JPH05251667A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH05251667A
JPH05251667A JP4048605A JP4860592A JPH05251667A JP H05251667 A JPH05251667 A JP H05251667A JP 4048605 A JP4048605 A JP 4048605A JP 4860592 A JP4860592 A JP 4860592A JP H05251667 A JPH05251667 A JP H05251667A
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JP
Japan
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layer
contact hole
insulating film
film
semiconductor
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Withdrawn
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JP4048605A
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English (en)
Inventor
Taiji Ema
泰示 江間
Kazuo Itabashi
和夫 板橋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄膜トランジスタを備えた半導体装置に関し、
薄膜トランジスタの性能を良好に保ったまま、そのチャ
ネル領域となる半導体層と配線層を他の配線層に接触さ
せずに良好に導通させることを目的とする。 【構成】半導体基板1上方の第1の絶縁膜3,8,9 の上に
形成され、少なくとも下側にゲート電極Gp1を備えた薄
膜トランジスタt21, t22を有する半導体装置において、
前記薄膜トランジスタt21, t22のチャネル領域となる半
導体膜11が、前記第1の絶縁膜3,8,9 に形成された第1
のコンタクトホール10を通して前記半導体基板1内の導
電型層7の上に延在するとともに、前記薄膜トランジス
タt21, t 22を覆う第2の絶縁膜14に形成されて少なく
とも一部が前記第1のコンタクトホール1に重なる第2
のコンタクトホール15内を通る配線層16が、前記第2の
絶縁膜14の上に形成されていることを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関し、より詳しくは、薄膜トランジスタを備え
た半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタからなるSRAM(s
tatic random access memory) セルは図7(a) に示すよ
うな回路構成であり、駆動用MOSFETt11,t12
び負荷用MOSFETt21,t22よりなる2つのCMO
SFETq1 ,q2 と2つの転送用MOSFETt31
32とを有している。
【0003】そして、2つのCMOSFETq1 ,q2
の各ゲートは、互いに他方のCMOSFETq2 ,q1
のドレインノードに接続し合い、ついで、異なる転送用
MOSFETt31,t32のソース/ドレイン(S/D)
を介して異なるビット線BL1,BL2 に接続されている。ま
た、それらの転送用MOSFETt31,t32のゲートは
同一のワード線WLに接続されている。
【0004】さらに、負荷用MOSFETt21,t22
ソースには電圧Vccが印加され、駆動用MOSFETt
11,t12のソースには電圧Vssが印加されている。とこ
ろで、SRAMを半導体基板に形成する場合には、駆動
用MOSFETt 11,t12及び転送用MOSFET
31,t32をバルクに形成する一方、負荷用MOSFE
Tt21,t22を二重ゲート構造薄膜トランジスタ(TF
T)により形成にしてバルクの上に積み重ねるものが提
案されている。
【0005】そこでまず、駆動用MOSFETと転送用
MOSFETの平面構造を、図8(a) に基づいて説明す
る。図8(a) において、p型シリコンよりなる半導体基
板101 の上面には矩形枠状の活性領域102 を区画する選
択酸化膜103 が形成され、また、活性領域102 の表面に
は膜厚20nm以下のSiO2よりなる絶縁膜104 が形成され
ている。ただし、その活性領域10は、一部しか図示して
いない。
【0006】さらに、矩形枠状の活性領域102 のうち平
行する2つの辺領域にはn型MOSFETが2つずつ形
成され、それらのゲート電極Gn は、その辺領域を横切
ってそれぞれ別な活性領域102 の角部領域に延出され、
しかも、その角部領域に形成されたn型不純物拡散層10
5 にコンタクトホールCH1 を通して接続されている。そ
して、そのゲート電極Gn を介して互いに接続される2
つのn型MOSFETを、SRAMの駆動用MOSFE
Tt11,t12として用いる。
【0007】また、上記した矩形枠状の活性領域102 の
うち残る2つの辺領域にはワード線WLが横切って延在し
ており、その領域には、ワード線WLをゲート電極とした
転送用MOSFETt31,t32が形成され、これらの転
送用MOSFETt31,t32は、そのソース/ドレイン
となる活性領域102 のn型不純物拡散層105 を介して駆
動用MOSFETt11,t12に接続されている。
【0008】なお、n型不純物拡散層105 は、ゲート電
極Gn 、ワード線WLをマスクにして活性層102 に自己整
合的に形成されたもので、上記したMOSFETのソー
ス/ドレイン層となる。
【0009】これにより形成される転送用MOSFET
31,t32と駆動用MOSFETt 11,t12は、図7
(b) に示す下側の回路のような接続状態となる。次に、
負荷用MOSFETの構造を、図8(b),図9(c),(d) に
基づいて説明する。
【0010】負荷用MOSFETt21, t22は、図9
(d) に示すような二重ゲート薄膜トランジスタから形成
されていて、そのチャネル領域及びソース/ドレイン領
域となる膜厚20nmの薄いシリコン層108 とこれを挟む
上下のゲート電極Gp1,Gp2から構成されている。
【0011】負荷MOSFETt21, t22の下側のゲー
ト電極Gp1は、図8(b) に示すように、転送用MOSF
ETt31,t32と駆動用MOSFETt11,t12を覆う
SiO2絶縁膜105 の上に形成されるもので、活性領域102
の角部のn型不純物拡散層105 とこれに隣設するゲート
電極Gnを覆うような平面形状となっている。
【0012】また、その上にSiO2よりなる絶縁膜107 を
介して形成されるシリコン膜108 は図9(c) に示すよう
に、駆動用MOSFETt11, t12のゲート電極Gnと
ワード線WLに沿った平面形状であって、ワード線WLの上
の部分のものはVcc電源配線Lとなる。さらにその上に
は、SiO2よりなる絶縁膜109 を介して、下側のゲート電
極Gp1と同じ大きさで対向する上側のゲート電極Gp2
形成されている。
【0013】なお、シリコン層108 のうち、上下のゲー
ト電極Gp1,Gp2に挟まれない領域には、図9(c) のよ
うにソース/ドレインとなるp型不純物拡散層109 が形
成されている。
【0014】さらに、活性領域102 の角部の上方に位置
する絶縁膜104,106,107,110 、負荷用MOSFET
21, t22のシリコン層108 及び下側ゲート電極Gp1
はコンタクトホールCH2 が形成されていて、その内部に
上側ゲート電極Gp1の一部を垂下することにより上下の
ゲート電極Gp1, Gp2とシリコン層108 とn型不純物拡
散層105 は導通され、これにより、図7(b) に示す上側
の回路と破線で示す配線が形成されることになる。
【0015】ところで、上述したSRAMセルのうち、
負荷用MOSFETt21,t22のシリコン層108 とこれ
に繋がるVcc電源配線Lに沿った断面は、例えば図10
(a)に示すようになる。
【0016】図10(a) において、符号111 は、負荷用
MOSFETt21,t22の上に積層されたSiO2等よりな
る層間絶縁膜で、Vcc電源配線Lとなるシリコン層108
の上にはコンタクトホール112 が形成されており、層間
絶縁膜111 の上に配置されるVcc電源供給用配線113 は
そのコンタクトホール112 を通してVcc電源配線Lに接
続されている。なお、図10において、図8、9と同一
の符号は同一の要素を示している。
【0017】しかし、このような構造によれば、コンタ
クトホール112 は、CHF3を反応ガスとするドライエッチ
ング法により開口されるために、層間絶縁膜111 の下の
極めて薄いシリコン層108 を貫通してさらに下方までエ
ッチングされるので、その下方に配線がある場合には短
絡してしまう。これに対して、シリコン層108 の膜厚を
厚くすることも考えられるが、負荷用MOSFET(薄
膜トランジスタ)t21, t22のチャネル領域となる半導
体層は厚くなるほどトランジスタの性能が悪くなるの
で、この方法を採用するのは適当でない。
【0018】そこで、図10(b) に示すような別の構造
の装置が提案されている。図10(b) において、符号11
4 は、負荷用MOSFETt21、t22の下側のゲート電
極Gp1を覆う絶縁膜107 とその下の絶縁膜106,104 を開
口して設けられたコンタクトホールで、Nウェル115 内
のp型不純物拡散層116 の上に形成されており、シリコ
ン層108 はそのコンタクトホール114 内を通ってp型不
純物拡散層116 に接続されている。また、そのp型不純
物拡散層116 の上にある絶縁膜104,106,107,110 及び層
間絶縁膜111 には別のコンタクトホール117 が形成さ
れ、Vcc電源供給配線層113 はそのコンタクトホール11
7 を通してp型不純物拡散層116 に接続されてシリコン
層108 と導通するように構成されている。
【0019】この場合、p型不純物拡散層116 は、p型
の負荷用MOSFET(p型薄膜トランジスタ)t21,
22のp型のソース層に繋がるので、p型でなければ電
流を流せなくなり、このためにVcc電源供給用配線113
は、SRAMセルの領域の外側のNウェル115 に形成さ
れる。
【0020】そして、このような構造によれば、シリコ
ン層108 をp型不純物拡散層115 に接続するためのコン
タクトホール114 を形成した後に、フォトレジスト(不
図示)をO2プラズマにより除去したり、硫酸による洗浄
処理を行うことになるので、コンタクトホール114 から
露出した半導体基板101 の表面が酸化されて自然酸化膜
が形成されることになり、これを弗酸により除去する必
要がある。
【0021】しかし、自然酸化膜を弗酸により除去する
際には、図10(c) に示すように下側のゲート電極Gp1
を覆うSiO2絶縁膜107 の表面が同時に損傷を受けて散点
状に薄層化してしまい、下側ゲート電極Gp1とシリコン
層108 との耐圧が大幅に低下するといった問題がある。
【0022】そこで、図11(a) に示すように、下側の
ゲート電極Gp1を覆っている絶縁膜107 の上に不純物を
含むシリコン層118 を形成し、これをパターニングする
前にp型拡散層116 上のコンタクトホール120 を形成
し、ついで、そのコンタクトホール120 から露出したp
型不純物拡散層116 表面の自然酸化膜を弗酸により除去
する方法が採られている。
【0023】これによれば、下側のゲート電極Gp1を覆
う絶縁膜107 はそのシリコン層118によって保護される
から、弗酸により損傷することはない。またこの後に、
負荷トランジスタt21, t22とp型不純物拡散層116 の
接続を行うために、不純物を含む二層目のシリコン層12
8 をコンタクトホール120 内と二層目のシリコン層128
上に積層し、この二層目のシリコン128 を介して一層目
のシリコン層118 とp型不純物拡散層116 を導通させ
る。それから、一層目と二層目のシリコン層118,128 を
1枚のマスクにより連続してパターニングし、図9(c)
に示すシリコン層108 と同一の形状にし(図11(b))、
これにより負荷トランジスタt21, t22のチャネル領域
及びソース/ドレイン領域を形成する。
【0024】そして、層間絶縁膜111 を積層した後に、
p型不純物拡散層116 の上にさらに別のコンタクトホー
ル121 を開口してこの中を通るVcc電源供給用配線113
を形成し、p型不純物拡散層116 を介してシリコン層11
8,128 とVcc電源供給用配線113 を導通するようにして
いる(図11(c))。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにし
て形成した薄膜トランジスタの性能を測定したところ、
チャネル領域を構成するシリコン層を2回で形成する構
造の薄膜トランジスタによれば、オン状態のソース・ド
レイン電流が2桁程度低下するとともに、オフ状態のリ
ーク電流が数倍増加するといった問題が生じる。
【0026】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、薄膜トランジスタの性能を良好に保った
まま、そのチャネル領域となる半導体層と配線層を他の
配線層に接触させずに良好に導通させる半導体装置及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記した課題は図1、2
に例示するように、半導体基板1上方の第1の絶縁膜3,
8,9 の上に形成され、少なくとも下側にゲート電極Gp1
を備えた薄膜トランジスタt21, t22を有する半導体装置
において、前記薄膜トランジスタt21, t22のチャネル領
域となる半導体膜11が、前記第1の絶縁膜3,8,9 に形成
された第1のコンタクトホール10を通して前記半導体基
板1内の導電型層7の上に延在するとともに、前記薄膜
トランジスタt21, t22を覆う第2の絶縁膜14に形成さ
れて少なくとも一部が前記第1のコンタクトホール10に
重なる第2のコンタクトホール15内を通る配線層16が、
前記第2の絶縁膜14の上に形成されていることを特徴と
する半導体装置によって達成する。
【0028】または、前記薄膜トランジスタt21, t22
が、SRAMセルの負荷トランジスタであることを特徴
とする半導体装置により達成する。または、半導体基板
1の上の第1の絶縁膜8に薄膜トランジスタt21, t22
のゲート電極Gp1を形成する工程と、前記ゲート電極G
p1を覆う第2の絶縁膜9を形成する工程と、前記半導体
基板1の上層部に形成された導電型層7の上にある絶縁
膜3,8,9を選択的にエッチングして第1のコンタク
トホール10を形成する工程と、前記第1のコンタクトホ
ール10から露出した前記半導体基板1の表面に形成され
た自然酸化膜を除去せずに、前記薄膜トランジスタ
21, t22のチャネル領域となる半導体膜11を前記第2
の絶縁膜9の上と前記第1のコンタクトホール10の内周
及び底面に沿って形成する工程と、前記半導体膜11を覆
う第3の絶縁膜14を形成した後に、該第3の絶縁膜14を
パターニングして前記第1のコンタクトホール10と少な
くとも一部が重なり、かつ、前記半導体層11に少なくと
も到達する第2のコンタクトホール15を形成する工程
と、一部が前記第2のコンタクトホール15の底面に到達
して前記半導体膜11に接続する配線層16を、前記第3の
絶縁膜14の上に形成する工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法により達成する。
【0029】
【作 用】本発明によれば、薄膜トランジスタのチャネ
ル領域となる半導体膜11の一部を半導体基板1内の導
電型層7の上に重ねて形成するとともに、この導電型層
7と半導体膜11の重なる領域を覆う絶縁膜14にコン
タクトホール15を形成し、このコンタクトホール15
を通して配線層16をその半導体膜11に接続するよう
にしている。
【0030】したがって、絶縁膜14をエッチングして
コンタクトホール15を形成する際に、その領域の半導
体膜11が消失しても、その配線層16は半導体膜11
の側面で確実に接続する。しかも、半導体膜11の下が
大きくエッチングされて導電層7に凹部が形成されたと
しても、その導電層7は半導体膜11と配線層16とを
導通させるために存在するものなので不都合はない。
【0031】この場合、薄膜トランジスタのチャネル領
域となる半導体膜11を配線層16に直接接触させてい
るので、半導体基板1の導電層7の表面に自然酸化膜が
形成されたとしても、これを除去する必要はなく、半導
体層11とその下側のゲート電極Gp1の間に形成される
絶縁膜9が薄層化することはなく、チャネル領域とゲー
ト電極Gp1が短絡することはない。
【0032】
【実施例】図1、2は、本発明の一実施例装置の製造工
程を示す断面図、図3〜図6は、その一実施例装置の製
造工程を示す平面図である。また図7は、MOSFET
を用いたSRAMセルの一般的な回路図である。なお、
図1、2は、図3に示すA−A線断面図である。
【0033】そこで、図1〜図6のSRAMセルの形成
工程にそって本発明の一実施例装置を説明する。まず、
図1(a) に示すように、p型シリコンよりなる半導体基
板1のSRAMセル形成領域の外側にNウェル2を形成
し、半導体基板1の表面のうち図3(a)に示すような矩
形枠状の活性領域Xを区画する部分と一部のNウェル2
を囲む部分に、選択酸化法により素子分離用酸化膜4を
数百nm程度の厚さに形成した後、それ以外の領域の表面
に熱酸化法により10nm以下のSiO2からなる絶縁膜3を
成長する。
【0034】なお、活性領域Xの平面図は、その一部を
省略して描いている。これに続いて、図3(a) に示すよ
うに、Nウェル2を覆うフォトレジストと活性領域Xの
四隅の角部領域にある絶縁膜3の一部をフォトリソグラ
フィー法により除去して開口部5を形成し、この開口部
5から半導体基板1の一部を露出させる。
【0035】次に、気相成長法(CVD法)により半導
体基板1の上に多結晶シリコン膜を数百nm程度積層し、
その内部に燐、砒素等のn型不純物を導入した後に、こ
れをパターニングして図7(a) に示す駆動用MOSFE
Tt11, t12のゲート電極Gnとワード線WLを形成す
る。なお、多結晶シリコンのエッチングにはCCl4とO2
混合ガスを用いるふ(以下、同じ)。
【0036】このゲート電極Gnは、図3(b) に示すよ
うに、矩形枠状の活性領域Xのうち平行する2つの辺領
域に2つずつ形成されてその辺領域を横切るとともに、
別の活性領域Xの角部領域の開口部5まで延在するよう
な形状となっている。また、ワード線WLは、上記した活
性領域Xの残る2つの辺領域を直交する方向に延在さ
れ、その辺領域と交差する部分が転送用MOSFETt
31, t32のゲート電極となる。
【0037】この後に、図1(b),図3(b) に示すよう
に、ゲート電極Gn、ワード線WL及び素子分離用酸化膜
4をマスクにして、半導体基板1の活性領域Xに砒素を
イオン注入し、これを拡散してn型不純物拡散層6を形
成する。
【0038】そのn型不純物拡散層6は、これにより駆
動用MOSFETt11, t12及び転送用MOSFETt
31, t32のソース/ドレインとなる。また、n型不純物
拡散層6はバルク配線としても機能し、これにより駆動
用MOSFETt11, t12と転送用MOSFET31, t
32は、図7(b) の下側に示すような接続される。
【0039】さらに、活性領域Xをフォトマスク(不図
示)により覆ってNウェル2の一部領域に硼素をイオン
注入し、これを活性化してp型不純物拡散層7を形成す
る。なお、n型不純物拡散層6、p型不純物拡散層7を
形成するための加熱処理は独立して行ってもよいし、後
の成膜工程の際の熱を利用してもよい。
【0040】次に、CVD法により全体にSiO2よりなる
絶縁膜8を100nmの厚さに成長しついで、その上に多
結晶シリコン膜をCVD法により50nm堆積し、この中
にイオン注入法等によって砒素を導入した後に、これを
フォトリソグラフィー法によりパターニングして、図1
(c) 及び図4(c) に示すように、薄膜トランジスタの下
側のゲート電極Gp1を形成する。
【0041】下側のゲート電極Gp1は、活性領域Xの四
隅の各n型不純物拡散層6とこの領域をドレインとする
駆動用MOSFETt11, t12のゲート電極Gnを覆う
領域に形成される。
【0042】つづいて、図1(d) に示すように、CVD
法により膜厚20nmのSiO2よりなる絶縁膜9を形成し、
さらに、p型不純物拡散層7以外の領域をフォトレジス
ト(不図示)によって覆い、p型不純物拡散層7の上に
ある絶縁膜3,8,9を反応性イオンエッチング(RI
E)法によって除去してコンタクトホール10を形成す
る。なお、SiO2のエッチングにはCHF3、He混合ガスを使
用する。
【0043】次に、コンタクトホール10から露出した
p型不純物拡散層7の表面の自然酸化膜を除去せずに、
図2(e) に示すように、コンタクトホール10から露出
するp型不純物拡散層7の表面から最上の絶縁膜9の上
面に沿った全体の領域に膜厚20nmの多結晶シリコン膜
11をCVD法により形成する。この場合、SiH4、Si 2H
6 等のガスを用いる。
【0044】ついで、薄膜トランジスタの下側のゲート
電極Gp1と重なる部分にフォトレジスト(不図示)を形
成し、加速エネルギー10keV 、ドーズ量1×1014
cm3の条件で硼素をイオン注入し、多結晶シリコン膜1
1にp型不純物を導入する。
【0045】この後に、フォトリソグラフィー法により
多結晶シリコン膜11をパターニングして、図4(d) に
示すように、ワード線WLに沿った領域と、その領域から
延在して転送用MOSFETt11, t12のゲート電極G
nに至るような平面形状にする。
【0046】この場合、ワード線WLに沿って残存する多
結晶シリコン膜11はVcc電圧配線となり、しかも、コ
ンタクトホール10を通してp型不純物拡散層7の上面
に延在している。
【0047】次に、図2(f) に示すように、CVD法に
よってSiO2よりなる絶縁膜12を50nm堆積する。この
場合、下側のゲート電極Gp1を覆う絶縁膜9よりも厚い
のは、次の工程で形成する上側のゲート電極Gp2となる
多結晶シリコンの成長時の弗酸処理等を考慮したためで
ある。
【0048】この後に、図2(f),図5(e) に示すよう
に、駆動用MOSFETt11, t12のゲート電極Gnの
上方にある絶縁膜8,9,12、多結晶シリコン膜11
及び下側ゲート電極Gp1をフォトリソグラフィー法によ
りエッチングして開口部13を形成し、ついで、その開
口部13から露出した駆動用MOSFETt11, t12
ゲート電極Gnの表面に形成される自然酸化膜を弗酸に
より除去する。
【0049】さらに、CVD法により多結晶シリコン膜
を形成し、燐をイオン注入した後、これをフォトリソグ
ラフィー法によりパターニングして薄膜トランジスタの
下側ゲート電極Gp1に対向する領域に、図2(f) 、図5
(e) に示すような上側ゲート電極Gp2を形成する。
【0050】この上側のゲート電極Gp2の一部はその下
の開口部13内に入り込んで、薄膜トランジスタの二重
のゲート電極Gp1,Gp2と別の薄膜トランジスタのドレ
インとなる多結晶シリコン膜11とを導通させるととも
に、これらを、駆動用MOSFETt11,t12のドレイ
ンとなるn型不純物拡散層6に導通させる。
【0051】以上のように形成された多結晶シリコン膜
11と、その上下に絶縁膜9,14を介して形成された
2つのゲート電極Gp1,Gp2とにより、図5(f) に示す
ような薄膜トランジスタt21, t22が完成し、これを負
荷用MOSFETとすれば、図7(b) の上側の回路と破
線で示す配線が形成される。
【0052】この後に、図6に示すような絶縁膜20を
全体に形成した後に、活性領域Xで隣接して形成された
駆動用MOSFETt11, t11、t21, t22の間の領域
のn型不純物拡散層6を露出するコンタクトホール21
を形成し、その中を通して電圧Vssを供給する配線(不
図示)を形成する。
【0053】次に、図2(g) に示すように、全体にSiO2
とBPSGの積層膜よりなる層間絶縁膜14を堆積した
後に、CHF3を含むガスを用いるドライエッチング法によ
り、p型不純物拡散層7上の絶縁膜12,20及び層間
絶縁膜14を開口し、p型不純物拡散層7上のコンタク
トホール10に重なる別のコンタクトホール15を形成
する。また、同時に、転送用MOSFETt31, t32
ソース/ドレインn型不純物拡散層6のうち駆動用MO
SFETt11, t12に繋がらない部分を表出するコンタ
クトホール22を設ける。
【0054】次に、スパッタ法によりアルミニウム膜を
堆積し、これをフォトリソグラフィー法によりパターニ
ングしてp型不純物拡散層7上のコンタクトホール15
の中を通るVcc電源供給配線層16を形成すると、Vcc
電源供給配線層16は、多結晶シリコン膜11に接触し
て導通することになる。また、同時に、n型不純物拡散
層6を表出するコンタクトホール22の中を通るビット
線BL1,BL2 を形成すると、図7(a) に示すような回路の
SRAMセルが完成する。
【0055】以上に述べたSRAMセルによれば、p型
不純物拡散層7上にコンタクトホール15を形成する際
に多結晶シリコン膜11を薄層化したり、この膜を貫通
してp型不純物拡散層7の上部に到達したりするが、そ
の多結晶シリコン膜11はVcc電源供給配線層16の側
縁部か下面の何れかに接続した状態になる。
【0056】また、p型不純物拡散層7の表面に自然酸
化膜が存在しても、多結晶シリコン膜11はVcc電源供
給配線層16の側部に接しているので問題はない。しか
も、多結晶シリコン膜11をp型不純物拡散層7に接続
したい場合には、多結晶シリコン膜11を貫通させてコ
ンタクトホール15を形成すれば、自然酸化膜は除去さ
れるので、Vcc電源供給配線層16とp型不純物拡散層
7との導通が図れる。なお、コンタクトホール15から
露出したp型不純物拡散層7に自然酸化膜が付着してい
る場合には、弗酸によりそれを除去しても問題はない。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、薄膜
トランジスタのチャネル領域となる半導体膜の一部を半
導体基板内の導電型層の上に重ねて形成するとともに、
この導電型層と半導体膜の重なる領域を覆う絶縁膜にコ
ンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを通し
て配線層をその半導体膜に接続するようにしたので、絶
縁膜をエッチングしてコンタクトホールを形成する際に
半導体膜が消失しても、その配線層は半導体層の側面に
確実に接続し、導通が図れる。
【0058】また、半導体膜が深くエッチングされて導
電層に凹部が形成されたとしても、その導電層は半導体
膜と配線層とを導通させるために存在するものなので、
他の配線層との短絡を防止できる。
【0059】この場合、薄膜トランジスタのチャネル領
域となる半導体膜を配線層に直接接触させているので、
半導体基板の導電層の表面に自然酸化膜が形成されたと
しても、これを除去する必要はなく、半導体層とその下
側のゲート電極の間に形成される絶縁膜が弗酸処理によ
り薄層化することはなく、チャネル領域とゲート電極と
の短絡を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の製造工程を示す断面図
(その1)である。
【図2】本発明の一実施例装置の製造工程を示す断面図
(その2)である。
【図3】本発明の一実施例装置の製造工程を示す平面図
(その1)である。
【図4】本発明の一実施例装置の製造工程を示す平面図
(その2)である。
【図5】本発明の一実施例装置の製造工程を示す平面図
(その3)である。
【図6】本発明の一実施例装置の製造工程を示す平面図
(その4)である。
【図7】SRAMセルを示す回路図である。
【図8】従来のSRAMセルの各層のパターンを示す平
面図(その1)である。
【図9】従来のSRAMセルの各層のパターンを示す平
面図(その2)である。
【図10】従来のSRAMセルの第1、2例を示す断面
図である。
【図11】従来のSRAMセルの第3例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
X 活性領域 WL ワード線 t11、t12 駆動用MOSFET t31、t32 転送用MOSFET t21、t22 負荷用MOSFET Gn、Gp1、Gp2 ゲート電極 1 半導体基板 2 Nウェル 3 絶縁膜 4 素子分離用酸化膜 5、13 開口部 6 n型不純物拡散層 7 p型不純物拡散層(導電層) 8、9、12 絶縁膜 10、13、15 コンタクトホール 11 多結晶シリコン膜(半導体層) 14 層間絶縁膜 16 Vcc電源供給配線層層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板(1)上方の第1の絶縁膜
    (3,8,9)の上に形成され、少なくとも下側にゲー
    ト電極(Gp1)を備えた薄膜トランジスタ(t21,t22)を
    有する半導体装置において、 前記薄膜トランジスタ(t21, t22)のチャネル領域となる
    半導体膜(11)が、前記第1の絶縁膜(3,8,9)に
    形成された第1のコンタクトホール(10)を通して前記
    半導体基板(1)内の導電型層(7)の上に延在すると
    ともに、 前記薄膜トランジスタ(t21, t22)を覆う第2の絶縁
    膜(14)に形成されて少なくとも一部が前記第1のコン
    タクトホール(10)に重なる第2のコンタクトホール
    (15)内を通る配線層(16)が、前記第2の絶縁膜(1
    4)の上に形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記薄膜トランジスタ(t21, t22)が、
    SRAMセルの負荷トランジスタであることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板(1)の上の第1の絶縁膜
    (8)に薄膜トランジスタ(t21, t22)のゲート電極
    (Gp1)を形成する工程と、 前記ゲート電極(Gp1)を覆う第2の絶縁膜(9)を形
    成する工程と、 前記半導体基板(1)の上層部に形成された導電型層
    (7)の上にある絶縁膜(3,8,9)を選択的にエッ
    チングして第1のコンタクトホール(10)を形成する工
    程と、 前記第1のコンタクトホール(10)から露出した前記半
    導体基板(1)の表面に形成された自然酸化膜を除去せ
    ずに、前記薄膜トランジスタ(t21, t22)のチャネル
    領域となる半導体膜(11)を前記第2の絶縁膜(9)の
    上と前記第1のコンタクトホール(10)の内周及び底面
    に沿って形成する工程と、 前記半導体膜(11)を覆う第3の絶縁膜(14)を形成し
    た後に、該第3の絶縁膜(14)をパターニングして前記
    第1のコンタクトホール(10)と少なくとも一部が重な
    り、かつ、前記半導体層(11)に少なくとも到達する第
    2のコンタクトホール(15)を形成する工程と、 一部が前記第2のコンタクトホール(15)の底面に到達
    して前記半導体膜(11)に接続する配線層(16)を、前
    記第3の絶縁膜(14)の上に形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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