JPH05253244A - 躯幹側大腿骨骨折処理のための錠止め釘 - Google Patents

躯幹側大腿骨骨折処理のための錠止め釘

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JPH05253244A
JPH05253244A JP5004030A JP403093A JPH05253244A JP H05253244 A JPH05253244 A JP H05253244A JP 5004030 A JP5004030 A JP 5004030A JP 403093 A JP403093 A JP 403093A JP H05253244 A JPH05253244 A JP H05253244A
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    • A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
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    • A61B17/74—Devices for the head or neck or trochanter of the femur
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大腿骨の骨折、特に大腿骨頭部の骨折処理用
の錠止め釘を提供する。 【構成】 躯幹側大腿骨骨折、特に頭部付近の骨折のた
めの錠止め釘にして、骨用ねじを収容する横方向孔を末
端部分に含み大腿骨頚部ねじを収容する１対の傾斜孔を
基端部分に有する錠止め釘において、基端部分に設けら
れた傾斜孔が関連する大腿骨頚部ねじより大きい直径を
有する錠止め釘が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は錠止め釘に関し、特に躯
幹側大腿骨骨折、特に頭部付近の骨折のための錠止め釘
にして、骨用ねじを収容する横方向孔を末端部分に含み
大腿骨頚部ねじを収容する１対の傾斜孔を基端部分に有
する錠止め釘に関している。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】欧州
特許ＥＰ０２５７１１８号明細書には、大腿骨転子部の
骨折処理用の錠止めねじが開示されている。大腿骨の髄
空間に基端側から挿入される釘の軸部には大腿骨頚部ね
じを収容する１対の傾斜孔が設けられる。錠止め釘の末
端側には１対の横方向孔が設けられて骨用ねじを収容す
る。大腿骨頚部ねじは横方向孔内を自由に軸方向に運動
可能で、錠止め釘には大腿骨頚部ねじの回転を選択的に
防止するが軸方向移動を許容する固定手段が設けられて
いる。この形式の骨接合として錠止め釘自体は骨折処理
用としてでなく、大腿骨頚部ねじの案内および保持用と
して使用される。
【０００３】錠止め釘の基端部に１対の傾斜孔を設けて
大腿骨頚部ねじを収容するようにすることは公知であ
る。
【０００４】公知の骨接合補助用に使用される錠止め釘
は比較的に長く、釘が打込まれるときに大腿骨が損傷す
る。１対の大腿骨頚部ねじが使用されるときに両ねじは
１つの平面内に配置されるが、これは必ずしも充分条件
でなく、特に頭部付近の骨折の場合に不充分である。
【０００５】従って、本発明の目的は特に大腿骨の頭部
付近の骨折の処理に適する、錠止め釘を提供するにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、躯幹側
大腿骨骨折、特に頭部付近の骨折のための錠止め釘にし
て、骨用ねじを収容する横方向孔を末端部分に含み大腿
骨頚部ねじを収容する１対の傾斜孔を基端部分に有する
錠止め釘において、基端部分に設けられた傾斜孔が関連
する大腿骨頚部ねじより大きい直径を有することを特徴
とする錠止め釘が提供される。
【０００７】本発明によれば、釘の軸の基端部の傾斜孔
はそれぞれの大腿骨頚部ねじより大きい直径を有する。
望ましくは基端部の傾斜孔は釘の軸線に直角な軸線を有
する長孔とする。このようにすると、挿入された大腿骨
頚部ねじは傾斜孔内で限定された範囲内でピボット運動
し所望の方向に位置決めされる。詳細には、ねじは他の
大腿骨頚部ねじの位置とは実質的に相違する角度位置に
位置せしめられる。これは大腿骨頭部の骨折の処理に対
して特に有利である。
【０００８】本発明の別の実施例によれば釘の軸部は比
較的短くなされる。釘の軸部の基端部分は実質的に円筒
形で末端区域では末端に向って円錐形にテーパしてい
る。釘の軸部の末端と末端の傾斜孔との間の長さは基端
部と末端の傾斜孔との間の長さの最大で１．５倍とす
る。従って、釘の軸部を挿入するとき大腿骨の損傷は最
小である。
【０００９】本発明によれば釘の軸部の基端部は比較的
大きい直径を有する。従って釘の軸部を横方向中央平面
内で大腿骨の自然の曲率に適合するように屈曲せしめる
と有利である。
【００１０】本発明のさらに別の実施例によれば釘の軸
部には軸方向に孔が設けられている。釘の軸部は案内ラ
ンセット刀によって挿入できる。
【００１１】釘の軸部は比較的短いから本発明の別の実
施例においては、末端部分に単一の横方向孔を設けて釘
を大腿骨内に錠止めする。
【００１２】
【実施例】本発明の実施例を示す添付図面を参照して以
下に説明する。
【００１３】錠止め釘の一部を形成する釘の軸部１０は
基端部区域に円筒形部分１２を、末端部区域に実質的に
円錐形部分１４を含む。一例において、全長は１２０ｍ
ｍであり、部分１２、１４は実質的に同一長さとする。
図示するように、先端を切った端部１６が釘部分１４の
第１のテーパ部分に形成されている。末端部分には横方
向孔１８が設けられて図示しない骨用ねじを収容する。
基端部分、すなわち部分１２には、１対の角度的に傾斜
した孔２０、２２が設けられて図３ないし図５に示す大
腿骨頚部ねじを収容するようになされる。傾斜孔２０、
２２の角度は両孔について等しく、釘の軸部１０の長手
方向軸線上の垂直線に対して２５度ないし４５度とす
る。
【００１４】図２に示すように、釘の軸部１０は横方向
中央平面内で人間の大腿骨の自然の曲率に対応して湾曲
している。釘の軸部１０には図２に示すように釘の曲率
に対応して延長する孔２４が設けられる。基端部で孔２
４はねじ孔２６となっている。例えば適宜の位置決め装
置（図示しない）を受入れるために使用される。さら
に、基端部に凹所２８があって位置決め装置の取付けに
適するものとし、釘を挿入駆動するとき所望の回転位置
に回転することを可能とする。
【００１５】大きい直径の傾斜孔２０は図４、図５に示
すように大腿骨頚部ねじ３０を収容する。図３ないし図
５に示す大腿骨頚部ねじは寸法が比例的ではない、すな
わち大腿骨頚部ねじ３０の直径は傾斜孔２０の直径より
最小限で小さい寸法を有する。大腿骨頚部ねじ３０は長
手方向孔３４を有する円筒形の軸部３２を含む。後方区
域には複数の円周方向に隔てられた溝４０が形成され、
各溝は軸線に平行に延長する。溝は、ねじ孔２６にねじ
こまれたねじの自由端を収容して大腿骨頚部ねじ３０を
回転位置に固定するが、前述欧州特許２５７１１８号に
開示されたように軸方向移動は許容する。この形式の大
腿骨頚部ねじ３０の固定は、第２の傾斜孔２２に大腿骨
頚部ねじを挿入しない場合のみに達成される。大腿骨頚
部ねじ３０には適宜の器具を取付けるための内側ねじ孔
３８を有する端部部分を有する。円周方向に等間隔の４
つの凹所４２を介して回転力を作用せしめる。
【００１６】大腿骨頚部ねじ４４が傾斜孔２２を介して
挿入され、ねじ４４は円筒形の軸部分４６と端部に向っ
てテーパするテーパ軸部分４８と端部のねじ部分５０と
を含む。頭部５２には内側六角形凹所５４がある。
【００１７】図１に示す傾斜孔２２は円形ではなく、楕
円形である。例えば円筒形の軸部分４６の直径が６．２
ｍｍとすると、傾斜孔２２の長径は約１０ｍｍとなる。
孔２２の断面積の長径は釘の軸部１０の長手方向軸に対
して斜めに延長する。従って大腿骨頚部ねじ４４は傾斜
孔２２に対して条件を満足するように方向づけされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例として示す錠止め釘の軸部の側
面図。
【図２】図１の線２−２に沿う錠止め釘の断面図。
【図３】図１、図２の釘に使用される大腿骨頚部ねじの
側面図。
【図４】図１、図２の釘に使用される大腿骨頚部ねじの
別の実施例の側面図。
【図５】図４の線５−５に沿う大腿骨頚部ねじの断面
図。
【符号の説明】
１０ 釘の軸部 １２ 円筒形部分 １４ 円錐形部分 １６ 先端を切った端部 １８ 横方向孔 ２０、２２ 傾斜孔 ２４ 孔 ２６ ねじ孔 ２８ 凹所 ３０ 大腿骨頚部ねじ ３２ 円筒形軸部 ３４ 長手方向孔 ３６ ねじ部 ３８ 内側ねじ孔 ４０ 溝 ４４ 大腿骨頚部ねじ ４６ 円筒形軸部 ４８ テーパ軸部分 ５０ ねじ部分 ５２ 頭部 ５４ 六角形凹所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルセーヌ・ジェローム・グロース フランス共和国エフ−67000 ストラスブ ール，リュー・デュ・サンドル １

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 躯幹側大腿骨骨折、特に頭部付近の骨折
    のための錠止め釘にして、骨用ねじを収容する横方向孔
    を末端部分に含み大腿骨頚部ねじを収容する１対の傾斜
    孔を基端部分に有する錠止め釘において、基端部分に設
    けられた傾斜孔（２２）が関連する大腿骨頚部ねじ（４
    ４）より大きい直径を有することを特徴とする錠止め
    釘。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の錠止め釘にして、基端
    部分の傾斜孔（２２）が釘の軸線に直角な軸線内で細長
    い孔となされていることを特徴とする錠止め釘。
  3. 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の錠止め
    釘にして、前記末端部と末端部の傾斜孔（２０）との間
    の釘の軸部（１０）の長さが最大で基端部と末端部の傾
    斜孔（２０）との間の長さの１．５倍であることを特徴
    とする前記錠止め釘。
  4. 【請求項４】 請求項１ないし請求項３のいづれか１項
    に記載の錠止め釘にして、釘の軸部（１０）が基端部で
    実質的に円筒形（１２）で、末端部で円錐形（１４）で
    あることを特徴とする前記錠止め釘。
  5. 【請求項５】 請求項１ないし請求項４のいづれか１項
    に記載の錠止め釘にして、釘の軸部（１０）が大腿骨の
    自然の曲率に適合するように横方向正中平面内で曲がっ
    ていることを特徴とする前記錠止め釘。
  6. 【請求項６】 請求項１ないし請求項５のいづれか１項
    に記載の錠止め釘にして、釘の軸部（１０）が軸方向長
    手方向の孔（２４）を有することを特徴とする前記錠止
    め釘。
  7. 【請求項７】 請求項１ないし請求項６のいづれか１項
    に記載の錠止め釘にして、単一の横方向孔（１８）が末
    端部分に設けられていることを特徴とする前記錠止め
    釘。
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DE9200328:1 1992-01-14

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