JPH05269023A

JPH05269023A - 電動歯ブラシ

Info

Publication number: JPH05269023A
Application number: JP6776792A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Takatani; 昌宏高谷
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-03-26
Filing date: 1992-03-26
Publication date: 1993-10-19

Abstract

(57)【要約】【目的】歯ブラシ部を往復動あるいは反転動しながら
同時に刷毛部が突出方向に往復動作して、効率良く歯茎
部や歯間部を掃除する。【構成】軸方向の直線往復運動可能な出力部を有する
電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部６が軸方向に往復動
しながら歯ブラシ部６の先端部に突出配置した刷毛部３
６が突出方向に往復動する手段を設ける。このことによ
り歯ブラシ部６の軸方向の往復動と刷毛部３６の突出方
向の往復動との複合動作で歯磨きする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、口腔衛生用具として使
用される歯ブラシ、特に電動歯ブラシに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の電動歯ブラシにおいては、歯ブラ
シ部が往復動または反転回転するものがほとんどであ
る。歯茎部や歯間部の狭小部に毛先が届きにくく、これ
らの狭小部においては刷掃効果が低減しているものであ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みて発明したものであって、その目的とするところは、
歯ブラシ部が往復動あるいは反転動しながら同時に刷毛
部が突出方向に往復動作することで、効率良く歯茎部や
歯間部を掃除できる電動歯ブラシを提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の従来例の問題点を
解決して本発明の目的を達成するため、本発明の電動歯
ブラシは、軸方向の直線往復運動可能な出力部を有する
電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部６が軸方向に往復動
しながら歯ブラシ部６の先端部に突出配置した刷毛部３
６が突出方向に往復動する手段を設けて成ることを特徴
とするものである。

【０００５】また、刷毛部３６を突出させた刷毛基台３
９が傾斜して突出方向に動作する手段を有することを特
徴とする構成としてもよい。また、刷毛部３６が複数の
刷毛束３６ｂにより構成され、複数の刷毛束３６ｂが個
々に突出方向に動作する手段を有する構成とすることも
好ましい。また、軸の回りに反転回転運動可能な出力部
を有する電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部６が軸のま
わりに反転回転動作しながら刷毛部３６が突出方向に往
復動作する手段を設けることも好ましい。

【０００６】

【作用】しかして、本発明において、軸方向の直線往復
運動可能又は軸回りに反転回転運動可能な出力部を有す
る電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部６が軸方向に往復
動又は軸回りに反転回転運動しながら歯ブラシ部６の先
端部に突出配置した刷毛部３６が突出方向に往復動する
手段を設けることで、歯ブラシ部６の軸方向の往復動又
は軸回りに反転回転運動と刷毛部３６の突出方向の往復
動との複合動作で歯磨きができるようになったものであ
る。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳述する。電動歯ブラシは、蓄電池５やモータ４０
等を内蔵した細長円筒状の本体１と、本体１の先端から
突出している駆動軸４に連結される歯ブラシ部６とから
構成される。図１〜図３に示すように、上端と下端とに
各々カバー１１、１２が取付けられた本体１の内部に
は、モータ４０やカムブロック４１が装着されたフレー
ム１３と、蓄電池５が装着された電池ホルダー５０とが
収納されている。上記駆動軸４もフレーム１３で支持さ
れており、カムブロック４１を介してモータ４０に連結
されている。図中１５は本体１先端部の防水のための防
水ゴム、２はスイッチであって、これは本体１の前面に
配されたプッシュオンスイッチ２２とプッシュオフスイ
ッチ２３の交互操作によってシーソ動を行うスイッチプ
レート２９と、スイッチプレート２９の動きに伴ってオ
ンオフされる接点部（図示せず）とからなるものとして
形成されている。

【０００８】上記カムブロック４１はモータ４０の回転
を駆動軸４の往復直線運動に変換するもので、図２、図
３、図４に示すように、フレーム１３で両端が支持され
た軸４７によって支持されてモータ４０の出力軸に装着
されているピニオン４２にかみ合うフェースギア４３
と、フェースギア４３と一体に形成された偏心軸４４
と、偏心軸４４と係合するカムフォロア４６とからなる
もので、横長穴の内部に偏心軸４４を位置させるカムフ
ォロア４６は、フレーム１３に軸方向スライドが自在に
装着された駆動軸４の下端に設けられている。

【０００９】モータ４０がピニオン４２とフェースギア
４３とを介して偏心軸４４を回転させる時、偏心軸４４
はカムフォロア４６及び駆動軸４を上下に往復運動させ
る。駆動軸４は軸方向の往復運動を行うことから、フレ
ーム１３への駆動軸４の取付けは軸受けを介して行う必
要があるわけであるが、ここではフレーム１３に装着し
たころがり軸受８１、８１によって駆動軸４の支持を行
っている。

【００１０】駆動軸４先端部を支持するころがり軸受８
１は、図５に示すように、環状のリテーナ８２と、リテ
ーナ８２に複数個形成されている軸方向の溝８４内に各
々配されるボール８３と、リテーナ８２におけるボール
８３の両端部の外周を囲むアウターリング８５とから構
成され、駆動軸４が軸方向の往復動を行う時、ボール８
３が軸方向に動き得るようにされている。駆動軸４には
上下に貫通孔が設けてあり、この貫通孔に静止軸４ａが
遊挿してあり、静止軸４ａは本体１側に固定され、駆動
軸４が上下方向に移動しても静止軸４ａは移動せずに静
止状態を保つようにしてある。実施例では、図２、図
３、図４、図６（ｂ）、図７（ａ）（ｃ）に示すよう
に、静止軸４ａにはピン９０が設けてあって、このピン
９０が駆動軸４に設けた縦スリット９１に挿通して本体
１に内装したフレーム１３に固定してある。そして、静
止軸４ａの先端部は駆動軸４の先端部よりも外方に突出
しているものである。

【００１１】歯ブラシ部６は図６、図７に示すように本
体１の先端部から突出する駆動軸４の上端部に着脱自在
に取付けてあり、モータ４０を作動させたならば、歯ブ
ラシ部６は軸方向に細かい往復振動を行うようになって
いる。歯ブラシ部６の先端部には一側面に溝部３３が凹
設してあり、この溝部３３の両側面の突条の被ガイド部
３５に対してと突台部３２の両側に設けたガイド部３４
がスライド自在に取付けてあり、また、歯ブラシ部６の
後端面部から溝部３３にかけて孔３０が設けてあり、孔
３０に連結軸３１がスライド自在に挿入してあり、駆動
軸４の上端部に歯ブラシ部６を着脱自在に取付けた際に
同時に静止軸４ａの先端に連結軸３１の後端部が着脱自
在に連結される。静止軸４ａの先端は突台部３２の後端
部に取付けられる。したがって、駆動軸４が軸方向に往
復動すると歯ブラシ部６が往復動するが、静止軸４ａに
連結した連結軸３１は静止した状態であり、突台部３２
は静止した状態となっている。突台部３２の前面には突
部３２０が突設してある。刷毛基台３９は溝部３３内の
突台部３２の前方に配置固定してある。刷毛部３６は複
数の刷毛束３６ｂにより構成してあり、各刷毛束３６ｂ
はスリーブのついた球部３６ａに植毛してあり、このよ
うな構成の刷毛束３６ｂは図７に示すように刷毛基台３
９に設けた孔にスライド自在に挿入してあり、更に、図
７（ｃ）に示すようにこの刷毛束３６ｂはばね３６ｃに
より突出方向と反対方向のばね力を付勢してあり、球部
３６が突台部３２の前面にばね３６ｃのばね力により弾
接しているものである。

【００１２】しかして、モータ４０を作動させること
で、駆動軸４が軸方向に往復動し、歯ブラシ部６が往復
動する。この時、静止軸４ａに連結軸３１を介して取付
けた突台部３２は静止したままである。歯ブラシ部６に
取付けた刷毛基台３９及び刷毛束３６ｂは往復動するが
突台部３２は静止しているので、突台部３２の前面の突
部３２０と突部３２０間の谷部に沿って各刷毛束３６ｂ
の後端部の球部３６ａが往復動する。このように突台部
３２の前面の突部３２０と突部３２０間の谷部に沿って
各刷毛束３６ｂの後端部の球部３６ａが往復動すること
で、各刷毛束３６ｂは突出方向に往復動するものであ
る。

【００１３】図８に本発明の他の実施例が示してある。
この実施例においては、刷毛基台３９の両側に設けた軸
３９ａを溝部３３の両側壁に設けた軸孔３５ａに回動自
在に軸支してあり、刷毛基台３９は軸３９ａを中心にし
てシーソ状に傾斜反復動をするようになっている。ま
た、この実施例では刷毛部３６は刷毛基台３９に直接植
毛してある。また、刷毛基台３９の裏面には球部３６ａ
が固着してある。一方、突台部３２の前面には端部側に
一つの突部３２０が設けてある。

【００１４】しかして、モータ４０を作動させること
で、駆動軸４が軸方向に往復し、歯ブラシ部６は往復動
する。この時、静止軸４ａに連結軸３１を介して取付け
た突台部３２は静止したままである。歯ブラシ部６に取
付けた刷毛基台３９及び刷毛束３６ｂは往復動するが突
台部３２は静止しているので、突台部３２の前面に沿っ
て多数の球部３６ａが移動するが、この時、一部の球部
３６ａが突部３２０に登ったり、下ったりすることで刷
毛基台３９が軸３９ａを中心にシーソ運動して傾斜反復
動を行う。このようにして刷毛基台３９に植毛した刷毛
部３６は軸方向に往復動しながら突出方向に傾斜反復す
るものである。

【００１５】図９には本発明の更に他の実施例が示して
ある。この実施例においては、突台部３２が２つの突台
部３２ａ、３２ｂに分割してあり、対向する突台部３２
ａ、３２ｂの対向面にギア部３７が設けてあり、対向す
るギア部３７間に介在し且つ歯ブラシ部６側に回転自在
に取付けたピニオン３８にそれぞれかみ合わせてある。
連結軸３１は一方の突台部３２ａに嵌合して取付けてあ
り、歯ブラシ部６が往復動すると図９（ａ）（ｂ）に示
すように２つの突台部３２ａ、３２ｂが異方向に動作す
る。ここで、図９には図示を省略しているが各突台部３
２ａ、３２ｂの前面に図６の場合と同様に複数の突部３
２０が設けてあり、また、図６のような構造の刷毛基台
３９が溝部３３内の突台部３２の前方に図７の場合と同
様にして配置固定してある。

【００１６】しかして、この実施例においては、駆動軸
４が軸方向に往復動し、歯ブラシ部６が往復動する。こ
の時、静止軸４ａに連結軸３１を介して取付けた突台部
３２ａは静止したままである。歯ブラシ部６に取付けた
刷毛基台３９及び刷毛束３６ｂは往復動するが突台部３
２ａは静止しているので、突台部３２ｂはピニオン３８
を介して突台部３２ａに対して移動することとなる。そ
して、突台部３２ａは静止しているが、突台部３２ｂの
移動に対しては相対的に逆方向に移動していることとな
り、このように異方向に動作する突台部３２ａ、３２ｂ
の前面の突部３２０と突部３２０間の谷部に沿って複数
の刷毛束３６ｂの後端部の球部３６ａごとに異なるタイ
ミングで往復動することになる。このように異方向に動
作する突台部３２ａ、３２ｂの前面の突部３２０と突部
３２０間の谷部に沿って複数の刷毛束３６ｂの後端部の
球部３６ａごとに異なるタイミングで往復動すること
で、複数の刷毛束３６ｂごとに異なるタイミングで突出
方向に往復動するものである。

【００１７】図１０、図１１、図１２には本発明の更に
他の実施例が示してある。この実施例では駆動軸４が軸
回りに反転回転動をするようになっている。図１２
（ａ）は本体１内に設けられる揺動回転手段を示す図で
あり、ピニオン４２にかみ合うフェースギア４３と一体
に形成されたカム４４ａと、カム４４ａと係合するカム
フォロア４６ａで行うようになっている。ここでフェー
スギア４３から垂直に突設した軸部の外周に円状のカム
４４ａが形成してあり、この円状のカム４４ａの軸心は
上記フェースギア４３から垂直に突設した軸部の軸心に
対して傾斜しているものである。そして、このカム４４
ａがカムフォロア４６ａに係合することで、駆動軸４が
揺動回転するようになっている。図１２（ｂ）に示すよ
うに駆動軸４には横スリット９２が設けてあって、駆動
軸４に設けた貫通孔に遊挿した静止軸４ａに設けたピン
９０が横スリット９２に挿通して本体１に内装したフレ
ーム１３に固定してある。しかして、モータ４０を作動
させることで駆動軸４は軸まわりに反転回転し、歯ブラ
シ部６が反転回転するが、この時静止軸４ａに連結軸３
１を介して取付けた突台部３２は静止したままである。
この時各刷毛束３６ｂの後端部に設けた球部３６ａは突
台部３２に設けた偏芯カム部３２１にそって突出方向に
往復動するものである。このようにして刷毛束３６ｂは
軸のまわりに反転回転しながら突出方向に往復動するも
のである。

【００１８】図１３には本発明の更に他の実施例が示し
てある。この実施例においては突台部３２に複数の軌道
を動作する偏芯カム部３２１が設けてある。そして、モ
ータ４０を作動させることで、刷毛束３６ｂは軸回りに
反転回転しながら異なるタイミングで突出方向に往復動
するものである。

【００１９】

【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、軸方
向の直線往復運動可能な出力部を有する電動歯ブラシに
おいて、歯ブラシ部が軸方向に往復動しながら歯ブラシ
部の先端部に突出配置した刷毛部が突出方向に往復動す
る手段を設けてあるので、刷毛部が歯ブラシ部の軸方向
の往復動と刷毛部の突出方向の往復動との複合動作をお
こなって歯磨きができ、この結果、刷毛部の毛先が歯茎
部、歯間の部分の狭小部も効率良く歯磨きできるもので
ある。

【００２０】また、刷毛部を突出させた刷毛基台が傾斜
して突出方向に動作する手段を有するものにおいては、
歯面に沿う幅広い歯磨きができるものである。また、刷
毛部が複数の刷毛束により構成され、複数の刷毛束が個
々に突出方向に動作する手段を有するものにおいては、
各刷毛束ごとに異なる歯磨きができるものである。

【００２１】また、軸の回りに反転回転運動可能な出力
部を有する電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部が軸のま
わりに反転回転動作しながら刷毛部が突出方向に往復動
作する手段を設けたのにおいては、刷毛部が軸回りの反
転回転運動と突出方向の往復動との複合動作を行って歯
間の狭小部を効率的に歯磨きできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一部分解斜視図である。

【図２】同上の本体の断面図である。

【図３】同上の本体の断面図である。

【図４】同上の駆動ブロックの分解斜視図である。

【図５】同上の軸受の分解斜視図である。

【図６】（ａ）は同上の歯ブラシ部の分解斜視図であ
り、（ｂ）は静止軸のフレームへの取付け部分の拡大断
面図である。

【図７】（ａ）は同上の歯ブラシ部の縦断面図であり、
（ｂ）は横断面図であり、（ｃ）は刷毛部の拡大断面図
である。

【図８】同上に用いる歯ブラシ部の他の実施例の分解斜
視図である。

【図９】（ａ）（ｂ）はそれぞれ同上に用いる歯ブラシ
部の更に他の実施例の一部省略断面図である。

【図１０】同上の歯ブラシ部の更に他の実施例の分解斜
視図である。

【図１１】（ａ）は同上の歯ブラシ部の縦断面図であ
り、（ｂ）（ｃ）は刷毛束の突出方向の往復動作を示す
作用説明図である。

【図１２】（ａ）は同上の駆動ブロックの分解斜視図で
あり、（ｂ）は静止軸のフレームへの取付け部分の拡大
断面図である。

【図１３】同上の歯ブラシ部の更に他の実施例の断面図
である。

【符号の説明】

６歯ブラシ部３６刷毛部３６ｂ刷毛束３９刷毛基台

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】軸方向の直線往復運動可能な出力部を有
する電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部が軸方向に往復
動しながら歯ブラシ部の先端部に突出配置した刷毛部が
突出方向に往復動する手段を設けて成ることを特徴とす
る電動歯ブラシ。
【請求項２】刷毛部を突出させた刷毛基台が傾斜して
突出方向に動作する手段を有することを特徴とする請求
項１記載の電動歯ブラシ。
【請求項３】刷毛部が複数の刷毛束により構成され、
複数の刷毛束が個々に突出方向に動作する手段を有する
ことを特徴とする請求項１記載の電動歯ブラシ。
【請求項４】軸の回りに反転回転運動可能な出力部を
有する電動歯ブラシにおいて、歯ブラシ部が軸のまわり
に反転回転動作しながら刷毛部が突出方向に往復動作す
る手段を設けて成ることを特徴とする電動歯ブラシ。