JPH0527106Y2 - - Google Patents

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JPH0527106Y2
JPH0527106Y2 JP1987070091U JP7009187U JPH0527106Y2 JP H0527106 Y2 JPH0527106 Y2 JP H0527106Y2 JP 1987070091 U JP1987070091 U JP 1987070091U JP 7009187 U JP7009187 U JP 7009187U JP H0527106 Y2 JPH0527106 Y2 JP H0527106Y2
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paper
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、芳香効果を付与したロール式トイレ
ツトペーパーに関する。
〔従来の技術〕
従来、トイレ内に芳香を漂わせるためには、ト
イレツトペーパーとは別体に設けた容器入り芳香
剤を使用する方法が採られていたが、芳香効果が
消失した時、容器ごと新しい物と交換したり、芳
香剤の充填が必要であつたり、手間がかかる。
そこで、近年簡易に芳香を漂わせる方法として
トイレツトペーパーの紙管に芳香剤を塗布する
種々の案が開示されている。
例えば、実開昭60−191294号にはトイレツトペ
ーパーの中芯の内面に芳香剤等を含浸接着させて
なるトイレツトペーパーか、また、実開昭59−
150398号には、ロールペーパー鏡面からロールペ
ーパー内に香料を浸透させたものが、さらに実開
昭56−111890号にはトイレツトペーパーの紙管内
面に芳香を加えたパラジクロルベンジンをコーテ
イングしたものが開示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来技術では次のような難
点がある。
(1) トイレツトペーパーは一般に少しずつ長時間
に亘つて使用されるものであるから、芳香剤を
紙管内周面やロールペーパー鏡面に塗布したの
ではその塗布面が直接外気と接触しているため
早期に芳香が消失しやすい。
(2) 紙管内周面に芳香剤を塗布するには狭い紙管
の口から行うか、紙管原紙の状態の時に塗布せ
ねばならず、作業が困難であり、時間がかか
り、その間に芳香が消散する。
(3) ロールペーパー鏡面に直接芳香剤を塗布する
には、各製品ロール毎に塗布する必要があり、
作業が煩雑となる。
そこで本考案に主たる課題は、芳香剤の塗布作
業が極めて簡単であり、長期に亘つて芳香の消失
しないロール式トイレツトペーパーを提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決し、本考案の課題を達成する
ための手段は、紙管外周面に芳香剤が塗布され、
これにロール状にペーパーが、巻き始め部分を糊
剤により紙管に接着して巻き付けられており、 前記芳香剤が油ベースの場合、吸油度が50秒以
下、水ベースの場合、吸水度が20秒以下であり、 芳香剤の塗布量が30〜70wt%濃度基準で0.03〜
0.3g/114mm長さであり、 さらに前記芳香剤は紙管外周面に部分的に塗布
されていることにより一部に未塗布部分が形成さ
れていることを特徴とするものである。
〔作用〕
芳香剤を紙管外面に塗布することは、塗布作
業が紙管の外面から行うことができ、トイレツト
ペーパーを巻き付ける前の長尺の状態の紙管に塗
布できるから、比較的短時間で容易に塗布作業を
行うことができる。また、紙管外面に芳香剤を
塗布した直後にトイレツトペーパーを巻き付ける
ことにより、芳香剤が外気から遮蔽されるため、
該ペーパーに徐々に浸透した後、該ペーパーから
外気に適度な芳香を長時間に亘り発散し続ける。
一方、本考案は、芳香剤を紙管の全面に塗布す
るのではなく、紙管外周面に部分的に塗布されて
いることにより一部に未塗布部分が形成されてい
るものである。
この理由は、逆に全面に塗布するときに生じる
次の欠点を解決することにある。
(イ) この種のペーパーは、巻き始め部分を糊剤に
より紙管に接着してロール状に巻き付けられる
が、芳香剤が全面に塗布されていると、巻き付
けまでの時間が30〜60秒しかないので、芳香剤
が紙管上に未乾燥または一部のみが含浸してい
る状態となる結果、芳香剤の溶剤分が糊剤に混
入し、その粘度を低下させ、巻き姿不良の原因
となつたり、糊剤が周囲に飛散または垂れ落ち
る原因となる。
(ロ) 芳香剤の強度がきつすぎる。
(ハ) 芳香剤の強度を弱めるためには、濃度を低く
して外面の全体に塗布することが考えられる
が、紙管に浸透する溶剤分の量が多くなり、紙
管の強度を低下させ、一本の長尺ロールを短尺
ものにカツテイングするとき、紙管の変形が生
じ、見栄えを悪くする。
(ニ) しかも、溶剤分の量が多いと、その溶剤分の
揮発によつて、芳香剤の揮散度合いが大きくな
り、単位使用芳香剤量に対する有効時間が短く
なる。
(ホ) 前記糊剤をピツクアツプ方式で塗布する場合
には、芳香剤が糊剤のバツト中に混入し、芳香
剤を使用しないトイレツトペーパーやキツチン
ペーパーを製造するときに、そのバツトを使用
できず、糊剤バツトの共通使用ができない。
さらに、本考案では、特定量の芳香剤の塗布を
行うものである。この数値限定の理由は、後述の
通りである。
〔実施例〕
以下本考案を図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本考案に係るロール式トイレツトペーパ
ーを示す。図示するようにトイレツトペーパーは
紙管1とペーパー2により成り、紙管1は外気と
接触している内面3とトイレツトペーパー2によ
つて覆われている外面4を有している。この紙管
1の外径は一般に38〜45mmφであり、長さ114mm
前後である。
本考案の特徴は上記外面4に芳香剤5を塗布す
るとともに、全面の塗布するのではなく、一部に
塗布し、未塗布部分を残しておくことにある。
すなわち本考案では紙管1の外面4に芳香剤5
を塗布した直後にペーパー2を紙管1に巻き付け
ることによりトイレツトペーパーの製造工程にお
ける芳香剤の発散を抑え、長期に亘る芳香効果の
維持を図つたものである。
本考案では、芳香剤の性状と紙管の紙質のコン
トロールが重要である。すなわち、一般に芳香剤
は溶剤として油ベースのものと水ベースのものが
あり、それに応じて紙管の吸油度あるいは吸水度
をコントロールする必要がある。具体的には、芳
香剤が油ベースの場合には紙管の吸油度は50秒よ
り低い方が好ましく、芳香剤が水ベースの場合は
吸水度は20秒より低い方が好ましい。この理由は
紙管の厚み方向への芳香剤の浸透を早くし、30〜
60秒程度の後に巻き付けが行われるトイレツトペ
ーパーに芳香剤が付着しないようにするためであ
る。
本考案では、紙管への芳香剤の塗布量として
は、30〜70wt%の濃度のものを、0.03〜0.3g/ロ
ールとされ、粘度としては、50〜300センチポイ
ズ/20℃が望ましい。
次に本考案に使用できる芳香剤塗布装置の一例
を第2図により説明すると、紙管1をその長手方
向に移動させながら芳香剤5の入つたタンク7か
ら圧縮空気を用いて芳香剤5を紙管1の外面上に
ノズル6を介して塗布する。
本考案における紙管への芳香剤の塗布の態様と
しては第3図〜第7図に示したものが好ましい。
第3図の例は紙管1を長手方向へ連続的に移動さ
せながらスプレー塗布したものである。第4図の
例では、紙管を長手方向へ移動させつつスプレー
塗布を間欠的に行う。第5図の例は、紙管を長手
方向へ移動させると共に回転を与え、かつスプレ
ー塗布を間欠的に行つたものである。また、第6
図では、スプレーノズルを2つ用いて紙管を長手
方向へ移動させつつ塗布する。さらに第7図では
スプレー塗装を行ないながら紙管1を1回転させ
た後、紙管1を長手方向へ移動させ同様のスプレ
ー塗布を行い、所定間隔毎に芳香剤を環状に塗布
するものである。
なお、芳香剤の塗布方法は上記スプレー塗布に
限定しないが、塗布量や塗布領域を微妙にコント
ロールできるスプレー式が好ましい。
(実施例 1) 外径が42mmφであり、長さ114mmの紙管に対し
て、50wt%の油ベースの芳香剤を塗布態様を変
えながら塗布を行い、香りの官能試験を行つた。
その結果は次記の通りであつた。
A 紙管の吸油度(JIS P 3001)を測定したと
ころ、5.2秒であり、その塗布量を第6図の塗
布態様で、塗布する条の数を増減することで
種々変更した場合、0.03g/1ロール未満では、
芳香が充分でなく、逆に0.3g/1ロールを超え
ると香りが強すぎることが判明した。
B 塗布量を0.15g/1ロールに固定し、吸油度
が60秒の紙管を使用した場合には、取り出した
ペーパーに付着している香りが強くなり、違和
感が感じられ、逆に14日後にペーパーの全量を
使いきつた後の紙管からの芳香は殆ど感じられ
なかつた。したがつて、長期間の適度の芳香の
揮散を期待できないことが判明した。
このことは、水ベースの吸水度を20秒を超える
場合にも、同様であつた。
(実施例 2) 吸油度が9.8秒の紙管を使用し、濃度35wt%の
油ベースの芳香剤を塗布量0.20g/1ロールで紙
管全体に塗布したとき、前述の(イ)〜(ホ)の問題があ
ることが判つた。
〔考案の効果〕
以上の通り、本考案によれば容易に製造でき、
かつ長期に亘り適度な芳香を維持できるロール式
トイレツトペーパーが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るトイレツトペーパーの斜
視図、第2図は芳香剤塗布装置の具体例を示す
図、第3図〜第7図は紙管への芳香剤の各種塗布
形態を示す図である。 1……紙管、2……トイレツトペーパー、3…
…紙管内面、4……紙管外面、5……芳香剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 紙管外周面に芳香剤が塗布され、これにロール
    状にペーパーが、巻き始め部分を糊剤により紙管
    に接着して巻き付けられており、 前記芳香剤が油ベースの場合、吸油度が50秒以
    下、水ベースの場合、吸水度が20秒以下であり、 芳香剤の塗布量が30〜70wt%濃度基準で0.03〜
    0.3g/114mm長さであり、 さらに前記芳香剤は紙管外周面に部分的に塗布
    されていることにより一部に未塗布部分が形成さ
    れていることを特徴とするロール式トイレツトペ
    ーパー。
JP1987070091U 1987-05-11 1987-05-11 Expired - Lifetime JPH0527106Y2 (ja)

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