JPH05281970A - 自動編曲装置および電子楽器 - Google Patents

自動編曲装置および電子楽器

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JPH05281970A
JPH05281970A JP4103493A JP10349392A JPH05281970A JP H05281970 A JPH05281970 A JP H05281970A JP 4103493 A JP4103493 A JP 4103493A JP 10349392 A JP10349392 A JP 10349392A JP H05281970 A JPH05281970 A JP H05281970A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 和音を破壊して音楽的に不安定な感じを与え
ることなく、メロディとのハーモニー感を出すことがで
きるような付加音を自動生成できる電子楽器を提供する
ことを目的とする。 【構成】 旋律音が非和声音であると検出した場合はそ
の旋律音を和声音に変換して還元音情報とし、その還元
音情報に基づいて付加音を決定する。また、演奏者の演
奏に応じて旋律を和声音に変換し、変換結果に基づいて
リアルタイムに付加音を発音する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動編曲装置および
リアルタイムに編曲しながら自動伴奏を行う電子楽器に
関し、特に旋律(メロディ)に基づいて対旋律やカウン
タメロディなどの付加音を自動生成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、メロディ音に基づいてカウン
タメロディなどの付加音を自動生成する電子楽器が知ら
れている。例えば、特公昭63−42274号公報に
は、伴奏用の和音構成音の中から新たなカウンタメロデ
ィ音を選択決定するに際して、メロディ音と所定の音程
関係の構成音を新たなカウンタメロディ音として選択決
定する電子楽器が開示されている。これにより、メロデ
ィ音と調和のとれた音楽性豊かなカウンタメロディ音を
自動演奏することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、楽曲にはメ
ロディに沿った和音(コード)進行が規定されている。
そして、一般に、メロディ音は複雑な動きを示し、その
時点のコードの和声音から選択されていることが多い
が、非和声音から選択されている音もある。その一方
で、カウンタメロディなどの付加音は、充分に音楽理論
的かつ意図的でない限り、その時点のコードの和声音か
ら選択されるべきものである。
【0004】したがって、上記の従来技術では、和声音
か非和声音かにかかわらずメロディ音と所定の音程関係
の構成音をカウンタメロディ音として選択決定している
ため、非和声音のメロディ音に対して選択決定されたカ
ウンタメロディ音が音楽理論からはずれた全く意図しな
い音となり、和音を破壊し音楽的に不安定な感じを与え
ることがあった。
【0005】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、和音を破壊して音楽的に不安定な感じを与える
ことなく、メロディとのハーモニー感を出すことができ
るような付加音を自動生成できる自動編曲装置および電
子楽器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、旋律と和音とに基づいて自動編曲を行
なう自動編曲装置において、前記旋律のうちの前記和音
に対する非和声音に対し和声音となるように変換する変
換手段と、前記変換処理された旋律に基づいて付加音を
生成する手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、指定された和音に基づいて自動伴奏
を行なう電子楽器において、演奏者の演奏操作に応じて
音高データを含む第1の演奏データを発生する演奏操作
子と、前記第1の演奏データ中の音高データが前記和音
に対する非和声音高となる場合には和声音高となるよう
に第2の演奏データに変換する変換手段と、前記第2の
演奏データに基づいて付加音を表す第3の演奏データを
生成する手段とを備え、前記自動伴奏とともに前記第1
の演奏データと第3の演奏データによる演奏音を発生す
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記本発明に係る自動編曲装置によれば、旋律
音が非和声音であると検出した場合はその旋律音を和声
音に変換し、変換処理された旋律に基づいて付加音を生
成するので、付加音は常に和音の和声音から選択される
こととなる。
【0009】また、上記本発明に係る電子楽器によれ
ば、まず演奏操作子は演奏者の演奏操作に応じて第1の
演奏データを発生する。第1の演奏データには音高デー
タが含まれる。この第1の演奏データ中の音高データ
が、その発音区間における和音に対する非和声音高とな
る場合には、変換手段により和声音高となるように変換
される。変換結果は、第2の演奏データとなる。この第
2の演奏データに基づいて付加音を表す第3の演奏デー
タが生成される。第1の演奏データおよび第3の演奏デ
ータは、自動伴奏音とともに発音される。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0011】図1は、この発明の第1の実施例に係る自
動編曲装置のブロック構成を示す。この自動編曲装置
は、装置全体の動作を制御する中央処理装置(CPU)
1、CPU1が実行するプログラムが格納されたプログ
ラムメモリ2、各種のレジスタやフラグなどが割り当て
られているワ−キングメモリ3、メロディ/コード入力
装置4、およびメロディ/コード記憶装置5を具備して
いる。メロディ/コード入力装置4により、メロディ
(旋律)音を表すメロディデータおよびコード(和音)
を表すコードデータを入力する。メロディ/コード記憶
装置5は、入力したメロディデータおよびコードデータ
を記憶する。6はこれら各部を接続するバスラインであ
る。
【0012】図2は、この実施例の自動編曲装置の動作
の概略を説明するためのフローチャートである。
【0013】この自動編曲装置において、ユーザはまず
基礎となるメロディおよびコードを表すメロディデータ
およびコードデータをメロディ/コード入力装置4を用
いて入力する(ステップS1)。入力の方式はどのよう
なものでもよい。例えば、鍵盤やテンキ−などにより入
力してもよいし、あらかじめ別の装置により作成したデ
ータをMIDIなどの規格にしたがってこの自動編曲装
置に転送するようにしてもよい。入力されたメロディデ
ータおよびコードデータはメロディ/コード記憶装置5
に記憶される。
【0014】次に、メロディ/コード記憶装置5に記憶
されたメロディデータおよびコードデータを読出し、入
力メロディを還元する処理を行なう(ステップS2)。
還元とは、具体的には還元音データを生成する処理をい
う。還元音データとは、還元音を表す情報をいう。還元
音とは、メロディ音(休符も含めるものとする)が休符
または和声音のときはそのメロディ音と同じ音、メロデ
ィ音が非和声音のときは所定のルールで和声音に変換し
た音をいう。還元のルールや還元音データの構造につい
ては後述する。
【0015】次に、還元音データを用いて、その還元音
と協和になる音の中から前カウンタメロディ音に音高が
近い音を選択してカウンタメロディを生成していく(ス
テップS3)。カウンタメロディの生成が終了したら処
理を終了する。
【0016】図3は、図2のステップS2の還元処理お
よびステップS3のカウンタメロディ生成処理でどのよ
うな音の変換および生成処理がなされるかを示す例であ
る。図3(a)はユーザが入力したメロディおよびコー
ドを示す。第1小節のコードはCM7(Cメジャーセブン
ス)、第2小節のコードはF(Fメジャー)である。記
号D1で示す各メロディ音に対応した数値は、その時点
のコードの根音(ルート)からの度数を示す。以下、こ
の度数を「メロディ度数」と呼ぶ。
【0017】この図3(a)のメロディを還元すると図
3(b)に示す還元音が得られる。例えば、メロディの
第1番目の音は「ド」であり、このときのコードはCメ
ジャーセブンスである。したがって、和声音は「ドミソ
シ」であり、メロディの第1番目の音「ド」は和声音で
あるので、そのまま還元音とされる。メロディの第2番
目の音は「ラ」のフラットであり非和声音である。これ
は和声音に還元され、還元音「ソ」となる。同様にし
て、他のメロディ音についても還元される。記号D2で
示す各還元音に対応した数値は、その時点のコードの根
音からの度数を示す。
【0018】図3(c)は、図3(b)の還元音から生
成したカウンタメロディを示す。ここでは、まずカウン
タメロディの最初の音を「ミ」とし、次からのカウンタ
メロディ音は還元音に対して所定の音程でかつ前のカウ
ンタメロディ音に音高が近い音を順次選択してカウンタ
メロディを生成している。記号D3は、そのカウンタメ
ロディ音の還元音からの度数を示す。
【0019】次に、メロディ音の還元処理のルールにつ
いて説明する。メロディはそのときのコードに対する非
和声音を含んでいる。この非和声音は、本来近くの和声
音のメロディ音から派生的に生じたものと考えられる。
非和声音を和声音に変換するに際しては、この派生の具
合を考慮して以下のようにする。なお、還元処理をすべ
く注目しているメロディ音を「注目メロディ音」と呼ぶ
ものとする。
【0020】[A]注目メロディ音とその直前のメロデ
ィ音の位置でコードが同一の場合 次の(A−1)または(A−2)のようにする。 (A−1)注目メロディ音の直前が休符または曲の始ま
りで音符がない場合 この場合は、注目メロディ音の直後のメロディ音とコー
ドを参照して次の(A−1−a)または(A−1−b)
のようにする。 (A−1−a)注目メロディ音とその直後のメロディ音
の位置においてコードが同一の場合は、次の(イ)〜
(ハ)のようにする。 (イ)注目メロディ音の直後のメロディ音が休符または
曲の終りのときは、注目メロディ音が孤立しているの
で、その注目メロディ音の位置におけるコードタイプお
よびその注目メロディ音のメロディ度数に基づき還元音
テーブルを参照して還元音を求める。
【0021】図10は、還元音テーブルの内容を示す
模式図である。還元音テーブルは、横方向のコードタ
イプおよび縦方向のメロディ度数に応じて決定される還
元音のコード根音からの度数を一覧表の形で表したもの
である。以下、還元音のコード根音からの度数を「還元
音度数」と呼ぶ。例えば、メロディ音のメロディ度数が
「#2」(すなわち増2度)でコードタイプがメジャー
セブンス「M7」のときは、図10より還元音度数が
「3」である。したがって、コードの根音から3度離れ
た音を還元音とする。
【0022】図4は、上記(イ)の場合の例である。注
目メロディ音N1は「ラ」であり、そのときのコードは
Cメジャーセブンスである。注目メロディ音N1の直前
は休符、直後も休符である。そこで、注目メロディ音N
1のメロディ度数とコードタイプ(メジャーセブンス)
で還元音テーブルを参照し、還元音度数を得る。コー
ド根音から還元音度数だけ離れた音が求める還元音であ
る。
【0023】(ロ)注目メロディ音の直後のメロディ音
が、注目メロディ音に対して跳躍しているときは、上記
(イ)と同様にその注目メロディ音の位置におけるコー
ドタイプおよびその注目メロディ音のメロディ度数に基
づき還元音テーブルを参照して還元音を求める。「跳
躍」とは、2つの音の音程が2度より大きい関係をいう
ものとする。
【0024】図5は、上記(ロ)の場合の例である。注
目メロディ音N2とその直後のメロディ音N3の音程は
3度であり、2度より大きい。そこで、注目メロディ音
N2のメロディ度数とコードタイプで還元音テーブル
を参照して還元音度数を得、還元音を求める。
【0025】(ハ)注目メロディ音の直後のメロディ音
が、注目メロディ音に対して順次進行しているときは、
これらの音は関連が強いと考えられる。「順次進行」と
は、2つの音の音程が2度以下の関係をいうものとす
る。この場合は、その注目メロディ音の位置におけるコ
ードタイプおよび注目メロディ音のメロディ度数から直
後のメロディ音のメロディ度数への移行状況に基づき、
還元音テーブルを参照して還元音を求める。
【0026】ここで、注目メロディ音のメロディ度数か
ら直後のメロディ音のメロディ度数への移行状況は、
「度進行」と呼ぶ概念で表すものとする。「度進行」
は、具体的には、注目メロディ音のメロディ度数と直後
のメロディ音のメロディ度数とを→(または逆方向の←
でもよい)でつないだ形式で表記するものとする。例え
ば、注目メロディ音のメロディ度数が「2」、その直後
のメロディ音のメロディ度数が「3」であったとき、度
進行は「2→3」と表記する。
【0027】図11は、還元音テーブルの内容を示す
模式図である。還元音テーブルは、横方向のコードタ
イプおよび縦方向の度進行に応じて決定される還元音度
数を一覧表の形で表したものである。矢印の左右はすべ
て対応しており、入れ替えることはできない。この
(ハ)の場合、求める還元音度数は、矢印の先側でなく
元側から得る。例えば、注目メロディ音から直後の注目
メロディ音への度進行が、「2→#2」でコードタイプ
がメジャーセブンスM7のときは、還元音テーブルか
ら「1→3」が読出されるが、→の左右の数値のうち矢
印の元側の「1」が求める還元音度数となる。逆に、注
目メロディ音から直後の注目メロディ音への度進行が、
「2←#2」でコードタイプがメジャーセブンスM7の
ときは、還元音テーブルから「1←3」が読出される
が、←の左右の数値のうち矢印の元側の「3」が求める
還元音度数となる。
【0028】図6は、上記(ハ)の場合の例である。注
目メロディ音N3とその直後のメロディ音N4の音程は
2度であり、2度以下である。そこで、注目メロディ音
N3から直後のメロディ音N4への度進行とコードタイ
プで還元音テーブルを参照して還元音度数を得、還元
音を求める。注目メロディ音N5とその直後のメロディ
音N6についても同様である。 (A−1−b)注目メロディ音とその直後のメロディ音
の位置においてコードが変わっている場合は、注目メロ
ディ音が孤立しているとみなし、上記(イ)や(ロ)と
同様に、注目メロディ音の位置におけるコードタイプお
よびその注目メロディ音のメロディ度数に基づき還元音
テーブルを参照して還元音を求める。
【0029】図7は、上記(A−1−b)の場合の例で
ある。注目メロディ音N7の位置におけるコードはCメ
ジャーセブンスCM7、直後のメロディ音N8の位置にお
けるコードはEマイナーEm であり、コードが変わって
いる。そこで、注目メロディ音N7のメロディ度数とコ
ードタイプで還元音テーブルを参照し、還元音度数を
得る。
【0030】(A−2)注目メロディ音の直前に音符が
ある場合 次の(ニ)または(ホ)のようにする。 (ニ)注目メロディ音の直前のメロディ音からみて、注
目メロディ音が跳躍している場合は、注目メロディ音の
直後のメロディ音とコードを参照して、上記(A−1−
a)または(A−1−b)を適用する。
【0031】図8は、上記(ニ)の場合の例である。注
目メロディ音N9の直前のメロディ音N10から注目メ
ロディ音N9へは跳躍している。そこで、直前のメロデ
ィ音N10は考慮せずに、直後に続くメロディ音を参照
して、上記(A−1−a)または(A−1−b)のよう
にして還元音を求める。
【0032】(ホ)注目メロディ音の直前のメロディ音
からみて、注目メロディ音が順次進行している場合は、
その注目メロディ音の位置におけるコードタイプおよび
直前のメロディ音から注目メロディ音への度進行に基づ
き、還元音テーブルを参照して還元音を求める。
【0033】なお、この(ホ)の場合、求める還元音度
数は、矢印の元側でなく先側から得る。例えば、注目メ
ロディ音の直前のメロディ音から注目メロディ音への度
進行が、「2→#2」でコードタイプがメジャーセブン
スM7のときは、還元音テーブルから「1→3」が読
出されるが、→の左右の数値のうち矢印の先側の「3」
が求める還元音度数となる。逆に、注目メロディ音から
直後の注目メロディ音への度進行が、「2←#2」でコ
ードタイプがメジャーセブンスM7のときは、還元音テ
ーブルから「1←3」が読出されるが、←の左右の数
値のうち矢印の先側の「1」が求める還元音度数とな
る。
【0034】図9は、上記(ホ)の場合の例である。注
目メロディ音N11とその直前のメロディ音N12の音
程は2度であり、2度以下である。そこで、直前のメロ
ディ音N12から注目メロディ音N11への度進行とコ
ードタイプで還元音テーブルを参照して還元音度数を
得、還元音を求める。
【0035】[B]注目メロディ音とその直前のメロデ
ィ音の位置でコードが異なる場合 注目メロディ音の位置でコードが変わったということ
は、メロディの流れがここから新しくなるということ
で、コードが変わる前と後では無関係と考えられる。た
とえメロディが順次進行していてもコードが変わると和
声音、非和声音の流れはここで区切れることとなる。し
たがって、注目メロディ音の位置でコードが変わったと
きは、その直前に音が無かったとみなして処理すればよ
い。すなわち、注目メロディ音の直後のメロディ音を参
照し、上記(A−1−a)または(A−1−b)を適用
する。
【0036】以上説明したメロディ音の還元処理のルー
ルは、後述する図12および図13のフローチャートに
反映されている。
【0037】次に、この実施例の自動編曲装置で用いて
いるレジスタなどにつき説明する。 (a)M(i):各メロディ音を表すメロディデータを
格納する配列形式のメロディレジスタである。i=0,
1,2,…として、第i番目のメロディ音の音高または
休符を示すデータがM(i)に格納される。 (b)CR(i):コード根音レジスタである。配列形
式のレジスタであり、i=0,1,2,…として、第i
番目のメロディ音の位置におけるコードの根音を示すデ
ータがCR(i)に格納される。 (c)CT(i):コードタイプレジスタである。配列
形式のレジスタであり、i=0,1,2,…として、第
i番目のメロディ音の位置におけるコードのタイプを示
すデータがCT(i)に格納される。
【0038】(d)I(i):メロディ度数レジスタで
ある。配列形式のレジスタであり、i=0,1,2,…
として、第i番目のメロディ音のメロディ度数データが
I(i)に格納される。 (e)K(i):還元音度数レジスタである。配列形式
のレジスタであり、i=0,1,2,…として、第i番
目のメロディ音の還元音度数データがK(i)に格納さ
れる。 (f)N(i):還元音レジスタである。配列形式のレ
ジスタであり、i=0,1,2,…として、第i番目の
メロディ音を還元した還元音データ(還元音の音高デー
タ)がN(i)に格納される。
【0039】なお、上記の記号はレジスタを示すととも
にそのレジスタに格納されたデータをも示すものとす
る。例えば、N(i)は還元音レジスタを示すととも
に、その還元音レジスタに格納された還元音のデータを
も示すものとする。
【0040】次に、図12および図13のフローチャー
トを参照して、図2のステップS2の還元処理の手順に
ついて詳しく説明する。なお、上記の還元処理のルール
で説明した種々の場合がフローチャート中のどの部分に
対応するかを示すため、図12および図13中の対応す
る部分に、上記の還元処理のルールの説明で各項に付し
た[A]、(A−1)あるいは(イ)などの記号を付し
た。
【0041】還元処理においては、まずステップS11
であらかじめ入力されているメロディデータおよびコー
ドデータを読出し、メロディデータ(休符を含む)をメ
ロディレジスタM(n)(ただし、n=0,1,2,
…)に、第n番目のメロディ音M(n)の位置における
コードの根音をコード根音レジスタCR(n)に、第n
番目のメロディ音M(n)の位置におけるコードの種別
をコードタイプレジスタCT(n)に、それぞれセット
する。
【0042】次に、ステップS12でワークレジスタi
を「0」とし、ステップS13に進む。ステップS13
以降で、ワークレジスタiを歩進させながら、第i番目
のメロディ音(注目メロディ音)の還元、すなわち還元
音データの生成とレジスタN(i)へのセットを行なっ
ていく。
【0043】ステップS13でメロディデータM
(i)、コード根音CR(i)およびコードタイプCT
(i)を読出し、ステップS14でメロディデータM
(i)は休符か否か判別する。メロディデータM(i)
が休符のときは、それをそのまま還元音データとすれば
よいから、ステップS16でメロディデータM(i)を
還元音レジスタN(i)にセットし、ステップS17で
ワークレジスタiを歩進して、ステップS13に戻る。
【0044】ステップS14でメロディデータM(i)
が休符でないときは、ステップS15でメロディデータ
M(i)がその位置におけるコード(コード根音CR
(i)およびコードタイプCT(i)で特定されるコー
ド)の和声音であるか否か判別する。和声音である場合
は、それをそのまま還元音データとすればよいから、ス
テップS16に進む。
【0045】ステップS15でメロディデータM(i)
がその位置におけるコードの和声音でないときは、ステ
ップS18で現注目メロディ音のコード根音CR(i)
およびコードタイプCT(i)とその直前のメロディ音
のコード根音CR(i−1)およびコードタイプCT
(i−1)とが異なるか否か判別する。これは現注目メ
ロディ音の位置におけるコードが、その直前のメロディ
音の位置におけるコードと同一か異なるかを判別するも
のである。同一のとき(上述した[A]の場合)はステ
ップS19へ、異なるとき(上述した[B]の場合)は
ステップS21へ、それぞれ進む。なお、i=0でCR
(i−1)およびCT(i−1)が存在しないときは、
ステップS19へ進むものとする。
【0046】ステップS19でメロディデータM(i−
1)が休符またはi=0か否か、すなわち注目メロディ
音の直前が休符または曲の始まりで音符がないか否かを
判別する。音符がない場合(上述した(A−1)の場
合)はステップS21へ進み、音符がある場合(上述し
た(A−2)の場合)はステップS20へ進む。ステッ
プS20でメロディデータM(i−1)からメロディデ
ータM(i)へは順次進行であるか否か判別する。順次
進行でないときは跳躍しているということであるから
(上述した(ニ)の場合)ステップS21へ進み、順次
進行であるときは(上述した(ホ)の場合)ステップS
24へ進む。
【0047】ステップS21で現注目メロディ音のコー
ド根音CR(i)およびコードタイプCT(i)とその
直後のメロディ音のコード根音CR(i+1)およびコ
ードタイプCT(i+1)とが異なるか否か判別する。
これは現注目メロディ音の位置におけるコードが、その
直後のメロディ音の位置におけるコードと同一か異なる
かを判別するものである。同一のとき(上述した(A−
1−a)の場合)はステップS22へ、異なるとき(上
述した(A−1−b)の場合)はステップS28へ、そ
れぞれ進む。
【0048】ステップS22でメロディデータM(i+
1)が休符または音符なしか否か、すなわち注目メロデ
ィ音の直後が休符かまたは注目メロディ音が曲の終りか
を判別する。休符または音符なしのとき(上述した
(イ)の場合)はステップS28へ進み、休符でなく音
符がある場合はステップS23へ進む。ステップS23
でメロディデータM(i)からメロディデータM(i+
1)へは順次進行であるか否か判別する。順次進行でな
いときは跳躍しているということであるから(上述した
(ロ)の場合)ステップS28へ進み、順次進行である
ときは(上述した(ハ)の場合)ステップS26へ進
む。
【0049】ステップS28でメロディデータM(i)
のコード根音CR(i)に対する度数、すなわち注目メ
ロディ音のメロディ度数を求めてメロディ度数レジスタ
I(i)にセットする。そして、ステップS29で注目
メロディ音の位置におけるコードタイプCT(i)およ
び注目メロディ音のメロディ度数I(i)に基づいて還
元音テーブルを参照し、還元音度数を求めて還元音度
数レジスタK(i)にセットし、ステップS30に進
む。
【0050】ステップS26でメロディデータM
(i),M(i+1)のコード根音CR(i)に対する
度数、すなわち注目メロディ音のメロディ度数と注目メ
ロディ音の直後のメロディ音のメロディ度数とを求めて
それぞれメロディ度数レジスタI(i),I(i+1)
にセットする。そして、ステップS27で注目メロディ
音の位置におけるコードタイプCT(i)および注目メ
ロディ音と直後のメロディ音のメロディ度数I(i),
I(i+1)に基づいて還元音テーブルを参照し、還
元音度数を求めて還元音度数レジスタK(i)にセット
し、ステップS30に進む。なお上述したように、ここ
での還元音テーブルの参照では、矢印の元側から還元
音度数のデータを読出す。
【0051】ステップS24でメロディデータM(i−
1),M(i)のコード根音CR(i)に対する度数、
すなわち注目メロディ音のメロディ度数と注目メロディ
音の直前のメロディ音のメロディ度数とを求めてそれぞ
れメロディ度数レジスタI(i),I(i−1)にセッ
トする。そして、ステップS25で注目メロディ音の位
置におけるコードタイプCT(i)および注目メロディ
音と直前のメロディ音のメロディ度数I(i),I(i
−1)に基づいて還元音テーブルを参照し、還元音度
数を求めて還元音度数レジスタK(i)にセットし、ス
テップS30に進む。なお上述したように、ここでの還
元音テーブルの参照では、矢印の先側から還元音度数
のデータを読出す。
【0052】次に、ステップS30でコード根音CR
(i)と還元音度数K(i)に基づいて還元音の音高を
求めて還元音レジスタN(i)にセットし、ステップS
31でその還元音データN(i)と音名が同じでかつ音
高がメロディデータM(i)から所定範囲以内に含まれ
るような音高を示すキーコードを求めて還元音データN
(i)にセットする。そして、ステップS32でメロデ
ィの最後(曲の終り)に至ったかどうか判別し、未だメ
ロディの最後でないときはステップS17に戻り、メロ
ディの最後のときはリターンする。
【0053】なお、メロディデータM(i)、コード根
音CR(i)および還元音N(i)には音高を表すキー
コードが格納されるのであるが、このキーコードは内部
処理的には音名「C」の音を音高が低いほうから順に
「12」の倍数で表しその間の各音は半音上がるごとに
「1」ずつ加算された値で表されている。したがって、
メロディ度数I(i)や還元音度数K(i)として格納
される値も、内部処理的にはこのキーコードの差になっ
ている。例えば、上記の図10や図11では音程を度数
で表して説明したが、実際のテーブルのデータはキーコ
ードの差により表されており、完全1度は「0」、増1
度(短2度)は「1」、長2度は「2」、…、完全8度
(オクターブ)は「12」、…というような値で表され
ている。
【0054】したがって、実際の処理上は、例えばステ
ップS25,S27,S29で度数I(i)を求めると
きは、 I(i)=(M(i)−CR(i)) mod 12 で演算し、ステップS30で還元音N(i)を求めると
きは、 N(i)=(K(i)+CR(i)) mod 12 で演算している。また、ステップS31では、還元音N
(i)と音名が同じでかつ「−5≦M(i)≦6」を満
たすようなキーコードを還元音N(i)に書換えてい
る。
【0055】以上のようにして得た各還元音データN
(i)は、それぞれその位置におけるコードの和声音に
なっている。したがって、図2のステップS3でこの還
元音データN(i)を用いてカウンタメロディを生成す
れば、音楽的に不安定な感じを与えることなく、メロデ
ィとのハーモニー感を出したカウンタメロディとなる。
この生成されたカウンタメロディのデ−タは、自動演奏
デ−タのフォ−マットで記録再生すると良いが、CRT
などの表示装置に楽譜形式で表示したり、プリンタによ
りプリントアウトしたりしても良い。また、還元音デ−
タN(i)を記録再生表示するようにしても良い。
【0056】次に、この発明の第2の実施例を説明す
る。この第2の実施例の自動編曲装置は図1と同様の構
成で、処理手順を図14のようにしたものである。
【0057】図14を参照して、この自動編曲装置で
は、まずステップS41で基礎となるメロディおよびコ
ードを表すメロディデータおよびコードデータをメロデ
ィ/コード入力装置4を用いて入力する。これは図2の
ステップS1と同様である。次に、ステップS42でカ
ウンタメロディを付加する部分を指定する。カウンタメ
ロディを付加する部分は、ユーザがマニュアル指定して
もよいし、例えばメロディフレーズの切れた位置からカ
ウンタメロディが入るというように自動的に決定しても
よい。
【0058】次に、ステップS43でメロディデータや
コードデータに基づいてカウンタメロディの音域を自動
決定する。これは例えば、メロディに追従して一オクタ
−ブ下まで、というようにカウンタメロディの音域を決
定する処理である。次に、メロディの非和声音を和声音
に還元する処理を行なう。これは、上述の図12,13
と同様の処理である。
【0059】次に、ステップS45でメロディデータや
コードデータに基づいて曲の調および転調を検出する。
そして、ステップS46でその調および転調の情報に応
じてアベイラブルスケールを検出する。アベイラブルス
ケールを検出するのは、後述のスムージング加工をする
場合に、ここで検出したアベイラブルスケールを用いる
ためである。
【0060】次に、ステップS47で冒頭音処理を行な
う。これは、カウンタメロディの始まりを遅らせるた
め、冒頭に休符を入れる処理である。通常の曲ではカウ
ンタメロディの冒頭に休符が入れられるのが普通である
ので、ここで休符を入れている。次に、ユーザによるカ
ウンタタイプの指定がなされているか否かを判別する。
カウンタタイプとは、カウンタメロディの形、音調ある
いは音域などを指定するものである。カウンタタイプの
指定がないときは、ステップS49でメロディの強弱に
よりカウンタメロディが自動変化するように設定する。
また、ステップS48でカウンタタイプが指定されてい
るときは、ステップS50でその指定に基づいてカウン
タメロディの形、音調あるいは音域などを設定する。
【0061】次に、ステップS51で還元音に協和とな
る和声音を次の優先順位でピックアップする。その順
は、長3度、短3度、完全4度、完全5度、長6度、短
6度、長2度(下側)である。そして、ステップS52
で選択したカウンタメロディ音が所定の音楽ルールに適
合しているか否か判別する。この音楽ルールとは、例え
ばメロディと平行関係となるカウンタメロディを避け
る、あるいはメロディと短9度の関係となる音を避け
る、などの一般的なルールである。ステップS52で音
楽ルールに適合しない音であるときは、ステップS55
で次候補があるか否か判別する。次候補があれば、ステ
ップS53でカウンタメロディ音の次の候補を特定し、
ステップS51に戻る。ステップS55で次候補がない
ときは、ステップS56で最初の候補音に決定し、ステ
ップS54に進む。
【0062】ステップS52で選択した音が音楽ルール
に適合しているときは、ステップS54でスムージング
加工を行ない、処理を終了する。スムージング加工と
は、カウンタメロディの音が跳んでいるときに補間して
間を埋めながら滑らかに進行するように加工する処理で
ある。
【0063】図15は、スムージング加工の例を示す。
記号M1で示す小節のように、「ド」と「ソ」がカウン
タメロディ音として選択されたとする。このとき、ステ
ップS54のスムージング加工処理では、「ド」から
「ソ」は音が跳んでいると判断し、アベイラブルスケー
ル(ステップ46で検出してある)を用いてこれらの音
の間を8分音符で埋める。スムージング加工の結果は、
例えば記号M2で示す小節のようになる。
【0064】なお、上記第2の実施例において、入力さ
れたコードが1コード1音タイプかあるいは1コードn
音タイプ(nは2以上の整数)かを判別し、音符の頻度
に応じて曲が静かな曲か激しい曲かを判断し、それに応
じてカウンタメロディ音の選び方を変えるようにしても
よい。
【0065】上記の第2の実施例によれば、カウンタメ
ロディの付加部や音域を指定したりスムージング加工す
るなど、カウンタメロディを適正に生成するための処理
を行なうようにしているため、より多彩なカウンタメロ
ディを柔軟に生成することができる。また、アベイラブ
ルスケールを検出するようにしているが、このアベイラ
ブルスケールを利用して音楽理論に適合した非和声音を
含むカウンタメロディなどの付加音を形成するのが、よ
り好ましい。
【0066】なお、上記第1および第2の実施例ではメ
ロディデータとともにコードデータもユーザが入力する
ようにしているが、コードデータはメロディデータから
自動生成するようにしてもよい。また、還元音はメロデ
ィ音が休符または和声音のときはそのメロディ音と同じ
音となるようにしたが、そのメロディ音と別の和声音を
選ぶようにしてもよい。さらに、入力するのはいわゆる
旋律に限らず、副旋律やベース演奏のメロディでもよ
い。
【0067】実施例ではカウンタメロディはメロディよ
り下に付けるようにしたが、上に作成してもよい。この
場合単純に上側の和声音候補と上限を設けておくだけ
で、全く同じ処理ができる。
【0068】次に、本発明の第3の実施例に係る電子楽
器について説明する。この電子楽器は、上述の本発明に
係る自動編曲装置を適用して、演奏者の演奏に対しリア
ルタイムにカウンタメロディを生成し発音するものであ
る。
【0069】図16は、この発明の第3の実施例に係る
電子楽器のブロック構成を示す。この電子楽器は、装置
全体の動作を制御する中央処理装置(CPU)101、
CPU101が実行するプログラムが格納されたプログ
ラムメモリ102、各種のレジスタやフラグなどが割り
当てられているワ−キングメモリ103、メロディ/コ
ード入力装置104、メロディ/コード記憶装置10
5、音源106、サウンドシステム107、およびスピ
ーカ108を具備している。
【0070】メロディ/コード入力装置104は、演奏
者が演奏操作するための鍵盤である。演奏者は、この鍵
盤104を操作することにより、メロディ(旋律)音を
表すメロディデータおよびコード(和音)を表すコード
データを入力する。この実施例の電子楽器では、鍵盤1
04の右鍵域でメロディを、左鍵域でコードを、それぞ
れ入力するようになっている。メロディ/コード記憶装
置105は、入力したメロディデータおよびコードデー
タを記憶する。音源106は、CPU101からの指示
に応じて楽音信号を生成しサウンドシステム107に入
力する。サウンドシステム107は、入力した楽音信号
に基づいてスピーカ108から放音する。109はこれ
ら各部を接続するバスラインである。
【0071】図17は、この実施例の電子楽器の動作の
概略を説明するためのフローチャートである。動作が開
始すると、まずステップS101で初期設定を行なった
後、ステップS102で鍵盤104のキーイベントがあ
るか否か判別する。キーイベントがある場合は、ステッ
プS103で右鍵域のキーイベントであるか否か判別す
る。右鍵域でのキーイベントであるときは、ステップS
104でキーイベントのあった鍵のキーコードをレジス
タMにセットし、ステップS105でキーオンあるいは
キーオフ処理を行なう。これにより右鍵域で押下された
メロディ音が発音される。その後、ステップS108に
進む。
【0072】ステップS103でキーイベントが発生し
のが右鍵域でないときは、ステップS106で和音を検
出する。そして、ステップS107で検出した和音の根
音をレジスタCRに、種別をレジスタCTにセットし、
ステップS108に進む。ステップS102でキーイベ
ントがないときは、ステップS109で休符を検出す
る。休符が検出されたときは、レジスタMに休符を示す
キーコードをセットし、ステップS108に進む。
【0073】ステップS108で還元処理を行ない、ス
テップS102に戻る。ステップS108の還元処理
は、上記の第1および第2の実施例の還元処理と同様の
処理であり、押鍵されたメロディおよびコードから還元
音を求めてその還元音に基づいてカウンタメロディを生
成する処理である。さらに、ここではそのカウンタメロ
ディを演奏者の演奏とともにリアルタイムに発音するよ
うにしている。また、この電子楽器は自動伴奏機能を備
えており、演奏者の演奏に応じた自動伴奏音が発音され
るようになっている。
【0074】次に、図18のフローチャートを参照し
て、図17のステップS108の還元処理の手順につい
て詳しく説明する。なお、上記の還元処理のルールで説
明した種々の場合がフローチャート中のどの部分に対応
するかを示すため、図12および図13と同様にして図
18中の対応する部分に、上記の還元処理のルールの説
明で各項に付した[A]、(A−1)あるいは(イ)な
どの記号を付した。
【0075】還元処理においては、まずステップS11
1でメロディデータM(図17のステップS104で演
奏者の演奏に応じてセットされたデータ)が休符か否か
判別する。メロディデータMが休符のときは、それをそ
のまま還元音データとすればよいから、ステップS12
2でメロディデータMを還元音レジスタNにセットし、
ステップS123に進む。
【0076】ステップS111でメロディデータMが休
符でないときは、ステップS112でメロディデータM
がその位置におけるコード(コード根音CRおよびコー
ドタイプCTで特定されるコード)の和声音であるか否
か判別する。和声音である場合は、それをそのまま還元
音データとすればよいから、ステップS122に進む。
【0077】ステップS112でメロディデータMがそ
の位置におけるコードの和声音でないときは、ステップ
S113で現在のコード根音CRおよびコードタイプC
Tとその直前のコード根音およびコードタイプとが異な
るか否か判別する。これは現在のコードが、その直前の
コードと同一か異なるかを判別するものである。同一の
とき(上述した[A]の場合)はステップS114へ、
異なるとき(上述した[B]の場合)はステップS12
0へ、それぞれ進む。
【0078】ステップS114で現在のメロディ音の直
前が休符または曲の始まりで音符がないか否かを判別す
る。休符または音符がない場合(上述した(A−1)の
場合)はステップS120へ進み、音符がある場合(上
述した(A−2)の場合)はステップS115へ進む。
ステップS115で直前のメロディデータから現在のメ
ロディデータMへは順次進行であるか否か判別する。順
次進行でないときは跳躍しているということであるから
(上述した(ニ)の場合)ステップS120へ進み、順
次進行であるときは(上述した(ホ)の場合)ステップ
S116へ進む。
【0079】ステップS120で現在のメロディデータ
Mのコード根音CRに対する度数を求めてメロディ度数
レジスタIにセットする。そして、ステップS121で
現在のコードタイプCTおよびメロディ度数Iに基づい
て還元音テーブルを参照し、還元音度数を求めて還元
音度数レジスタKにセットし、ステップS118に進
む。
【0080】ステップS116で直前のメロディデータ
と現在のメロディデータMのコード根音CRに対する度
数を求めてそれぞれメロディ度数レジスタI′,Iにセ
ットする。そして、ステップS117で現在のコードタ
イプCTおよび現在のメロディ音と直前のメロディ音の
メロディ度数I,I′に基づいて還元音テーブルを参
照し、還元音度数を求めて還元音度数レジスタKにセッ
トし、ステップS118に進む。
【0081】次に、ステップS118でコード根音CR
と還元音度数Kに基づいて還元音の音高を求めて還元音
レジスタNにセットし、ステップS119でその還元音
データNと音名が同じでかつ音高がメロディデータMか
ら所定範囲以内に含まれるような音高を示すキーコード
を求めて還元音データNにセットする。そして、ステッ
プS123に進む。
【0082】ステップS123で還元音Nに基づいてカ
ウンタメロディを生成して発音し、リターンする。な
お、特に発音すべきタイミングでないとき、すなわち発
音すべきカウンタメロディがないときは発音は行なわな
い。
【0083】なお、メロディデータM、コード根音CR
および還元音Nは、上記第1の実施例のメロディデータ
M(i)、コード根音CR(i)および還元音N(i)
に対応するレジスタ(あるいはデータ)であるが、この
第3の実施例では演奏者の演奏に応じてリアルタイムに
処理を進めるため、配列でないレジスタとしている。た
だし、直前のデータを用いる場合があるため、それぞれ
直前のデータを記憶するレジスタが用意されているもの
とする。
【0084】以上のようにして還元音データNを生成
し、これを用いてカウンタメロディを生成し発音してい
るので、音楽的に不安定な感じを与えることなく、メロ
ディとのハーモニー感を出したカウンタメロディがリア
ルタイムに発音されることとなる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、旋律音が非和声音であると検出した場合はその旋律
音を和声音に変換して還元音情報とし、その還元音情報
に基づいて付加音を決定するようにしているので、決定
された付加音が和音を破壊して音楽的に不安定な感じを
与えることなく、メロディとのハーモニー感を出すこと
ができる。また、演奏者の演奏に応じてリアルタイムに
適正な付加音が発音される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る自動編曲装置のブ
ロック構成図
【図2】 実施例の自動編曲装置の動作の概略を説明す
るためのフローチャート
【図3】 還元処理およびカウンタメロディ生成処理に
おける音の変換および生成の例
【図4】 還元処理の1つの例を説明するための譜面図
(その1)
【図5】 還元処理の1つの例を説明するための譜面図
(その2)
【図6】 還元処理の1つの例を説明するための譜面図
(その3)
【図7】 還元処理の1つの例を説明するための譜面図
(その4)
【図8】 還元処理の1つの例を説明するための譜面図
(その5)
【図9】 還元処理の1つの例を説明するための譜面図
(その6)
【図10】 還元音テーブルの内容を示す模式図
【図11】 還元音テーブルの内容を示す模式図
【図12】 還元処理ルーチンのフローチャート(その
1)
【図13】 還元処理ルーチンのフローチャート(その
2)
【図14】 第2の実施例の自動編曲装置の動作を示す
フローチャート
【図15】 スムージング加工の例を示す譜面図
【図16】 この発明の第3の実施例に係る電子楽器の
ブロック構成図
【図17】 第3の実施例の電子楽器のメインルーチン
のフローチャート
【図18】 第3の実施例の還元処理ルーチンのフロー
チャート
【符号の説明】
1…中央処理装置(CPU)、2…プログラムメモリ、
3…ワ−キングメモリ、4…メロディ/コード入力装
置、5…メロディ/コード記憶装置、6…バスライン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋律と和音とに基づいて自動編曲を行な
    う自動編曲装置において、 前記旋律のうちの前記和音に対する非和声音に対し和声
    音となるように変換する変換手段と、 前記変換処理された旋律に基づいて付加音を生成する手
    段とを備えたことを特徴とする自動編曲装置。
  2. 【請求項2】 指定された和音に基づいて自動伴奏を行
    なう電子楽器において、 演奏者の演奏操作に応じて音高データを含む第1の演奏
    データを発生する演奏操作子と、 前記第1の演奏データ中の音高データが前記和音に対す
    る非和声音高となる場合には和声音高となるように第2
    の演奏データに変換する変換手段と、 前記第2の演奏データに基づいて付加音を表す第3の演
    奏データを生成する手段とを備え、前記自動伴奏ととも
    に前記第1の演奏データと第3の演奏データによる演奏
    音を発生することを特徴とする電子楽器。
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