JPH05264833A - 光表面実装用基板およびその製造方法 - Google Patents

光表面実装用基板およびその製造方法

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JPH05264833A
JPH05264833A JP35687192A JP35687192A JPH05264833A JP H05264833 A JPH05264833 A JP H05264833A JP 35687192 A JP35687192 A JP 35687192A JP 35687192 A JP35687192 A JP 35687192A JP H05264833 A JPH05264833 A JP H05264833A
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JP
Japan
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optical
substrate
light
waveguide
optical waveguide
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JP35687192A
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English (en)
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Eiji Koyama
栄二 小山
Takeshi Tottori
猛志 鳥取
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板内に光導波路を有する、量産に適した大
面積の光表面実装基板を提供すること。 【構成】 少なくとも光素子をその表面に実装するため
の光導波路を形成した基板において、前記光導波路は前
記基板表面に開口する光信号入口部と光信号出口部を有
し、この光信号入口部と光信号出口部を連通する、基板
表面と概ね平行で水平な光信号伝搬路を基板内に有し、
該光信号伝搬部の両端は30〜60°の範囲内の傾斜角
度を有する斜面状に形成されており、光信号伝搬部の高
さがHである場合、光信号入口部の開口幅は(H−β)
であり、光信号出口部の開口幅は(H+α)であり、こ
こで、(H+α)≧(H−β)の関係を有する。このよ
うな基板はネガ型またはポジ型ホトレジストを用いたホ
トリソグラフィーにより容易に大量に製造することがで
きる。基板を挟んだ両面型実装基板も可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光表面実装基板に関す
る。更に詳細には、光導波路が内部に形成された光表面
実装基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の用途拡大にともない、光
ファイバーと発光素子、受光素子、光増幅器等の光素子
との接続技術の必要性が高まっている。
【0003】例えば、米国特許第5017986号明細
書には光素子の実装基板が開示されている。これは光フ
ァイバーなどの個別の導波路を使わずに光信号を素子間
でやり取りすることのできる実装基板である。この明細
書によれば、先ず透明な材料で基板を作り、内部に特定
の角度をつけた反射チャネルを形成し、このチャネルの
斜面を光反射性物質で被覆する。一方の光素子から発射
された光信号は透明板の中を伝搬し、適当に反射を繰り
返して目的の光素子に到達することができる。しかし、
この実装基板では素子の位置決めに問題があり、また、
基板を形成する透明材料も不明確である。
【0004】別の技術として、最近では、例えば、“実
装技術”Vol.6,No.8,p9-13(1990)に示されるような導波
路を形成した基板上に光素子を表面実装する光表面実装
基板が提唱されている。このような基板を使用すれば、
従来から行われていた光素子と光ファイバーとの非常に
手間のかかる光軸合わせを伴う接続作業が非常に簡素化
される。しかし、この基板を実現する際に問題となる大
面積と量産性を両立しうる基板構造については明らかに
されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、基板内に光導波路を有する、量産に適した大面積の
光表面実装基板を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、少なくとも光素子をその表面に実装す
るための光導波路を形成した基板において、前記光導波
路は前記基板表面に開口する光信号入口部と光信号出口
部を有し、この光信号入口部と光信号出口部を連通す
る、基板表面と概ね平行で水平な光信号伝搬路を基板内
に有し、該光信号伝搬部の両端は30〜60°の範囲内
の傾斜角度を有する斜面状に形成されており、光信号伝
搬部の高さがHである場合、光信号入口部の開口幅は
(H−β)であり、光信号出口部の開口幅は(H+α)
であり、ここで、(H+α)≧(H−β)の関係を有す
ることを特徴とする光表面実装用基板を提供する。光導
波路の内表面には光反射膜が形成されており、また、光
導波路の内部には透明材料が充填されていることが好ま
しい。前記のような光導波路は基板上に塗布したポジ型
またはネガ型ホトレジストをマスクパターンを介して露
光することにより形成できる。また、その際、レジスト
の斜め方向からマスクパターンを介して露光することに
より、導波路の光信号伝搬部両端に所定の角度の光信号
反射用傾斜面を形成することができる。別法として、基
板が熱可塑性樹脂で形成され、予め光導波路に相当する
パターンを形成した転写型表面の形状を転写することで
導波路を形成するか、または、基板の全部または一部が
熱硬化性樹脂で形成され、樹脂の重合時に予め光導波路
に相当するパターンを形成した転写型表面の形状を転写
することで導波路を形成することもできる。更に、基板
の両面に、それぞれ対向または対応するように、光素子
の受光部および発光部を位置決めした両面型光表面実装
用基板も使用できる。
【0007】
【作用】前記のように、本発明の光表面実装用基板によ
れば、光信号は基板内に形成された光導波路を反射し、
素子間に伝達される。これにより、基板表面に実装され
る光素子の配置の設計自由度が高まるばかりか、面倒で
手数のかかる光軸合わせも比較的簡単に行うことができ
る。また、基板の両面に実装された2個の光素子のうち
少なくとも一方の発光部と他方の受光部が相対するよう
に位置決めし、光を途中で反射または屈折させることな
く、直進させるだけで光授受を可能にすることもでき
る。更に、本発明によれば、光導波路を有する大面積の
光表面実装用基板を常用のホトリソグラフィー技術によ
り容易に大量生産することができる。また、予め光導波
路に相当するパターンが形成された転写型を用いて基板
表面に光導波路を転写することによっても、光表面実装
用基板を安価に大量生産することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を更に詳細
に説明する。図1は基板内に光導波路が形成された本発
明の光表面実装用基板の一例の部分概要断面図である。
図示されているように、光導波路1は基板3の上に、第
1の硬化レジスト層5および第2の硬化レジスト層7に
より画成されている。この光導波路1は、例えば、発光
素子のような光素子10から発射された光信号12を受
光素子のような光素子14に伝達する目的に使用され
る。このため、本発明の光導波路1は、発光素子側の光
信号入口部20と受光素子側の光信号出口部22を有
し、更に、この入口部と出口部をつなぐ、基板表面と概
ね平行で水平な光信号伝搬部24を有する。この光信号
伝搬部の両端は30〜60°の範囲内の角度θを有する
傾斜面26,26が形成されている。従って、入口部2
0から導波路内に入った光信号は前方傾斜面26で反射
されて伝搬部24内を水平に伝搬され、後方傾斜面26
で反射されて出口部22から出ていく。
【0009】図1において、光信号伝搬部24の高さを
Hとすると、光信号入口部20の開口幅は(H−β)で
あり、光信号出口部22の開口幅は(H+α)である。
そして、(H+α)≧(H−β)の関係を満たさなけれ
ばならない。すなわち、入口よりも出口のほうが大きな
開口であることが好ましい。これは、入口から入った光
信号が垂直に入射せず、傾斜していた場合、伝搬部を水
平に伝搬されず、底面および天井面で乱反射されながら
伝搬されることがある。このような不都合な場合でも、
出口側の開口が大きいと入射した光のかなりの部分が導
波路から出ていくことができる。
【0010】特に限定されるわけではないが、θは45
°が最も好ましい。
【0011】図2は光導波路1の内面に反射膜30を設
け、更に、導波路内に透明樹脂32を充満させた光表面
実装用基板の一例の部分概要断面図である。反射膜30
は少なくとも傾斜面26にだけ形成することもできる。
反射膜30は光信号の伝送率を向上するのに有用であ
り、また、透明樹脂は光導波路内の汚れを防止するのに
有用である。
【0012】反射膜30の材質および膜厚は特に限定さ
れない。一例として、反射膜は銀または金などから形成
することができる。また、形成方法も特に限定されるこ
とはなく、金属薄膜を形成することができる方法ならば
全て使用することができる。例えば、メッキ法(例え
ば、無電解メッキ法)、蒸着法またはスパッタ法などに
より形成することができる。反射膜の膜厚は、メッキ法
の場合、20nm〜20000nmの範囲内であり、蒸
着法またはスパッタ法の場合は5nm〜200nmの範
囲内であることが好ましい。
【0013】導波路内に充填される透明樹脂の材質も特
に限定されない。一例として、ジシクロペンタジエニル
ジアクリレート100重量部と2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニルプロパン−1−オン2重量部の混合
物またはフェニルメタクリレート100重量部と2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル2重量部の混合物な
どが好適に使用できる。これらの樹脂は充填する際には
液状であり、充填後に熱、光(例えば、紫外線)または
電磁線などにより3次元網状重合して硬化することがで
きるものが好ましい。
【0014】次に、本発明の光表面実装用基板に光導波
路を形成する方法について説明する。一般的に説明すれ
ば、本発明による光導波路はポジ型またはネガ型ホトレ
ジストの何れかを用いたホトリソグラフィーにより形成
できる。
【0015】図3〜図13は図1および図2に示される
ような光表面実装用基板をネガ型ホトレジストを用いて
製造する方法の一例を示す工程図である。
【0016】図3において、先ず、基板3の上面に第1
のレジスト層5となるべきホトレジストを塗布する。基
板3の材質などは特に限定されない。一例として、シリ
コン基板などが好適に使用される。その他の基板、例え
ば、ソーダガラス、石英ガラス、熱硬化エポキシ基板、
アルミ、ステンレス、銅基板なども使用できる。基板3
の厚さも特に限定されない。光表面実装用基板として必
要十分な厚さを有すれば良い。ホトレジストには光の照
射により溶け易くなるポジ型と、溶け難くなるネガ型が
あるが、図3に示された実施例のホトレジストはネガ型
である。このようなネガ型ホトレジスト材料自体は公知
であり、各社から市販されている。例えば、環化ゴムと
アジド化合物からなるOMR−83,−85(東京応
化)、CIR−701,−707(日本合成ゴム)、K
MR−747,−752(コダック社)およびウエイコ
ートHRシリーズ(富士ハント社)または非膨潤性ネガ
型レジストとしてONNR−20(東京応化)、MRL
およびMRG(日立)、RU1000N(日立化成)な
どを使用することができる。ホトレジストの塗布方法も
特に限定されない。バーコートなど任意の塗布方法を使
用することができる。第1のホトレジスト層の塗布厚さ
は形成される光導波路の光信号伝搬部の高さ(図1にお
ける“H”)により制限される。従って、基板設計の段
階で光信号伝搬部の高さが決定されれば、自ずから第1
のホトレジスト層の塗布厚さも規定される。
【0017】図4は図3に示された第1のホトレジスト
層を垂直露光する工程の模式図である。第1のホトレジ
スト層5の上部に第1のホトマスク34を配置し、この
マスク上から平行光を照射し、レジストを露光する。レ
ジストがネガ型なので、光導波路形成部分に光が当たら
ないように、マスク34は光導波路形成部分に対応する
位置が遮光されるパターンを有する。
【0018】図5は図4で垂直露光されたレジストを第
2のホトマスク36を通して、30°<θ<60°の照
射角度で斜め露光する工程の模式図である。この斜め照
射の際の光線入射角度は45°が最も好ましい。導波路
の設計によっては別の角度も使用できる。例えば、照射
角度を60°とすると、導波路界面の全反射を使いやす
くなるが、その反面、光路長によっては戻り光が発生し
やすくなるため、設計に十分な注意が必要となる。図5
に示された斜め露光工程では回路上の他の部分が露光さ
れないように斜め露光用のホトマスク36を使用してい
るが、配線パターンによっては必ずしも使用する必要は
ない。また、図5ではマスクと基板の間に空隙を置いて
露光しているが、斜め露光の際、配線長が変化するのを
防ぐために密着露光でおこなうこともできる。更に、配
線長変化を防ぐためには、斜め露光時、配線長変化を補
正するようマスクおよび基板の少なくとも何方か一方の
位置を移動させてもよい。図5では、斜め露光用ホトマ
スク36は垂直露光用ホトマスク34の上部に積重され
て使用されているが、垂直露光用マスク34を除いて、
斜め露光用マスク36を単独で使用することもできる。
一方の側からの斜め露光が終了したら、次に他方の側か
らの斜め露光を前記と同様の手順で行う。
【0019】図5で斜め露光が完了したレジストを適当
な溶剤に浸漬し、未露光ホトレジスト38を溶解除去
し、パターンを現像する。このようにして形成された導
波路パターン40を有する基板を図6に示す。ネガ型レ
ジストのパターン現像に使用される溶剤は一般的に無極
性溶剤、例えば、酢酸セロソルブ、酢酸n−ブチル、n
−ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノンなどで
あり、これらは当業者に周知である。
【0020】図7は、図6で形成された導波路パターン
40を埋め戻す工程を示す。埋め戻しに使用される材料
は特に限定されないが、必要に応じて除去できるもので
なければならない。一例として、ワックス等の樹脂を使
用することができる。このパターン埋めは光導波路が一
層のみで、かつ、その上に積層するホトレジストにシー
ト状のものを用いる場合は必要ない。しかし、特に光導
波路を多層化する場合は上層を露光する際の導波路界面
からの反射光による配線不良を防止するために必須とな
る。
【0021】図8は、図7で埋め戻された導波路パター
ンを有する第1のレジスト層5の上面に第2のレジスト
層7を上塗りする工程を示す。第2のレジスト層7の膜
厚は特に限定されない。第2のレジスト層形成材料は第
1のレジスト層と異なるものを使用することもできる
が、同一であることが好ましい。別法として、この第2
のレジスト層は、前記のように、シート状であってもよ
い。シート状である場合、光反射性金属薄膜であること
もできる。
【0022】次に、光信号入口部および出口部の対応す
る部分のみマスキングした第3のホトマスク42を介し
て、第2のレジスト層7を垂直露光する。この工程を図
9に示す。垂直露光の具体的方法は図4における垂直露
光工程の方法と大体同じである。
【0023】露光済みのレジストを適当な溶剤に浸漬
し、未露光ホトレジストを溶解除去し、パターンを現像
する。このパターン現像の具体的方法は図6におけるパ
ターン現像工程の方法と大体同じである。このようにし
て得られた基板を図10に示す。
【0024】次に、図10の基板を加熱するか、また
は、適当な溶剤で洗浄してパターン埋めした樹脂を除去
すると、図11に示されるような本発明の光導波路1を
有する基板が得られる。
【0025】その後、必要に応じて、光導波路の内面に
メッキ等の常法により反射膜30を形成することができ
る(図12参照)。別法として、蒸着法またはスパッタ
法により、光信号伝搬部26(図1参照)にのみ反射膜
30を形成することもできる。また、反射膜形成は、図
6に示される導波路パターン40の形成後で、パターン
埋めする前に行うこともできる。パターン埋めする前に
反射膜を形成し、更に、後記するように光導波路を多層
化する場合、上層を露光する際の導波路反斜膜からの反
射光による配線不良を防止するため、照射光を吸収する
樹脂(例えば、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ
−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.5wt
%を添加したポリ塩化ビニル)でパターン埋めを行う必
要がある。
【0026】最後に、必要に応じて、光導波路1の汚れ
防止のため、導波路内部に透明樹脂32を充填する(図
13および図2参照)。なお、光導波路内面に反射膜を
形成しない場合や、水平信号伝搬部の傾斜面だけに反射
膜を形成した場合、および、各層のパターン形成時に反
射膜を形成した場合は、導波路に反射膜が形成されない
箇所が生じるためこの透明樹脂充填が必須となる。この
場合、レジストに低屈折率の材料を使用し、最後に導波
路全体を高屈折率の材料で充填する必要がある。このよ
うな透明樹脂の材質自体は特に限定されないが、一例と
して、フェニルメタクリレート100重量部と2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル2重量部の混合物などを
好適に使用することができる。
【0027】図14〜図30はポジ型レジストによる重
層タイプの光表面実装用基板の製造例の一例を示す工程
図である。
【0028】前記の図3に示されたように基板3の上面
にポジ型ホトレジストからなる第1のレジスト層50を
積層した後、第1のホトマスク52を通して第1のレジ
スト層を垂直露光する(図14参照)。ポジ型レジスト
の場合、光の照射を受けた部分が溶け易くなる。従っ
て、第1のホトマスク52では、導波路パターン部分に
対応する位置に光線を通過させる開口部が設けられてい
る。このようなポジ型レジストは当業者に周知である。
例えば、フェノール樹脂とキノンジアジド(例えば、o
−ナフトキノンジアジド)からなる、AZ−1350,
−1400(シプレー社)、OFPR−77,−80
0,−5000(東京応化)、PFR−3003(日本
合成ゴム),HPR−204,−206(富士ハント)
およびKMPR−809,−820(コダック社)など
が好ましい。ホトレジストがポジ型であることおよびホ
トマスクの構成が異なることを除けば、その他の点は図
3および図4に示した工程について説明した通りであ
る。
【0029】その後、第2のホトマスク54を通して斜
め露光する(図15参照)。斜め露光の具体的条件も図
4における斜め露光と大体同一である。
【0030】斜め露光完了後、レジストをアルカリ水溶
液(例えば、0.5%炭酸ナトリウム水溶液など)に浸
漬し、露光部分を溶解除去しパターン現像することによ
り第1の導波路パターン56を有する図16に示される
ような基板を得る。その後、図7で説明したように、こ
の導波路パターンを埋め戻す(図17参照)。そして、
埋め戻された第1のレジスト層56上に、第1のレジス
ト層構成材料と同一の、または、異なるポジ型ホトレジ
ストからなる第2のホトレジスト層58を塗布すること
により積層する(図18参照)。次いで、第2のホトマ
スク60を通して、第1の導波路の光信号入口部および
光信号出口部に対応する部分の第2のホトレジスト層5
8を垂直露光する(図19参照)。その後、この基板を
アルカリ水溶液に浸漬し、露光部分を溶解除去しパター
ン現像する(図20参照)。第2のレジスト層中に出現
した第1の導波路の光信号入口部および光信号出口部を
第1のレジスト層中の第1の導波路パターン56の埋め
戻しに使用された材料と同一、または異なる材料で埋め
戻す(図21参照)。
【0031】図21に示されるような第1の導波路パタ
ーン56が完成された基板上に更に別の導波路パターン
を積重させることができる。図22に示されるように、
第2のレジスト層58上に第3のホトレジスト層62を
塗布することにより積層する。この第3のホトレジスト
層は先の第1および第2のホトレジスト層構成材料と同
一または異なるポジ型ホトレジスト材料を使用すること
ができる。次いで、第3のホトマスク64を通して第3
のレジスト層を垂直露光する(図23参照)。第3のホ
トマスク64では、第3のレジスト層中に形成される第
2の導波路パターン部分に対応する位置の他、第1の導
波路パターン56の光信号入口部と出口部に対応する位
置にも光線を通過させる開口部が設けられている。その
後、第4のホトマスク66を通して、第3のホトレジス
ト層中に形成される第2の導波路パターン部分の両端部
を斜め露光する(図24参照)。次いで、この基板をア
ルカリ水溶液に浸漬し、露光部分を溶解除去し、パター
ン現像することにより第3のホトレジスト層中に第2の
導波路パターン68と、第1の導波路パターンの光信号
入口部および出口部に対応する位置に開口を形成する
(図25参照)。その後、第2の導波路パターンと前記
開口を埋め戻し(図26参照)、その上に第4のホトレ
ジスト層70を塗布し、積層する(図27参照)。第4
のホトレジスト層を積層した後、第4のホトマスク72
を通して、第1の導波路パターン56の光信号入口部と
出口部に対応する位置および第2の導波路パターン68
の光信号入口部と出口部に対応する位置を垂直露光する
(図28参照)。次いで、この基板をアルカリ水溶液に
浸漬し、第4のホトレジスト層70の露光部分を溶解除
去し、パターン現像する(図29参照)。最後に、図2
9の基板を加熱するか、または、適当な溶剤で洗浄して
パターン埋めした樹脂を除去すると、図30に示される
ような重層構造の本発明の光導波路を有する基板が得ら
れる。その後、必要に応じて、図12および図13の示
されるような、メッキによる反射膜形成および透明樹脂
による導波路充填を行うこともできる。
【0032】前記のように、光導波路の積重数自体はレ
ジストを重ねていくことにより任意に増加することがで
きる。従って、光導波路の積重数は基板の設計段階で自
ずから決定される。
【0033】工程として特に図示されていないが、レジ
ストを塗布する前に基板表面に存在している水分を蒸発
させる塗布前ベーク、塗布後レジスト中の溶剤を効果的
に除去するためのプリベーク、現像後の溶剤を除去する
ためのポストベークなどの処理を適宜行うこともでき
る。特に、レジストがポジ型の場合、現像後にレジスト
全面を露光、ベークして、レジストをそれ以上のレジス
ト塗布および現像処理に対し、不活性にする必要があ
る。
【0034】また、本発明の光表面実装用基板は前記の
ようなホトレジストを使用した場合に限定されず、遠紫
外線レジスト、電子線レジスト、X電レジスト、イオン
線レジストなどを用いることによっても製造することが
できる。このようなレジストにもそれぞれポジ型とネガ
型が存在するので、用途に応じて適宜選択して使用する
ことができる。
【0035】以下、具体例により本発明の光導波路の製
造を例証する。 実施例1 ネガ型ホトレジストとして、共栄社油脂製ライトエステ
ルFM-108および1.6HXを80:20の重量比に混合し、
更に重合開始剤1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトンを2重量部添加したものを使用し、図3〜図13
の工程に従って導波路を3層積層した光表面実装基板を
作成した。導波路長は5cm、各層のレジスト厚は70μ
mである。パターン埋めにはカーボンを5%混合したパ
ラフィンを使用し、現像液はエチルアルコールを使用し
た。また、反射膜形成には(1) 回路形成後反射膜を成膜
する場合には、銀アンモニア錯塩を庶糖で分解する無電
解メッキ法と金蒸着法を、(2) 各パターン形成ごとに反
射膜を形成する場合には金蒸着法を使用した。反射膜厚
はメッキでは200nm、蒸着では100nmとした。また
露光は4kwメタルハライドランプを用いて40秒間行
った。作成したパターンには最後にトリシクロペンタジ
エニルジメタクリレート100重量部にAIBN4重量部を
添加した樹脂を注入し、80℃で6時間加熱して硬化さ
せた。
【0036】作成した光表面実装基板について、導波路
の一方の入口部よりレーザ光を入射し、反対面の出口部
に設置した受光器で光強度を測定することにより導波路
の光伝送特性を測定した。その結果、パターン形成後に
メッキを行った光導波路の場合は65%、金蒸着では6
0%となった。また、各層でのパターン形成毎に蒸着を
行った場合は67%であり、何れの製法でも光を有効に
伝達できることが確認できた。
【0037】また、この検討の過程で、光導波路内に充
填する材料の屈折率が1.6と高いために、光導波路の
表面で反射が起こり、伝達される光強度が低下すること
が判明した。そのため、レーザ発光素子と入口部の間に
屈折率1.5の透明シリコンゴムを挟んだところ、各条
件において光強度はそれぞれ68%、63%、70%と
増加した。
【0038】実施例2 ポジ型ホトレジストにシップレイ社製AZ1350を使
用し、図14〜図30に示した工程により導波路を2層
積層した光表面実装基板を作成した。導波路長は5cm、
各層のレジスト厚は30μmである。パターン埋めには
カーボンを5%混合したパラフィンを使用し、現像液は
1%炭酸ナトリウム水溶液とした。パターン形成後パラ
フィンを除去し、無電解銀メッキを施した後、導波路の
光伝送特性を測定したところ、入射光の70%が出力と
して得られた。
【0039】次に、転写型による光表面実装用基板の製
造について具体例を挙げて説明する。
【0040】実施例3 幅および長さがそれぞれ25mmで厚さが300μmの
ニッケル基板80の表面に高さ30μm、幅30μm、
長さ3mm、両端に45°の端面を有する凸型パターン
82を形成した転写型84を使用した(図31参照)。
この転写型84を空隙が3mmの射出成型装置86(図
32参照)にセットし、アクリル樹脂88を用いて成型
を行った。図32において、符号90は金型、92はノ
ズルを示す。成型した基板94の表面にアルミニウム被
膜96を400nmの厚さで被着させた後、パターン全
体を光透過性の紫外線硬化型コート剤98で被覆し、そ
の表面に発光素子として波長780nmの半導体レーザ
100を組み込んだ、幅および長さが5mmで厚さが2
mmの光素子102と、受光素子としてシリコン光セン
サ104を組み込んだ同じ大きさの光素子106を位置
決めして、エポキシ接着剤108により固着させた。得
られた構造体を図33に示す。
【0041】実施例4 前記の転写型84を空隙が3mmの成型装置にセット
し、メチルメタクリレート100重量部、アゾイソブチ
ロニトリル(AIBN)5重量部を混合した樹脂を注入
後、80℃で24時間反応させ成型を行った。得られた
成型体を用いて、前記実施例2と同様にして導波路形成
および素子実装を行った。
【0042】実施例5 前記の転写型84をエポキシ接着剤で厚さ5mmの鉄板
上に接着し、その上に、ジシクロペンタジエニルジメタ
クリレート100重量部とチバガイギー社製イルガキュ
ア184を2重量部混合した液体を塗布した後、信越シ
リコーン社製シランカップリング剤KBM503で処理
したガラス基板をセットし、紫外線を照射して成型を行
った。得られた成型体を用いて、前記実施例2と同様に
して導波路形成および素子実装を行った。
【0043】前記のようにして得られた各光表面実装用
基板の特性を測定したところ、発光素子よりでるレーザ
光のうち、実施例3では60%、実施例4では65%、
実施例5では65%が受光部に到達することが確認で
き、表面実装用基板として使用できることが確認でき
た。
【0044】実施例6 前記の凸形パターンを有する転写型84とは逆に、図3
4に示されるような凹形パターン109を有する転写型
110を用いて光実装用基板を製造することもできる。
転写型110を図32に示されたような射出成型装置8
6にセットし、アクリル樹脂を用いて成型を行った。得
られた成型体111の基板パターンが形成されていない
側の表面に発光素子として波長780nmの半導体レー
ザ100を組み込んだ、幅および長さが5mmで厚さが
2mmの光素子102と、受光素子としてシリコン光セ
ンサ104を組み込んだ同じ大きさの光素子106を位
置決めして、エポキシ接着剤108により固着させた。
得られた構造体を図35に示す。図35に示す構造の光
表面実装用基板の特性を測定したところ、発光素子より
出るレーザ光のうち75%が受光部に到達することが確
認できた。反射膜を形成しないにもかかわらず光表面実
装用基板として使用できることが確認できた。
【0045】凸形または凹形パターンの何れの転写型の
場合も、射出成型法以外に、プレス成型、ロール成型、
真空成型などの各種の成型方法を使用できる。凹形パタ
ーンの転写型も、凸形パターンの転写型と同様に、熱硬
化性樹脂、光硬化性樹脂を使用して成型することも可能
である。パターンを形成し、反射膜形成後に表面コート
を行っているが、表面コートは省略することもできる。
前記のようにして作製した基板はそのまま光回路用基板
として使用できるが、更にこの上に通常の工程により電
子回路用プリント基板を作製することも当然可能であ
る。
【0046】前記に説明した光表面実装用基板は発光用
光素子および受光用光素子の両方が基板の同一面に配置
されているが、基板の両面に対向または対応するように
配置することもできる。以下、このような両面型光表面
実装用基板について実施例を挙げて詳細に説明する。
【0047】実施例7 厚さ10mmの透明な石英ガラス板112を基板とし、
基板片面に、発光素子として波長780nmの半導体レ
ーザ100を組み込んだ幅および長さ5mmで厚さ2m
mの光素子102を配置し、更に、基板の反対面に、受
光素子としてシリコン光センサ104を組み込んだ同じ
大きさの光素子106を、前記発光素子と受光素子の光
軸が一致するように位置決めしてエポキシ接着剤により
基板表面に固着させた。得られた構造体を図36に示
す。
【0048】実施例8 厚さ5mmのアルミ板114を基板とし、それに内径
0.5mmの貫通孔116を設けた後、その表面を研磨
し、更にエッチングして平滑にし、光導波路を形成し、
両面型光実装用基板とし、その両面に前記実施例7に述
べたように光素子を固着させた。得られた構造体を図3
7に示す。
【0049】実施例9 厚さ3mmのガラス基板118上にコート剤を5μm塗
布し、全面に紫外線を照射して硬化した後、レジストを
30μm厚に塗布し、その上にマスク(厚さ0.3mm
のガラス板表面にクロムを蒸着し、幅30μm、長さ3
mmの白抜きパターンを形成してある)をセットし、パ
ターンの長手方向に45°傾けた方向より平行光で露光
し、その後、メチルアルコールで洗浄した。その後、銀
鏡反応により表面全体に銀反射膜120を形成した後、
パターン表面を研磨し、基板表面全体をコート剤122
で50μm厚に被覆し、全面に紫外線を照射した。その
後、コート剤層の表面に発光用光素子102を、そし
て、これに対向するように、基板表面に受光用光素子1
06を実施例7に述べたように固着させた。得られた構
造体を図38に示す。図中、符号124は前記のリソグ
ラフ法により形成された光導波路である。光素子102
の発光素子100から出た光は仮想線で示されるよう
に、銀反射膜120で反射され、光素子106の受光素
子104に入る。なお、前記のレジストにはトリシクロ
ペンタジエニルジアクリレート:100重量部、チバガ
イギー社製イルガキュア365:5重量部の混合物を用
い、コート剤には共栄社油脂製ライトエステルFM−1
08:50重量部、同1.6HX:50重量部、チバガ
イギー社製イルガキュア184:2重量部を混合したも
のを用いた。
【0050】前記の実施例7〜9で得られた両面型光表
面実装用基板の特性を測定したところ、発光素子より出
る光のうち、実施例7では80%、実施例8では90
%、実施例9では60%が受光素子に到達することがで
き、両面型光表面実装用基板として使用できることが確
認できた。
【0051】上記の実施例において、実施例7および8
では透明基板および機械加工貫通孔導波路により光を伝
達しているが、貫通孔導波路はレジスト層中に、光リソ
グラフ法によっても形成できる。また、実施例9では、
パターン形成後にメッキおよび表面コートを行っている
が、これらを行わずにパターンを露出させたまま使うこ
とも可能である。また、このような工程により作製した
基板はそのまま光回路用基板として使用できるが、更に
この上に通常の工程により電子回路用プリント基板を作
製することも当然可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光表面実
装用基板によれば、光信号は基板内に形成された光導波
路を反射し、素子間に伝達される。これにより、基板表
面に実装される光素子の配置の設計自由度が高まるばか
りか、面倒で手数のかかる光軸合わせも比較的簡単に行
うことができる。また、基板の両面に実装された2個の
光素子のうち少なくとも一方の発光部と他方の受光部が
相対するように位置決めし、光を途中で反射または屈折
させることなく、直進させるだけで光授受を可能にする
こともできる。更に、本発明によれば、光導波路を有す
る大面積の光表面実装用基板を常用のホトリソグラフィ
ー技術により容易に大量生産することができる。また、
予め光導波路に相当するパターンが形成された転写型を
用いて基板表面に光導波路を転写することによっても、
光表面実装用基板を安価に大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板内に光導波路が形成された本発明の光表面
実装用基板の一例の部分概要断面図である。
【図2】光導波路の内面に反射膜を設け、更に、導波路
内に透明樹脂を充満させた光表面実装用基板の一例の部
分概要断面図である。
【図3】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図4】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図5】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図6】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図7】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図8】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図9】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実装
用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図10】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実
装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図11】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実
装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図12】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実
装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図13】ネガ型ホトレジストによる本発明の光表面実
装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図14】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図15】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図16】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図17】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図18】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図19】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図20】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図21】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図22】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図23】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図24】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図25】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図26】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図27】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図28】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図29】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図30】ポジ型ホトレジストによる本発明の別の光表
面実装用基板の製造例の一例を示す工程図である。
【図31】凸形パターンを有する転写型の一例の概要斜
視図である。
【図32】図31に示された凸形パターンを有する転写
型を用いた射出成型による基板作製を示す概念図であ
る。
【図33】凸形パターンを有する転写型から作製された
基板に光素子を実装した構造体の概要断面図である。
【図34】凹形パターンを有する転写型の一例の概要斜
視図である。
【図35】凹形パターンを有する転写型から作製された
基板に光素子を実装した構造体の概要断面図である。
【図36】透明基板の両面に光素子を対向するように配
置させた構造体の概要断面図である。
【図37】基板に設けた貫通孔導波路により基板両面の
間で光の授受ができるように、基板の両面に光素子を対
向するように配置させた構造体の概要断面図である。
【図38】反射型導波路を透明基板の片側に設け、基板
の両面に光素子を対応するように配置させた構造体の概
要断面図である。
【符号の説明】
1 光導波路 3 基板 5 第1のホトレジスト層 7 第2のホトレジスト層 10 発光素子 12 光信号 14 受光素子 20 光信号入口部 22 光信号出口部 24 水平光信号伝搬部 26 光信号反射用傾斜面 30 反射膜 32 透明樹脂 34 第1のホトマスク 36 第2のホトマスク 38 未露光ホトレジスト 40 導波路パターン 42 第3のホトマスク 50 ポジ型の第1のホトレジスト層 52 ポジ型の第1のホトマスク 54 ポジ型の第2のホトマスク 56 第1の導波路パターン 58 ポジ型の第2のホトレジスト層 60 ポジ型の第3のホトマスク 62 ポジ型の第3のホトレジスト層 64 ポジ型の第4のホトマスク 66 ポジ型の第5のホトマスク 68 第2の導波路パターン 70 ポジ型の第4のホトレジスト層 72 ポジ型の第6のホトマスク 80 基板 82 凸形パターン 84 転写型 86 成型機 88 樹脂 90 金型 92 ノズル 94 成型体 96 反射膜 98 コート剤層 100 発光素子 102 光素子 104 受光素子 106 光素子 108 接着剤 109 凹形パターン 110 転写型 111 成型体 112 透明基板 114 基板 116 貫通孔導波路 118 透明基板 120 反射膜 122 コート剤層 124 レジスト導波路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光素子をその表面に実装する
    ための光導波路を形成した基板において、前記光導波路
    は前記基板表面に開口する光信号入口部と光信号出口部
    を有し、この光信号入口部と光信号出口部を連通する、
    基板表面と概ね平行で水平な光信号伝搬路を基板内に有
    し、該光信号伝搬部の両端は30〜60°の範囲内の傾
    斜角度を有する斜面状に形成されており、光信号伝搬部
    の高さがHである場合、光信号入口部の開口幅は(H−
    β)であり、光信号出口部の開口幅は(H+α)であ
    り、ここで、(H+α)≧(H−β)の関係を有するこ
    とを特徴とする光表面実装用基板。
  2. 【請求項2】 光導波路の内表面には光反射膜が形成さ
    れている請求項1の光表面実装用基板。
  3. 【請求項3】 光導波路の内部には透明材料が充填され
    ている請求項1の光表面実装用基板。
  4. 【請求項4】 基板上にネガ型またはポジ型の第1のホ
    トレジスト層を塗布し、これを、光導波路の水平光信号
    伝搬部に対応するパターンを有する第1のホトマスクを
    通して垂直露光し、次いで、水平光信号伝搬部の両端の
    傾斜面に対応するパターンを有する第2のホトマスクを
    通して、30°〜60°の範囲内の角度で斜め露光し、
    その後、この露光済み基板を溶剤に浸漬して現像し、該
    第1のレジスト層中に光導波路の水平信号伝搬部に対応
    するパターンを形成し、該パターン内に透明材料を充填
    して埋め戻し、その上に第2のホトレジスト層を塗布
    し、これを光導波路の光信号入口部および出口部に対応
    するパターンを有する第2のホトマスクを通して垂直露
    光し、その後、この露光済み基板を溶剤に浸漬して現像
    し、光導波路の光信号入口部および出口部となる垂直な
    開口を形成し、次いで、光導波路の水平信号伝搬部のパ
    ターン内に充填されている埋め戻し材料を除去すること
    により光導波路を形成することを特徴とする光表面実装
    用基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 形成された光導波路内面に反射膜を形成
    する工程を更に含む請求項4の製造方法。
  6. 【請求項6】 反射膜の形成された光導波路内に透明材
    料を充填する工程を更に含む請求項5の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも光素子をその表面に実装する
    ための光導波路を形成したプリント基板の製造方法にお
    いて、基板が熱可塑性樹脂で形成され、予め光導波路に
    相当するパターンを形成した転写型表面の形状を転写す
    ることで導波路を基板表面に形成することを特徴とする
    光表面実装用基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記転写が樹脂または転写型の少なくと
    も何れか一方を樹脂の軟化点以上に加熱した状態で行わ
    れる請求項7の製造方法。
  9. 【請求項9】 転写された光導波路パターンの少なくと
    も一部に金属反射膜を形成する工程を更に含む請求項7
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 光導波路パターンを透明樹脂で充填す
    る工程を更に含む請求項7の製造方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも光素子をその表面に実装す
    るための光導波路を形成したプリント基板の製造方法に
    おいて、基板が熱硬化性樹脂で形成され、樹脂の重合時
    に予め光導波路に相当するパターンを形成した転写型表
    面の形状を転写することで導波路を基板表面に形成する
    ことを特徴とする光表面実装用基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも光素子をその表面に実装す
    るための光導波路を形成したプリント基板の製造方法に
    おいて、基板の少なくとも一部が熱硬化性樹脂で形成さ
    れ、樹脂の重合時に予め光導波路に相当するパターンを
    形成した転写型表面の形状を転写することで導波路を基
    板表面に形成することを特徴とする光表面実装用基板の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも光素子をその表面に実装す
    るための光導波路を形成した基板において、基板の表面
    に発光用光素子を有し、基板の反対側の表面に受光用光
    素子を有し、発光用光素子および受光用光素子は、発光
    用光素子の発光部より放射された光が直進して、基板の
    反対側の表面の受光用光素子の受光部に入射するように
    基板上に位置決めされていることを特徴とする両面型光
    表面実装用基板。
  14. 【請求項14】 発光用光素子および受光用光素子は基
    板を挟んで、発光用光素子の発光部と受光用光素子の受
    光部が対向するように、基板上に位置決めされている請
    求項13の両面型光表面実装用基板。
  15. 【請求項15】 発光用光素子および受光用光素子は基
    板を挟んで、発光用光素子の発光部と受光用光素子の受
    光部が対応するように、基板上に位置決めされている請
    求項13の両面型光表面実装用基板。
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