JPH05273445A - 医療用高強度イメージファイバ - Google Patents
医療用高強度イメージファイバInfo
- Publication number
- JPH05273445A JPH05273445A JP4100309A JP10030992A JPH05273445A JP H05273445 A JPH05273445 A JP H05273445A JP 4100309 A JP4100309 A JP 4100309A JP 10030992 A JP10030992 A JP 10030992A JP H05273445 A JPH05273445 A JP H05273445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image fiber
- polyimide resin
- strength
- fiber
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度のイメージファイバを提供する。
【構成】 画像伝送用のイメージファイバ1上に0.5
〜10μm厚のポリイミド樹脂薄層2が形成されてお
り、さらにその上にカーボンブラック入りシリコーン樹
脂層3が形成されたイメージファイバの構造である。シ
リコーン樹脂層3だけでは低強度であるが、ポリイミド
樹脂薄層2によって強度の向上が図られている。一方、
ポリイミド樹脂薄層2だけでは所定の厚さにするには何
度もコーティングが必要であるが薄く塗布するだけでよ
いのでポリイミド樹脂を用いることの製法上の問題もな
い。
〜10μm厚のポリイミド樹脂薄層2が形成されてお
り、さらにその上にカーボンブラック入りシリコーン樹
脂層3が形成されたイメージファイバの構造である。シ
リコーン樹脂層3だけでは低強度であるが、ポリイミド
樹脂薄層2によって強度の向上が図られている。一方、
ポリイミド樹脂薄層2だけでは所定の厚さにするには何
度もコーティングが必要であるが薄く塗布するだけでよ
いのでポリイミド樹脂を用いることの製法上の問題もな
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イメージファイバ、
特に医療用イメージファイバに関するもので、破断強度
を向上させたものを提供する。
特に医療用イメージファイバに関するもので、破断強度
を向上させたものを提供する。
【0002】
【従来の技術】イメージファイバ、特に医療用イメージ
ファイバの被覆材としては、シリコーン樹脂が採用され
ている。その理由としては、光ファイバの被覆材として
一般的なUV樹脂の場合、その反応開始剤に毒性を持つ
ものが多く、特に医療用としては適さないからである。
ファイバの被覆材としては、シリコーン樹脂が採用され
ている。その理由としては、光ファイバの被覆材として
一般的なUV樹脂の場合、その反応開始剤に毒性を持つ
ものが多く、特に医療用としては適さないからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ーン樹脂は材料としての表面硬度・破断伸びがUV樹脂
と比較すると十分とはいいがたい。また、シリコーン樹
脂は透明なためイメージファイバに要求される遮光を目
的としてカーボンブラックを混入する必要性があるが、
これがガラスファイバ表面を傷つけることとなりファイ
バ強度をさらに低下させているというのが実態である。
そこで、高強度の要求に応えてポリイミド樹脂を被覆層
としたイメージファイバが提案されている。ところが、
ポリイミド樹脂は溶剤タイプのため1回の被覆厚がせい
ぜい5〜10μmのため所定の40〜70μm程度にす
るためには何度も塗布を繰返さねばならないという製法
上の問題がある。
ーン樹脂は材料としての表面硬度・破断伸びがUV樹脂
と比較すると十分とはいいがたい。また、シリコーン樹
脂は透明なためイメージファイバに要求される遮光を目
的としてカーボンブラックを混入する必要性があるが、
これがガラスファイバ表面を傷つけることとなりファイ
バ強度をさらに低下させているというのが実態である。
そこで、高強度の要求に応えてポリイミド樹脂を被覆層
としたイメージファイバが提案されている。ところが、
ポリイミド樹脂は溶剤タイプのため1回の被覆厚がせい
ぜい5〜10μmのため所定の40〜70μm程度にす
るためには何度も塗布を繰返さねばならないという製法
上の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の観点
にたってなされたもので、その特徴とする請求項1記載
の発明は、画像伝送用のガラスファイバ上に、順次ポリ
イミド樹脂薄層、シリコーン樹脂層が施されたイメージ
ファイバにある。なお、製法としては典型的なデップ法
を採用できる。具体的には、イメージファイバ母材を溶
融線引きしてファイバ化し、得られたイメージファイバ
をポリイミド樹脂溶液中を通したのち加熱乾燥させて
0.5〜10μm厚のポリイミド樹脂被覆層を形成し、
引続いてカーボン入りシリコーン樹脂液中を通したのち
加熱硬化させて30〜60μm厚のシリコーン樹脂被覆
層を形成する。
にたってなされたもので、その特徴とする請求項1記載
の発明は、画像伝送用のガラスファイバ上に、順次ポリ
イミド樹脂薄層、シリコーン樹脂層が施されたイメージ
ファイバにある。なお、製法としては典型的なデップ法
を採用できる。具体的には、イメージファイバ母材を溶
融線引きしてファイバ化し、得られたイメージファイバ
をポリイミド樹脂溶液中を通したのち加熱乾燥させて
0.5〜10μm厚のポリイミド樹脂被覆層を形成し、
引続いてカーボン入りシリコーン樹脂液中を通したのち
加熱硬化させて30〜60μm厚のシリコーン樹脂被覆
層を形成する。
【0005】
【作用】シリコーン樹脂の強度的な問題がポリイミド樹
脂との併用によってカバーされる。また、ポリイミド樹
脂は1回の塗布で可能な厚さの0.5〜10μm程度で
あるので繰返し被覆する必要がなく製法上も簡便であ
る。
脂との併用によってカバーされる。また、ポリイミド樹
脂は1回の塗布で可能な厚さの0.5〜10μm程度で
あるので繰返し被覆する必要がなく製法上も簡便であ
る。
【0006】
【実施例】図1は、この発明によるイメージファイバの
断面図である。図において、1は直径500μmの石英
系イメージファイバ、2は石英系イメージファイバ1の
上に形成された5μm厚のポリイミド樹脂層、3は35
μm厚のカーボンブラック入りシリコーン樹脂被覆層で
ある。かくして得られたイメージファイバを20mmφ
のマンドレル(最大曲歪み:2.5%)が8個並べられ
た曲げプルーフ装置を通過させたところ、その平均生存
長は193mであった。因みに、直径500μmの石英
系イメージファイバ上にUV樹脂、シリコーン樹脂、カ
ーボンブラック入りシリコーン樹脂をそれぞれ40μm
厚に施した、3種類のイメージファイバを作製し、上記
と同様の試験を行ったところ、平均生存長はそれぞれ1
98m、69m、42mであった。このことから明らか
なように、本発明のイメージファイバはUV樹脂を被覆
したものとほぼ同等の強度を有するものである。
断面図である。図において、1は直径500μmの石英
系イメージファイバ、2は石英系イメージファイバ1の
上に形成された5μm厚のポリイミド樹脂層、3は35
μm厚のカーボンブラック入りシリコーン樹脂被覆層で
ある。かくして得られたイメージファイバを20mmφ
のマンドレル(最大曲歪み:2.5%)が8個並べられ
た曲げプルーフ装置を通過させたところ、その平均生存
長は193mであった。因みに、直径500μmの石英
系イメージファイバ上にUV樹脂、シリコーン樹脂、カ
ーボンブラック入りシリコーン樹脂をそれぞれ40μm
厚に施した、3種類のイメージファイバを作製し、上記
と同様の試験を行ったところ、平均生存長はそれぞれ1
98m、69m、42mであった。このことから明らか
なように、本発明のイメージファイバはUV樹脂を被覆
したものとほぼ同等の強度を有するものである。
【0007】
【発明の効果】この発明によるイメージファイバは、ポ
リイミド樹脂とシリコーン樹脂との2層被覆により、シ
リコーン樹脂層のみによる強度特性の低下を抑制すると
ともにポリイミド樹脂層単独では所定の厚さにするには
何度もコーティングを繰返さねばならないという製法上
の改善を図ったもので多大の効果を奏する。
リイミド樹脂とシリコーン樹脂との2層被覆により、シ
リコーン樹脂層のみによる強度特性の低下を抑制すると
ともにポリイミド樹脂層単独では所定の厚さにするには
何度もコーティングを繰返さねばならないという製法上
の改善を図ったもので多大の効果を奏する。
【図1】この発明によるイメージファイバの断面図であ
る。
る。
1 石英系イメージファイバ 2 ポリイミド樹脂薄層 3 カーボンブラック入りシリコーン樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妻沼 孝司 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 画像伝送用のガラスファイバ上に、順次
ポリイミド樹脂薄層、シリコーン樹脂層が施されてなる
ことを特徴とする医療用高強度イメージファイバ。 - 【請求項2】 ポリイミド樹脂被覆薄層の厚さが0.5
〜10μmであることを特徴とする請求項1記載の医療
用高強度イメージファイバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4100309A JPH05273445A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 医療用高強度イメージファイバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4100309A JPH05273445A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 医療用高強度イメージファイバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05273445A true JPH05273445A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=14270578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4100309A Pending JPH05273445A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 医療用高強度イメージファイバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05273445A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018151398A (ja) * | 2012-11-21 | 2018-09-27 | ニコン メトロロジー エヌ.ブイ. | キャリブレーション装置、レーザー距離測定装置、および構造物の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP4100309A patent/JPH05273445A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018151398A (ja) * | 2012-11-21 | 2018-09-27 | ニコン メトロロジー エヌ.ブイ. | キャリブレーション装置、レーザー距離測定装置、および構造物の製造方法 |
US11680794B2 (en) | 2012-11-21 | 2023-06-20 | Nikon Metrology Nv | Low drift reference for laser radar |
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