアスパルス(以下、AKBパルスと記す)
が垂直ブランキング期間に挿入されている。従って、上
記従来例においては、ホワイトバランス調整方法の違い
にもよるが、10%白レベルや90%白レベルの信号
が、AKBパルスに起因するものとして、画面上に表れ
てしてしまうという問題があった。
【0015】さらに、上記従来例においては、MUSE
信号受信時、映像信号が表示される期間(領域)とブラ
ンキングレベルが表示される期間(領域)の映像信号レ
ベルの差より、ディスプレイの管面に付着された螢光体
にかかる負担が異なり、長時間使用した場合には、その
差が焼き付きとなって現れ、画質劣化を招くといった問
題が起きるが、このような問題について全く考慮されて
いなかった。
【0016】また、上記垂直フィルタを用いてワイド画
像を再生する従来例においては、図3(d)に示すよう
に、MUSE信号受信時の垂直方向の解像度が、MUS
E信号の垂直方向の映像期間を3/4倍(約350本/
1フレ−ム)に間引く処理を行なうことから、著しく劣
化してしまい、ハイビジョン画像とは言い難い画質にな
ってしまうといった問題があった。
【0017】本発明の目的は、上記問題点を解消し、デ
ィスプレイの表示画面に、その表示画面の本来もつアス
ペクト比とは異なるアスペクト比をもつ映像信号であっ
ても、これを正常に表示することが可能な画面表示装置
を提供することにある。
【0018】特に本発明の目的は、4:3のアスペクト
比を持つ表示手段(ディスプレイ)に、アスペクト比1
6:9の映像信号を表示する際に起きる、上述のような
諸問題を解決することのできるワイド画面表示装置を提
供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、アスペクト比が4:3の標準テレビジョン方
式の映像信号Aと、ワイドなアスペクト比を持つ高精細
テレビジョン方式の映像信号Bの、何れが入力されて
も、これを自動ホワイトバランス調整機能を持ったアス
ペクト比4:3の表示手段に表示することのできるワイ
ド画面表示装置において、同期再生及び形態判別手段
と、映像信号処理手段と、表示形式変換手段と、枠レベ
ル付加手段と、を備えた。
【0020】
【作用】同期再生及び形態判別手段は、入力される映像
信号からそこに含まれる同期信号を再生すると同時に、
入力された映像信号の形態が、アスペクト比が4:3の
形態か、アスペクト比がワイドな形態か、を判別して判
別信号を出力する。
【0021】映像信号処理手段は、前記同期再生及び形
態判別手段からの再生同期信号を用いて前記入力された
映像信号に対して信号処理を行ない、標準テレビジョン
方式の映像信号又は倍速テレビジョン方式の映像信号を
作成して出力する。
【0022】表示形式変換手段は、該映像信号処理手段
からの処理出力である映像信号が、前記同期再生及び形
態判別手段からの判別信号により、映像信号Bを処理し
た信号であると判断される場合には、該映像信号の水平
走査周波数を、それが映像信号Aを処理した信号である
場合の、約4/3倍とした映像信号Cに変換して出力す
る。
【0023】枠レベル付加手段は、前記表示形式変換手
段で変換された映像信号Cを入力された場合には、水平
走査周波数を約4/3倍としたことに起因して、該映像
信号Cに生じる無信号領域に、新たな枠信号を付加した
後、前記自動ホワイトバランス調整機能を持ったアスペ
クト比4:3の表示手段に向けて出力する。
【0024】前記表示形式変換手段は、入力信号を表示
手段の表示画面に表示したときに再生画像が歪まないよ
うに所定の変換処理を行なう。
【0025】更に前記枠レベル付加手段は、前記無信号
領域に付加する枠信号のレベルとして、そのときの表示
画面が拡大、縮小、その他の特殊表示である場合におい
ては、実際にそのときに画面表示されている範囲の映像
信号の平均値レベルを採用する枠レベル付加手段から成
っている。
【0026】この結果、先に述べた焼き付きの問題(M
USE信号受信時、映像信号が表示される領域とブラン
キングレベルが表示される領域の映像信号レベルの差よ
り、ディスプレイの管面に付着された螢光体にかかる負
担が異なり、長時間使用した場合には、その差が焼き付
きとなって現れ、画質劣化を招くといった問題)や解像
度劣化の問題(ハイビジョン画像とは言い難い画質にな
ってしまうといった問題)、及びAKBパルスが再生画
面上に表れてしまうという問題等を解決することが出来
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。なお、本実施例の説明にあたっては、現行標
準テレビジョン信号として走査線数525本、フレ−ム
周波数30Hz、飛び越し走査の信号(以下、525/
30と記す)であるNTSC信号と、高品位テレビジョ
ン信号として走査線数1125本、フレ−ム周波数30
Hz、飛び越し走査の信号(以下、1125/30と記
す)であるMUSE信号を例にとって説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例を示すブロック
図である。同図において、101は入力端子、102は
映像信号処理回路、103は同期再生及びワイド判別回
路、104は表示形式変換メモリ、105は枠レベル付
加回路、106は表示形式設定及び同期発生回路、10
7は固定周波数発生回路、108はディスプレイ(CR
T)である。
【0029】入力端子101には、NTSC信号か、或
いは、MUSE信号が入力され、映像信号処理回路10
2や同期再生及びワイド判別回路103に入力する。入
力端子101から、例えば、NTSC信号(アスペクト
比が4:3)が入力された場合、映像信号処理回路10
2において、信号処理が行なわれ、標準テレビジョン方
式の映像信号や倍速テレビジョン方式の映像信号が作成
され、表示形式変換メモリ104に出力する。
【0030】なお、映像信号処理回路102で行う信号
処理は、別に目新しいものではなく、例えば、日本放送
協会編“NHKカラ−テレビ教科書[上],[下]”
や、テレビ技術 '89年2月号pp19〜pp42“特
集 クリアビジョンの基礎と対応技術”に記載の如き信
号処理である。
【0031】また、入力端子101から、例えば、MU
SE信号(アスペクト比16:9のワイドな信号)が入
力された場合、映像信号処理回路102において、信号
処理が行なわれ、標準テレビジョン方式の映像信号や倍
速テレビジョン方式の映像信号が作成され、表示形式変
換メモリ104に出力する。
【0032】なお、この場合に映像信号処理回路102
で行う信号処理も、別に目新しいものではなく、例え
ば、テレビジョン学会誌Vol.44 No.6 pp57
〜pp64(1990)や、テレビジョン学会年次大会
予稿集14−10 pp297〜pp298(199
1)に記載の如き信号処理である。
【0033】さらに、同期再生及びワイド判別回路10
3は、ワイド判別に関して述べると、上記入力端子10
1から入力される映像信号が、MUSE信号である場合
と、NTSC信号であってもスクイズモ−ドの信号(N
TSC信号であるがアスペクト比16:9の映像信号
が、予めアスペクト比4:3に圧縮され、アスペクト比
16:9のディスプレイに表示すると正常な画像となる
信号)である場合には、ワイド信号入力であると判別し
て、ワイド判別信号を出力する。
【0034】以上の様にして、入力端子101にはNT
SC信号やMUSE信号が入力し、映像信号処理回路1
02にて、それぞれ標準テレビジョン方式の映像信号や
倍速テレビジョン方式の映像信号が作成されるが、まず
始めに、入力端子101にMUSE信号が入力し、映像
信号処理回路102からは標準テレビジョン方式の映像
信号が出力する場合について、図4,図6を用い説明す
る。
【0035】この場合、映像信号処理回路102から出
力する映像信号の表示形態は、図3(b)に示すスクイ
ズモ−ドのNTSC信号であるとし、さらにディスプレ
イ108のアスペクト比は4:3であるとする。なお、
入力端子101に入力する信号がNTSC信号であって
も、それが図3(b)に示すスクイズモ−ドのNTSC
信号である場合には、以下述べる動作説明が当てはま
り、同じ結果が得られる。
【0036】図4は、図1の実施例において、入力信号
がワイド画像を表す信号で、表示するディスプレイがア
スペクト比4:3の表示手段である場合の動作を説明す
る各部信号波形図である。また図6は、図1の実施例に
おいて、入力信号の種類と表示するディスプレイのアス
ペクト比との関係で、表示形態が変化する様子を整理し
て示した説明図である。
【0037】さて、図1の表示形式変換メモリ104に
は、図4(a)に示す標準テレビジョン方式の映像信号
が、また表示形式設定及び同期発生回路106には、同
期再生及びワイド判別回路103より、判別信号として
ワイドであることを示す判別信号がそれぞれ入力する。
【0038】表示形式変換メモリ104は、少なくとも
1フィ−ルド分のメモリ容量を有している。同期再生及
びワイド判別回路103は、入力信号に同期した書き込
みクロック(図4(b)以下、WCKと記す。)と、ラ
イトリセット信号(図4(c)以下、WRESと記
す。)、ワイド判別信号を出力する。
【0039】表示形式変換メモリ104は、書き込みク
ロックWCKとライトリセット信号WRESとを用い
て、入力映像信号を内蔵のメモリに蓄える。読出しの際
は、固定周波数発生回路107より得るWCK×(約4
/3)の繰り返し周波数のクロックを、表示形式設定及
び同期発生回路106で、図4(e)に示す形のリ−ド
クロック(以下、RCKと記す)に変換し、これと、表
示形式設定及び同期発生回路106より得るリ−ドリセ
ット信号(図4(d)以下、RRESと記す)とを用い
て読出しを行なう。
【0040】以上の信号処理を行なうと、図4に示すよ
うに、ライトリセット信号WRESとリ−ドリセット信
号RRESとは時間的にズレた位置にあり、また、読出
しの際に用いるリ−ドクロックRCKが、入力信号とは
非同期の固定周波数発生回路107より作成される為、
表示形式変換メモリ104の出力信号には、入力信号の
ジッタ成分やスキュ−が含まれないことになる。また、
表示形式変換メモリ104の出力信号は、入力信号に比
べ約3/4に時間圧縮されて枠レベル付加回路105に
向け出力される。
【0041】枠レベル付加回路105では、ディスプレ
イ108の画面上に表示される映像信号期間の信号レベ
ル平均値を、その信号レベルとする枠信号を作成し、表
示形式変換メモリ104の出力信号に挿入して、図4
(f)に示す出力信号を作成し、ディスプレイ105に
向け出力する。
【0042】したがって、ディスプレイ108における
水平走査周波数は、この場合 15.75KHz×4/3=21KHz となる。
【0043】ここで、図4(f)に示す枠レベル付加回
路105からの出力信号は、MUSE信号を入力した場
合についての、出力信号の一例を示したものである。従
って、有効映像信号期間は、垂直方向に理想的には、約
516/2ライン期間となっている。
【0044】また、図4(c)に示すライトリセット信
号WRESと図4(d)に示すリ−ドリセット信号RR
ESのズレは、時間圧縮処理の際に、メモリ内でデ−タ
の読出しが書き込みに対して追越しを起こさない最小の
期間、約(525×4/3−516)/2=184/2
となっている。
【0045】もしかりに、NTSC信号でスクイズモ−
ドの信号が入力されたのであれば、上記映像信号期間は
垂直方向に約490/2ライン期間、また、上記WRE
S信号とRRES信号とのズレは約(525×4/3−
490)/2=210/2とするのが適当であろう。
【0046】以上の信号処理を行なった映像信号は、図
6(3)に示す形態、即ち入力信号がNTSC(スクイ
ズモード)、MUSEのワイドソースで、デイスプレイ
がアスペクト比が4:3のデイスプレイである場合の形
態で表示される。
【0047】この様に、本実施例では図4(f)に示す
映像信号や、図6(3)に示すアスペクト比4:3のデ
ィスプレイを用い、ワイド信号受信時には水平偏向周波
数を約4/3倍に切換えて表示を行なう。
【0048】例えば、入力信号がMUSE信号である場
合、アスペクト比4:3のディスプレイの垂直方向約3
/4期間に516ライン分の映像信号がそのまま表示さ
れ、残りの垂直方向の上下それぞれ約(1/4)/2期
間に上記表示期間の平均値信号が枠信号として挿入さ
れ、上記領域外の垂直ブランキング期間(表示画面上に
は表れない領域)にAKBパルスが挿入されることにな
る。
【0049】すなわち、アスペクト比16:9のワイド
な映像信号をアスペクト比4:3のディスプレイに表示
する場合、従来例にあるように、垂直偏向幅を切換え
て、その結果生じる表示期間以外の上下の領域を、全て
ブランキング期間としたり、垂直フィルタを用いて走査
線を間引いたりするようなことを本実施例ではしない。
【0050】この為、従来例で問題となっていた垂直ブ
ランキング期間にAKBパルスが表れてしまう現象や、
垂直解像度が劣化してしまうこと等の問題を解決するこ
とができ、さらに枠信号の挿入により画面の焼き付き等
を解決することができる。
【0051】なお、枠信号を挿入する際の、該枠信号の
信号レベルとしては、枠領域を除いた画面表示期間中の
映像信号レベルを平均値を用いるように構成している。
さらに入力信号とディスプレイのアスペクト比の違いか
ら生ずる表示画面の枠領域の少なくとも一部に、さらに
映像信号が表示される場合でも、これら表示期間内の全
ての映像信号の平均値を作成し、表示期間以外の枠領域
にのみ、これを枠信号レベルとして挿入して、該領域に
おける焼き付きを防止する(焼き付きは、枠信号レベル
が表示期間内の全ての映像信号の平均値レベルからズレ
ルことにより生じる)。
【0052】以上に述べた実施例では、表示形式設定及
び同期発生回路106で用いる読み出しクロックRCK
の繰り返し周波数を書き込みクロックWCKのそれの約
4/3倍であると説明した。
【0053】これは、例えば入力信号がMUSE信号の
場合、画面における垂直方向の有効映像期間は516ラ
インであり、NTSC方式の表示装置における垂直方向
の有効映像期間は約490ラインとなることから、垂直
方向の歪率(490/516×100≒5%分歪む)を
考慮し、正確に4/3倍であるとはせずに、4/3倍±
10%位を考慮して約4/3倍としたものである。
【0054】さらに入力信号としてスクイズモ−ドのN
TSC方式映像信号を考慮しているが、このスクイズモ
−ドには、まだ正確な規格が存在しない。また、規格化
されていない入力信号としては、第2世代のEDTV信
号等が考えられ、さらに入力信号のアスペクト比も、放
送内容によっては16:9以外のワイドな映像ソフトも
考えられる。これらを考慮し、読み出しクロックRCK
の繰り返し周波数は書き込みクロックWCKのそれの約
4/3倍に限定されるのではなく、ある程度、調整可能
としている。
【0055】以上が、図1において、入力端子101に
MUSE信号またはスクイズモ−ドのNTSC方式映像
信号が入力した場合の動作の説明である。
【0056】次に、入力端子101に入力する映像信号
が通常のNTSC信号(アスペクト比4:3)の場合に
ついて説明する。この場合、上記表示形式変換メモリ1
04と枠レベル付加回路105は、何も信号処理を行な
わず、そのまま出力する様に動作する。この時の映像信
号は、図6の(1)に示す形態で表示される。
【0057】次に、本実施例の別の動作態様として、デ
ィスプレイ108のアスペクト比が16:9である場合
において、入力端子101に通常のNTSC信号が入力
し、映像信号処理回路102から標準テレビジョン方式
の映像信号が出力する場合について、図5,図6を用い
説明する。この場合、映像信号処理回路102から出力
する映像信号の表示形態は、アスペクト比4:3の映像
信号であるわけである。
【0058】図5は、入力映像信号のアスペクト比が
4:3で、表示するディスプレイのアスペクト比が1
6:9である場合の、図1の実施例における動作を説明
する各部信号波形図である。図1,図5,図6を参照す
る。
【0059】表示形式変換メモリ104には、図5の
(a)に示す標準テレビジョン方式の映像信号が、また
表示形式設定及び同期発生回路106には、同期再生及
びワイド判別回路103より、ワイド判別信号として、
入力映像信号のアスペクト比が4:3であること(非ワ
イドであること)を示す信号がそれぞれ入力する。
【0060】表示形式変換メモリ104には、同期再生
及びワイド判別回路103より、入力信号に同期した書
き込みクロックWCK(図5の(b))と、ライトリセ
ット信号WRES(図5の(c))と、ワイド判別信号
が入力する。表示形式変換メモリ104は、書き込みク
ロックWCKとライトリセット信号WRESとを用い
て、先に述べた動作態様の場合と同じく、入力映像信号
を内蔵のメモリに蓄える。
【0061】読出しの際は、固定周波数発生回路107
より得るWCK×(約4/3)の繰り返し周波数のクロ
ックを、表示形式設定及び同期発生回路106で、図5
(e)に示す形のリ−ドクロックRCKに変換し、これ
と、表示形式設定及び同期発生回路106より得るリ−
ドリセット信号(図5の(d))RRESとを用いて読
出しを行なう。
【0062】以上の信号処理を行なうと、先に述べた動
作態様の場合と同様にして、表示形式変換メモリ104
の出力信号には、入力信号のジッタ成分やスキュ−が含
まれないことになる。また、同様に、表示形式変換メモ
リ104の出力信号は、入力信号に比べ約3/4に時間
圧縮されて枠レベル付加回路105に向け出力される。
【0063】枠レベル付加回路105では、ディスプレ
イ108の画面上に表示される映像信号期間の信号レベ
ル平均値を、その信号レベルとする枠信号を作成し、表
示形式変換メモリ104の出力信号に挿入して、図5
(f)に示す出力信号を作成し、ディスプレイ105に
出力する。
【0064】この場合、ディスプレイ108における水
平走査周波数は、15.75KHzとなり、入力信号と
同一の周波数となっている。また、この際例えば、特開
平2−237381号公報にあるように、入力信号とデ
ィスプレイのアスペクト比の違いから生ずる表示画面の
枠領域の少なくとも一部に、さらに映像信号が表示され
る場合でも、先に述べた動作態様の場合と同様に、これ
ら表示期間内の全ての映像信号の平均値を作成し、表示
期間以外の枠領域にのみ、これを枠信号レベルとして挿
入して、該領域における焼き付きを防止する。
【0065】ここで、図5(f)に示す出力信号の有効
映像信号期間は水平方向に、理想的には約1ライン×3
/4期間としているが、先に述べた動作態様の場合と同
様、表示装置の有効映像表示期間と入力信号の有効映像
表示期間の関係より、若干の歪みが発生する恐れもある
為、正確に3/4期間であるとはせずに、ある程度(±
10%位)調整可能としておく。
【0066】また、図5(c)に示すライトリセット信
号WRESと図5(d)に示すリードリセット信号RR
ESのズレは、時間圧縮処理の際に、メモリ内でデ−タ
の読出しが書き込みに対して追越しを起こさない最小の
期間、約1ラインとなっているが、上述のように入力信
号のジッタ成分やスキュ−を抑圧するためには、数ライ
ン分のズレを持たせることもできるよう構成する。
【0067】以上の信号処理を行なった映像信号は、図
6の(2)に示す形態で表示される。この様に、本実施
例では、図5の(f)に示す映像信号に対し、図6の
(2)に示すアスペクト比16:9のディスプレイを用
い、毎ライン、入力信号に枠信号を挿入して表示を行な
う。すなわち、アスペクト比4:3の映像信号をアスペ
クト比16:9のディスプレイに表示する場合や、アス
ペクト比16:9のディスプレイに複数の映像信号を表
示させた場合に生ずる無信号領域における画面の焼き付
きを防止することができる。
【0068】また、上記条件下で、図1の入力端子10
1に入力する映像信号がワイドな信号(アスペクト比1
6:9等)であれば、表示形式変換メモリ104と枠レ
ベル付加回路105は、何も信号処理を行なわず、その
まま出力する様に動作する。この場合の映像信号は、図
6の(4)に示す形態で表示される。しかし、この際に
も、上記同様に表示装置の有効映像表示期間と入力信号
の有効映像表示期間の関係より発生する恐れのある歪み
分を考慮して、表示形式変換メモリ104のリードクロ
ックRCKを調整可能としておく。
【0069】以上のように、本発明を用いれば、入力信
号のアスペクト比が4:3或いは16:9であろうと、
表示するディスプレイのアスペクト比が4:3或いは1
6:9であろうと、これらに係わり無く、適切な信号処
理を行ない、特にアスペクト比16:9の映像信号をア
スペクト比4:3のディスプレイに表示する場合、自動
ホワイトバランス調整機能を持つためにAKBパルスが
映像信号に挿入されていても、そのAKBパルスが画面
上に表れないようにして問題解決を図ることができる。
【0070】さらに、本発明を用いれば、解像度劣化等
の問題を解決することが可能となり、さらに入力信号と
表示装置のアスペクト比が異なる場合に生ずる無信号領
域の焼き付きの問題等も解決することができる。
【0071】これまでの説明では、映像信号処理回路1
02が出力する映像信号を全て標準テレビジョン方式の
映像信号であるとして説明してきたが、本発明はこれに
限らない。例えば、映像信号処理回路102が出力する
映像信号を倍速テレビジョン方式の映像信号であるとし
た場合も、同様な信号処理を行ない、上記同様の効果を
得ることができる。それには表示形式変換メモリ104
以降の信号処理部の水平方向における動作周波数を、全
て2倍にして制御すればよいことは自明であろう。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、入力信号のアスペクト
比が4:3或いは16:9であろうと、表示するディス
プレイのアスペクト比が4:3或いは16:9であろう
と、これらに係わり無く、適切な信号処理を行ない、特
に入力信号のアスペクト比が16:9で、表示するディ
スプレイのアスペクト比が4:3である場合、従来技術
において見られたような、AKBパルスが画面上に表れ
て画質劣化を起こす問題や、焼き付き、解像度劣化等の
問題を全て解決することができて、歪みのない正常な画
像を常に表示できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】画面表示装置の従来例の構成を示すブロック図
である。
【図3】従来技術の問題点を説明する説明図であり、
(a)はワイド画像の原画、(b)は原画のスクイズモ
−ド表示画像、(c),(d)はそれぞれ(b)を歪無
く表示した場合の表示画像を示す説明図である。
【図4】図1に示す実施例の動作を説明する各部信号波
形図で、特に入力信号がワイド画像で、表示するディス
プレイがアスペクト比4:3である場合の動作を説明す
る信号波形図である。
【図5】図1に示す実施例の動作を説明する各部信号波
形図で、特に入力信号のアスペクト比が4:3で、表示
するディスプレイのアスペクト比が16:9である場合
の動作を説明する信号波形図である。
【図6】図1の実施例において、入力信号の種類と表示
するディスプレイのアスペクト比との関係で、変化する
表示形態を整理して示す説明図である。
【符号の説明】
101…入力端子、102…映像信号処理回路、103
…同期再生及びワイド判別回路、104…表示形式変換
メモリ、105…枠レベル付加回路、106…表示形式
設定及び同期発生回路、107…固定周波数発生回路、
108…ディスプレイ、201…MUSE/NTSC切
換え信号入力端子、202…MUSE信号入力端子、2
03…NTSC信号入力端子、204…MUSE/NT
SCダウンコンバ−タ、205…NTSCデコ−ダ、2
06…入力信号選択回路、207…525/60タイミ
ング発生回路、208…垂直偏向回路、209…水平偏
向回路、210…アスペクト比4:3のディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的野 孝明 東京都港区西新橋二丁目15番12号 株式会 社日立製作所家電事業本部ハイビジョン戦 略開発本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスペクト比が4:3の標準テレビジョ
    ン方式の映像信号Aと、ワイドなアスペクト比を持つ高
    精細テレビジョン方式の映像信号Bの、何れが入力され
    ても、これを自動ホワイトバランス調整機能を持ったア
    スペクト比4:3の表示手段に表示することのできるワ
    イド画面表示装置において、 入力される映像信号からそこに含まれる同期信号を再生
    すると同時に、入力された映像信号の形態が、アスペク
    ト比が4:3の形態か、アスペクト比がワイドな形態
    か、を判別して判別信号を出力する同期再生及び形態判
    別手段と、 前記同期再生及び形態判別手段からの再生同期信号を用
    いて前記入力された映像信号に対して信号処理を行な
    い、標準テレビジョン方式の映像信号又は倍速テレビジ
    ョン方式の映像信号を作成して出力する映像信号処理手
    段と、 該映像信号処理手段からの処理出力である映像信号が、
    前記同期再生及び形態判別手段からの判別信号により、
    映像信号Bを処理した信号であると判断される場合に
    は、該映像信号の水平走査周波数を、それが映像信号A
    を処理した信号である場合の、約4/3倍とした映像信
    号Cに変換して出力する表示形式変換手段と、 前記表示形式変換手段で変換された映像信号Cを入力さ
    れた場合には、水平走査周波数を約4/3倍としたこと
    に起因して、該映像信号Cに生じる無信号領域に、新た
    な枠信号を付加した後、前記自動ホワイトバランス調整
    機能を持ったアスペクト比4:3の表示手段に向けて出
    力する枠レベル付加手段と、を備えたことを特徴とする
    ワイド画面表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイド画面表示装置お
    いて、前記枠レベル付加手段は、前記無信号領域に付加
    する枠信号のレベルとして、そのときの表示画面が拡
    大、縮小、その他の特殊表示である場合においては、実
    際にそのときに画面表示されている範囲の映像信号の平
    均値レベルを採用する枠レベル付加手段から成ることを
    特徴とするワイド画面表示装置。
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