JPH05288233A - 油圧緩衝器のベースバルブ取付構造 - Google Patents

油圧緩衝器のベースバルブ取付構造

Info

Publication number
JPH05288233A
JPH05288233A JP11422192A JP11422192A JPH05288233A JP H05288233 A JPH05288233 A JP H05288233A JP 11422192 A JP11422192 A JP 11422192A JP 11422192 A JP11422192 A JP 11422192A JP H05288233 A JPH05288233 A JP H05288233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
base valve
bolt
shock absorber
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11422192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3062578B2 (ja
Inventor
Seiji Sawai
誠二 沢井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP4114221A priority Critical patent/JP3062578B2/ja
Publication of JPH05288233A publication Critical patent/JPH05288233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3062578B2 publication Critical patent/JP3062578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が単純であって、多機種にも容易に対応
可能な油圧緩衝器のベースバルブ取付構造を提供するこ
と。 【構成】 ベースバルブ8にボルト(ネジ部材)17を
取り付け、該ボルト17に挿通してその外周がシリンダ
2の内周に嵌合する椀状の拡径部材18を設け、該拡径
部材18の内周にテーパ嵌合する係合部材21を前記ボ
ルト17に螺合せしめる。ベースバルブ8をシリンダ2
内に嵌装した後、工具を用いてシリンダ2外からボルト
17を回して係合部材21をボルト17に沿って上動せ
しめれば、該係合部材21は拡径部材18にテーパ嵌合
しているため、楔作用によって拡径部材18が押し拡げ
られてこれがシリンダ2の内周に圧接され、これによっ
てベースバルブ8がシリンダ2の内周の任意の位置に取
付固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧緩衝器のシリンダ
内周に固定されるベースバルブの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等の車両に使用される油圧緩
衝器は、シリンダ内に充填された作動油の流動損失によ
って所要の減衰力を発生し、この減衰力によって車体が
受ける衝撃を吸収緩和するものである。
【0003】ところで、斯かる油圧緩衝器には、減衰力
を発生させるためのベースバルブをシリンダ内周に固定
したものがあるが、このベースバルブは例えば図5に示
す構造によって取り付けられていた(実公昭54−34
150号公報参照)。
【0004】即ち、図5は従来の取付構造を示す油圧緩
衝器下部の縦断面図であり、図示のようにベースバルブ
108はシリンダ102内に下方から嵌挿され、シリン
ダ102の内周に形成された係止段部102aに突き当
てられ、シリンダ102内に同じく下方から嵌挿された
円筒状のインナーチューブ130によって押えられてそ
の位置が固定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取付構造にあっては、シリンダ102の内周に前記
係止段部102aを形成する必要があるため、そのため
の機械加工が必要である他、シリンダ102の少なくと
も一部を厚肉に構成する必要があり、重量及びコストの
面で不利となり、更にインナーチューブ130を用いる
ために構造が複雑化する。
【0006】又、一般にベースバルブのシリンダに対す
る取付位置は機種毎に異なるが、従来の取付構造では取
付位置の変更に対してはインナーチューブ130の長さ
や係止段部102aの位置(シリンダ102の内周加工
長さ)の変更で対処しなければならず、機種の変更に対
しては柔軟に対応することができなかった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、構造が単純であって、多機種
にも容易に対応可能な油圧緩衝器のベースバルブ取付構
造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、ベースバルブにネジ部材を取り付け、該ネジ部
材に挿通してその外周がシリンダ外周に嵌合する椀状の
拡径部材を設け、該拡径部材の内周にテーパ嵌合する係
合部材を前記ネジ部材に螺合せしめてベースバルブの取
付構造を構成したことをその特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、ベースバルブをシリンダ内に
嵌挿した後、工具を用いてシリンダ外からネジ部材を回
して係合部材をネジ部材に沿って移動させれば、該係合
部材は拡径部材にテーパ嵌合しているため、楔作用によ
って拡径部材が押し拡げられてこれがシリンダ内周に圧
接され、これによってベースバルブがシリンダ内周の任
意の位置に取付け固定される。
【0010】上記のように、本発明に係る取付構造はベ
ースバルブ自体に設けられ、従って、従来のようにシリ
ンダ内周に係止段部を形成する必要がなく、インナーチ
ューブ等の部材も不要となるため、構造が単純化される
とともに、シリンダを薄肉に構成してこれの軽量化を図
ることができる。
【0011】又、前述のようにベースバルブはシリンダ
内周の任意の位置に容易に取り付けることができるた
め、取付位置の異なる複数の機種に対しても容易に対応
することができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1は本発明に係る取付構造を有する油圧
緩衝器の縦断面図、図2は図1のA部拡大詳細図、図3
は図2のB−B線断面図、図4は図2のC−C線断面図
である。
【0014】図1に示す油圧緩衝器1において、2はシ
リンダであって、該シリンダ2の内部にはロッド3が上
方から挿入され、該ロッド3の下端部にはシリンダ2の
内周に上下摺動自在に嵌合するピストン4が結着されて
いる。そして、ピストン4には複数の油孔5が穿設され
ており、同ピストン4の上下面には前記油孔5を開閉す
る板状のバルブ6,7がそれぞれ設けられている。
【0015】又、前記シリンダ2の内周の中間位置(前
記ピストン4の進入下限位置よりも下方位置)にはベー
スバルブ8が固定されており、同シリンダ2の内周のベ
ースバルブ8よりも下方位置にはフリーピストン9が上
下摺動自在に嵌装されている。
【0016】而して、シリンダ2内は前記ピストン4、
ベースバルブ8及びフリーピストン9によって油室S
1,S2,S3とガス室S4に区画されており、油室S
1,S2,S3には作動油が充填され、ガス室S4には
窒素ガス等の不活性ガスが封入されている。尚、図1に
おいて、10はオイルシール、11はゴム製のバンプス
トッパである。
【0017】ここで、前記ベースバルブ8の構成及び取
付構造を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0018】ベースバルブ8の本体12は円板状に成形
され、その外周部はOリング13を介してシリンダ2の
内周に嵌合している。そして、このベースバルブ本体1
2には複数の油孔14が穿設されており、同本体12の
上下面には前記油孔14を開閉する板状のバルブ15,
16がそれぞれ設けられている。
【0019】又、上記ベースバルブ本体12の中央には
ボルト17が回転自在に挿通しており、該ボルト17の
本体12から下方へ突出する部分には、下方が開口する
椀状の拡径部材18が挿通している。この拡径部材18
はその外周がシリンダ2の内周に嵌合しており、その下
部内周には下方に向かって拡がるテーパ面18aが形成
されている。更に、この拡径部材18には、図3に示す
ように複数の油孔19が穿設され、外周部には複数のス
リット20が形成されている。
【0020】更に又、前記ボルト17の下端部には円板
状の係合部材21が螺着されており、該係合部材21の
外周に形成された上方に先細りのテーパ面21aは拡径
部材18の下部内周に形成された前記テーパ面18aに
嵌合している。又、この係合部材21には、図4に示す
ように複数の油孔22が穿設されている。尚、ボルト1
7には油路23が貫設されており、この油路23の途中
にはオリフィス24が螺着されている。
【0021】而して、ベースバルブ8のシリンダ2への
取付けは次の要領でなされる。
【0022】即ち、ベースバルブ8をシリンダ2内に嵌
挿してこれを所定の位置まで押し込む。この状態では、
拡径部材18は未だ拡径されておらず、ベースバルブ8
はシリンダ2内を摺動し得る。
【0023】次に、不図示の工具をシリンダ2内に挿入
し、該工具を用いてボルト17を回し、該ボルト17に
螺合する係合部材21をボルト17に沿って上動せしめ
る。すると、拡径部材18は係合部材21によってその
外周部が押し拡げられてシリンダ2の内周に圧接され、
これによってベースバルブ8がシリンダ2内周の所定位
置に取り付けられる。即ち、拡径部材18と係合部材2
1とは各々のテーパ面18a,21a同士が嵌合してい
るため、係合部材21が上動すると、楔作用によって係
合部材21が拡径部材18の外周部を押し拡げ、これに
よって前述のように拡径部材18がシリンダ2の内周に
圧接される。尚、前述のように拡径部材18の外周部に
は複数のスリット20が形成されているため、該拡径部
材18はその剛性が下がって拡径し易くなる。
【0024】以上のように、本発明に係る取付構造はベ
ースバルブ8自体に設けられ、従って、従来のようにシ
リンダ2の内周に係止段部を形成する必要がなく、イン
ナーチューブ等の部材も不要となるため、取付構造が単
純化されるとともに、シリンダ2を薄肉に構成してこれ
の軽量化を図ることができる。
【0025】又、前述のようにベースバルブ8はシリン
ダ2の内周の任意の位置に容易に取り付けることができ
るため、取付位置の異なる複数の機種に対しても容易に
対応可能である。
【0026】その他、ベースバルブ8はシリンダ2に対
して取り外し可能であるため、フリーピストン9のメイ
ンテナンスが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、ベースバルブにネジ部材を取り付け、該ネジ部材
に挿通してその外周がシリンダ外周に嵌合する椀状の拡
径部材を設け、該拡径部材の内周にテーパ嵌合する係合
部材を前記ネジ部材に螺合せしめてベースバルブの取付
構造を構成したため、該取付構造が単純化するととも
に、多機種への容易な対応が可能となるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付構造を有する油圧緩衝器の縦
断面図である。
【図2】図1のA部拡大詳細図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2のC−C線断面図である。
【図5】従来のベースバルブ取付構造を示す油圧緩衝器
下部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器 2 シリンダ 8 ベースバルブ 17 ボルト(ネジ部材) 18 拡径部材 18a 拡径部材のテーパ面 21 係合部材 21a 係合部材のテーパ面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧緩衝器のシリンダ内周に固定される
    ベースバルブの取付構造であって、該ベースバルブにネ
    ジ部材を取り付け、該ネジ部材に挿通してその外周がシ
    リンダ外周に嵌合する椀状の拡径部材を設け、該拡径部
    材の内周にテーパ嵌合する係合部材を前記ネジ部材に螺
    合せしめて構成されることを特徴とする油圧緩衝器のベ
    ースバルブ取付構造。
JP4114221A 1992-04-08 1992-04-08 油圧緩衝器のベースバルブ取付構造 Expired - Fee Related JP3062578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4114221A JP3062578B2 (ja) 1992-04-08 1992-04-08 油圧緩衝器のベースバルブ取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4114221A JP3062578B2 (ja) 1992-04-08 1992-04-08 油圧緩衝器のベースバルブ取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05288233A true JPH05288233A (ja) 1993-11-02
JP3062578B2 JP3062578B2 (ja) 2000-07-10

Family

ID=14632268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4114221A Expired - Fee Related JP3062578B2 (ja) 1992-04-08 1992-04-08 油圧緩衝器のベースバルブ取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3062578B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5992585A (en) * 1998-03-19 1999-11-30 Tenneco Automotive Inc. Acceleration sensitive damping for automotive dampers
JP2008138740A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Hitachi Ltd 油圧緩衝器
US7699148B2 (en) * 2003-12-01 2010-04-20 Zf Friedrichshafen Ag Damping valve assembly with a progressive damping force characteristic
JP2012127365A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Kyb Co Ltd 緩衝器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5992585A (en) * 1998-03-19 1999-11-30 Tenneco Automotive Inc. Acceleration sensitive damping for automotive dampers
US6290035B1 (en) 1998-03-19 2001-09-18 Tenneco Automotive Inc. Acceleration sensitive damping for automotive dampers
US7699148B2 (en) * 2003-12-01 2010-04-20 Zf Friedrichshafen Ag Damping valve assembly with a progressive damping force characteristic
JP2008138740A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Hitachi Ltd 油圧緩衝器
JP4692842B2 (ja) * 2006-11-30 2011-06-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 油圧緩衝器
JP2012127365A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Kyb Co Ltd 緩衝器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3062578B2 (ja) 2000-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6328291B1 (en) Shock absorber
US5553713A (en) Vibration damper assembly having a spring support with adjustable spring plate, and a spring support with adjustable spring plate
US5044614A (en) Shock absorber spring adjuster
US6352145B1 (en) Stroke dependent damping
US5855258A (en) Anti-swish mechanism for a damper
US5911290A (en) Step motor actuated continuous variable shock absorber
US5409087A (en) Hydraulic dashpot for motor vehicles
US7497307B2 (en) Hidden brake line suspension
JPH05288233A (ja) 油圧緩衝器のベースバルブ取付構造
US6286641B1 (en) Oil brake
US6263779B1 (en) Snap ring closure system
JPH09303468A (ja) 油圧緩衝器
US6662914B2 (en) Hydraulic dashpot
US5133529A (en) Seat damper
JP2002161939A (ja) ショックアブソーバー
JPS6221165Y2 (ja)
US5341905A (en) Shock absorber with variable damping force
JPS5918194Y2 (ja) シリンダ装置
JPH08261265A (ja) 二輪車のフロントフォーク
US20050263362A1 (en) Structure of piston for hydraulic shock absorber
JPS6228331B2 (ja)
JP2002310217A (ja) ショックアブソーバー
JP2553636Y2 (ja) 液圧緩衝器
WO2024089992A1 (ja) フロントフォーク
JPH0510537B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees