JPH0528085A - 電子計算機におけるアドレス変換方式 - Google Patents

電子計算機におけるアドレス変換方式

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JPH0528085A
JPH0528085A JP18456291A JP18456291A JPH0528085A JP H0528085 A JPH0528085 A JP H0528085A JP 18456291 A JP18456291 A JP 18456291A JP 18456291 A JP18456291 A JP 18456291A JP H0528085 A JPH0528085 A JP H0528085A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】メインメモリをアクセスすること無く入出力装
置が起動情報を容易に読み取れるようし、電子計算機シ
ステム全体の動作性能の向上を図る。 【構成】バスアダプタ33のローカルメモリ35には起
動情報が予め設定されており、アドレス変換テーブルに
は、ローカルメモリ35上に設定されている起動情報の
記憶位置を示すバッファアドレス値と、メインメモリ3
2の所定記憶位置を示すバッファアドレス値、さらには
これらアドレスを識別するための情報が登録されてい
る。それらアドレス値は第2のシステムバス22の上位
ビットアドレスでそれぞれ読み出される。このため、メ
インメモリ32とローカルメモリ35のどちらのバッフ
ァアドレスが読み出された場合でも、第2のシステムバ
ス22のアドレスを、メインメモリ32またはローカル
メモリ35のアクセスのためのアドレスにそれぞれ適切
に変換する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は互いに異なるアドレス
幅を有する2種類のシステムバスを有する電子計算機に
おいて、一方のバスに接続されているモジュールから他
方のバスに接続されているメモリをアクセスする際のア
ドレス変換方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、互いに異なるアドレス幅を有す
る2種類のシステムバスを有する電子計算機は、図3の
ように構成されている。
【0003】図3において、1は例えば32ビットのア
ドレス幅を有する第1のシステムバス、2は例えば24
ビットのアドレス幅を有する第2のシステムバス、11
はCPU、12はメインメモリ、13はバスアダプタ、
14はローカルメモリ、15は入出力装置(I/O)で
ある。ここで、入出力装置(I/O)15がメインメモ
リ12の特定の記憶領域をアクセスする場合を考える。
【0004】この場合、入出力装置(I/O)15は、
CPU11からバスアダプタ13を介して起動される。
この時、バスアダプタ13には、CPU11から、入出
力装置(I/O)15が使用するメインメモリ12内の
バッファアドレス(使用可能な記憶空間の先頭アドレ
ス)と、バッファレングス(その記憶空間の大きさ)が
通知される。
【0005】従来は、システムバス1と2のアドレス幅
の違いにより、入出力装置(I/O)15がメインメモ
リ12を直接アクセスできないため、バスアダプタ13
が入出力装置(I/O)15への起動をCPU11から
受けた時には、バスアダプタ13は、入出力装置(I/
O)15が使用するメインメモリ12のバッファエリア
をローカルメモリ14にデータ転送してから、入出力装
置(I/O)15を起動していた。
【0006】入出力装置(I/O)15が起動される
と、入出力装置(I/O)15はローカルメモリ14の
バッファを作業エリアとして動作を行い、動作が完了す
るとバスアダプタ13に完了通知を行う。そして、バス
アダプタ13は、入出力装置(I/O)15から動作完
了を通知された時、入出力装置(I/O)15が使用し
ていたローカルメモリ14内のバッファエリアを元のメ
インメモリ12にデータ転送してから、CPU11に完
了通知を行っていた。
【0007】このように、入出力装置(I/O)15が
メインメモリ12をアクセスする際には、従来では、必
ずバスアダプタ13によるデータ転送が2回発生し、こ
れがオーバーヘッドの原因となっていた。
【0008】また、バスアダプタ13が入出力装置(I
/O)15へのコマンドを解析し、例えば入出力装置
(I/O)15から見てリードだけの場合は、起動時の
みデータ転送をして完了時のデータ転送を省略すること
もできるが、この場合でも、オーバーヘッドの原因とな
るアダプタ13によるデータ転送が1回発生する。ま
た、コマンドを解析するための新たなオーバーヘッドも
発生する。
【0009】さらに、バスアダプタ13によるバッファ
エリアのデータ転送は、入出力装置(I/O)15によ
って実際に実行される入出力のサイズに関係なく、常に
CPU11から与えられたバッファレングス分だけ実行
しなければならない。このような無駄なデータ転送も、
オーバーヘッドの原因となる。
【0010】そこで、最近では、入出力装置(I/O)
15からの24ビットアドレスを、メインメモリ12を
アクセスするための32ビットアドレスに変換するため
のアドレス変換テーブルをバスアダプタ13内に設ける
構成が考えられている。
【0011】このようなアドレス変換機構を用いれば、
メインメモリ12上の所定の記憶空間に対して入出力装
置(I/O)15が直接的にアクセスすることができ
る。このため、前述のように、バスアダプタ13から入
出力装置(I/O)15に対してメインメモリ12をア
クセスするために必要な起動情報(リード/ライトコマ
ンド、バッファアドレス、バッファレングス等)を直接
通知する方式においては、無駄なデータ転送を省け、効
率の良いメモリアクセスを実現できる。
【0012】しかしながら、入出力装置(I/O)15
がメインメモリ12をアクセスするために必要な起動情
報(リード/ライトコマンド、バッファアドレス、バッ
ファレングス等)をメインメモリ12上に予め登録して
おく方式のシステムにおいては、バスアダプタ13は、
入出力装置(I/O)15を起動する前に、メインメモ
リ12から起動情報を読み取る必要がある。このため、
このようなシステムに前述のアドレス変換機構を用いた
場合には、入出力装置(I/O)15は、起動を受け取
ると、まず、アドレス変換機構を用いてメインメモリ1
2の起動情報を読取り、その後、再びアドレス変換機構
を用いてメインメモリ12に対するデータ入出力を行う
ことになる。
【0013】このようにメインメモリ12への2度に渡
るアクセスは、第1のシステムバス11に余分な負荷を
かける事になるので、システム全体の動作性能の低下を
引き起こす大きな原因となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来では、起動情報の
読取りのためにメインメモリに対するアクセス回数が増
加され、これによって電子計算機システム全体の動作性
能が低下される欠点があった。
【0015】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、メインメモリをアクセスすること無く入出力装
置が起動情報を容易に読み取れるようし、電子計算機シ
ステム全体の動作性能を向上し得るアドレス変換方式を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】この発明によ
るアドレス変換方式は、互いに異なるアドレス幅を有す
る第1および第2のシステムバスと、これら第1および
第2のシステムバスにそれぞれ接続されたメモリおよび
入出力装置と、前記第1および第2のシステムバス間を
接続するバスアダプタとを備えた電子計算機において、
前記バスアダプタに、前記メモリに登録されている前記
入出力装置に対する起動情報が予め設定される内部メモ
リと、前記第2のシステムバスの上位ビットアドレスで
指定可能な複数の格納領域を有し、各格納領域に、前記
内部メモリ上に設定されている前記起動情報の記憶領域
を示す第1のアドレス値および前記メモリ上の所定の記
憶空間を示す第2のアドレス値のいずれか一方のアドレ
ス値、およびこれら第1および第2のアドレス値を識別
するための識別情報が登録されるアドレス記憶手段と、
前記第2のシステムバスの上位ビットアドレスでアドレ
ス指定された格納領域から読み出された前記第1または
第2のアドレス値と、前記第2のシステムバスの下位ビ
ットアドレスの値とに基づいて、前記メモリまたは内部
メモリをアクセスするためのアドレスを生成する手段
と、前記アドレス指定された格納領域から読み出された
前記識別情報に基づいて、前記メモリと内部メモリのい
ずれか一方をアクセス先として選定する手段とを具備
し、前記第2のシステムバスのアドレスを、前記メモリ
または前記内部メモリをアクセスのためのアドレスに変
換することを特徴とする。
【0017】このアドレス変換方式においては、バスア
ダプタの内部メモリに起動情報が予め設定されているの
で、入出力装置は、第1のシステムバスに接続されたメ
モリにアクセスすることなく、バスアダプタの内部メモ
リをアクセスすることによって起動情報を読み取ること
ができる。このため、第1のシステムバスを介したデー
タ転送回数が減り、システム性能を向上できる。
【0018】また、アドレス記憶手段には、内部メモリ
上に設定されている起動情報の記憶領域を示す第1のア
ドレス値と、メモリの所定記憶空間を示す第2アドレス
値、さらにはこれらアドレスを識別する識別情報が登録
されており、それらアドレス値は第2のシステムバスの
上位ビットアドレスでそれぞれ読み出される。この場
合、どちらのアドレスが読み出されたかは識別情報によ
って識別される。このため、第1および第2のどちらの
アドレスが読み出された場合でも、第2のシステムバス
のアドレスを、メモリまたは内部メモリをアクセスのた
めのアドレスにそれぞれ適切に変換する事ができる。し
たがって、メモリと内部メモリの双方に対するアクセス
を直接的に実行できるようになり、無駄なデータ転送無
しで効率の良いメモリアクセスを実現する事が可能とな
る。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0020】図1にはこの発明の一実施例に係わる電子
計算機のシステム構成が示されている。この電子計算機
システムは、第3図の従来のシステムと同様に、アドレ
ス幅の異なる2種類のシステムバスを有するものであ
り、第1および第2のシステムバス21,22、CPU
31、メインメモリ32、バスアダプタ33を備えてい
る。
【0021】第1のシステムバス21は、データバス、
アドレスバス、およびコントロールラインから構成され
るものであり、そのアドレスバスは例えば32ビットの
バス幅を有している。
【0022】第2のシステムバス22は、データバス、
アドレスバス、およびコントロールラインから構成され
るものであり、そのアドレスバスは例えば24ビットの
バス幅を有している。
【0023】CPU31は、この電子計算機の全体の制
御を司るものであり、第1のシステムバス21を介して
メインメモリ32、およびバスアダプタ33に接続され
ている。このCPU31は、入出力装置(I/O)38
を起動要求する際、入出力装置(I/O)38によって
使用されるメインメモリ32のバッファアドレス(使用
可能な記憶空間の先頭アドレス)と、そのバッファレン
グス(その記憶空間の大きさ)をバスアダプタ33に通
知する。
【0024】メインメモリ32は、32ビットのアドレ
スによって定義されるアドレス空間を有するデータ記憶
部であり、CPU31または入出力装置(I/O)35
によってアクセスされる。このメインメモリ32には、
入出力装置(I/O)38を起動するための起動情報
(リード/ライトコマンド、バッファアドレス、バッフ
ァレングス等)が格納されている。
【0025】バスアダプタ33は、第1のシステムバス
21と第2のシステムバス22を結合するためのもので
あって、アドレス変換機構34、ローカルメモリ35、
アダプタCPU36、および16ビットのアドレス幅を
持つアダプタ内部バス37を備えている。アドレス変換
機構34、ローカルメモリ35、およびアダプタCPU
36は、アダプタ内部バス37を介して相互接続されて
いる。
【0026】アドレス変換機構34は、第1のシステム
バス21、第2のシステムバス22およびアダプタ内部
バス37との間で、24ビットのアドレスと32ビット
のアドレスとの変換、および24ビットのアドレスと1
6ビットのアドレスとの変換を行う。このアドレス変換
機構34の具体的構成については、図2を参照して後述
する。
【0027】ローカルメモリ35は、16ビットのアド
レスによって定義されるアドレス空間を有するデータ記
憶部であり、通常はアダプタCPU36によって作業エ
リアとして使用される。このローカルメモリ35には、
CPU31から指定される起動情報(リード/ライトコ
マンド、バッファアドレス、バッファレングス等)が格
納される。アダプタCPU36は、バスアダプタ33の
制御およびローカルメモリ35の管理等を行う。入出力
装置(I/O)38は、第2のシステムバス22に接続
されており、24ビットのアドレスでメインメモリ32
に対するアクセスを実行する。次に、図2を参照して、
アドレス変換機構34の具体的な構成を説明する。
【0028】図において、101はアドレス変換テーブ
ルであり、このアドレス変換テーブル101は、例え
ば、32ビット×256ワード構成のRAMによって構
成されている。このアドレス変換テーブル101は、ロ
ーカルメモリ35上に設定されている起動情報の記憶領
域を示す第1のバッファアドレス(16ビット)、およ
びCPU31によって与えられるメインメモリ32上の
第2のバッファアドレス(32ビット)をデータとして
登録するためのものであり、これらバッファアドレスを
示すデータの格納位置は、8ビットのアドレスで指定で
きるように構成されている。また、アドレス変換テーブ
ル101に登録されたデータを読み出す際にも、入出力
装置(I/O)38によって与えられる24ビットのア
ドレス(AB)111のうちの上位8ビットのアドレス
(A)112がその読み出しアドレスとして使用され、
これによってアドレス変換テーブル101から32ビッ
トのデータが読み出される。
【0029】また、アドレス変換テーブル101には、
登録されているアドレスデータが第1のバッファアドレ
スと第2のバッファアドレスのいずれであるかを示す識
別情報Vが登録されている。この識別情報Vは、アドレ
ス変換テーブル101の各エントリの最下位ビットに設
けられおり、対応するエントリに登録されているアドレ
スデータがローカルメモリ35上の格納領域を示す第1
のバッファアドレスの時は“0”に設定され、また対応
するエントリに登録されているアドレスデータがメイン
メモリ32上の格納領域を示す第2のバッファアドレス
の時は“1”に設定される。
【0030】このような識別情報Vの“1”/“0”の
値は、アダプタCPU36が第1及び第2のバッファア
ドレスをアドレス変換テーブル101に登録する際に設
定される。ここで、識別情報Vを各エントリの最下位ビ
ットに設けたのは、第1および第2のバッファアドレス
の最下位ビットは通常“0”に固定されており、有効ア
ドレスとして使用する必要がないためである。
【0031】102は加算回路(ADDR)であり、そ
の第1入力(IN1)には、アドレス変換テーブル10
1から読み出されたビット1からビット31までの31
ビットデータがベースアトレス114として入力され、
その第2入力(IN2)には、24ビットのアドレス
(AB)111 のうちの下位16ビットのアドレス
(B)113がオフセットアドレスとして入力される。
【0032】加算回路(ADDR)102は、ベースア
ドレス114とオフセットアドレス113を桁合わせし
た状態で加算し、その加算結果である32ビットのデー
タをエラー検出回路103に出力する。
【0033】エラー検出回路103は、識別情報Vの
“1”/“0”の値にしたがってアドレスの出力先を選
定するためのものであり、識別情報Vが“1”の時は加
算回路(ADDR)102からの32ビットの出力デー
タをメインメモリ32をアクセスするためのアドレスと
して第1のシステムバス21に出力する。また、識別情
報Vが“0”の時は、エラー検出回路103は、加算回
路(ADDR)102からの32ビットの出力データの
うちの下位16ビットをローカルメモリ35をアクセス
するためのアドレスとしてアダプタ内部バス37に出力
する。この場合、エラー検出回路103は、ローカルメ
モリ35に対する16ビットアドレスにオバーフローが
発生しているか否か、つまりビット16へのキャリーの
有無を検出し、オバーフロー発生時にはエラー発生を検
出する。次に、入出力装置(I/O)38によるメイン
メモリ32、ローカルメモリ35のアクセス動作を説明
する。
【0034】まず、CPU31は、入出力装置(I/
O)38が使用するメインメモリ32のバッファアドレ
ス、バッファレングスと共に入出力装置(I/O)38
の起動要求をバスアダプタ33に供給する。バスアダプ
タ33は、アドレス変換機構34のアドレス変換テーブ
ル101の空きエントリに、与えられたメインメモリ3
2のバッファアドレスを登録する。そして、バスアダプ
タ33は、アダプタCPU36の制御によって、メイン
メモリ32からローカルメモリ35に起動情報(リード
/ライトコマンド、バッファアドレス、バッファレング
ス等)を転送し、ローカルメモリ35の所定記憶領域に
格納する。この場合、ローカルメモリ35に格納される
バッファアドレスの値は、CPU31から与えられたメ
インメモリ32のバッファアドレスではなく、そのバッ
ファアドレスが登録されているアドレス変換テーブル1
01のエントリ番号に変換される。この変換は、アダプ
タCPU36によって行われる。
【0035】この後、アダプタCPU36は、その起動
情報を格納したローカルメモリ35の所定記憶領域を示
すバッファアドレスをアドレス変換テーブル101の空
きエントリに登録する。
【0036】このように、アドレス変換テーブル101
には、メインメモリ32上のバッファアドレスとローカ
ルメモリ35上のバッファアドレスとの2種類のアドレ
ス値が登録される。メインメモリ32上のバッファアド
レスは32ビットで表現され、ローカルメモリ35上の
バッファアドレスは16ビットで表現される。
【0037】また、アドレス変換テーブル101にメイ
ンメモリ32上のバッファアドレスを登録する際には、
アダプタCPU36は、対応するエントリのVビットに
“1”をセットする。一方、アドレス変換テーブル10
1にローカルメモリ35上のバッファアドレスを登録す
る際には、アダプタCPU36は、対応するエントリの
Vビットに“0”をセットする。
【0038】次いで、アダプタCPU36は、ローカル
メモリ35上のバッファアドレスを示すアドレス変換テ
ーブル101のエリトリ番号と、オフフセットアドレス
とを24ビットのバッファアドレスとして入出力装置
(I/O)38に通知し、起動をかける。この場合、そ
の24ビットのアドレスのうちの上位8ビットを登録さ
れたアドレス変換テーブル101のエリトリ番号として
使用し、下位16ビットをオール“0”とするオフセッ
ト値として使用する。
【0039】起動された入出力装置(I/O)38は、
まず、起動情報を読むために、24ビットのメモリアド
レス(AB)111を第2のシステムバス22を介して
バスアダプタ33に供給する。この24ビットのメモリ
アドレス(AB)111は、その上位8ビット(A)1
12がアドレス変換テーブル101のリードアドレスと
して使用され、下位16ビット(B)113がオフセッ
トアドレスとして使用される。このオフセットアドレス
の値は、オール“0”である。
【0040】アドレス変換テーブル101からの読み出
しデ−タ114は、起動時にバスアダプタ33がアドレ
ス変換テーブル101に登録したバッファアドレスであ
り、アダプタCPU36は、Vビットを参照する事によ
ってバッファアドレスが、メインメモリ32とローカル
メモリ35のどちらのバッファアドレスに対応するもの
であるかを判断する。
【0041】アダプタCPU36、Vビットが“1”の
時はメインメモリ32へのアクセスであると認識し、V
ビットが“0”の時はローカルロモリ35へのアクセス
であると認識する。
【0042】アドレス変換テーブル101からの読み出
されたビット1からビット31までのベースアドレス
は、下位16ビット(B)113と桁合わせされた状態
で加算され、その加算結果はエラー検出回路103に供
給される。この場合、その加算結果は、Vビットが
“1”の時は32ビットすべてが有効アドレスとなり、
Vビットが“0”の時は32ビットのうちの下位16ビ
ットが有効アドレスとなる。
【0043】入出力装置(I/O)38がローカルメモ
リ35の起動情報を読む場合には、Vビットは“0”で
あるので、エラー検出回路103は、加算回路(ADD
R)102からの32ビット出力のうちの下位16ビッ
トを、アダプタ内部バス37に出力する。この時、エラ
ー検出回路103は、加算回路(ADDR)102から
の32ビット出力の中で、ローカルメモリ35に対する
16ビットアドレスにオバーフローが発生しているか否
か、つまりビット16へのキャリーの有無を検出し、オ
バーフロー発生時にはエラー発生を検出してアダプタC
PU36に通知する。
【0044】このようにしてローカルメモリ35が16
ビットのバッファアドレスによりアクセスされ、ローカ
ルメモリ35に格納されている起動情報が入出力装置
(I/O)38に渡される。
【0045】入出力装置(I/O)38は、その起動情
報によってメインメモリ32のバッファアドレスを認識
し、24ビットのメモリアドレス(AB)111を第2
のシステムバス22を介してバスアダプタ33に供給す
る。この24ビットのメモリアドレス(AB)111
は、その上位8ビット(A)112がアドレス変換テー
ブル101のリードアドレスとして使用され、下位16
ビット(B)113がオフセットアドレスとして使用さ
れる。このオフセットアドレスの値は、オール“0”で
ある。
【0046】アドレス変換テーブル101からの読み出
しデ−タ114は、起動時にバスアダプタ33がアドレ
ス変換テーブル101に登録したメインメモリ32上の
バッファアドレスであり、アダプタCPU36は、Vビ
ットが“1”であることによって、そのバッファアドレ
スが、メインメモリ32のバッファアドレスに対応する
ものであることを認識する。
【0047】アドレス変換テーブル101からの読み出
されたビット1からビット31までのベースアドレス
は、下位16ビット(B)113と桁合わせされた状態
で加算され、その加算結果はエラー検出回路103に供
給される。この場合、その加算結果は、32ビットすべ
てが有効アドレスとなる。
【0048】エラー検出回路103は、加算回路(AD
DR)102からの32ビット出力を第1システムバス
21に供給する。これによって、入出力装置(I/O)
38は、メインメモリ32をアクセスする。
【0049】ここでは、入出力装置(I/O)38から
供給される24ビットアドレスの内の下位16ビット
(B)113をオール“0”である場合を説明したが、
このオフセットアドレスの値は、CPU31から与えら
れるバッファレングスで指定されるアドレス範囲内で可
変される。この結果、入出力装置(I/O)38は、メ
インメモリ32の所定のアドレス空間に対してアクセス
する事ができる。
【0050】以上のように、この実施例においては、バ
スアダプタ33のローカルメモリ35に起動情報が予め
設定されているので、入出力装置38は、第1のシステ
ムバス21に接続されたメインメモリ32にアクセスす
ることなく、バスアダプタ33のローカルメモリ35を
アクセスすることによって起動情報を読み取ることがで
きる。このため、入出力装置(I/O)38がメインメ
モリ32に登録された起動情報を読み取る方式において
も、第1のシステムバス21を介したデータ転送回数が
減り、システム性能を向上できる。
【0051】また、アドレス変換テーブル101には、
ローカルメモリ35上に設定されている起動情報の記憶
位置を示すバッファアドレス値と、メインメモリ32の
所定記憶位置を示すバッファアドレス値、さらにはこれ
らアドレスを識別するVビットが登録されており、それ
らアドレス値は第2のシステムバス22の上位ビットア
ドレスでそれぞれ読み出される。この場合、どちらのア
ドレスが読み出されたかはVビットによって識別され
る。このため、メインメモリ32とローカルメモリ35
のどちらのバッファアドレスが読み出された場合でも、
第2のシステムバス22のアドレスを、メインメモリ3
2またはローカルメモリ35をアクセスのためのアドレ
スにそれぞれ適切に変換する事ができる。
【0052】したがって、メインメモリ32とローカル
メモリ35の双方に対するアクセスを直接的に実行でき
るようになり、無駄なデータ転送無しで効率の良いメモ
リアクセスを実現する事が可能となる。
【0053】なお、ここでは、オフセットアドレスを1
6ビットとしたので、バッファレングスは64Kバイト
以下であることが必要となるが、オフセットアドレスの
ビット数を増加するか、あるいはアドレス変換テーブル
101のエントリを2つ以上使用すれば、64Kバイト
のバッファを扱うことが可能となる。
【0054】また、ローカルメモリ35が16ビットア
ドレスで定義されている場合について説明したが、ロー
カルメモリ35の記憶空間は、メインメモリ32と同じ
32ビットアドレス、またはそれ以下の任意のビット数
のアドレスで定義することができる。
【0055】さらに、この実施例では、入出力装置(I
/O)38からローカルメモリ35に対するアクセス
は、リード/ライトを特に限定してないが、仮にローカ
ルメモリ35に対してのリードのみを許可するとして、
Vビットが“0”で且つライト命令であるとするとライ
トエラーとしてローカルメモリ35の情報を保護する事
により、簡易な保護回路を構成できる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、メイ
ンメモリをアクセスすること無く入出力装置が起動情報
を容易に読み取れるようになり、電子計算機システム全
体の動作性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わる電子計算機のシス
テム構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した電子計算機に設けられたアドレス
変換機構の構成の一例を示すブロック図。
【図3】従来の電子計算機のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
21,22…システムバス、32…メインメモリ、33
…バスアダプタ、34…アドレス変換機構、35…ロー
カルメモリ、36…アダプタCPU、37…アダプタ内
部バス、38…入出力装置、101…アドレス変換テー
ブル、102…加算器、103…エラー検出回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに異なるアドレス幅を有する第1お
    よび第2のシステムバスと、これら第1および第2のシ
    ステムバスにそれぞれ接続されたメモリおよび入出力装
    置と、前記第1および第2のシステムバス間を接続する
    バスアダプタとを備えた電子計算機において、前記バス
    アダプタは、 前記メモリに登録されている前記入出力装置に対する起
    動情報が予め設定される内部メモリと、 前記第2のシステムバスの上位ビットアドレスで指定可
    能な複数の格納領域を有し、各格納領域に、前記内部メ
    モリ上に設定されている前記起動情報の記憶領域を示す
    第1のアドレス値および前記メモリ上の所定の記憶空間
    を示す第2のアドレス値のいずれか一方のアドレス値、
    およびこれら第1および第2のアドレス値を識別するた
    めの識別情報が登録されるアドレス記憶手段と、 前記第2のシステムバスの上位ビットアドレスでアドレ
    ス指定された格納領域から読み出された前記第1または
    第2のアドレス値と、前記第2のシステムバスの下位ビ
    ットアドレスの値とに基づいて、前記メモリまたは内部
    メモリをアクセスするためのアドレスを生成する手段
    と、 前記アドレス指定された格納領域から読み出された前記
    識別情報に基づいて、前記メモリと内部メモリのいずれ
    か一方をアクセス先として選定する手段とを具備し、 前記第2のシステムバスのアドレスを、前記メモリまた
    は前記内部メモリをアクセスのためのアドレスに変換す
    ることを特徴とするアドレス変換方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015130133A (ja) * 2014-01-09 2015-07-16 日本電気株式会社 入出力処理装置、入出力処理方法、及び、入出力処理プログラム

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