JPH05252896A - 腎臓病患者用液状調製栄養食品 - Google Patents
腎臓病患者用液状調製栄養食品Info
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- JPH05252896A JPH05252896A JP4086105A JP8610592A JPH05252896A JP H05252896 A JPH05252896 A JP H05252896A JP 4086105 A JP4086105 A JP 4086105A JP 8610592 A JP8610592 A JP 8610592A JP H05252896 A JPH05252896 A JP H05252896A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 発酵乳より乳清を除去した成分、及び、蜂蜜
等の糖分を有効成分として含有してなる組成物。 【効果】 腎臓病患者その他腎機能が低下した病弱者の
食餌として非常に有効である。
等の糖分を有効成分として含有してなる組成物。 【効果】 腎臓病患者その他腎機能が低下した病弱者の
食餌として非常に有効である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、発酵乳より乳清を除い
た成分を含有する組成物に関するものである。本発明に
係る組成物は、腎機能が低下した患者に対して必要な栄
養素を腎臓に負担をかけることなく供給することができ
るので、医薬タイプで使用するほか、飲料、食品、栄養
食品、機能性食品、特定保健用食品、ドリンク剤等飲食
品タイプで使用し、腎臓病患者のみならず、腎機能の低
下した病弱者、病後の人、また、高齢の健常人に対して
も広く使用できるものである。
た成分を含有する組成物に関するものである。本発明に
係る組成物は、腎機能が低下した患者に対して必要な栄
養素を腎臓に負担をかけることなく供給することができ
るので、医薬タイプで使用するほか、飲料、食品、栄養
食品、機能性食品、特定保健用食品、ドリンク剤等飲食
品タイプで使用し、腎臓病患者のみならず、腎機能の低
下した病弱者、病後の人、また、高齢の健常人に対して
も広く使用できるものである。
【０００２】
【従来の技術】腎臓病患者用の飲食品は、医学的見地よ
り腎臓に負担をかけるたんぱく質およびミネラルが低減
された食品成分によって構成される。しかし、たんぱく
質およびミネラルとも生体にとって必須成分であるため
最低必要量は摂取しなければならない。しかも、腎臓病
患者用の食餌成分は、生体維持のためエネルギーを確保
しながらたんぱく質、脂肪、炭水化物の三大栄養素を始
めとするビタミンおよびミネラルの各成分が過不足のな
い組成で、しかも吸収され易い良質の成分で構成されな
ければならないため、一般の食品で理想的な腎臓病患者
用の飲食品を構成することは非常に難しい。また、摂取
時にその都度調製する必要がなくそのままの状態で飲用
できる液状の腎臓病患者用の飲食品がないのが現状であ
る。もとより、そのための医薬品も現時点では知られて
いない。
り腎臓に負担をかけるたんぱく質およびミネラルが低減
された食品成分によって構成される。しかし、たんぱく
質およびミネラルとも生体にとって必須成分であるため
最低必要量は摂取しなければならない。しかも、腎臓病
患者用の食餌成分は、生体維持のためエネルギーを確保
しながらたんぱく質、脂肪、炭水化物の三大栄養素を始
めとするビタミンおよびミネラルの各成分が過不足のな
い組成で、しかも吸収され易い良質の成分で構成されな
ければならないため、一般の食品で理想的な腎臓病患者
用の飲食品を構成することは非常に難しい。また、摂取
時にその都度調製する必要がなくそのままの状態で飲用
できる液状の腎臓病患者用の飲食品がないのが現状であ
る。もとより、そのための医薬品も現時点では知られて
いない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑みて、腎臓に過剰の負担をかけない栄養素で構
成された理想的な組成物、しかも腎臓病患者のみなら
ず、腎臓の弱い人、腎機能の低下した病弱者、及び高齢
の健常人に対しても広く使用することのできるすぐれた
組成物を開発する目的でなされたものである。
現状に鑑みて、腎臓に過剰の負担をかけない栄養素で構
成された理想的な組成物、しかも腎臓病患者のみなら
ず、腎臓の弱い人、腎機能の低下した病弱者、及び高齢
の健常人に対しても広く使用することのできるすぐれた
組成物を開発する目的でなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
各方面から検討した結果、たんぱく質源として制限アミ
ノ酸がなくアミノ酸スコアが１００である栄養価の高い
発酵乳を使用し、しかも摂取が制限されるミネラル類は
乳清として除去することにより低減させた発酵乳が得ら
れることをはじめて発見した。そして、腎臓病患者用の
飲食品はたんぱく質及びミネラルが制限されることが重
要であることに鑑み、上記した乳清除去発酵乳にはじめ
て注目した。
各方面から検討した結果、たんぱく質源として制限アミ
ノ酸がなくアミノ酸スコアが１００である栄養価の高い
発酵乳を使用し、しかも摂取が制限されるミネラル類は
乳清として除去することにより低減させた発酵乳が得ら
れることをはじめて発見した。そして、腎臓病患者用の
飲食品はたんぱく質及びミネラルが制限されることが重
要であることに鑑み、上記した乳清除去発酵乳にはじめ
て注目した。
【０００５】ここで腎臓病患者は、たんぱく質およびミ
ネラルを制限する中でエネルギーを確保しながら必須栄
養成分を摂取しなければならないとの観点より、その組
成物の配合割合は、一般に飲食品のエネルギー１００ｋ
ｃａｌあたり含量によって表される。
ネラルを制限する中でエネルギーを確保しながら必須栄
養成分を摂取しなければならないとの観点より、その組
成物の配合割合は、一般に飲食品のエネルギー１００ｋ
ｃａｌあたり含量によって表される。
【０００６】そして各方面から更に検討を行った結果、
発酵乳より乳清を除いた成分が腎臓病患者用飲食品のた
んぱく質源として極めて有効であるとの知見を得、この
新知見を基礎として更に研究を重ねた結果、遂に本発明
の完成に至ったものであって、本発明は、乳清除去発酵
乳を含有する組成物を基本的技術思想としてなるもので
ある。以下、本発明について詳述する。
発酵乳より乳清を除いた成分が腎臓病患者用飲食品のた
んぱく質源として極めて有効であるとの知見を得、この
新知見を基礎として更に研究を重ねた結果、遂に本発明
の完成に至ったものであって、本発明は、乳清除去発酵
乳を含有する組成物を基本的技術思想としてなるもので
ある。以下、本発明について詳述する。
【０００７】本発明に係る組成物において、たんぱく質
としては発酵乳より乳清を除いた成分を使用する点が重
要な特徴のひとつであるが、該成分の内、特に発酵乳よ
り乳清を除いた成分含量が組成物のエネルギー１００ｋ
ｃａｌあたり１〜１２ｇ、たんぱく質含量が組成物のエ
ネルギー１００ｋｃａｌあたり０．２〜１．５ｇ配合す
ると有効であることをつきとめた。しかも発酵乳より乳
清を除くことにより同時に乳糖を組成物のエネルギー１
００ｋｃａｌあたり０．０１〜０．２ｇに低減されるこ
とが判明し、乳糖不耐症の腎臓病患者にも有効であるこ
とが確認された。
としては発酵乳より乳清を除いた成分を使用する点が重
要な特徴のひとつであるが、該成分の内、特に発酵乳よ
り乳清を除いた成分含量が組成物のエネルギー１００ｋ
ｃａｌあたり１〜１２ｇ、たんぱく質含量が組成物のエ
ネルギー１００ｋｃａｌあたり０．２〜１．５ｇ配合す
ると有効であることをつきとめた。しかも発酵乳より乳
清を除くことにより同時に乳糖を組成物のエネルギー１
００ｋｃａｌあたり０．０１〜０．２ｇに低減されるこ
とが判明し、乳糖不耐症の腎臓病患者にも有効であるこ
とが確認された。
【０００８】また、本発明に係る組成物は医薬品タイプ
のほか飲食品タイプとしても使用するものであるが、後
者の場合は栄養、カロリー面のみでなく飲食しやすいこ
と、つまり嗜好性に関する要件も更に必要となる。そこ
でこの点について鋭意検討の結果、糖分の使用が好適で
ある点もつきとめた。糖分としては、天然及び人工の糖
分が広く単用ないし複数併用することができるが、特に
三大栄養素の一つであり栄養価の高い炭水化物として蜂
蜜を加えることにより患者に不快感を与えない組成物を
構成できることを確認し、その蜂蜜含量が組成物のエネ
ルギー１００ｋｃａｌあたり２〜２０ｇ配合すると有効
であることをつきとめた。
のほか飲食品タイプとしても使用するものであるが、後
者の場合は栄養、カロリー面のみでなく飲食しやすいこ
と、つまり嗜好性に関する要件も更に必要となる。そこ
でこの点について鋭意検討の結果、糖分の使用が好適で
ある点もつきとめた。糖分としては、天然及び人工の糖
分が広く単用ないし複数併用することができるが、特に
三大栄養素の一つであり栄養価の高い炭水化物として蜂
蜜を加えることにより患者に不快感を与えない組成物を
構成できることを確認し、その蜂蜜含量が組成物のエネ
ルギー１００ｋｃａｌあたり２〜２０ｇ配合すると有効
であることをつきとめた。
【０００９】そして、更に、腎臓病患者用の組成物とし
ての有効性を高めるため脂質、ビタミン類、およびミネ
ラル類を配合するのが良いことを確認した。その際、ミ
ネラルのうちりんは組成物のエネルギー１００ｋｃａｌ
あたり５〜３０ｍｇ、ナトリウムは組成物のエネルギー
１００ｋｃａｌあたり５〜４０ｍｇおよびカリウムは組
成物のエネルギー１００ｋｃａｌあたり５〜５０ｍｇ含
有すると有効であることをつきとめた。また、発酵乳お
よび蜂蜜が酸性であることから均質化された液状の腎臓
病患者用流動食を得るため組成物のｐＨが３．５〜４．
５であると極めて有効であるとの知見を得た。さらに、
腎臓病患者は飲用水をも制限されることがあるとの観点
より、一般の経腸栄養剤の濃度（１ｍｌあたり１．０ｋ
ｃａｌ）より高い濃度、すなわち組成物１ｍｌあたり
１．３〜１．８ｋｃａｌにすることが有効であることを
つきとめた。そしてそ（れら）の最適配合量の決定にも
成功し、遂に本品発明の完成に至ったのである。
ての有効性を高めるため脂質、ビタミン類、およびミネ
ラル類を配合するのが良いことを確認した。その際、ミ
ネラルのうちりんは組成物のエネルギー１００ｋｃａｌ
あたり５〜３０ｍｇ、ナトリウムは組成物のエネルギー
１００ｋｃａｌあたり５〜４０ｍｇおよびカリウムは組
成物のエネルギー１００ｋｃａｌあたり５〜５０ｍｇ含
有すると有効であることをつきとめた。また、発酵乳お
よび蜂蜜が酸性であることから均質化された液状の腎臓
病患者用流動食を得るため組成物のｐＨが３．５〜４．
５であると極めて有効であるとの知見を得た。さらに、
腎臓病患者は飲用水をも制限されることがあるとの観点
より、一般の経腸栄養剤の濃度（１ｍｌあたり１．０ｋ
ｃａｌ）より高い濃度、すなわち組成物１ｍｌあたり
１．３〜１．８ｋｃａｌにすることが有効であることを
つきとめた。そしてそ（れら）の最適配合量の決定にも
成功し、遂に本品発明の完成に至ったのである。
【００１０】本発明において使用するところの、発酵乳
より乳清を除いた成分とは、常法にしたがって調製した
発酵乳から濾過、遠心分離等既知の方法によって乳清を
除去した後の成分をすべて指すものであって、例えば次
のようにして製造したものが使用可能である。
より乳清を除いた成分とは、常法にしたがって調製した
発酵乳から濾過、遠心分離等既知の方法によって乳清を
除去した後の成分をすべて指すものであって、例えば次
のようにして製造したものが使用可能である。
【００１１】生乳、脱脂乳、還元した脱脂乳等乳原料を
殺菌した後、乳酸菌スターターを添加して発酵せしめ、
攪拌冷却した後殺菌し、遠沈濃縮、濾過その他既知の固
液分離手段により乳清を除去し、得られたものが乳清除
去発酵乳成分である。
殺菌した後、乳酸菌スターターを添加して発酵せしめ、
攪拌冷却した後殺菌し、遠沈濃縮、濾過その他既知の固
液分離手段により乳清を除去し、得られたものが乳清除
去発酵乳成分である。
【００１２】本発明においてはこの成分を格別の処理を
行うことなくそのまま使用できるほか、更に多糖類を添
加した成分、それを更に均質化した成分、そしてこれ
（ら）を濃縮、希釈、乾燥等各種処理して得られる処理
物も使用可能である。なお多糖類としては、天然ガム類
が広く用いられ、次のようなものが例示される：キサン
タンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガ
ントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレ
ラン、アラビアガム、ジェランガム等の１種又は２種以
上。その使用量は、特に限定しないが、０．０５〜１０
％、好適には０．１〜５％程度である。
行うことなくそのまま使用できるほか、更に多糖類を添
加した成分、それを更に均質化した成分、そしてこれ
（ら）を濃縮、希釈、乾燥等各種処理して得られる処理
物も使用可能である。なお多糖類としては、天然ガム類
が広く用いられ、次のようなものが例示される：キサン
タンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガ
ントガム、タマリンドガム、カラギーナン、ファーセレ
ラン、アラビアガム、ジェランガム等の１種又は２種以
上。その使用量は、特に限定しないが、０．０５〜１０
％、好適には０．１〜５％程度である。
【００１３】本発明に係る組成物は、発酵乳から乳清を
除いた成分及び、必要あれば、蜂蜜等の甘味料を有効成
分としてなるものであって、飲食品又は医薬として用い
るものである。こ（れら）の有効成分を飲食品として使
用する場合には、有効成分をそのまま、使用したり、他
の食品ないし食品成分と併用したりして適宜常法にした
がって使用できる。本組成物の性状としては、固体状
（粉末、顆粒状その他）、ペースト状、液状ないし懸濁
状のいずれでも良いが、腎臓病患者用組成物の場合は、
摂取を容易ならしめるため、液状その他流動食の形状と
するのが好適である。その場合の製剤ないし組成として
は、従来既知の腎臓病患者用の経腸栄養剤における技術
がそのまま使用可能である。
除いた成分及び、必要あれば、蜂蜜等の甘味料を有効成
分としてなるものであって、飲食品又は医薬として用い
るものである。こ（れら）の有効成分を飲食品として使
用する場合には、有効成分をそのまま、使用したり、他
の食品ないし食品成分と併用したりして適宜常法にした
がって使用できる。本組成物の性状としては、固体状
（粉末、顆粒状その他）、ペースト状、液状ないし懸濁
状のいずれでも良いが、腎臓病患者用組成物の場合は、
摂取を容易ならしめるため、液状その他流動食の形状と
するのが好適である。その場合の製剤ないし組成として
は、従来既知の腎臓病患者用の経腸栄養剤における技術
がそのまま使用可能である。
【００１４】また医薬として本組成物を使用する場合に
は、常法にしたがい、錠剤、顆粒剤、粉末剤、カプセル
剤、散剤、液剤、ドリンク剤、坐剤等とすることがで
き、経口投与ないし経腸投与することができる。
は、常法にしたがい、錠剤、顆粒剤、粉末剤、カプセル
剤、散剤、液剤、ドリンク剤、坐剤等とすることがで
き、経口投与ないし経腸投与することができる。
【００１５】本発明に係る有効成分は、天然起源である
ために毒性が全くないか又は極めて低く、きわめて安全
である（ＬＤ50＞６５ｇ／ｋｇ経口：ラット）。また、
その投与量も、医薬として用いる場合は、患者の症状に
応じて従来既知の経腸栄養を参考にして定めればよい
し、予防用、保健用、ないし飲食品として用いる場合に
は、格別の制限は特になく、通常の飲食品と同様にすれ
ばよい。
ために毒性が全くないか又は極めて低く、きわめて安全
である（ＬＤ50＞６５ｇ／ｋｇ経口：ラット）。また、
その投与量も、医薬として用いる場合は、患者の症状に
応じて従来既知の経腸栄養を参考にして定めればよい
し、予防用、保健用、ないし飲食品として用いる場合に
は、格別の制限は特になく、通常の飲食品と同様にすれ
ばよい。
【００１６】
【作用】腎溶質負荷に関与するたんぱく質およびミネラ
ルを低減させることにより腎臓への負担を軽減させ、し
かもエネルギーを確保しながら必須栄養成分を過不足な
く摂取できる。
ルを低減させることにより腎臓への負担を軽減させ、し
かもエネルギーを確保しながら必須栄養成分を過不足な
く摂取できる。
【００１７】尿中に***されなければならない各種溶質
をまとめて腎溶質負荷と呼ぶ。ごくまれな場合を除き、
腎溶質負荷に寄与しているのは主として、窒素を含有す
る物質である。食物に由来する溶質の主構成要素である
糖は、通常は二酸化炭素及び水に代謝されるので、腎溶
質負荷に寄与しない。腎溶質負荷は、１リットル中に排
泄される溶質（主に蛋白質、ナトリウム、カリウム、塩
素）量で表わす。
をまとめて腎溶質負荷と呼ぶ。ごくまれな場合を除き、
腎溶質負荷に寄与しているのは主として、窒素を含有す
る物質である。食物に由来する溶質の主構成要素である
糖は、通常は二酸化炭素及び水に代謝されるので、腎溶
質負荷に寄与しない。腎溶質負荷は、１リットル中に排
泄される溶質（主に蛋白質、ナトリウム、カリウム、塩
素）量で表わす。
【００１８】これら電解質１ｍＥｑの腎溶質負荷は約１
ｍＯｓｍ／ｌであり、蛋白質１ｇは成人の場合５．７ｍ
Ｅｑ、小児の場合４．０ｍＥｑである。
ｍＯｓｍ／ｌであり、蛋白質１ｇは成人の場合５．７ｍ
Ｅｑ、小児の場合４．０ｍＥｑである。
【００１９】以下に、本発明の製造例及び実施例につい
て詳述する。
て詳述する。
【００２０】
【製造例１】脱脂乳５ｔを加熱殺菌した後、スターター
としてＬａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓｂｕｌｇａｒｉｃｕ
ｓ、Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ ｔｈｅｒｍｏｐｈｉ
ｌｕｓを常法にしたがって添加、約４０℃で発酵後、攪
拌、冷却し（ｐＨ４．０±０．１）、これを加熱殺菌し
た。
としてＬａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓｂｕｌｇａｒｉｃｕ
ｓ、Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ ｔｈｅｒｍｏｐｈｉ
ｌｕｓを常法にしたがって添加、約４０℃で発酵後、攪
拌、冷却し（ｐＨ４．０±０．１）、これを加熱殺菌し
た。
【００２１】次いで遠沈濃縮してホエーを除去した後、
ローカストビーンガム ０．２％を加え、ホモゲナイズ
した後、冷却して、発酵乳より乳清を除いた成分９９２
ｋｇを得、これを容器に充填した。
ローカストビーンガム ０．２％を加え、ホモゲナイズ
した後、冷却して、発酵乳より乳清を除いた成分９９２
ｋｇを得、これを容器に充填した。
【００２２】
【実施例１】約６６．７ｍｌ（１００×１００／１５
０：エネルギー１００ｋｃａｌ）あたり発酵乳より乳清
を除いた成分（製造例１で得たもの）１０ｇ（たんぱく
質１．３ｇ）、蜂蜜５ｇ、コーン油３ｇ、蔗糖１ｇ、及
びデキストリン１１ｇの割合で配合し、更にビタミン類
とミネラル類を下記表１、表２（本発明実施例１に係る
腎臓病患者用の流動食１００ｋｃａｌ当りの成分・組成
（含有量）及び腎溶質負荷）に示す割合になるように加
え、本発明に係る製品を製造した。
０：エネルギー１００ｋｃａｌ）あたり発酵乳より乳清
を除いた成分（製造例１で得たもの）１０ｇ（たんぱく
質１．３ｇ）、蜂蜜５ｇ、コーン油３ｇ、蔗糖１ｇ、及
びデキストリン１１ｇの割合で配合し、更にビタミン類
とミネラル類を下記表１、表２（本発明実施例１に係る
腎臓病患者用の流動食１００ｋｃａｌ当りの成分・組成
（含有量）及び腎溶質負荷）に示す割合になるように加
え、本発明に係る製品を製造した。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【表２】
【００２５】上記結果から明らかなように、本製品の腎
溶質負荷は１４１．４ｍＯｓｍ／ｌとなり、一般の経腸
栄養剤（後記する表５、表６）の腎溶質負荷約３００ｍ
Ｏｓｍ／ｌの半分以下となった。しかも本製品の濃度は
一般の経腸栄養剤の１．５倍にもかかわらず腎溶質負荷
を低減させた腎臓病患者用の組成物として極めて有効性
の高い製品が完成した。
溶質負荷は１４１．４ｍＯｓｍ／ｌとなり、一般の経腸
栄養剤（後記する表５、表６）の腎溶質負荷約３００ｍ
Ｏｓｍ／ｌの半分以下となった。しかも本製品の濃度は
一般の経腸栄養剤の１．５倍にもかかわらず腎溶質負荷
を低減させた腎臓病患者用の組成物として極めて有効性
の高い製品が完成した。
【００２６】
【実施例２】約７６．９ｍｌ（１００×１００／１３
０：エネルギー１００ｋｃａｌ）あたり発酵乳より乳清
を除いた成分（製造例１で得たもの）４．５ｇ（たんぱ
く質０．６ｇ）、蜂蜜８ｇ、コーン油２．５ｇ、ココナ
ッツ油０．７ｇ、蔗糖１ｇ、及びデキストリン９ｇの割
合で配合し、更にビタミン類とミネラル類を下記表３、
表４（本発明実施例２に係る腎臓病患者用の流動食１０
０ｋｃａｌ当りの成分・組成（含有量）及び腎溶質負
荷）に示す割合になるように加え、本発明に係る製品を
製造した。
０：エネルギー１００ｋｃａｌ）あたり発酵乳より乳清
を除いた成分（製造例１で得たもの）４．５ｇ（たんぱ
く質０．６ｇ）、蜂蜜８ｇ、コーン油２．５ｇ、ココナ
ッツ油０．７ｇ、蔗糖１ｇ、及びデキストリン９ｇの割
合で配合し、更にビタミン類とミネラル類を下記表３、
表４（本発明実施例２に係る腎臓病患者用の流動食１０
０ｋｃａｌ当りの成分・組成（含有量）及び腎溶質負
荷）に示す割合になるように加え、本発明に係る製品を
製造した。
【００２７】
【表３】
【００２８】
【表４】
【００２９】上記結果から明らかなように、本製品の腎
溶質負荷は６４．１ｍＯｓｍ／ｌとなり、一般の経腸栄
養剤（下記表５、表６）の腎溶質負荷約３００ｍＯｓｍ
／ｌの１／４以下となった。しかも本製品の濃度は一般
の経腸栄養剤の１．３倍にもかかわらず腎溶質負荷を低
減させた腎臓病患者用の流動食として極めて有効性の高
い製品が完成した。
溶質負荷は６４．１ｍＯｓｍ／ｌとなり、一般の経腸栄
養剤（下記表５、表６）の腎溶質負荷約３００ｍＯｓｍ
／ｌの１／４以下となった。しかも本製品の濃度は一般
の経腸栄養剤の１．３倍にもかかわらず腎溶質負荷を低
減させた腎臓病患者用の流動食として極めて有効性の高
い製品が完成した。
【００３０】
【表５】
【００３１】
【表６】
【００３２】
【発明の効果】本発明によって、長期食餌治療が困難と
されていた腎疾患の治療、維持に副作用もなく安全且つ
有効に治療、維持することが可能となったのである。も
ちろん本発明に係る組成物は、腎機能の低下した病弱者
用の飲食品としても有用であるし、また、腎機能が低下
した高齢の健常者が保健のために摂取しても極めて有効
である。
されていた腎疾患の治療、維持に副作用もなく安全且つ
有効に治療、維持することが可能となったのである。も
ちろん本発明に係る組成物は、腎機能の低下した病弱者
用の飲食品としても有用であるし、また、腎機能が低下
した高齢の健常者が保健のために摂取しても極めて有効
である。
フロントページの続き (72)発明者 桑 田 有 東京都東村山市栄町１−21−３ 明治乳業 株式会社中央研究所内 (72)発明者 山 本 良 郎 東京都東村山市栄町１−21−３ 明治乳業 株式会社中央研究所内
Claims (12)
- 【請求項１】 発酵乳より乳清を除いた成分を含有して
なることを特徴とする組成物。 - 【請求項２】 発酵乳より乳清を除いた成分含量が組成
物のエネルギー１００ｋｃａｌあたり１〜１２ｇおよび
蜂蜜含量が組成物のエネルギー１００ｋｃａｌあたり２
〜２０ｇであることを特徴とする請求項１に記載の組成
物。 - 【請求項３】 発酵乳より乳清を除いた成分のたんぱく
質含量が組成物のエネルギー１００ｋｃａｌあたり０．
２〜１．５ｇであることを特徴とする請求項１に記載の
組成物。 - 【請求項４】 りんが組成物のエネルギー１００ｋｃａ
ｌあたり５〜３０ｍｇであることを特徴とする請求項１
に記載の組成物。 - 【請求項５】 ナトリウムが組成物のエネルギー１００
ｋｃａｌあたり５〜４０ｍｇであることを特徴とする請
求項１に記載の組成物。 - 【請求項６】 カリウムが組成物のエネルギー１００ｋ
ｃａｌあたり５〜５０ｍｇであることを特徴とする請求
項１に記載の組成物。 - 【請求項７】 乳糖が組成物のエネルギー１００ｋｃａ
ｌあたり０．０１〜０．２ｇであることを特徴とする請
求項１に記載の組成物。 - 【請求項８】 ｐＨが３．５〜４．５であることを特徴
とする請求項１に記載の組成物。 - 【請求項９】 エネルギーが組成物１ｍｌあたり１．３
〜１．８ｋｃａｌであることを特徴とする請求項１に記
載の組成物。 - 【請求項１０】 該組成物が経口投与医薬品タイプ及び
／又は飲食品タイプの組成物であることを特徴とする請
求項１〜請求項９のいずれか１項に記載の組成物。 - 【請求項１１】 発酵乳より乳清を除いた成分が、乳酸
菌発酵乳を遠心分離及び／又は濾過して乳清を除去した
成分、あるいはこれに多糖類を添加した成分、あるいは
これを更に均質化した成分、あるいはこ（れら）の成分
の処理物からなる群から選ばれたものであることを特徴
とする請求項１〜請求項１０のいずれか１項に記載の組
成物。 - 【請求項１２】 請求項１〜請求項１１のいずれか１項
に記載の組成物を含有してなることを特徴とする腎臓病
患者用の流動性組成物。
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Cited By (4)
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|---|---|---|---|---|
| WO2005094850A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-13 | Meiji Dairies Corporation | 抗菌性組成物 |
| JP2007507526A (ja) * | 2003-09-30 | 2007-03-29 | キボー バイオテック、インク | 腎臓機能を増大させるための組成物および方法 |
| JP2009011229A (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-22 | Sanei Gen Ffi Inc | 酸性濃厚流動食用ゲル化剤、及び該ゲル化剤を用いて調製された酸性ゲル状濃厚流動食 |
| JP2017169491A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 森永乳業株式会社 | 液状発酵乳の製造方法 |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP08610592A patent/JP3179555B2/ja not_active Expired - Lifetime
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|---|---|---|---|---|
| JP2007507526A (ja) * | 2003-09-30 | 2007-03-29 | キボー バイオテック、インク | 腎臓機能を増大させるための組成物および方法 |
| JP2013209396A (ja) * | 2003-09-30 | 2013-10-10 | Kibow Biotech Inc | 腎臓機能を増大させるための組成物および方法 |
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