JPH05260232A - 無停電電源付き画像形成装置 - Google Patents

無停電電源付き画像形成装置

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JPH05260232A
JPH05260232A JP4054033A JP5403392A JPH05260232A JP H05260232 A JPH05260232 A JP H05260232A JP 4054033 A JP4054033 A JP 4054033A JP 5403392 A JP5403392 A JP 5403392A JP H05260232 A JPH05260232 A JP H05260232A
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JP
Japan
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power supply
image forming
power
uninterruptible
uninterruptible power
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Application number
JP4054033A
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English (en)
Inventor
Kiyoto Kozaiku
清人 小細工
Hiroyuki Takahashi
弘行 高橋
Kimiyasu Ishii
君育 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電発生時の後処理を容易にするため無停電
電源を備えたものにおいて、無停電電源の電力を有効に
利用すること。 【構成】 交流電源90の遮断時に所定時間電力を供給
する無停電電源91を有する無停電電源付き画像形成装
置において、交流電源90の交流電圧の低下を検出する
交流電圧低下検出手段と、交流電源90を瞬断させて画
像形成装置のリセット時間を測定する瞬断シミュレーシ
ョン手段と、交流電圧低下検出手段により交流電圧低下
が検出された時に瞬断シミュレーション手段により検出
されたリセット時間より所定時間短い時間の経過後に無
停電電源91による退避処理開始を制御する制御手段2
60とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の無停電電源
付き画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置、例えば複写機に
おいては、複写動作中に交流電源が遮断すると全ての動
作は停止し、複写機内に、転写前、転写中、又は転写後
の転写紙が残ってしまう。そして、電源が復帰すると複
写機はイニシャライズされるとともに、搬送路上に転写
紙が残っているためジャム検知が働く。よって、オペレ
ータはジャム処理を行い、複写枚数等のモードを再設定
しなければならない。
【0003】また、待機中であってオペレータによるモ
ード設定中に交流電源が遮断すると、電源が復旧しても
モードはリセットされるので、再設定しなければなら
ず、面倒である。
【0004】そこで、無停電電源を付加することによ
り、電源遮断時にある一定の期間に限り電力を供給し、
例えば搬送モータ等を駆動させることで複写機内の転写
紙を機外に排出させることができ、また、電源遮断時に
この電源遮断信号を無停電電源より発生させることによ
り、ある一定の電力は送られるが全てのモータ、定着ヒ
ータ等を動作させることは不可能であるので、その瞬間
より複写動作を停止させ転写紙を給紙させないことによ
り、電源復帰後の煩わしい処理をなくし得るようにした
ものがある。このような動作は、シャットダウンシーケ
ンス動作という特別な退避処理とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
無停電電源を備えたものでも、電源事情を考慮すると、
不都合を生ずることが多々ある。
【0006】第1に、無停電電源を備えたものでは、交
流電源の電圧低下又は遮断を検出すると、無停電電源か
ら電力を供給してシャットダウンシーケンス動作という
特別な退避処理を行わせるが、複写機は、通常、交流電
源の電圧低下又は遮断後であってもしばらくの間は正常
に動作し得るので、交流電源の電圧低下又は遮断が検出
されても、直後にシャットダウンシーケンスを行う必要
はない。逆に、交流電源の電圧低下又は遮断が発生し複
写機が正常に動作している間に交流電源が正常な状態に
復帰することもあるので、このような場合にまでシャッ
トダウンシーケンスを行ってしまうと、無駄な処理とな
るとともに、無停電電源の電力を無駄に使用してしまう
ことになる。
【0007】かといって、複写機にあっては、複写機本
体のみで使用する場合と、高機能化・高生産性のため
に、ADF(自動原稿送り装置)やソータなどのオプシ
ョン機器を搭載して使用する場合とがあり、複写機本
体、オプション機器によって正常動作する時間が異なる
ため、交流電源の電圧低下又は遮断からシャットダウン
シーケンス動作開始までの時間を一律に設定することも
困難である。
【0008】また、無停電電源からの電力供給を待機時
も複写動作中と同じように複写装置の全ユニットに対し
て行うと、無駄な電力消費となってしまう。
【0009】第2に、無停電電源として用いられる蓄電
池の容量の問題がある。即ち、シャットダウンシーケン
スでは商用交流電源が遮断された場合に無停電電源によ
ってコピー途中の転写紙を排紙させることにより、電源
復帰後のジャム処理をなくし得る。しかし、無停電電源
の電池の充電状態によってはシャットダウンシーケンス
を正常に実行できない場合も出てくる。電池の充電状態
が十分でない場合の原因としては、前回の停電から十分
な時間電池を充電しないままに再度停電が発生した場合
は、電池自身が劣化している場合などが考えられる。そ
の結果、転写紙を排紙できずに停電復帰後にジャム処理
を必要としてしまうことがある。つまり、無停電電源を
備えていない場合と同じ結果となってしまう。
【0010】また、転写紙が紙搬送経路中で停止する場
合にも、後で取出しにくい位置と取出しやすい位置とが
あり、一般的に、感光体近傍或いは定着ローラに転写紙
がかかっているような場合には取出しにくく、転写後・
定着前の分離搬送部にある場合には取出しやすい。
【0011】ここに、蓄電池の容量に関して、電池の劣
化は無負荷時には判りにくいという問題がある。一般
に、蓄電池は複数のセルを直列に接続して電圧を高くし
ているが、例えば鉛蓄電池の場合、1セルは出力電圧が
約2Vであり、充電時の電圧は2.3Vである。よっ
て、無停電電源に24Vのバッテリを使用する場合、充
電電圧は27.6Vである。即ち、充電時間に対する電
池の充電状態を考えた場合、正常な電池でも充電後期で
は充電電圧も充電電流もほぼ一定値となるが、その後も
充電容量は増加する。このため、充電電圧や充電電流の
瞬時値から充電容量を予想するのは難しい。一方、電池
が不良である場合、例えば24Vの12個のセルの内で
1個が不良でインピーダンスが高いとすると、充電電流
はインピーダンスが高いために流れず、充電電圧は充電
電流が流れないため最初から高い。この場合にも、充電
電流と充電電圧とから充電状態を予想するのは難しい。
【0012】また、停電が発生するのはコピー中とは限
らず、待機中の場合もある。むしろ、停電が発生する確
率としては一般に待機中のほうが高いといえる。待機中
にも拘らず停電が発生した場合に、コピーキーを押す
と、無停電電源を持つ複写機ではコピー可能であり、電
池の容量が十分であれば、コピーを正常に終了し得る
が、上記のように電池容量が不足している場合には転写
紙を正常に排紙できない場合を生じ得る。
【0013】第3に、定格電流オーバに対する対応が不
十分という問題がある。即ち、複写機は年々コピー速度
が速くなってきており、これにつれて、定着ヒータ、ラ
ンプ光量、モータ電力等の容量が増加し、屋内配線の電
流制限容量15Aを越える機械も多くなりつつある。ま
た、近年では複写機はデジタル化の傾向をたどり、これ
につれて直流電源の消費電流が増加している。特に、画
像メモリを持つ複写機ではその傾向が著しい。ここに、
複写機中で消費電力の大きいものを列挙すると、定着ヒ
ータ、露光ランプ、直流電源がある。この内、定着ヒー
タは交流電源を位相制御又はオン・オフ制御することに
より温度制御するようにしている。このため、定着ヒー
タに対する入力電流は正弦波状又は脈流状に流れる。露
光ランプは蛍光灯又はハロゲンランプとされ、蛍光灯の
場合には、交流電源を一旦直流に変換し、この直流出力
を高周波で発振させて高周波点灯させるものとし、ハロ
ゲンランプの場合には位相制御で点灯させる場合と直流
点灯させる場合とがある。直流電源の場合には、交流を
整流した後、コンデンサで平滑して1次電圧とし、これ
を高周波で発振させ、トランス結合で2次電圧を整流し
て安定化させた直流電圧を得るようにしている。直流電
源は整流した後、コンデンサで平滑するので、「コンデ
ンサ・インプット」と呼ばれ、入力電流は電圧位相の9
0度付近でピーク状に流れる。このため、力率が悪く、
一般的な直流電源で55%程度である。力率が悪いと、
消費電力に比べ入力電流が多く流れ、仮に15A流れて
いる場合でも力率が55%であれば、消費電力は825
Wにしかならない。即ち、消費電流に対する電力の利用
効率が非常に悪い。
【0014】力率を改善するためには、チョークコイル
による方法や、アクティブフィルタによる方法などがあ
る。チョークコイルによる方法は簡単であるが、75%
位までしか力率が上がらない。アクティブフィルタによ
る方法は95%以上に力率を上げられるが、部品点数が
多く、コスト高となる。何れにしても、力率を改善する
ことにより、同じ消費電力であれば入力電流を低くし得
るとはいえる。
【0015】第4に、一時的な電流の増加の問題があ
る。これは、例えば突入電流(サージ電流)である。例
えば、定着ヒータが常温状態から高温になる過程では定
格状態の数倍の電流が流れる。露光ランプがハロゲンラ
ンプの場合には、点灯時に大きな電流が流れる。この
他、モータ類も起動時或いはリターン時に大電流が流
れ、画像メモリを備えたものであれば、メモリ書込み時
に書込みクロックが高速となるので一時的に大電流が流
れることになる。このような大電流は力率の悪さとも相
俟って15Aを越えてブレーカを動作させてしまう結果
となり、好ましくない。
【0016】第5に、電力制限に伴う処理時間が遅延化
してしまう問題がある。即ち、通常、複写機の消費電力
は交流電源の定格容量によって決まるものであり、複写
機内の各ユニットの電力は交流電源の定格容量から電力
配分されるので、複写機内の一つのユニットである定着
ヒータの電力も制限されてしまうことになる。このよう
に電力制限される結果、定着ヒータの立上り時間が長く
かかってしまうとか、連続コピーをとると定着ヒータに
100%通電しても定着ローラ温度が低下するため連続
コピー枚数を制限しなければならないとか、連続コピー
枚数の制限をしない代わりにコピー速度を低下させると
いった対応しかとられていないものである。
【0017】結局、無停電電源を備えた複写機等におい
て、無停電電源の電力を如何に有効に利用し得るかが課
題といえる。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、交流電源の遮断時に所定時間電力を供給する無停電
電源を有する無停電電源付き画像形成装置において、前
記交流電源の交流電圧の低下を検出する交流電圧低下検
出手段と、前記交流電源を瞬断させて前記画像形成装置
のリセット時間を測定する瞬断シミュレーション手段
と、前記交流電圧低下検出手段により交流電圧低下が検
出された時に前記瞬断シミュレーション手段により検出
された前記リセット時間より所定時間短い時間の経過後
に無停電電源による退避処理開始を制御する制御手段と
を設けた。
【0019】請求項2記載の発明では、交流電源の遮断
時に所定時間電力を供給する無停電電源を有する無停電
電源付き画像形成装置において、前記交流電源の交流電
圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、交流電圧
低下の発生時点を判定する低下時点判定手段と、交流電
圧低下の発生時点が画像形成中の時には画像形成装置の
全ユニットに対して前記無停電電源から電力を供給させ
て待機中の時には画像形成装置中の直流電源ユニットに
のみ無停電電源から電力供給させる供給先切換え手段と
を設けた。
【0020】請求項3記載の発明では、交流電源の遮断
時に所定時間電力を供給する無停電電源を有する無停電
電源付き画像形成装置において、前記交流電源の交流電
圧の低下を検出する交流電圧低下検出手段と、交流電圧
低下の発生時点を判定する低下時点判定手段と、交流電
圧低下の発生時点が画像形成中の時には画像形成装置に
対して前記無停電電源から電力を供給させて交流電圧低
下の発生時点が待機中の時には画像形成装置に対する電
力供給をオフさせる電源供給切換え手段とを設けた。
【0021】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、電源供給切換手段による電力供給のオフ
時に交流電源に対する電源スイッチの開閉状態を検知す
る電源スイッチ判定手段と、電源スイッチが閉状態と判
定された時には画像形成装置におけるその時点の設定モ
ードを記憶するモード記憶手段とを設けた。
【0022】請求項5記載の発明では、画像形成装置内
部の複数のユニットに対して交流電源に基づき個々に電
力を供給する電力供給手段と、交流電源の遮断時に所定
時間電力を供給する無停電電源を有する無停電電源付き
画像形成装置において、前記交流電源から前記無停電電
源に対する入力電流を制限する電流制限手段と、前記各
ユニットに対して流れる消費電流を検出する消費電流検
出手段と、検出された消費電流が一定値を越えたユニッ
トに対する電力供給を対応する前記電力供給手段から前
記無停電電源に切換える供給元切換え手段とを設けた。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、各ユニットにおける消費電流に基づきユ
ニットに対する電力供給元の切換えに優先順位を持たせ
た。
【0024】請求項7記載の発明では、交流電源の遮断
時に所定時間電力を供給する無停電電源を有する無停電
電源付き画像形成装置において、定着ローラ内に第1定
着ヒータと第2定着ヒータとを設け、電源投入時から前
記定着ローラが所定温度に上昇するまでの間、前記第1
定着ヒータに対して前記交流電源から電力を供給させ前
記第2定着ヒータに対して前記無停電電源から電力を供
給させる電源制御手段を設けた。
【0025】請求項8記載の発明では、交流電源の遮断
時に所定時間電力を供給する無停電電源を有する無停電
電源付き画像形成装置において、電源投入時から前記定
着ローラが所定温度に上昇するまでの間、前記定着ロー
ラ内の定着ヒータに対して前記交流電源と前記無停電電
源との両方から電力を供給させる電源制御手段を設け
た。
【0026】請求項9記載の発明では、交流電源の遮断
時に所定時間電力を供給する無停電電源を有する無停電
電源付き画像形成装置において、定着ローラ内に第1定
着ヒータと第2定着ヒータとを設け、画像形成中に所定
条件を満たすまでは前記第1定着ヒータに対してのみ前
記交流電源から電力を供給させ、所定条件を満たした時
には前記第1定着ヒータに対して前記交流電源から電力
を供給させ前記第2定着ヒータに対して前記無停電電源
から電力を供給させる電源制御手段を設けた。
【0027】請求項10記載の発明では、交流電源の遮
断時に所定時間電力を供給する無停電電源を有する無停
電電源付き画像形成装置において、画像形成中に所定条
件を満たすまでは定着ローラ内の定着ヒータに対して前
記交流電源のみから電力を供給させ、所定条件を満たし
た時にはこの定着ヒータに対して前記交流電源と前記無
停電電源との両方から電力を供給させる電源制御手段を
設けた。
【0028】
【作用】請求項1記載の発明によれば、瞬断シミュレー
ション手段により予め瞬断時のリセット時間を測定して
おき、交流電圧低下検出手段により交流電源の電圧低下
又は遮断が検出されても直ぐには無停電電源による退避
処理を開始させず、リセット時間以内の所定時間経過し
た時点でも電源が復旧していない場合に退避処理を行わ
せるので、交流電源が直ぐに復旧するような場合にまで
無停電電源による無駄な処理を行うことがなく、無停電
電源の無駄な電力消費を防止でき、かつ、復旧まで時間
がかかる場合であってもリセット時間内には退避処理が
行われるので転写紙ジャム状態等のまま復旧することが
なく無停電電源方式のリカバリーが確保され、この際の
リセット時間の設定も瞬断シミュレーションによるた
め、自動的にして的確なものとなる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、交流電源の
電圧低下が発生しても、それが画像形成中であれば無停
電電源から全てのユニットに電力供給してその時点の画
像形成動作を完了させるが、待機時であれば、直流電源
ユニットにのみ無停電電源から電力供給させるので、無
停電電源の無駄な電力消費を防止して、直流電源ユニッ
トによる必要最小限の処理のみを確保できる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、無停電電源
を備えていても、交流電源の電圧低下の発生が転写紙残
り等の心配のない待機中であれば、画像形成装置に対す
る電力供給をオフさせてしまうので、無停電電源の無駄
な電力消費を確実に防止できる。
【0031】この時、請求項4記載の発明によれば、電
力供給のオフ時に、電源スイッチの開閉状態をチェック
し、閉状態であれば待機中でも単なる自然待機ではなく
オペレータ操作がなされたモード設定後のものと認定
し、その設定モードを記憶するので、電源復旧後にモー
ドを設定し直すような面倒がない。
【0032】請求項5記載の発明によれば、検出される
消費電流が一定値を越えた場合、そのユニットに対する
電力供給を交流電源から無停電電源に切換えるので、定
格を越える入力電流が流れる場合には無停電電源がオー
バ分を補うものとなり、一時的な電流の増加によって無
闇にブレーカが動作するのを防止できる。この時、無停
電電源の入力電流は電流制限手段によって設定された電
流以上は流れることはない。
【0033】この際、請求項6記載の発明によれば、各
ユニットにおける消費電流に応じて電力供給元の切換え
に優先順位を持たせたので、なるべく消費電流の大きい
ものに対して無停電電源に電力供給を補助させること
で、定格内での動作をより確実に補償し得るものとな
る。
【0034】また、請求項7,8記載の発明によれば、
交流電源が正常な状態においても、無停電電源をも定着
ヒータに対する電力供給に併用するので、電力配分の制
約された条件下で、定着ローラを速やかに所定温度まで
立上らせることができ、処理速度に遅れを生じないもの
となる。
【0035】同様に、請求項9,10記載の発明によれ
ば、画像形成中において、交流電源が正常であっても所
定条件下に無停電電源をも定着ヒータに対する電力供給
に併用するので、電力配分の制約された条件下で定着ロ
ーラの温度低下を防止でき、処理速度を遅くするといっ
た制約を受けることなく画像形成処理を行わせることが
できる。
【0036】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1ないし
図30に基づいて説明する。まず、本発明が適用される
画像形成装置としてのデジタル複写機の構成・作用につ
いて説明する。図2はデジタル複写機の全体構成を示す
概略図であり、大別すると、複写機本体1に対して自動
原稿送り装置(ADF)2、ソータユニット3、両面反
転ユニット4等が付設されて構成される。
【0037】複写機本体1は、スキャナ部、光書込み
部、感光体部、現像部、給紙部などを備えて構成されて
いる。ここで、各部の概略構成・動作等について説明す
る。まず、スキャナ部は反射鏡付きの光源5と第1ミラ
ー6とを装備して一定速度で移動する第1スキャナと、
第2,3ミラー7,8を装備して第1スキャナの1/2
の速度で第1スキャナに追従して移動する第2スキャナ
とを有している。これらの第1,2スキャナによりコン
タクトガラス9上の原稿を光学的に走査し、その反射像
を色フィルタ10を介してレンズ11に導き、一次元固
体撮像素子12上に結像させる。ここに、光源5には蛍
光灯やハロゲンランプを使用し得るが、波長安定性や長
寿命の点を考慮して、一般には、蛍光灯が使用される。
一次元固体撮像素子12としては、一般にCCDが用い
られる。この一次元固体撮像素子12で読取った画像信
号はアナログ値であるので、A/D変換され、画像処理
基板13にて種々の画像処理(例えば、2値化、多値
化、階調処理、変倍処理、編集処理など)が施され、ス
ポットの集合としてデジタル信号に変えられる。
【0038】なお、カラー画像情報を得るために、ここ
では、原稿から固体撮像素子12に導かれる光路途中
に、必要色の情報だけを透過させる色フィルタ10が進
退自在に配設されている。よって、原稿の走査に合わせ
て色フィルタ10の切換えを行い、その都度、多重転
写、両面コピーなどの機能を働かせることで、多種多様
なコピーが作成できるように構成されている。
【0039】つぎに、光書込み部について説明する。画
像処理後の画像処理は、この光書込み部15においてレ
ーザ光のラスタ走査により光の点の集合の形で感光体1
6上に書込まれる。図3及び図4はこの光書込み部15
を示す平面図及び正面図である。半導体レーザ17から
発せられたレーザ光はコリメートレンズ18で平行光束
とされ、アパーチャ19により一定形状の光束に整形さ
れる。その後、第1シリンダレンズ20により副走査方
向に圧縮された形でポリゴンミラー21に入射する。正
確な多角形状に形成されたポリゴンミラー21はポリゴ
ンモータ22により一定方向に一定速度で回転されてお
り、このポリゴンミラー21に入射されたレーザ光は、
その反射光がポリゴンミラー21の回転により偏向され
る。偏向されたレーザ光はfθレンズ23に入射し、角
速度一定の走査光を感光体16上で等速走査するように
変換され、感光体16上で最小光点となるように結像さ
れる。この時、fθレンズ23を通過した光は、画像領
域外で同期検知ミラー24により同期検知光導入部25
に導かれ、光ファイバによりセンサ部に伝搬され、主走
査方向の頭出し基準となる同期検知に供される。同期信
号が出てから一定時間経過後に画像データが1ライン分
出力される処理が、各ラインについて同様に繰返され、
2次元の光書込みがなされる。
【0040】また、感光体部において、感光体16は、
波長780nmの半導体レーザ光に対して感度を持つ感
光層を周面に有するものであり、このような感光層とし
ては有機感光体(OPC)、α−Si、Se−Teなど
がある(本例は、OPCを使用)。一般に、レーザ書込
みの場合、画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プ
ロセスと、逆に、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/
P)プロセスとの2通りがあるが、ここでは、前者のN
/Pプロセス方式としている。また、帯電チャージャ2
8は例えばスコロトロン方式のもので、感光体16の表
面を均一に−帯電し、画像形成部にレーザ光を照射する
とその部分の電荷が落ちるようにされている。これによ
り、感光体16表面の地肌部が−750〜−800V、
画像部が−500V程度の電位となって、感光体16表
面に静電潜像が形成される。これを現像器29で現像ロ
ーラに−500〜−600Vのバイアス電圧を与え、−
帯電のトナーを潜像に付着させることで顕像化される。
顕像化された画像は、感光体16に同期させて給紙搬送
される転写紙上に転写チャージャ30により+電荷を付
与することにより転写される。転写後、転写紙は分離チ
ャージャ31により交流除電され、感光体16から分離
される。転写後の感光体16はクリーニング装置32に
より残留トナーが掻き落し除去され、残留電位は除電ラ
ンプ33の光照射により消去される。
【0041】ついで、給紙部について説明する。ここで
は、複数段の給紙カセット35を持ち、かつ、一度転写
した転写紙を再給紙ループ36を通すことにより両面コ
ピー又は再給紙が可能とされている。複数の給紙カセッ
ト35の内から1つが選択された後、スタートボタンを
押すと、選択された給紙カセット35近傍の給紙コロが
回転し、紙先端がレジストローラ37に突き当たるまで
給紙される。この時、レジストローラ37は止まってい
るが、感光体16上の画像位置とタイミングをとって回
転を開始し、感光体16に対して給紙する。その後、前
述したように、転写・分離動作が行われ、転写後の転写
紙は分離搬送部38により吸引搬送される。その後、加
熱定着装置39により定着され、通常コピー時であれ
ば、切換え爪39によりソータユニット3側の排紙口へ
導かれる。一方、多重コピー時には、切換え爪39の切
換えによりソータユニット3側への排紙経路が閉じら
れ、下側の再給紙ループ36を通過して再度レジストロ
ーラ37側へ導かれる。さらに、両面コピー時の場合に
は、複写機本体1のみで行う場合と、両面反転ユニット
4を利用する場合との2通りがあるが、例えば前者の場
合で説明すると、切換え爪39で下方に導かれた紙はさ
らに切換え爪40により下方に導かれ、さらに下方の切
換え爪41により再給紙ループ36下部のトレイ42上
に導かれる。そして、トレイ42上からのローラ43に
よる逆送で再給紙ループ36中に反転状態で送られ、レ
ジストローラ37側に給紙され両面コピーに供される。
【0042】つぎに、ADF2について説明する。この
ADF2は原稿を1枚ずつコンタクトガラス9上へ導
き、コピー後に排出する動作を自動的に行うものであ
る。即ち、原稿給紙台51上に載置された原稿は給紙コ
ロ52により1枚ずつ分離給紙され、搬送ベルト53に
よりコンタクトガラス9上の所定位置に搬送セットされ
る。所定枚数のコピー(露光)が終了すると原稿は再度
搬送ベルト53により排紙トレイ54上に排紙される。
【0043】また、ソータユニット3は複写機本体1か
ら排紙される転写紙を、例えば頁順、頁毎、或いは、予
め設定されたビン55に選択的に排紙させるものであ
る。
【0044】さらに、両面反転ユニット4について説明
する。前述したように複写機本体1のみによる両面コピ
ーでは1枚毎の両面コピーしかできないが、この両面反
転ユニット4を利用することによりまとめて両面コピー
することができる。即ち、複数枚まとめて両面コピーを
とるときには、切換え爪39により両面反転ユニット4
に送られる。この両面反転ユニット4へ入った紙は、排
紙ローラ56で両面トレイ57上に放出積載される。こ
の際、転写紙の縦・横の紙揃えがなされる。両面トレイ
57に集積された転写紙は、再給紙コロ58により裏面
コピー時に再給紙される。この時、切換え爪41により
直接再給紙ループ36に導かれる。
【0045】つづいて、電装制御系について説明する。
まず、図5は電装制御全体のブロック図を示すもので、
メイン制御板61によりスキャナ制御回路62、ソータ
制御板63、両面制御板64、給紙制御板65の各制御
板が制御されるとともに、操作部66やアプリケーショ
ンシステム67等が制御されるように構成されている。
また、メイン制御板61等に対しては一般商用交流電源
90から無停電電源91を介して電源回路68が接続さ
れている。
【0046】ここに、スキャナ制御回路62について説
明すると、図6に示すように、ADF2用のADF制御
板69、蛍光灯(光源)5用の安定器70、スキャナモ
ータ71、メモリユニット72等の他、APSソレノイ
ド、ADFソレノイド等が接続されている。メモリユニ
ット72に対してはCCD(固体撮像素子)12からの
読取り信号がイメージプリプロセッサ(IPP)73、
イメージプロセスユニット(IPU)74を介して入力
されており、また、外部記憶装置75も接続されてい
る。
【0047】また、ソータ制御板63には図7に示すよ
うに、入口センサ、ビンセンサ等のセンサ類76、ドラ
イブモータ77、割込みソレノイド等の負荷類78が接
続されている。両面制御板64にはトレイソレノイド等
のソレノイド類79、給紙クラッチ等のクラッチ類8
0、ジョガモータ81、排紙検知等のセンサ類82が接
続されている。
【0048】さらに、給紙制御板65には図8に示すよ
うに、トナー補給ソレノイド等のソレノイド類83、レ
ジストクラッチ等のクラッチ類84、各種センサ類85
とともに、吸気ファン86、搬送ファン87が接続され
ている。
【0049】また、電源回路68についてみると、図5
に示すように、一般商用の交流電源90からAC系負荷
に電力が供給される一方、DC電源92により直流電圧
が生成されてメイン制御板61やスキャナ制御回路62
に供給されている。ここに、AC系負荷のために、AC
ドライブ板93やメインモータ用ドライブ板94、ポリ
ゴンモータ用ドライブ板95、高圧電源96が用意され
ている。また、交流電源90と無停電電源91とに対し
ては電源監視ユニット97が接続されている。
【0050】一方、このような電装制御系について別の
観点から説明する。本実施例で用いるデジタル複写機の
制御ユニットとしてメイン制御板61中には、図9及び
図10に示すように、2つのCPU101,102を有
しており、CPU101がシーケンス関係の制御を受持
ち、CPU102がオペレーション関係の制御を受持つ
ように構成されている。CPU101,102同士は、
シリアルインタフェースにより接続されている。
【0051】まず、シーケンス制御側について図9を参
照して説明する。シーケンス制御用のCPU101は、
紙の搬送タイミング、作像に関する条件設定、出力を行
っており、紙サイズ検知センサ、排紙検知やレジスト検
知などの紙搬送に関するセンサ103、両面反転ユニッ
ト、高圧電源ユニット、リレー、ソレノイド、モータな
どのドライバ104、ソータユニット3、スキャナユニ
ット105などが接続されている。
【0052】ここに、センサ103関係では、前述した
ように、給紙カセット35に装着された紙サイズ・向き
を検知し検知結果に応じた電気信号を出す紙サイズセン
サ、レジスト検知や排紙検知に関するセンサ、オイルエ
ンドやトナーエンドなどサプライの有無を検知するセン
サ、並びに、ドアオープン、ヒューズ断など機械の異常
を検知するセンサなどからの入力がある。
【0053】両面反転ユニット関係では、前述したよう
に、紙幅を揃えるためのモータ、給紙クラッチ、搬送経
路を変更するためのソレノイド、紙有無検知センサ、紙
幅揃え用のサイドフェンスのホームポジションセンサ、
紙の搬送に関するセンサなどがある。高圧電源ユニット
は、帯電チャージャ、転写チャージャ、分離チャージ
ャ、現像バイアス電極の出力をPWM制御によって得ら
れたデューティだけ各々所定の高圧電力を印加するもの
である。ここに、PWM制御は各々の高圧電力の出力の
フィードバック値をA/D変換することによってデジタ
ル値にし、目標値と等しくなるように制御するものであ
る。
【0054】ドライバ関係としては、前述したように、
給紙クラッチ、レジストクラッチ、カウンタ、モータ、
トナー補給用ソレノイド、パワーリレー、定着ヒータ等
がある。
【0055】また、ソータユニット3とはシリアルイン
タフェースにより接続されており、シーケンス用のCP
U101からの信号により所定のタイミングで紙を搬送
し、各ビン55に排出させるように構成されている。
【0056】さらに、CPU101のアナログ入力に
は、定着温度、フォトセンサ入力、半導体レーザ17の
モニタ入力、半導体レーザ17の基準電圧、各種高圧電
源からの出力値のフィードバック値等が入力されてい
る。定着装置39に設けられたサーミスタからの入力に
より、定着部の温度が一定となるように定着ヒータのオ
ン/オフ制御或いは位相制御が行われる。フォトセンサ
入力は、所定のタイミングで作られたフォトパターンを
フォトトランジスタにより入力し、パターンの濃度を検
知することによりトナー補給のクラッッチのオン/オフ
を制御することでトナー濃度の制御に供される。また、
この濃度検知により、トナーエンドの検知も行われる。
【0057】ついで、オペレーション関係の制御を図1
0を参照して説明する。メインCPU102は複数のシ
リアルポートとカレンダICを制御するものであり、複
数のシリアルポートには、シーケンス制御用のCPU1
01の他に、電源監視ユニット97、操作部ユニット1
06、エディタ107、スキャナ制御回路62、アプリ
ケーションユニット67等が接続されている。
【0058】操作部ユニット106では、操作者のキー
入力及び複写機の状態を表示する表示器を有し、キー入
力の情報をメインCPU102にシリアル通信により知
らせる。メインCPU102はこの情報により操作部ユ
ニット106の表示器の点灯、点滅を判断し、操作部ユ
ニット106にシリアル送信する。操作部ユニット10
6はこのメインCPU102からの情報により表示器の
点灯、消灯又は点滅を行う。メインCPU102は、さ
らに、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピ
ースタート時に、シーケンス制御を行っているCPU1
01にその情報を伝える。
【0059】スキャナ制御回路62では、図6に示した
ように、スキャナサーボモータ駆動制御及び画像処理、
画像読取りに関する情報をCPU102にシリアル送信
処理するとともに、ADF制御板69とシーケンス用の
CPU101との間のインタフェース処理を行う。
【0060】アプリケーションユニット67とは、外部
機器(ファクシミリ、プリンタ等)とメインCPU10
2との間のインタフェースであり、予め設定されている
情報内容をやりとりする。エディタ107とは編集機能
を入力するユニットであり、操作者の入力した画像編集
データ(マスキング、トリミング、イメージシフト等)
をCPU102にシリアル送信する。カレンダIC10
8は日付と時間を記憶しており、CPU102にて随時
呼出せるため、操作部ユニット106の表示器への現在
時刻の表示や機械のオン時間、オフ時間を設定すること
により機械の電源のオン・オフをタイマ制御することが
可能とされている。
【0061】また、信号切換えゲートアレイ109が設
けられている。この信号切換えゲートアレイ109はC
PU102からのセレクト信号により、ページメモリ1
10に格納された画像データ(DATA0〜7)と各種
同期信号とを次の3方向に出力するものである。第1
は、スキャナ制御回路62から画像制御回路111へ出
力される。この場合、スキャナから8ビットデータ(た
だし、4ビットや1ビットにすることもできる)で転送
されてくる画像信号をレーザビームスキャナユニット1
05からの同期信号PMSYNCに同期させて画像制御
回路111に出力するものである。第2は、スキャナ制
御回路62からアプリケーションユニット108へ出力
される。この場合、スキャナから8ビットデータで転送
されてくる画像信号をアプリケーションユニット108
にパラレル出力する。アプリケーションユニット108
では、入力された画像データを外部に接続されているプ
リンタ等の出力装置に出力する。第3は、アプリケーシ
ョンユニット108から画像制御回路111へ出力され
る。この場合、アプリケーションユニット108が外部
に接続されている入力装置からの8ビットデータ(ただ
し、4ビットや1ビットにすることもできる)で転送さ
れてくる画像信号をレーザビームスキャナユニット10
5からの同期信号PMSYNCに同期させて画像制御回
路111に出力するものである。なお、外部からの画像
信号が4ビット又は1ビットの場合には、8ビットデー
タに変換する処理が必要である。
【0062】なお、前記CPU102にはROM112
及びRAM113が接続されている。ここに、RAM1
13はバックアップ用電池(図示せず)が接続された不
揮発性メモリが用いられている。これにより、電源オフ
時にもデータ内容が消えないので、トータルコピー枚数
カウンタやジャム回数カウンタ等の各種カウンタの計数
値、光源5の照度設定値、定着ヒータの温度設定値等の
各種設定値などを記憶させておける。これらのデータは
必要に応じてテンキー等を用いて変更可能である。
【0063】ついで、イメージスキャナ部の構成を図1
1により説明する。CCDイメージセンサ12から出力
されるアナログ画像信号はイメージプリプロセッサIP
P73内部の信号処理回路121で増幅及び光量補正さ
れ、A/D変換器122によりデジタル多値信号に変換
される。この信号は、シェーディング補正回路123に
より補正処理を受け、イメージプロセスユニットIPU
74に出力される。
【0064】IPU74は図12に示すように構成され
ている。即ち、このIPU74に印加された画像信号は
MTF補正回路124で高域強調され、変倍回路125
で電気変倍され(スキャナ制御回路62によって設定さ
れる主走査方向の倍率データに従う)、γ変換回路12
6に印加される。このγ変換回路126は入力特性を機
械の特性に合わせて最適になるように変換処理を施すも
ので、γ変換回路126から出力される画像信号は、デ
ータ深さ切換え機構127のスイッチ128で所定の量
子化レベルに変換される。このデータ深さ切換え機構1
27は4ビット化回路129と2値化回路130とディ
ザ回路131とスイッチ132とよりなり、図13(a)
〜(c)に示すように3つのデータタイプに切換えるもの
である。まず、4ビット化回路129では図13(b)に
示すような4ビットデータを出力し、2値化回路130
では入力される8ビットの多値データを予め設定された
固定閾値により2値データに変換し、図13(c)に示す
ような1ビットデータを出力する。ディザ回路131は
図13(c)に示すような1ビットデータで面積階調を作
り出すものである。スイッチ128はこれら3つのデー
タタイプの一つを選択し、DATA0〜7として出力す
る。
【0065】スキャナ制御回路62はCPU102から
の指示に従って安定器70、タイミング制御回路13
3、IPU74中の変倍回路125及びスキャナ駆動モ
ータ71を制御する。安定器70はスキャナ制御回路6
2からの指示に従い光源5のオン・オフ及び光量制御を
行う。モータ71の駆動軸にはロータリエンコーダ13
4が連結されており、位置センサ135は副走査駆動機
構の基準位置を検知する。
【0066】タイミング制御回路133はスキャナ制御
回路62からの指示に従って各信号を出力する。即ち、
読取りを開始すると、CCD12に対しては1ライン分
のデータをシフトレジスタに転送する転送信号と、シフ
トレジスタのデータを1ビットずつ出力するシフトクロ
ックパルスとを与える。像再生系制御ユニットに対して
は、画素同期クロックパルスCLK、主走査同期パルス
LSYNC及び主走査有効期間信号LGATEを出力す
る。この画素同期クロックパルスCLKはCCD12に
与えるシフトクロックパルスとほぼ同一の信号であり、
主走査同期パルスLSYNCは画像書込みユニット15
のビームセンサが出力する主走査同期信号PMSYNC
とほぼ同一の信号であるが、画素同期クロックパルスC
LKに同期して出力される。また、主走査有効期間信号
LGATEは出力データDATA0〜7が有効なデータ
であるとみなされるタイミングでHレベルとなる信号で
ある。ちなみに、本実施例ではCCD12は1ライン当
たり4800ビットの有効データを出力するものとされ
ている。
【0067】スキャナ制御回路62はCPU102から
読取り開始指示を受けると、光源5を点灯させ、スキャ
ナ駆動モータ71を駆動開始させ、タイミング制御回路
133を制御し、CCD12による読取りを開始させ
る。また、副走査有効期間FGATEをHレベルにセッ
トする。この信号FGATEはHレベルにセットされて
から副走査方向に最大読取り長(本例では、A3サイズ
長手方向の寸法)を走査するに要する時間を経過すると
Lレベルとなるものである。
【0068】ところで、本実施例のメモリシステム14
1について図14を参照して説明する。CCD12から
の画像信号はシェーディング補正と黒レベル補正と光量
補正の機能を持つIPP73を通して8ビットデータで
出力される。このデータはマルチプレクサ(MUX)1
42で選択されて、空間周波数高域強調機能(MTF補
正機能)、速度変換機能(変倍機能)、γ変換機能、デ
ータ深さ変換機能(8ビット/4ビット/1ビット変換
機能)を持つ前記IPU74で処理されて、マルチプレ
クサ143を通してプリンタ部PRに出力される。
【0069】なお、画像データ用のフレームメモリを持
つシステムの場合、図15に示すように、IPU74か
らのイメージデータを一旦メモリ装置(MEM)144
に格納し、必要な時にこのメモリ装置144から取出し
てプリンタPRに出力するように構成される。また、I
PU74からのイメージデータをプリンタPRに出力し
ながら、同時に、メモリ装置144に格納して2枚目以
降のコピーをメモリ装置144からのイメージデータで
行わせる方法も一般的である。
【0070】この点、本実施例では、IPU74により
処理されたデータと生のデータとの何れであってもメモ
リ装置144に取込めるように、図16に示すようなデ
ータフローが可能な構成とされている。つまり、図14
に示す3つのマルチプレクサ142,145,143の
切換えにより、データフローを変更し得るように構成さ
れている。例えば、1回のスキャナ走査で複数枚のIP
U74のパラメータを変えたコピーを出力する場合であ
れば、スキャナ走査時にマルチプレクサ142をA
側、マルチプレクサ145をB側、マルチプレクサ14
3をA側にして1枚目を出力させる。この時、生データ
がマルチプレクサ145を通してメモリ装置144に格
納される。2枚目以降はマルチプレクサ142をB側
にして、メモリ装置144からのデータをIPU74に
入れ、マルチプレクサ143をプリンタPRに出力させ
る。この時、1枚コピーする毎にIPU74のパラメー
タを変更する。といった手順で達成できる。
【0071】なお、1ビットデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、マルチプレクサ145をA
側にしてIPU74の出力をメモリ装置144に取込
む。この場合は、プリンタPRは2値データ(1ビッ
ト)モードに切換えてコピー動作する。
【0072】図14中に示す信号EXTIN,EXTO
UTは、外部記憶装置75からのイメージデータ入出力
信号である。
【0073】ところで、前記メモリ装置144として
は、例えば図17に示すような構成のものが用いられ
る。即ち、圧縮器(COMP)146と伸長器(EX
P)147とをメモリユニット148の前後に入れて、
実データ以外に圧縮されたデータも格納できるようにし
たものである。この構成では、圧縮器146はスキャナ
速度に合わせて、伸長器147はプリンタ速度に合わせ
て動作する必要がある。実データをメモリユニット14
8に格納させる場合には、マルチプレクサ149,15
0をともにA側にし、圧縮データを使用する場合には各
々B側にする。
【0074】ここに、前記メモリユニット148は例え
ば図18に示すように構成されている。即ち、図19
(a)〜(c)に示すような3つのイメージデータタイプ
と、圧縮データであるコードデータを扱うためにデータ
幅変換器155,,156をメモリブロック157の入
出力に持っている。また、ダイレクトメモリコントロー
ラ(DMC)158,159は、パックされたデータ数
とメモリデータ幅に応じてメモリブロック157の所定
のアドレスにデータを書込み、又は、読取り動作を行う
ものである。
【0075】図19に示すイメージデータのデータタイ
プについて説明する。通常、スキャナから、又はプリン
タへのイメージデータの速度は、8ビットデータ、4ビ
ットデータ、1ビットデータに拘らず一定である。つま
り、1ピクセルの周期は装置において固定されている。
本実施例装置では、8本のデータラインのMSB側から
1ビットデータ、4ビットデータ、8ビットデータとM
SB詰めで定義している。このデータをメモリブロック
157のデータ幅(16ビット)にパック、アンパック
するブロックが、データ幅変換器155,156であ
る。パックすることにより、データ深さに応じてメモリ
ブロック157を利用できるものとなり、メモリ装置1
44の有効利用が可能となる。
【0076】なお、図17に示したような圧縮器146
や伸長器147を利用するのに代えて、図20に示すよ
うに、ピクセルプロセスユニット(PPU)161をメ
モリユニット148の外部に配置させるようにしてもよ
い。PPU161は、イメージデータ間のロジカル演算
(例えば、AND,OR,EXOR,NOT)を表現す
るユニットで、メモリ出力データと入力データとを演算
してプリンタPRに出力させる機能と、メモリ出力と入
力データ(例えば、スキャナデータ)とを演算して再び
メモリユニット148に格納させる機能とを持つ。出力
先のプリンタPRとメモリユニット148との切換え
は、マルチプレクサ162,163で行われる。この機
能は、一般的には画像合成に利用され、例えばメモリユ
ニットにオーバレイデータを置いておきスキャナデータ
にオーバレイを被せる、といったように使用される。
【0077】つづいて、外部記憶装置75を利用してイ
メージデータを保存する構成例を図21を参照して説明
する。まず、イメージデータをフロッピーディスク16
5に保存する時には、EXTOUTからインタフェース
166を通してファイルコントローラ167制御のフロ
ッピディスクコントローラ(FDC)168に出力し、
フロッピディスクドライブ(FDD)169上のフロッ
ピディスク165に記憶させる。前記ファイルコントロ
ーラ167の制御下には、ハードディスクコントローラ
(HDC)170、ハードディスクドライブ(HDD)
171もあり、ハードディスクに対するリード/ライト
も可能とされている。具体的には、通常よく使うフオー
マットデータやオーバレイデータをこのHDD171側
に記憶させておき、必要に応じて利用できるように構成
される。
【0078】図22に圧縮と伸長との処理速度が間に合
わない場合であっても100%リカバリーできるように
した構成を示す。メモリユニット148にはスキャナ走
査と同時に圧縮されたデータとイメージデータが格納さ
れる。入ってきたデータは各々別のメモリエリアに格納
されるが、圧縮データはそのまま伸長器147に入って
伸長される。1頁分のデータが全てメモリユニット14
8に入るまでに圧縮器146と伸長器147の処理時間
が間に合って正常終了した場合は、圧縮データのメモリ
エリアだけ残り、生データのエリアは取消される。も
し、エラー検出回路151が圧縮器146又は伸長器1
47からのエラー信号を検出した場合には、直ちに圧縮
データエリアが取消されて生データが採用される。
【0079】メモリ管理ユニット(MMU)175はメ
モリユニット148に対して2つの入力データと1つの
出力データが同時に入出力できるようにメモリユニット
148を制御するユニットである。リアルタイムでの圧
縮と伸長との検定をすることで、高速性と確実性とメモ
リエリアの有効利用性とが確保される。本実施例での、
このような構成は、メモリ管理ユニット175によって
メモリエリアのダイナミックなアロケーションができる
ようにしたが、生データ用と圧縮データ用の2つのメモ
リユニットを持たせてもよい。
【0080】何れにしても、図22に示す構成は、電子
ソーティングのように複数の頁を格納し、リアルタイム
でプリンタに出力するような、格納頁数とプリント速度
とを両立させなければならないような用途に最適であ
る。
【0081】つづいて、無停電電源91を用いた電源監
視動作等について説明する。まず、電源監視ユニット9
7中には例えば図23に示すような交流電圧低下検出回
路(交流電圧低下検出手段)200が設けられている。
即ち、交流電源90に対して4つのダイオードによる全
波整流回路201が接続され、その整流出力端に対して
分圧抵抗202,203を介してアナログ式のコンパレ
ータ204が接続されている。このコンパレータ204
の基準入力端子には、基準電圧Vref を設定するための
可変抵抗205が接続されている。コンパレータ204
の出力側には交流電圧低下検出信号を出力する再トリガ
型単安定マルチバイブレータ206が接続されている。
ここに、単安定マルチバイブレータ206には検出時間
を設定するための可変抵抗207及びコンデンサ208
が接続されている。
【0082】このような構成において、図24(a)に示
すように交流電源90の電圧V0 が1サイクルに渡って
電圧低下すると、全波整流回路201により整流された
波形は同図(b)に示す電圧V1 のようになる。このよう
な整流電圧V1 を正入力とするコンパレータ204の出
力電圧V2 は同図(c)に示すようなパルス波形となり、
基準電圧Vref 以下に電圧低下した部分では出力がでな
いものとなる。このような電圧V2を受ける再トリガ型
単安定マルチバイブレータ206は交流電圧V0が設定
値以上でコンパレータ204出力が連続的に出力される
部分では再トリガされるため、出力V3 はHレベルとな
るが、電圧低下によりコンパレータ204の出力V2
所定時間t以上に渡って欠落すると、単安定マルチバイ
ブレータ206は再トリガされずLレベルの出力が、交
流電圧低下検出信号として出力される。ここに、可変抵
抗205は正弦波の波高値に対する比率で検出すべき低
下レベルを設定できる。また、単安定マルチバイブレー
タ206の出力時間は可変抵抗207により決定され
る。あまり長く設定すると短時間の電圧低下では検出し
なくなるが、短く設定すると短時間の電圧低下でも検出
できるようになる。最短は半周期である。このような単
安定マルチバイブレータ206による出力V3 (交流電
圧低下検出信号)は後述するように無停電電源91内の
CPUの外部割込み端子に入力されている。
【0083】このような交流電圧低下検出回路200
は、交流電圧V0 の低下を速やかに検出でき、かつ、検
出すべき低下レベルを設定でき、かつ、検出すべき低下
継続時間を設定できるという特徴を持つ。
【0084】無停電電源91を用いた電源遮断時のシー
ケンス制御について図25のタイミングチャートを参照
して説明する。まず、停電などにより商用電源90が遮
断すると、無停電電源91はその電源監視回路97でこ
れを検出し、その蓄電池とDC/ACコンバータによ
り、商用電源90に代わって電力供給を行う。同時に、
電源遮断信号を発生し、無停電電源91内のCPUにこ
れを通知する。このCPUはこの電源遮断信号に応じ
て、“シャットダウンシーケンス”と称する特別のシー
ケンスを実行すべく、各要素を制御する。シャットダウ
ンシーケンスを終了すると、終了信号を無停電電源91
に通知する。終了信号を受けた無停電電源91は電力供
給を停止し、ここに、全システムは電源オフとなる。
【0085】ここに、シャットダウンシーケンスについ
て説明する。電源遮断信号により起動される特別なこの
シーケンス実行時は、商用電源90が遮断され無停電電
源91の蓄電池により電力が供給されている状態にあ
る。このような特別なシーケンスを行わせる目的は、 消費電力を低減させて蓄電池による給電時間を引き
伸ばすこと。 機内にコピー中転写紙を残さないように排出を完了
させること。 感光体16に悪影響を及ぼさないように、感光体1
6の初期化を完了させること。 給電再開時に、以前のジョブを続行しやすいよう
に、各種情報を不揮発性メモリ113に退避させるこ
と。 商用電源が遮断したことをユーザに通知すること。 必要な処理が終了したら、蓄電池の過放電による劣
化を防止するために、蓄電池による給電を停止するこ
と。である。
【0086】以下、各項目について説明する。まず、
の消費電力低減化について説明する。一般に、本実施例
のような複写機においては、最大の電力消費要素は、定
着装置39における定着ヒータである。具体的には、転
写紙上のトナーを加熱、加圧定着させるため、温度が1
80℃程度となるように制御される。定着ヒータとして
は800W程度のハロゲンヒータが用いられている。ま
た、定着ヒータの熱容量は比較的大きいため、通電を停
止させた後もコピー数枚分については定着可能な温度を
維持できる。さらに、定着性を保証し得ないものの定着
ローラに損傷を与えずに通紙が可能な温度領域も存在す
る(図26参照)。このような特性を利用すれば、定着
ヒータには通電しなくても、機内にある転写紙の排出は
可能となり、かつ、消費電力の低減を図れるものとな
る。そこで、シャットダウンシーケンスでは、定着ヒー
タはオフさせるものとした。
【0087】ついで、の残紙排出について説明する。
停電発生時に機内に転写紙を残さないようにすること
が、無停電電源91を搭載する大きな理由の一つであ
る。即ち、機内の残留紙を除去するのは、それが停電に
より生じたものとはいえ、ジャム紙の処理と何ら変わら
ないものであり、ユーザにとっては最も嫌な操作の一つ
といえる。そこで、シャットダウンシーケンスにおいて
は、機内の転写紙排出完了までは、搬送・排出に関与す
る要素の動作を続行させるようにしている。より具体的
に考察すると、シャットダウンプロセスの起動時におい
ては、機内の転写紙状態としては、まだ画像が載ってい
ない転写前の状態と、画像転写中の状態と、画像転写が
終了した後の状態とがあり得る。排出だけに限れば、プ
ロセス手段を全てオフとして消費電力を低減させるよう
にし、全ての電力を排出動作に振り分けるようにすれば
よいが、画像が途中で途切れたような状態の転写紙を排
出させると、ユーザに不快感を与えるとともに、異常画
像の発生という誤解を与えかねない。そこで、ここでは
消費電力の低減を考慮しつつ、画像保証も図って、画像
転写が終了していれば問題なく定着され得るので正常コ
ピーとし、画像転写中であれば転写動作を続行して正常
コピー化して定着・排紙させるが、まだ画像が載ってい
ない状態であれば転写せずに無効コピーとして白紙排出
させるようにした。
【0088】また、の感光体初期化について説明す
る。前述したように、転写紙は機内に残らないように排
紙処理されるが、感光体16も所定のシーケンスを実行
せずに放置されると、特性の変動やクリーニング不良を
起こす一因となる。そこで、転写紙が機内に残っていな
い場合であっても、感光体16の初期化は必ず行うもの
とし、初期化に必要な要素が駆動される。具体的には、
感光体16上の帯電された部分は、除電ランプ33によ
り除電され、トナーの残っている部分はクリーニング装
置32によりクリーニング除去される。さらに、N/P
プロセスのため、帯電されていない部分では現像バイア
スに逆バイアス(+)を印加してトナー付着を防止する
ように制御される。
【0089】また、のユーザへの停電報知について説
明する。シャットダウンプロセスは特別な動作であるた
め、ユーザの操作を受付けずに、リピートコピーが中断
してしまうが、この際に、何らかの表示をしないと、ユ
ーザに不安感・不信感を与えてしまう。しかし、表示器
はかなり電力を消費するので、できれば消灯させたい。
また、停電時の動作ということを考えると、イメージ的
にもあまり表示をつけておくというのは好ましいとはい
えない。そこで、ここではシャットダウンプロセス時に
は、特定の表示、例えば図27の操作部201に示す停
電表示202のみを点灯表示させ、他は全て消灯とさせ
るものとした。
【0090】さらに、の過放電防止について説明す
る。シャットダウン終了後も無停電電源91による通常
の電力供給を続けることは、蓄電池の早期消耗、過放電
による劣化を招く。そこで、ここではシャットダウンプ
ロセス終了時に終了信号を無停電電源91に送出し、停
電表示部254及びFAX受信部を除き、給電を停止さ
せる。これにより、蓄電池の利用は必要最小限に抑えら
れ、過放電による劣化が防止される。
【0091】以上の内容を、図28のタイミングチャー
ト、図29のコピー制御フローチャート、図30のシャ
ットダウンプロセスのゼネラルフローチャートに示す。
【0092】このような前提的な構成・作用において、
本実施例では無停電電源91に関して図1に示すように
改良・工夫し、無駄なシャットダウンシーケンス動作が
行なわれないようにしたものである。ここでは、本体
(例えば、複写機本体1)にオプション1(例えば、A
DF2)とオプション2(例えば、ソータ3)とが搭載
されたシステム構成であるとする。無停電電源91中に
は、瞬断シミュレーション手段及び制御手段として機能
するCPU260と蓄電池261とが搭載されている。
前記CPU260に対しては複写機本体1、ADF2、
ソータ3の各々からANDゲート262を介してリセッ
ト信号を取込むための割込み端子INT1が設けられて
いる。また、前記交流電圧低下検出回路200を含む前
記電源監視ユニット97からの信号を取込むための割込
み端子INT0も設けられている。さらに、無停電電源
91においては交流電源90からの電力を負荷に供給さ
せるか、無停電電源91、即ち蓄電池261による電力
を負荷に供給させるかをCPU260制御により切換え
るスイッチ263が設けられている。
【0093】このような構成において、例えばADF2
やソータ3を搭載した状態で複写機本体1を設置し、瞬
断シミュレーションモードを選択指定すると、CPU2
60制御の下に、瞬断シミュレーションモード処理が行
われる。この処理は、交流電源90の電圧低下又は遮断
からシャットダウンシーケンス動作開始までの時間を求
めるために、リセット時間を計測するための処理であ
る。まず、操作部201を通してこのモード設定がメイ
ンCPU102から無停電電源91内のCPU260に
その旨が知らされ、このCPU260はスイッチ263
をともにオープン状態(接点a,bともに開放)とし、
負荷に対する電力供給を瞬断させ、かつ、CPU260
内部のタイマをスタートさせる。そして、外部割込み端
子INT1にリセット信号が入るまで待つ。ここに、複
写機本体1、ADF2、ソータ3の何れかがダウンした
時点でこの割込み端子INT1に割込みがかかる。従っ
て、この割込みがかかるまでのリセット時間を測定する
ことにより、停電によりシステムがダウンするまでの時
間が判る。
【0094】リセット時間の測定が終了すると、無停電
電源91内のCPU260はスイッチ263の接点a側
を閉じて、通常通り、交流電源90から負荷に電力供給
させるとともに、メインCPU102側に対して測定モ
ード(瞬断シミュレーションモード)の終了を知らせ
る。また、このCPU260は測定したリセット時間か
ら所定時間を減算した時間を、交流電源90の電圧低下
又は遮断からシャットダウンシーケンス動作を開始する
までの時間として不揮発性RAM(図示せず)に記憶さ
せる。
【0095】しかして、例えばコピー動作中などにおい
て交流電源90の電圧低下又は遮断が発生した場合の処
理について説明する。電源監視ユニット97によりこの
ような電圧低下又は遮断が検出されると、その信号が無
停電電源91内のCPU260の外部割込み端子INT
0に入力される。これを受けて、CPU260は直ちに
電源異常である旨をメインCPU102側に知らせる
が、即座にシャットダウンシーケンスは実行しない。即
ち、このCPU260は不揮発性RAMに記憶させた時
間だけ待っても交流電源90が復帰しない場合(これ
は、外部割込み端子INT0のレベルをチェックするこ
とにより判定可能であり、Lレベルであれば異常のまま
であり、Hレベルであれば正常状態に復帰したものとな
る)に始めて、スイッチ263の接点a側を開き、接点
b側を閉じて蓄電池261から負荷に電力を供給すると
ともに、メインCPU102に対してシャットダウンシ
ーケンスの開始を指示する。これにより、メインCPU
102は前述したようなシャットダウンシーケンスを実
行させる。
【0096】つまり、待機中であれば、現在のモードを
退避させるのみであるが、コピー動作中であれば現在実
行中の処理を終えた後、残りのモードを退避させること
になる。そして、このような退避処理が終了したことを
CPU260に知らせるとともに、停電表示をさせる。
その後、CPU260は所定時間経過後にスイッチ26
3の接点b側を開き接点a側を閉じて交流電源90が復
帰するのを待つ。なお、待機中に電源異常が起らなかっ
た場合には、直流電源以外の負荷はオフ状態としてシャ
ットダウンーケンス動作を行う(これは、メインCPU
102が他の負荷に対してオフ指示を出すことによ
る)。
【0097】このように、本実施例によれば、電源電圧
の低下又は遮断が発生しても直ちには無停電電源91に
よる給電動作を開始させず、瞬断シミュレーションによ
り求めたリセット時間を参照した所定の時間が経っても
電源が復帰しない場合にのみシャットダウンシーケンス
動作を開始させるので、電源が早急に回復するような場
合にまでシャットダウンシーケンス動作を行ってしまう
ことがなく、蓄電池261の無駄な電力消費を防止でき
る。また、このような時間設定も瞬断シミュレーション
処理により、当該システムを設置した段階で自動的に測
定されるので、面倒でなく、かつ、的確な設定となる。
【0098】つづいて、請求項2記載の発明の一実施例
を図31により説明する。前記実施例で示した部分と同
一部分は同一符号を用い、説明も省略する(以下の実施
例でも同様とする)。本実施例では、各負荷1,2,3
について直流電源ユニット部分とその他の部分とに二分
し、交流電圧低下回路200により電圧低下等が検出さ
れてシャットダウンシーケンスを実行する際に、電圧低
下等の検出時点がコピー動作中であるか待機中であるか
により、対象負荷を切換えるようにしたものである。こ
のため、各負荷1,2,3の電力入力側には供給先切換
え手段となるスイッチ264a,264b,264cが
設けられ、CPU260により切換え制御される構成と
されている。
【0099】即ち、コピー動作中に電源電圧の低下等が
検出された場合には各スイッチ264a,264b,2
64cの接点a側を閉じたままとし、無停電電源91か
ら各負荷1,2,3の全て(直流電源ユニット及びその
他の負荷)に対して電力を供給してシャットタウンシー
ケンスを実行するが、待機中に電源電圧の低下等が検出
された場合には各スイッチ264a,264b,264
cの接点b側を閉じて、無停電電源91から各負荷1,
2,3中の直流電源ユニットに対してのみ電力を供給す
るシャットダウンシーケンスを実行する。即ち、待機中
であれば複写機本体1内で転写紙残り等が生ずることは
ないので、排紙系等を動作させる必要がなく(後でジャ
ム処理の必要がない)、よって、シャットダウンシーケ
ンス処理として直流電源ユニットにのみ電力供給するこ
とで済み、無停電電源91の無駄な電力消費が防止され
る。
【0100】さらに、請求項3及び4記載の発明の一実
施例を図32及び図33により説明する。本実施例は、
停電等が発生してもそれが待機中であれば、無停電電源
91からも供給させず、負荷に対する電力供給を一切オ
フさせるようにしたものである。このため、無停電電源
91と負荷、ここでは複写機本体1との給電線上には無
停電電源91中のCPU260により開閉制御される電
源供給切換え手段としてのリレー接点266が設けられ
ている。よって、転写紙残り等の心配のない待機中には
無停電電源91による電力供給もなされないので、無駄
な電力消費が防止される。
【0101】ここに、即座にリレー接点266を開放さ
せて電力供給をオフさせてしまうと、オペレータが停電
直前にモード設定したような場合でもそのモードか消え
てしまい、停電復帰後に再設定しなければならない。特
に、停電が短時間で復帰するような場合や、利用者が気
付かないような瞬時停電のような場合には、設定モード
が消えてしまうと誤動作のような感じを与えてしまう。
この点、本実施例では遅延手段267を介してリレー接
点266の開放を制御するので、停電等が発生しても即
座にはオフしないものとなり、瞬時停電等であり電源が
早急に復帰する場合には設定モードも維持されるものと
なる。
【0102】ところで、設定モードの維持に関しては、
このような瞬時の停電等の場合だけでなく、長めの停電
時にも維持されることが望まれることがある。このため
には、コピー動作が正常に終了する電源スイッチ268
のオフによる電源オフと、停電等による強制的電源オフ
とを区別し、強制的電源オフ時にはその時点で設定され
るモードを不揮発性メモリ(モード記憶手段)に記憶さ
せればよい。このため、本実施例では電源スイッチ26
8の開閉状態を検知する電源スイッチ判定手段269が
設けられ、電源スイッチ268が閉じられた状態で交流
電圧低下検出回路200により電圧低下が検出された場
合には、CPU260制御の下に、その時点での設定モ
ードが不揮発性メモリに格納され、電源復帰後には設定
モードがそのまま再現されるものとなる。
【0103】図34及び図35に変形例を示す。この変
形例では、交流電圧低下検出回路200により停電が検
出された場合、この検出信号により操作部ユニット10
6上のコピーキーを受付けないように制御するようにし
たものである。これによれば、コピーキーは受付けない
が、無停電電源91による電力供給はなされるので設定
されたモードは維持されるものとなる。また、新たなコ
ピー動作は禁止されるので、無停電電源91の無駄な電
力消費(蓄電池261の放電)も防止される。
【0104】さらに、請求項5及び6記載の発明の一実
施例を図36により説明する。本実施例は、無停電電源
91を利用することにより、一時的な電流増加によって
はブレーカが落ちないようにしたものである。まず、交
流電源を電源とする負荷としてユニット1(例えば、複
写機本体1)、ユニット2(例えば、ADF2)、ユニ
ット3(例えば、ソータ3)がある場合、これらの各ユ
ニット1,2,3に対して流れる電流(消費電流)を個
別に検出する電流検出手段(消費電流検出手段)27
0,271,272が設けられている。これらの電流検
出手段270,271,272による検出結果は制御回
路273に取込まれる。また、無停電電源91の入力側
には交流電源90からこの無停電電源91に対する入力
電流を制限するための電流制限手段274が設けられて
いる。さらに、交流電源90及び無停電電源91と各ユ
ニット1,2,3(電流検出手段270,271,27
2)との間には、電力の供給元を交流電源90とするか
無停電電源91とするかを切換える供給元切換え手段と
してのスイッチ275,276,277が設けられてい
る。これらのスイッチ275,276,277は前記制
御回路273により切換え制御される。
【0105】このような構成において、基本的には、交
流電源90から各ユニット1,2,3に対して電力が供
給される。この際、各ユニット1,2,3で消費される
消費電流は電流検出手段270,271,272により
検出され、制御回路273に取込まれ、検出された消費
電流の総和がチェックされる。この総和が一定値を越え
た場合、制御回路273はスイッチ275,276,2
77を切換え制御して、ユニット1,2,3の何れかに
対する電力供給元を交流電源90側から無停電電源91
側に切換える。ここに、無停電電源91は電流制限手段
274を通して入力電流が制限された状態で充電されて
おり、スイッチ275,276,277の何れかの切換
えにより負荷としてユニット1,2,3の何れかが接続
されると、蓄電池261が放電して接続された負荷に対
して電力を供給する。ここに、無停電電源91の入力電
流は電流制限手段274によって制限されており、設定
された電流以上の値は流れない。即ち、本実施例によれ
ば定格を越える入力電流が流れる場合には、無停電電源
91がオーバ分を補うので、即座にブレーカが動作する
のを防止でき、一時的な電流増加に対して適切に対処し
得るものとなる。
【0106】このようにスイッチ275,276,27
7の切換えにより電力供給源を切換える際、ユニット
1,2,3の消費電力の大きさに応じて切換えについて
優先順位を持たせるようにしてもよい。例えば、ユニッ
ト1,2,3に関して、消費電力の大きさが、ユニット
1>ユニット2>ユニット3の順であるとした場合にお
いて、ユニット1で一時的な電流増加が検出された場合
にはユニット2を無停電電源91で動作させ、ユニット
2で一時的な電流増加が検出された場合にはユニット1
を無停電電源91で動作させるようにしてもよい。この
ような優先順位を持たせることにより、より大きな負荷
を無停電電源91に負担させることにより定格オーバを
確実に防止し得るものとなる。
【0107】図37に変形例を示す。この変形例では、
ユニット1,2,3に対する電力供給は、常時は、交流
電源90から無停電電源91を通して行うものとし、か
つ、ユニット1,2,3全体に対する消費電流を検出す
る電流検出手段278を設けるとともに、無停電電源9
1の入力側に対しては交流電源90との間の接続を断続
するスイッチ279を設けたものである。
【0108】このような構成において、通常は、交流電
源90からの電力が無停電電源91を通して各ユニット
1,2,3に供給され、その時の消費電流の総和が電流
検出手段278により検出される。検出されるこの電流
が一定値を越える場合には、制御回路273はスイッチ
279を開放し、無停電電源91を交流電源90から切
り離す。即ち、負荷が大きくて入力電流が定格15Aを
越えそうな場合には、無停電電源91を交流電源90か
ら切り離すことにより、無停電電源91のみで動作させ
ることにより、ブレーカが切れることなく所定の動作を
継続させることができる。
【0109】図38により、別の変形例を説明する。こ
の変形例は直流電源280を電源とするユニット28
1,282,283を負荷とする場合を考慮したもので
あり、各ユニット281,282,283の入力側には
各々の消費電流を検出する電流検出手段284,28
5,286が設けられている。また、直流電源280の
後段には電流制限手段287が設けられている。一方、
直流電源280と並列的にバッテリ288付きの直流電
源289が設けられ、その入力側には充電電流制限手段
290が設けられている。さらに、各ユニット281,
282,283に対する電力供給源を、直流電源280
のみとするか、又は、直流電源280とバッテリ付き直
流電源289との両方とするかを制御回路273により
切換えるスイッチ291,292,293が設けられて
いる。
【0110】このような構成において、通常はスイッチ
291,292,293はオフしており、ユニット28
1,282,283には直流電源280から電力供給が
なされる。この時の消費電流は各々電流検出手段28
4,285,286により検出される。しかして、検出
された消費電流の総和が一定値を越えると、制御回路2
73は対応するユニット281,282又は283に対
するスイッチ291,292又は293を閉じ、そのユ
ニットに対する電力供給を直流電源280とバッテリ付
き直流電源289との両方とする。即ち、直流電源28
0からの出力電流が電流制限手段287により制限され
て不足する場合には、その不足分をバッテリ付き直流電
源289が補うことになる。この際、バッテリ付き直流
電源289は充電電流制限手段290によって充電電流
が制限されたものとなる。このようにして、負荷が大き
くなり入力電流が定格15Aを越えそうになったら、足
りない分の電力をバッテリ付き直流電源289により供
給することで、ブレーカが切れることが防止される。こ
の場合でも、バッテリ付き直流電源289に対しては充
電電流制限手段290が設けられているので、入力電流
の総和が15Aを越えることはない。
【0111】なお、この変形例においても、スイッチ2
91,292,293の切換えに関して優先順位を持た
せるようにしてもよい。
【0112】つぎに、請求項7及び9記載の発明の一実
施例を図39により説明する。本実施例は、無停電電源
91の電力を定着ヒータの加熱に利用するようにしたも
のである。まず、本実施例では定着ヒータが第1定着ヒ
ータ294a、第2定着ヒータ294bに2分して設け
られている。ここに、第1定着ヒータ294aに対して
は交流電源90からの電力供給と無停電電源91からの
電力供給とを切換えるスイッチ295が設けられてい
る。また、前記第2定着ヒータ294bに対して無停電
電源91を断続するスイッチ296が設けられている。
これらのスイッチ295,296は電源制御手段として
機能するメイン制御板61により制御される。
【0113】このような構成において、電源投入時には
スイッチ295は端子a側が閉じられ第1定着ヒータ2
94aに対しては交流電源90から電力供給され、ま
た、スイッチ296は閉じられ第2定着ヒータ294b
に対しては無停電電源91から電力供給される。定着ロ
ーラの温度が一定温度に達すると、スイッチ296は開
放され、第1定着ヒータ294aに対する交流電源90
による電力供給のみが継続される。即ち、無停電電源9
1の必要以上の電力消費は防止される。このように、定
着ヒータ294a,294bの立上り時には交流電源9
0と無停電電源91との両方を用いるので、電力配分の
制約された条件下で、立上り時間の速いものとなり、無
駄な待ち時間を短くできる。特に、定着ヒータが2本構
成とされているので、交流電源90と無停電電源91と
から各々別個に電力供給すればよいものとなり、回路構
成が簡単となる。
【0114】ところで、定着ヒータ立上り後のコピー動
作中においては、基本的には、第1定着ヒータ294a
に対する通電のみで定着温度が制御される。しかして、
コピー中においても所定条件を満たす状態になると、ス
イッチ296が閉じられ、第2定着ヒータ294bに対
する通電もなされる。ここに、所定条件とは、例えば連
続コピーにより定着ローラの温度が目標温度より所定以
下に低下したような場合であり、無停電電源91による
第2定着ヒータ294bに対する通電により定着温度が
維持される。よって、連続コピー時であっても定着ロー
ラの温度低下を防止でき、コピー速度を遅くするといっ
た対応策をとる必要のないものとなる。
【0115】さらに、請求項8及び10記載の発明の一
実施例を図40により説明する。本実施例は、基本的に
は前記実施例と同様であるが、定着ヒータ294は一つ
とし、合成回路297により合成した(交流電源90+
無停電電源91)の電力又は交流電源90のみによる電
力を定着ヒータ294に与えるようにしたものである。
このためのスイッチ298が定着ヒータ294の前段に
設けられている。
【0116】このような構成において、電源投入時であ
って定着ローラが一定温度になるまではスイッチ298
が端子b側に切換えられており、交流電源90と無停電
電源91とを合成回路297で合成した電力が定着ヒー
タ294に加えられるので、定着ローラは速やかに所定
の温度に立上げられる。所定温度に達すると、スイッチ
298は端子a側に切換えられ、交流電源90のみによ
り定着ヒータ294に通電される。
【0117】コピー動作中においても、基本的にはこの
状態が維持されるが、前述した場合と同様に、例えば連
続コピーなどにより定着ローラの温度が所定温度以下に
低下したような所定条件となると、スイッチ298が再
び端子b側に切換えられ、合成された電力が供給され、
定着ローラの温度が所定の定着温度に復帰維持され、ス
イッチ298が端子a側に切換えられる。
【0118】本実施例による場合、合成回路297を必
要とするものの、定着ヒータ294は1本で済むものと
なる。
【0119】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したの
で、請求項1記載の発明によれば、瞬断シミュレーショ
ン手段により予め瞬断時のリセット時間を測定してお
き、交流電圧低下検出手段により交流電源の電圧低下又
は遮断が検出されても直ぐには無停電電源による退避処
理を開始させず、リセット時間以内の所定時間経過した
時点でも電源が復旧していない場合にのみ退避処理を行
わせるため、交流電源が直ぐに復旧するような場合にま
で無停電電源による無駄な処理を行うことがなく、無停
電電源の無駄な電力消費を防止でき、かつ、復旧まで時
間がかかる場合であってもリセット時間内には退避処理
が行われるので転写紙ジャム状態等のまま復旧すること
がなく無停電電源方式のリカバリーを確保し、この際の
リセット時間の設定も瞬断シミュレーションによるた
め、自動的にして的確なものとすることができる。
【0120】請求項2記載の発明によれば、交流電源の
電圧低下が発生しても、それが画像形成中であれば無停
電電源から全てのユニットに電力供給してその時点の画
像形成動作を完了させるが、待機時であれば、直流電源
ユニットにのみ無停電電源から電力供給させるようにし
たので、無停電電源の無駄な電力消費を防止して、直流
電源ユニットによる必要最小限の処理のみを確保するこ
とができる。
【0121】請求項3記載の発明によれば、無停電電源
を備えていても、交流電源の電圧低下の発生が転写紙残
り等の心配のない待機中であれば、画像形成装置に対す
る電力供給をオフさせてしまうようにしたので、無停電
電源の無駄な電力消費を確実に防止できる。
【0122】この時、請求項4記載の発明によれば、電
力供給のオフ時に、電源スイッチの開閉状態をチェック
し、閉状態であれば待機中でも単なる自然待機ではなく
オペレータ操作がなされたモード設定後のものと認定
し、その設定モードを記憶するようにしたので、電源復
旧後にモードを設定し直すような面倒のないものとな
る。
【0123】請求項5記載の発明によれば、検出される
消費電流が一定値を越えた場合、そのユニットに対する
電力供給を交流電源から無停電電源に切換えるようにし
たので、定格を越える入力電流が流れる場合には無停電
電源がオーバ分を補うものとなり、一時的な電流の増加
によって無闇にブレーカが動作するのを防止でき、この
時、無停電電源の入力電流は電流制限手段によって設定
された電流以上は流れることもないものである。
【0124】この際、請求項6記載の発明によれば、各
ユニットにおける消費電流に応じて電力供給先の切換え
に優先順位を持たせたので、なるべく消費電流の大きい
ものに対して無停電電源に電力供給を補助させること
で、定格内での動作をより確実に補償し得るものとな
る。
【0125】また、請求項7,8記載の発明によれば、
交流電源が正常な状態においても、無停電電源をも定着
ヒータに対する電力供給に併用するので、電力配分の制
約された条件下で、定着ローラを速やかに所定温度まで
立上らせることができ、処理速度に遅れを生じないもの
となる。
【0126】同様に、請求項9,10記載の発明によれ
ば、画像形成中において、交流電源が正常であっても所
定条件下に無停電電源をも定着ヒータに対する電力供給
に併用するので、電力配分の制約された条件下で定着ロ
ーラの温度低下を防止でき、処理速度を遅くするといっ
た制約を受けることなく画像形成処理を行わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す電源部の
ブロック図である。
【図2】デジタル複写機全体の概略構成図である。
【図3】書込み系構成を示す平面図である。
【図4】その正面図である。
【図5】電装制御系全体を示す概略ブロック図である。
【図6】スキャナ制御系付近を主体として示すブロック
図である。
【図7】ソータ、両面制御系を主体として示すブロック
図である。
【図8】給紙制御系を主体として示すブロック図であ
る。
【図9】シーケンス制御系を主体として示すブロック図
である。
【図10】メイン制御系を主体として示すブロック図で
ある。
【図11】スキャナにおける処理回路を示すブロック図
である。
【図12】IPU構成を示すブロック図である。
【図13】IPU出力データ形式を示す模式図である。
【図14】メモリシステムを示すブロック図である。
【図15】その一般的構成例を示すブロック図である。
【図16】その実施例方式の構成例を示すブロック図で
ある。
【図17】メモリ装置を示すブロック図である。
【図18】そのメモリユニット構成例を示すブロック図
である。
【図19】データ構成例を示す模式図である。
【図20】メモリ装置の変形例を示すブロック図であ
る。
【図21】外部記憶装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【図22】メモリ装置の別の変形例を示すブロック図で
ある。
【図23】交流電圧低下検出回路を示す回路図である。
【図24】交流電源低下検出回路の各部の信号波形例を
示すタイミングチャートである。
【図25】電源遮断時の処理を示すタイミングチャート
である。
【図26】通電オフに伴う定着部温度特性を示す特性図
である。
【図27】操作部構成例を示す平面図である。
【図28】シャットダウンプロセスを伴うコピープロセ
スを示すタイミングチャートである。
【図29】コピー制御を示すゼネラルフローチャートで
ある。
【図30】シャットダウンプロセスを示すゼネラルフロ
ーチャートである。
【図31】請求項2記載の発明の一実施例を示す電源部
のブロック図である。
【図32】請求項3及び4記載の発明の一実施例を示す
電源部のブロック図である。
【図33】その処理を示すフローチャートである。
【図34】変形例を示すブロック図である。
【図35】その処理を示すフローチャートである。
【図36】請求項5及び6記載の発明の一実施例を示す
概略ブロック図である。
【図37】変形例を示す概略ブロック図である。
【図38】異なる変形例を示す概略ブロック図である。
【図39】請求項7及び9記載の発明の一実施例を示す
電源部のブロック図である。
【図40】請求項8及び10記載の発明の一実施例を示
す電源部のブロック図である。
【符号の説明】
1,2,3 ユニット 61 電源制御手段 90 交流電源 91 無停電電源 200 交流電圧低下検出手段 260 瞬断シミュレーション手段&制御手段 264 供給先切換え手段 266 電源供給切換え手段 268 電源スイッチ 269 電源スイッチ判定手段 274 電流制限手段 270〜274 消費電流検出手段 275〜277 供給元切換え手段 294 定着ヒータ 294a 第1定着ヒータ 294b 第2定着ヒータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供給
    する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置に
    おいて、前記交流電源の交流電圧の低下を検出する交流
    電圧低下検出手段と、前記交流電源を瞬断させて前記画
    像形成装置のリセット時間を測定する瞬断シミュレーシ
    ョン手段と、前記交流電圧低下検出手段により交流電圧
    低下が検出された時に前記瞬断シミュレーション手段に
    より検出された前記リセット時間より所定時間短い時間
    の経過後に無停電電源による退避処理開始を制御する制
    御手段とを設けたことを特徴とする無停電電源付き画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供給
    する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置に
    おいて、前記交流電源の交流電圧の低下を検出する交流
    電圧低下検出手段と、交流電圧低下の発生時点を判定す
    る低下時点判定手段と、交流電圧低下の発生時点が画像
    形成中の時には画像形成装置の全ユニットに対して前記
    無停電電源から電力を供給させて待機中の時には画像形
    成装置中の直流電源ユニットにのみ無停電電源から電力
    供給させる供給先切換え手段とを設けたことを特徴とす
    る無停電電源付き画像形成装置。
  3. 【請求項3】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供給
    する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置に
    おいて、前記交流電源の交流電圧の低下を検出する交流
    電圧低下検出手段と、交流電圧低下の発生時点を判定す
    る低下時点判定手段と、交流電圧低下の発生時点が画像
    形成中の時には画像形成装置に対して前記無停電電源か
    ら電力を供給させて交流電圧低下の発生時点が待機中の
    時には画像形成装置に対する電力供給をオフさせる電源
    供給切換え手段とを設けたことを特徴とする無停電電源
    付き画像形成装置。
  4. 【請求項4】 電源供給切換手段による電力供給のオフ
    時に交流電源に対する電源スイッチの開閉状態を検知す
    る電源スイッチ判定手段と、電源スイッチが閉状態と判
    定された時には画像形成装置におけるその時点の設定モ
    ードを記憶するモード記憶手段とを設けたことを特徴と
    する請求項3記載の無停電電源付き画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置内部の複数のユニットに対
    して交流電源に基づき個々に電力を供給する電力供給手
    段と、交流電源の遮断時に所定時間電力を供給する無停
    電電源を有する無停電電源付き画像形成装置において、
    前記交流電源から前記無停電電源に対する入力電流を制
    限する電流制限手段と、前記各ユニットに対して流れる
    消費電流を検出する消費電流検出手段と、検出された消
    費電流が一定値を越えたユニットに対する電力供給を対
    応する前記電力供給手段から前記無停電電源に切換える
    供給元切換え手段とを設けたことを特徴とする無停電電
    源付き画像形成装置。
  6. 【請求項6】 各ユニットにおける消費電流に基づきユ
    ニットに対する電力供給元の切換えに優先順位を持たせ
    たことを特徴とする請求項5記載の無停電電源付き画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供給
    する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置に
    おいて、定着ローラ内に第1定着ヒータと第2定着ヒー
    タとを設け、電源投入時から前記定着ローラが所定温度
    に上昇するまでの間、前記第1定着ヒータに対して前記
    交流電源から電力を供給させ前記第2定着ヒータに対し
    て前記無停電電源から電力を供給させる電源制御手段を
    設けたことを特徴とする無停電電源付き画像形成装置。
  8. 【請求項8】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供給
    する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置に
    おいて、電源投入時から前記定着ローラが所定温度に上
    昇するまでの間、前記定着ローラ内の定着ヒータに対し
    て前記交流電源と前記無停電電源との両方から電力を供
    給させる電源制御手段を設けたことを特徴とする無停電
    電源付き画像形成装置。
  9. 【請求項9】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供給
    する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置に
    おいて、定着ローラ内に第1定着ヒータと第2定着ヒー
    タとを設け、画像形成中に所定条件を満たすまでは前記
    第1定着ヒータに対してのみ前記交流電源から電力を供
    給させ、所定条件を満たした時には前記第1定着ヒータ
    に対して前記交流電源から電力を供給させ前記第2定着
    ヒータに対して前記無停電電源から電力を供給させる電
    源制御手段を設けたことを特徴とする無停電電源付き画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 交流電源の遮断時に所定時間電力を供
    給する無停電電源を有する無停電電源付き画像形成装置
    において、画像形成中に所定条件を満たすまでは定着ロ
    ーラ内の定着ヒータに対して前記交流電源のみから電力
    を供給させ、所定条件を満たした時にはこの定着ヒータ
    に対して前記交流電源と前記無停電電源との両方から電
    力を供給させる電源制御手段を設けたことを特徴とする
    無停電電源付き画像形成装置。
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