JPH05288576A - 電源監視レコーダ - Google Patents

電源監視レコーダ

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JPH05288576A
JPH05288576A JP11688492A JP11688492A JPH05288576A JP H05288576 A JPH05288576 A JP H05288576A JP 11688492 A JP11688492 A JP 11688492A JP 11688492 A JP11688492 A JP 11688492A JP H05288576 A JPH05288576 A JP H05288576A
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Tomoshiro Seki
智志路 関
Toshiaki Fusegawa
敏明 布施川
Eiji Kogure
英二 小暮
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分電盤を介して使用する電力を測定する電源
監視レコーダにおいて、測定を区切りのよい時刻に再ス
タートして、その測定の開始時刻(再スタート時刻)の
確認をし易くし、その電力供給停止の原因、解析を行
う。 【構成】 分電盤1内で負荷電流、漏れ電流および線間
電圧の波形データを各チャンネル毎に波形取込部13に
取り込み、この取り込んだ波形データを短時間的にリン
グ式に波形データ記録部16に記録し、かつ一定時間内
の波形データによる実効値データを長時間的に実効値デ
ータ記録部17に記録し、時計部15aによる現時刻の
区切りのよい時刻にその実効値データの演算、記録(測
定)を再スタートするとともに、この測定開始時刻を時
刻記憶部15cに記憶し、使用電力(商用電源)を電源
監視部14で監視し、同使用電力の供給停止で上記記録
を停止し(測定を停止し)、CPU15が上記停電時ま
での1波形に基づいてその停電の原因を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば分電盤内で負荷
電流、漏れ電流および線間電圧の波形を短時間的に記録
し、かつその波形による実効値を長時間的に記録し、同
分電盤を介して使用する電力の供給停止(つまり停電)
の原因を分析、判断するとともに、この判断結果を報知
する電源監視レコーダに関するものである。
【0002】
【従来例】近年、電灯需要や業務用電力需要等を問わ
ず、分電盤を介して電力を使用するようになっており、
図5に示すように,例えば一般家庭で使用される分電盤
1には過負荷遮断器(電流制限器、配線用遮断器)2,
3および漏電遮断器4が設けられている。
【0003】ここに、上記使用する電力が上記電流制限
器2および各配線用遮断器3の許容範囲を越えると、そ
れら電流制限器2、各配線用遮断器3のリレーが作動
し、あるいは漏電が生じると、上記漏電遮断器4のリレ
ーが作動する。
【0004】したがって、定格オーバーや漏電等が生じ
ても、電力の供給が直ちに停止されることから、例えば
火災等の発生を未然に防止することができ、安全性が極
めて高くなっている。
【0005】ところで、上記分電盤1を介して使用する
電力の供給停止、つまり停電の原因を知るにはその電力
の交流電流や交流電圧波形等を常に測定する必要があ
り、この場合例えば電力計や波形記録計等を用いればよ
い。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記測
定に際し、例えば分電盤1による短時間的な波形記録
と、長時間的な実効値記録とを同時に行うことができな
いため、短時間的な波形記録用の装置および長時間的な
波形記録用の装置を必要とし、また負荷電流、漏れ電流
および線間電圧等の調査項目に応じて複数の装置を必要
とし、これら多くの装置を分電盤1の外部装置として配
置しなければならない。
【0007】また、図6の交流電圧および交流電流の波
形図に示すように、上記停電に際してはその停電までの
交流電圧や交流電流の波形(同図a,bに示す)を測定
することが可能であるが、同測定波形から上記停電の原
因、例えば過負荷、漏電、欠相等によるものであるか否
かを判断することが難しく、測定者で、かつ経験者でな
ければその停電の原因を解析ができないという問題点が
ある。なお、図5のaは交流電圧波形で、同図のbは交
流電流波形である。
【0008】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は多くの測定装置を必要とせずに、分電
盤を介して使用する電力の供給停止(停電)の原因を自
動的に判断、表示することができ、通常の人でもその停
電の原因を容易に知ることができるようにした電源監視
レコーダを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の電源監視レコーダは、負荷電流、漏れ電
流を検出する複数の電流クランプおよび線間電圧を検出
する少なくとも1つの電圧プローブと、これら検出電
流、電圧を各チャンネル毎に入力し、同入力電流、電圧
信号をそれぞれディジタル変換する入力ユニットと、各
チャンネルの入力ユニットでディジタル変換した波形デ
ータを取り込む波形取込部と、これら取り込まれた波形
データをリング式に記録する波形データ記録部と、上記
取り込まれた波形データに基づいて実効値を演算して実
効値データを得る演算手段(CPU)と、この演算した
実効値データを記録する実効値データ記録部と、使用す
る電力の商用電源の各要素の少なくとも1つと基準値と
を比較し、同商用電源を監視する電源監視部と、上記負
荷電流、漏れ電流および線間電圧を検出し、該検出電
流、電圧の波形データに基づいて実効値データを演算
し、記録するに際しては少なくとも同実効値データの演
算、記録開始からの時刻を測定する時計部(CPU)、
この時計部による時刻を読み取り、この読み取った時刻
が所定時間であるときにはカウンタ部を作動するととも
に、このカウンタのカウント値に基づいて実効値データ
の演算、記録を予め決定している時刻に再スタートする
測定タイミング制御手段(CPU)と、上記実効値デー
タの演算、記録を開始した時刻および上記演算、記録の
再スタート時刻を記憶する時刻記憶部(CPU)と、上
記記録した実効値データを表示するに際しては少なくと
も上記時刻記憶部に記憶されている開始時刻、再スター
ト時刻を表示し、上記使用する電力の供給停止時に上記
波形データの記録および実効値データの記録を停止し、
上記各チャンネルについて電力の供給停止までの1波形
(電圧、電流波形)の波形データを読み出すとともに、
同波形データに基づいて実効値を演算し、同各実効値と
予め設定した定格値とを比較し、この比較結果に基いて
異常チャンネルを検出、表示し、かつ上記電力供給停止
の原因を判断、報知するCPUとを備えたことをことを
要旨とする。
【0010】
【作用】上記構成としたので、上記波形取込部にて各電
流クランプおよび電圧プローブによる検出電流、電圧の
波形データが取り込まれ、この波形データが波形データ
記録部にリング式で短時間的に記録され、例えば一定時
間(例えば1分間)内に取り込んだ波形データに基づい
て実効値データが演算されて実効値データ記録部に長時
間的(例えば2週間程度)に記録される。
【0011】このとき、上記実効値データの演算、記録
(測定)の開始からの時刻が時計部で測定されており、
現時刻が区切りのよい時間(例えば何時30分または何
時0分)前の所定時間(例えば29分または59分)に
なると、上記カウンタ(例えば1秒毎にカウントダウン
するカウンタ)が“59”にセットされる。
【0012】このカウンタが“0”(つまり1分経過)
になると、上記測定が再スタートされ、再び一定時間
(例えば1分間)内に取り込んだ波形データに基づいて
実効値データが演算されて実効値データ記録部に長時間
的に記録される。
【0013】これにより、上記使用電力の状況を確認す
るための表示操作が行われると、上記実効値データ記録
部に記録されている実効値データに基づいて、その実効
値がが表示され、かつ上記測定の開始時刻、その再スタ
ート時刻が表示されるが、この時刻が何時何分何秒でな
く、区切りのよい何時30分、何時0分であることか
ら、観測者にとって確認し易い。
【0014】上記分電盤を介して使用する電力の供給停
止、つまり過負荷および漏電等により同分電盤の電流制
限器あるいは配線用遮断器(ブレーカ)が降りて停電に
なると、上記波形データの記録、実効値データの記録が
停止される。
【0015】しかる後、各チャンネル毎に上記停電まで
の1波形の波形データに基づいて実効値が算出され、こ
れら算出実効値と過負荷遮断器の定格電流値、漏電遮断
器の感度電流値あるいは固定の線間定格電圧値(120
V)とが比較される。
【0016】このように、各チャンネルの被測定体(負
荷電流、漏れ電流、線間電圧)に応じた比較が行われる
ことから、その比較結果により上記停電の原因を判断
し、その異常チャンネルを判断することができる。
【0017】
【実施例】この発明の電源監視レコーダは、例えば分電
盤内で負荷電流、漏れ電流および線間電圧の波形データ
を短時間的にリング式に記録し、かつその波形データに
基いて長時間的に演算した実効値データを記録し、少な
くとも同実効値データの演算、記録を区切りのよい時刻
(例えば何時30分または何時0分)に合せて再スター
トするようになっている。
【0018】上記波形データの記録は少くとも停電時ま
での所定波形数の波形データ(例えば50Hzの場合1
6波形分、60Hzの場合19.2波形分)について行
われ、また上記実効値データの記録は、当該電力使用の
状況等を観測することができるように、例えば1分間隔
で、2週間程度行われる。
【0019】そのため、上記電源監視レコードは、図1
に示す構成をしている。なお、図中、図5と同一部分に
は同一符号を付し重複説明を省略する。
【0020】図1において、この発明の電源監視レコー
ダは、少なくとも分電盤1内での負荷電流、漏れ電流お
よび線間電圧を測定するため、同分電盤1内の所定被測
定体に接続可能とする少なくとも1つの電圧プローブ
(センサ)10および複数の電流クランプ(センサ)1
1と、これら電圧プローブ10および電流クランプ11
による各チャンネルの検出信号をそれぞれ入力可能と
し、かつ取り込み可能にディジタル変換する複数の入力
ユニット12と、これらディジタル変換した波形データ
を取り込む波形取込部(メモリコントローラ)13と、
上記分電盤1を介して使用している電力(商用電源)を
監視する電源監視部14と、上記波形取込部13で取り
込んだ波形データを短時間的にリング式に記録するとと
もに、その波形データに基づいて長時間的に使用電力
(電流、電圧)の実効値データを演算して記録し、かつ
その波形データおよび実効値データに基づいて測定波形
および測定実効値の表示処理等を行うCPU15と、上
記波形データを記録するための波形データ記録部16
と、上記演算した実効値データを記録するための実効値
データ部17とを備えている。
【0021】また、この電源監視レコーダは、測定結果
(停電の原因、分析結果)等を表示、印字するモニタ
(LCD)18およびプリンタ19と、キーボード20
とからなる入出力装置21を備えている。
【0022】さらに、上記各チャンネルの入力ユニット
12は電流および電圧を入力可能とするアンプ、A/D
変換器およびフォトカプラで構成されている。上記電源
監視部14は分電盤1を介して使用する電力(商用電
源)の各要素の少なくとも1つと基準値(例えばスレッ
ショルド電圧;60V乃至70V)とを比較し、その各
要素のうち少なくとも1つが基準値以下になったときに
トリガを発生する構成になっており、かつ当該電源監視
レコーダの測定器内部に設けられている。
【0023】さらにまた、上記CPU15は測定開始か
らの時間を測定する時計部15aと、上記実効値データ
の演算、記録を1分間毎に行う際に少なくともその演
算、記録の時刻を予め決定している区切りのよい何時3
0分または何時0分に合せるために、例えば29分また
は59分から1秒毎にカウントダウンして1分後に
“0”になるカウンタ部(SCNT)15bと、その演
算、記録の開始時刻、再スタート時刻を記憶する時刻記
憶部15cとを備えている。
【0024】次に、上記構成の電源監視レコーダの動作
を図2および図3のフローチャート図と図4のタイムチ
ャート図とを参照して詳しく説明する。
【0025】まず、上記分電盤1を介して電力が使用さ
れており、同分電盤1の電流制限器2,配線用遮断器3
や漏電遮断器4が降りていないものとすると、当該電源
監視レコーダの電源オンにより必要な初期設定後に、上
記CPU15において以前測定中であった旨の記録がな
されているか否かが判断される。このとき、上記CPU
15内の時計部15aは現在の時刻を刻んでいる。
【0026】当該電源監視レコーダにて各チャンネルの
波形データが取り込まれておらず、また各チャンネルの
入力波形の実効値が算出されていない場合、測定に入る
か否かが判断され、つまり同電源監視レコーダの測定ス
イッチがオンであるか否かが判断される。
【0027】上記測定スイッチがオンであれば、測定項
目がLCD18に表示され、同測定項目の選択が可能と
なり、この測定項目がキーボード20で選択されている
と、同選択測定項目に応じて各チャンネルのレンジ設定
がLCD18に表示され、これにより同レンジ設定の確
認が可能となる。
【0028】続いて、上記選択項目に応じて上記各チャ
ンネルの電圧プローブ10および電流クランプ11をそ
れぞれ所定の被測定体に接続する指示がLCD18に表
示される。
【0029】上記電圧プローブ10、電流クランプ11
が所定の被測定体、つまり調査項目に応じて、例えば負
荷電流、漏れ電流および線間電圧等の測定可能な箇所に
接続されている場合、あるいは上記LCD18の指示に
したがってそれら電圧プローブ10,電流クランプ11
が接続された場合、測定処理が実行される。
【0030】この測定処理においては、短時間的な波形
データの記録、長時間的に実効値データの記録が行われ
る。このとき、波形データは例えば40μs周期(サン
プリング周期)でサンプリング、記録され、実効値デー
タは例えば1分間に取り込んだ波形データに基づいて演
算、記憶される。
【0031】すなわち、上記波形取込部13に取り込ん
だ波形データの記録に際しては、所定波形数の波形デー
タが波形データ記録部16にリング式に記録され、長時
間的にサンプリングした波形データに基づいて演算され
た実効値データが実効値データ記録部17に記録され
る。
【0032】この場合、上記測定開始時刻が時計部15
aから読み取られ、同測定開始(実効値データの演算、
記録の開始)時刻として時刻記憶部15cに記憶され
る。
【0033】また、上記測定開始後、図2に示す1分間
割込みルーチンが実効され、上記時計部15aの測定時
刻の“分”が読み取られ(ステップST1)、同読み取
られた“分”が29分(何時何分の何分)または59分
である否かが判断される(ステップST2)。
【0034】例えば、測定開始時刻が10時6分30秒
であり、まだ10時29分になっていなければ、上記波
形データの取り込み、この取り込まれた波形データに基
づいて実効値データの演算、記録が繰り返される。
【0035】上記時刻が10時29分になると、1秒毎
にカウントダウンするカウンタ部(SCNT)が59に
セットされ(ステップST3)、割込みを1秒とする処
理、つまり図3に示す1秒割込み処理が実行される(ス
テップST4)。
【0036】この1秒割込みルーチンにおいては、カウ
ンタ部(SCNT)15bが1秒毎にカウントダウンさ
れ(ステップST10)、このカウンタ部(SCNT)
15bが“0”になると(ステップST11)、上記測
定(実効値データの演算、記録)が再スタートされる。
【0037】例えば図4に示すように、前回の実効値デ
ータの演算、記録が10時29分前に行われていること
から、上記カウンタ部(SCNT)15bが“0”とな
る10時30分に測定再スタートとなり、実効値データ
の演算、記録(測定)が開始され、この再スタートの時
刻が時刻記憶部15cに記憶される。
【0038】なお、次回の実効値データの演算、記録
(測定)、つまり同図の二点鎖線に示す30分前におい
ては、上記カウント部(SCNT)15bが“0”にな
っていないが、上記実効値データの演算、記録を行うよ
うにしてもよい。これにより、上記測定の再スタート以
前(図4の二点鎖線に示す時刻)の測定結果も知ること
ができる。
【0039】また、上記測定開始時刻が例えば10時4
5分30秒である場合には、10時59分になると、上
記同様の処理が実効され、上記測定(実効値データの演
算、記録)の再スタートが11時0分に合せられる。こ
のとき、上記測定の再スタート時刻は最初の測定開始時
刻と同様に上記時刻記憶部15cに記憶される。
【0040】上記再スタート以後にあっては、上述した
測定、つまり波形データの取り込みが行われるととも
に、この波形データの記録、およびその取り込まれた波
形データによる実効値データの記録が行われる。
【0041】ここで、上記電力の使用状況を確認するた
めに、上記入出力装置21のキーボード20を操作する
ことにより、上記長時間に渡って記録された電力の実効
値は上記LCD18に表示されるとともに、上記時刻記
憶部15cに記憶されている測定開始、測定再スタート
の時刻が表示される。
【0042】このように、上記測定が例えば10時6分
30秒に開始されたとしても、10時30分にはその測
定が再スタートされ、かつこの再スタート時刻が記憶さ
れることから、上記使用電力等の表示に際して同時に表
示される測定時刻時刻が何時何分何秒でなく、何時30
分または何時0分といった区切りのよいものとなり、観
測者にとって極めて見易く、理解し易いという点で有用
である。
【0043】一方、上記測定中において、なんらかの原
因により分電盤1のブレーカ(電流制限器2あるいは配
線用遮断器3)が降りると、同分電盤1を介している電
力の商用電源の各要素の少なくとも1つが基準値以下と
なるため、上記電源監視部14からは信号(トリガ)が
発生される。
【0044】このとき、上記トリガにより当該電源監視
レコーダにおける測定が停止されるが、上記波形データ
記録部16には上記停電までの320msの波形分の波
形データが記録されている。
【0045】続いて、上記停止状態が手動によって生じ
たか否かが判断される。すなわち、上記電源監視レコー
ダの停止は上記電源監視部14からのトリガだけでな
く、例えば同電源監視レコーダの停止操作(測定スイッ
チのオフ操作)によっても可能になっているからであ
る。
【0046】上記手動による停止の場合、上記測定スイ
ッチがオンにされると、再び測定が開始される。また、
上記電源監視部14からの信号(トリガ)による停止の
場合、つまり停電の場合、被測定体の測定中であった旨
が記憶される。
【0047】上記停電の後、当該電源監視レコーダの電
源が再投入にされると、停電原因の分析、表示ルーチン
が実行される。
【0048】まず、上記測定同様にして、電源の再投入
により、上記停電以前に測定が行われているか否かの判
断が行われる。上記波形データ記録部16には波形デー
タが記録されており、上記実効値データ記録部17には
実効値データが記録されていることから、上記被測定体
に接続している電圧プローブ10、電流クランプ11の
各チャンネルについて、それぞれ1波形分の波形データ
に基づいて停電時までの1波形を実効値とする演算が行
われる。
【0049】続いて、上記演算した各チャンネルの実効
値と予め設定した定格値(測定前に入力している定格
値)とがそれぞれ比較される。この定格値は電流制限器
2,配線用遮断器3の定格電流値、漏電遮断器4の感度
電流値および固定の線間定格電圧値(例えば120V)
である。
【0050】この場合、例えば上記電圧プローブ10に
よる検出波形データの実効値(線間電圧の測定値)と上
記線間電圧値(120V)とが比較され、上記複数の電
流クランプ11による検出波形データ(漏れ電流および
負荷電流)の実効値と感度電流値および定格電流値とが
それぞれ比較される。
【0051】上記比較の結果により、上記線間電圧の測
定値(実効値)が120Vを越えている場合には欠相と
判断され、上記漏れ電流の測定値(実効値)が感度電流
を越えている場合には漏電と判断され、上記負荷電流の
測定値(実効値)が定格電流を越えている場合には過負
荷と判断される。
【0052】そして、各チャンネルにおける測定結果が
異常である否かが判断され、異常と判断されたチャンネ
ルがLCD18の画面に表示され、かつ停電動作の原
因、つまり上記欠相、漏電あるいは過負荷の旨が同画面
に表示される。
【0053】このように、LCD18の表示画面によ
り、どのチャンネルが異常であり、また停電の原因を知
ることができ、測定経験者でなくとも、通常の人にも停
電の原因が容易に分かる。
【0054】また、上記波形データ記録部16に記録し
ている波形データに基づいて、目的に応じた波形の分
析、例えば高調波解析が行われ、かつ実効値データ記録
部17に記録している実効値データに基づいて実効値の
表示処理が行われる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の電源監
視レコーダによれば、少なくとも分電盤内で負荷電流、
漏れ電流および線間電圧を複数の電流クランプおよび電
圧プローブで検出し、各チャンネルの検出信号をそれぞ
れディジタル変換した波形データを短時間的にリング式
に記録し、かつ同波形データによる実効値データを長時
間的に記録し、その測定開始からの時刻を測定するとと
もに、その測定の実効値データ、記録時刻を予め決定し
ている時間に合せて再スタートし、それら実効値および
測定開始時刻、再スタート時刻を表示可能とし、使用し
ている電力(商用電源)を監視し、使用電力の供給停止
(停電)時に同停電までの所定波形数の波形データを記
録し、上記停電までの1波形の波形データに基いて実効
値を算出し、同実効値と予め設定した種々定格値(感電
流値、定格電流値、線間電圧値)とを比較し、この比較
結果により上記停電の原因を判定し、かつ異常チャンネ
ルおよびその停電の原因をLCD等の画面に表示するよ
うにしたので、長時間に渡って当該使用電力の状態を知
ることができ、その使用電力の測定が区切りのよい時刻
に開始(再スタート)されることから、その使用電力の
状況を見ようとした場合その測定開始時刻(再スタート
時刻)分り易いという効果があり、また上記分電盤を介
している電力の供給停止があった場合、同供給停止の原
因を上記画面で容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す電源監視レコーダの
概略的ブロック線図である。
【図2】図1に示す電源監視レコーダの動作を説明する
概略的フローチャート図である。
【図3】図1に示す電源監視レコーダの動作を説明する
概略的フローチャート図である。
【図4】図1に示す電源監視レコーダにおける測定開始
の動作を説明する概略的タイムチャート図である。
【図5】分電盤の概略的ブロック線図である。
【図6】図4に示す分電盤を介して使用する電力の交流
電圧、交流電流の概略的波形図である。
【符号の説明】
1 分電盤 2 電流制限器 3 配線用遮断器 4 漏電遮断器 10 電圧プローブ(センサ) 11 電流クランプ(センサ) 12 入力ユニット 13 波形取込部(メモリコントローラ) 14 電源監視部 15 CPU 15a 時計部 15b カウンタ部(SCNT) 15c 時刻記憶部 16 波形データ記録部 17 実効値データ記録部 18 モニタ(LCD) 19 プリンタ 20 キーボード 21 入出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小暮 英二 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷電流、漏れ電流を検出する複数の電
    流クランプおよび線間電圧を検出する少なくとも1つの
    電圧プローブと、 該検出電流、電圧を各チャンネル毎に入力し、同入力電
    流、電圧信号をそれぞれディジタル変換する入力手段
    と、 該各チャンネルの入力手段でディジタル変換した波形デ
    ータを取り込む取込手段と、 該取り込まれた波形データをリング式に記録する波形デ
    ータ記録手段と、 前記取り込まれた波形データに基づいて実効値を演算し
    て実効値データを得る演算手段と、 該演算した実効値データを記録する実効値データ記録手
    段と、 使用する電力の商用電源の各要素の少なくとも1つと基
    準値とを比較し、同商用電源を監視する電源監視手段
    と、 前記負荷電流、漏れ電流および線間電圧を検出し、該検
    出電流、電圧の波形データに基づいて実効値データを演
    算し、記録するに際しては少なくとも同実効値データの
    演算、記録開始からの時刻を測定する時計手段と、 該時計手段による時刻を読み取り、該読み取った時刻に
    応じて前記実効値データの演算、記録を予め決定してい
    る時刻に再スタートする測定タイミング制御手段と、 前記実効値データの演算、記録を開始した時刻および前
    記演算、記録の再スタート時刻を記憶する時刻記憶手段
    と、 前記記録した実効値データを表示するに際しては少なく
    とも前記時刻記憶手段に記憶されている開始時刻、再ス
    タート時刻を表示し、前記使用する電力の供給停止時に
    前記波形データの記録および実効値データの記録を停止
    し、前記各チャンネルについて電力の供給停止までの1
    波形(電圧、電流波形)の波形データを読み出すととも
    に、同波形データに基づいて実効値を演算し、同各実効
    値と予め設定した定格値とを比較し、該比較結果に基い
    て異常チャンネルを検出、表示し、かつ前記電力供給停
    止の原因を判断、報知する制御手段とを備えたことを特
    徴とする電源監視レコーダ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010257655A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Kawamura Electric Inc 電子式の配線用遮断器
CN101886938A (zh) * 2010-05-28 2010-11-17 四川大学 可通过并行总线集成分布***的单板录波器
JP2011247878A (ja) * 2010-04-27 2011-12-08 Yamato Scale Co Ltd 指示計
JP2017123705A (ja) * 2016-01-05 2017-07-13 日東工業株式会社 分電盤監視システム、分電盤およびそれらに設置可能な分電盤監視装置
JP2018041037A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 富士ゼロックス株式会社 電子機器、画像形成装置、及びプログラム

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