JPH05266595A - 記録再生方法およびそれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

記録再生方法およびそれを用いた光ディスク装置

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JPH05266595A
JPH05266595A JP6307392A JP6307392A JPH05266595A JP H05266595 A JPH05266595 A JP H05266595A JP 6307392 A JP6307392 A JP 6307392A JP 6307392 A JP6307392 A JP 6307392A JP H05266595 A JPH05266595 A JP H05266595A
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clock
servo
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reproducing
zone
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JP6307392A
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Kiyoshi Matsumoto
松本  潔
Takeshi Maeda
武志 前田
Atsushi Saito
温 斎藤
敦 斉藤
Hiroyuki Minemura
浩行 峯邑
Tetsuya Fushimi
哲也 伏見
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】サンプルサーボにおいて、記憶容量を増加させ
ることができ、かつ記録再生系あるいは媒体への負担を
軽くすることができるフォーマット及び光ディスク装置
を提供する。 【構成】トラックをゾーンに分割し、ゾーン毎に回転を
切換えほぼ同じ線速度になるようにする。サーボ信号再
生用クロック発生手段とデータ信号記録再生用クロック
発生手段を別個に設ける。後者はゾーンにより分周比を
切換え、回転数が変化しても一定の周波数のクロックを
発生する。 【効果】光ディスクの線速度及び記録周波数をほぼ一定
とすることができ、記憶容量を向上させ、かつパワーマ
ージンの小さい媒体も使用することができるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクのトラック
上にクロック信号発生手段、例えばクロックマ−クが間
欠的に設けられ、このクロックマークを検出して信号の
記録再生およびトラッキング制御を行なういわゆるサン
プルサーボ方式の光ディスク装置及びその装置の記録再
生方法に係り、特に記憶容量を増加させるのに好適なフ
ォーマット構成及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高記録密度の回転記録媒体にデータを記
録、再生する、または消去可能に構成した情報記憶装置
として光ディスク装置が開発されている。
【0003】回転記録媒体である光ディスクには、同心
円状またはスパイラル状に一定のピッチで多数のトラッ
クが設けられ、これらのトラック上にデータが記録され
ている。データを再生、消去あるいは記録する場合、光
スポットの焦点を光ディスクの記録面に保持するための
焦点制御、光スポットをトラックに追従させるトラッキ
ング制御あるいはこれからデータを記録しようとするト
ラックを選択するアクセス制御が必要である。
【0004】これらの制御のための焦点ずれ信号、トラ
ックずれ信号、あるいはアクセスのための光スポット移
動信号などのサーボ信号を得るための方式として、いわ
ゆる「サンプルサーボ」が提案されている。サンプルサ
ーボ方式では、例えば5インチの日本工業規格(JIS
ーX6271)に記載のB形フォーマットによれば、光
ディスクの一定角度毎にサーボ信号を検出するためのサ
ーボエリアが設けられ、サーボエリアの間にデータを記
録するためのデータエリアが設けられている。サーボエ
リアにはクロック信号を発生するためのクロックマーク
が設けられており、それによって得られたクロック信号
をもとに焦点ずれ信号、トラックずれ信号、あるいはア
クセスのための光スポット移動信号を検出し、焦点制
御、トラッキング制御、アクセス制御を行なう。また、
データの記録再生にも、この同一のクロックを用いる。
【0005】トラックずれ信号は、トラック中心をはさ
んで相対する2つのウォブルマ−クを光スポットが通過
する時の、反射光量の差から生成する。そのため、検出
光学系を簡易化できるという利点がる。またサーボエリ
アとデータエリアが分離しており、時分割で信号検出を
行っているため互いに干渉を受けない、サーボ信号の検
出とデータの記録再生をクロックマークに同期した単一
のクロックを用いて行うことができるなどの特徴があ
る。
【0006】サーボエリアとデータエリアとの組はセグ
メントと呼ばれる。このセグメントがいくつか集まり、
セクタを構成する。セクタの先頭には、そのトラックの
アドレスが記録されており、この部分をヘッダと呼ぶ。
サーボエリア、データエリア、あるいはこれらが集まっ
たセグメント、セクタの先頭は半径方向に直線的に並ん
でいる。サ−ボエリア内のクロックマークも同様に半径
方向に直線的に並んでいる。光ディスクは等角速度で回
転しているので、クロックマークは等しい時間間隔であ
らわれる。等角速度で回転しているという点から、CA
V(一定角速度)方式と呼ばれる。
【0007】CAV方式に対して、常に線速度が一定と
なるよう、トラック位置によってディスクの回転数を変
化させるCLV(一定線速度)方式と呼ばれるものがあ
る。たとえばこれはDAD(ディジタルオーディオディ
スク)などで用いられている。CLV方式では、たとえ
ば内周から連続して同じピッチでデータを書くことがで
き、記憶容量を上げることができる。また線速度が一定
であることから、記録再生系への負担を軽くすることが
でき、さらに記録パワーマージンの小さい媒体も使用す
ることができるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】CAV方式のサンプル
サーボでは、ディスクの外側に行くにしたがって円周の
長さが長くなるため、サーボエリア、データエリアとも
半径に比例して外周に行く程長くなる。そのためサーボ
エリアおよびデータエリアの中のデータピットの物理的
な間隔は、内周で最も短くなり、外周に行くに従い広が
ってしまう。
【0009】さらに、CAV方式では等角速度で回転し
ているため、内周と外周では線速度が異なる。そのた
め、データの記録を行うときの記録条件の設定が内外周
で異なるため、トラック位置によって細かく設定を変え
なければならない。また、最適な記録状態を得るための
マージンが広く必要になり、媒体への要求がきびしくな
るなどの問題がある。
【0010】これらの問題を避けるため、CAV方式に
変わりCLV方式を用いることがある。しかしながら、
CLV方式をサンプルサーボに用いると問題が生じる。
たとえば最内周から連続して詰めて行くと、外周に行く
にしたがい円周の長さが長くなる。そのため、サーボエ
リア及びデータエリアの位置が、ディスクに対して半径
方向に直線的に並ばなくなり、また、サーボエリア内の
クロックマークの位置も隣合ったトラックどうしでずれ
ていってしまう。そうなると、光スポットがトラックを
横切るアクセス動作を行なった場合、クロックマークの
現れる時間的間隔がばらばらとなり、クロックの同期が
外れてしまう。サンプルサーボでは、クロックマークに
同期したクロックを用いて焦点ずれ信号、トラックずれ
信号、あるいはアクセスのための光スポット移動信号な
どのサーボ信号を検出しているため、アクセス動作その
ものが不可能となってしまう。
【0011】本発明の目的は、サンプルサーボを用いた
光ディスクにおいて、より多くの情報を記録することが
可能で、かつ記録再生系あるいは記録媒体への負担を軽
くすることができるフォーマット構成及び光ディスク装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、トラック上のサーボエリア及びデータエリアが半径
方向に直線的に並んでいるディスクにおいて、複数本の
トラック毎にゾーンに分割する。トラックのアドレス信
号あるいはアクセスする先のアドレス番号からそのトラ
ックの属するゾーンを識別する回路を設け、またスピン
ドルモータの回転数を制御する回路を設け、ゾーン毎に
ディスクの回転数を変化させる。さらに、サーボ用クロ
ック発生手段と、データ用クロック発生手段を別々に設
け、サーボ信号の検出とデータの記録再生を別々のクロ
ック及びタイミング信号によって行なう。データ用クロ
ック発生手段は、識別されたゾーン毎にその内部の分周
比を変化させ、ゾーン毎にデータエリアに記録されるデ
ータ量を変化させることができる。
【0013】
【作用】現在あるいはアクセスする先のトラックアドレ
スからゾーン番号を識別し、そのゾーン番号からスピン
ドルモータの回転数及びデータクロック発生回路の分割
数を変化させる信号を作り出す。まず前者の信号に基づ
いて、ゾーン毎にスピンドルモータの回転数を変化さ
せ、ディスク全面においてほぼ一定の線速度となるよう
回転数を変化させる。すなわち、内周側のゾーンにおい
ては速い回転数に、外周側のゾーンにおいては遅い回転
数になる。さらに後者の信号に基づいてデータクロック
発生回路の分割数を変化させることにより、記録再生用
クロックを一定の周波数とする。すなわち、ゾーンによ
ってディスク回転数が変化するためクロックマークの出
現する間隔も変化するが、データクロック発生回路内の
PLLの分割数を変えることにより、クロックマークの
出現間隔が変化してもPLLの原発振周波数が変化しな
いようにする。
【0014】ディスク上でほぼ一定の線速度、また記録
再生用クロックの周波数も一定のため、データのビット
ピッチはほぼ一定となる。それに対して、サーボエリア
及びデータエリアは半径方向に直線的に並んでいるた
め、データエリアの物理的な間隔は外周のゾーンに行く
に従い長くなる。そのため一つのデータエリア内のデー
タ量は、外周のゾーンほど多くなる。
【0015】サーボエリアも外周のゾーンに行くに従い
長くなり、サーボエリア内のサーボデータのピッチも長
くなる。またディスクの回転数は外周側のゾーンでは遅
くなるのでサーボデータ再生用のクロックの周波数も下
がる必要がある。サーボクロック発生回路内のPLLは
その分割数が固定であるため、クロックマークの出現間
隔の変化に従いPLLの原発振周波数が変化し、サーボ
データ再生用のクロックも変化する。すなわち外周側の
ゾーンではディスクの回転数が下がりクロックマークの
出現間隔も広がるので、サーボデータ再生用のクロック
の周波数もそれにつれて下がる。このクロックを用いれ
ば、サーボデータの再生が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいて本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、本実施例において記録再生
を行なう媒体に相変化媒体を用いるが、これによりこの
発明が限定されるものではない。
【0017】図1は、本発明の光ディスク装置の一実施
例の構成図である。
【0018】光ディスク100は、スピンドルモータ1
02によって駆動される。また光ディスク100上に
は、一定角度毎にクロックを発生する手段、たとえばク
ロックマーク、クロックからのタイミングを用いてトラ
ックずれ信号を得るための手段、たとえばウォブルマー
ク、及びクロックからのタイミングを用いて光スポット
の位置あるいは移動量情報を得るための手段、たとえば
アクセスコード等が設けられている。光ヘッド104か
らのレーザビームは光ディスク100上に絞り込まれ、
光スポットを結ぶ。光ディスク100からの反射光は再
び光ヘッド104内に導かれ、ディテクタにより電気信
号へと変換される。この電気信号は信号検出回路106
へと導かれ、反射光の総光量を表す信号Saと、焦点ず
れ量を表す信号Sdが作られる。
【0019】光スポットがクロックマーク上を通過する
と、反射光総光量信号Saが変化する。この総光量信号
Saはサーボクロック発生回路108に導かれる。サー
ボクロック発生回路108内のPLLはクロックマーク
に同期し、サーボ信号検出用のクロック及びタイミング
信号Ts、スピンドルモータの回転を制御するためのク
ロックfcmsを生成する。また総光量信号Saはデー
タクロック発生回路110にも導かれる。データクロッ
ク発生回路110内のPLLもクロックマークに同期
し、データ記録再生用のクロック及びタイミング信号T
d、スピンドルモータの回転を制御するためのクロック
fcmdを生成する。
【0020】サーボ信号検出回路112へは、信号検出
回路106で作られたの総光量信号Saと焦点ずれ量を
表す信号Sd、さらにサーボクロック発生回路108で
作られたサーボ信号検出用のクロック及びタイミング信
号Tsが入力される。サーボ検出回路112では、Ts
に基づいてSaおよびSdから、トラックずれ信号、焦
点ずれ信号、光スポットの位置を表すアドレス信号A
d、光スポットの移動量を表す信号および光スポットの
移動速度を表す信号などが作られる。これらの信号はサ
ーボ制御回路114へと送られる。サーボ制御回路11
4では上位制御回路からの指令に基づき、サーボ信号検
出回路112からの信号を用いてフォーカシング、トラ
ッキング及びアクセッシングを行うための駆動信号を生
成し、フォーカスアクチュエータ、トラッキングアクチ
ュエータ、アクセッサなどの機構を駆動する。また上位
制御回路からの指令に基づき、モータ制御回路116に
指令Smを送り、スピンドルモータ102の起動、停止
を行う。
【0021】ゾーン識別回路118では、サーボ信号検
出回路112からのアドレス信号Adから現在光スポッ
トが位置しているゾーンを識別し、そのゾーンに対応す
るゾーン番号Nzを発生し、データクロック発生回路1
10及びモータ制御回路116へ送る。モータ制御回路
116は分割数Nzにより基準となるクロックの分割数
を変え、これとサーボクロック発生回路108からの同
期クロックfcmsあるいはデータクロック発生回路1
10からの同期クロックfcmdを用いて、モータの回
転数を変化させる。データクロック発生回路110では
この分割数Nzに基づきPLLの分周比を変化させ、回
転数が変化してもほぼ一定の周波数のデータ記録再生用
クロック及びタイミング信号Tdが得られるようにす
る。
【0022】データ再生回路120には、信号検出回路
106からの総光量信号Saが入る。本実施例は相変化
媒体を用いることとしているため反射光量総光量Saか
らデータ信号が再生できるが、たとえば光磁気媒体を用
いる場合には、データ再生回路120には総光量信号S
aの代わりに光磁気信号が入る。データ再生回路120
では、データクロック発生回路110からのデータ記録
再生用クロック及びタイミング信号Tdを用いて、総光
量信号からデータを抽出し、変復調則に基づいて復調を
行う。復調されたデータは誤り訂正回路122へと送ら
れ、たとえばECC(エラーコレクションコード)を用
いてデータの誤り訂正が行われる。誤り訂正されたデー
タは入出力インターフェイスを通して、上位装置へと送
られる。逆に、上位装置から入出力インターフェイスを
通して記録すべきデータが送られてくると、誤り訂正回
路122は誤り訂正のためのECCをデータに付加し、
データ記録回路124へと送る。データ記録回路124
では、データは変復調則に基づいて変調され、データク
ロック発生回路110からのデータ記録再生用クロック
及びタイミング信号Tdに基づいて、光ヘッド104を
通して光ディスク100に記録される。
【0023】図2(a)は従来のCAV(一定角速度)
方式のサンプルサーボの光ディスク、図2(b)はサン
プルサーボの光ディスクにそのままCLV(一定線速
度)方式を採用した場合の光ディスクの様子を、セグメ
ント構成を拡大して模式的に示したものである。データ
の記録再生の最小単位となるセグメントは、クロックマ
ーク、ウォブルマークおよびアクセスコードなどのサー
ボ情報がプリフォーマットされているサーボエリアと、
データを記録、再生あるいは消去することができるデー
タエリアから構成される。実際のセグメント長は数10
μmの長さであるが、分かりやすくするために拡大して
書いてある。
【0024】図2(a)のCAV方式のサンプルサーボ
では、ディスクの外側に行くにしたがって円周の長さが
長くなるため、サーボエリア、データエリアとも半径に
比例して外周に行く程長くなる。またサーボエリア及び
データエリアは、ディスクに対して半径方向に直線的に
並んでいる。このディスクを一定角速度で回転させて用
いるため、サーボエリアが現れる時間的な間隔、より厳
密に言えばクロックマークが現れる周期は一定となり、
またその周期はヘッドがディスクのどこのトラックにい
ても同じとなる。サンプルサーボはこの一定周期で現れ
るクロックマークにPLLを同期させ、そのPLLから
各種のクロックあるいはタイミング信号を作り出してデ
ータの記録再生を行なう。以下、このように半径に比例
して物理的な長さが長くなり、等角速度でディスクを回
したとき一定周波数のクロックが得られ、そのクロック
で記録再生のタイミングを取るものをCAVモードと呼
ぶこととする。
【0025】しかしながらこの方式では、データピット
の物理的な間隔は、内周で最も短くなり、外周に行くに
従い広がってしまう。もし外周のピット間隔をつめるこ
とができれば、同じディスクにより多くの情報を記録す
ることができるであろう。さらに、CAV方式では内周
と外周では線速度が異なるため、データの記録を行うと
きの記録条件の設定が内外周で異なるため、トラック位
置によって細かく設定を変えなければならない。また、
最適な記録状態を得るためのマージンが広く必要にな
り、媒体への要求がきびしくなるなどの問題がある。
【0026】これに対して、常に線速度が一定となるよ
う、トラック位置によってディスクの回転数を変化させ
るCLV(一定線速度)方式と呼ばれるものがある。た
とえばこれはDAD(ディジタルオーディオディスク)
などで用いられている。図2(b)はサンプルサーボに
CLV方式を用いた例である。サーボエリア、データエ
リアとも位置によらず物理的に同じ長さとなっている。
これらをディスクの最内周あるいは最外周から連続して
詰めていく方法である。このディスクを一定線速度で回
転させて用いるため、サーボエリアが現れる時間的な間
隔、より厳密に言えばクロックマークが現れる周期は一
定となる。その代わり線速度を一定に保つために、ヘッ
ドの半径位置によってディスクの回転数を変えてやらな
ければならない。サンプルサーボでは、はこの一定周期
で現れるクロックマークにPLLを同期させ、そのPL
Lから各種のクロックあるいはタイミング信号を作り出
してデータの記録再生を行なう。以下、このように半径
よらず物理的な長さが等しく、等線速度でディスクを回
したとき一定周波数のクロックが得られ、そのクロック
で記録再生のタイミングを取るものをCLVモードと呼
ぶこととする。この方式を用いれば、サーボエリア及び
データエリア、さらに言えばそれらの中のデータピット
の物理的な長さはどこのトラックでも一定、可能な限り
最短とすることができ、記憶容量を大きくすることがで
きる。
【0027】しかしながら、CLV方式をサンプルサー
ボに用いると問題が生じる。たとえば最内周から連続し
て詰めて行くと、外周に行くにしたがい円周の長さが長
くなる。そのため図2(b)に示すように、サーボエリ
ア及びデータエリアの位置が、ディスクに対して半径方
向に直線的に並ばなくなる。また、サーボエリア内のク
ロックマークの位置も隣合ったトラックどうしでずれて
いってしまう。内周から外周に向かってあるいはその逆
にトラックに沿って順次記録再生を行う場合には、クロ
ックマークは時間的に等間隔で現れるため問題はない。
しかしながら、光スポットがトラックを横切るアクセス
動作を行うとき、クロックマークの現れる時間的間隔が
ばらばらとなり、PLLの同期が外れてしまう。サンプ
ルサーボの場合、PLLの作るクロックあるいはタイミ
ング信号を用いて光スポットに移動量、移動速度、ある
いはトラックのアドレスを検出しているため、アクセス
動作そのものが不可能となってしまう。
【0028】図3に、本発明における光ディスクの一実
施例のセグメント構成を示す。図2と同様、実際のセグ
メント長は数10μmの長さであるが、分かりやすくす
るために拡大して書いてある。クロックマーク、ウォブ
ルマークおよびアクセスコードなどのサーボ情報がプリ
フォーマットされているサーボエリアについては、図2
(a)に示したCAV方式のサンプルサーボものと同じ
配置にし、CAVモードにしておく。すなわち、サーボ
エリアはディスクに対して半径方向に直線的に並ぶこと
になる。またサーボエリアの物理的な長さは半径に比例
し、ディスクの内周側では短くなり、逆に外周側では長
くなる。それに対して、データの記録再生を行うデータ
エリアについてはCLVモードとしておき、内周に書く
データ数を少なく、外周に書くデータ数を多くなるよう
にする。データエリア内のデータ数は、1バイトから数
バイトの単位で増やすものとする。ただし、となりあっ
たトラックごとに1バイトづつ増やすほど円周の増加は
大きくないので、何本かのトラックをひとまとまりのゾ
ーンとし、ゾーンが変わる事にデータ数を増加させるも
のとする。このゾーンわけについては後述する。ディス
クの回転数についてもゾーン毎に変化させるものとし、
線速度がほぼ一定となるよう、外周側のゾーンでは速
く、内周側のゾーンでは遅くなるようにする。すなわち
完全なCLVモードではなく、ゾーン分割によるCLV
モードである。
【0029】サーボエリアはディスクに対して半径方向
に直線的に並んでいるため、同一ゾーン内でアクセス動
作を行った場合、クロックマークの現れる時間的間隔は
変化せず、図2(b)で示したような問題は起こらな
い。ゾーン間にまたがるアクセス動作を行った場合、デ
ィスク回転数は変化する。しかしこの回転数変化は慣性
の大きいスピンドルモータ及びディスクによるものであ
り、クロックマークの現れる間隔の変化は十分PLL追
従能力の範囲内である。すなわち、PLLから見ればク
ロックマークの現れる間隔はほぼ連続的に変化する。そ
のため、ゾーン間にまたがるアクセス動作を行っても問
題は起こらない。
【0030】外周側のゾーンに行くにしたがい回転数が
遅くなるため、サーボエリアの現れる時間間隔、すなわ
ちクロックマークの現れる周期は長くなる。サーボエリ
アの物理的な長さも長くなり、それにしたがいサーボ情
報を読み出すためのサーボクロックの周波数も下がる。
それに対し、データエリアの物理的な長さは外周側に行
くにつれ長くなるが、その分データエリア内のデータ数
が増え、また回転数も線速をほぼ一定とするよう変化す
るため、データを読み出すためのデータクロック周波数
は一定となる。逆に、データクロックはサーボエリア内
のクロックマークを基準に生成されるが、クロックマー
クの周波数がゾーンにより変化するのにもかかわらずデ
ータクロックは一定の周波数でなければならない。ここ
で述べたサーボクロック及びデータクロックは、おのお
の図1のサーボクロック発生回路108及びデータクロ
ック発生回路110により作られる。またこれらのクロ
ック発生回路の詳細については、後述する。
【0031】図4は、図3に示した本発明の光ディスク
の、サーボエリア内のサーボデータの構成の一例を示し
たものである。前に示した通り、サーボエリアはCAV
モードで書かれており、物理的な長さは半径に比例して
外周に行くほど長くなる。ユニークパタンは、次にクロ
ックマークが来ることを示すものである。サンプルサー
ボでは、サーボ信号の検出あるいはデータの記録再生
は、すべてこのクロックマークに同期したPLLによっ
て作られるクロック及びタイミング信号によって制御さ
れる。そのPLLを起動するための初めの目印となるの
がユニークパタンであり、PLLがロックしていなくと
も検出できなければならない。ユニークパタンはその名
の通り他の部分には現れない特異なものでなければなら
ず、実際には変復調の規則から決められる。ウォブルマ
ークはトラックずれ信号を得るためのもので、通常、ト
ラック中心から互いに逆の方向にずれた2つのマークの
組から構成される。AFミラー部は、ここの部分で焦点
ずれ信号を検出するため、マークあるいはピットのない
構成となっている。アクセスコードは、アクセス動作時
に光スポットの移動量あるいは移動速度を検出するため
のものであり、グレイコードなどが用いられる。
【0032】図5に本発明における光ディスクの物理セ
クタ構成の一実施例を示す。物理セクタは、その物理セ
クタのアドレス情報及び制御情報が書かれたヘッダセグ
メントと、でデータの記録、再生あるいは消去を行うこ
とができる複数のデータセグメントから構成される。デ
ータセグメントは、図3に示したものであり、サーボエ
リア及びデータエリアからなる。ヘッダセグメントは、
サーボエリア、アドレスエリア及び制御情報エリアから
なる。サーボエリアは、データセグメントと同じもので
ある。アドレスエリアには、そのセクタの位置するトラ
ックアドレス及びセクタ番号が書かれている。また制御
情報エリアには、そのセクタあるいはその前のセクタ
の、使用状況、欠陥の有無、ベリファイの結果あるいは
使用不可の場合の交代セクタの位置などが、記録時にデ
ータと一緒に書き込まれる。
【0033】ヘッダセグメント内のサーボエリア、アド
レスエリア及び制御情報エリア、さらにデータセグメン
ト内のサーボエリアは、すべてCAVモードで書かれて
いる。これらの中の情報は、図1のサーボクロック発生
回路108によって作られるクロック及びタイミング信
号によって読みだされる。サーボクロック発生回路10
8は、前述のようにアクセス時にも動作しており、これ
によりアクセス動作が可能となる。また前にも述べた
が、データセグメント内のデータエリアはCLVモード
で書かれており、図1のデータクロック発生回路110
によって作られるクロック及びタイミング信号によって
読みだされる。ヘッダセグメント内のサーボエリア、ア
ドレスエリア、及びデータセグメント内のサーボエリア
は、あらかじめディスク作成時にプリフォーマットされ
ている。
【0034】図6は、図5で示したディスクの物理セク
タと、データの論理セクタの関係を示す図である。論理
セクタは、データを取り扱う際のデータブロックの最小
単位である。
【0035】図6(a)は物理セクタと論理セクタの、
対応関係の一実施例である。Dは記録すべきデータを、
マトリクス状に並べたものである。C1は、Dの列方向
すなわち横方向に誤り訂正符号を計算し、それを列方向
に並べたものである。C2は、Dの行方向すなわち縦方
向に誤り訂正符号を計算し、それを行方向に並べたもの
である。C2’は、C1に対して行方向に誤り訂正符号
を計算し、それを行方向に並べたものである。論理セク
タは、記録するデータDのブロックのことである。この
論理セクタに、誤り訂正符号C1、C2及びC2’を含
めたブロックを一つの物理セクタに割り当て、たとえば
論理セクタの左上から右下に向かって順次物理セクタ内
のデータセグメントのデータエリアに割り付けていく。
【0036】しかしながら、前述のようにデータセグメ
ント内のデータエリアのデータ量はゾーン毎に変化する
ため、それを効率よく生かすには、物理セクタのデータ
量もゾーン毎に変化させるのが望ましい。そうなると、
誤り訂正符号の生成則をゾーン毎に変えなければならな
い、また上位のOSなどが、論理セクタの長さが変化す
ることに対応していなければならないなど、問題が出て
来る。
【0037】図6(b)は物理セクタと論理セクタの、
対応関係の別な実施例である。たとえば誤り訂正符号を
含めた論理セクタnのブロックを、1バイトあるいは数
バイトづつ切りだして、セグメントm、m+1、m+2
と別々のデータセグメントに割り当て、分散させる。同
様に論理セクタn+1のブロックも、1バイトあるいは
数バイトづつ切りだして、セグメントm、m+1、m+
2に分散させる。ちょうど整数個の論理セクタが1トラ
ックに散らばるよう分散させ、また切り出すバイト数
を、ゾーンが変わったときのデータセグメントのデータ
量の変化単位と合わせておけば、ゾーンが変わった場合
でも、1トラックの論理セクタ数が変わるだけで、非常
に簡単な処理で済む。
【0038】たとえば、16物理セクタ/トラック、8
4データセグメント/セクタとし、あるゾーンで10バ
イト/データセグメントとする。また論理セクタを51
2バイト、誤り訂正符号を含めて672バイトとする。
論理セクタのブロックを一バイトづつ切り出しデータセ
グメントに割り振るとすると、8物理セクタ、ちょうど
半周にわたり分散することになる。また1トラックでは
20論理セクタ分のデータが書けることになる。隣のゾ
ーンでデータセグメント内のデータ量が1バイト増え、
11バイト/データセグメントとなったとすると、トラ
ック半周で1論理セクタ増加し、1トラックで22論理
セクタのデータが書けることになる。ちなみにこの状態
で、1トラックに16個のヘッダがあり、1周のクロッ
クマーク数は1360個となる。
【0039】図7はゾーン分割の実施例を示したもので
あり、物理セクタを半径方向に切りだしたものである。
【0040】図7(a)は、ゾーン毎のデータセグメン
トのデータ増加量を一定としたものである。円周の増加
量が半径の増加量に比例することから、ゾーンも半径に
比例して切り替わり、ゾーン内のトラック数は一定とな
る。
【0041】図7(b)は、ゾーン内の線速の変化範囲
を一定としたものである。半径が小さいほど半径変化に
よる線速の変化が大きいから、半径が小さいほどゾーン
の幅も狭くなる。
【0042】図7(c)は、ゾーン内のデータ量を一定
としたものである。外周に行くにつれ一トラックのデー
タ量は増えるから、ゾーンの幅が狭くなる。
【0043】図8を用いて、図1で示したサーボクロッ
ク発生回路108とデータクロック発生回路110の発
振周波数について説明する。図8は、本発明における一
実施例のセグメントを示すもので、図5に示したヘッダ
セグメント、あるいは図3および図5に示したデータセ
グメントを書き直したものである。サーボエリアとデー
タエリアの長さをlsおよびld、またこれらのエリア
内のデータバイト数をnsおよびndとする。
【0044】クロック発生回路内のPLLは、サーボエ
リア内のクロックマークに同期して動く。まずサーボク
ロック関係について考える。バイト毎のバイトクロック
fbs、およびクロックマークに同期する同期クロック
fcmsの周波数は次のように表される
【0045】
【数1】fbs=v・ns/ls
【0046】
【数2】fcms=v/(ls+ld) ただしvはそのトラックにおける線速度である。これら
の式からvを消去すると、
【0047】
【数3】 fcms・(ls+ld)・ns=fbs・ls となる。サーボエリアは、CAVモードで書かれている
から、次の関係がある。
【0048】
【数4】ls+ld:ls=n:ns サーボエリアのバイトピッチでセグメント全体にデータ
を書いた場合のバイト数、すなわちCAVモードとした
ときのセグメント内の総データ数であり、nは整数であ
るものとする。これを用いて、数3を書き直すと、
【0049】
【数5】fbs=fcms・n となる。データの再生あるいは記録を行うための基本と
なる記録再生クロックの周波数は、変復調則に依存して
きまる。本実施例ではDCフリー性をもたせるために、
8ー10変復調則を用いる。これは1バイトすなわち8
ビットのデータに2ビット付加し、10ビットとしてD
Cフリー性を持たせているが、これは1バイトのデータ
を10クロックで記録再生することになる。1バイトの
データをcクロックで記録再生するとすると、サーボ用
の再生クロックfrsは、数5を用いて、
【0050】
【数6】frs=fbs・c =fcms・n・c と表すことができる。これはPLLでfrsを発振さ
せ、それをc分周してバイトクロックfbsを、さらに
バイトクロックfbsをn分周して同期クロックfcm
sを作ることができることを示している。
【0051】次に、データクロック関係について考え
る。バイト毎のクロックfbd、およびクロックマーク
に同期するクロックfcmdの周波数は次のように表さ
れる
【0052】
【数7】fbd=v・nd/ld
【0053】
【数8】fcmd=v/(ls+ld) ただしvはそのトラックにおける線速度である。これら
の式からvを消去すると、
【0054】
【数9】 fcmd・(ls+ld)・nd=fbd・ld となる。データエリアは、CLVモードで書かれており
ゾーン毎に、ndが変化してしまう。セグメントとデー
タエリアの長さの比を次の様に定義する。
【0055】
【数10】ls+ld:ld=x:y ただし、aとbは互いに素な整数とする。これを用い
て、数9を書き直すと、
【0056】
【数11】fbd・y=fcmd・x・nd =fosc となる。ただしfoscはPLLの発振周波数であり、
それをy分周してバイトクロックfbdを、またfos
cをx・nd分周して同期クロックfcmdを作れるこ
とを示している。しかしながら、1バイトのデータをc
クロックで記録再生するとすると、データ用の記録再生
クロックfrwdは、次の関係がなければならない。
【0057】
【数12】frwd=fbd・c 数11と数12から、yとcが同じか、あるいはyがc
の約数であることが望ましいことがわかる。そうであれ
ば、fosc=frwdとしておき、frwdから必要
なすべてのクロックを作ることができる。そうでない場
合、たとえばyとcが素の場合は、fosc’=fbd
・c・yとしなければならず、fosc’がかなり高い
周波数になってしまうと供に、分周器などの回路規模が
大きくなってしまう。
【0058】以上述べた周波数関係に基づいて、図1で
示したサーボクロック発生回路108とデータクロック
発生回路110の詳細を示す。
【0059】図9は、図1のサーボクロック発生回路1
08の詳細を示したものである。位相比較器900は、
総光量信号Saに含まれるクロックマーク信号と、VC
O(電圧制御発振器)904を分周した同期クロック信
号fcmsとの位相差を比較し、それに比例した電圧を
発生する。この位相差電圧は、フィルタ902で位相補
償され、VCO904の駆動電圧となる。VCO904
はサーボ用の再生クロックfrsを発振する。また再生
クロックfrsは、分周器906によって1/cに分周
され、バイトクロックfbsとなる。さらにバイトクロ
ックfbsは分周器908によって1/nに分周され、
同期クロックfcmsとなる。図9で、点線で示した部
分が、さきにサーボ用PLLと呼んでいた部分である。
このPLLはフィードバックループとなっており、総光
量信号Saに含まれるクロックマーク信号と同期クロッ
ク信号fcmsの位相を合わせるように働く。タイミン
グ信号生成回路910は、再生クロックfrs、バイト
クロックfbsおよび同期クロックfcmsからサーボ
信号の再生に必要な各種のクロック及びタイミング信号
Tsを作り出す。同期クロック信号fcmsは、モータ
制御回路116へも送られる。
【0060】図10は、図1のデータクロック発生回路
110およびゾーン識別回路118の詳細を示したもの
である。ただし図8で述べたcとyについては、c=y
としてある。位相比較器1000は、総光量信号Saに
含まれるクロックマーク信号と、VCO(電圧制御発振
器)1004を分周した同期クロック信号fcmdとの
位相差を比較し、それに比例した電圧を発生する。この
位相差電圧は、フィルタ1002で位相補償され、VC
O1004の駆動電圧となる。VCO1004はデータ
用の記録再生クロックfrwdを発振する。また記録再
生クロックfrwdは、分周器1006によって1/c
に分周され、バイトクロックfbdとなる。また記録再
生クロックfrwdは分周器1008によってy/(x
・c)に分周され、さらに可変分周器1010によって
1/ndに分周されて同期クロックfcmdとなる。ゾ
ーン識別テーブル1012は、トラックのアドレスAd
からそのトラックのゾーン番号Nzを識別し、分周比テ
ーブル1014に送る。分周比テーブル1014は、ゾ
ーン番号Nzから分周比ndを決定し、可変分周器10
10へ送る。ゾーン番号Nzは、モータ制御回路へも送
られる。図10で、点線で示した部分が、さきにデータ
用PLLと呼んでいた部分である。このPLLはフィー
ドバックループとなっており、総光量信号Saに含まれ
るクロックマーク信号と同期クロック信号fcmdの位
相を合わせるように働く。タイミング信号生成回路10
16は、再生クロックfrwd、バイトクロックfbd
および同期クロックfcmdからデータ信号の記録再生
に必要な各種のクロック及びタイミング信号Tdを作り
出す。同期クロック信号fcmdは、モータ制御回路1
16へも送られる。
【0061】図11は、図1のモータ制御回路116の
詳細を示したものである。入力切り替え器1100は、
図1におけるスピンドルモータ102からの回転数信号
Tr、サーボクロック発生回路108からの同期クロッ
ク信号fcmsおよびデータクロック発生回路110か
らの同期信号クロック信号fcmdが入力され、切り替
えられる。分周比テーブル1102は、ゾーン番号Nz
から分周比nmを決定し、可変分周器1104へ送る。
可変分周器1104は、基準周波数発振器1106から
の信号を1/nmに分周し、位相比較器1108に送
る。位相比較器1108は、この信号と入力切換器11
00で選択された信号との位相差を比較し、それに比例
した電圧を発生する。この位相差電圧は、フィルタ11
10で位相補償され、モータ駆動回路1112を通して
スピンドルモータ102を駆動する。モータ駆動回路1
112は、サーボ制御回路114からの指令Smに基づ
いて、スピンドルモータ102の起動、停止を行う。
【0062】図11のモータ制御回路は、基準周波数を
分周した周波数と、回転数信号Trあるいは同期クロッ
ク信号fcmdあるいはfcmdが一致するよう働く。
ゾーンによって可変分周器1104の分周比mnを変え
ることによって、ゾーン毎に所定の回転数にすることが
できる。
【0063】入力切換器1100の動作は、まず起動時
にはスピンドルモータ102からの回転数信号Trを基
準とし、スピンドルモータ102を回転させる。サーボ
クロック発生回路108内のサーボ用PLLが起動した
らそこからの同期クロック信号fcms基準とするよう
切換わり、さらにその後データクロック発生回路110
内のデータ用PLLが起動したらそこからの同期クロッ
ク信号fcmdを基準とするよう切換わる。このことに
より、記録再生時にはデータ用PLLを基準とした正確
な回転が得られる。他のゾーンへのアクセス時にはデー
タ用PLL内の分周比が変わるため、そこからの同期ク
ロックfcmdが途切れたり不安定になったりする。そ
のためアクセス中は、サーボ用PLLからの同期クロッ
クfcmsを基準とするよう切換わり、アクセス終了後
に元に戻す。また他のゾーンへのアクセス時には、分周
器1104の分周比が変わり、スピンドルモータの回転
数も変わる。
【0064】図12は本発明におけるクロックあるいは
タイミング信号などの、周波数関係の一実施例を示すも
のである。
【0065】ディスク径は2.5インチ、直径32mm
から62.5mmまでの間で記録再生を行うものとす
る。8ー10変復調則を用い、16セクタ/トラック、
ヘッダセグメントも含めて85セグメント/セクタ、1
セグメント内のデータ量は最内周ゾーンで10バイトと
し、ゾーンが変わる毎に2バイトづつ増加するものとす
る。本実施例で用いている記号によると、xは6、yは
5、cは10、nは12、ndおよびnmは10から2
とびに増加する。
【0066】最内周のゾーンで4800rpmで回転す
るとすると、同期クロックすなわちクロックマークのサ
ンプリング間隔fcmは、ゾーンにより約108.8M
Hzから60.4MHzの間で変化する。ただし、fc
msおよびfcmdをあわせてfcmと書いてある。ゾ
ーンが変わるにつれサーボ用PLLの原発振周波数fr
sは変化するが、データ用PLLの発振周波数は分周比
ndが変化するため一定となる。またスピンドルモータ
制御系は、基準周波数fmが一定で分周比nmが変わ
り、ディスク回転数をゾーン毎に制御し、ほぼ一定の線
速度となるようにする。
【0067】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置によれば、サン
プルサーボを用いた光ディスク装置において、CAV方
式に比べ、より多くの情報を記録することができ、かつ
記録再生系への負担を軽くすることができ、さらに記録
パワーマージンの小さい媒体も使用することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光ディスク装置の一実施例の構
成図。
【図2】光ディスクのセグメント構成を拡大した図。
【図3】本発明における光ディスクのセグメント構成の
一実施例。
【図4】本発明におけるサーボエリア内のサーボデータ
構成の一例を示す図。
【図5】本発明における光ディスクの物理セクタ構成の
一実施例を示す図。
【図6】本発明における光ディスクの物理セクタと論理
セクタの関係を示す図。
【図7】本発明における光ディスクのゾーン分割の実施
例を示す図。
【図8】本発明における光ディスクのセグメントを示す
図。
【図9】本発明におけるサーボクロック発生回路の詳細
を示す図。
【図10】本発明におけるデータクロック発生回路の詳
細を示す図。
【図11】本発明におけるモータ制御回路の詳細を示す
図。
【図12】本発明におけるPLLの周波数等の関係を示
す図。
【符号の説明】
100…光ディスク、102…スピンドルモータ、10
4…光ヘッド、106…信号検出回路、108…サーボ
クロック発生回路、110…データロック発生回路、1
12…サーボ信号検出回路、114…サーボ制御回路、
116…モータ制御回路、118…ゾーン識別回路、1
20…データ再生回路、122…誤り訂正回路、124
…データ記録回路、900…位相比較器、902…フィ
ルタ、904…VCO、906…分周器、908…分周
器、910…タイミング信号生成回路、1000…位相
比較器、1002…フィルタ、1004…VCO、10
06…分周器、1008…分周器、1010…可変分周
器、1012…ゾーン識別テーブル、1014…分周比
テーブル、1016…タイミング信号生成回路、110
0…入力切換器、1102…分周比テーブル、1104
…可変分周器、1106…基準周波数発振器、1108
…位相比較器、1110…フィルタ、1112…モータ
駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 敦 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 峯邑 浩行 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 伏見 哲也 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体上のトラックに一定回転角毎にクロッ
    クを発生するためのクロックマークを有し、クロックマ
    ークに同期して情報の記録再生を行う光学的情報記録再
    生方式及び装置において、前記媒体上のトラックを複数
    のゾーンに分割し、ゾーン毎に媒体の回転数を変化させ
    ることを特徴とする光学的情報記録再生方法。
  2. 【請求項2】前記クロックマークの出現する間隔に基づ
    いて媒体の回転数を変化させることを特徴とする請求項
    1記載の光学的情報記録再生方法
  3. 【請求項3】前記回転数の変化は、媒体の線速度がゾー
    ン毎にほぼ一定となるよう変化させることを特徴とする
    請求項1及び請求項2記載の光学的情報記録再生方法。
  4. 【請求項4】前記媒体上のクロックマークに同期するサ
    ーボクロック発生回路とデータクロック発生回路を有
    し、サーボクロック発生回路からのクロック及びタイミ
    ング信号に基づいてサーボ情報の再生を行ない、データ
    クロック発生回路からのクロック及びタイミング信号に
    基づいて情報の記録再生を行うことを特徴とする請求項
    1から請求項3記載の光学的情報記録再生方法
  5. 【請求項5】前記サーボクロック発生回路からのクロッ
    クは、全てのゾーンにおいて前記クロックマークの現れ
    る時間間隔を一定数で分割したクロックを発生すること
    を特徴とする請求項4記載の光学的情報記録再生方法。
  6. 【請求項6】前記サーボクロック発生回路は、分周比が
    固定のPLLと、PLLの信号からサーボ情報の再生を
    行うタイミングを発生するタイミング発生回路からなる
    ことを特徴とする請求項4及び請求項5記載の光学的情
    報記録再生方法。
  7. 【請求項7】目標とするトラックに光スポットの位置決
    めを行うアクセス動作中、前記サーボクロック発生回路
    からのクロック及びタイミング信号に基づいて、光スポ
    ットの移動量及び移動速度を検出することを特徴とする
    請求項4記載の光学的情報記録再生方法。
  8. 【請求項8】目標とするトラックに光スポットの位置決
    めを行うアクセス動作中、前記サーボクロック発生回路
    からのクロック及びタイミング信号に基づいて、光スポ
    ットの焦点合わせを行なうことを特徴とする請求項4記
    載の光学的情報記録再生方法。
  9. 【請求項9】前記データクロック発生回路からのクロッ
    クは、全てのゾーンにおいて一定の周波数であることを
    特徴とする請求項4記載の光学的情報記録再生方法。
  10. 【請求項10】前記データクロック発生回路は、分周比
    を変化させることができるPLLと、PLLの信号から
    情報の記録再生を行うタイミングを発生するタイミング
    発生回路からなり、ゾーンに応じて前記PLLの分周比
    を変化させることを特徴とする請求項4及び請求項9記
    載の光学的情報記録再生方法。
  11. 【請求項11】前記媒体上のトラックは、クロックピッ
    ト及びサーボ情報を含むサーボエリアと、情報の記録再
    生を行なうデータエリアが交互に並び、サーボエリア及
    びデータエリアが、おのおの媒体の半径方向に直線上に
    並んだことを特徴とする請求項1記載の光学的情報記録
    再生方法。
  12. 【請求項12】前記データエリア内の情報量が、ゾーン
    内で一定であることを特徴とする請求項11記載の光学
    的情報記録再生方法。
  13. 【請求項13】前記ゾーン内の最内周のトラック内のデ
    ータエリアの長さが、一定長さ毎に増加するようゾーン
    を分割することを特徴とする請求項11記載の光学的情
    報記録再生方式及び装置。
  14. 【請求項14】前記サーボエリア及びデータエリアの和
    の長さと、前記データエリアの長さの最小の整数比がx
    対yであり、また1バイトの情報を記録あるいは再生す
    るとき必要なクロック数がcである時、xがcの約数で
    あることを特徴とする請求項11記載の光学的情報記録
    再生方法。
  15. 【請求項15】前記ゾーン内の記録再生できる情報の量
    が、一定となるようゾーンを分割することを特徴とする
    請求項1記載の光学的情報記録再生方法。
  16. 【請求項16】前記ゾーン内の線速度の変化が、一定と
    なるようゾーンを分割することを特徴とする請求項3記
    載の光学的情報記録再生方法。
  17. 【請求項17】前記媒体に、相変化媒体を用いることを
    特徴とする請求項1記載の光学的情報記録再生方法。
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