JPH0527689Y2 - - Google Patents

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JPH0527689Y2
JPH0527689Y2 JP1988044431U JP4443188U JPH0527689Y2 JP H0527689 Y2 JPH0527689 Y2 JP H0527689Y2 JP 1988044431 U JP1988044431 U JP 1988044431U JP 4443188 U JP4443188 U JP 4443188U JP H0527689 Y2 JPH0527689 Y2 JP H0527689Y2
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screw
grommet
claw
hole
insert
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/06Releasable fastening devices with snap-action
    • F16B21/07Releasable fastening devices with snap-action in which the socket has a resilient part

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dowels (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パネル同士を連結する場合などに用
いられるスクリユーグロメツトに関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
パネル同士を連結するための連結部材として、
フランジ体にスクリユー挿通孔を穿設すると共
に、この挿通孔の下端外周縁部に互に所定間隔離
間して対向する2個の脚体を一体に突設してなる
プラスチツク製のスクリユーグロメツトが知られ
ている(実開昭49−55907号公報)。このスクリユ
ーグロメツトを使用するに当たつては、第1パネ
ルの取付用四角孔に上記両脚体を内方にたわませ
ながら挿入し、挿入後これら両脚体に対する外方
からの押圧力の解除で両脚体を元の状態に弾性復
帰させることにより、上記第1パネルをこれら両
脚体の基端側で支持してフランジ体の下面に当接
させ、この状態でスクリユーの軸部を第2パネル
の取付孔及びフランジ体の挿通孔に順次通して上
記両脚体間に挿入し、スクリユーを回転させるこ
とにより、スクリユー軸部の外周に形成されたね
じ部で上記両脚体内面に該ねじ部に相応したねじ
部を螺設しつつスクリユー軸部をこれら両脚体間
に進出させ、これにより下部がそれぞれ外側方に
広げられた両脚体で上記第1パネルを押圧してこ
れを連結具に固定し、上記両パネルを互に連結す
るものであるが、このグロメツトはセルフタツピ
ング方式であるため、取付孔が円形であるとスク
リユーと共回りしてしまい、従つて円形取付孔に
対しては適用できないという欠点がある。
これに対し、円形の取付孔に適用し得るスクリ
ユーグロメツトとして、第13図に示す如き構成
のものが知られている(特開昭61−192908号公
報)。このスクリユーグロメツトは、フランジ体
aにボルト挿通孔bを穿設し、かつこの挿通孔b
の下端外周縁部に互に所定間隔離間して対向する
一対の脚体c,cを一体に突設すると共に、これ
ら脚体c,cの下端内縁部に内周壁にねじ山dが
螺設された円筒状ナツト体eを薄肉部f,fを介
して一体に連結したものである。
このスクリユーグロメツトを使用するに当たつ
ては、第14図に示すように第1パネルgの取付
用円形孔hに上記ナツト体e及び両脚体c,cを
挿入し、フランジ体aの下面を第1パネルgに当
接させると共に、脚体c,cの係合突部i,iに
よつてグロメツトを第1パネルgに仮止めした
後、この状態でスクリユーjの軸部を第2パネル
kの取付孔l及びフランジ体aの挿通孔bに順次
通してナツト体eに螺合し、スクリユーjを回転
させる。すると、スクリユーjが進行してその頭
部が第2パネルkに当接した後、ナツト部eが脚
部c,c方向に引き上げられて薄肉部f,fが破
断し、更にナツト部eが脚部c,cの下部を外側
方に押し広げながら両脚部c,c間を進行し、こ
れにより外側方に拡げられた両脚体が上記第1パ
ネルgを押圧してこれをスクリユーグロメツトに
固定し、上記両パネルg,kが互に連結されるも
のである。この場合、両脚体c,cが押し広げら
れる際に両脚体c,cの外側面が第1パネルgの
取付孔h周壁部を押圧するが、この押圧力はナツ
ト体eが両脚体c,c間を進行するに従つて強く
なり、それ故この押圧力によつてグロメツトがス
クリユーと共回りすることが防止される。
しかしながら、上述した特開昭61−192908号公
報記載のスクリユーグロメツトは、両脚体c,c
の先端にナツト体eを連結した構成であるため、
グロメツトの軸長が長くなると共に、スクリユー
jとしても比較的長尺のものを使用しなければな
らず、また両パネルg,k連結後にスクリユーj
の軸部が第1パネルgの裏側に長く突出するた
め、第1パネルgの裏側に十分なスペースがある
場合でなければ使用できないという欠点がある。
また、ナツト体eをスクリユーjで引き上げて両
脚体c,cを押し広げるものであるため、スクリ
ユーjの回転のための作業時間が長くなり、作業
効率が悪いという問題点もある。
これに対し、本出願人は、軸長が短く、従つて
比較的短軸のスクリユーを用いることができ、そ
れ故被取付パネル(第1パネル)の裏側に広いス
ペースがない場合でも使用することが可能である
と共に、スクリユー回転のための作業時間を短縮
して作業効率を向上させることができ、しかも被
取付パネルの取付孔が円形であつてもスクリユー
と共回りすることのないスクリユーグロメツトと
して、第15〜17図に示す如き構成のものを提
案した。即ち、このスクリユーグロメツトは、フ
ランジ体a′にスクリユー挿通孔b′を穿設すると共
に、該挿通孔b′の下端外周縁部に互に所定間隔離
間して複数(本例では2個)の脚体c′,c′を突設
し、これら脚体c′,c′を被取付物の取付孔に挿入
して該被取付物を上記フランジ体a′の下面に当接
し、スクリユーの軸部を上記スクリユー挿通孔
b′を通して上記両脚体c′,c′間に進入させ、この
スクリユーを回転させて、スクリユーの軸部の外
周に形成されたねじ部が上記両脚体c′,c′内面に
該ねじ部に相応したねじ部を螺設しつつスクリユ
ー軸部をこれら両脚体c′,c′間に進出させること
により、下部がそれぞれ外側方に広げられた両脚
体c′,c′で上記被取付物を押圧して被取付物を固
定するようにしたスクリユーグロメツトにおい
て、上記両脚体c′,c′にそれぞれ逆U字状のスリ
ツト孔m,mを穿設して該スリツト孔m,m内方
に上端が自由端とされ、スクリユーが螺入される
爪部n,nを形成すると共に、上記両爪部n,n
の外側面長さ方向中間部を外側方に膨出させて該
爪部の外側面上部をそれぞれ下方に向かうに従い
漸次外側方に突出するテーパ面o,oとしたもの
である。なお、pはフランジ体a′の下部に配設さ
れているリング状の軟質材である。
上記スクリユーグロメツトは、脚体c′,c′に上
端が自由端とされ、かつ外側面中間部が外側方に
膨出し、外側面上部に下方に向かうに従い漸次外
側方に突出するテーパ面o,oを有する爪部n,
nを設けたことにより、第18図に示すように両
脚体c′,c′間にスクリユーj′を螺入したときに螺
入初期には爪部n,nの上部が外側方に広がり、
上記テーパ面o,oが被取付物g′の取付孔h′周壁
部をフランジ体a′に向けて押圧し(矢印X,X参
照)、この押圧力によつてフランジ体a′下面が被
取付物に押し付けられ、従つて上記テーパ面o,
o及びフランジ体a′下面によつて取付孔h′周壁部
が強く挟持されるため、そのすべり抵抗によつて
取付孔h′が円形であつてもスクリユーと共回りす
ることがない。また、第19図に示すように螺入
が進行して脚体c,c全体の下部が外側方に広が
ると(矢印Y,Y参照)、テーパ面o,oが取付
孔h′周壁部をより強く押圧し(矢印Z,Z参照)、
被取付物g′にフランジ体a′下面がより強く押し付
けられるため、共回りを防止する力がより増大す
るものである。
しかしながら、上述した第15〜17図のスク
リユーグロメツトは、両爪体n,n間にスクリユ
ーj′を挿入したときの両爪体n,nの外側方への
広がり量が調節できないため、以下に述べるよう
な欠点を有するものであつた。即ち、このスクリ
ユーグロメツトにおいては、スクリユーj′のねじ
込み開始と共に爪部n,nが広がり、被取付物
g′の取付孔h′周壁部に食い込んでいくが、このと
き被取付物g′の厚みによつて爪部n,nの食い込
みに対する被取付物の抵抗力が異なり、被取付物
が薄くなると抵抗が小さくなつてよく食い込むの
に対し、厚くなると抵抗が大きくなつて食い込み
が小さくなる。従つて、同一のスクリユーグロメ
ツトを用いて種々厚さの被取付物g′に取付物k′を
連結しようとした場合、被取付物g′の厚さによつ
て爪体n,nの広がり量が異なり、広がりがスク
リユーj′に対して大きくなりすぎるとスクリユー
jの軸部外周に形成されたねじ部が爪n,n内面
を彫刻する量が少なくなり、このためねじのかか
りが浅くなつて結合強度、スクリユーのねじ込み
の最後におけるタツピング破壊トルクが低くなる
という問題がある。この場合、作業時におけるエ
アドライバー等の工具によるスクリユーj′の締め
付け時にその工具の締め付け力が強いと、破壊ト
ルクが低いために爪部n,n内面に形成されたね
じ山がつぶれ、スクリユーj′が空回りし、取り付
けの目的が果たせなくなることがある。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、上
記第15〜17図に示した如きタイプのスクリユ
ーグロメツトにおいて、爪部の外側方への広がり
量を一定量に規制してスクリユー進入路の周壁部
の寸法を一定にすることができ、従つて種々の厚
さの被取付物に使用した場合でもセルフタツピン
グ時におけるグロメツトのねじ山形成深さを一定
に保ち、スクリユーとグロメツトとの結合強度、
スクリユーのねじ込みの最後におけるタツピング
破壊トルク等を常時一定量以上確保することが可
能なスクリユーグロメツトを提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本考案は上記目的を達成するため、フラ
ンジ体にスクリユー挿通孔を穿設すると共に、こ
のフランジ体の下端に被取付物の取付孔に挿入さ
れる挿入体を連設し、この挿入体に上記スクリユ
ー挿通孔と連通してスクリユーの軸部が進入する
スクリユー進入路を形成し、かつ挿入体の上記ス
クリユー進入路周壁部に複数の窓部を穿設し、こ
れら窓部の底壁から上方に向けて上端部を自由端
とした爪部を穿設すると共に、上記各爪部の外側
面長さ方向中間部を外側方に膨出させて該爪部の
外側面上部にそれぞれ下方に向かうに従い漸次外
側方に突出するテーパ面を形成してなり、上記挿
入体を被取付物の取付孔に挿入して該被取付物を
上記フランジ体の下面に当接し、スクリユーの軸
部を上記スクリユー挿通孔を通して上記スクリユ
ー進入路に進入させ、このスクリユーを回転させ
て、スクリユーの軸部の外周に形成されたねじ部
が上記挿入体の各爪部内面に該ねじ部に相応した
ねじ部を螺設しつつスクリユー軸部を各爪部間に
進出させることにより、それぞれ外側方に広げら
れた各爪部の上記テーパ面で被取付物を押圧して
被取付物を固定するようにしたスクリユーグロメ
ツトであつて、上記フランジ体に上記各爪部の上
方に存して上記窓部と連通する透孔を形成すると
共に、各爪部の上端部を上記透孔内に該爪部の外
側面と透孔の外側周壁部とが所定間隔離間した状
態で延出させてなることを特徴とするスクリユー
グロメツトを提供する。
〔作用〕
本考案のスクリユーグロメツトは、上述した構
成としたことにより、第15〜17図に示したグ
ロメツトと同様の作用効果を奏すると共に、フラ
ンジ体に各爪部の上方に存して透孔を形成し、各
爪部の上端部を上記透孔内に該爪部の外側面と透
孔の外側周壁部とが所定間隔離間した状態で延出
させたことにより、セルフタツピング時に爪部が
外側方に一定量広がつた時点で爪部の上端部外側
面が透孔の外側周壁部に当り、爪部の上端部がそ
れ以上外側方に広がることが防止される。従つ
て、本考案によれば爪部の広がりを一定量に規制
し、グロメツトのねじ山形成量を一定に保持して
スクリユーとグロメツトとの結合強度、破壊トル
クを所定量確保し得るものである。
以下、実施例を示し、本考案を具体的に説明す
るが、本考案は下記実施例に限定されるものでは
ない。
〔実施例〕
第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示すも
ので、このスクリユーグロメツトは可撓性を有す
るプラスチツクよりなるものである。
図中1は中央部に円形のスクリユー挿通孔2を
有する円盤状のフランジ体で、上記スクリユー挿
通孔2の両側方にはこの挿通孔2と連通して一対
の四角透孔3,3がそれぞれ互に対向状態で穿設
されている。このフランジ体1は下面中央部に略
円形リング状突部4を有し、これにより上記突部
4外方に円形リング状の軟質材配設溝部5が形成
されていると共に、フランジ体1外周部の上記軟
質材配設溝部5に相応する部分には4個の軟質材
注入小孔6,6,6,6が互に等間隔離間して穿
設され、上記溝部5内には軟質材から円形リング
体7が第6図に示すようにその一部を上記注入小
孔6,6,6,6に溢流させた状態で二色成形に
より設けられている。
また、上記フランジ体1の挿通孔2の下端外周
縁部には上記透孔3,3の下方に存して互に所定
間隔離間して対向する2個の断面略半円形の脚体
8,8(挿入体)がその先端側を基端側よりも互
に離間させた状態でそれぞれ穿設されている。
ここで、上記両脚体8,8にはそれぞれ上記透
孔3,3と互に連通する四角窓部9,9が長さ方
向にそつて突設されていると共に、これら四角窓
部9,9の下壁部から上方に向けてそれぞれ上端
が自由端とされ、かつこの上端部がフランジ体1
の透孔3,3内にまで延出する四角爪部10,1
0が互に対向状態で穿設されている。上記爪部1
0,10の外側面長さ方向中間部は外側方に向け
て山型に膨出されていると共に、外側面幅方向中
間部には長さ方向に沿つて四角溝部11,11が
形成され、これにより爪部10,10の外側面両
端部に三角山型突板12,12及び12,12が
それぞれ形成されていると共に、これら突板1
2,12及び12,12の長さ方向中間部はそれ
ぞれ係合突部13,13及び13,13とされ、
突板12,12及び12,12の上記係合突部1
3,13及び13,13より上方には下端に向か
うに従い漸次外側方に突出する上側テーパ面1
4,14及び14,14、下方には上端に向かう
に従い漸次外側方に突出する下側テーパ面15,
15及び15,15が設けられている。また、爪
部10,10の上端部はやや薄肉の延出部10
a,10aとされ、この延出部10a,10aが
その外側面10b,10bをフランジ体1の透孔
3,3の外側周壁部3a,3aと所定間隔離間さ
せた状態で透孔3,3内に配置されている。な
お、上記爪部10,10の内面には、軸方向に沿
つてスクリユー軸部挿入用丸溝16,16がそれ
ぞれ互に対向状態で形成されている。また、脚体
8,8の基部(爪部10,10が形成されていな
い部分)8a,8aの長さ方向中間部も外側方に
向けて山型にやや膨出され、これにより上記基部
8a,8aに両側係合突部17,17及び17,
17が形成されている。
更に、本実施例のグロメツトの両脚体8,8を
被取付物の円形取付孔に挿入する場合、後述する
第8図に示すように爪部10,10及び基部8
a,8aがそれぞれ内方に撓むものであるが、円
形取付孔の径をA、グロメツトの常態時及び挿入
時における両爪部10,10外縁部間の距離をB
及びB′、グロメツトの常態時及び挿入時におけ
る両基部8a,8aの最外縁部間の距離をC及び
C′とすると(第2,8図参照)、本実施例におい
ては上記各寸法がB>C,B>A,B′≧A,
B′≧C′となるように設定されている。この場合、
常態における両爪部10,10の最外縁部間の距
離Bは取付孔の径Aよりかなり大きく、取付孔を
通過し得る最大巾に形成されている。
上記スクリユーグロメツトを使用する場合、ま
ず第7図に示すように第1パネル18の取付孔1
9に両脚体8,8を挿入し、第1パネル18にグ
ロメツトを取り付ける。この場合、取付孔19に
脚体8,8を挿入すると、第8図に示すように両
爪部10,10が脚体8,8の進行に伴つて取付
孔19周壁部の押圧力で内方に撓み、次いで両基
部8a,8aが上記押圧力で両爪部10,10と
共に内方に撓むと共に、挿入後に押圧力が解除さ
れることによつて両脚体8,8が元の状態に弾性
復帰し、第7図に示すように第1パネル18が両
脚体8,8の基端側で支持され、フランジ体1の
リング体7が第1パネル18に当接されて仮止め
されるものであるが、この状態においては爪部1
0,10の上側テーパ面14,14の上端部が取
付孔19周壁部に接触し、グロメツトが第1パネ
ル18に確実に係止される。
次に、第2パネル20をその取付孔21をフラ
ンジ体1のスクリユー挿通孔2に合わせた状態で
配置し、第9図に示すようにスクリユー22の軸
部22aを上記取付孔21及び挿通孔2に順次通
し、両爪部10,10の丸溝16,16間(スク
リユー進入路)に進入させ、スクリユー22を回
転させる。これにより、スクリユー軸部22aの
外周に形成されたねじ部22bが上記丸溝16,
16内面を螺旋状に彫刻し、上記ねじ部22bに
対応したねじ部が丸溝16,16内面に螺設さ
れ、かかるスクリユー軸部22bの丸溝16,1
6間への進出につれて両脚体8,8の下部が外側
方に開き、これら脚部で第1パネル18を押圧す
ることにより第10図に示すように該第1パネル
18がグロメツトに固定され、これによつて上記
第1及び第2パネル18,20が互に連結される
ものである。
従つて、上記グロメツトにおいては、フランジ
体1下面に軟質材からなるリング体7を設けると
共に、両脚体8,8に上端が自由端とされ、かつ
外側面上部にテーパ面14,14及び14,14
を有する爪部10,10を形成したことにより、
スクリユー22の螺入初期には第9図に示すよう
に爪部10,10上端部が外側方に開いて取付孔
19周壁部を押圧し(矢印X,X参照)、この押
圧力によつて第1パネル18がリング体7に押し
付けられると共に、上側テーパ面14,14が第
1パネル18に食い込み、従つて上記リング体7
のすべり抵抗と上側テーパ面14,14及び1
4,14の第1パネル18への食い込みによつて
グロメツトがスクリユーと共回りすることが防止
される。また、スクリユーの進行に伴つて第10
図に示すように脚体8,8の下部が外側方に広が
り(矢印Y,Y参照)、その結果テコの原理によ
つて上側テーパ面14,14及び14,14は第
1パネル18を強く押圧し(矢印Z,Z参照)、
その結果リング体7が第1パネル18により強く
押し付けられてすべり抵抗が増大するため、より
強く共回りが防止される。また、上記食い込みに
よつてグロメツトが第1パネル18に強固に固定
されるものである。
この場合、本実施例のグロメツトにおいては、
フランジ体1に四角透孔3,3を形成し、かつこ
れら透孔3,3内に爪部10,10の上端部を延
出させると共に、これら延出部10a,10aの
外側面10b,10bと透孔3,3の外側周壁部
3a,3aとを所定間隔離間させたことにより、
第7図に示すようにセルフタツピング時に爪部1
0,10の上部が一定量外側方に広がつた時点で
上記延出部10a,10aの外側面10b,10
bが透孔3,3の外側周壁部3a,3aに当り、
それ以上爪部10,10の上部が外側方に広がる
ことが防止される。従つて、第1パネル18の厚
さに関係なく爪部10,10の広がりは一定量に
規制され、スクリユー進入路の寸法が一定とな
り、これによつてスクリユー22による爪部1
0,10の内面へのねじ山形成深さ及び爪部1
0,10の第1パネル18への食い込み量が一定
となるため、スクリユー22とグロメツトとの結
合強度、スクリユー22のねじ込み最後における
タツピング破壊トルクを第1パネル18の厚さに
かかわらず常に一定量以上確保できる。また、爪
部10,10の広がりは延出部10a,10aの
外側面10b,10bと透孔3,3の外側周壁部
3a,3aとの間隔の長さによつて自由に調整で
きるため所望量のスクリユー22とグロメツトと
の結合強度及びタツピング破壊トルクを得ること
ができる。更に、爪部10,10外面に四角溝部
11,11を形成したことにより、この溝部1
1,11が肉盗みの役割を果たし、ヒケを防止し
ている。すなわち、ヒケとは成形品全体の中で特
に肉厚の部分があると樹脂が冷えて固まる時間が
肉薄部より遅れることによる樹脂の収縮減少であ
るが、本実施例においては爪部10,10に溝部
11を形成したことにより、爪部10,10全体
が肉厚になるのを防ぎ、ヒケを防止して、爪部1
0,10の幅方向中間部の厚さを一定にしてい
る。また、爪部10,10に溝部11,11を形
成し、その両側に突板12,12を設け、この突
板12,12を第1パネル18に食い込ませるよ
うにしたことにより、パネルへの食い込み力を調
整し、板厚による食い込み量の変動幅を小さくし
ているものである。
なお、上記実施例においては、フランジ体下面
に軟質材を配設したことによつてすべり抵抗が増
大し、共回りをより効果的に防止し得たものであ
るが、フランジ体下面に軟質材を設けないものも
もちろん本発明に包含される。この場合、軟質材
の種類に限定はないが、ナイロン系エラストマー
等のすべり抵抗の大きいものが好適に使用され
る。また、軟質材の配設手段も限定されないが、
軟質材からなるリング体をフランジ体下部に配設
したり、二色成型によつて軟質材をフランジ体下
部に設ける方法等が好適に採用される。
なお、上記実施例では脚体を2個形成したが、
3個以上形成してもよく、その他の構成について
も本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して
差支えない。
更に、本考案のスクリユーグロメツトは、第1
1図或いは第12図に示した如き角穴用の構成と
することもできる。すなわち、第11図のスクリ
ユーグロメツトは、スクリユー挿通孔及び透孔
3′,3′を有する角板状フランジ体1′の下端に
角穴挿入用の脚体8′,8′を連設すると共に、こ
れら脚体8′,8′に第1〜5図と同様の爪部1
0′,10′を設けたものであり、これら爪部1
0′,10′の作用効果は上記と同様である。ま
た、第12図のスクリユーグロメツトは、第11
図と同様のフランジ体1′の下端に有底角筒状の
角穴用挿入体23を連設すると共に、この挿入体
23の互に対向する2つの側壁部に上記と同様の
爪部10′,10′を設け、爪部10′,10′を設
けていない2つの側壁部の外面に三角山型の係合
突起24,24を形成したものであり、これら爪
部10′,10′の作用効果も上記と同様である。
また、係合突起24,24は、爪部10′,1
0′が形成されている窓部9′,9′の存在によつ
て挿入体23,23の上部23a,23aが内方
に撓むので、簡単な構造の仮止め用突起として有
効であり、複雑な仮止め構造を不要とすることが
できる。更に、スクリユーによるセルフタツピン
グによつて挿入体23,23の上部23a,23
aが外方に膨出するので、係合突起24,24が
パネルに強く押し付けられ、グロメツトとパネル
とが強固に連結される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案のスクリユーグロ
メツトは上述した構成としたことにより、爪部の
外側方への広がり量を一定量に規制し、セルフタ
ツピング時におけるグロメツトへのねじ山形成深
さを一定量以上確保できるので、被取付物の厚さ
にかかわらず常に一定量以上のスクリユーとグロ
メツトとの連結強度、破壊トルクを確保できるた
め同一のグロメツトを種々厚さの被取付物に広く
使用することができ、非常に便利なものである。
また、本考案のスクリユーグロメツトはスクリ
ユーと共回りすることが確実に防止されるので、
円形の取付孔に対しても良好に適用される。この
場合、本考案のグロメツトは短軸であり、比較的
短いスクリユーを使用し得るので、被取付パネル
の裏側に広いスペースがない場合でも使用し得、
かつスクリユー回転のための作業時間も短縮し、
作業効率を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は正面図、第2図は側面図、第3図
は平面図、第4図は底面図、第5図は第3図V−
V線に沿つた断面図、第6図は第3図−線に
沿つた一部省略断面図、第7図は同例のスクリユ
ーグロメツトをパネルの取付孔に仮止めした状態
を示す断面図、第8図は同グロメツトの脚体を取
付孔に挿入する状態を示す説明図、第9図は同グ
ロメツトを用いてパネル相互を連結するときのス
クリユー螺入初期の状態を示す断面図、第10図
は同グロメツトを用いてパネル相互を連結した状
態を示す断面図、第11図及び第12図はそれぞ
れ本考案の他の実施例を示す斜視図、第13図は
従来の丸穴用スクリユーグロメツトを示す断面
図、第14図は同グロメツトを用いてパネル相互
を連結した状態を示す断面図、第15図乃至第1
7図は丸穴用スクリユーグロメツトの一例を示す
もので、第15図は正面図、第16図は側面図、
第17図は縦断面図、第18図は同グロメツトを
用いてパネル相互を連結するときのスクリユー螺
入初期の状態を示す断面図、第19図は同グロメ
ツトを用いてパネル相互を連結した状態を示す断
面図である。 1……フランジ体、2……スクリユー挿通孔、
3……四角透孔、3a……外側周壁部、8……脚
体(挿入体)、9……四角窓部、10……爪部、
10a……延出部、10b……外側面、14……
上側テーパ面、18……第1パネル、19……取
付孔、20……第2パネル、21……取付孔、2
2……スクリユー、23……挿入体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フランジ体にスクリユー挿通孔を穿設すると共
    に、このフランジ体の下端に被取付物の取付孔に
    挿入される挿入体を連設し、この挿入体に上記ス
    クリユー挿通孔と連通してスクリユーの軸部が進
    入するスクリユー進入路を形成し、かつ挿入体の
    上記スクリユー進入路周壁部に複数の窓部を穿設
    し、これら窓部の底壁から上方に向けて上端部を
    自由端とした爪部を突設すると共に、上記各爪部
    の外側面長さ方向中間部を外側方に膨出させて該
    爪部の外側面上部にそれぞれ下方に向かうに従い
    漸次外側方に突出するテーパ面を形成してなり、
    上記挿入体を被取付物の取付孔に挿入して該被取
    付物を上記フランジ体の下面に当接し、スクリユ
    ーの軸部を上記スクリユー挿通孔を通して上記ス
    クリユー進入路に進入させ、このスクリユーを回
    転させて、スクリユーの軸部の外周に形成された
    ねじ部が上記挿入体の各爪部内面に該ねじ部に相
    応したねじ部を螺設しつつスクリユー軸部を各爪
    部間に進出させることにより、それぞれ外側方に
    広げられた各爪部の上記テーパ面で被取付物を押
    圧して被取付物を固定するようにしたスクリユー
    グロメツトであつて、上記フランジ体に上記各爪
    部の上方に存して上記窓部と連通する透孔を形成
    すると共に、各爪部の上端部を上記透孔内に該爪
    部の外側面と透孔の外側周壁部とが所定間隔離間
    した状態で延出させてなることを特徴とするスク
    リユーグロメツト。
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