JPH05249428A - 投影システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動画を投影対象物体の形状や移動等に応じ、
しかもリアルタイムに制御する。 【構成】 展示物体１の基準点に対する位置と基準点か
ら見た展示物体１の３次元形状に基づき画像生成制御装
置３により電子動画像を作成し、作成された電子動画像
を液晶プロジェクタ２により投影する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商業におけるショーウ
ィンドウ展示物体や、イベントにおけるアトラクション
展示物体を効果的に照明し、観客の興味や関心を高める
ための投影システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、ショーウィンドウにおける商
品展示や、娯楽イベントにおける舞台演出として、照明
用の豆電球を点滅させるとか、赤色、緑色、青色、黄色
等の原色のライトを組み合わせたカクテル光線を投影し
たり、さらにそれらの照明の強度や投影位置を変化させ
ることにより、観客の注目を集め、展示物体の印象を強
めるといった技術が利用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、単一光線や、単一光線を組み合わせた光線を
用いるようにしたので、その演出効果に限界があった。

【０００４】また、ある程度実際のパターンや実際の映
像を利用するものとして、スライドプロジェクタを用い
て、展示対象にパターンを投影する演出があるが、動画
像に対応することができなかった。さらに、背景に映画
やビデオ映像を利用する演出もあるが、映像を単に背景
として利用するだけだった。

【０００５】本発明の目的は、上記のような問題点を解
決し、対象物体の形状や移動等に合わせ、しかもリアル
タイムで動画制御することができる投影システムを提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明は、所定の立体の基準点に対する位置と
前記基準点から見た前記立体の３次元形状に基づき電子
動画像を作成する作成手段と、該作成手段により作成さ
れた電子動画像を投影するための投影手段とを備えたこ
とを特徴とする。

【０００７】また、本発明は、所定の立体の基準点に対
する位置と前記基準点から見た前記立体の３次元形状に
基づき電子動画像を作成する作成手段と、該作成手段に
より作成された電子動画像を背景との境界に沿って切り
取る切り取り手段と、該切り取り手段により切り取られ
た電子動画像を投影するための投影手段とを備えたこと
を特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明では、所定の立体の基準点に対する位置
と前記基準点から見た前記立体の３次元形状に基づき作
成手段により電子動画像を作成し、作成された電子動画
像を投影手段により投影する。

【０００９】また、本発明では、所定の立体の基準点に
対する位置と前記基準点から見た前記立体の３次元形状
に基づき電子動画像を作成手段により作成し、作成され
た電子動画像を背景との境界に沿って切り取り手段によ
り切り取り、切り取られた電子動画像を投影手段により
投影する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。

【００１１】第１実施例 図１は本発明の第１実施例を示す。

【００１２】図１において、２は画像投影装置としての
液晶プロジェクタで、電子動画像を投影するためのもの
である。３は画像生成制御装置で、立体の展示物体１の
画像投影装置２からの位置とその位置から見た展示物体
１の３次元形状に基づき電子動画像を作成するものであ
る。

【００１３】立体の展示物体１と液晶プロジェクタ２の
位置関係を電子動画像作成時の位置関係と同一にし、画
像生成制御装置３により作成された電子動画像を液晶プ
ロジェクタ２により展示物体１に投影した場合、展示物
体１上の電子動画像は液晶プロジェクタ２の位置近傍か
ら見る限り、歪みがない画像が見える。

【００１４】しかし、見る位置によっては歪んで見える
ことがあるので、観客から見た場合に、展示目的に適合
した見え方をするように、画像を修正するようにしても
よい。

【００１５】第２実施例 図２は本発明の第２実施例を示す。これは形状と位置が
自立的に変化する展示物体に適合する電子動画像を形成
する例である。

【００１６】図２において、２は図１と同一部分を示
す。２１は展示物体で、その形状と位置が自立的に変化
するようになっている。２４はビデオカメラで、展示物
体２１を撮影するためのものである。２５は画像処理装
置で、液晶プロジェクタ２からの展示物体画像の処理を
行うとともに、展示物体画像からその３次元形状と位置
を抽出するものである。２３は画像生成制御装置で、画
像処理装置２５から得られる３次元形状および位置とに
基づき電子動画像を作成するものである。

【００１７】このように構成することにより、展示物体
２１の形状と位置が自立的に変化した場合、リアルタイ
ムで３次元形状と位置が得られ、展示物体２１に適合す
る電子動画像を液晶プロジェクタ２により展示物体２１
に投影することができる。

【００１８】この場合、画像生成制御装置２３からの電
子動画像情報を画像処理装置２５に与えることにより、
展示物体２１の位置および形状の判定処理が非常にやり
やすくなる。

【００１９】第３実施例 図３は本発明の第３実施例を示す。これは移動および変
形する展示物体に適合する電子動画像を作成する例であ
る。

【００２０】図３において、２は図１と同一部分を示
す。３５は移動及び変形の制御装置で、予め定めた移動
および変形の情報を出力するものである。３４は移動及
び変形の駆動装置で、移動及び変形の制御装置３５から
の移動および変形の情報に基づき展示物体３１を移動お
よび変形させるものである。３３は画像生成制御装置
で、移動及び変形の制御装置３５からの移動および変形
の情報から位置および３次元形状の情報を算出し、算出
された位置および３次元形状の情報に基づき電子動画像
を作成するものである。

【００２１】本実施例では、このように構成したので、
制御及び変形の制御装置３５から移動及び変形の駆動装
置３４に与えられた移動および変形の情報と同一の情報
に基づき、画像生成制御装置３３によりリアルタイムで
展示物体の位置および３次元形状が算出され、算出され
た位置および３次元形状に基づき電子動画像が作成され
る。そして、展示物体３１に適合する電子動画像が液晶
プロジェクタ２により展示物体３１に投影される。

【００２２】第４実施例 図４は本発明の第４実施例を示す。

【００２３】図４において、１，２は図１と同一部分を
示す。４３は画像生成制御装置で、展示物体の基準点に
対する位置と基準点から見た展示物体の３次元形状に基
づき電子動画像を作成し、作成された電子動画像を背景
との境界に沿って切り取るものである。電子動画像どう
しが重なる部分は各電子動画像の境界が展示の効果を壊
さないように、境界を制御するのが望ましい。

【００２４】本実施例は第１実施例との比較でいえば、
投影方法が相違する。すなわち、第１実施例では、１台
の液晶プロジェクタ２により１方向から展示物体１に電
子動画像を投影するようにした。他方、本実施例では、
各画像は背景との境界に沿って画像生成制御装置４３に
より切り取り、切り取った画像をそれぞれ３台の液晶プ
ロジェクタ２により３方向から展示物体１に投影するよ
うにした。よって、展示物体の表面を電子動画像で覆う
ことができ、展示物体に投影された電子動画像を展示物
体の周囲から見ることができる。

【００２５】第５実施例 図５は本発明の第５実施例を示す。

【００２６】図５において、１，２は図１と同一部分を
示す。５３は画像生成制御装置で、展示物体１の基準点
に対する位置と基準点から見た展示物体１の３次元形状
に基づき電子動画像を作成し、作成された展示物体用の
電子動画像を背景との境界に沿って切り取り、また、背
景面の位置と３次元形状に応じて背景用の電子動画像を
作成するものである。

【００２７】基準点に対する展示物体の関係と同一位置
関係になるように、液晶プロジェクタ２と展示物体１と
を配置する。展示物体１の基準点に対する位置と基準点
から見た展示物体１の３次元形状に基づき、画像生成制
御装置５３により電子動画像を作成し、作成された展示
物体用の電子動画像を背景との境界に沿って切り取り、
切り取られた電子動画像を１台の液晶プロジェクタ２に
より１方向から展示物体１に投影する。また、背景面の
位置と３次元形状に応じて画像生成制御装置５３により
背景用の電子動画像を作成し、作成された電子動画像を
１台の液晶プロジェクタ２により１方向から平面の背景
面に投影する。このようにしたので、展示用の電子動画
像が背景用の電子動画像に重なることはない。

【００２８】本実施例では、背景面が平面の例を説明し
たが、背景面が曲面の場合、背景面の位置と３次元形状
に応じて背景用の電子動画像を作成し、作成された電子
動画像を背景面に投影するようにすれば良い。

【００２９】また、本実施例では、１つの展示物体に展
示物体用の１つの電子動画像を投影する例を説明した
が、複数の展示物体にそれぞれ適合する画像を１枚の画
像として投影することも可能である。その場合、各展示
物体の位置と３次元形状に基づき１枚の電子動画像とし
て作成し、各境界に沿って切り取り、切り取られた電子
動画像を１枚の電子動画像として各展示物体に投影する
ようにすれば良い。図５に３つの展示物体に切り取った
３つの電子動画像を１枚の電子動画像としてを投影した
例を示す。

【００３０】このように、商業におけるショーウィンド
ウ商品展示や、娯楽イベントや展示会におけるアトラク
ション展示において、展示物体を効果的に展示するため
の動画投影が可能となり、さらに、展示物体の移動等に
も自由に対応できるので、展示携帯や照明演出の手段が
格段に豊富となる。その結果、現在以上に商品や展示広
告に対する観客の興味や関心を高め、この分野の活動を
活性化することができる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記のように構成したので、動画を投影対象物体の形状
や移動等に応じ、しかもリアルタイムに制御することが
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示すブロック図である。

【図２】本発明の第２実施例を示すブロック図である。

【図３】本発明の第３実施例を示すブロック図である。

【図４】本発明の第４実施例を示すブロック図である。

【図５】本発明の第５実施例を示すブロック図である。

【図６】３つの展示物体に切り取った３つの電子動画像
を１枚の電子動画像として投影した例を示す図である。

【符号の説明】

１ 展示物体 ２ 液晶プロジェクタ ３ 画像生成制御装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の立体の基準点に対する位置と前記
   基準点から見た前記立体の３次元形状に基づき電子動画
   像を作成する作成手段と、 該作成手段により作成された電子動画像を投影するため
   の投影手段とを備えたことを特徴とする投影システム。
2. 【請求項２】 所定の立体の基準点に対する位置と前記
   基準点から見た前記立体の３次元形状に基づき電子動画
   像を作成する作成手段と、 該作成手段により作成された電子動画像を背景との境界
   に沿って切り取る切り取り手段と、 該切り取り手段により切り取られた電子動画像を投影す
   るための投影手段とを備えたことを特徴とする投影シス
   テム。
3. 【請求項３】 請求項２において、背景の基準点に対す
   る位置と背景の３次元形状に基づき背景用電子動画像を
   作成する背景用画像作成手段と、 該背景用画像作成手段により作成された電子画像を投影
   するための背景用投影手段とを備えたことを特徴とする
   投影システム。
4. 【請求項４】 請求項１ないし請求項３のいずれかの項
   において、前記電子動画像を視点に応じて修正する修正
   手段を備えたことを特徴とする投影システム。