JPH05272544A - 軸受及びその製造方法 - Google Patents

軸受及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05272544A
JPH05272544A JP9708292A JP9708292A JPH05272544A JP H05272544 A JPH05272544 A JP H05272544A JP 9708292 A JP9708292 A JP 9708292A JP 9708292 A JP9708292 A JP 9708292A JP H05272544 A JPH05272544 A JP H05272544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
hole
bearing member
press
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9708292A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Naoi
彰 直井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9708292A priority Critical patent/JPH05272544A/ja
Publication of JPH05272544A publication Critical patent/JPH05272544A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受の構成要素を少くし、内径の真円度や同
軸度等の軸穴の精度を向上し、サイジングによる加工粉
末の除去を容易にする。 【構成】 内径が一定な軸受円筒穴2aを有する筒状の
軸受部材2を両端部近傍1a,1bのみを軸受部材2の
外周径よりも小さい穴径とした外周部材1内に圧入し
(図1(a))、外周部材1と軸受部材2とが両端部1
a,1bで圧入されるように構成して、軸受部材2の軸
受円筒穴2aの両端部内径のみが弾性変形(Δ)して小
径となるようにした(図1(b))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受及びその製造方法
に関し、より詳細には、テープ機器等に使用される軸受
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体を回転して記録再生する音声、
画像用のレコーダーは多くの回転部を有している。これ
らの回転部は、機能目的に応じて内径の真円度や同軸度
等の軸受精度が定められ、目的に応じた軸受が使用され
る。これらの回転部は軽負荷のものが多く、軸受として
は、特殊のものを除いて樹脂軸受や含油軸受が使用され
る。樹脂軸受は、軸受材に樹脂材を用いたものである
が、その樹脂材としては耐摩耗性があり摩擦係数の小さ
い弗素樹脂系のものが多く用いられる。含油軸受は、軸
受材に燒結金属を用い、この燒結金属に油を含浸したも
ので、燒結金属の成分は、軸荷重や回転速度により定め
られ一定な成分比ではないが、鉄を主成分として、銅、
すず、マンガン等が含まれる。これらはバインダで均一
に混合された粘性体として成形、燒結されて多孔質材を
形成し、該多孔質材の気孔部内にタービン油等の潤滑油
を含浸させたものである。上述の樹脂軸受、含油軸受は
軸受ホルダーに圧入後、軸受の円筒穴を規定の寸法にな
るようにサイジング加工が施される。
【0003】図4は、従来の軸受の構造を説明するため
の縦断面図で、図中、10はホルダー(外周部材)、1
1,12はメタル(含油軸受)、13は中空部である。
図4において、軸受は貫通孔10aを有するホルダー1
0と、該ホルダー10の長さの1/2よりも短寸で等し
い軸受円筒穴11a,12aを有する一対のメタル11
および12とから構成されており、メタル11,および
12は、ホルダー10内の両端部に圧入され、メタル1
1,12間に中空部13が形成される。メタル11,1
2を圧入されたホルダー組品は、サイジング加工され
て、内径寸法精度及び同軸度が確保される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す従来の軸受
は、ホルダー10とメタル11と12とからなり、部品
点数が多いだけでなくメタル11,12が別ピースとな
っている。メタル11,12の圧入前の寸法は許容範囲
内の誤差を有しているが、メタル11,12の組合せに
よっては相互の寸法差が大きく、また、ホルダー10に
対し個別に圧入されるので、各々の圧入条件が必ずしも
一定ではなく、メタル11,12の円筒穴内径の真円度
や同軸度の確保が不充分で、ばらつきが多かったり、メ
タル11,12が燒結金属の場合、燒結金属の小孔がつ
ぶされて油分の供給が不充分になったりした。また、メ
タル11,12をホルダー10内に圧入した後、基準外
径を有する工具を円筒穴11a,12aに圧入して円筒
穴11a,12aを押し広げるサイジング加工を行う
が、該円筒穴11a,12aの真円度や同軸度の精度が
不充分の場合は、局部的に拡大されるので、サイジング
加工量が大きいときは、メタル11,12の燒結金属が
剥離し、剥離した粉末が中空部13内に残留し、中空部
13とメタル11,12との間に、メタル11,12の
厚さ分に相当する段差があるため、その除去が困難で、
これが異物となって軸受の機能を阻害する等の軸受とし
ての機能上の不具合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の欠点を
解決するためになされたもので、(1)内径一定な円筒
穴を有する筒状の軸受部材と、該軸受部材を圧入するた
めの貫通穴を有する外周部材とよりなり、該外周部材の
貫通穴内に前記軸受部材を圧入してなる軸受において、
前記軸受部材の外径に対する外周部材の貫通穴の内径
を、両端部において僅かに小さく、中間部において等し
いか僅かに大きくし、軸受部材の圧入により該軸受部材
の両端部に弾性変形を与えて前記円筒穴両端部の穴径を
中間部よりも小さくし、該軸受部材の両端部を軸受部と
したこと、或いは、(2)内径一定な円筒穴を有する筒
状の軸受部材と、該軸受部材を圧入するための貫通穴を
有する外周部材とを準備し、該外周部材の貫通穴内に前
記軸受部材を圧入してなる軸受を製造する軸受の製造方
法において、前記外周部材の貫通穴の内径を、前記軸受
部材の外径に対して両端部を僅かに小さく、中間部を等
しいか僅かに大きく形成し、前記軸受部材の外径を、前
記外周部材の前記両端部の内径に対し僅かに大きく形成
し、該軸受部材を前記外周部材に圧入するようにしたこ
と、更には、(3)前記軸受部材を外周部材の貫通穴に
圧入後、前記軸受円筒穴の弾性変形した両端部の内径仕
上げ加工を施すことを特徴としたものである。
【0006】
【作用】本発明による軸受は、軸受となる円筒穴を有す
る軸受部材を、外周部材と軸受部材が両端部のみで圧接
されるよう構成したもので、圧入により軸受部材の圧接
部が弾性変形し、この弾性変形により、軸受部材の円筒
穴の両端部が中間部より小径となることを利用して該軸
受部材の両端部の円筒穴を軸受部とする。軸受部材の両
端部でのばらつきがなく、外周部材と軸受部材の寸法を
確保すれば、圧入後の寸法の確保が容易で、メタルを軸
受部材として使用した場合も、圧入寸法の管理を充分に
行えば、内径の真円度や同軸度の確保が容易で、ばらつ
きも少なく、サイジング加工により燒結金属が剥離した
場合でも、軸受部材の両端部を弾性変形させて中間部に
向け連続した小径としたので、その除去が容易であるた
め、これら剥離粉末も残留しにくく、軸受の機能を阻害
する要因を大幅に除去できる。
【0007】
【実施例】以下、図1を参照して、本発明の実施例につ
き詳細に説明する。図1(a),(b)は、本発明にお
ける軸受及びその製造方法の一実施例を説明するための
側断面図で、図1(a)は軸受部材と外周部材(以下、
単にホルダーと呼ぶ)とを分解して示す図、図1(b)
はこれらを組み合せて軸受とした時の断面図で、図1は
本発明を樹脂等の軸受部材に適用した例である。図1に
おいて、軸受部材2は、軸受となる内径が一定な円筒穴
2aを有し、外周面2bの半径がrの円筒体で、摩擦係
数が小さく、耐摩耗性の優れた弗素樹脂からなってい
る。ホルダー1は、軸受部材2を圧入する筒状体で、圧
入部の貫通穴は両端部の穴1a,1bと、これらの穴1
aと1bに挾まれた中間部の穴1cとからなり、穴1
a,1b部は圧入部となるもので、これらの部分は半径
rよりも僅かに小さい半径で、この半径差を圧入代とし
ており、穴1cは半径rよりも若干大きい径の穴であ
る。したがって、図1(a)の軸受部材2がホルダー1
に矢印P方向に圧入されると、軸受部材2の円筒穴2a
の両端部は、前記半径差に基づく圧縮応力を受け、図1
(b)のように円筒穴2aの半径が△だけ小さくなるよ
うな弾性変形をし(図には誇張して示してあるが、実際
の変形量は数〜10数μm)、両端部に軸受部を形成す
る。
【0008】図2は、本発明における軸受の軸受部材を
樹脂とした他の実施例を説明するための図で、図中、3
はローラー、4は軸受部材で、該ローラー3は、前述の
外周部材1に相当するもので、上端部外周にローラー面
3dを有するインピーダンスローラーである。このロー
ラー3の貫通穴は同軸で異径の穴3a,3c,3bから
なる3段階の穴に加工されている。ここで、上端部の穴
3aは最も大きい穴径、下端部の穴3bは最も小さい穴
径をもっている。このローラー3の貫通穴に圧入される
軸受部材4は弗素樹脂等の樹脂材からなり、円筒穴4a
は内径一定(図2では圧入後を示すので異径になってい
る)で、外径が圧入方向に同軸でローラー3の穴3a,
3b,3cに対応して上端部が最も大きく、下端部が最
も小さくなっている。このとき両端部の穴3aと穴3b
の内径は対応する位置の軸受部材4の外径よりも僅かに
小さく、中間部の穴3cの内径は、対応する軸受部材4
の中間部外径と同じか又は僅かに大きくなっている。従
って、軸受部材4をローラー3に圧入すると、軸受部材
4の両端部が弾性変形して図示のように小径となる。
【0009】上述の軸受によると、軸受部材が樹脂であ
るから、磁気テープ走行を安定させるために慣性を大き
くしたインピーダンスローラーのように、外周部に油が
出てはいけないような軸受に対しては有効であり、真円
度、同軸度も優れた軸受ができる。
【0010】図3は、本発明における軸受の他の実施例
を説明するための図で、図中、5はメタル(燒結金
属)、6は工具で、図1に示した実施例と同様の作用を
する部分には図1の場合と同一の参照番号が付してあ
る。而して、この実施例は、図1に示した軸受部材2を
メタル5にて構成し、このメタル5にサイジング加工し
ている時の状態を示したもので、圧入前のホルダー1の
穴径1aとメタル5の外径とは、材質の相異により、図
1の場合とは異なるが、圧入により両端部が弾性変形す
る圧入代を有していることは図1の場合と同じである。
圧入後、穴加工具6を矢印方向に回転させてサイジング
を施こすと、ホルダー1の両端部1a,1bに対応する
メタル5の両端部5a,5bを、サイジング加工によっ
て同一軸で同一内径の軸受部に形成できるので、高負荷
にも耐える軸受を提供できる。なお、軸受部材5はメタ
ルに限るものではなく、樹脂の場合も有効である。
【0011】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
によれば、軸受部材は一体な筒状体であり、別体の軸受
部材をホルダー両端内に圧入した場合のように軸受円筒
穴の両端部の真円度や同軸度にばらつきがなく、圧入後
の寸法の確保が容易で、メタルを軸受部材として使用し
た場合も、内径の真円度や同軸度の確保が容易で、ばら
つきも少なく、サイジングにより粉末が剥離した場合で
も、軸受円筒穴の穴径の軸方向変化が両端部から中間部
に向けて徐々に変化し、内面が滑らかな形状に仕上がる
ので、その除去が容易であり、軸受の機能を阻害する要
因を大幅に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における軸受及びその製造方法の一実施
例を説明するための側断面図である。
【図2】本発明における軸受の軸受部材を樹脂とした場
合の他の実施例を説明するための半断面図である。
【図3】本発明における軸受及びその製造方法の他の実
施例を説明するための図である。
【図4】従来の軸受の構造を説明するための縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1…ホルダー、3…ローラー、2,4…軸受部材、5…
メタル、10…従来のホルダー、11,12…従来のメ
タル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径一定な円筒穴を有する筒状の軸受部
    材と、該軸受部材を圧入するための貫通穴を有する外周
    部材とよりなり、該外周部材の貫通穴内に前記軸受部材
    を圧入してなる軸受において、前記軸受部材の外径に対
    する外周部材の貫通穴の内径を、両端部において僅かに
    小さく、中間部において等しいか僅かに大きくし、軸受
    部材の圧入により該軸受部材の両端部に弾性変形を与え
    て前記円筒穴両端部の穴径を中間部よりも小さくし、該
    軸受部材の両端部を軸受部としたことを特徴とする軸
    受。
  2. 【請求項2】 内径一定な円筒穴を有する筒状の軸受部
    材と、該軸受部材を圧入するための貫通穴を有する外周
    部材とを準備し、該外周部材の貫通穴内に前記軸受部材
    を圧入してなる軸受を製造する軸受の製造方法におい
    て、前記外周部材の貫通穴の内径を、前記軸受部材の外
    径に対して両端部を僅かに小さく、中間部を等しいか僅
    かに大きく形成し、前記軸受部材の外径を、前記外周部
    材の前記両端部の内径に対し僅かに大きく形成し、該軸
    受部材を前記外周部材に圧入することを特徴とする軸受
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記軸受部材を外周部材の貫通穴に圧入
    後、前記軸受円筒穴の弾性変形した両端部の内径仕上げ
    加工を施すことを特徴とする請求項2に記載する軸受の
    製造方法。
JP9708292A 1992-03-24 1992-03-24 軸受及びその製造方法 Pending JPH05272544A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9708292A JPH05272544A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 軸受及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9708292A JPH05272544A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 軸受及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05272544A true JPH05272544A (ja) 1993-10-19

Family

ID=14182725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9708292A Pending JPH05272544A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 軸受及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05272544A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7059052B2 (en) 1997-03-06 2006-06-13 Ntn Corporation Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7059052B2 (en) 1997-03-06 2006-06-13 Ntn Corporation Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20000071559A (ko) 동압형 베어링 유닛 및 그 제조방법
US20090297077A1 (en) Fluid dynamic pressure bearing and production method for the same
EP0381336B1 (en) Ceramic bearing
JPH1137156A (ja) 動圧型多孔質含油軸受の製造方法
JP3774080B2 (ja) 動圧型軸受ユニット
JPH10306827A (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
JP2000352414A (ja) 動圧型軸受ユニット
JPH05272544A (ja) 軸受及びその製造方法
US20040252923A1 (en) Bearing device, and manufacturing method therefor and motor provided with bearing device
US7789565B2 (en) Fluid dynamic bearing apparatus
JP4275576B2 (ja) 焼結軸受部材の製造方法、並びに流体動圧軸受装置及びスピンドルモータ
WO2017159345A1 (ja) 動圧軸受及びその製造方法
JP4172944B2 (ja) 動圧軸受装置およびその製造方法
JP2018017393A (ja) 流体動圧軸受装置及びこれを備えるモータ
JP7076266B2 (ja) 焼結含油軸受の製造方法
JPS6343611B2 (ja)
JP4420339B2 (ja) 動圧軸受の製造方法
JPH05180229A (ja) 焼結含油軸受の製造方法
JPS6111700B2 (ja)
WO2023047938A1 (ja) 動圧軸受及びこれを備えた流体動圧軸受装置
JP2001248644A (ja) 軸受装置
JP3842415B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受の軸受面成形用コアロッド
JP6890405B2 (ja) 動圧軸受及びその製造方法
JP2016180496A (ja) 軸受部材及びその製造方法
WO2018012186A1 (ja) 流体動圧軸受装置及びこれを備えるモータ