JPH0526659Y2 - - Google Patents

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JPH0526659Y2
JPH0526659Y2 JP1987149588U JP14958887U JPH0526659Y2 JP H0526659 Y2 JPH0526659 Y2 JP H0526659Y2 JP 1987149588 U JP1987149588 U JP 1987149588U JP 14958887 U JP14958887 U JP 14958887U JP H0526659 Y2 JPH0526659 Y2 JP H0526659Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えばVTRのモード切換機構等
に採用される回転型位置検出スイツチに関する。
〔従来の技術〕
VTRのモード切換機構の一つに、人為的に選
択されたモードに応じてデジタルのコード信号が
発信され、そのコード信号によりICメモリが動
作してテープ走行系等の機構がそのモードに対応
する動作を行うようにしたものがある。このよう
なモード切換機構において、上記コード信号を発
信させる手段として回転型位置検出スイツチが使
用されることがある。
回転型位置検出スイツチはボデイにコモン接片
と複数のコード接片が同心状に配置され、回転ブ
ラシにより上記コモン接片と一部のコード接片と
を選択的に接続することにより異種のコード信号
を発信するようになつている。コード接片の数は
コード信号の必要数に応じて定められ、例えば
REV(早送り)、REC/PAUSE(一時停止)、
PLAY(再生)、STILL(こま送り)、FF/REW
(巻戻し)、STOP(停止)等の六種類のモードを
選択できるようにしたVTRでは六種類のコード
信号を発信できることが必要で、そのために必要
なコモン接片の数は一つでコード接片の数は三つ
である。このような回転型位置検出スイツチの従
来例を第13図及び第14図を参照して説明す
る。
第13図は従来の回転型位置検出スイツチのス
イツチ本体100を示している。このスイツチ本
体100は、合成樹脂成形品よりなるボデイ10
1の内周部分に円環状のコモン接片Cを配置し、
その外側に同心状に設定された共通の仮想円上に
三つのコード接片X,Y,Zを所定のパターンで
配置したものであつて、コモン接片Cの外周側及
び内周側の所定幅に亘る個所102,103とコ
モン接片Cから外側へ延出された脚片104…が
ボデイ101の樹脂層に埋入され、また、コード
接片X,Y,Zのそれぞれの外周側及び内周側の
所定幅に亘る個所105,106,107,10
8,109,110がボデイ101の樹脂層に埋
入されている。これはコモン接片C及びコード接
片X,Y,Zがボデイ101の回転ブラシ摺動面
から浮き上がらないようにボデイ101に保持さ
せ、しかもそれらの接片C,X,Y,Zと上記回
転ブラシ摺動面との段差ができるだけ少ない状態
でそれらの接片C,X,Y,Zの外面を露出させ
るためである。従つて第14図に詳細に示したよ
うにボデイ101には数条の段付部111,11
2,113を環状に形成し、これらの段付部11
1,112,113により上記した各個所10
2,103,105〜110を樹脂層に埋入させ
る必要がある。このようなスイツチ本体100は
コモン接片Cやコード接片X,Y,Zを金型に位
置決めしてインサート成形することにより製作さ
れる。
また、回転型位置検出スイツチにおいては回転
ブラシが基準位置から所定の角度だけ回転したと
きにそれぞれコード接片X,Y,Zに延出された
コード端子111,112,113のどれに電圧
が印加されているか否かによつて異種のコード信
号が発信される。そこで、従来は第13図のよう
にチツプ型等の抵抗部品114,115をコード
端子111,112,113の相互間に介在させ
ることによつて異種のコード信号を得ていた。1
16はコモン端子である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の回転型位置検出スイツチは、ボデイ10
1にコモン接片Cの外周側及び内周側の所定幅に
亘る個所102,103やコード接片X,Y,Z
のそれぞれの外周側及び内周側の所定幅に亘る個
所105〜110を埋入するためのスペースを平
面的に確保する必要があり、それだけボデイ10
1の平面形状が大形化する傾向がある。そこで上
記スペースを確保することによるボデイ101の
大形化をできるだけ抑えるために上記抵抗部品1
14,115が不可欠なものになつていた。即
ち、抵抗部品114,115を省略するにはコー
ド接片X,Y,Zのそれぞれの長さを長くしてそ
れらの接片自体が持つている電気抵抗を利用する
ことが有効であると考えられるけれども、そのよ
うな手段を採用する場合、それぞれのコード接片
X,Y,Zを共通の仮想円上に配置することは必
要長を確保することや必要なコード信号を得る上
で不可能であり、そうかといつてそれぞれのコー
ド接片X,Y,Zを異なる仮想同心円上に配置す
ると、上記スペースをそれぞれのコード接片X,
Y,Zについて確保しなければならなくなり、ボ
デイの形状が大幅に大形化してしまい実使用に向
かなくなる。このようなことから、従来はコード
接片X,Y,Zを共通の仮想円上に配置してボデ
イ101が大形化することを避ける一方で、異種
のコード信号を得るために抵抗部品114,11
5を用いていた。
このため、従来の回転型位置検出スイツチは抵
抗部品114,115を用いる分だけ価格が高く
つき、また、価格を安く抑えるために抵抗部品1
14,115を省略するとボデイ101が極端に
大形化して実使用に向かないという問題があつ
た。
また、従来の回転型一検出スイツチにおいて
は、コモン接片が最も内側に配置され、その外側
に複数のコード接片が配置された構成になつてい
たので、コモン接片といずれかのコード接片とを
選択的に電気的接続するこめの回転ブラシの停止
精度を高めて所望のコード接片がコモン接片に接
続されるようにしておく必要があつた。
この考案は以上の問題に鑑みてなされたもの
で、抵抗部品を用いなくても必要な異種のコード
信号が得られ、しかもボデイの大形化が抑制され
る回転型位置検出スイツチを提供することを目的
とする。本考案の他の目的は、小型の回転型位置
検出スイツチであるにもかかわらず、回転ブラシ
の停止精度を比較的緩く設定しておいたりコード
接片の位置精度を緩く設定しておいても、所望の
コード接片をコモン接片に確実に接続することの
できる回転型位置検出スイツチを提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
ボデイにコモン接片と複数のコード接片が同心
状に配置され、回転ブラシにより上記コモン接片
と一部のコード接片とを選択的に接続することに
より異種のコード信号を発信するようにした回転
型位置検出スイツチであつて、コモン接片と複数
のコード接片のそれぞれが異なる仮想同心円上に
配置され、かつコモン接片が最も外側に配置され
ていると共に、複数のコード接片のそれぞれはそ
の長手方向の一部が凹入状に形成されてその凹入
状に形成された個所が上記ボデイに埋入されるこ
とによりボデイに保持されており、コモン接片は
そのコモン接片と一体の円弧部の内周部の所定間
隔を隔てた複数箇所に内方へ突出する状態で形成
されており、かつ上記円弧部が上記ボデイに埋入
されることによりボデイに保持されていることを
特徴とする。
〔作用〕
このような構成によると、複数のコード接片の
それぞれが異なる同心仮想円上に配置されている
ために個々のコード接片の長さを十分に長くして
それら自体の電気抵抗を所望の大きさに設定で
き、しかもそれらの位置を任意に選択できるよう
になり、抵抗部品を用いなくても異種のコード信
号が得られる。また、複数のコード接片のそれぞ
れにおける凹入状に形成された個所を上記ボデイ
に埋入することによりその接片がボデイに保持さ
れるため、その接片については従来例で説明した
スペースを確保する必要がなくなり、それだけボ
デイの大形化が抑制される。
また、コモン接片が複数のコード接片よりも外
側に配置されていることにより、コモン接片をコ
ード接片の内側に設けた場合に比べて、回転ブラ
シの停止精度を比較的緩く設定しておいても所望
のコード接片を確実に回転ブラシによつてコモン
接片に接続することができるようになる。さら
に、複数のコード接片については、上述したよう
に凹入状に形成された個所が上記ボデイに埋入さ
せることによりボデイに保持されているためにそ
の輪郭の位置精度を高くするということが困難に
なるけれども、コモン接片はそれと一体の円弧部
がボデイに埋入されていることによりその輪郭の
位置精度が高くなるので、コード接片の輪郭の位
置精度を高くしにくくても所望のコード接片を確
実に回転ブラシによつてコモン接片に接続するこ
とができるようになる。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例による回転型位置検
出スイツチの分解斜視図であり、1はスイツチ本
体で、ボデイ2と、このボデイ2に保持されたコ
モン接片Cやコード接片X,Y,Zと、これらの
接片C,X,Y,Zから延出されたコモン端子3
やコード端子4,5,6を有する。ボデイ2は合
成樹脂の一体成形品よりなり、周囲に円環状のリ
ブ7を備えた平板部8に偏平部9が延出されてい
る。偏平部9には位置決め用の爪10,11や図
外のメカニズムが取り付けられるボス12が形成
されている。
コモン接片Cとコモン端子3並びにコード接片
X,Y,Zとコード端子4〜6は第3図に要部を
示したフープ材13の形でインサート成形工程へ
送られ、この工程でボデイ2と共にインサート成
形される。同図に示すようにフープ材13には上
記コモン接片Cとコモン端子3並びにコード接片
X,Y,Zとコード端子4〜6が打ち抜かれてい
る。コモン接片Cは円弧部14の内周部の所定間
隔を隔てた七個所に内方へ突出する状態で形成さ
れており、上記コモン端子3は上記円弧部14か
ら延出されている。コード接片Xは円環部14の
外周部の所定間隔を隔てた三個所に外方へ突出す
る状態で形成されており、上記コード端子4は最
も長いコード端子Xから延出されている。他の一
つのコード接片Yは円環状に近い円弧形状をなし
ており、その長手方向における中間部の二個所に
形成された凹入部16,17によつて三分割され
ている。第4図は凹入部16の断面図で、これか
ら明らかなように凹入部16はその両側のコード
接片Y,Yよりも一段下がつた位置に平坦に形成
されており、コード接片Yを打ち抜くときに同時
にプレス成形されている。他の凹入部17につい
ても同様である。また、上記コード接片Yの先端
部には折曲片部18が形成されている。この折曲
片部18は凹入部の変形例であつて、第5図のよ
うにコード接片Yの先端部分を所定角度だけ折り
曲げることにより形成されており、コード接片Y
から上記凹入部16,17が下がつている方向と
同一の方向に下がつている。折曲片部18は第6
図のように先端縁18aをコード接片Yと平行に
折り曲げたものでもよい。さらに他の一つのコー
ド接片Zは半円形状をなし、その長手方向におけ
る中間部の一個所に形成された凹入部19によつ
て二分割されていると共に、その先端外側部には
外向きに折曲片部20が形成されている。コード
接片Zの凹入部19の形状は第4図で説明した凹
入部16と同一の形状である。上記コード接片
X,Y,Zは等間隔おきに設定された仮想同心円
上に位置し、コード接片Xが最も内側で、その外
側にコード接片Yが、さらにその外側にコード接
片Zが位置じている。また、コモン接片Cは上記
コード接片Zのさらに外側に同心上に位置してい
る。21はコモン端子3とコード端子5を連結す
るタイバー、22はコード端子4とコード端子5
を連結するタイバー、23は化端子5とコード端
子6を連結するタイバー、24はコモン接片Xの
円弧部14と側部フレーム25を連結するタイバ
ー、26はコモン接片Xの円弧部14と端部フレ
ーム27を連結するタイバーである。
インサート成形工程へ送られたフープ材13
は、多数の位置決めピン等を用いてそのコード接
片X,Y,Z等が金型に対して正確に位置決めさ
れ、その状態から樹脂の注入によるインサート成
形が行われ、成形後にフープ材13の余分な部
分、例えばタイバー21〜24,26や側部フレ
ーム25や端部フレーム27が切除されて第1図
及び第7図に示した上記スイツチ本体1が製作さ
れる。このようにして製作されたスイツチ本体1
において、コード接片Yはそ凹入部16,17と
折曲片部18がボデイ2の樹脂層中に埋入されさ
れることによりボデイ2に保持される一方、上記
コード接片Yはその表面が上記平板部8の表面か
ら浮き上がることなく滑らかに連続した状態に保
持される。コモン接片Cやコード接片X,Y,Z
のそれぞれが異なる仮想同心円状に配置されるこ
とは勿論である。凹入部16の埋入状態を第8図
に示してある。同図の状態で凹入部16が埋入さ
れる場合、第4図に示した凹入部16の両側に形
成される傾斜部30,31の外面のコーナ部は不
可避的にアール状になり、それら相互の開き角度
θが適切でないときには成形用の樹脂がコード接
片Y,Yの表面上へはみ出したりその逆に傾斜部
30,31に樹脂が埋入されない部分が残りその
部分が凹んだままになるといつた事態を生じるこ
とがあり、そのような事態を生じると後述する回
転ブラシによる平板部8とコード接片Yとの相互
間の乗り移りがスムーズに行われなくなる。種々
調査の結果、上記開き角度θが60度程度に設定さ
れていればそのような事態を生じることがなく、
凹入部16の上の樹脂層の表面とコード接片Y,
Yの表面が凹みを介さずに滑らかに連続する面を
形成し、回転ブラシの乗り移りがスムーズに行わ
れることを確認している。他の凹入部17につい
ても第8図と同様の埋入状態となり、その凹入部
の両側の傾斜部の開き角度を60度程度に設定して
おけば上記と同様の効果がある。折曲片部18の
埋入状態を第9図に示してある。コード接片Zに
ついては、その凹入部19と折曲片部20がボデ
イ2の樹脂層中に埋入されることによりボデイ2
に保持される。コード接片Zの凹入部19につい
ても第8図と同様の埋入状態となり、その凹入部
の両側の傾斜部の開き角度を60度程度に設定して
おけば上記と同様の効果がある。最も内側のコー
ド接片Xはその円環部15と折曲片部33が上記
平板部8の中心に設けられるボス32の下層の樹
脂層に埋入されてボデイ2に保持され、コード接
片Xの表面は上記平板部8から浮き上がることな
くこの平板部8の表面に連続する。コモン接片C
はその円弧部14がボデイ2のリブ7の内側に形
成された環状の段付部34の樹脂層中に埋入され
てボデイ2に保持され、コモン接片Cの表面は上
記平板部8から浮き上がることなくこの平板部8
の表面に連続する。なお、ボデイ2の偏平部9の
三個所には開口35,36,37が成形されてお
り、これらの開口35,36,37を利用して上
記タイバー21〜23が切除される。そして、こ
のタイバー21〜23を切除するときに同時にコ
モン端子3、コード端子4,5,6が第1図に示
す形状に折曲される。
第1図において40はロータで、外周にギヤ4
1を備えると共に、その裏面の中心部に周方向で
数分割(例えば四分割)された軸部42が突出さ
れ、この軸部42の先端部に外側へ突出する係合
部43が設けられている。また、第12図に示す
ようにロータ40の裏面外周の一部にはスリツト
状の係合孔43が形成されている。45は回転ブ
ラシである。第10図及び第11図に示すように
回転ブラシ45は平坦な取付板部46の軸方向の
外端の一部にやゝ折曲した状態の舌片47を形成
すると共に、上記幅方向の内端の等間隔を隔てた
四個所に弓型に湾曲した形状のブラシ48,4
9,50,51がお互いにほぼ平行に形成されて
いる。それぞれのブラシ48〜51は割溝を有
し、かつ先端部に湾曲した接片52,53,5
4,55を有している。この回転ブラシ45は第
12図のように舌片47をロータ40の係合孔4
3に嵌め込むと共に、取付板部46に開設した孔
56,67を上記ロータ40の裏面に形成した突
起58,59に嵌め込むことによつてロータ40
に取り付けられる。図示例では上記孔57を長孔
として回転ブラシ45を一定の範囲内で矢印A方
向にスライドできるようにしてブラシ52〜55
と上述したコモン接片C及びコード接片X,Y,
Zとの対応関係を調節できるようにしてある。6
0は滑性に優れた円板状の樹脂フイルムで、中心
に孔61を有する。
第2図は本考案の実施例による回転型位置検出
スイツチの断面図である。同図から明らかなよう
に、スイツチ本体1に対してロータ40が取り付
けられている。即ち、ロータ40の軸部42をボ
デイ2のボス32に挿入し、上記軸部42の係合
部43を上記ボデイ2の裏面に重ね合わされた樹
脂フイルム60の孔61に挿入してその孔61の
周縁部に係合させてある。このような回転型位置
検出スイツチにおいて、上記係合部43は樹脂フ
イルム60の孔61の周縁部にがたつきなく係合
されている。そのためロータ40の凹入状の段付
部63は上記ボス32の上端面に圧接し、また、
ロータ40の裏面外周に設けられているリブ64
はボデイ2の段付部34の上面に圧接される。従
つて、コモン接片Cやコード接片X,Y,Zや回
転ブラシ45が露出しているボデイ2とロータ4
0との間の空間に外部からごみ等が侵入すること
が未然に防止され、接触不良等の不都合を生じに
くい。
第2図の回転型位置検出スイツチにおいて、ロ
ータ40には図外のギヤ機構等のメカニズムを介
して回転動力が伝達される。即ち、VTRに使用
された回転型位置検出スイツチにおいては、モー
ドが人為的に選択されると、ロータ40と共に回
転ブラシ45が選択されたモードに対応する位置
まで回転移動して停止し、コモン接片Cに対して
コード接片X,Y,Zの一部又は全部を接続させ
る。コード接片X,Y,Zの一部又は全部の長さ
に応じた抵抗を有しているから、上記のような接
続がなされると、コード端子4〜6の一部又は全
部にそれぞれに固有の電圧が印加され、上記モー
ドに応じたコード信号が発信される。
この実施例において、コード接片Yはその凹入
部16,17と折曲片部18をボデイ2の樹脂層
に埋入することによりボデイ2に保持されてお
り、このコード接片Yの外周部又は内周部は樹脂
層に埋入されていない。コード接片Zの内周部に
ついても同様である。従つて従来例で説明したよ
うな埋入個所をコード接片Y,Zに具備させてお
く必要はなく、それだけコード接片Y,Zの幅寸
法を小さくできると同時にボデイ2の平面視形状
を小型化できる。本願考案者の調査によると、上
記実施例のようにコモン接片Cやコード接片X,
Y,Zを同心状に配列した場合でもボデイ2の大
きさを同一性能(即ち同一ビツト)を有する従来
例のものと同等の大きさにすることができた。そ
のため、従来例と同じ大きさであるにもかかわら
ず、抵抗部品を用いる必要のない回転型位置検出
スイツチを製作できるようになつた。
ところで、上記実施例においてはコモン接片C
についてはその円弧部14を樹脂層中に埋入させ
ることによつて必要個所にのみ設けてあるため、
コモン接片Cの輪郭の位置精度が樹脂の盛り上が
り等によつて低下することはないけれども、コー
ド接片Yについては凹入部16,17や折曲片部
18を樹脂層中に埋入されているので上記コモン
接片Cにおけるほどその輪郭の位置精度を高くす
ることが困難である。しかし、回転型位置検出ス
イツチのコード信号は、コモン接片Cに対してコ
ード接片X,Y,Zの一部又は全部を接続させる
ことにより発信されるものであるから、コモン接
片Cの輪郭の位置精度が高く維持されていれば、
コード接片X,Y,Zの輪郭の位置精度はそれほ
ど高いものであることが要求されない。即ち、コ
モン接片Cが回転ブラシ45と非接触のときには
コード接片X,Y,Zに延出されたどのコード端
子4〜6にも電圧が印加されないからである。従
つて実施例のようにコモン接片Cについては円弧
部14を樹脂層中に埋入して必要個所にのみ設け
たことによつてコード接片X,Y,Zにそれほど
高い位置精度が要求されなくなり、その結果、製
作が容易になつて価格低減化につながる利点があ
る。また、実施例のようにコモン接片Cをコード
接片X,Y,Zの外側に設けておくと、それらの
内側に設けた場合に比べて同一角度に対応する長
さが長くなり、それだけ回転ブラシ45との接触
範囲が長くなる。そのため、回転ブラシ45の停
止精度を比較的緩く設定しても誤つたコード信号
を発信しにくくなる。
上記実施例ではコード接片Yとコード接片Zに
設けた凹入部16,17,19や折曲片部18を
樹脂層に埋入した例を示したが、コモン接片Cに
凹入部を設け、その凹入部を樹脂に埋入すること
によつてそのコモン接片Cをボデイ2に保持させ
てもよい。コード接片Xについても同様である。
また、上記実施例は四ビツトを一組みとして対応
させた回転型位置検出スイツチを説明したが、ビ
ツト数はこれに限定されるものではなく、二ビツ
トや三ビツトであつても、或いは五ビツト以上の
多ビツトであつてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案の回転型位置検出
スイツチは複数のコード接片の個々について上記
スペースを確保する必要がないので、それだけボ
デイの大型化が抑制されることに加え、コモン接
片や複数のコード接片のそれぞれが異なる仮想同
心円上に配置されているので、他の接片に邪魔さ
れずに各接片の長さを長くしてそれ自体の電気抵
抗を増大させることができるようになる。したが
つて、従来のように抵抗部品を用いる必要がない
のでそれだけコストダウンが達成される。
また、プリント基板を用いた回転型位置検出ス
イツチも現存するが、プリント基板は高価である
のに対し、この考案の回転型位置検出スイツチの
スイツチ本体は生産性に優れかつ安価なインサー
ト成形により製作することが可能である利点もあ
る。さらに本考案によると、コモン接片Cが複数
のコード接片よりも外側に配置されており、しか
もコモン接片Cはそのコモン接片Cと一体の円弧
部14の内周部の所定間隔を隔てた複数箇所に内
方へ突出する状態で形成されており、かつ上記円
弧部14が上記ボデイ2に埋入されることにより
ボデイ2に保持されているという構成により、回
転ブラシの停止精度を比較的緩く設定しておいて
も、複数のコード接片の輪郭の位置精度が低くて
も所望のコード接片を確実に回転ブラシによつて
コモン接片に接続することができるようになり、
そのことが製作を容易にすることや価格を低減化
することに役立つという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例による回転型位置検
出スイツチの分解斜視図、第2図は同スイツチの
断面図、第3図はフープ材の要部平面図、第4図
は第3図のa−a線断面図、第5図は第3図のb
−b線断面図、第6図は折曲片部の変形例を示す
断面図、第7図はスイツチ本体の平面図、第8図
は第7図のc−c線断面図、第9図は第7図のd
−d線断面図、第10図は回転ブラシの平面図、
第11図は第10図のe−e線断面図、第12図
はロータに回転ブラシを取り付けた状態を部分的
に示す裏面図、第13図は従来例の概略平面図、
第14図は第13図のf−f線断面図である。 2……ボデイ、16,17,19……凹入部、
18……折曲片部(凹入部の変形例)、45……
回転ブラシ、C……コモン接片、X,Y,Z……
コード接片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボデイ2にコモン接片Cと複数のコード接片
    X,Y,Zが同心状に配置され、回転ブラシ45
    により上記コモン接片Cと一部のコード接片とを
    選択的に接続することにより異種のコード信号を
    発信するようにした回転型位置検出スイツチであ
    つて、 コモン接片Cと複数のコード接片X,Y,Zの
    それぞれが異なる仮想同心円上に配置され、かつ
    コモン接片Cが最も外側に配置されていると共
    に、複数のコード接片X,Y,Zのそれぞれはそ
    の長手方向の一部が凹入状に形成されてその凹入
    状に形成された個所16,17,18,19が上
    記ボデイ2に埋入されることによりボデイ2に保
    持されており、コモン接片Cはそのコモン接片C
    と一体の円弧部14の内周部の所定間隔を隔てた
    複数箇所に内方へ突出する状態で形成されてお
    り、かつ上記円弧部14が上記ボデイ2に埋入さ
    れることによりボデイ2に保持されていることを
    特徴とする回転型位置検出スイツチ。
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