JPH05272103A - 鋼製床版 - Google Patents

鋼製床版

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JPH05272103A
JPH05272103A JP4066279A JP6627992A JPH05272103A JP H05272103 A JPH05272103 A JP H05272103A JP 4066279 A JP4066279 A JP 4066279A JP 6627992 A JP6627992 A JP 6627992A JP H05272103 A JPH05272103 A JP H05272103A
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JP
Japan
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floor slab
steel
synthetic resin
resin foam
steel floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP4066279A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Iida
毅 飯田
Yukio Saimura
幸生 才村
Hiroshi Kida
浩 喜田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両等が走行する際の衝撃緩和、振動、騒音
の低減が可能で、かつ重量増も少なく、取り扱いが容易
で、経済的な鋼製床版構造の提供。 【構成】 縞付き溝形鋼3を横方向に並べて溶接し、両
側面にL形鋼4、中央にCT形鋼5を溶接するととも
に、下面側につなぎ材7やすべり止め8としての鋼製部
材を溶接し、下面が開放された略箱形断面の鋼製床版1
を製作する。この鋼製床版1の内側の空隙部に発泡スチ
ロールあるいは発泡ウレタン等の合成樹脂発泡体2を充
填し、一体化する。床版に作用する荷重を合成樹脂発泡
体2で分散させて、鋼製部材への応力集中を防ぎ、また
合成樹脂発泡体2のエキルギー吸収により、衝撃を緩和
し、振動、騒音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼製覆工版、重量物を支
承する作業版、あるいは敷板や車両用桟橋、その他に利
用される鋼製床版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼製床版としては、例えば実公昭
55−27296号公報に記載されるように、H形鋼等
の形鋼や、鋼製天板、鋼製補強プレート等の鋼製部材
を、溶接やボルト接合により組み立てたもの等があり、
比較的軽量でかつ所定の剛性が得られるよう鋼製床版の
上面と下面との間には空隙が形成されるのが一般的であ
る。
【0003】また、実公昭50−30192号公報や、
実開昭57−66007号公報には、鋼製床版の上面板
の表面に舗装を施したものもみられるが、これらはあく
まで車両等が走行時に滑り難くすることに主眼がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の鋼製床版では以
下のような課題がある。
【0005】 コンクリート製の床版等に比べ、床版
上を車両等が走行したり、人が歩くときに、床版から発
生する振動、騒音が大きい。
【0006】 床版上を車両等が走行することによる
繰返し外力によって、鋼製床版の溶接部等に局部的応力
集中等に基づく疲労破壊が発生しやすい。また、鋼製部
材のみの構成では車両等による衝撃外力の緩和作用がな
い。
【0007】 上記課題の解決方法の一つとして、鋼
製床版の剛性を増す方法があるが、鋼重が増加すること
により、不経済で、かつハンドリングが難くなる等の課
題が存在する。
【0008】本発明は従来技術における上述のような課
題の解決を図ったものであり、床版上を車両等が走行す
る際の衝撃緩和、振動、騒音の低減が可能で、かつ床版
重量を大幅に増加させることのない経済的な鋼製床版の
構造を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は主として鋼製部
材を組み立ててなる所定厚の鋼製床版の空隙部に、発泡
スチロール、発泡ウレタン等の合成樹脂発泡体を充填設
置したものであり、車両等の走行時の段差等に基づく床
版からの発生音、振動を大幅に低減させることができ
る。
【0010】これは合成樹脂発泡体を充填し、鋼製床版
の上下面と一体化させることにより、鋼製床版の鋼製部
材の変形とともに、合成樹脂発泡体も変形するが、合成
樹脂発泡体は変形に対するエネルギー吸収能に優れるた
め、さらには圧縮強度も土砂並み以上に期待できること
から、床版の全体系並びに局部的な変形を抑え、かつ振
動、騒音の早期減衰に寄与することに基づく。
【0011】また、鋼製床版の各空隙部に合成樹脂発泡
体を充填し、衝撃緩和並びに荷重分散を図ることで、応
力集中が生じないようにし、鋼製部材溶接部や断面急変
部での疲労破壊の発生を抑止することができる。
【0012】発泡スチロール、発泡ウレタン等の合成樹
脂発泡体は軽量材であり、鋼製部材の1/250程度の
密度であり、床版空隙部へ充填しても、重量増にはなら
ず、ハンドリング上も現状と変わらず、特に支障となる
ことはない。
【0013】合成樹脂発泡体の空隙部への充填設置は、
あらかじめ所定の形状に成形、あるいは加工したものを
詰め込む形で行うこともできるが、未成形の状態で空隙
部に注入し、成形する方法では、空隙部が複雑な形状の
場合等でも容易に充填することができる。
【0014】また、鋼製床版について、上面板、底板等
の他、4面に側板を取り付けることで、6面密閉型と
し、密閉された内部空間に合成樹脂発泡体が充填すれ
ば、封じ込められた合成樹脂発泡体が3軸圧縮応力状態
で圧縮材として有効に働くため、床版全体の変形抑止に
大きく寄与する。
【0015】さらに、合成樹脂発泡体の代わりに、より
強度の高い発泡モルタルまたは発泡コンクリートを充填
することも考えられる。発泡モルタルは、例えばアルミ
ニウム粉末等の発泡剤をモルタルに混入したもので、低
比重で、比較的強度の高い成形物が得られ、これを6面
密閉型の鋼製床版の空隙部に充填し、硬化させること
で、床版重量を大幅に増加させることなく、高強度で、
変形が少なく、振動、騒音低減効果に優れた鋼製床版を
製造することができる。
【0016】
【実施例】次に、図示した実施例について説明する。
【0017】図1の実施例は通常の覆工版としての鋼製
床版1に、発泡スチロールあるいは発泡ウレタン等の合
成樹脂発泡体2を充填したもので、重量増を生じずに、
振動、騒音の低減を図ることができる。
【0018】図1(a) は表からみた図であり、本実施例
では上面板1aとして、上面に縞状の突起を形成した縞
付き溝形鋼3を横方向に並べて溶接し、両側面にL形鋼
4、中央にCT形鋼5を溶接することで、下面が開放さ
れた略箱形断面の鋼製床版1を形成している。裏面から
みると、図1(b) に示すように、縞付き溝形鋼3の横方
向に横リブ6が設けられ、下面にはつなぎ材7やつなぎ
材を兼ねたすべり止め8、ゴムパッド9等が取り付けら
れている。
【0019】合成樹脂発泡体2はこの略箱形断面の鋼製
床版1の空隙内に充填されており、充填の仕方として
は、成形されたものを、順次押し込む方法でも、鋼製床
版1の鋼部材を型枠の一部として、未成形の状態で充填
し、発泡させながら硬化させる方法でもよい。
【0020】合成樹脂発泡体2は覆工版の鋼製部材の変
形とともに、変形し、その変形エネルギーで振動、騒音
に関するエネルギー吸収を行う。
【0021】図2の実施例も覆工版としての鋼製床版1
に合成樹脂発泡体2を充填したもので、図中、10は端
部補剛材、11はクレーン等で吊り上げるための吊孔で
ある。
【0022】図3は覆工版としてのさらに他の実施例を
示したもので、上面板1aに加え、底板1b、両側の側
板1c、及び前後の側板1dを設け、6面完全密閉型と
している。裏面からみた図3(b) 中、12は充填孔、1
3は空気抜き孔であり、本実施例では充填孔12から発
泡モルタル14を充填し、覆工版の強度増加を図ってい
る。なお、同様の6面完全密閉型の場合において、図1
及び図2の実施例と同様、合成樹脂発泡体を充填する場
合もある。
【0023】図4は本発明の鋼製床版を、軟弱地盤用の
敷板に適用した場合の実施例を示したものである。覆工
版の場合に比べ、縞付き溝形鋼23を横方向に連結した
簡単な構造の鋼製床版21の下面に合成樹脂発泡体22
を取り付けて空隙部を充填した構造であり、軟弱地盤上
において浮力も得られる。図中、24は吊孔、25は連
結用横孔を示す。
【0024】図5は本発明の鋼製床版を、車両用桟橋の
床版に適用した場合の実施例を示したものである。縞付
き溝形鋼33を横方向に連結し、下面に底板31bを溶
接した構造の鋼製床版31の内部に合成樹脂発泡体32
を充填している。この場合、サンドイッチ版構造になる
ため、車両等の走行により版から発生する振動、騒音
を、合成樹脂発泡体32の充填がない場合に比べ大幅に
低減することができる。図中、34は吊孔、35は連結
用横孔を示す。
【0025】
【発明の効果】 空隙部に合成樹脂発泡体や発泡モルタルを充填設置
したことで、鋼製床版上を車両等が走行する際の段差等
に基づく床版からの発生音、振動を大幅に低減すること
ができる。
【0026】 動的外力によって鋼製床版に生じてい
た応力集中が緩和され、特に充填した合成樹脂発泡体に
よって荷重が分散され、構成部材の疲労破壊の発生を抑
止する。
【0027】 上記、の効果は合成樹脂発泡体等
の軽量材の空隙部への充填により得られ、重量増になら
ず、作業上も支障がない。
【0028】 6面完全密閉型床版においては、充填
物に発泡モルタルあるいは発泡コンクリートを用いるこ
とにより、床版自体の耐力を大幅に増加させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を覆工版に適用した場合の一実施例を示
したもので、(a) は表からみた斜視図、(b) は裏からみ
た斜視図である。
【図2】本発明を覆工版に適用した場合の他の実施例を
示したもので、(a) は表からみた斜視図、(b) は裏から
みた斜視図である。
【図3】本発明を覆工版に適用した場合のさらに他の実
施例を示したもので、(a) は表からみた斜視図、(b) は
裏からみた斜視図である。
【図4】本発明を軟弱地盤用の敷板に適用した場合の実
施例を示す斜視図である。
【図5】本発明を車両用桟橋の床版に適用した場合の実
施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…鋼製床版、1a…上面板、1b…底板、1c,1d
…側板、2…合成樹脂発泡体、3…縞付き溝形鋼、4…
L形鋼、5…CT形鋼、6…横リブ、7…つなぎ材、8
…すべり止め、9…ゴムパッド、10…端部補剛材、1
1…吊孔、12…充填孔、13…空気抜き孔、14…発
泡モルタル、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として鋼製部材を組み立ててなる所定
    厚の鋼製床版の空隙部に、合成樹脂発泡体を充填設置し
    たことを特徴とする鋼製床版。
  2. 【請求項2】 前記鋼製床版は、上面板と、底板を有
    し、前記上面板と底板との間に、合成樹脂発泡体が充填
    されている請求項1記載の鋼製床版。
  3. 【請求項3】 前記鋼製床版は、上面板と、底板及び4
    面の側板を有する6面密閉型の鋼製床版であり、密閉さ
    れた内部空間に合成樹脂発泡体が充填されている請求項
    1記載の鋼製床版。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の鋼製床版において、前記
    合成樹脂発泡体の代わりに発泡モルタルまたは発泡コン
    クリートが充填されていることを特徴とする鋼製床版。
JP4066279A 1992-03-24 1992-03-24 鋼製床版 Pending JPH05272103A (ja)

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