JPH05258653A - 基板型温度ヒュ−ズ - Google Patents

基板型温度ヒュ−ズ

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Publication number
JPH05258653A
JPH05258653A JP8805792A JP8805792A JPH05258653A JP H05258653 A JPH05258653 A JP H05258653A JP 8805792 A JP8805792 A JP 8805792A JP 8805792 A JP8805792 A JP 8805792A JP H05258653 A JPH05258653 A JP H05258653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating substrate
distance
side edge
electrode
temperature fuse
Prior art date
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Pending
Application number
JP8805792A
Other languages
English (en)
Inventor
Ritsu Nishide
律 西出
Norisuke Hattori
教祐 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchihashi Estec Co Ltd
Original Assignee
Uchihashi Estec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基板型温度ヒュ−ズにおいては、温度ヒュ−ズ
作動前のヒ−トサイクルにより、絶縁被覆層が縦方向に
顕著に剥離されることを勘案し、作動時の耐圧性の方向
性をなくしてその耐圧性を向上することにある。 【構成】絶縁基板の片面に一対の縦方向層状電極を設
け、これら電極の先端部間に横方向に低融点可溶合金片
を橋設し、低融点可溶合金片上に沿ってフラックスを塗
布し、同絶縁基板の片面上に絶縁被覆を施した温度ヒュ
−ズにおいて、電極先端と絶縁基板先端との間の距離を
電極先端部側縁と絶縁基板の横側縁との間の距離よりも
大としたことを特徴とし、電極先端部を絶縁基板の横側
縁に臨む部分において欠切することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板型温度ヒュ−ズに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】合金型温度ヒュ−ズにおいては、ヒュ−
ズエレメントに低融点可溶合金片を使用しており、その
基本的な構成は、一対の電極間に低融点可溶合金片を橋
設し、その低融点可溶合金片上にフラックスを塗布し、
このフラックス塗布低融点可溶合金片を絶縁樹脂で被覆
した構造である。
【0003】この合金型温度ヒュ−ズの作動機構は、保
護しようとする電気機器が過電流により発熱すると、そ
の発生熱の受熱により低融点可溶合金片が溶融し、この
溶融金属が溶融フラックスの共存下、球状化し、この球
状化の進行により溶融金属が分断し、この分断により機
器への通電を遮断することにある。
【0004】合金型温度ヒュ−ズとして、図3に示すよ
うな基板型温度ヒュ−ズが公知である。図3において、
1’は絶縁基板を、2’,2’は絶縁基板1’の片面に
設けた一対の箔状電極を、3’は電極2’,2’の先端
部間に橋設した低融点可溶合金片を、4’は低融点可溶
合金片3’上に塗布したフラックスを、5’,5’は電
極2’,2’に接続したリ−ド線を、6’は絶縁基板
1’の片面側に被覆した樹脂層をそれぞれ示し、フラッ
クスの電極(銅製)に対する優れた濡れ性のために、電
極先端部がフラックスで覆われている。
【0005】この基板型温度ヒュ−ズにおいては、温度
ヒュ−ズの作動時、溶融物(溶融合金と溶融フラックス
との混合物)が流出・飛散するのを防止するために、電
極先端と絶縁基板先端との間の距離L1’並びに電極先
端部側縁と絶縁基板の横側縁との間の距離L2’を通
常、約1.0mm程度に設定しているが、両距離には特
に差を付けず、等しくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】温度ヒュ−ズにおいて
は、機器のヒ−トサイクルのために、作動温度よりも5
0〜10℃低い温度と常温との間の温度範囲で加熱、冷
却に曝され、その加熱時にフラックスが溶融され、その
溶融フラックスの熱膨張のために絶縁基板状の絶縁被覆
層が圧力を受け、この加圧が多数回繰り返される間に、
絶縁被覆層の剥離の進行が避けられない。
【0007】而るに、本発明者等においては、基板型温
度ヒュ−ズにおけるフラックスの熱膨張の繰返しによる
絶縁被覆層の剥離試験を行ったところ、フラックスの塗
布形状が横一直線の低融点可溶合金片を覆う横長であ
り、初期の剥離周縁形状が横長であっても、剥離の進行
に伴い剥離周縁形状が次第に円形化されていき、絶縁基
板の縦方向に向かう剥離量が絶縁基板の横方向に向かう
剥離量に較べて大きいことを知った。
【0008】従って、上記電極先端と絶縁基板先端との
間の距離を電極先端部側縁と絶縁基板の横側縁との間の
距離に等しくしている従来の基板型温度ヒュ−ズにおい
ては、上記ヒ−トサイクル後、絶縁基板縦方向の絶縁基
板と絶縁被覆層との接着界面距離が同横方向の絶縁基板
と絶縁被覆層との接着界面距離に較べて短くなってしま
い、温度ヒュ−ズの作動時、絶縁基板の縦方向先端側か
ら溶融物の流出が生じ易い。
【0009】本発明の目的は、基板型温度ヒュ−ズにお
いては、温度ヒュ−ズ作動前のヒ−トサイクルにより、
絶縁被覆層が縦方向に顕著に剥離されることを勘案し、
作動時の耐圧性の方向性をなくしてその耐圧性を向上す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の基板型温度ヒュ
−ズは、絶縁基板の片面に一対の縦方向層状電極を設
け、これら電極の先端部間に横方向に低融点可溶合金片
を橋設し、低融点可溶合金片上に沿ってフラックスを塗
布し、同絶縁基板の片面上に絶縁被覆を施した温度ヒュ
−ズにおいて、電極先端と絶縁基板先端との間の距離を
電極先端部側縁と絶縁基板の横側縁との間の距離よりも
大としたことを特徴とし、電極先端部を絶縁基板の横側
縁に臨む部分において欠切することができる。
【0011】
【作用】温度ヒュ−ズ作動前のヒ−トサイクルに伴うフ
ラックスの膨張圧力により、絶縁被覆層が横方向より縦
方向に顕著に剥離されても、電極先端と絶縁基板先端と
の間の距離を電極先端部側縁と絶縁基板の横側縁との間
の距離よりも大としてあるから、縦方向においても絶縁
基板と絶縁被覆層との接着界面距離を充分保持でき、温
度ヒュ−ズ作動時の溶融物に対する耐圧性を充分に保証
できる。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の実施例を示す平面説明図である。図
1において、1は絶縁基板であり、例えば、セラミック
ス板を使用することができる。2,2は絶縁基板1の片
面に設けた一対の縦方向電極であり、銅箔積層絶縁板の
銅箔エッチングによって形成することができる。L1
電極先端と絶縁基板先端との間の距離を、L2は電極先
端部側縁と絶縁基板横側縁との間の距離をそれぞれ示
し、L1>L2としてある。3は電極先端部間に横方向に
橋設した低融点可溶合金片である。4は低融点可溶合金
片3上に沿って塗布したフラックスであり、電極材のフ
ラックスに対する優れた濡れ性のために電極先端部のほ
ぼ全面にフラックスが流延している。5,5は各電極
2,2の後端に接続したリ−ド線(絶縁被覆線)、6は
絶縁基板1の片面に設けた絶縁被覆層である。
【0013】上記基板型温度ヒュ−ズにおいては、当該
温度ヒュ−ズによって保護しようとする電気機器に取着
して使用される。従って、電気機器のヒ−トサイクルに
より繰返して加熱、冷却に曝され、この間、フラックス
が溶融され、溶融フラックスによる加圧が繰り返され
る。従って、絶縁基板と絶縁被覆層との接着界面の剥離
が促され、この場合、初期の剥離周縁形状がフラックス
の塗布形状とほぼ相似の横長であっても、剥離の進行に
伴い剥離周縁形状が次第に円形化されていき、絶縁基板
の縦方向に向かう剥離量が絶縁基板の横方向に向かう剥
離量に較べて大きくなる。
【0014】しかし、本発明の基板型温度ヒュ−ズにお
いては、電極先端と絶縁基板先端との間の距離L1を、
電極先端部側縁と絶縁基板横側縁との間の距離L2より
も大きくしてあるから、上記の剥離にもかかわらず、縦
方向においても絶縁基板と絶縁被覆層との接着界面距離
を充分に保持できる。従って、温度ヒュ−ズ作動時での
溶融金属と溶融フラックスとの混合物の圧力に対する耐
圧性を、絶縁基板縦方向においても横方向と同程度に保
持させることができ、溶融物の流出・飛散をよく防止で
きる。
【0015】上記において、距離L2は、低融点可溶合
金片の種類または作動温度,低融点可溶合金片の線径等
により異なるが、例えば、作動温度50〜170℃、線
径0.3〜0.55mmのもとでは、1.0mm〜1.
40mmとされる。
【0016】上記の距離L1は、距離L2の1.1倍〜
1.3倍とされる。1.1倍以下では、上記ヒ−トサイ
クル下での基板縦方向の接着界面距離を保証し難く、
1.3倍以上では縦方向長さが必要以上に長くなって基
板型温度ヒュ−ズの小型化を保持できない。
【0017】図2は本発明の別実施例を示す平面説明図
であり、電極先端部を絶縁基板の横側縁に臨む部分にお
いて欠切してある(符号20で示してある)。
【0018】温度ヒュ−ズに使用されるフラックスにお
いては、絶縁基板(セラミックス)に対するに濡れ性が
電極材(銅)に対する濡れ性に較べて悪く、低融点可溶
合金片上に塗布したフラックスが絶縁基板上にまで広が
ることが殆どないから、この別実施例においては、欠切
縁端と絶縁基板横側縁との間の距離L3が上記溶融物に
対するシ−ル距離となり、絶縁基板巾の同一下、L2
3、L3<L1とすることができ、図1に示す基板型温
度ヒュ−ズに対し、耐シ−ル性を向上できる。
【0019】図2において、1は絶縁基板を、2は電極
を、3は低融点可溶合金片を、4はフラックスを、5,
5はリ−ド線を、6は絶縁被覆層をそれぞれ示してい
る。
【0020】
【発明の効果】本発明の基板型温度ヒュ−ズにおいて
は、上述した通り、温度ヒュ−ズ作動前のヒ−トサイク
ルによるフラックスの熱膨張で絶縁被覆層の剥離が絶縁
基板の横方向よりも縦方向に大きく発生することを勘案
して、電極先端と絶縁基板先端との間の距離を電極先端
部側縁と絶縁基板横側縁との間の距離よりも大としてい
るから、温度ヒュ−ズ作動時の耐圧性を両方向ともに同
等にでき、方向性のない耐圧性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面説明図である。
【図2】本発明の別実施例を示す平面説明図である。
【図3】従来例を示す平面説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 層状電極 20 切欠 3 低融点可溶合金片 4 フラックス 6 絶縁被覆層 L1 電極先端と絶縁基板先端との間の距離 L2 電極先端部側縁と絶縁基板横側縁との間の距離 L3 電極先端部側縁と絶縁基板横側縁との間の距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の片面に一対の縦方向層状電極を
    設け、これら電極の先端部間に横方向に低融点可溶合金
    片を橋設し、低融点可溶合金片上に沿ってフラックスを
    塗布し、同絶縁基板の片面上に絶縁被覆を施した温度ヒ
    ュ−ズにおいて、電極先端と絶縁基板先端との間の距離
    を電極先端部側縁と絶縁基板横側縁との間の距離よりも
    大としたことを特徴とする基板型温度ヒュ−ズ。
  2. 【請求項2】電極先端部が絶縁基板の横側縁に臨む部分
    において欠切されている請求項1記載の基板型温度ヒュ
    −ズ。
JP8805792A 1992-03-12 1992-03-12 基板型温度ヒュ−ズ Pending JPH05258653A (ja)

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JP8805792A JPH05258653A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 基板型温度ヒュ−ズ

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JPH05258653A true JPH05258653A (ja) 1993-10-08

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ID=13932218

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JP8805792A Pending JPH05258653A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 基板型温度ヒュ−ズ

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JP (1) JPH05258653A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6838971B2 (en) * 2001-05-21 2005-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal fuse
US7116208B2 (en) 2000-03-14 2006-10-03 Rohm Co., Ltd. Printed-circuit board with fuse
US7554432B2 (en) * 2005-05-27 2009-06-30 Infineon Technologies Ag Fuse element with trigger assistance

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