JPH05282691A - トラッキングエラー信号生成方式 - Google Patents

トラッキングエラー信号生成方式

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JPH05282691A
JPH05282691A JP7956692A JP7956692A JPH05282691A JP H05282691 A JPH05282691 A JP H05282691A JP 7956692 A JP7956692 A JP 7956692A JP 7956692 A JP7956692 A JP 7956692A JP H05282691 A JPH05282691 A JP H05282691A
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JP7956692A
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English (en)
Inventor
Toshio Idei
敏夫 出井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク面の傷やディスクの種類・状態によ
る2分割光検知器の出力の欠落や振幅ばらつきが生じて
も安定なトラッキングエラー信号を得てトラッキングサ
ーボを安定化させる。 【構成】 2分割光検知器から出力される2個の出力信
号波形にもとづき2個の出力信号各々のゲインを設定す
るゲイン調整手段28,29を備え、このゲイン調整の
後に両者の差分をとってトラッキングエラー信号を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光学的に情報の記録
再生を行う光ディスク装置に係わり、トラッキングエラ
ー信号の生成方式に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、非接触で情報媒体に
同心円状あるいは渦巻状に信号を記録もしくは再生する
ため、トラッキングサーボを必要とする。このトラッキ
ングサーボのためのエラー信号(以下、「トラッキング
エラー信号」という)の生成方式については種々の方式
が提案されているが、レーザ光源からのレーザ光をディ
スク面上に集光し、その反射光を半径方向に2分割され
た受光面を有する光検知器上に集めて光検知器上の光強
度変化からトラッキングエラー信号を検出する方式とし
てプッシュプル法と呼ばれるものがある。
【0003】従来、光学式ディスク記録再生装置におけ
るプッシュプル方式のトラッキングエラー信号生成回路
として図8に示すものがあった。図8において、1はピ
ックアップ、10は光ディスク、11はピックアップ1
内に備えられるレーザ光発生器、12はハーフミラー、
13は1/4λ波長板、14はミラー、15はアクチュ
エータ、16はアクチュエータ15内の対物レンズ、1
7は2分割光検知器、18は第1の差動増幅器である。
【0004】次に動作について説明する。ピックアップ
1内のレーザ光発生器11から放射されたレーザ光は、
ハーフミラー12,1/4λ波長板13,ミラー14お
よびアクチュエータ内の対物レンズ16を介してディス
ク10の信号記録面に照射される。そして、ディスク1
0の信号記録面からの反射光は、再び対物レンズ16,
ミラー14,1/4λ波長板13およびハーフミラー1
2を介して2分割光検知器17に照射される。
【0005】2分割光検知器17は、光軸Cを中心とし
て矢印Aのようなトラック方向に対して、垂直に分割さ
れた2つの部分17a、17bから光電変換出力TS
1、TS2を出力するように構成されており、これらの
2つの出力TS1、TS2を第1の差動増幅器18に加
えてその差分(TS1−TS2)を取り出すことによっ
てトラッキングエラー信号TSを生成する。
【0006】このトラッキングエラー信号TSは図示し
ていないトラッキングサーボ系を介してアクチュエータ
15内の対物レンズ16の駆動に供され、常時正しいト
ラッキング制御を行う。つまり、ディスク10の信号記
録面を形成する情報ピットまたは案内溝が光軸の中心に
対してずれのないときは、反射光の中心が光軸の中心と
同じ経路を通って2分割光検知器17の分割中心に当た
るため、2つの出力TS1、TS2が同じとなって、ト
ラッキングエラー信号は0となる。
【0007】これに対し、反射光が光軸Cの中心よりず
れを生じた場合には、その分だけ2分割光検知器17か
らの2つの出力TS1、TS2間に差が生じるため、第
1の差動増幅器18からトラッキングエラー信号が出力
されることになる。
【0008】以上のように、プッシュプル法によるトラ
ッキングエラー信号生成方式は、回路構成としては簡単
な方式であるが、光ディスクのたわみ、あるいは光ディ
スクの回転機構とピックアップとの位置不整合などの原
因によって光ディスクとピックアップとの対応関係がず
れ、トラッキングエラー信号にオフセットが発生する場
合があるという問題点があった。
【0009】以上のような問題点を改善したトラッキン
グエラー信号生成方式として、たとえば特開平2−28
5526号公報に開示されているものがある。図9は同
公報に開示された従来例を示すブロック図である。図9
において、図8と同一符号の部分は同一構成部分を示
し、19はトラッキングエラー信号生成回路、20はア
ンプ、21はトラッキングサーボ回路、22はA/Dコ
ンバータ、23はCPU、24はD/Aコンバータ、2
5はオフセット調整回路、26はROM、27はRAM
である。
【0010】次に動作について説明する。図9におい
て、受光部すなわち2分割検知器17から出力される信
号にもとづきトラッキングエラー信号が生成される。ト
ラッキングサーボループが開状態において、CPU23
は、A/Dコンバータ22,CPU23,D/Aコンバ
ータ24,ROM26およびRAM27によりトラッキ
ングエラー信号の最大値と最小値を検出し、この最大値
と最小値からトラッキングエラー信号の振幅の中心値を
演算し、この中心値によってオフセット分を求める。そ
して、このオフセット量に応じた値をオフセット調整回
路25により発生し、アンプ20において加算してオフ
セット分を補正する。
【0011】以上のように、特開平2−285526号
公報に開示された従来例によれば、トラッキングのオフ
セット分をキャンセルすることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0012】ところが、この従来例においては、トラッ
キングエラー信号生成後にオフセット分を求めて補正し
ているため、ディスク面の傷やよごれ等により2分割光
検知器の2つの受光素子の出力がともに欠落した場合に
もトラッキングエラー信号出力は0とはならず、不要な
直流成分が残ってトラッキングエラーとは無関係な信号
によりアクチュエータ15が駆動されることになり、ト
ラッキングサーボが不安定となるという問題点があっ
た。
【0013】また、ディスクの種類や状態のばらつきに
より2分割光検知器の出力信号のレベルがばらついたと
き、結果として得られるトラッキングエラー信号の振幅
がそのままばらついてしまい、トラッキングサーボが不
安定になるという問題点があった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ディスク面の傷やよごれ等により
2分割光検知器の2つの受光素子の出力がともに欠落し
た場合や、ディスクの種類や状態のばらつきにより2分
割光検知器の出力信号のレベルがばらついたときにも、
結果として得られるトラッキングエラー信号の振幅のば
らつきを抑えて同じくトラッキングサーボを安定化させ
ることのできるトラッキングエラー信号生成方式を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】第1の発明に係るトラッキングエラー信号
生成方式は、トラッキングサーボ系が開ループ時に得ら
れる2分割光検知器から出力される2個の出力信号波形
にもとづき、2個の出力信号をそれぞれ増幅する増幅器
のゲインを設定するゲイン調整手段を備えたことを特徴
とする。
【0016】第2の発明に係るトラッキングエラー信号
生成方式は、使用ディスクが書き込み可能なディスクで
あるかどうか種類を判別し、かつ、当該トラッキング部
分が記録済みか未記録であるか状態を判別する判別手段
を備え、この判別手段において判別されたディスクの種
類と状態に対してあらかじめ設定されたゲインでもって
2分割光検知器の2個の出力信号を各別に増幅する手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】第1の発明に係るトラッキングエラー信号生成
方式においては、光ディスクのたわみ、あるいは光ディ
スクの回転機構とピックアップとの位置不整合などの原
因により光ディスクとピックアップとの対応関係がずれ
ても、トラッキングエラー信号のオフセット分をキャン
セルすることができ、ディスク面の傷やよごれ等により
2分割光検知器の2つの受光素子の出力がともに欠落し
ても、トラッキングエラー信号出力を0とすることによ
りアクチュエータの不要な動きを抑圧するので、安定な
トラッキングサーボを行うことができる。
【0018】第2の発明に係るトラッキングエラー信号
生成方式においては、ディスクの種類や状態のばらつき
により2分割光検知器の出力信号のレベルがばらついて
も、結果として得られるトラッキングエラー信号の振幅
のばらつきが抑えられるので、安定なトラッキングサー
ボを行うことができる。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの実施例1を表すブロック図である。図
1において、図8と同符号の部分は同一のものを表し、
28,29は第1,第2のゲイン調整手段、28a,2
9aはゲイン調整手段28,29の調整入力端子であ
る。
【0020】次に動作について説明する。2分割光検知
器17の2つの受光素子17a,17bからの出力信号
Ia,Ibは各々第1,第2のゲイン調整手段28,29
により各々増幅される。増幅されたIa,Ibは第1の差
動増幅器18に入力され、両者の差分をとってトラッキ
ングエラー信号TSを得る。このとき、第1,第2のゲ
イン調整手段28,29の各ゲインは、トラッキングエ
ラー信号TSのオフセット分が0になるように調整入力
端子28a,29aの入力を設定する。たとえば、第
1,第2のゲイン調整手段28,29に乗算回路を用い
れば、調整入力信号は乗数値である。
【0021】図2はこの実施例1におけるゲイン調整手
段28,29において、トラッキングサーボ系が開ルー
プ状態のときに2分割光検知器17の2つの受光素子1
7a,17bから出力される出力信号Ia,Ibの波形
と、ゲイン調整してトラッキングエラー信号TSを生成
するまでの過程を表す図である。図に示すように、I
a,Ibは互いにほぼ逆相の波形となる。なお、図中の
斜線部分は、ディスク面の傷やよごれなどによりIa,
Ibとも欠落して各々0レベルになっている期間を表
す。
【0022】ゲイン調整は、調整後のIaとIbの差分、
すなわちトラッキングエラー信号TSの振幅中心が0
(=オフセットが0)となるようにIa,Ibの各ゲイン
を調整する。したがって、斜線部分の期間では不要なオ
フセット補正は行われず、TSのレベルは0となる。こ
れは、トラッキングサーボ系を閉ループ状態にしてトラ
ッキングエラー信号TSが0レベル付近に整定したとき
に、Ia,Ibの信号欠落が生じてもトラッキングエラー
信号TSを0レベルに保持してトラッキングサーボを安
定に保つことを意味する。
【0023】図3は具体的なゲイン調整手段の構成例を
示すブロック図で、図1と同符号の部分は同一のものを
表し、30は第1の正のピーク値検出手段、31は第1
の逆数発生手段、32は第1の乗算回路、33は第2の
正のピーク値検出手段、34は第2の逆数発生手段、3
5は第2の乗算回路である。したがって、第1、第2の
乗算回路32、35は図1における第1、第2のゲイン
調整手段28、29にそれぞれ相当する。
【0024】次に動作について説明する。第1の正のピ
ーク値検出手段30は、トラッキングサーボ系が開ルー
プ状態のとき、2分割光検知器17の2つの受光素子の
うち17aから出力される出力信号Iaの正のピーク値
Ia1を検出、保持する。第1の逆数発生手段31はこの
正のピーク値Ia1の逆数である(1/Ia1)なる値を発
生する。第1の乗算回路32では受光素子17aの出力
Iaと第1の逆数発生手段31の出力(1/Ia1)との
積(Ia/Ia1)を求める演算を行う。
【0025】また、第2の正のピーク値検出手段33
は、トラッキングサーボ系が開ループ状態のとき、2分
割光検知器17の2つの受光素子のうち17bから出力
される出力信号Ibの正のピーク値Ib1を検出、保持す
る。第2の逆数発生手段34はこの正のピーク値Ib1の
逆数である(1/Ib1)なる値を発生する。第2の乗算
回路35では受光素子17bの出力Ibと第2の逆数発
生手段34の出力(1/1b1)との積(Ib/Ib1)を
求める演算を行う。
【0026】そして、第1の差動増幅器18において、
第1の乗算回路32の出力(Ia/Ia1)と第2の乗算
回路35の出力(Ib/Ib1)との差分(Ia/Ia1)−
(Ib/Ib1)を求め、トラッキングエラー信号TSを
得る。
【0027】トラッキングサーボ系が開ループ状態のと
きに得られる2分割光検知器17の出力信号Ia,Ib、
ゲイン調整後のIa,Ib、各々の正のピーク値Ia1,I
b1およびトラッキングエラー信号TSの波形は図2に示
したものと同一である。
【0028】実施例2.図4はこの発明の実施例2を表
すブロック図である。図4において、図1,図3と同符
号の部分は同一のものを表し、36は第1の負のピーク
値検出手段、37は第1の加算回路、38は第2の負の
ピーク値検出手段、39は第2の加算回路である。
【0029】次に動作について説明する。第1の正のピ
ーク値検出手段30は、トラッキングサーボ系が開ルー
プ状態のとき、2分割光検知器17の2つの受光素子の
うち17aから出力される出力信号Iaの正のピーク値
Ia1を検出、保持し、第1の負のピーク値検出手段36
は、同様にIaの負のピーク値Ia2を検出、保持する。
第1の加算回路37は上記Ia1とIa2を加算して、Ia1
+Ia2なる値を出力する。第1の逆数発生手段31はこ
の第1の加算回路37の出力Ia1+Ia2の逆数である1
/(Ia1+Ia2)なる値を出力する。第1の乗算回路3
2では受光素子17aの出力Iaと第1の逆数発生手段
31の出力1/(Ia1+Ia2)との積Ia/(Ia1+Ia
2)を求める演算を行う。
【0030】第2の正のピーク値検出手段33は、トラ
ッキングサーボ系が開ループ状態のとき、2分割光検知
器17の2つの受光素子のうち17bから出力される出
力信号Ibの正のピーク値Ib1を検出、保持し、第2の
負のピーク値検出手段38は、同様にIbの負のピーク
値Ib2を検出、保持する。第2の加算回路39は上記I
b1とIb2を加算して、Ib1+Ib2なる値を出力する。第
2の逆数発生手段34はこの第2の加算回路39の出力
Ib1+Ib2の逆数であるIb1+Ib2なる値を出力する。
第2の乗算回路35では受光素子17bの出力Ibと第
2の逆数発生手段34の出力1/(Ib1+Ib2)との積
Ib/(Ib1+Ib2)を求める演算を行う。
【0031】そして、第1の差動増幅器18において、
第1の乗算回路32の出力Ia/(Ia1+Ia2)と第2
の乗算回路35の出力Ib/(Ib1+Ib2)との差分Ia
/(Ia1+Ia2)−Ib/(Ib1+Ib2)を求め、トラ
ッキングエラー信号TSを得る。
【0032】トラッキングサーボ系が開ループ状態のと
きに得られる2分割光検知器17の出力信号Ia,Ib、
各々の正負のピーク値Ia1,Ia2,Ib1,Ib2およびト
ラッキングエラー信号TSの波形は図2に示したものと
同一である。
【0033】実施例3.図5はこの発明の実施例3を表
すブロック図である。図5において、図3と同符号の部
分は同一のものを表し、40は第1のローパスフィル
タ、41は第2のローパスフィルタである。
【0034】次に動作について説明する。第1のローパ
スフィルタ40は、トラッキングサーボ系が開ループ状
態のとき、2分割光検知器17の2つの受光素子のうち
17aから出力される出力信号Iaの直流成分Iamを検
出する。第1の逆数発生手段31は、この直流成分Iam
の逆数である(1/Iam)なる値を発生する。第1の乗
算回路32では受光素子17aの出力Iaと第1の逆数
発生手段31の出力(1/Iam)との積(Ia/Iam)
を求める演算を行う。
【0035】また、第2のローパスフィルタ41は、ト
ラッキングサーボ系が開ループ状態のとき、2分割光検
知器17の2つの受光素子のうち17bから出力される
出力信号Ibの直流成分Ibmを検出する。第1の逆数発
生手段31はこの直流成分Ibmの逆数である(1/Ib
m)なる値を発生する。第1の乗算回路32では受光素
子17bの出力Ibと第1の逆数発生手段31の出力
(1/Ibm)との積(Ib/Ibm)を求める演算を行
う。
【0036】そして、第1の差動増幅器18において、
第1の乗算回路32の出力(Ia/Iam)と第2の乗算
回路35の出力(Ib/Ibm)との差分(Ia/Iam)−
(Ib/Ibm)を求め、トラッキングエラー信号TSを
得る。
【0037】トラッキングサーボ系が開ループ状態のと
きに得られる2分割光検知器17の出力信号Ia,Ib,
各々の直流成分Iam,Ibmおよびトラッキングエラー信
号TSの波形は図2に示したものと同一である。
【0038】実施例4.図6はこの発明の実施例4を表
すブロック図である。図6において、図4と同符号の部
分は同一のものを表し、42は第2の差動増幅器、43
は第3の差動増幅器である。
【0039】次に動作について説明する。第1の正のピ
ーク値検出手段30は、トラッキングサーボ系が開ルー
プ状態のとき、2分割光検知器17の2つの受光素子の
うち17aから出力される出力信号Iaの正のピーク値
Ia1を検出、保持し、第1の負のピーク値検出手段36
は、同様にIaの負のピーク値Ia2を検出、保持する。
第2の差動増幅器42は上記Ia1とIa2との差分をと
り、Ia1−Ia2なる値を出力する。第1の逆数発生手段
31はこの第2の差動増幅器42の出力Ia1−Ia2の逆
数である1/(Ia1−Ia2)なる値を出力する。第1の
乗算回路32では受光素子17aの出力Iaと第1の逆
数発生手段31の出力1/(Ia1−Ia2)との積Ia/
(Ia1−Ia2)を求める演算を行う。
【0040】第2の正のピーク値検出手段33は、トラ
ッキングサーボ系が開ループ状態のとき2分割光検知器
17の2つの受光素子のうち17bから出力される出力
信号Ibの正のピーク値Ib1を検出、保持し、第2の負
のピーク値検出手段38は、同様にIbの負のピーク値
Ib2を検出、保持する。第3の差動増幅器43は上記I
b1とIb2との差分をとり、Ib1−Ib2なる値を出力す
る。第2の逆数発生手段34はこの第3の差動増幅器4
3の出力Ib1−Ib2の逆数であるIb1−Ib2なる値を出
力する。第2の乗算回路35では受光素子17bの出力
Ibと第2の逆数発生手段34の出力1/(Ib1−Ib
2)との積Ib/(Ib1−Ib2)を求める演算を行う。
【0041】そして、第1の差動増幅器18において、
第1の乗算回路32の出力Ia/(Ia1−Ia2)と第2
の乗算回路35の出力Ib/(Ib1−Ib2)との差分Ia
/(Ia1−Ia2)−Ib/(Ib1−Ib2)を求め、トラ
ッキングエラー信号TSを得る。
【0042】トラッキングサーボ系が開ループ状態のと
きに得られる2分割光検知器17の出力信号Ia,Ib、
各々の正負のピーク値Ia1,Ia2,Ib1,Ib2およびト
ラッキングエラー信号TSの波形は図2に示したものと
同一である。
【0043】実施例5.図7はこの発明の実施例5を表
すブロック図である。図7において、図3と同符号の部
分は同一のものを表し、44は第3の加算回路、45は
ディスク判別手段、46はゲイン切り替え手段である。
また、図中破線で囲んだ部分28,29は図1における
第1,第2のゲイン調整手段28,29にそれぞれ相当
する。
【0044】次に動作について説明する。2分割光検知
器17の2つの受光素子から出力される出力信号Ia,
Ibを第3の加算回路44により加算して再生信号を得
る。この再生信号をもとに、ディスク判別手段45にお
いて、ディスクの種類と状態を判別する。
【0045】たとえば、コンパクトディスク(以下、
「CD」という)規格にもとづく光ディスクのうち、C
D−WO(CDライトワンス=追記型CD)と、CD−
DA(スタンパによりプレスされたオーディオディス
ク)の2種類のディスクを用いるとすると、当該トラッ
キング部分について、 (1)CD−WO未記録 (2)CD−WO記録済み (3)CD−DA の3通りが考えられ、CD−WOかCD−DAかの種類
判別と、未記録か記録済みかの状態判別が必要となる。
【0046】具体的な判別の方法の例を示すと、CD−
WOは、記録面にあらかじめプリグルーブと呼ばれるト
ラッキングの案内溝が形成されており、このプリグルー
ブにはウォブルと呼ばれる一定周期の信号が記録されて
いる。いっぽう、CD−DAにおいては上記プリグルー
ブは存在せず、ウォブルも記録されていない。したがっ
て、再生信号中にウォブル成分が含まれていればCD−
WOであり、含まれていなければCD−DAであると判
別できる。また、未記録か記録済みかの状態判別は、デ
ィスク面にピットが形成されているかどうかを判別すれ
ばよく、再生信号においては高周波成分の有無に対応す
る。高周波成分が含まれていれば記録済み、含まれてい
なければ未記録である。
【0047】以上のようにディスクの種類と状態を判別
した結果によって、ゲイン切り替え手段46によりあら
かじめ設定した所定のゲインから選択した値Ka,Kbを
各々第1,第2の乗算回路32,35に与える。したが
って、第1,第2の乗算回路32,35の出力は、各々
Ka×Ia,Kb×Ibとなり、第1の差動増幅器18にお
いて両者の差分(Ka×Ia)−(Kb×Ib)をとってト
ラッキングエラー信号TSを得る。
【0048】
【発明の効果】以上のように、実施例1ないし4に示し
た第1の発明のトラッキングエラー信号生成方式によれ
ば、トラッキングサーボ系が開ループ時に得られる2分
割光検知器から出力される2個の出力信号波形にもとづ
き2個の出力信号各々のゲインを調整し、このゲイン調
整の後に両者の差分をとってトラッキングエラー信号と
するように構成したので、光ディスクのたわみ、あるい
は光ディスクの回転機構とピックアップとの位置不整合
などの原因により光ディスクとピックアップとの対応関
係がずれても、トラッキングエラー信号のオフセット分
をキャンセルすることができるとともに、ディスク面の
傷やよごれ等により2分割光検知器の2つの受光素子の
出力がともに欠落した場合には、不要なオフセット補正
は行わずにトラッキングエラー信号出力を0として、安
定なトラッキングサーボを行うことができるという効果
がある。
【0049】また、ディスクの種類や状態のばらつきに
より2分割光検知器の出力信号のレベルがばらついて
も、結果として得られるトラッキングエラー信号の振幅
のばらつきが抑えられるので、安定なトラッキングサー
ボを行うことができるという効果がある。
【0050】さらに、実施例5に示した第2の発明のト
ラッキングエラー信号生成方式によれば、ディスクの種
類および動作モードを判別する判別手段を備え、この判
別手段において判別されたディスクの状態に対してあら
かじめ設定されたゲインを有する増幅器によって2分割
光検知器の2個の出力信号を各々増幅した後、両者の差
分をとってトラッキングエラー信号とするように構成し
たので、光ディスクのたわみ、あるいは光ディスクの回
転機構とピックアップとの位置不整合などの原因により
光ディスクとピックアップとの対応関係がずれても、ト
ラッキングエラー信号のオフセット分をキャンセルする
ことができるとともに、ディスク面の傷やよごれ等によ
り2分割光検知器の2つの受光素子の出力がともに欠落
した場合には、不要なオフセット補正は行わずにトラッ
キングエラー信号出力を0として、安定なトラッキング
サーボを行うことができるという効果がある。
【0051】また、ディスクの種類や状態のばらつきに
より2分割光検知器の出力信号のレベルがばらついて
も、結果として得られるトラッキングエラー信号の振幅
のばらつきが抑えられるので、安定なトラッキングサー
ボを行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1によるトラッキングエラ
ー信号生成回路を表すブロック図である。
【図2】第1の発明の実施例1,2および4においてト
ラッキングサーボ系が開ループ状態のときに得られる2
分割光検知器の出力信号の波形図である。
【図3】第1の発明の実施例1におけるゲイン調整手段
の具体例を示したブロック図である。
【図4】第1の発明の実施例2によるトラッキングエラ
ー信号生成回路を表すブロック図である。
【図5】第1の発明の実施例3によるトラッキングエラ
ー信号生成回路を表すブロック図である。
【図6】第1の発明の実施例4によるトラッキングエラ
ー信号生成回路を表すブロック図である。
【図7】第2の発明の第1の実施例によるトラッキング
エラー信号生成回路を表すブロック図である。
【図8】従来の光ディスク装置におけるトラッキングエ
ラー信号生成回路の第1の従来例を表すブロック図であ
る。
【図9】従来の光ディスク装置におけるトラッキングエ
ラー信号生成方式の第2の従来例を表すブロック図であ
る。
【符号の説明】
17 2分割光検知器 17a 受光素子 17b 受光素子 18 第1の差動増幅器 28 第1のゲイン調整手段 29 第2のゲイン調整手段 30 第1の正のピーク値検出手段 31 第1の逆数発生手段 32 第1の乗算回路 33 第2の正のピーク値検出手段 34 第2の逆数発生手段 35 第2の乗算回路 36 第1の負のピーク値検出手段 37 第1の加算回路 38 第2の負のピーク値検出手段 39 第2の加算回路 40 第1のローパスフィルタ 41 第2のローパスフィルタ 42 第2の差動増幅器 43 第3の差動増幅器 44 第3の加算回路 45 ディスク判別手段 46 ゲイン切り替え手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】このトラッキングエラー信号TSは図示し
ていないトラッキングサーボ系を介してアクチュエータ
15内の対物レンズ16の駆動に供され、常時正しいト
ラッキング制御を行う。つまり、ディスク10の信号記
録面を形成する情報ピットまたは案内溝が光軸の中心
に対してずれのないときは、反射光の中心が光軸の中
心と同じ経路を通って2分割光検知器17の分割中心に
当たるため、2つの出力TS1、TS2が同じとなっ
て、トラッキングエラー信号は0となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザ光を対物レンズ
    によってディスク面上に微小スポットとして集光し、そ
    の反射光を半径方向に2分割された受光面を有する光検
    知器上に集めて光検知器上の光強度変化からトラッキン
    グエラー信号を検出してトラッキングサーボをかけるよ
    うにした光ディスク装置において、トラッキングサーボ
    系が開ループ時に得られる上記2分割された光検知器か
    ら出力される2個の出力信号波形にもとづき2個の出力
    信号各々のゲインを設定するゲイン調整手段を備えたこ
    とを特徴とするトラッキングエラー信号生成方式。
  2. 【請求項2】 レーザ光源からのレーザ光を対物レンズ
    によってディスク面上に微小スポットとして集光し、そ
    の反射光を半径方向に2分割された受光面を有する光検
    知器上に集めて光検知器上の光強度変化からトラッキン
    グエラー信号を検出してトラッキングサーボをかけるよ
    うにした光ディスク装置において、トラッキングサーボ
    系が開ループ時に上記2分割された光検知器から出力さ
    れる2個の出力信号に対し、各々ピーク値が等しくなる
    ようにゲインを設定するゲイン調整手段を備えたことを
    特徴とするトラッキングエラー信号生成方式。
  3. 【請求項3】 レーザ光源からのレーザ光を対物レンズ
    によってディスク面上に微小スポットとして集光し、そ
    の反射光を半径方向に2分割された受光面を有する光検
    知器上に集めて光検知器上の光強度変化からトラッキン
    グエラー信号を検出してトラッキングサーボをかけるよ
    うにした光ディスク装置において、トラッキングサーボ
    系が開ループ時に上記2分割された光検知器から出力さ
    れる2個の出力信号に対し、各々正および負のピーク値
    を検出し、各正負のピーク値の和信号の値により設定さ
    れるゲインを有する増幅器によって前記光検知器の2個
    の出力信号を各々増幅するゲイン調整手段を備えたこと
    を特徴とするトラッキングエラー信号生成方式。
  4. 【請求項4】 レーザ光源からのレーザ光を対物レンズ
    によってディスク面上に微小スポットとして集光し、そ
    の反射光を半径方向に2分割された受光面を有する光検
    知器上に集めて光検知器上の光強度変化からトラッキン
    グエラー信号を検出してトラッキングサーボをかけるよ
    うにした光ディスク装置において、トラッキングサーボ
    系が開ループ時に上記2分割された光検知器から出力さ
    れる2個の出力信号に対し、各々直流成分を検出し、各
    直流成分の値により設定されるゲインを有する増幅器に
    よって前記光検知器の2個の出力信号を各々増幅するゲ
    イン調整手段を備えたことを特徴とするトラッキングエ
    ラー信号生成方式。
  5. 【請求項5】 レーザ光源からのレーザ光を対物レンズ
    によってディスク面上に微小スポットとして集光し、そ
    の反射光を半径方向に2分割された受光面を有する光検
    知器上に集めて光検知器上の光強度変化からトラッキン
    グエラー信号を検出してトラッキングサーボをかけるよ
    うにした光ディスク装置において、トラッキングサーボ
    系が開ループ時に上記2分割された光検知器から出力さ
    れる2個の出力信号に対し、各々正および負のピーク値
    を検出し、各正負のピーク値の差信号の値により設定さ
    れるゲインを有する増幅器によって前記光検知器の2個
    の出力信号を各々増幅するゲイン調整手段を備えたこと
    を特徴とするトラッキングエラー信号生成方式。
  6. 【請求項6】 レーザ光源からのレーザ光を対物レンズ
    によってディスク面上に微小スポットとして集光し、そ
    の反射光を半径方向に2分割された受光面を有する光検
    知器上に集めて光検知器上の光強度変化からトラッキン
    グエラー信号を検出してトラッキングサーボをかけるよ
    うにした光ディスク装置において、上記光検知器から出
    力される出力信号の状態にもとづいてディスクの種類お
    よび動作モードを判別する判別手段をを備えたことを特
    徴とするトラッキングエラー信号生成方式。
JP7956692A 1992-04-01 1992-04-01 トラッキングエラー信号生成方式 Pending JPH05282691A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6859425B2 (en) 2001-12-07 2005-02-22 Ricoh Company, Ltd. Wobble signal detection circuit and optical disk device
JP2011090753A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Sony Corp 信号バランス制御装置および光ディスク装置

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US6859425B2 (en) 2001-12-07 2005-02-22 Ricoh Company, Ltd. Wobble signal detection circuit and optical disk device
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