JPH05280464A - 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの容量制御装置

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JPH05280464A
JPH05280464A JP4140857A JP14085792A JPH05280464A JP H05280464 A JPH05280464 A JP H05280464A JP 4140857 A JP4140857 A JP 4140857A JP 14085792 A JP14085792 A JP 14085792A JP H05280464 A JPH05280464 A JP H05280464A
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JP
Japan
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pressure
pump
valve
discharge
variable
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JP4140857A
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Inventor
Giichi Nagahara
義一 永原
Makoto Inagawa
真 稲川
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的フィードバック機構を用いずにトルク
一定制御できるし、アクチュエータの操作性を向上で
き、しかもポンプ吐出圧と負荷圧の差圧を一定にできる
し、1本のスプールとバイパス弁を設ければ良く、しか
もポンプ吐出圧が著しく低圧でも斜板を傾転作動できる
ようにする。 【構成】 弁板34の制御ポート37にポンプ吐出圧と
固定ポンプ66の吐出圧の高圧側の圧油を供給する制御
弁41を、可変容量型油圧ポンプ30の吐出路31に設
けた絞り38前後の差圧と固定ポンプ66の吐出路67
に設けられてバイパス弁74でポンプ吐出圧によって通
過流量が制御される絞り63前後の差圧と方向切換弁3
2の上流側圧力と負荷圧の差圧と前記絞り38前後の差
圧で圧油供給位置とドレーン位置に切換えるスプール5
5を弁本体50に設けたものとして可変容量型油圧ポン
プ30の流量変化を絞り38前後の差圧としてフィード
バックし、回転数変化を絞り63前後の差圧としてフィ
ードバックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、斜板を傾転することで
1回転当り吐出量、つまり容量を変更する可変容量型油
圧ポンプの容量を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、ハウジング1内にシ
リンダーブロック2を軸3とともに回転自在に支承し、
このシリンダーブロック2のシリンダー孔4内に嵌挿し
たピストン5をピストンシュー6を介して斜板7に沿っ
て摺動自在とし、前記ハウジング1にサーボピストン8
を備えた容量可変シリンダと可変制御弁9を設け、その
サーボピストン8に設けたピン10を前記斜板7に連結
し、前記サーボピストン8の小径受圧室11にポンプ吐
出圧を常時供給し、大径受圧室12にポンプ吐出圧を可
変制御弁9で供給制御すると共に、前記ピン10に設け
たカム13でレバー14を揺動し、その支軸15に設け
たアーム16をピン17を介してバネ受18と連係し、
このバネ受18と可変制御弁9のスプール19との間に
スプリング20を取付けて斜板7の傾転をスプール19
にフィードバックする機械的フィードバック機構21と
した可変容量型油圧ポンプの容量制御装置が知られてい
る。模式的に示すと図2のようになる。この容量制御装
置によればポンプ吐出圧×1回転当り吐出量=一定、つ
まりトルク一定として容量を制御できる。また、図2に
示すように、可変容量型油圧ポンプ1(以下可変ポンプ
という)の容量は、前述の可変制御弁9とは別に負荷検
出弁22を設け、この負荷検出弁22によってポンプ吐
出圧Pと負荷圧PLSの差圧が常に一定となるように
制御している。前記負荷検出弁22は吐出路23からの
ポンプ吐出圧Pで供給位置に押され、方向制御弁24
からのアクチュエータ25の負荷圧PLSでドレーン位
置に押され、ポンプ吐出圧Pと負荷圧PLSの差圧が
常に一定となるようにしている。すなわち、前記差圧が
小さくなると負荷検出弁22がドレーン位置となってサ
ーボピストン8の大径受圧室12がタンク26に接続し
て斜板7は容量大方向に傾転し、可変ポンプ1の容量が
増加してポンプ吐出圧Pが高くなって前記差圧が大き
くなる。一方、前記差圧が大きくなると負荷検出弁22
は供給位置となってサーボピストン8の大径受圧室12
にポンプ吐出圧が供給されて斜板7が容量小方向に傾転
して可変ポンプ1の容量が減少しポンプ吐出圧Pが低
くなって前記差圧が小さくなる。この作用によって負荷
検出弁22はポンプ吐出圧Pと負荷圧PLsの差圧が
一定となるように可変ポンプ1の容量を制御する。これ
によって、ポンプ吐出圧Pと負荷圧PLSの差圧ΔP
はΔP=C×(Q/A)となり、アクチュエータ2
5の負荷圧に関係なく方向制御弁24の開度に見合った
流量を流すことができ、可変ポンプの容量も必要な流量
のみ出すことができるようになる。但し、Cは流量係
数、Aは方向制御弁の開度、Qはアクチュエータへ流れ
る流量である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる容量制御装置で
あると、斜板7の傾転を可変制御弁9にフィードバック
する機械的フィードバック機構21のために構造複雑で
コスト高となるばかりか、部品点数が多く組立が面倒と
なる。また、機械的フィードバック機構21のガタなど
により制御精度が悪くなり、しかも斜板位置を可変制御
弁9にフィードバックするから、可変ポンプ1自体の効
率低下によって斜板位置による実際の1回転当り吐出流
量が理論1回転当り吐出流量に対して誤差が生じ出力
(流量)特性が悪くなる。また、前述の負荷検出弁22
を備えた容量制御装置であると、可変ポンプ1を駆動す
るエンジン27の回転数を変えても前述のポンプ吐出圧
と負荷圧PLSの差圧が一定のため方向制御弁23
の開度に対するアクチュエータ24の速度が変わらず、
エンジン回転数のセットに見合うアクチュエータ速度が
得られない。例えば、エンジン回転数を最高回転数と最
低回転数の中間の中間回転数にセットした場合にはアク
チュエータを最高回転数にセットした時より遅くしたい
が、前述の容量制御装置では最高回転数にセットした時
と同一となってしまう。これを解消するには負荷検出弁
22に差圧セット切換パイロット圧を導き、ポンプ吐出
圧と負荷圧の差圧セットを変えれば良いが、このように
するとエンジン回転数を検出するためのセンサー数や、
差圧セット切換パイロット圧を変更する電磁式リモコン
弁等が必要となってコスト高となる。また、容量可変シ
リンダと可変制御弁9と負荷検出弁22をハウジング1
に取付けるので、可変ポンプ全体が大型となってしま
う。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした可変容量型油圧ポンプの容量制御装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斜板7を弁板34の制御
ポート37に供給される圧油で傾転する構造とし、弁本
体50に入口ポート52と出口ポート53とタンクポー
ト54を連通・遮断するスプール55及びロッド59を
備えたピストン60を嵌挿してスプール55を連通位置
に押す第1・第4受圧室57,62とスプール55を遮
断位置に押す第2・第3受圧室64,61を形成し、前
記入口ポート52と第1受圧室57を、可変容量型油圧
ポンプ30の吐出路31における絞り38の上流側と固
定ポンプ66の吐出路67との間に接続した高圧優先弁
81の出力側に接続し、出口ポート53を前記制御ポー
ト37に接続し、前記第2受圧室64をアクチュエータ
33の最高負荷圧を検出する負荷検出回路65に接続
し、第3受圧室61を可変ポンプ30とともに駆動され
る固定ポンプ66の吐出路67に接続し、かつこの第3
受圧室61を前記ピストン60部分の絞り63で第4受
圧室62に接続して可変制御弁41とし、前記弁本体5
0に第3・第4受圧室61,62を連通するバイパス油
孔69を形成し、このバイパス油孔69を連通・遮断す
るポペット弁71を設け、このポペット弁71をバネ7
2で遮断位置に付勢保持し、かつ受圧部73に供給され
る圧油で連通位置とし、その受圧部73を前記高圧優先
弁の出力側に接続してポンプ吐出圧に比例した開度とな
るバイパス弁74としたもの。
【0006】
【作 用】可変制御弁41のスプール55を可変ポン
プ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧、ポン
プ吐出圧と負荷圧の差圧及び固定ポンプ66の吐出流路
に設けた絞り63前後の差圧で連通位置、遮断位置に切
換えて制御ポート37に圧油を供給制御して斜板7を傾
転できるし、その絞63前後の差圧はポンプ吐出圧及び
固定ポンプ66の単位時間当り回転数で増減するから、
可変容量型油圧ポンプ30の流量変化及び回転数変化、
ポンプ吐出圧変化により可変制御弁41のスプール55
を連通・遮断位置に切換えでき、機械的フィードバック
機構を用いずにトルク一定として可変容量型油圧ポンプ
30の容量を制御できるし、ポンプ吐出圧と負荷圧の差
圧を一定に制御でき、しかも、部品点数が減って簡単に
組立できるし、構造簡単でコスト安となるばかりか、ト
ルク一定制御の精度を向上できるし、可変容量型油圧ポ
ンプ30の効率が低下しても流量特性が低下しない。し
かも、エンジン回転数が一定の時にはポンプ吐出圧と負
荷圧の差圧を設定値に維持して容量制御できるし、エン
ジン回転数の変化を固定ポンプ66の流量変化による絞
り63前後の差圧変化として検出し、それによって前記
差圧の設定値を変更して方向制御弁32の開度が同一で
もアクチュエータへの流量を増減するからエンジン回転
数に応じたアクチュエータ速度にでき、しかも固定ポン
プ66の吐出路67に絞り63を設ければ良くエンジン
回転数センサーや電磁式比例弁等が不要となってコスト
安となる。また、ポンプ吐出圧が著しく低圧の時には固
定ポンプ66の吐出圧油を制御ポート37に供給して斜
板34を傾軽作動できる。。
【0007】
【実 施 例】図3に示すように可変ポンプ30の斜板
7はスプリング28と押杆29で最大傾転角位置(最大
容量)に付勢保持され、図3、図4に示すように弁板3
4における第1・第2ポート35,36の中間(上死点
位置)に形成された制御ポート37に圧油を供給するこ
とで斜板7をスプリング28に抗して最小傾転角位置
(最小容量)に向けて揺動されるようにしてあり、図5
に示すように可変ポンプ30の吐出路31における絞り
38の上流側圧力が制御弁41で前記制御ポート37に
供給制御される。前記可変ポンプ30の吐出路31には
複数の方向制御弁32を介して複数のアクチュエータ3
3が接続してある。
【0008】次に制御弁41の具体構造を図5に基づい
て説明する。弁本体50のスプール孔51内に入口ポー
ト52と出口ポート53とタンクポート54を連通、遮
断するスプール55を嵌挿し、入口ポート52をスプー
ル55の小孔56で第1受圧室57に連通し、弁本体5
0のスプール孔51と同心状のシリンダー孔58にロッ
ド59を備えたピストン60を嵌挿して同一受圧面積の
第3受圧室61と第4受圧室62を形成し、そのピスト
ン60はシリンダー孔59より若干小径となって隙間を
有し、第3・第4受圧室61,62を連通する絞り63
となり、前記ロッド59の一端部をスプール55に当接
し、かつ他端部を第2受圧室64に臨ませ、前記入口ポ
ート52を回路80に接続し、前記可変ポンプ30の吐
出路31における絞り38の上流側と固定ポンプ66の
吐出路67との間にシャトル弁、チエック弁などの高圧
優先弁81を接続し、この出力側に前記回路80を接続
し、出口ポート53を弁板34の制御ポート37に接続
し、第2受圧室64をアクチュエータ33の最も高い負
荷圧を検出する負荷圧検出回路65に接続し、第3受圧
室61を固定ポンプ66の吐出路67に接続し、第4受
圧室62をリリーフ弁68を経て図示しないパイロット
操作弁の入口側に接続してある。前記弁本体50に第3
受圧室61と第4受圧室62を連通するバイパス油孔6
9を形成し、弁本体50のポペット弁孔70に嵌挿した
ポぺット弁71をスプリング72で付勢して前記バイパ
ス油孔69を遮断する位置に保持し、このポペット弁7
1の受圧部73に供給される圧油で連通位置に向けて押
されてバイパス弁74を構成し、その受圧部73は前記
高圧優先弁81の出力側に接続し、このバイパス弁74
はバネ72で閉じ方向に押され、受圧部73に作用する
可変ポンプ30のポンプ吐出圧Pで開方向に押されて
バイパス弁74の開度はポンプ吐出圧Pに比例して大
きくなる。前記バイパス弁74のポペット弁71が開き
始めるクラック圧は図6に示すPCカープにおけるPC
カーブの初め点のポンプ吐出圧Pにほぼ一致してあ
り、ポンプ吐出圧Pがこの圧力P以下の時には閉じ
たままとなる。
【0009】次にスプール55とピストン60の作動に
ついて説明する。スプール55は第1受圧室57に供給
されるポンプ吐出圧Pによる力圧Fよって入口ポー
ト52を出口ポート53に連通する連通位置に向けて押
され、ピストン60は第2受圧室64に作用する最も高
い負荷圧PLSによる力Fと第3・第4受圧室61,
62の圧力差、つまり絞り63前後の圧力差ΔPによ
る力Fで右方に押されてスプール55を出口ポート5
3をタンクポート54に連通するドレーン位置に向けて
押す。これによって、スプール55はポンプ吐出圧P
と最も高い負荷圧PLSが設定差圧ΔPとなるように
作動する。ここで、前記差圧ΔPはポンプ吐出圧P
と絞り38の下流側圧力Pの差圧ΔP=P−P
と、方向制御弁32の入口側圧力(前述の絞り38の
下流側圧力)Pと方向制御弁32の出口側圧力(負荷
圧)PLSの差圧ΔPLSの和となり、その差圧ΔPが
トルク一定制御のための流量センシング用差圧で、差圧
ΔPLSがロードセンシングのための負荷圧差圧とな
る。前記差圧ΔPと差圧ΔPLSは複数の方向制御弁3
2を同時操作した時に方向制御弁32の弁開度によって
異なる。つまり、図7に示すように方向制御弁32の弁
開度が小さい時には差圧ΔPLSが大きく設定され、差
圧ΔPが小さい値に設定され、弁開度が大きくなると同
一となる。このために、複数の方向制御弁32を同時操
作した時にその弁開度が小さいとロードセンシング機能
が優先され、設定トルクは低くなるから、トルク一定制
御とロードセンシング制御を分離した場合と比べてアク
チュエータ33の速度ゲインが低くなり、弁開度が大き
くなると同様になる。
【0010】次に可変ポンプ30の容量制御動作を説明
する。 (トルクー定制御の動作) 可変ポンプ30の回転数が一定でポンプ吐出圧が変化
した時。ポンプ吐出圧Pがバイパス弁74のセット圧
以下であるとバイパス弁74が閉となって、固定ポンプ
66の吐出圧油は全量が絞り63を通過するから、その
絞り63前後の差圧ΔPによる力Fが大きくなり、
スプール55はドレーン位置となり、制御ポート37が
出口ポート53、タンクポート54を通ってタンクに連
通するからスプリング28で斜板7は容量大方向に傾転
し、可変ポンプ30の1回転当り吐出流量が増大して単
位時間当り吐出量が増大するから絞り38前後の差圧が
大きくなって力Fが大きくなり、この力Fと力F
がつり合ったところで斜板7の位置が保持される。つま
り、絞り38前後の差圧が可変ポンプ30の流量検出手
段となって制御弁41にフィードバックされる。前述の
状態においてポンプ吐出圧Pがバイパス弁74のセッ
ト圧以上となるとバイパス弁74が開き作動して固定ポ
ンプ66の吐出圧油の一部がバイパス油孔69を流れる
から絞り63を流れる流量が減少してその絞り63前後
の差圧ΔPが低下し、スプール55の力Fが小さく
なるからスプール55は圧油供給位置となり、ポンプ吐
出圧Pが入口ポート52、出口ポート53から制御ポ
ート37に流れて斜板7を容量小方向に傾転する。これ
により、可変ポンプ30の1回転当り吐出流量が減少し
て単位時間当り吐出流量も減少するから絞り38前後の
差圧が小さくなって力Fも小さくなり、この力F
力Fがつり合ったところで斜板7の位置が保持され
る。
【0011】前述の状態からポンプ吐出圧Pが更に高
くなると、バイパス弁74が更に開き作動して通過流量
が増えるから絞り63を流れる流量が減少して絞り63
前後の差圧ΔPが更に小さくなるので、スプール55
に作用する力Fが更に小さくなってスプール55は圧
油供給位置となって前述と同様にして斜板7が容量小方
向に傾転して1回転当り吐出流量が減少して単位時間当
り吐出流量が減少し、前述と同様に絞り38前後の差圧
が小さくなって力Fも小さくなり、この力Fと力F
がつり合ったところで斜板7の位置が保持される。以
上のように、可変ポンプ30の回転数が一定の時にはポ
ンプ吐出圧Pによって斜板7の位置が決定されてポン
プ吐出圧P×1回転当り吐出流量qが一定、つまりト
ルクー定に制御される。
【0012】可変ポンプ30のポンプ吐出圧が一定で
回転数が変化した時。ある値のポンプ吐出圧Pで斜板
34位置が決定されている状態で可変ポンプ30の回転
数が増加すると1回転当り吐出流量が同じでも単位時間
当り吐出流量が増加して絞り38前後の差圧ΔPが大き
くなるが、可変ポンプ30とともにエンジンで駆動され
る固定ポンプ66の単位時間当り吐出流量も増大して絞
り63前後の差圧ΔPも大きくなり、スプール55に
作用する力Fと力Fは等しくなってスプール55は
つり合ったままとなって斜板7の位置は変化せずに可変
ポンプ30の1回転当り吐出流量は変化しない。このこ
とは可変ポンプ30の回転数が低下した時も同様となる
から、可変ポンプ30の容量をトルク一定制御できる。
すなわち、固定ポンプ66と絞り63が可変ポンプ回転
数検出手段となる。
【0013】(ポンプ吐出圧と負荷圧の差圧一定の動
作) 可変ポンプ30の回転数が一定の時。スプール55は
固定ポンプ66の吐出路67に設けた絞り63前後の差
圧ΔPによる力Fと最高負荷圧PLSによる力F
の和がポンプ吐出圧Pによる力Fと等しくなる位置
となり、それによって可変ポンプ30の斜板7の位置が
決定される。前記絞り38の下流側圧力Pと最高負荷
圧PLSの差圧ΔPLSは方向制御弁32の開度、つま
り操作ストロークに比例し、絞り38前後の差圧ΔPは
可変ポンプ30の回転数が一定であれば一定であるの
で、操作ストロークが小さい時にはポンプ吐出圧P
負荷圧PLSの差圧ΔPが大きくスプール55に作用
する力Fが力Fより大きくなってスプール55は圧
油供給位置となり、入口ポート52、出口ポート53よ
り制御ポート37にポンプ吐出圧Pが供給されるから
前述と同様に斜板7は容量小方向に傾転して1回転当り
吐出流量が減少して単位時間当り流量が減少し、方向制
御弁32を通過する流量が減少して前記の下流側圧力P
と最高負荷圧PLSとの差圧ΔPLSが小さくなって
力Fが低下し、その力Fと力Fがつり合った位置
で斜板7の位置が決定される。同様に方向制御弁32の
操作ストロークが大きいときには前記差ΔPLSが小さ
く、可変ポンプ30の斜板7の位置は前述の場合よりも
容量大方向の位置となる。これにより、可変ポンプ30
の単位時間当り吐出流量は方向制御弁32の操作ストロ
ークが小さい時には少なく、大きい時には多くなるの
で、最高負荷圧によらず方向制御弁32の操作ストロー
クに見合った流量制御ができてアクチュエータ33の微
操作性、つまりファインコントロール性を向上できる。
【0014】可変ポンプ30の回転数が変化した時。
可変ポンプ30の回転数が変化すると固定ポンプ66の
回転数も変化するために、前記絞り63前後の差圧ΔP
が下流側圧力Pと最高負荷圧PLSの差圧ΔPLS
と同様に変化するので、斜板7の位置は変化しないが、
可変ポンプ30の単位時間当り吐出流量が増減するか
ら、方向制御弁32を通過する流量が回転数変化により
変化して下流側圧力Pと最高負荷圧PLSの差圧ΔP
LSは回転数変化の2乗だけ変化するので、方向制御弁
32の同一操作ストロークに対する通過流量は回転数変
化だけ変化し可変ポンプ30の回転数に比例した流量制
御弁ができる。例えば可変ポンプ30の回転数が1/2
となると前記差圧ΔPLSは1/4となり、方向制御弁
32の同一ストロークに対する通過流量は1/2とな
る。
【0015】以上の説明は可変ポンプ30の吐出圧が固
定ポンプ66の吐出圧よりも高い場合であり、可変ポン
プ30の吐出圧が固定ポンプ66の吐出圧よりも低い場
合には固定ポンプ66の吐出圧油が高圧優先弁81より
入口ポート52、ポペット弁71の受圧部73に供給さ
れる。これにより、アクチュエータ33がオーバライン
した時あるいは外力等により可変ポンプ30の吐出流量
が不足した時に可変ポンプ30の吐出圧が著しく低圧と
なると、固定ポンプ66の吐出圧油を制御ポンプ37に
供給して斜板34の動きを制御できる。
【0016】高圧優先弁81を設けずに可変ポンプ30
の吐出路31を入口ポート52とポペット弁71の受圧
部73に接続し、ポンプ吐出圧油を斜板34の制御ポー
ト37に供するようにすると、前述のように可変ポンプ
30の吐出圧が著しく低下した時に弁板34の制御ポー
ト37に導かれる圧力が低すぎるため斜板7の動きを制
御できない。
【0017】例えば、1つのアクチュエータ33をパワ
ーショベルのブームシリンダ、他のアクチュエータ33
をパワーショベルの旋回モータとし、斜板7が最少角度
位置の状態でブーム下げ、旋回加速の操作をした時、ブ
ームシリンダが外力によって可変ポンプ30の吐出流量
以上縮少すると可変ポンプ30のポンプ吐出圧が著しく
低圧となり、アクチュエータ33の負荷圧とポンプ吐出
圧の差圧が低下する。この結果制御弁41に作用するポ
ンプ吐出圧と負荷圧の差圧が少なくなるため固定ポンプ
66の吐出路67に設けた絞り63が前後の差圧により
入口ポート52と出口ポート53が連通してポンプ吐出
圧が弁板34の制御ポート37に供給されて斜板7を最
大角度位置に作動することになるが、前述のようにポン
プ吐出圧が著しく低圧で斜板作動圧力以下であると斜板
7は最少角度位置のままとなって続いて操作する旋回動
作ができないことになる。
【0018】これに対して、図5に示すように高圧優先
弁81で固定ポンプ66の吐出圧油を制御ポート37に
供給すれば、斜板作動圧力以上となって斜板7を最大角
度位置に向けて作動できる。
【0019】図8に示すように、斜板7の上死側と下死
側に制御ポート37をそれぞれ形成し、弁本体50に第
2出口ポート82を形成し、この第2出口ポート82を
上死点側の制御ポート37に接続し、出口ポート82を
下死点側の制御ポート37に接続してポンプ吐出圧と負
荷圧の差圧によって上死点側、下死点側の制御ポート3
7に圧油を供給して斜板7を作動するようにしても良
い。
【0019】
【発明の効果】可変制御弁41のスプール55を可変ポ
ンプ30の吐出路31に設けた絞り38前後の差圧及び
固定ポンプ66の吐出流路に設けた絞り63前後の差圧
で連通位置、遮断位置に切換えて制御ポート37に圧油
を供給制御して斜板7を傾転できるし、その絞63前後
の差圧はポンプ吐出圧及び固定ポンプ66の単位時間当
り回転数で増減するから、可変容量型油圧ポンプ30の
流量変化及び回転数変化、ポンプ吐出圧変化により可変
制御弁41のスプール55を連通・遮断位置に切換えで
き、機械的フィードバック機構を用いずにトルク一定と
して可変容量型油圧ポンプ30の容量を制御でき、部品
点数が減って簡単に組立できるし、構造簡単でコスト安
となるばかりか、トルク一定制御の精度を向上できる
し、可変容量型油圧ポンプ30の効率が低下しても流量
特性が低下しない。エンジン回転数が一定の時にはポン
プ吐出圧と負荷圧の差圧を設定値に維持して容量制御で
きるし、エンジン回転数の変化を固定ポンプ66の流量
変化による絞り63前後の差圧ΔP変化として検出
し、それによって前記差圧の設定値を変更して方向制御
弁32の開度が同一でもアクチュエータへの流量を増減
するからエンジン回転数に応じたアクチュエータ速度に
でき、しかも固定ポンプ66の吐出路67に絞りを設け
れば良くエンジン回転数センサーや電磁式比例弁等が不
要となってコスト安となる。また、スプール55とバイ
パス弁74を1つの弁本体50内に配設し、斜板7をス
プリング28と制御ポート37の圧油で傾転するのでサ
ーボピストンを備えた容量可変シリンダが不要となるの
で、組立性が更に向上するし、全体をより一層コンパク
トにできる。また、ポンプ吐出圧が著しく低圧の時には
固定ポンプ66の吐出圧油で斜板7を傾転作動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の断面図である。
【図2】従来例の模式的構成説明図である。
【図3】本発明の可変ポンプの断面図である。
【図4】弁板の正面図である。
【図5】本発明の模式的構成説明図である。
【図6】PCカーブの図表である。
【図7】方向制御弁開度と差圧の関係を示す図表であ
る。
【図8】本発明の第2実施例を示す模式的構成説明図で
ある。
【符号の説明】
7…斜板、30…可変容量型油圧ポンプ、31…吐出
路、32…方向制御弁、33…アクチュエータ、34…
弁板、37…制御ポート、38…絞り、50…弁本体、
52…入口ポート、53…出口ポート、54…タンクポ
ート、55…スプール、57…第1受圧室、60…ピス
トン、61…第3受圧室、62…第4受圧室、63…絞
り、66…固定ポンプ、67…吐出路、69…バイパス
油孔、71…ポペット弁、72…バネ、73…受圧部、
74…バイパス弁、81…高圧優先弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプ30の斜板7を弁
    板34の制御ポート37に供給される圧油とで容量大・
    小方向に傾転して容量を制御する構造とし、 弁本体50に入口ポート52と出口ポート53とタンク
    ポート54を連通・遮断するスプール55及びロッド5
    9を備えたピストン60を嵌挿してスプール55を連通
    位置に押す第1・第4受圧室57,62とスプール55
    を遮断位置に押す第2・第3受圧室64,61を形成
    し、前記入口ポート52と第1受圧室57を、可変容量
    型油圧ポンプ30の吐出路31における絞り38の上流
    側と後述する固定ポンプ66の吐出路67との間に接続
    した高圧優先弁81の出力側に接続し、出口ポート53
    を前記制御ポート37に接続し、前記第2受圧室64を
    アクチュエータ33の最高負荷圧を検出する負荷圧検出
    回路65に接続し、第3受圧室61を可変ポンプ30と
    ともにエンジンで駆動される固定ポンプ66の吐出路6
    7に接続し、かつこの第3受圧室61を前記ピストン6
    0部分の絞り63で第4受圧室62に接続し、 前記弁本体50に第3・第4受圧室61,62を連通す
    るバイパス油孔69を形成し、このバイパス油孔69を
    連通・遮断するポペット弁71を設け、このポペット弁
    71をバネ72で遮断位置に付勢保持し、かつ受圧部7
    3に供給される圧油で連通位置とし、その受圧部73を
    前記高圧優先弁81の出力側に接続してポンプ吐出圧に
    比例した開度となるバイパス弁74としたことを特徴と
    する可変容量型油圧ポンプの容量制御装置。
JP4140857A 1992-03-30 1992-03-30 可変容量型油圧ポンプの容量制御装置 Pending JPH05280464A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185503A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd ポンプシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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