JPH05263870A - 柱状構造物の制振装置 - Google Patents
柱状構造物の制振装置Info
- Publication number
- JPH05263870A JPH05263870A JP4093532A JP9353292A JPH05263870A JP H05263870 A JPH05263870 A JP H05263870A JP 4093532 A JP4093532 A JP 4093532A JP 9353292 A JP9353292 A JP 9353292A JP H05263870 A JPH05263870 A JP H05263870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- columnar structure
- damping device
- heavy object
- vibration damping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Road Signs Or Road Markings (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 広い範囲の振動数帯域で制振効果を発揮し、
各種規模の柱状構造物や振動モードの振動に対して有効
な装置を提供する。 【構成】 剛弾性壁を有し柱状構造物１に剛結された上
下方向の円筒形の収納容器５と、容器５に収納された上
下方向の円柱状の重量物１４と、重量物１４の上端部を
支持した上ワイヤ１８と、重量物１４の下端部に連結さ
れた下ワイヤ３３と、下ワイヤ３３を下方へ引張し重量
物１４を水平方向に振動自在に支持したばね３２とを備
える。
各種規模の柱状構造物や振動モードの振動に対して有効
な装置を提供する。 【構成】 剛弾性壁を有し柱状構造物１に剛結された上
下方向の円筒形の収納容器５と、容器５に収納された上
下方向の円柱状の重量物１４と、重量物１４の上端部を
支持した上ワイヤ１８と、重量物１４の下端部に連結さ
れた下ワイヤ３３と、下ワイヤ３３を下方へ引張し重量
物１４を水平方向に振動自在に支持したばね３２とを備
える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、道路，橋等に立設され
た照明柱や、プラント設備に見られる塔曹類等の柱状構
造物に、風や車両により生ずる振動を制振するようにし
た柱状構造物の制振装置に関する。
た照明柱や、プラント設備に見られる塔曹類等の柱状構
造物に、風や車両により生ずる振動を制振するようにし
た柱状構造物の制振装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、道路，橋等に立設された照明柱
や、プラント設備に見られる塔曹類等の柱状構造物は、
風に起因するカルマン渦による振動や、そばを通過する
車両による振動により、照明灯具に生ずる障害や柱状構
造物の基礎部材，架台に生ずる疲労破壊などが問題にな
る。
や、プラント設備に見られる塔曹類等の柱状構造物は、
風に起因するカルマン渦による振動や、そばを通過する
車両による振動により、照明灯具に生ずる障害や柱状構
造物の基礎部材，架台に生ずる疲労破壊などが問題にな
る。
【０００３】そこで従来は、実開昭６３−１５７１０６
号公報（Ｆ２１Ｓ １／１０，Ｅ０１Ｆ ９／０１）に
記載のように、照明柱の先端の中空部に水平方向の重錘
振子を板ばね及び水平方向のコイルばねで支持し、制振
を行っている。
号公報（Ｆ２１Ｓ １／１０，Ｅ０１Ｆ ９／０１）に
記載のように、照明柱の先端の中空部に水平方向の重錘
振子を板ばね及び水平方向のコイルばねで支持し、制振
を行っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記制振装置の
場合、重錘振子及びコイルばねが水平方向であるため、
照明柱上部の照明灯部分のみが対象となり、照明柱全体
振動への制振効果が余り発揮されないという問題点があ
る。
場合、重錘振子及びコイルばねが水平方向であるため、
照明柱上部の照明灯部分のみが対象となり、照明柱全体
振動への制振効果が余り発揮されないという問題点があ
る。
【０００５】本発明は、前記の点に留意し、広い範囲の
振動数帯域で柱状構造物全体振動への制振効果を発揮
し、各種規模の柱状構造物や振動モードの振動に対して
有効な柱状構造物の制振装置を提供することを目的とす
る。
振動数帯域で柱状構造物全体振動への制振効果を発揮
し、各種規模の柱状構造物や振動モードの振動に対して
有効な柱状構造物の制振装置を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の柱状構造物の制振装置は、剛弾性壁を有し
柱状構造物に剛結された上下方向の円筒形の収納容器
と、容器に収納された上下方向の円柱状の重量物と、重
量物の上端部を支持した上ワイヤと、重量物の下端部に
連結された下ワイヤと、下ワイヤを下方へ引張し重量物
を水平方向に振動自在に支持したばねとを備えたもので
ある。
に、本発明の柱状構造物の制振装置は、剛弾性壁を有し
柱状構造物に剛結された上下方向の円筒形の収納容器
と、容器に収納された上下方向の円柱状の重量物と、重
量物の上端部を支持した上ワイヤと、重量物の下端部に
連結された下ワイヤと、下ワイヤを下方へ引張し重量物
を水平方向に振動自在に支持したばねとを備えたもので
ある。
【０００７】
【作用】前記のように構成された本発明の柱状構造物の
制振装置は、収納容器が上下方向の円筒形であり、その
容器に上下方向の円柱状の重量物が収納され、その重量
物が上ワイヤにより支持されるとともに、下ワイヤを介
してばねにより下方へ引張されているため、柱状構造物
の持つ振動エネルギを容器内で水平振動する重量物の動
吸振器の働きにより抑制し、かつ、重量物の容器壁への
衝突エネルギに変換し、柱状構造物の振動が抑制され、
広い範囲の振動数帯域で制振効果を発揮し、各種規模の
柱状構造物や振動モードの振動に対して有効に作用す
る。
制振装置は、収納容器が上下方向の円筒形であり、その
容器に上下方向の円柱状の重量物が収納され、その重量
物が上ワイヤにより支持されるとともに、下ワイヤを介
してばねにより下方へ引張されているため、柱状構造物
の持つ振動エネルギを容器内で水平振動する重量物の動
吸振器の働きにより抑制し、かつ、重量物の容器壁への
衝突エネルギに変換し、柱状構造物の振動が抑制され、
広い範囲の振動数帯域で制振効果を発揮し、各種規模の
柱状構造物や振動モードの振動に対して有効に作用す
る。
【０００８】
【実施例】１実施例について図１ないし図８を参照して
説明する。まず、図８において、１は道路に立設された
中空の柱状構造物、２は柱状構造物１の上端部から水平
方向に延設された支杆、３は支杆２の先端に装着された
照明灯具、４は柱状構造物１の振動振幅の大きい位置，
固有振動モードの腹に相当する位置に剛結された制振装
置である。
説明する。まず、図８において、１は道路に立設された
中空の柱状構造物、２は柱状構造物１の上端部から水平
方向に延設された支杆、３は支杆２の先端に装着された
照明灯具、４は柱状構造物１の振動振幅の大きい位置，
固有振動モードの腹に相当する位置に剛結された制振装
置である。
【０００９】つぎに、制振装置４を示した図１ないし図
６について説明する。５は上下方向の円筒形の剛弾性壁
を有する上収納容器、６は上収納容器５の上端に溶接に
より固着された四角形の上枠板、７は上枠板６に重合さ
れ容器５の上端開口を閉塞した天板、８は上枠板６及び
天板７の四隅の透孔９に挿通されたボルト、１０はボル
ト８に螺合したナットであり、上枠板６に天板７を締着
している。
６について説明する。５は上下方向の円筒形の剛弾性壁
を有する上収納容器、６は上収納容器５の上端に溶接に
より固着された四角形の上枠板、７は上枠板６に重合さ
れ容器５の上端開口を閉塞した天板、８は上枠板６及び
天板７の四隅の透孔９に挿通されたボルト、１０はボル
ト８に螺合したナットであり、上枠板６に天板７を締着
している。
【００１０】１１は天板７の下面に上端が固着されたＵ
字状の天板支持金具、１２は支持金具１１の底部中央に
透設された係止孔、１３は係止孔１２に連通した挿通溝
である。
字状の天板支持金具、１２は支持金具１１の底部中央に
透設された係止孔、１３は係止孔１２に連通した挿通溝
である。
【００１１】１４は上収納容器５に収納された上下方向
の円柱状の重量物、１６，１７は重量物１４の上面，下
面に固着された上支持金具，下支持金具であり、天板支
持金具１１と同一形状である。
の円柱状の重量物、１６，１７は重量物１４の上面，下
面に固着された上支持金具，下支持金具であり、天板支
持金具１１と同一形状である。
【００１２】１８は両端に球状の頭部１９を形成した上
ワイヤであり、両頭部１９の基部の径小部が天板支持金
具１１及び上支持金具１６の挿通溝１３に挿通され、両
頭部１９が係止孔１２に位置し、重量物１４が天板７に
支持されている。
ワイヤであり、両頭部１９の基部の径小部が天板支持金
具１１及び上支持金具１６の挿通溝１３に挿通され、両
頭部１９が係止孔１２に位置し、重量物１４が天板７に
支持されている。
【００１３】２０は上収納容器５の下端に固着された四
角形の中間板、２１は中間板２０の中央部に形成された
挿通孔、２２は円筒形の下収納容器、２３は下収納容器
２２の下端開口を閉塞した底板、２４は下収納容器２２
の上端に固着された四角形の下枠板、２５は下枠板２４
及び中間板の四隅の透孔に挿通されたボルト、２６はボ
ルト２５に螺合したナットであり、上収納容器５と下収
納容器２２とを連結している。
角形の中間板、２１は中間板２０の中央部に形成された
挿通孔、２２は円筒形の下収納容器、２３は下収納容器
２２の下端開口を閉塞した底板、２４は下収納容器２２
の上端に固着された四角形の下枠板、２５は下枠板２４
及び中間板の四隅の透孔に挿通されたボルト、２６はボ
ルト２５に螺合したナットであり、上収納容器５と下収
納容器２２とを連結している。
【００１４】２７は下収納容器２２に上下動自在に設け
られた円形の調整板、２８は調整板２７の中央部に透設
された四角孔、２９は調整板２７の上面に固着されたず
れ止め下リング、３０は調整板２７の下面に固着された
Ｕ字状の調整支持金具、３１は中間板２０の下面に固着
されたずれ止め上リング、３２は上，下端が上，下リン
グ３１，２９内に位置し、中間板２０と調整板２７間に
設けられたばねである。
られた円形の調整板、２８は調整板２７の中央部に透設
された四角孔、２９は調整板２７の上面に固着されたず
れ止め下リング、３０は調整板２７の下面に固着された
Ｕ字状の調整支持金具、３１は中間板２０の下面に固着
されたずれ止め上リング、３２は上，下端が上，下リン
グ３１，２９内に位置し、中間板２０と調整板２７間に
設けられたばねである。
【００１５】３３は下ワイヤであり、上ワイヤ１８の上
端の頭部１９と同様、下ワイヤ３３の上端の頭部１９が
下支持金具１７の係止孔１２に係止している。３４は下
ワイヤ３３の下部の角柱部であり、調整板２７の四角孔
２８に挿通されている。３５は下ワイヤ３３の下端部の
ねじ部であり、調整支持金具３０の底部の透孔に挿通さ
れている。３６はねじ部３５に螺合したナットであり、
ナット３６の締着により調整支持金具３０及び調整板２
７を介してばね３２が圧縮される。
端の頭部１９と同様、下ワイヤ３３の上端の頭部１９が
下支持金具１７の係止孔１２に係止している。３４は下
ワイヤ３３の下部の角柱部であり、調整板２７の四角孔
２８に挿通されている。３５は下ワイヤ３３の下端部の
ねじ部であり、調整支持金具３０の底部の透孔に挿通さ
れている。３６はねじ部３５に螺合したナットであり、
ナット３６の締着により調整支持金具３０及び調整板２
７を介してばね３２が圧縮される。
【００１６】３７は上収納容器５の外面に装着された取
付治具、３８は取付治具に固着されたナットであり、図
６に示すように、八角形の柱状構造物１の内面に取付治
具が当接され、構造物１の外側から構造物１の透孔に挿
通したボルトをナット３８に螺合し、制振装置４を構造
物１に剛結する。
付治具、３８は取付治具に固着されたナットであり、図
６に示すように、八角形の柱状構造物１の内面に取付治
具が当接され、構造物１の外側から構造物１の透孔に挿
通したボルトをナット３８に螺合し、制振装置４を構造
物１に剛結する。
【００１７】そして、柱状構造物１に共振風速により誘
起される振動の固有振動数に、重量物１４，上，下ワイ
ヤ１８，３３の固有振動数を一致させるように、ナット
３６を調整することにより、図７に示すように、制振装
置４の取付部の振動応答が、実線で示す取付前に対し破
線で示すように小さくなり、十分な制振効果が得られ
る。さらに、重量物１４が振動して上収納容器５に衝突
することにより一層振動が制振される。
起される振動の固有振動数に、重量物１４，上，下ワイ
ヤ１８，３３の固有振動数を一致させるように、ナット
３６を調整することにより、図７に示すように、制振装
置４の取付部の振動応答が、実線で示す取付前に対し破
線で示すように小さくなり、十分な制振効果が得られ
る。さらに、重量物１４が振動して上収納容器５に衝突
することにより一層振動が制振される。
【００１８】また、前記制振効果は振動方向に影響され
ず、かつ、重量物１４の大きさやワイヤ１８，３３の張
力を変更することにより、各種規模の柱状構造物や振動
モードの振動に対して制振効果を発揮する。なお、制振
装置４の取付位置は柱状構造物１の外面であってもよ
い。
ず、かつ、重量物１４の大きさやワイヤ１８，３３の張
力を変更することにより、各種規模の柱状構造物や振動
モードの振動に対して制振効果を発揮する。なお、制振
装置４の取付位置は柱状構造物１の外面であってもよ
い。
【００１９】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。収納容器５
が円筒形であり、その容器５に上下方向の円柱状の重量
物１４が収納され、その重量物１４が上ワイヤ１８によ
り支持されるとともに、下ワイヤ３３を介してばね３２
により下方へ引張されているため、あらゆる方向の柱状
構造物１の持つ振動エネルギを容器５内で水平振動する
重量物１４の動吸振器の働きにより抑制し、かつ、重量
物１４の容器５壁への衝突エネルギに変換し、柱状構造
物１の振動を抑制することができ、広い範囲の振動数帯
域で制振効果を発揮することができ、各種規模の柱状構
造物や振動モードの振動に対して有効に制振することが
できる。
ているので、以下に記載する効果を奏する。収納容器５
が円筒形であり、その容器５に上下方向の円柱状の重量
物１４が収納され、その重量物１４が上ワイヤ１８によ
り支持されるとともに、下ワイヤ３３を介してばね３２
により下方へ引張されているため、あらゆる方向の柱状
構造物１の持つ振動エネルギを容器５内で水平振動する
重量物１４の動吸振器の働きにより抑制し、かつ、重量
物１４の容器５壁への衝突エネルギに変換し、柱状構造
物１の振動を抑制することができ、広い範囲の振動数帯
域で制振効果を発揮することができ、各種規模の柱状構
造物や振動モードの振動に対して有効に制振することが
できる。
【図１】本発明の１実施例の切断正面図である。
【図２】図１に一部のボルトを装着した左側面図であ
る。
る。
【図３】図１の平面図である。
【図４】図１の一部の平面図である。
【図５】図１の調整板の平面図である。
【図６】図１を柱状構造物に装着した状態の概略切断平
面図である。
面図である。
【図７】振動応答特性図である。
【図８】柱状構造物の正面図である。
１ 柱状構造物 ４ 制振装置 ５ 収納容器 １４ 重量物 １８ 上ワイヤ ３２ ばね ３３ 下ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南条 正洋 大阪市福島区福島６丁目８番10号 株式会 社ニチゾウテック内 (72)発明者 有馬 健次 大阪市福島区福島６丁目８番10号 株式会 社ニチゾウテック内
Claims (1)
- 【請求項１】 剛弾性壁を有し柱状構造物に剛結された
上下方向の円筒形の収納容器と、該容器に収納された上
下方向の円柱状の重量物と、該重量物の上端部を支持し
た上ワイヤと、前記重量物の下端部に連結された下ワイ
ヤと、該下ワイヤを下方へ引張し前記重量物を水平方向
に振動自在に支持したばねとを備えた柱状構造物の制振
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4093532A JPH0774659B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 柱状構造物の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4093532A JPH0774659B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 柱状構造物の制振装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263870A true JPH05263870A (ja) | 1993-10-12 |
| JPH0774659B2 JPH0774659B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=14084912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4093532A Expired - Fee Related JPH0774659B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 柱状構造物の制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0774659B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP4093532A patent/JPH0774659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0774659B2 (ja) | 1995-08-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |