JPH0528239Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、充填機の洗浄装置に関するものであ
る。

（従来の技術） 充填機は食品衛生面等から作業終了後、主液配
管、主液タンク、充填バルブ等の内部を清水、洗
剤液、熱湯、薬剤液等（以下洗浄液という）によ
つて洗浄殺菌（以下単に洗浄という）する必要が
ある。従来は洗浄液循環回路を設けて洗浄液タン
ク内の洗浄液を充填機内に循環させ、主液配管、
主液タンク、充填バルブ等充填機内部をリサイク
ル洗浄していた。

前記充填機は、特公昭60−55397号公報におい
て述べているものと同じ従来公知の充填機であ
る。

第２図は従来の洗浄装置の配管図を示し、洗浄
液タンク１内の洗浄液２は、ストツプバルブ１０
を経てポンプ１６で圧送され、充填機の縦主液管
２７、横主液管１８を経てフイラーボウル３へ入
る。また洗浄液の一部はコツク１５よりマニホー
ルド５へ、他の一部分は充填バルブ４に取付けて
ある洗浄用キヤツプ１９へ流れ、配管２６を経て
マニホールド５へ流れ込む。マニホールド５へ集
合された洗浄液は、洗浄液配管２５を通り、充填
機中心に設けられたロータリジヨイント６を通
り、洗浄液戻り配管２１を流れ、洗浄タンク１へ
循環される。

また充填バルブ４の一部分のスニフトバルブ３
１を洗浄した液は、スニフト配管３２を通つてス
ニフトマニホールド３３へ集合され、充填機の洗
浄時のみ接続されるカプラー３４を通り、更にス
ニフト戻り配管３５を通つて充填機外部に設けら
れたスニフト液タンク３６へ流れ、ポンプ１７で
洗浄タンク１へ戻される。

（考案が解決しようとする問題点） しかし第２図におけるスニフトバルブ３１の穴
径は極めて小さいので（例えばΦ0.8mm）、洗浄液
流量を多くするために大気開放のラインに流して
いる。従つて、本体洗浄用ラインの洗浄液戻り配
管２１とは別に、スニフト専用ラインが必要とな
る。このためスニフト専用のスニフト液タンク３
６とポンプ１７が必要となり、洗浄時に充填機を
回すことは出来ないなどの問題があつた。また洗
浄時中も充填機を回す為には、ロータリジヨイン
ト６へスニフト洗浄用の専用ラインを設ける必要
があり、このためにはロータリジヨイント６が複
雑になるなど、第２図のリサイクル洗浄装置ライ
ンは複雑で高価であつた。

本考案は前記従来の問題点を解決するために提
案されたものである。

（問題点を解決するための手段） このため本考案は、洗浄液タンク内の洗浄液
を、垂直軸芯まわりに回転する主液タンクと、同
主液タンクへ上部ロータリジヨイントを介して主
液を供給する供給用配管と、前記主液タンクの底
部に多数取付けられた充填バルブと、弁を介して
前記主液タンクの下部に連通され下部ロータリジ
ヨイントを介して主液を排出する排出用配管とを
有する充填機内に循環させて、同充填機内部をリ
サイクル洗浄する洗浄液循環回路を備えた充填機
の洗浄装置において、メイン洗浄液マニホールド
とロータリジヨイントを接続する配管に流量調節
弁を設け、同調節弁の下流のメイン流路とスニフ
トマニホールドとを配管で連結し、メイン流路へ
必要なスニフト流量が流れ込むようにしてなるも
ので、これを問題点解決のための手段とするもの
である。

（作用） メイン循環経路の多量流路の途中に設けた流量
調節弁（減圧弁）を、メイン流量の中へスニフト
バルブからのスニフト流量が必要流量流れ込むよ
うに調節する。これによりメイン循環経路の多量
流量との圧力差により、従来の大気開放と同等の
スニフト流量が流れ、またスニフトラインをロー
タリジヨイントへ導くことにより、洗浄時もフイ
ラーを回すことができる。

（実施例） 以下本考案を図面の実施例について説明する
と、第１図は本考案の１実施例の配管図を示す。
なお、第１図において第２図と同一部分は同一の
符号で説明する。図において、洗浄液タンク１内
の洗浄液２は、ストツプバルブ１０を経てポンプ
１６で圧送され、充填機の縦主液管２７、横主液
管１８を経て、フイラーボウル３へ流れる。また
洗浄液の一部分はコツク１５よりメインマニホー
ルド５へ、他の大部分は充填バルブ４、洗浄用カ
ツプ１９を経て配管２６を通り、メインマニホー
ルド５へ流れる。更に残りの一部分はスニフトバ
ルブ３１を経てスニフト配管３２を通り、スニフ
トマニホールド３３へ集合される。

またメインマニホールド５からロータリジヨイ
ント６へ接続されるメイン配管４２の途中には、
流量調節弁（減圧弁）４３を設け、その直後へス
ニフトマニホールド３３からの洗浄液を配管４１
を介して合流させ、集合配管４４よりロータリジ
ヨイント６を経て洗浄液戻り配管２１を流れ、洗
浄液タンク１へ循環される。

本装置に於いては、メイン循環経路の多量流路
の途中に、流量調節弁（減圧弁）４３を設けて、
メイン流量の中へスニフトバルブ３１からのスニ
フト流量（メイン流量に比べて少量である）が、
必要流量（スニフト部分が洗浄殺菌出来る流量）
だけ流れ込むように流量調節弁（減圧弁）４３を
調節する。これによつてメイン循環経路の多量流
量との圧力差により、従来の大気開放と同等のス
ニフト流量が流れる。また、スニフトラインをロ
ータリジヨイントへ導くことにより、洗浄時もフ
イラーを回すことができる。

（考案の効果） 以上詳細に説明した如く本考案によれば、スニ
フト洗浄液専用ラインを特別に設けることなく、
簡単で、且つ安価にスニフトバルブの洗浄装置を
提供することができる。またフイラー回転、停止
の何れの場合でも、洗浄が出来ると共に、メイン
流量、スニフト流量共に変化する場合でも、流量
調節弁で流量比率のコントロールが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す充填機の洗浄装
置の配管図、第２図は従来の充填機の洗浄装置の
配管図である。 図の主要部分の説明、１……洗浄液タンク、２
……洗浄液、３……フイラーボウル、４……充填
バルブ、５……メイン洗浄液マニホールド、６…
…ロータリジヨイント、３１……スニフトバル
ブ、３３……スニフトマニホールド、４１……ス
ニフト洗浄液ライン、４２……メイン配管、４３
……流量調節弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄液タンク内の洗浄液を、垂直軸芯まわりに
   回転する主液タンクと、同主液タンクへ上部ロー
   タリジヨイントを介して主液を供給する供給用配
   管と、前記主液タンクの底部に多数取付けられた
   充填バルブと、弁を介して前記主液タンクの下部
   に連通され下部ロータリジヨイントを介して主液
   を排出する排出用配管とを有する充填機内に循環
   させて、同充填機内部をリサイクル洗浄する洗浄
   液循環回路を備えた充填機の洗浄装置において、
   メイン洗浄液マニホールドとロータリジヨイント
   を接続する配管に流量調節弁を設け、同調節弁の
   下流のメイン流路とスニフトマニホールドとを配
   管で連結し、メイン流路へ必要なスニフト流量が
   流れ込むようにしたことを特徴とする充填機の洗
   浄装置。