JPH05279521A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH05279521A
JPH05279521A JP10399192A JP10399192A JPH05279521A JP H05279521 A JPH05279521 A JP H05279521A JP 10399192 A JP10399192 A JP 10399192A JP 10399192 A JP10399192 A JP 10399192A JP H05279521 A JPH05279521 A JP H05279521A
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JP
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rubber
adhesive
weight
ethylene
copolymer
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JP10399192A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Enomoto
裕之 榎本
Hiromi Kiyota
博巳 清田
Toshio Koma
俊男 胡間
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】エチレン−α−オレフィン共重合ゴム100重
量部と不飽和エポキシ単量体5〜80重量%を含有する
共重合体0.5〜30重量部からなるゴム組成物。 【効果】エチレン−α−オレフィン共重合ゴムの機械的
物性を損なわずに、接着性を改良する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム組成物に関する。更
に詳しくは、接着性が改良されたエチレン−α−オレフ
ィン共重合ゴムのゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブ
タジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等の汎用ゴム
に比べて、エチレン−α−オレフィン共重合ゴムは主鎖
に不飽和結合を持たないために耐候性、耐熱性、耐熱水
性、耐オゾン性が優れており、ホース類、ウェザースト
リップ等の自動車や各種車両部品、電線、シール材、ガ
スケット等の電気および電子部品、一般産業用部品など
の各種用途に広く使用されている。しかしながら、極性
が低いので、接着性に劣ることが欠点となっている。こ
の欠点は加硫後ではより顕著になる。
【0003】一般的に、ゴム同士およびゴムとその他の
材料との接着には、加熱して接着する加硫接着法やポリ
クロロプレンゴムやアクリロニトリル・ブタジエンゴム
等の合成ゴム系接着剤やエポキシ系接着剤を用いて接着
する常温接着法がある。加硫接着法では加硫接着用の熱
プレス、金型などの設備が必要であるが、比較的高い接
着強度が得られる。しかし、用途によってはさらに高い
接着強度が必要とされる場合がある。
【0004】接着剤による常温接着法は、接着面をバフ
掛けしたのち、または酸等により接着面を化学的に処理
したのち、接着剤を用いて貼り合わせるものであるが、
極性の低いゴムでは十分な接着強度が得られない。さら
に高い接着強度を得るには、有機溶剤等による接着面の
膨潤、あるいは変性した合成ゴム等でのプライマー処理
などを必要とするので、処理設備が必要あるいは工程数
が多くなるという欠点を有している。
【0005】このような極性の低いゴムの接着性の改良
方法として、他の合成樹脂をブレンドし、接着剤を用い
て接着する方法が、特開昭63−27534号公報に開
示されている。この方法はゴムにフェノール系樹脂、変
性フェノール系樹脂あるいはレゾルシノールを配合する
ことにより、接着性を改良するものであり、処理設備を
必要とせず簡便であり、接着性は改良できるが、接着面
のバフ掛けが必要であり、まだ改良の余地がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はエチレン−α
−オレフィン共重合ゴムの接着性を改良し、かつ、ゴム
が本来有する機械的物性の低下しないゴム組成物を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ブレンド
による方法が処理設備や処理工程が簡単であるという特
徴を生かし、エチレン−α−オレフィン共重合ゴムにエ
ポキシ基を含有する特定の共重合体をブレンドすること
により接着性が改良できることを見出し、本発明を成す
に至った。
【0008】すなわち、本発明は(a)エチレン−α−
オレフィン共重合ゴム100重量部と(b)不飽和エポ
キシ単量体5〜80重量%とこれらと共重合可能なその
他の単量体20〜95重量%からなる単量体混合物を共
重合して得られる重量平均分子量1000〜10000
0の共重合体0.5〜30重量部とからなるゴム組成物
である。
【0009】本発明に用いるエチレン−α−オレフィン
共重合ゴムとしては、エチレンとα−オレフィンとの共
重合ゴム、またはエチレンとα−オレフィン及び非共役
二重結合を有する単量体を1種類以上含有する共重合ゴ
ムが使用できる。α−オレフィンの具体例としてはプロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン等
があり、非共役二重結合を有するモノマーの具体例とし
ては、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペ
ンタジエン、メチルノルボルネン、5−ビニルノルボル
ネン、4,7,8,9−テトラヒドロインデン、1,4
−ヘキサジエン等がある。エチレン−α−オレフィン共
重合ゴムはエチレン含有量が50〜90モル%、ヨウ素
価が5〜30、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)が2
0〜120のものである。
【0010】本発明の(b)共重合体を構成する不飽和
エポキシ単量体は、共重合可能な不飽和基とエポキシ基
とを有する単量体であり、たとえばグリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート(以下、アクリレート
とメタクリレートを(メタ)アクリレートという)、β
−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、グリシジル
イタコネート、グリシジルブテニレート、グリシジルヘ
キセノエート、グリシジルオレート等の不飽和グリシジ
ルエステル類、アリルグリシジルエーテル、2−メチル
アリルグリシジルエーテル、p−エチレニルフェニルグ
リシジルエーテル、プロペニルグリシジルエーテル等の
不飽和グリシジルエーテル類、p−グリシジルスチレン
等のグリシジルスチレン類、3,4−エポキシブテン、
3,4−エポキシ−1−ペンテン、3,4−エポキシ−
3−メチルペンテン、5,6−エポキシ−1−ヘキセン
等のエポキシアルケン類があり、これらの1種または2
種以上を混合して使用できる。
【0011】この不飽和エポキシ単量体と共重合可能な
その他の単量体としてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、ο−クロロスチレン、ビニルナフタレン等の芳香族
ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のシアノ基含有ビニル化合物、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート等の炭素数1〜22のアルキル基を持
つ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ポリプロ
ピレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリエチレング
リコール等のポリアルキレングリコール基を持つ(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等
の不飽和モノカルボン酸、フマル酸ジメチル、フマル酸
ジ−n−ブチル、イタコン酸ジメチル、N−フェニルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等があり、こ
れらの1種または2種以上を混合して使用できる。
【0012】(b)共重合体の重量平均分子量は100
0〜100000であるが、エチレン−α−オレフィン
共重合ゴムとの混和性および加硫時のゴム表面への移動
のし易さの観点より5000〜70000が好ましい。
(b)共重合体を構成する単量体混合物において、不飽
和エポキシ単量体は5〜80重量%であり、好ましくは
10〜70重量%である。5重量%未満では接着性の改
良に効果がない。また、80重量%を超えると接着性は
向上されるものの、エチレン−α−オレフィン共重合ゴ
ムの物性が低下する。
【0013】エチレン−α−オレフィン共重合ゴム10
0重量部対してこの(b)共重合体は0.5〜30重量
部であり、好ましくは1〜20重量部である。0.5重
量部未満では接着性の改良に効果がなく、また30重量
部を超えるとゴム組成物の機械的物性が低下する。
【0014】(b)共重合体は、公知の方法で製造する
ことができる。たとえば、溶液重合法では40〜150
℃の溶剤中でラジカル発生剤や連鎖移動剤の存在下に、
不飽和エポキシ単量体および共重合可能なその他の単量
体の混合物を共重合させることによって得られる。その
他一般に知られている懸濁重合法や乳化重合法によって
も得ることができる。
【0015】本発明のゴム組成物の加硫方法は特に限定
されないが、硫黄加硫法あるいは有機過酸化物加硫法を
用いることができる。硫黄加硫法の加硫剤である硫黄と
しては、粉末硫黄、コロイド硫黄、沈降硫黄、不溶性硫
黄及び分散性向上のための表面処理を施した高分散性硫
黄等があり、これらの1種または2種以上を混合して使
用できる。
【0016】加硫促進剤としては各種の含硫黄化合物等
が用いられ、2−メルカプトベンゾチアゾール、N−シ
クロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミ
ド、ベンゾチアジルジスルフィド等のチアゾール類、テ
トラメチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラ
ムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラス
ルフィド等のチウラム類、ジメチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、N−エ
チルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム等のジチオカルバミン酸
塩類、ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジ
ン等のグアニジン類及びジチオフォスフェート化合物等
があり、これらの1種または2種以上を混合して使用で
きる。硫黄は一般にエチレン−α−オレフィン共重合ゴ
ム100重量部に対して0.1〜3重量部の割合で用い
られ、加硫促進剤は0.1〜10重量部の割合で用い
る。
【0017】有機過酸化物加硫法の加硫剤である有機過
酸化物としては、1,1−ビス(t−ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1
−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、n−
ブチル(t−ブチルペルオキシ)バレレート等のペルオ
キシケタール類、t−ブチルクミルペルオキシド、ジク
ミルペルオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルペルオ
キシ−m−イソプロピル)ベンゼン等のジアルキルペル
オキシド類及び2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
フェノキシ)ヘキサン、t−ブチルペルオキシイソプロ
ピルカーボネート等のペルオキシエステル類等があり、
これらの1種または2種以上を混合して使用できる。こ
れらの有機過酸化物はエチレン−α−オレフィン共重合
ゴム100重量部に対して0.1〜5重量部の割合で用
いる。
【0018】本発明のゴム組成物には、カーボンブラッ
ク、ケイ酸化合物、炭酸カルシウム等の充填剤、酸化亜
鉛、ステアリン酸等の加硫促進助剤、プロセスオイル等
の可塑剤等、そのほかに顔料、難燃化剤、老化防止剤等
を配合することができる。
【0019】本発明のゴム組成物の接着に用いる接着剤
は特に限定されないが、ポリクロロプレンを溶剤に溶解
させて得られる溶剤型接着剤の単独(1液性接着剤)、
またはポリイソシアネート化合物を添加したもの(2液
性接着剤)が使用できる。ポリイソシアネート化合物と
しては2個以上のイソシアネート基を有するもので、た
とえばトリレンジイシシアネート、ジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−
p,p’,p”−トリイソシアネート等が使用できる。
【0020】本発明のゴム組成物の調製方法は特に限定
されないが、たとえばミキシングロール、ニーダー、バ
ンバリーミキサー等を使用することによって行われる。
加硫は硫黄加硫法では、140〜180℃、有機過酸化
物加硫法では100〜200℃の温度に1分〜120分
間加熱することによって行なわれる。
【0021】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は接着性が改良さ
れ、さらに加硫した本発明のゴム組成物は、接着剤を用
いる常温接着法での接着にもバフ掛けやプライマー処理
及び化学的表面処理をすることなく、接着性が改良され
る。またゴムが本来有する機械的物性を損なわないゴム
組成物である。したがって、本発明のゴム組成物の成形
品は、ホース類、ウェザーストリップ等の自動車や各種
車両部品、電線、シール材、ガスケット等の電気または
電子部品、一般産業用部品などの各種分野に利用でき、
それらの製造や加工工程において工程の簡略化や接着強
度の向上ができる。
【0022】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳しく説明す
る。 [不飽和エポキシ共重合体の製造]表1に示した単量体
組成と反応条件で、下記の反応方法により本発明例の共
重合体A〜Dおよび比較例の共重合体E〜Gを得た。還
流冷却管、温度計、滴下ロート及び窒素吹き込み管を付
した1リットルの攪拌機付きガラス製四っ口フラスコに
溶剤としてメチルイソブチルケトン400gをとり、反
応系内を窒素ガスで置換したのち、所定の温度に昇温
し、単量体組成物200gに重合開始剤としてt−ブチ
ルペルオキシ(2−エチルヘキサノエート)を所定量
(対単量体組成)添加した混合溶液を4時間にわったて
均等に滴下し、同温度に3時間保った。得られた共重合
体のメチルイソブチルケトン溶液を真空乾燥器を用いて
150℃で脱溶剤を行い、冷却して得られた固体の共重
合体を粉砕した。得られた共重合体の重量平均分子量は
ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーにより測定
し、表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】実施例1 硫黄加硫法でゴムシートの作製および接着を行ない、ゴ
ム組成物の評価をした。 [ゴム組成物の調製]エチレン−α−オレフィン共重合
ゴム(日本合成ゴム(株)製の「JSR EP 21」、
ジエン成分:エチリデンノルボルネン、ヨウ素価19、
ムーニー粘度ML1+4(100℃)38)と表1に示し
た共重合体A〜Gとを用いて表2に示すゴム組成物を調
製した。
【0025】
【表2】
【0026】表2のゴム組成物にステアリン酸1重量
部、亜鉛華5重量部、カーボンブラツクとしてHAFブ
ラツク50重量部、プロセス油15重量部、ジ−n−ブ
チルジチオカルバミン酸亜鉛1.5重量部、2−メルカ
プトベンゾチアゾール0.5重量部、ジペンタメチレン
チウラムテトラスルフイド0.75重量部、粉末硫黄
1.5重量部を加えてオープンロールを用いて50〜6
0℃で混練して、加硫用のゴムシートのゴム組成物N
o.1〜11を作製した。
【0027】[加硫ゴムシートの強度試験]ゴム組成物
No.1〜11の加硫用のゴムシートを金型に入れ、1
60℃、100kgf/cm2、30分間の条件でプレス加硫
を行なって、厚さ3mmの加硫ゴムシートNo.S−1〜
S−11を作製して、JIS K 3601に準じて、
JIS3号ダンベル型試験片を500mm/minの引張速度
で引張試験し、引張強度(Tb)および破断時の伸び
(Eb)を測定した。結果を表3に示す。表3より本発
明のゴム組成物を用いた加硫ゴムシートNo.S−1〜
S−6は(b)の共重合体を含まない加硫ゴムシートN
o.S−7とほとんど機械的物性が変わらない。
【0028】
【表3】
【0029】[加硫接着試験]加硫ゴムシートとゴム組
成物の加硫用のゴムシートを用いて加硫接着試験を行な
った。金型に接着しないように一端にセロハンテープを
貼った加硫ゴムシートとゴム組成物の加硫用のゴムシー
トを重ね合わせて入れ、160℃、100kgf/cm2、3
0分間プレス加硫して、ゴム接着物を得た。この接着物
を幅25mmに成形し、JIS K 3601に準じて、
50mm/minの速度で180度剥離試験を行って接着強度
を求めた。また試験後、剥離状態を観察してゴムの材料
破壊か、界面剥離かを観察した。表4に結果を示す。本
発明のゴム組成物を用いたものは、接着強度が強く、ま
た剥離状態は材料破壊であった。
【0030】
【表4】
【0031】[金属との加硫接着試験]厚さ2.50m
m、幅25mm、長さ60.3mmの黄銅板の中央部分に2
5mm×25mmの接着面ができるようにセロハンテープを
貼り、未加硫ゴムシートと重ね合わせて金型に入れ、1
60℃、100kgf/cm2、30分間プレス加硫し、黄銅
・ゴム接着物を得た。この接着物をJIS K3601
に準じて、50mm/minの速度で90度剥離試験を行って
接着強度を求めた。また試験後、剥離状態を観察してゴ
ムの材料破壊か、界面剥離かを観察した。表5に結果を
示す。本発明のゴム組成物を用いたものは、接着強度が
強く、また剥離状態は材料破壊であった。
【0032】
【表5】
【0033】[常温接着試験]表3の加硫ゴムシートを
用いて、接着剤を用いる常温接着を行ない、接着強度を
測定した。 (ポリクロロプレン系2液性接着剤による接着)加硫ゴ
ムシートの表面を揮発性油で汚れや油分を洗浄したの
ち、ポリイソシアネート(トリフェニルメタン−p,
p’,p”−トリイソシアネート)5重量%を配合した
ポリクロロプレン溶液の接着剤を均一に塗布し、30分
間室温で風乾した。そののち、ハンドローラーにて圧着
し、加硫ゴムシートの接着物を得た。(b)共重合体を
含まない加硫ゴムシートNo.S−7は以下のような方
法によってバフ掛けおよびプライマー処理を行なったも
のでも試験した。まず、加硫ゴムシートの片面を電気サ
ンダーにてバフ掛けしたのち、揮発性油で汚れや油分を
洗浄した。そののち、エチレン−α−オレフィン共重合
ゴム加硫物用プライマー(主成分:合成ゴム変性体)を
均一に塗布し、30分間室温で風乾して、上記同様の操
作によって、接着剤で貼り合わせた。この加硫ゴムシー
トの接着物を室温にて4日間放置し、(株)島津製作所
製オートグラフ「AG−10TA」を用いて、速度10
0mm/minでT型剥離試験を行って、接着強度を求めた。
また試験後、剥離状態を観察してゴムの材料破壊か、界
面剥離かを観察した。結果を表6に示す。
【0034】本発明のゴム組成物を用いた常温接着物N
o.1〜4は、(b)共重合体を含まない常温接着物N
o.5の約3倍以上の接着強度を有する。(b)共重合
体を含まないものにバフ掛けおよびプライマー処理をし
ても、接着強度は本発明例のものより劣る。(b)共重
合体が本発明の範囲外である常温接着物No.7も常温
接着物No.5と同程度の接着強度である。
【0035】
【表6】
【0036】(ポリクロロプレン系1液性接着剤による
接着)接着剤としてポリクロロプレン系1液性接着剤
(コニシ(株)製「ボンドG−17」)を用いたほかは
上記と同様の方法で行なった。結果を表7に示す。ポリ
クロロプレン系2液性接着剤と同様な結果であり、本発
明のゴム組成物を用いた常温接着物は優れた接着強度を
示した。
【0037】
【表7】
【0038】実施例2 有機過酸化物加硫法でゴムシートの作製および接着を行
ない、ゴム組成物の評価をした。 [ゴム組成物の調製]実施例1と同様にして表8に示す
ゴム組成物を調製し、これにカーボンブラツクとしてH
AFブラツク60重量部、プロセス油25重量部、ジク
ミルペルオキシド8.1重量部を加えて、オープンロー
ルを用いて50〜60℃で混練して、加硫用のゴムシー
トのゴム組成物No.12〜21を作製した。
【0039】
【表8】
【0040】[加硫ゴムシートの強度試験]ゴム組成物
No.12〜21の加硫用のゴムシートを金型に入れ、
160℃、100kgf/cm2、30分間の条件でプレス加
硫を行なって、厚さ1mmの加硫ゴムシートNo.P−1
〜P−11を作製して、実施例1と同じ方法で引張試験
し、引張強度(Tb)および破断時の伸び(Eb)を測
定した。結果を表9に示す。表9より本発明のゴム組成
物を用いた加硫ゴムシートは加硫法に影響されることな
く、(b)の共重合体を含まない加硫ゴムシートとほと
んど機械的物性が変わらない。
【0041】
【表9】
【0042】[常温接着試験]表9の加硫ゴムシートを
用いて接着剤を用いる常温接着を行ない、接着強度を測
定した。 (ポリクロロプレン系2液性接着剤による接着)実施例
1と同様にして、接着物を得て接着強度の測定を行っ
た。また試験後、剥離状態を観察してゴムの材料破壊
か、界面剥離かを観察した。結果を表10に示す。実施
例1と同様な結果であり、加硫法に影響されることな
く、本発明のゴム組成物を用いた常温接着物は優れた接
着強度を示した。
【0043】
【表10】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エチレン−α−オレフィン共重合ゴ
    ム100重量部と(b)不飽和エポキシ単量体5〜80
    重量%とこれらと共重合可能なその他の単量体20〜9
    5重量%からなる単量体混合物を共重合して得られる重
    量平均分子量1000〜100000の共重合体0.5
    〜30重量部とからなるゴム組成物。
JP10399192A 1992-03-31 1992-03-31 ゴム組成物 Pending JPH05279521A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0848038A1 (en) * 1996-12-13 1998-06-17 Mitsubishi Chemical Corporation Resin composition, conductive roller prepared by molding the composition and electronic photographic cartridge
JP2018122951A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 バンドー化学株式会社 コンベヤベルトのガイド常温圧着方法

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