JP2010054306A - ゼロクロス検知回路、及びそのゼロクロス検知回路を含む画像形成装置 - Google Patents

ゼロクロス検知回路、及びそのゼロクロス検知回路を含む画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】交流電源の電圧が0Vを横切る時点を検知するために、余計な電力消費を要しないゼロクロス検知回路及び、そのゼロクロス検知回路を含む画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置150は、画像形成装置としての一般的機能を実現するためのメインCPU300と、ブレーカ330に接続され、通常モード時に電力を供給するためのメイン電源318と、ブレーカ330に接続され、省電力モード時に電力を供給するためのサブ電源316と、省電力モードから通常モードへの復帰指示に応答して、メイン電源318から電力の供給を制御するための電源制御部314と、ブレーカ330に接続され、交流電源334の電圧が0Vを横切るゼロクロスタイミングをゼロクロス検知信号として、電源制御部314とバス336を介してメインCPU300との両方に出力するゼロクロス検知回路342とを含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ゼロクロス検知回路に関し、特に、交流電源の電圧が0Vを横切る点を検知するゼロクロス検知回路、及びそのゼロクロス検知回路を含む画像形成装置に関する。
近年、交流電源の電圧が0Vを通過する点を検知するためのゼロクロス検知回路が、種々の機器に備えられている。
そのようなゼロクロス検知回路は、例えば、停電を検知するために利用されている。ある機器が、交流電源に接続されて稼働しており、その交流電源に接続されたゼロクロス検知回路を含むものとする。交流電源が正常に動作していると、ゼロクロス検知回路は、所定の時間間隔で、交流電源の電圧が0Vを通過する点であるゼロクロスタイミングを検知する。例えば、その所定時間は、1/120秒である。
しかし、停電が起こって、交流電源の動作が停止したものとすると、ゼロクロス検知回路はゼロクロスタイミングを検知しなくなる。停電が起こった場合、その機器は、即座に安全に停止する必要がある。したがって、ある程度の時間(例えば、1秒間)の間、ゼロクロスタイミングを検知しなかった場合、その機器が安全に停止するようにすれば、機器の故障等を回避することができる。
特許文献1は、そのようなゼロクロス検知回路を開示している。図1は、特許文献1に開示された、交流電源54に接続されているゼロクロス検知回路50を示す図である。図1を参照して、ゼロクロス検知回路50は、アノードが交流電源54の一端に接続されているダイオード56と、アノードが交流電源54の他端に接続されているダイオード58と、カソードが交流電源54の一端に接続されているダイオード60と、カソードが交流電源54の他端に接続されているダイオード62とを含む。
ゼロクロス検知回路50はさらに、発光ダイオード68及びトランジスタ70からなるフォトカプラ66と、その一端がダイオード56のカソードとダイオード58のカソードとに接続され、かつ、その他端が発光ダイオード68のアノードに接続されている抵抗64とを含む。なお、発光ダイオード68の他端は、ダイオード60のアノードとダイオード62のアノードとに接続されている。トランジスタ70のエミッタは接地電位に接続されている。
ゼロクロス検知回路50はさらに、その一端及び他端がそれぞれ電源電位及びトランジスタ70のコレクタに接続されている抵抗72を含む。なお、抵抗72の他端とトランジスタ70のコレクタとの間の接続点は、ゼロクロス検知回路50を含む装置のCPU(Central Processing Unit)に接続されているものとする。
ゼロクロス検知回路50はさらに、その一端が交流電源54の一端とダイオード56のアノードとに接続されており、その他端が交流電源54の他端とダイオード58のアノードとに接続されており、図示しない、装置のモータ等に電力を供給するためのスイッチング電源52を含む。
ゼロクロス検知回路50は以下のように動作する。
交流電源54の電圧が0Vではないとき、ダイオード56及び58のいずれかを介して、交流電源54から抵抗64及び発光ダイオード68に電流が流れ、発光ダイオード68は発光する。発光ダイオード68が発光している間、トランジスタ70のコレクタとエミッタとの間が導通し、抵抗72の他端とトランジスタ70のコレクタとの間の接続点の電位がローレベルとなる。
交流電源54の電圧が0Vを横切るとき、抵抗64及び発光ダイオード68にはほとんど電流が流れず、発光ダイオード68は発光しない。したがって、トランジスタ70のコレクタとエミッタとの間は導通せず、抵抗72の他端とトランジスタ70のコレクタとの間の接続点の電位がハイレベルとなる。
CPUは、抵抗72の他端とトランジスタ70のコレクタとの間の接続点の電位がローレベルであるか否かを判定することにより、ゼロクロスタイミングを検知する。
特開2001‐218450
交流電源が0Vではない時間と0Vを横切る時間とを比較すると、通常、0Vではない時間の方がかなり長い。特許文献1に記載のゼロクロス検知回路では、交流電源54が0Vではない間、抵抗64には常に電流が流れることになる。その間、抵抗64の損失は非常に大きくなる。特に、セットの待機電力が、近年数ワットのレベルに達していることにより、抵抗64の消費電力が1ワット程度であっても、全体の消費電力に大きい影響を与えてしまう。
長時間電力を消費する待機電力を削減させることは、セット全体の消費電力削減に大きい影響があるため、抵抗64の消費電力削減が重要な課題となる。
したがって、本発明の目的は、交流電源の電圧が0Vを横切る時点を検知するために、余計な電力消費を要しないゼロクロス検知回路及び、そのゼロクロス検知回路を含む画像形成装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係るゼロクロス検知回路は、入力された交流波形のゼロクロスタイミングを検知し、外部の機器に検知信号を出力する回路である。ゼロクロス検知回路は、フォトカプラと、交流波形の電圧の絶対値が所定電圧より大きいときには電力を蓄積し、交流波形の電圧の絶対値が所定電圧より小さいときには電力を放出してフォトカプラの入力に与える駆動回路とを含む。
駆動回路は、交流波形の電圧の絶対値が所定電圧より大きいときには電力を蓄積し、交流波形の電圧の絶対値が所定電圧より小さいときには電力を放出してフォトカプラの入力に与える。交流波形のゼロクロスタイミングを検知したい場合、その所定電圧の値を0に近い値にすればよい。交流波形の電圧が所定の電圧より小さい時間と大きい時間とを比較すると、所定の電圧より大きい時間の方がかなり長い。駆動回路は、交流波形の電圧が所定の電圧より小さい場合に、フォトカプラに入力を与えるので、フォトカプラに入力を与える時間は短い。したがって、交流波形のゼロクロスタイミングを検知するための電力消費をかなり削減することができる。その結果、交流電源の電圧が0Vを横切る時点を検知するために、余計な電力消費を要しないゼロクロス検知回路を提供することができる。
好ましくは、駆動回路は、交流波形を整流するための整流手段と、整流手段により整流された電圧が所定しきい値以上か否かにしたがって、オン又はオフするスイッチング手段と、整流手段により整流された電圧を受けるように接続された1端と、基準電圧に接続された他端とを有する容量素子とを含む。フォトカプラの入力の一方は容量素子の1端に接続されている。駆動回路はさらに、容量素子の1端に接続された制御端子、フォトカプラの入力の他方に接続された1方端子、及び基準電圧に接続された他方端子とを有するスイッチング素子とを含む。
より好ましくは、スイッチング素子は、容量素子の1端に接続されたベース、フォトカプラの入力の他方に接続されたコレクタ、及び基準電圧に接続されたエミッタを有するトランジスタを含む。
さらに好ましくは、スイッチング手段は、整流手段によって整流された電圧を所定の分圧比で分圧するための分圧手段と、分圧手段によって分圧された電圧を受けるように接続されたゲート、整流手段の出力に接続されるドレイン、及び基準電圧に接続されるソースを有するMOSFETとを含む。
本発明の第2の局面に係る画像形成装置は、上記に記載のゼロクロス検知回路を含む。
画像形成装置は、上記に記載したゼロクロス検知回路を含むので、当該ゼロクロス検知回路によって検知された検知信号によって種々の処理を行なうことが可能であり、かつ、余計な電力を消費することがない。その結果、交流電源の電圧が0Vを横切る時点を検知するために、余計な電力消費を要しない画像形成装置を提供することができる。
好ましくは、画像形成装置は、定着装置と、ゼロクロス検知回路が検知信号を出力したことに応じて、定着装置の温度を制御する手段とをさらに含む。
より好ましくは、画像形成装置は、揮発性記憶装置と、不揮発性記憶装置と、ゼロクロス検知回路が所定時間の間、検知信号を出力しないことに応答して、揮発性記憶装置に記憶されているデータを、不揮発性記憶装置にコピーするための制御手段とをさらに含む。
さらに好ましくは、画像形成装置は、第1の電源から電力の供給を受けて動作し、かつ起動信号に応答して起動する主制御回路と、第1の電源と異なる第2の電源から電力の供給を受けて動作し、かつ、ゼロクロス検知回路によって検知信号が所定時間以上出力されず、かつ所定時間が経過した後に新規の検知信号が出力されたことに応答して、起動信号を制御手段に出力するための電源制御手段とをさらに含む。
以上のように本発明によれば、交流波形のゼロクロスタイミングを検知するための電力消費をかなり削減することができる。その結果、交流電源の電圧が0Vを横切る時点を検知するために、余計な電力消費を要しないゼロクロス検知回路及びそのゼロクロス検知回路を含む画像形成装置を提供することができる。
以下の実施の形態の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[画像形成装置150の全体構成]
図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置150の外観を示す斜視図である。図3は、画像形成装置150の内部構成を簡略化して示す図である。
図2及び図3を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置150は、デジタル複合機であって、原稿の画像を読取って記録用紙に印刷する複写モード、原稿の画像を読取って送信すると共に原稿の画像を受信して記録用紙に印刷したりするファクシミリモード、及び図外の情報端末装置からネットワークを通じて受信した画像を記録用紙に印刷するプリンタモード等を選択的に行なうことができる。
この画像形成装置150は、原稿読取部152、画像形成部154、給紙部156、及び排紙処理装置158を備えている。
ここで、複写モードでの動作説明を行なうことによって本画像形成装置150の内部構成の説明とする。
原稿が原稿読取部152の原稿セットトレイ162にセットされると、原稿検出センサ164が原稿のセットされたことを検出する。ユーザが原稿読取部152の操作装置166を操作することにより、印刷用紙のサイズ及び変倍率等が入力設定される。その後、操作装置166の操作内容に応じて複写開始の指示がなされる。
上記操作装置166の操作に応答して、原稿読取部152では、ピックアップローラ200により原稿セットトレイ162上の各原稿を1枚ずつ引出し、原稿を捌き板202及び搬送ローラ204間を介してプラテンガラス206へと送り出し、原稿をプラテンガラス206上で副走査方向に搬送して原稿排出トレイ208へと排出する。
このとき、第1の読取部210によって原稿の表面(下側面)が読取られる。この第1の読取部210の第1の走査ユニット212を所定位置に移動して位置決めすると共に、第2の走査ユニット214を所定位置に位置決めしておく。第1の走査ユニット212の露光ランプによりプラテンガラス206を介して原稿の表面を照射し、原稿の反射光を第1の走査ユニット212及び第2の走査ユニット214の各反射ミラーにより結像レンズ216へと導き、原稿の反射光を結像レンズ216によりCCD(Charge Coupled Device)218に集光させ、原稿の表面の画像をCCD218上に結像させて原稿の表面の画像を読取る。
第2の読取部220によって原稿の裏面(上側面)が読取られる。この第2の読取部220は、プラテンガラス206の上方に配置されている。第2の読取部220は、LED(Light Emitting Diode)アレイ及び蛍光灯等で構成され、原稿の裏面を照射する露光ランプ、画素毎に原稿の反射光を集光するレンズアレイ、及びこのレンズアレイを通じて受光した原稿の反射光を光電変換してアナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)等を備えている。
さらに、原稿読取部152の上部筐体を開いて、プラテンガラス206上に原稿を載置し、この状態で第1の読取部210により原稿の表面を読取ることが可能である。この場合は、第1の走査ユニット212及び第2の走査ユニット214を相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動させ、第1の走査ユニット212によってプラテンガラス206上の原稿を露光し、第1の走査ユニット212及び第2の走査ユニット214によって原稿からの反射光を結像レンズ216へと導き、結像レンズ216によって原稿の画像をCCD218上に結像する。
原稿の片面又は両面が読取られると、原稿の片面又は両面の画像を示す画像データが図4に示すマイクロコンピュータ等から構成されるメインCPU300に入力され、ここで画像データに各種の画像処理が施され、この画像データが画像形成部154へと出力される。
画像形成部154は、画像データによって示される原稿の画像を記録用紙に印刷するものであって、感光体ドラム222、帯電装置224、レーザスキャンユニット(以下、「LSU」と称する。)226、現像装置228、転写装置230、クリーニング装置232、定着装置234及び図示しない除電装置等を備えている。
画像形成部154には、主搬送路236及び反転搬送路238が設けられており、給紙部156から給紙されてきた記録用紙が主搬送路236に沿って搬送される。給紙部156は、用紙カセット240に収納された記録用紙、又は手差トレイ242に載置された記録用紙を1枚ずつ引出して記録用紙を画像形成部154の主搬送路236へと送り出す。
画像形成部154の主搬送路236に沿って記録用紙が搬送されている途中で、記録用紙が感光体ドラム222と転写装置230との間を通過し、更に定着装置234を通過して、記録用紙に対する印刷が行われる。
感光体ドラム222は、一方向に回転し、その表面は、クリーニング装置232と除電装置によりクリーニングされた後、帯電装置224により均一に帯電される。
LSU226は、原稿読取部152からの画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム222表面を主走査方向に繰返し走査して、静電潜像を感光体ドラム222表面に形成する。
現像装置228は、トナーを感光体ドラム222表面に供給して静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム222表面に形成する。
転写装置230は、当該転写装置230と感光体ドラム222との間を通過していく記録用紙に感光体ドラム222の表面のトナー像を転写する。
定着装置234は、記録用紙を加熱するための加熱ローラ248と、記録用紙を加圧するための加圧ローラ250とを含む。記録用紙は、加熱ローラ248によって加熱され、かつ、加圧ローラ250によって加圧されることによって、記録用紙上に転写されたトナー像が記録用紙に定着される。
主搬送路236と反転搬送路238との接続位置には、分岐爪244が配設されている。記録用紙の片面のみに印刷が行われる場合は、分岐爪244が位置決めされ、この分岐爪244により定着装置234からの記録用紙が排紙トレイ246又は排紙処理装置158の方へと導かれる。
他方、記録用紙の両面に印刷が行われる場合は、分岐爪244が所定方向に回動されて記録用紙が反転搬送路238の方へと導かれる。そして、記録用紙は、反転搬送路238を通過して、その表裏を反転されて主搬送路236へと再び搬送され、主搬送路236の再度の搬送途中で、その裏面への印刷が行なわれて排紙トレイ246又は排紙処理装置158の方へと導かれる。
上記のようにして印刷された記録用紙は、排紙トレイ246又は排紙処理装置158の方へと導かれて排紙トレイ246に排出され、又は排紙処理装置158の各排紙トレイ168の何れかに排出される。
排紙処理装置158では、複数の記録用紙を各排紙トレイ168に仕分けして排出する処理、各記録用紙にパンチングする処理、及び各記録用紙にステープルする処理を施す。例えば、複数部の印刷物を作成する場合は、各排紙トレイ168に印刷物の一部ずつが割り当てられるように、各記録用紙を各排紙トレイ168に仕分けして排出し、排紙トレイ168毎に、排紙トレイ168上の各記録用紙にパンチング処理又はステープル処理を施して印刷物を作成する。
[画像形成装置150のハードウェア構成]
図4は画像形成装置150のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4を参照して、本画像形成装置150は、上記の原稿画像を読取り可能な原稿読取部152と、原稿読取部152によって読取られた画像信号をデジタル処理し、デジタル信号に変換して出力するための画像処理部304と、電子写真形成プロセスにより原稿読取部152で読取った画像をその色を再現して用紙上に形成する印刷出力を行なう画像形成部154とを含む。
画像形成装置150はさらに、画像処理部304によってデジタル処理された画像データを記憶するための画像メモリ310と、LAN(Local Area Network)338を介してPC(Personal Computer)332との間で通信を行なうためのNIC(Network Interface Card)312、利用者が画像形成装置150を操作する際に使用され、表示部172及び操作部170からなる操作パネルである操作装置166とを含む。
画像形成装置150はさらに、原稿読取部152、画像処理部304、画像形成部154、画像メモリ310、NIC312、及び操作装置166に接続されたバス336と、バス336にいずれも接続された、画像形成装置としての一般的機能を実現するためのメインCPU(Central Processing Unit)300、メインCPU300が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)306、及び種々のプログラムのための記憶領域を提供するためのRAM(Random Access Memory)308と、通電が遮断された場合であっても各種プログラム及びデータ等を記憶可能な不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)340を含む。
画像形成装置150はさらに、交流電源334からの電源の供給をオン又はオフするために、利用者によって操作されるブレーカ330と、ブレーカ330に接続され、交流電源334から供給される電源を直流電源に変換して、通常モード時に電力を供給するためのメイン電源318と、ブレーカ330に接続され、交流電源334から供給される電源を直流電源に変換し、省電力モード時に電力を供給するためのサブ電源316と、利用者による操作装置166への操作による、省電力モードから通常モードへの復帰指示に応答して、メイン電源318から電力の供給を制御するための電源制御部314と、ブレーカ330に接続され、交流電源334の電圧が0Vを横切るゼロクロスタイミングをゼロクロス検知信号として、電源制御部314とバス336を介してメインCPU300との両方に出力するゼロクロス検知回路342とを含む。
メインCPU300は、画像形成装置150の全体の制御を司るものである。なお、原稿読取部152、画像処理部304、画像形成部154、NIC312、画像メモリ310、操作装置166、ROM306、及びRAM308に対する制御は、メインCPU300により行なわれる。
メインCPU300は、時間を計時するための、図示しないタイマを含む。メインCPU300は、そのタイマによって計時された時間にしたがって、定着装置234の温度を制御するためのコマンドをサブCPU320に出力する、後述する処理を実行する。
操作装置166の操作部170は、通常モードと省電力モードとを切換えるために、利用者によって操作されるスイッチであって、オンされているか又はオフされているかを電源制御部314に出力するロッカスイッチ176を含む。
ロッカスイッチ176がオンされている場合、通常モードであることを示し、ロッカスイッチ176がオフされている場合、省電力モードであることを示す。
画像形成部154は、加熱ローラ248を熱し、加熱ローラ248の温度をアナログ信号として出力する定着装置234と、定着装置234によって出力された、加熱ローラ248の温度のアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換部326とを含む。
画像形成部154はさらに、定着装置234の加熱ローラ248を熱するように制御するための制御回路であるドライバ322と、A/D変換部326によって出力されたデジタル信号を受けて、電源制御部314と連携しながら、ドライバ322に、定着装置234の加熱ローラ248を熱することを指示するヒータ制御信号を送信するサブCPU320とを含む。
定着装置234は、ドライバ322に接続されており、加熱ローラ248を熱するための定着ヒータ324と、加熱ローラ248の温度を読取って、アナログ信号として出力するための定着温度センサ328とを含む。
メイン電源318は、通常モード時、メインCPU300、原稿読取部152、画像処理部304、操作装置166、画像メモリ310、ROM306、RAM308、HDD340、NIC312、並びに画像形成部154のサブCPU320、ドライバ322、A/D変換部326、及び定着温度センサ328に電源を供給する。メイン電源318は、省電力モード時には電力の供給を停止する。
サブ電源316は、省電力モード時、電源制御部314に電源を供給し、通常モード時には電源の供給を停止する。
サブ電源316は、交流電源を直流電源に変換するので、交流電源の電圧を整流するための整流素子と、整流素子によって整流された電圧を平滑化するための電解コンデンサ等の容量素子を含む。交流電源の電圧を整流して平滑化するために、整流素子及び容量素子がどのように接続されているかはよく知られた技術なので、ここではそのことについて詳しく説明しない。
電源制御部314は、ロッカスイッチ176がオフ(省電力モード)からオン(通常モード)に切換ったことに応答して、メイン電源318に電源を供給させるための電源制御信号をメイン電源318に出力する。
通常、省電力モード時に利用者がブレーカ330をオフした場合、サブ電源316からの電源の供給は停止し、電源制御部314への電力の供給も停止する。その後、ある程度時間が経ってから利用者がブレーカ330をオンした場合、電源制御部314は起動し、メインCPU300を通常モードで動作させるよう起動信号を出力する。したがって、長い時間間隔でブレーカ330をオフしてオンすると、画像形成装置150は通常モードで起動する。
利用者が、省電力モードで動作している画像形成装置150を、通常モードで動作する状態にしようとして、ブレーカ330をオフしたとする。利用者がその後間もなくブレーカ330をオンした場合、電源制御部314は、サブ電源316の容量素子に蓄えられた電荷により、数秒程度であれば動作を継続する。したがって、省電力モードにおいて、短い時間間隔の間でブレーカ330をオフしてオンすると、省電力モードが維持され、通常モードに移行しない場合がある。
これは、ブレーカ330をオフしてオンする時間が長い場合と短い場合とで、画像形成装置150の動作が異なることになり、利用者が混乱するおそれがある。
したがって、電源制御部314は、省電力モード時に、所定の時間間隔の間にブレーカ330がオフしてオンされた場合に、メインCPU300を通常モードで起動させるための起動信号をメインCPU300に出力する。その処理の詳細については、後述する。以後、その所定の時間間隔を「待機時間」と呼び、待機時間は約10秒であるものとする。しかし、待機時間は10秒に限定されず、利用者の用途に応じて、自由に定められてもよい。電源制御部314は、時間を計時するための、図示しないタイマを含む。電源制御部314は、そのタイマによって計時された時間にしたがって、起動信号を出力する。
[回路構成]
図5は、ゼロクロス検知回路342の回路図である。図5を参照して、ゼロクロス検知回路342は、各々、そのアノードがそれぞれ交流電源334の一端及び他端に接続されているダイオード370及びダイオード372と、各々、そのカソードがそれぞれ交流電源334の一端及び他端に接続されているダイオード374及びダイオード376とを含む。
ゼロクロス検知回路342はさらに、各々、その一端がダイオード370のカソードとダイオード372のカソードとに接続されている抵抗380及び抵抗378と、一端が抵抗380の他端に接続され、他端がダイオード374のアノードとダイオード376のアノードとに接続されている抵抗384と、アノードが、抵抗384の他端に接続され、カソードが抵抗380の他端と抵抗384の一端とに接続されているツェナーダイオード382とを含む。
ゼロクロス検知回路342はさらに、一端が抵抗378の他端に接続されている抵抗388と、ゲート、ドレイン、及びソースが、それぞれツェナーダイオード382のカソード、抵抗388の他端、及びツェナーダイオード382のアノードに接続されているMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)386と、プラス電極が抵抗378の他端と抵抗388の一端とに接続され、かつ、マイナス電極がMOSFET386のソースに接続されている電解コンデンサ392とを含む。
ゼロクロス検知回路342はさらに、発光ダイオード398及びトランジスタ402を含むフォトカプラ396と、その一端が抵抗378の他端と抵抗388の一端と電解コンデンサ392のプラス電極とに接続され、かつ、他端がダイオード398のアノードに接続されている抵抗390と、そのベースが抵抗388の他端とMOSFET386のドレインとに接続され、コレクタ及びエミッタがそれぞれダイオード398のカソード及び電解コンデンサ392のマイナス電極に接続されたトランジスタ394と、一端及び他端が、それぞれ電源電位、及びトランジスタ402のコレクタに接続された抵抗400とを含む。なお、トランジスタ402のエミッタは接地電位に接続されている。抵抗400の他端と、トランジスタ402のコレクタとの間の接続点は、電源制御部314、及びバス336を介してメインCPU300に接続されている。
図6は、ドライバ322及び定着ヒータ324の回路図である。図6を参照して、ドライバ322は、その一端がメイン電源318に接続された抵抗450と、ダイオード454及びトライアック456を含むフォトカプラ452と、サブCPU320からのヒータ制御信号を受けるように接続されたベースとダイオード454のカソード、並びに接地電位にそれぞれ接続されたコレクタ及びエミッタとを有するトランジスタ458とを含む。
ドライバ322はさらに、ゲートがトライアック456の一端に接続され、そのゲートを除いた端子のうちの一端がトライアック456の他端に接続されているトライアック460と、その一端が、トライアック456の一端とトライアック460のゲートとに接続され、その他端が、交流電源334の一端と、トライアック460の、ゲートを除く端子のうちの他端との間に接続されている抵抗462とを含む。
定着ヒータ324は、その一端が、トライアック456の他端と、トライアック460の、ゲートを除いた端子のうちの一端とに接続され、その他端が交流電源334の他端に接続されている抵抗464を含む。
ここで、サブCPU320がドライバ322に出力するヒータ制御信号は電流であり、それらの信号が出力されることによって、トランジスタ458のベースに電流が流れることになる。
[ソフトウェア構成]
図7及び図8は、画像形成装置150で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
図7は、画像形成装置150が起動されたときに、メインCPU300で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図7を参照して、このプログラムは、タイマをリセットするステップ506と、ステップ506の後、ゼロクロス検知回路342からゼロクロス検知信号が出力されたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ500と、ステップ500の判定結果がYESの場合に、定着装置234を制御するためのコマンドをサブCPU320に出力して、制御をステップ506に戻すステップ508とを含む。ステップ508において、サブCPU320がメインCPU300からのコマンドを受けた場合、サブCPU320は定着装置234が所定の温度を保つように制御する。
図9は、ゼロクロス検知信号と、メインCPU300がコマンドを出力するタイミングとの関係について示す図である。図9を参照して、波形曲線560は、時間によって変化する、交流電源334の交流電圧を示す。時間軸における点562〜570は、その交流電圧が0Vを横切る点である。点562〜568の各々において、メインCPU300は、それぞれ当該点を若干過ぎた時点から次に0Vを横切る点までの時間帯572〜578の間、定着ヒータ324を駆動させるためのコマンドをサブCPU320に出力する。サブCPU320は、時間帯572〜578において、定着ヒータ324が所定の温度を保つように制御する。
このプログラムはさらに、ステップ500の判定結果がNOの場合に、タイマによって計時された時間が所定の時間以上であるか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ502を含む。なお、ステップ504の判定結果がNOの場合、制御はステップ500に戻る。ステップ504の所定の時間とは、ブレーカ330がオフされたか、又は交流電源334が停止したかのいずれかを検知するための時間であればどれだけの時間でも良い。通常、交流電源334は、略1/120秒毎に0Vを横切るので、ゼロクロス検知回路342は、1/120秒毎にゼロクロス検知信号を出力する。したがって、ゼロクロス検知回路342が1/120秒よりかなり長い時間の間、ゼロクロス検知信号を出力しなかった場合、ブレーカ330がオフされたか、又は交流電源334が停止したとみなすものとする。本実施の形態では、その所定の時間を1秒と定める。
このプログラムはさらに、ステップ502の判定結果がYESの場合に、RAM308に記憶されているデータをHDD340にコピーして、制御をステップ500に戻すステップ504を含む。
図8は、省電力モード時に電源制御部314で実行されるプログラムの制御構造である。図8を参照して、このプログラムは、タイマをリセットするステップ532と、ステップ532の後、ゼロクロス検知信号がゼロクロス検知回路342によって出力されたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ530とを含む。なお、ステップ530の判定結果がYESの場合、制御はステップ532に戻る。
このプログラムはさらに、ステップ530の判定結果がNOの場合に、タイマによって計時された時間が所定の時間を超えているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ534を含む。ステップ534の判定結果がNOの場合、制御はステップ532に戻る。上記のステップ530及びステップ534の判定処理は、交流電源334が故障しているか、又は、ブレーカ330がオフであるか否かを判定するための処理である。
このプログラムはさらに、ステップ534の判定結果がYESの場合に、タイマによって計時された時間が待機時間より短いか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ536と、ステップ536の判定結果がYESの場合に、ゼロクロス検知信号がゼロクロス検知回路342から出力されたか否かを判定し判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ538とを含む。
なお、ステップ536の判定結果がNOの場合、このプログラムは終了する。ステップ538の判定結果がNOの場合、制御はステップ536に戻る。
ステップ536及びステップ538の判定処理は、省電力モード時にブレーカ330がオフされた後、待機時間が経過するまでにブレーカ330がオンされたか否かを判定する処理である。
このプログラムはさらに、ステップ538の判定結果がYESの場合に、起動信号をメインCPU300に出力して、制御をステップ532に戻すステップ540を含む。
メインCPU300がその起動信号を受けると、メインCPU300は画像形成装置150を通常モードで動作させる。
[動作]
図2〜図9を参照して、上記した構成を持つ画像形成装置150は以下のように動作する。
画像形成装置150が起動されると、ブレーカ330を介して、交流電源334からゼロクロス検知回路342、メイン電源318、及びサブ電源316に電力が供給される。
(ゼロクロス検知回路342の動作)
以下、交流電源334の電圧が0Vではない場合での、ゼロクロス検知回路342の動作について述べる。
ダイオード370及びダイオード372のいずれかに、交流電源334からの電流が流れる。その電流は、ダイオード370のカソードとダイオード372のカソードとの間の接続点から、抵抗380及び抵抗378の両方に分かれて流れる。
抵抗380に流れる電流は、抵抗384、及びMOSFET386のベースに分かれて流れる。抵抗380及び抵抗384に電流が流れるため、交流電源334の電圧は、抵抗380及び抵抗384によって分圧される。
MOSFET386のゲートに所定の値以上の電圧がかかると、MOSFET386が故障してしまう可能性がある。その所定の値はMOSFET386の性能によって定まる。しかし、MOSFET386のゲートにツェナーダイオード382が接続されているため、MOSFET386のゲートに所定の値以上の電圧がかかりそうになった場合、抵抗380から流れる電流は、抵抗384及びMOSFET386のベースの他に、ツェナーダイオード382にも流れる。そうすることにより、MOSFET386のゲートの電圧は、所定の値を超えないように保たれる。その結果、MOSFET386の故障を防ぐことができる。
抵抗378に流れる電流は、抵抗388を介して、MOSFET386のドレイン及びソースを流れる。この場合、MOSFET386のゲートに電流が流れていることにより、MOSFET386のドレインとソースとの間の抵抗は、トランジスタ402のベースとエミッタとの間の抵抗よりはるかに小さくなる。したがって、抵抗388を流れる電流のほとんどはMOSFET386のドレイン及びソースに流れる。トランジスタ394のベースには、ほとんど電流が流れないため、抵抗378から流れる電流は、抵抗390にはほとんど流れない。
以上の結果、ゼロクロス検知回路342は、交流電源334の電圧が0Vではない場合、抵抗390に電流があまり流れないので、フォトカプラ396のダイオード398が発光しない。その場合、抵抗400の他端の電位はハイレベルとなる。
以下、交流電源334の電圧が0Vを横切る場合での、ゼロクロス検知回路342の動作について述べる。
交流電源334の電圧が0Vに近い場合、ダイオード370及びダイオード372のいずれにも電流は流れず、抵抗380、抵抗384、及びトランジスタ402のゲートにも電流は流れない。
この場合、電解コンデンサ392のプラス電極から流れる電流が、抵抗388に流れる。
MOSFET386のゲートには電流が流れていないため、抵抗388に流れる電流は、そのままトランジスタ394のベースに流れる。
電解コンデンサ392のプラス電極から流れる電流は、抵抗388及び抵抗390に分かれて流れるようになり、ダイオード398は発光する。トランジスタ402のコレクタとエミッタとの間が導通することになり、抵抗400の他端の電位はローレベルとなる。
以上で、交流電源334の電圧が0Vではない場合、抵抗400の他端の電位はハイレベルとなり、交流電源334の電圧が0Vに近い場合、抵抗400の他端の電位はローレベルになる。
メインCPU300及び電源制御部314の各々は、ゼロクロス検知回路342の抵抗400の他端の電位がハイレベルであるか否かを常に判定している。抵抗400の他端の電位がローレベルになった場合、メインCPU300及び電源制御部314は、ゼロクロス検知回路342がゼロクロス検知信号を出力したものとみなす。
交流電源334の交流電圧が0Vを横切る周期は、略1/120秒なので、ゼロクロス検知回路342は、1/120秒毎にゼロクロス検知信号を出力する。
以下、メインCPU300の動作について述べる。
画像形成装置150が起動されると、メインCPU300は、ゼロクロス検知回路342がゼロクロス検知信号を出力する度に、定着装置234の温度を制御するためのコマンドをサブCPU320に出力して(図7に示すステップ508)、タイマをリセットする(図7に示すステップ506)。
サブCPU320はそのコマンドを受信すると、定着装置234の温度を制御する。加熱ローラ248の温度が、所定の温度に達していない場合、サブCPU320は、ドライバ322にヒータ制御信号を出力する。
図6を参照して、その結果、ドライバ322のトランジスタ458のベースに電流が流れる。
トランジスタ458のベースに電流が流れることによって、メイン電源318から抵抗450及びフォトカプラ452のダイオード454に電流が流れ、ダイオード454が発光する。ダイオード454の発光によって、トライアック456及びトライアック460に電流が流れ、定着ヒータ324の抵抗464に電流が流れる。その結果、抵抗464は熱を発する。抵抗464が発する熱によって、加熱ローラ248の温度が上昇する。
利用者がブレーカ330をオフしたものとする。
ブレーカ330がオフされてから所定の時間が経過すると、メインCPU300は、タイマによって計時されている時間がその所定の時間(例えば、1秒)以上であることを確認し(図7に示すステップ502においてYES)、RAM308に記憶されているデータをHDD340にコピーする(図7に示すステップ504)。
利用者が、画像形成装置150の動作モードを省電力モードに切換えたものとする。
以下、省電力モード時の電源制御部314の動作について述べる。
省電力モードに移行した後、電源制御部314は、ゼロクロス検知回路342がゼロクロス検知信号を出力する度に、タイマをリセットする(図8に示すステップ532)。 利用者が、何らかの手違いでブレーカ330をオフしてしまい、その後、所定の時間が過ぎてから待機時間が経過するまでにブレーカ330をオンし直したものとする。
ブレーカ330がオンされると、ゼロクロス検知回路342はゼロクロス検知信号を出力する。
電源制御部314は、ゼロクロス検知信号が出力されたことを確認した後(図8に示すステップ538においてYES)、起動信号をメインCPU300に出力する(図8に示すステップ540)。
メインCPU300は、電源制御部314から起動信号を受信すると、画像形成装置150を通常モードで動作させる。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る画像形成装置150を利用することにより、ゼロクロス検知回路342は、交流電源334の電圧が0Vであるときだけ、フォトカプラ396の発光ダイオード398を発光させて、ゼロクロス検知信号をメインCPU300及び電源制御部314に出力する。特許文献1と比較すると、交流電源の0Vを横切る点を検出するための消費電力をかなり削減することが可能となる。
また、画像形成装置150は、主にメインCPU300等に電力を供給して、原稿読取部152、画像処理部304、及び画像形成部154等への電力の供給を停止する省電力モードに移行可能であるとする。省電力モードは、主に、会社の就業時間外に利用者に設定され、その時間帯、画像形成装置150は、用紙に画像を形成するための機能を利用されない。その場合、急に停電が起こった場合であっても、重要なデータがRAM308に記憶されていれば、HDD340等の不揮発性記憶装置にコピーさせる必要がある。本実施の形態では、停電が起こったか否かをゼロクロス検知信号の出力によって判定していたので、省電力モードであってもゼロクロス検知回路342を動作させることが望ましい。省電力モードでは、できるだけ消費電力を削減したいので、本実施の形態に係るゼロクロス検知回路342を用いれば、省電力モードであっても、ゼロクロスタイミングを検知するための電力消費を大幅に削減することができる。
[変形例]
上記した実施の形態では、ゼロクロス検知回路342は、画像形成装置150に含まれていた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、ゼロクロス検知回路342は、画像形成装置150の他に、様々な機器に含まれて利用されても良い。
また、上記した実施の形態では、ゼロクロス検知回路342は、電解コンデンサ392を含んでいた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、電解コンデンサ392の代わりに、予め電荷が蓄えられたコンデンサであればどのようなコンデンサでも良い。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
特許文献1に記載されているゼロクロス検知回路50の回路図を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置150の外観を示す斜視図である。 図2に示す画像形成装置150の内部構成を簡略化して示す図である。 図2に示す画像形成装置150のハードウェア構成を機能的に分けて示すブロック図である。 図4に示すゼロクロス検知回路342の回路図である。 図4に示すドライバ322及び定着ヒータ324の回路図である。 図4に示すメインCPU300の機能を実現するコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図4に示す電源制御部314の機能を実現するコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 ゼロクロスタイミングを検知した場合での、画像形成装置150の動作について述べるための図である。
符号の説明
150 画像形成装置
152 原稿読取部
154 画像形成部
166 操作装置
170 操作部
172 表示部
176 ロッカスイッチ
234 定着装置
300 メインCPU
304 画像処理部
306 ROM
308 RAM
310 画像メモリ
312 NIC
314 電源制御部
316 サブ電源
318 メイン電源
320 サブCPU
322 ドライバ
324 定着ヒータ
326 A/D変換部
328 定着温度センサ
330 ブレーカ
332 PC
334 交流電源
340 HDD
342 ゼロクロス検知回路
370,372,374,376 ダイオード
378,380,384,388,390,400 抵抗
382 ツェナーダイオード
386 MOSFET
392 電解コンデンサ
394 トランジスタ
396 フォトカプラ
398 発光ダイオード
402 トランジスタ

Claims (8)

  1. 入力された交流波形のゼロクロスタイミングを検知し、外部の機器に検知信号を出力するゼロクロス検知回路であって、
    フォトカプラと、
    前記交流波形の電圧の絶対値が所定電圧より大きいときには電力を蓄積し、前記交流波形の電圧の絶対値が所定電圧より小さいときには電力を放出して前記フォトカプラの入力に与える駆動回路とを含む、ゼロクロス検知回路。
  2. 前記駆動回路は、
    前記交流波形を整流するための整流手段と、
    前記整流手段により整流された電圧が所定しきい値以上か否かにしたがって、オン又はオフするスイッチング手段と、
    前記整流手段により整流された電圧を受けるように接続された1端と、基準電圧に接続された他端とを有する容量素子とを含み、
    前記フォトカプラの入力の一方は前記容量素子の前記1端に接続され、
    前記駆動回路はさらに、前記容量素子の前記1端に接続された制御端子、前記フォトカプラの入力の他方に接続された1方端子、及び前記基準電圧に接続された他方端子とを有するスイッチング素子とを含む、請求項1に記載のゼロクロス検知回路。
  3. 前記スイッチング素子は、前記容量素子の前記1端に接続されたベース、前記フォトカプラの入力の前記他方に接続されたコレクタ、及び前記基準電圧に接続されたエミッタを有するトランジスタを含む、請求項2に記載のゼロクロス検知回路。
  4. 前記スイッチング手段は、
    前記整流手段によって整流された電圧を所定の分圧比で分圧するための分圧手段と、
    前記分圧手段によって分圧された電圧を受けるように接続されたゲート、前記整流手段の出力に接続されるドレイン、及び前記基準電圧に接続されるソースを有するMOSFETとを含む、請求項3に記載のゼロクロス検知回路。
  5. 請求項1に記載のゼロクロス検知回路を含む、画像形成装置。
  6. 定着装置と、
    前記ゼロクロス検知回路が前記検知信号を出力したことに応じて、前記定着装置の温度を制御する手段とをさらに含む、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 揮発性記憶装置と、
    不揮発性記憶装置と、
    前記ゼロクロス検知回路が所定時間の間、前記検知信号を出力しないことに応答して、前記揮発性記憶装置に記憶されているデータを、前記不揮発性記憶装置にコピーするための制御手段とをさらに含む、請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 第1の電源から電力の供給を受けて動作し、かつ起動信号に応答して起動する主制御回路と、
    前記第1の電源と異なる第2の電源から電力の供給を受けて動作し、かつ、前記ゼロクロス検知回路によって検知信号が所定時間以上出力されず、かつ前記所定時間が経過した後に新規の検知信号が出力されたことに応答して、前記起動信号を前記主制御回路に出力するための電源制御手段とをさらに含む、請求項5に記載の画像形成装置。
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