JPH05289036A - 脱気装置を組込んだ液晶供給装置とその運転方法 - Google Patents

脱気装置を組込んだ液晶供給装置とその運転方法

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JPH05289036A
JPH05289036A JP11791192A JP11791192A JPH05289036A JP H05289036 A JPH05289036 A JP H05289036A JP 11791192 A JP11791192 A JP 11791192A JP 11791192 A JP11791192 A JP 11791192A JP H05289036 A JPH05289036 A JP H05289036A
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JP
Japan
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liquid crystal
degassing
reservoir
liquid
way cock
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JP11791192A
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English (en)
Inventor
Kenzo Okada
健三 岡田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルに対して空気の溶存がない液晶を注入で
きるようにする。 【構成】 脱気装置1と液晶注入装置2の間に脱気され
た液晶を一時貯溜する受槽3と、この受槽3の液晶を液
晶注入装置2に供給する送液ポンプ4を設け、液晶注入
装置2の減圧槽14内に収納した液晶溜17に三方コッ
ク18を設け、この三方コック18が送液ポンプ4と接
続されている。液晶注入装置2の真空時に脱気した液晶
を液晶溜17に送り込み、セル15への注入後に液晶注
入装置14を大気にして三方コック18を開き、液晶溜
17から液晶を排出すれば、常に脱気された液晶をセル
15に注入できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶中に溶解した気
体を分離して除去し、この液晶を空のセルに注入するた
めの脱気装置を組込んだ液晶供給装置とその運転方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器,家電製品などに液晶表
示装置が広く普及している。
【0003】この種の液晶表示装置は、それぞれの内面
に電極を備える一対の透明基板を枠状の封止材を間に挾
んで結合することにより空のセルを構成し、このセルの
内部に液晶を注入することによって製造している。
【0004】ところで、セルへの液晶の注入工程におい
て、液晶中に溶解した気体を十分に取除かないで液晶を
セルに注入すると、セル内に気泡が発生し、画像等の表
示の支障となる。
【0005】そこで、従来は液晶を皿やビーカなどに入
れ、これを減圧槽内に置き、槽内を真空状態にして液晶
中の溶存ガスを除去した後、液晶をセルに注入する方法
が採られていた。
【0006】しかし、このような注入方法は、作業が煩
雑で能率が悪く、減圧槽内から搬出する際大気圧に戻す
ため、脱気された液晶に空気が再溶解することが避けら
れなかった。
【0007】また、別の注入方法として、連続的に脱気
しながら注入装置に液晶を供給する方法が提案されてい
る。
【0008】これは、ポリオレフィン系微多孔膜を使用
した脱気装置(特開昭62−205317号)を用い、
脱気された液晶を液晶注入用の減圧槽内に設けた液晶溜
に送り込むようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような注入方法は、脱気した液晶を液晶溜に供給するこ
とができるが、セル注入時に容器内を大気圧に戻すた
め、この時に液晶溜内の液晶中に空気が溶存します。
【0010】このため、次の注入時には空気が再溶解し
た液晶が、脱気装置より供給された液晶に混入すること
が避けられず、本来脱気された液晶が果たす効果に及ば
ないという欠点があった。
【0011】上記のような注入方法において、大気圧に
戻した時に空気が再溶解した液晶は、再び脱気装置に送
り込めば脱気処理することは可能であるが、容器内が真
空状態の時には送液ポンプなどで液晶を移送しようとし
ても、液晶が真空状態に置かれている場合には、0.1 To
rr程度の応力に減圧されているため、送液ポンプを作動
させても液晶が吸入されず、液晶を脱気装置に送り込め
ないという問題があった。
【0012】そこで、この発明は、脱気した液晶をセル
に注入することができると共に、注入後の液晶溜りの液
晶を再度脱気装置に送って脱気することができ、空気が
再溶解した液晶混入することなく、常に脱気された液晶
を注入できる脱気装置を組込んだ液晶供給装置とその運
転方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、第1の発明は、真空チヤンバー内に気体透過
性を有する非多孔膜で形成された脱気チューブを組込ん
だ脱気装置と、減圧槽内に液晶溜を収納し、この液晶溜
を三方コックを介して脱気装置の入口及び出口と接続し
た液晶注入装置と、前記脱気装置と液晶注入装置との間
に位置し、脱気された液晶を一時貯溜する受槽と、前記
受槽の液晶を液晶注入装置に供給する送液ポンプとから
なる構成を採用したものである。
【0014】同じく第2の発明は、減圧状態で脱気チュ
ーブ内を通過して脱気された液晶を減圧可能な受槽に一
時貯溜し、これから必要量の液晶を送液ポンプで液晶注
入装置が減圧時に三方コックを介して液晶溜に送り込
み、液晶注入装置での液晶の注入及び封止が完了した後
の加圧時に液晶溜から三方コックを介して液晶を排出す
る方法を採用したものである。
【0015】
【作用】脱気装置で脱気された液晶を受槽で一時貯溜し
た後、液晶注入装置の真空時に送液ポンプで液晶溜に送
り込み、真空条件下で液晶をセルに注入及び封止した完
了後、液晶注入装置を大気圧にして三方コックを操作
し、液晶溜から排出した液晶を再度脱気装置に送り脱気
することで、空気が再溶解した液晶が混入することがな
く、常に脱気された液晶をセルに注入できる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0017】図示のように、液晶供給装置は、脱気装置
1と液晶注入装置2と、前記脱気装置1の出口と液晶注
入装置2の間に配置した受槽3と、この受槽3と液晶注
入装置2の間に配置した送液ポンプ4と、前記液晶注入
装置2と脱気装置1の入口の間に配置した受槽5と、こ
の受槽5と脱気装置1の入口間に配置した送液ポンプ6
とによって構成されている。
【0018】上記脱気装置1は、真空チヤンバー7の内
部に脱気チューブ8を収納し、真空チヤンバー7は真空
ポンプ9の接続により内部を減圧すると共に、脱気チュ
ーブ8の入口側がバルブ10を介して送液ポンプ6に接
続され、出口側は受槽3に接続されている。
【0019】上記脱気チューブ8は、気体透過性を有す
る非多孔膜で形成され、この脱気チューブ8としては例
えば、内径0.5mm ,肉厚0.1mm ,長さ1mのポリテトラ
フルオロエチレン樹脂製チューブを150本接合したエ
レメントが用いられる。
【0020】なお、脱気チューブ8のチューブサイズ、
長さ、本数は自由に選択すればよい。
【0021】前記受槽3は、脱気された液晶を一時貯溜
するためのものであり、密閉できる構造をもち、内部が
真空ポンプ9にバルブ11を介して接続されていると共
に、下部出口はバルブ12を介して送液ポンプ4の入口
に接続されている。
【0022】なお、受槽3とバルブ11の間には受槽3
の真空状態を弱めるためのバルブ13が分岐接続されて
いる。
【0023】前記液晶注入装置2は、減圧槽14が空の
セル15の出し入れと密閉できる構造をもち、その内部
が真空ポンプ16と接続されていると共に、内部に空の
セル15へ液晶を注入するための液晶溜17が組込ま
れ、この液晶溜17の下部に三方コック18が設けられ
ている。
【0024】三方コック18は、液晶溜17への液晶の
供給と液晶溜17の液晶を減圧槽14の外部に排出する
ために配管の切替えを行なうためのものであり、入口ポ
ートは送液ポンプ4の出口とバルブ19を介して接続さ
れ、出口ポートは受槽5に接続され、減圧槽14の外部
から切替え操作が行なえるようになっている。
【0025】上記液晶溜17は、減圧槽14を大気圧に
戻した時に、液晶への空気の溶存量を少なくするため、
セル15への液晶の注入時の作業性を妨げない範囲で表
面積を少なくして、底部は逆円錐状にすることで、1回
のセル15への注入で残る液晶の量を減らす形状になっ
ている。
【0026】なお、空のセル15に対する液晶の注入を
複数枚同時に行なう場合には、液晶溜17を図示の断面
形状で長手方向の幅を広くとることで対応できる。
【0027】前記受槽5は、液晶補給用の配管20が接
続されていると共に、送液ポンプ6の入口がバルブ21
を介して接続されている。
【0028】この発明の液晶供給装置は上記のような構
成であり、次にその運転方法を説明する。
【0029】先ず、真空ポンプ9を作動させ、脱気装置
1の真空チヤンバー7を1Torr程度の真空状態とすると
共に、受槽5に貯溜した液晶を送液ポンプ6により脱気
チューブ8内に導入する。
【0030】脱気チューブ8は、気体透過性を有する非
多孔膜で形成され、また真空チヤンバー7内が減圧され
ているため、液晶が脱気チューブ8内に導入されるに伴
い、この液晶中に溶解した気体がその圧力差で分離し、
脱気チューブ8の壁面を通じて除去される。脱気された
液晶は、貯溜時に空気が再溶解しないように真空状態に
保持した受槽3に貯溜される。
【0031】次に送液ポンプ4に液晶を送り込むには、
バルブ11を閉にしてバルブ13を若干開として受槽3
の真空状態を弱めた後、送液ポンプ4を運転する。な
お、送液ポンプ4が停止した時点で、受槽3は再び真空
状態とする。
【0032】液晶注入装置2において、空のセル15に
液晶を注入するには、真空ポンプ16を運転して減圧槽
14を真空状態にした後、バルブ12を閉め、バルブ1
9を開にして三方コック18を図2(C)の如く「送
液」位置にして、送液ポンプ4で所定量の液晶を液晶溜
17に送り込む。
【0033】次に、三方コック18を図2(B)の如く
「注入」位置にして空セル15の注入口を液晶溜17に
浸漬した後、減圧槽14を大気に開放して加圧状態と
し、空セル15に液晶を注入する。
【0034】この後、セル15の注入口を封止し、次に
三方コック18を図2(A)の如く「排出」位置にし
て、液晶溜17内に残った液晶を受槽5に排出する。こ
の排出は落差もしくは図示省略したが送液ポンプを用い
て行なう。
【0035】受槽5に貯溜された液晶は、再び送液ポン
プ6によって脱気装置1に導入され、脱気された液晶が
液晶注入装置2に送られることになる。
【0036】このように、脱気装置1で脱気された液晶
も液晶注入装置2が真空状態で液晶溜17に送液し、空
気の溶存状況により毎回排出しないでもよいが、液晶注
入装置2の大気開放後、液晶溜17の液晶を排出してし
まうので、液晶に空気あるいは気体が溶存することな
く、安定した液晶注入が行なえる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、脱気
装置で脱気された液晶を、液晶注入装置の真空時に液晶
溜に送り込み、セルへの注入及び封入後に液晶溜の液晶
を排出するようにしたので、液晶溜に供給する液晶に空
気が再溶解した液晶が混入することがなく、簡単な構造
と操作で常に脱気された液晶をセルに注入することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る液晶供給装置のフローシートで
ある。
【図2】三方コックの切替え操作時の異なった状態を示
し、(A)はセル注入時、(B)は排出時、(C)は送
液時である。
【符号の説明】
1 脱気装置 2 液晶注入装置 3,5 受槽 4,6 送液ポンプ 7 真空チヤンバー 8 脱気チューブ 9,16 真空ポンプ 14 減圧槽 15 セル 17 液晶溜 18 三方コック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チヤンバー内に気体透過性を有する
    非多孔膜で形成された脱気チューブを組込んだ脱気装置
    と、減圧槽内に液晶溜を収納し、この液晶溜を三方コッ
    クを介して脱気装置の入口及び出口と接続した液晶注入
    装置と、前記脱気装置と液晶注入装置との間に位置し、
    脱気された液晶を一時貯溜する受槽と、前記受槽の液晶
    を液晶注入装置に供給する送液ポンプとからなることを
    特徴とする脱気装置を組込んだ液晶供給装置。
  2. 【請求項2】 減圧状態で脱気チューブ内を通過して脱
    気された液晶を減圧可能な受槽に一時貯溜し、これから
    必要量の液晶を送液ポンプで液晶注入装置が減圧時に三
    方コックを介して液晶溜に送り込み、液晶注入装置での
    液晶の注入及び封止が完了した後の加圧時に液晶溜から
    三方コックを介して液晶を排出することを特徴とする脱
    気装置を組込んだ液晶供給装置の運転方法。
JP11791192A 1992-04-10 1992-04-10 脱気装置を組込んだ液晶供給装置とその運転方法 Pending JPH05289036A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI577434B (zh) * 2015-05-29 2017-04-11 住華科技股份有限公司 脫泡設備及應用其之脫泡方法
JP2018049299A (ja) * 2013-01-08 2018-03-29 マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー 光フェーズドアレイ

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JP2018049299A (ja) * 2013-01-08 2018-03-29 マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー 光フェーズドアレイ
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