JPH05289533A - カラー画像記録装置 - Google Patents

カラー画像記録装置

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JPH05289533A
JPH05289533A JP4085850A JP8585092A JPH05289533A JP H05289533 A JPH05289533 A JP H05289533A JP 4085850 A JP4085850 A JP 4085850A JP 8585092 A JP8585092 A JP 8585092A JP H05289533 A JPH05289533 A JP H05289533A
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JP
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color
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Application number
JP4085850A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ishii
明彦 石井
Shino Sakai
志野 境
Omimasa Utaka
臣将 宇鷹
Nobuaki Suematsu
伸朗 末松
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー画像記録装置に関し、中間転写体の絶
縁破壊による転写不良から生じる画質劣化を防止するこ
とを目的とする。 【構成】 像担持体を、透明基体上に感光層を積層して
構成するとともに、像担持体の内側から中間転写体と接
触している一次転写部の感光層を光照射する光照射手段
を設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間転写体に各カラー
トナー像を転写した後に記録媒体に転写する方式のカラ
ー画像記録装置に関する。この種の装置としては、カラ
ープリンタ、カラーファクシミリ、カラー複写機等が挙
げられる。
【0002】周知のように、電子写真記録装置には画像
形成プロセスと記録紙搬送プロセスがあり、画像形成プ
ロセスは、静電潜像形成プロセス、現像プロセス、転写
プロセスおよび定着プロセスから構成されている。静電
潜像形成プロセスでは、予め帯電させた感光ドラムまた
は感光ベルト上に画像を光学的に投影することにより、
静電潜像を形成する。現像プロセスでは、そのように形
成した静電潜像にトナーを静電的に付着させることによ
って、静電潜像が現像(可視像化)される。現像に用い
たトナーは転写プロセスで記録紙に転写され、次いで転
写されたトナーは定着プロセスで記録紙に定着される。
【0003】本発明は、1つ又は複数の感光体を有しこ
れにカラートナー画像を形成し、次いでこれらカラート
ナー画像を順次中間転写体に転写し、全色トナー画像が
該中間転写体上に形成された後に記録媒体上へ一度に転
写し、フルカラー出力を行うカラー画像記録装置に適用
する。
【0004】
【従来の技術】このような従来のカラー画像記録装置に
は、単一感光体ドラム(あるいは感光ベルト、以下同
様)より中間転写体上へ順次トナーを転写する方式のも
のと、複数の感光体ドラム上に各色トナーを現像し、次
々と中間転写体上へ転写する方式とがある。
【0005】前者の記録方式は、単一感光ドラムを複数
回回転させることにより、中間転写体上においてカラー
トナーの重ね合わせを行いフルカラー画像を得るため、
部品点数が少なく、小型・低コストが図れる特長があ
る。一方、後者の記録方式は、トナーの色毎に電子写真
プロセスを用意するため、各色のトナー像はそれぞれの
感光ドラム上に同時に形成することができ、パイプライ
ン式に記録が行えることから、高速記録が可能であると
言う特長がある。
【0006】本発明が関わるカラー画像記録装置は、上
記した2タイプの記録方式の内、ベルト状の中間転写体
を使用し、ベルト状の中間転写体上へ順次トナーを転写
する方式を用いたものである。以下に本発明が関わるカ
ラー記録装置の構成と記録原理を、単一感光ドラムを用
いた記録装置を例にして図10を用いて記述する。
【0007】カラー画像記録装置は、光半導体である感
光ドラム1を中心として、感光ドラム1の表面を予め定
められた極性に帯電させるための帯電器2、感光ドラム
1に画像信号に応じた露光を行う露光器3、トナーによ
って目に見えない電気的な静電潜像を可視像化する現像
器4a〜4d、一次転写後に感光ドラム1上に残った残
留トナーを感光ドラム1上から除去するためのクリーナ
5、および中間転写体搬送ローラ6〜8にベルト状の中
間転写体9を掛け渡した構造の中間転写ユニット15、
中間転写体から記録媒体16にトナー像を二次転写する
ための二次転写ローラ10、二次転写後に中間転写体9
上に残った残留トナーを中間転写体9上から除去するた
めのクリーナ11、さらに記録媒体16を搬送する搬送
ローラ13a,13bと記録媒体16上に転写されたト
ナー像を、記録媒体16に定着させるための定着器12
により構成されている。
【0008】現像器4a〜4dには、減法混色によりフ
ルカラー出力を行うために必要な色の三原色、すなわち
イエロー(以後Yと記述)、マゼンタ(以後Mと記
述)、シアン(以後Cと記述)のカラートナーと、文字
部分の出力に用いられる黒(以後BKと記述)トナーが
それぞれ投入されており、各色の現像を行う。また各現
像器4a〜4dは、非動作時には感光ドラム1から十分
に離れた状態にあり、現像する色のトナーが投入された
現像器4a〜4dのみが、現像が可能な距離まで前進す
る離接機構が設けられている。
【0009】記録原理は、まず、帯電器2により感光ド
ラム1の表面を均一に帯電させたのち、例えばYの画像
情報に応じた露光を露光器3により行い、静電潜像を形
成したのち、Yトナーが投入された現像器4aのみが、
離接機構により感光ドラム1まで前進し、Yの現像を行
い感光ドラム1上にYトナー像を形成する。その後、一
次転写部においてYトナー像は感光ドラム1から中間転
写体9へ一次転写される。一次転写後、感光ドラム1は
クリーナ5によりクリーニングされたのち、再び帯電器
2により帯電され、以後同様のシーケンスにより順次
M,C,BKの現像と一次転写が行われ、最終的に中間
転写体9上には上記4種類のカラートナーの重なり合っ
たカラートナー像が形成される。
【0010】その後、搬送ローラ13a,13bにより
記録媒体16が二次転写部分へ搬送されるとともに、全
ての一次転写が終了するまで中間転写体9から離れてい
た二次転写ローラ10が、離接機構により中間転写体搬
送ローラ8と中間転写体9および記録媒体16を挟んで
圧接し、中間転写体9上のカラートナー像を記録媒体1
6上に二次転写する。二次転写後、記録媒体16は定着
器12に搬送されカラートナー像は記録媒体16に定着
される。また、二次転写後に中間転写体9上に残ったト
ナー像は、全ての一次転写が終了するまで中間転写体9
から離れていた中間転写体クリーナ11が、離接機構に
より中間転写体9に圧接されることによりクリーニング
され、中間転写体9は次の一次転写に備えられる。
【0011】以上で説明したように、一枚のカラー画像
の出力を行うためには、カラートナー各色の現像と一次
転写、その後の記録媒体16への二次転写と定着により
行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のカラ
ー画像記録装置にあっては、一次転写(感光ドラム→中
間転写体)は、一次転写ローラ14にトナーの帯電極性
とは逆極性の電圧を印加し、トナーに静電的なクーロン
力を作用させることにより行われる。前記したように、
カラー出力を行うためには、中間転写体9上で色の異な
るトナー像を重ね合わせて転写する必要があるが、一次
転写で必要な一次転写電圧は、重ね合わせ回数と共に増
加させなければならない。
【0013】以下に一次転写部の転写モデルを用いて、
一次転写を詳細に説明する。図11は既に中間転写体9
上に転写済の一色目のトナー像20上に、感光ドラム上
1の二色目トナー像21を重ね合わせ転写する状態を表
したモデル図である。感光ドラム1上のトナー像20,
21を中間転写体9上へ転写するためには、転写空隙ギ
ャップ(g)間の電界が23〜50MV/mの範囲にす
ることが必要であることが既に公知となっており、空隙
ギャップ間の電界が上記の値となるように一次転写電圧
(VR1)を設定しなければならない。
【0014】なお、図11中、 dm :感光層の厚さ g :空隙ギャップ dt :転写トナー層厚 da :転写済みトナー層厚 dp :中間転写体厚さ VR1:一次転写ローラ電圧 Vs :トナー層表面電圧 転写モデルから、一次転写部の電気的な等価回路を検討
すると、図12に示した、感光ドラム1の感光層の静電
容量:C1、感光ドラム1上トナー層の静電容量:C
2、転写空隙部(空気層)の静電容量:C3、中間転写
体9上に既に転写済のトナー層による静電容量:C4、
そして中間転写体9の静電容量:C5が略直列に接続さ
れたものとして考えることができ、一次転写電圧VR1
感光ドラム1やトナー層などの各部分の容量比により分
割される。
【0015】このため、空隙ギャップの電界が上記範囲
となるために必要な電圧が図12の空気層の容量C3の
両端に加わるように、一次転写電圧を設定しなければな
らない。さて、中間転写体9上に既に転写済のトナー層
による静電容量:C4は、重ね合わせ転写の回数により
変動する。即ち、一次色の転写(重ね合わせ1回目)で
は、中間転写体9に既に転写されているトナー層は無い
ためゼロであるが、二次色(同2回目)では一次色のト
ナーが既に中間転写体9に転写されているため一次色ト
ナー層によるC4が発生し、同様に三次色(同3回目)
では一次・二次色のトナーが中間転写体9上に転写済で
あるため、C4は一次色と二次色のトナー層が合わさっ
たトナー層による静電容量となる。このように、中間転
写体9上のトナー層の静電容量C4の値は重ね合わせ回
数により変化する。
【0016】このため、重ね合わせ回数によらず常に一
定の転写を行なうためには、中間転写体9上のトナー層
の静電容量C4が変化しても空気層C3の両端に加わる
電圧:V3が一定になるように、C4の変化につれて一
次転写電圧VR1を可変させなければならない。一次転写
電圧VR1とV3の関係を次の第1式に示した。
【0017】
【数1】
【0018】なお、図12中、 VR1:1次転写電圧 C1:感光層の静電容量 C2:感光ドラム上トナー層の静電容量 C3:転写空隙層の静電容量 C4:中間転写体上トナー層の静電容量 C5:中間転写体の静電容量 ここで、C1〜C3,C5,およびV3は定数であり、
C4だけが重ね合わせ回数により変化するため変数とな
る。なお、V3は、転写空隙ギャップ間の電界を23〜
50MV/mとするための電圧であるから、23〜50
(MV/m)×g(m)により求められる。第1式か
ら、重ね合わせ回数を増すごとに、中間転写体上トナー
層C4の静電容量値は大きくなるため、重ね合わせ回数
につれて一次転写電圧VR1を増加させることが必要であ
ることが明らかである。
【0019】さて従来、上記で説明したように一次転写
電圧を増加させながら重ね合わせ転写を行ってゆくと、
二次色および特に三次色の転写を行う最中に中間転写体
9に絶縁破壊による穴アキが生じ、この部分を介して一
次転写ローラ14と感光ドラム1がショートしてしま
い、この部分での一次転写効率が著しく低下し画質が劣
化するばかりか、最悪の場合には転写が不可能となる問
題が生じていた。これは、二次および三次色の転写に必
要な電圧が、中間転写体9の絶縁破壊電圧より大きくな
ってしまうため起こるものである。
【0020】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、中間転写体の絶縁破壊による
転写不良から生じる画質劣化を防止することを目的とし
ている。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、図1に示すように、像担持体40上に形
成された潜像を順次カラートナーにより現像し、現像し
た各カラートナー像を中間転写体9に転写した後に記録
媒体16に転写して画像を記録するカラー画像記録装置
において、前記像担持体40を、透明基体54上に感光
層55を積層して構成するとともに、前記像担持体40
の内側から前記中間転写体9と接触している一次転写部
の前記感光層55を光照射する光照射手段41を設けた
ものである。
【0022】また他の発明は、図8に示すように、像担
持体1上に形成された潜像を順次カラートナーにより現
像し、現像した各カラートナー像を中間転写体9に転写
した後に記録媒体16に転写して画像を記録するカラー
画像記録装置において、前記像担持体1と前記中間転写
体9が接触する一次転写部を光照射する光照射手段80
を一次転写部の近傍に設け、光照射手段80の発光部分
を光源81とフィルタ82で構成し、光源81が前記像
担持体1の吸収波長に合う発光波長分布を持つものとし
たものである。
【0023】
【作用】本発明においては、像担体を透明基体上に感光
層を積層して構成し、像担持体の内側から中間転写体と
接触している一次転写部の感光層を光照射し、一次転写
部で感光層の静電容量を大きくすることにより、重ね合
わせ転写回数による一次転写電圧の上昇を抑え、中間転
写体の絶縁破壊電圧以下で三次色までの重ね合わせ転写
を可能にし、中間転写体の絶縁破壊の防止を図った。
【0024】その結果、転写不良から生じる画質劣化を
防止することができる。また、他の発明においては、一
次転写部の近傍に、光源とフィルタを有する光照射手段
を設け、一次転写部を光照射し、一次転写部での感光層
の静電容量を大きくすることにより、重ね合わせ転写回
数による一次転写電圧の上昇を抑え、中間転写体の絶縁
破壊電圧以下で三次色までの重ね合わせ転写を可能に
し、中間転写体の絶縁破壊の防止を図った。
【0025】この場合、フィルタで照射する光の発光波
長分布をコントロールし、光源が感光の吸収波長に合う
ようにした。その結果、転写不良により生じる画質劣化
を確実に防止することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図7は本発明の一実施例を示す図である。
なお、従来例と同一構成部分については同一符号を付し
て、説明を省略する。図1において、40は像担持体と
しての感光ドラム、41は光照射手段としての光照射ユ
ニットである。
【0027】光照射ユニット41は感光ドラム40の内
側に設けられ、一次転写部の中間転写体9と接触してい
る一次転写部の感光ドラム40を光照射することによ
り、一次転写部での感光層の比誘電率を大きくして、一
次転写電圧の低電圧化を図る。図2は、本実施例で採用
した感光ドラム40を説明するための断面モデル図であ
る。この感光ドラム40は、図2に示すように、ガラス
の透明基体54上に、ITO(酸化インジウム錫)蒸着
膜の透明導電層53を設け、感光層55として、電荷発
生層52と電荷輸送層51を積層した構成の機能分離型
有機感光ドラムとなっている。
【0028】ここで、感光層55の厚さは、電荷輸送層
51の厚さ略同一であり、電荷発生層52にはフタロシ
アニン系の材料を、電荷輸送層51にはヒドラゾン系の
材料を使用している。さらに、透明導電層53は図示し
ていない電極によりアースに接続されている。次に、図
3は一次転写部を感光ドラム40の内側から光照射する
ための光照射ユニット41のモデル図である。光照射ユ
ニット41は、光源であるハロゲンランプ62と、光源
からの光を効率よく一次転写部へ集束するための反射鏡
61により構成されている。この光照射ユニット41を
図1に示したように、感光ドラム40の内側の一次転写
部に設けるとともに、一次転写部を照射する光が、像露
光部および現像部へ漏れないように遮光するための遮光
手段としての遮光部材42で覆う構成となっている。
【0029】尚、反射鏡61の端部を感光体ドラム40
の内面に近接配置することで、遮光部材42と反射鏡6
1とを兼用させることもできる。次に、図4は光照射ユ
ニットの制御ブロック図である。図4において、70は
各部の制御を行うとともに、光照射ユニット41の照射
タイミングを制御するコントローラであり、コントロー
ラ70は、プリントスタート信号の入力により、所定の
タイミングでイネーブル信号を光照射ユニットドライバ
71に与えてこれを駆動し、光源用電源72から光源用
電源を光照射ユニット41に供給する。
【0030】次に、光照射ユニットの照射タイミングを
図5に示す。図5において、プリントスタート信号
(A)がオンになると、続いて感光ドラム1のメインモ
ータ(B)、帯電器2の前帯電(C)および現像器4a
〜4dの現像モータ(F)が同じタイミングでオンにな
る。これにより、まず、帯電器2により感光ドラム1の
表面を均一に帯電させる。
【0031】露光器3のポリゴンミラーを駆動するスピ
ンドルモータ(D)は前記タイミングよりわずかに早く
オンになり、レーザイネーブル(E)は前記タイミング
よりわずかに遅れてオンになる。こうして、画像情報に
応じた露光を露光器3により行い、静電潜像を感光ドラ
ム1上に形成する。現像モータ(F)のオンに続いてY
の現像機クラッチ(G)がオンになると現像器4aのみ
が感光ドラム1まで前進し、Yの現像を行い、感光ドラ
ム1上にYのトナー像を形成する。Yの現像が終了する
と、Yの現像機クラッチ(G)はオフになる。
【0032】Yの現像機クラッチ(G)がオンになるタ
イミングで一次転写バイアスイネーブル(L)がオンに
なり、続いて一次転写ローラ14のクラッチ(K)がオ
ンになり、同じタイミングで光照射ユニット41の光照
射(M)が行われる。一次転写部においてYトナー像は
感光ドラム1から中間転写体9へ一次転写され、一次転
写後、感光ドラム1はクリーナ5によりクリーニングさ
れた後に、再び帯電器2により帯電され、また、露光器
3で露光され、以後同様のシーケンスで順次Mの現像機
クラッチ(H)がオン、オフ、Cの現像機クラッチ
(I)がオン、オフ、Gの現像機クラッチ(J)がオ
ン、オフとなり、Mの現像、Cの現像、Kの現像と一次
転写が行われる。こうして、中間転写体9上には4種類
のカラートナーの重なり合ったカラートナー像が形成さ
れる。
【0033】現像と一次転写が終了すると、現像器4b
〜4dの現像モータ(F)がオフとなり、同じタイミン
グで一次転写バイアスイネーブル(L)がオフ、一次転
写ローラ14のクラッチ(K)がオフ、光照射ユニット
41の光照射(M)がオフになる。また、前記タイミン
グよりわずかに遅れて露光器3のレーザイネーブル
(E)がオフになる。
【0034】その後、二次転写バイアスイネーブル
(O)がオン、続いて二次転写ローラ10のクラッチ
(N)がオン、続いて中間転写体クリーナ11のクラッ
チ(P)がオンになる。一次転写が終了するまで、中間
転写体9から離れていた二次転写ローラ10が中間転写
体搬送ローラ8と中間転写体9および記録紙16を挟ん
で圧接し、中間転写体9上のカラートナー像を記録紙1
6上に二次転写する。
【0035】二次転写が終了すると、二次転写バイアス
イネーブル(O)がオフ、二次転写ローラ10のクラッ
チ(N)がオフとなり、また、同じタイミングでポリゴ
ンミラーのスピンドルモータ(D)もオフになる。ま
た、中間転写体クリーナ17のクラッチ(P)も中間転
写体9をクリーニングを終了すると、オフになる。
【0036】その後、感光ドラム1のメインモータ
(B)がオフになり、同じタイミングで帯電器3の前帯
電(C)がオフになる。こうして、カラー出力の一サイ
クルが終了する。前述したように、光照射ユニット41
による光照射(M)は、一次転写ローラ14のクラッチ
(K)のオン、オフと同じタイミングで行われる。
【0037】次に、動作を説明する。図6でモデル化し
たように、光照射ユニット41により、感光ドラム40
と中間転写体9の接触している一次転写部分を光照射す
ると、光照射ユニット41から発した光63は、感光ド
ラム40の透明基体54、および透明導電層53を透過
し、感光層55に直接達する。
【0038】このため、光半導体である感光層55の体
積抵抗(厚み方向の抵抗)が下がり、よって感光層55
の比誘電率は大きくなる。公知のとおり、比誘電率が大
きくなると静電容量はそれにつれて大きくなる。一次転
写電圧VR1は、前述した第1式で求められるが、光照射
ユニット41と感光層55が透明基体54上に設けられ
ている感光ドラム40を組合せ、感光ドラム40の内側
から一次転写部を均一にかつ効率良く光照射すること
で、第1式の感光層55の静電容量C1を大きくし、中
間転写体9上のトナー層の静電容量C4が重ね合わせ回
数により変化しても一次転写電圧の上昇を抑える工夫を
したことが本実施例である。
【0039】図7は、本実施例の効果を説明するための
ものである。縦軸は三次色(重ね合わせ転写3回目)を
一次転写するために必要な一次転写電圧、横軸は感光層
55の比誘電率であり、感光層55の比誘電率を変化さ
せると、一次転写電圧が低下してゆく状態を計算により
求めたものである。一次転写部を光照射しない従来で
は、感光層55の比誘電率は3近傍であり、850V程
の一次転写電圧を必要としていたが、本実施例による一
次転写部の光照射により一次転写部の感光層55の比誘
電率は100以上となるため、600V程の電圧で一次
次転写が可能となり、一次転写電圧を250V程下げる
ことが可能となる。
【0040】この様に、一次転写電圧の低電圧化を図る
ための効果は大きく、これにより中間転写体9の絶縁破
壊電圧以下で一次転写を行うことが可能となる。実際
に、絶縁破壊強度6KV/mmの中間転写体9を用い
て、一次転写速度120mm/sで一次転写を行ったと
ころ、従来問題となっていた中間転写体9の絶縁破壊に
よる穴アキは完全に抑制されることを確認した。
【0041】なお、感光層55を構成する材料により、
感光層55が吸収する吸収波長が異なるため、光照射ユ
ニット41から照射する光の波長を感光層55の吸収波
長に近づけると感光層55の比誘電率を大きくするため
の効率が良くなる。このため、吸収波長に近い光を発す
る光源62(例えばLED)を用いるとよい。次に、図
8および図9は本発明の他の実施例を示す図である。
【0042】図8において、80は光照射手段としての
光照射ユニットであり、光照射ユニット80は感光ドラ
ム1と中間転写体9が接触している一次転写部の近傍に
設けられ、一次転写部を照射する。これにより、一次転
写部での感光ドラム1の感光層の比誘電率を大きくし
て、一次転写電圧の低電圧化を図る。
【0043】光照射ユニット80の発光部分は、図9に
示すように、光源81とフィルタ82を組み合わせた構
造としたもので、光源81が感光ドラム1の感光層の吸
収波長に合う発光波長分布を持つようにコントロールす
る。なお、83は反射鏡を兼ねた光照射ユニット80の
ハウジングであり、光84が一次転写部以外に漏れない
ように遮光手段としての作用ももつ。
【0044】本実施例においても前記実施例と同様な効
果を得ることができることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、光照射により一次転写部における像担持体の感光層
の比誘電率を大きくすることで、一次転写電圧の低電圧
化を図り、中間転写体の絶縁破壊電圧以下で一次転写を
可能にしたため、中間転写体の絶縁破壊を防止すること
ができ、その結果、常に安定した画像出力を連続して得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図
【図2】感光ドラムの断面図
【図3】光照射ユニットを示す図
【図4】制御ブロック図
【図5】タイミングチャート
【図6】作用説明図
【図7】比誘電率と一次転写電圧の関係を示すグラフ
【図8】本発明の他の実施例を示す図
【図9】光照射ユニットを示す図
【図10】従来例を示す図
【図11】一次転写モデルを示す図
【図12】等価回路を示す図
【符号の説明】
1,40:感光ドラム(像担持体) 2:帯電器 3:露光器 4a〜4d:現像器 5:クリーナ 6〜8:中間転写体搬送ローラ 9:中間転写体 10:二次転写ローラ 11:クリーナ 12:定着器 13a,13b:搬送ローラ 14:一次転写ローラ 15:中間転写ユニット 16:記録媒体 41:光照射ユニット(光照射手段) 42:遮光部材(遮光手段) 51:電荷輸送層 52:電荷発生層 53:透明導電層 54:透明基体 55:感光層 61:反射鏡 62:ハロゲンランプ(光源) 63:光 70:コントローラ 71:光照射ユニットドライバ 72:光源用電源 80:光照射ユニット(光照射手段) 81:光源 82:フィルタ 83:ハウジング(遮光手段) 84:光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末松 伸朗 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体(40)上に形成された潜像を順
    次カラートナーにより現像し、現像した各カラートナー
    像を中間転写体(9)に転写した後に記録媒体(16)
    に転写して画像を記録するカラー画像記録装置におい
    て、 前記像担持体(40)を、透明基体(54)上に感光層
    (55)を積層して構成するとともに、前記像担持体
    (40)の内側から前記中間転写体(9)と接触してい
    る一次転写部の前記感光層(55)を光照射する光照射
    手段(41)を設けたことを特徴とするカラー画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】像担持体(1)上に形成された潜像を順次
    カラートナーにより現像し、現像した各カラートナー像
    を中間転写体(9)に転写した後に記録媒体(16)に
    転写して画像を記録するカラー画像記録装置において、 前記像担持体(1)と前記中間転写体(9)が接触する
    一次転写部を光照射する光照射手段(80)を一次転写
    部の近傍に設け、光照射手段(80)の発光部分を光源
    (81)とフィルタ(82)で構成し、光源(81)が
    前記像担持体(1)の吸収波長に合う発光波長分布を持
    つものとしたことを特徴とするカラー画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記光照射手段(41),(80)の光が
    一次転写部以外に漏れないようにするための遮光手段
    (42),(83)を光照射手段(41),(80)の
    周囲に設けたことを特徴とする前記請求項1および2の
    カラー画像記録装置。
JP4085850A 1992-04-08 1992-04-08 カラー画像記録装置 Pending JPH05289533A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0851315A2 (en) * 1996-12-26 1998-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2008026738A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sharp Corp 画像形成装置

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