JPH05248253A - ターボチャージャ用ウェストゲートバルブ - Google Patents
ターボチャージャ用ウェストゲートバルブInfo
- Publication number
- JPH05248253A JPH05248253A JP4050182A JP5018292A JPH05248253A JP H05248253 A JPH05248253 A JP H05248253A JP 4050182 A JP4050182 A JP 4050182A JP 5018292 A JP5018292 A JP 5018292A JP H05248253 A JPH05248253 A JP H05248253A
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- JP
- Japan
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- valve
- bearing
- valve shaft
- arm
- seal ring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弁軸からの排ガスの洩れ量が少なく、滑らか
に弁軸が回るようにする。 【構成】 バルブ５は軸７でアーム６に連結されてい
る。アーム６の基端は弁軸８の一端に溶接されている。
軸受９はタービンハウジング２に固定され、その図示下
端部は内周に段差が設けられ、その肩９ｂとアーム６の
端面６ｃとの間に小径のシールリング１３と大径のシー
ルリング１４とが各２枚、交互に重ね合わせて軸線方向
に配置される。両シールリング１３、１４はセラミック
ス製である。
に弁軸が回るようにする。 【構成】 バルブ５は軸７でアーム６に連結されてい
る。アーム６の基端は弁軸８の一端に溶接されている。
軸受９はタービンハウジング２に固定され、その図示下
端部は内周に段差が設けられ、その肩９ｂとアーム６の
端面６ｃとの間に小径のシールリング１３と大径のシー
ルリング１４とが各２枚、交互に重ね合わせて軸線方向
に配置される。両シールリング１３、１４はセラミック
ス製である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関におけるターボ
チャージャ用ウェストゲートバルブに関する。
チャージャ用ウェストゲートバルブに関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関の排気ガスにより回転するター
ビンに伴って駆動されるコンプレッサの作用で、内燃機
関への供給空気を加圧するターボチャージャで、タービ
ンに流入する排気ガスの一部をウェストゲートバルブを
開いて放出することにより、タービンの回転を制御して
コンプレッサ吐出圧を制御することは周知で、そのよう
なシステムの一例を図３〜５に示す。
ビンに伴って駆動されるコンプレッサの作用で、内燃機
関への供給空気を加圧するターボチャージャで、タービ
ンに流入する排気ガスの一部をウェストゲートバルブを
開いて放出することにより、タービンの回転を制御して
コンプレッサ吐出圧を制御することは周知で、そのよう
なシステムの一例を図３〜５に示す。
【０００３】２はタービンハウジング、３はタービン、
４は排気ガスをバイパスさせるバイパスポート、５はバ
ルブ、６はステンレス板で形成したアームで、その可動
端に軸７を介してバルブ５が連結されている。
４は排気ガスをバイパスさせるバイパスポート、５はバ
ルブ、６はステンレス板で形成したアームで、その可動
端に軸７を介してバルブ５が連結されている。
【０００４】８は耐熱鋼の弁軸でアーム６の他端に溶接
され、タービンハウジング２に圧入したＳＵＳ焼結材の
軸受９に遊合挿入されている（図４）。１０は弁軸８の
一端に圧入連結されたレバーでその他端はバルブ５を開
いて、前記タービンの回転を制御するウェストゲートア
クチュエータに連結されている。
され、タービンハウジング２に圧入したＳＵＳ焼結材の
軸受９に遊合挿入されている（図４）。１０は弁軸８の
一端に圧入連結されたレバーでその他端はバルブ５を開
いて、前記タービンの回転を制御するウェストゲートア
クチュエータに連結されている。
【０００５】弁軸８は丸棒状で、アーム６は図４と図５
に詳細を示すように、金属の板を弁軸８の一端部に１回
だけ巻き、アームの板に明けた符号６ａで示す孔の部分
でアーム６を弁軸８に溶接し、一体化してある。
に詳細を示すように、金属の板を弁軸８の一端部に１回
だけ巻き、アームの板に明けた符号６ａで示す孔の部分
でアーム６を弁軸８に溶接し、一体化してある。
【０００６】アーム６の弁軸８に卷いた部分以外は、図
５に示すように互いに重ね合され、図４で符号６ｂで示
す４個所で互いに点溶接されている。そしてバルブ５
は、該バルブ５にかしめ付けた軸７をアーム６の２枚合
せの部分の孔にゆるく嵌入することで、アーム６に連結
されている（図５）。図５に示すバルブ５、アーム６、
軸７及び弁軸８の組立品をバルブサブアッシーと呼んで
いる。
５に示すように互いに重ね合され、図４で符号６ｂで示
す４個所で互いに点溶接されている。そしてバルブ５
は、該バルブ５にかしめ付けた軸７をアーム６の２枚合
せの部分の孔にゆるく嵌入することで、アーム６に連結
されている（図５）。図５に示すバルブ５、アーム６、
軸７及び弁軸８の組立品をバルブサブアッシーと呼んで
いる。
【０００７】弁軸８と軸受９のクリアランスは温度の大
幅な変化による熱変形で両者が軋むことがないように、
比較的大きなクリアランスが設けてある（図４）。
幅な変化による熱変形で両者が軋むことがないように、
比較的大きなクリアランスが設けてある（図４）。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
排気ガスが弁軸８と軸受９のクリアランスを通じて図４
のタービン室内１１からタービン室外１２へ排気ガスが
洩れ出るのを、タービン室内外の差圧によりアーム６の
端面６ｃを軸受９の端面９ａに押し付けることで防止す
るという、考え方で構造設計がされていた。
排気ガスが弁軸８と軸受９のクリアランスを通じて図４
のタービン室内１１からタービン室外１２へ排気ガスが
洩れ出るのを、タービン室内外の差圧によりアーム６の
端面６ｃを軸受９の端面９ａに押し付けることで防止す
るという、考え方で構造設計がされていた。
【０００９】しかし、自動車や内燃機関の振動等で期待
するような完全なガスシール機能が得られないという問
題点があった。そこで本発明はこのようなクリアランス
を通じてタービン室内からタービン室外に洩れる排気ガ
スの洩れ量を軽減できるターボチャージャ用ウェストゲ
ートバルブを提供することを目的とする。
するような完全なガスシール機能が得られないという問
題点があった。そこで本発明はこのようなクリアランス
を通じてタービン室内からタービン室外に洩れる排気ガ
スの洩れ量を軽減できるターボチャージャ用ウェストゲ
ートバルブを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のターボチャージャ用ウェストゲートバルブ
はコンプレッサ吐出圧制御用のウェストゲート弁におい
て、弁軸（８）と軸受（９）との間に弁軸（８）の外径
に嵌合する小径のセラミックス製シールリング（１３）
と、軸受（９）の内径に嵌合する大径のセラミックス製
シールリング（１４）とを軸線方向に隣接配置した。
に、本発明のターボチャージャ用ウェストゲートバルブ
はコンプレッサ吐出圧制御用のウェストゲート弁におい
て、弁軸（８）と軸受（９）との間に弁軸（８）の外径
に嵌合する小径のセラミックス製シールリング（１３）
と、軸受（９）の内径に嵌合する大径のセラミックス製
シールリング（１４）とを軸線方向に隣接配置した。
【００１１】シールリング（１３）、（１４）が軸線
（９）の一方の端部、特にバルブ（５）を連結したアー
ム（６）に対向する側の端部に設けられているとよい。
又、弁軸（８）のアーム（６）から遠い側の端部に設け
た段部（８ｂ）とこの段部（８ｂ）に対向して軸受
（９）に設けた段部（９ｃ）との間にシールリング（１
３）（１４）を配設してもよい。
（９）の一方の端部、特にバルブ（５）を連結したアー
ム（６）に対向する側の端部に設けられているとよい。
又、弁軸（８）のアーム（６）から遠い側の端部に設け
た段部（８ｂ）とこの段部（８ｂ）に対向して軸受
（９）に設けた段部（９ｃ）との間にシールリング（１
３）（１４）を配設してもよい。
【００１２】
【作用】大小のシールリングが軸線方向に重ね合せて装
着されるため、排気ガスの洩れ通路が曲がりくねって長
くなり、洩れ量が減少する。
着されるため、排気ガスの洩れ通路が曲がりくねって長
くなり、洩れ量が減少する。
【００１３】
【実施例】図１の第１実施例で、５はバルブ、６はアー
ム、７は軸、８は弁軸で、これらは従来技術と同じバル
ブサブアッシーを構成している。２はタービンハウジン
グ、９はタービンハウジング８に圧入されており、図示
下端部の内周に段差が設けられ、その肩９ｂとアーム６
の端面６ｃとの間に小径のシールリング１３と大径のシ
ールリング１４とが各２枚ずつ、交互に重ね合せて軸線
方向に隣接配置されている。
ム、７は軸、８は弁軸で、これらは従来技術と同じバル
ブサブアッシーを構成している。２はタービンハウジン
グ、９はタービンハウジング８に圧入されており、図示
下端部の内周に段差が設けられ、その肩９ｂとアーム６
の端面６ｃとの間に小径のシールリング１３と大径のシ
ールリング１４とが各２枚ずつ、交互に重ね合せて軸線
方向に隣接配置されている。
【００１４】これらのシールリングは、高温で耐摩耗性
がよく、かつ低摩擦係数の炭化ケイ素や窒化ケイ素等の
セラミックスを用いている。小径のシールリング１３
は、その内径が弁軸８の外径と小さなクリアランスでは
めあいされており、大径のシールリング１４はその外径
が軸受９の内周（の大径部）と小さなクリアランスでは
めあいされている。
がよく、かつ低摩擦係数の炭化ケイ素や窒化ケイ素等の
セラミックスを用いている。小径のシールリング１３
は、その内径が弁軸８の外径と小さなクリアランスでは
めあいされており、大径のシールリング１４はその外径
が軸受９の内周（の大径部）と小さなクリアランスでは
めあいされている。
【００１５】１０は弁軸８の一端に圧入連結されたレバ
ーである。図２は本発明の第２実施例で弁軸８と軸受９
の間に設けるセラミックス製シールリングの位置が前記
第１実施例と異なっており、弁軸８と軸受９の、レバー
１０に近い側の端部に配置されている。
ーである。図２は本発明の第２実施例で弁軸８と軸受９
の間に設けるセラミックス製シールリングの位置が前記
第１実施例と異なっており、弁軸８と軸受９の、レバー
１０に近い側の端部に配置されている。
【００１６】すなわち、弁軸８は図２の図示上端部に小
径部８ａが形成され、その下方の大径部との間に段部８
ｂが形成されている。軸受９は弁軸８の段部８ｂに対向
して段部９ｃが形成され、この段部の内周は弁軸８の小
径部８ａの外周に対向した小径に形成されている。
径部８ａが形成され、その下方の大径部との間に段部８
ｂが形成されている。軸受９は弁軸８の段部８ｂに対向
して段部９ｃが形成され、この段部の内周は弁軸８の小
径部８ａの外周に対向した小径に形成されている。
【００１７】シールリング１３と１４は前記第１実施例
の場合と同様に交互に重ね合わせて軸線方向に隣接配置
されている。上述の実施例では、タービン室内１１とタ
ービン室外１２との差圧が２ｋｇｆ／ｃｍ2で、排ガス
洩れ量が０．０７ｇ／ｓで、従来技術の場合の洩れ量
０．９７ｇ／ｓに比較して約７％に低減した。
の場合と同様に交互に重ね合わせて軸線方向に隣接配置
されている。上述の実施例では、タービン室内１１とタ
ービン室外１２との差圧が２ｋｇｆ／ｃｍ2で、排ガス
洩れ量が０．０７ｇ／ｓで、従来技術の場合の洩れ量
０．９７ｇ／ｓに比較して約７％に低減した。
【００１８】
【発明の効果】本発明のターボチャージャ用ウェストゲ
ートバルブは上述のように構成されているので、交互に
重ね合わされた大径と小径のセラミックス製シールリン
グが排ガスの洩れをさえぎり、しかも弁軸が軽く回り、
高温でも耐摩耗性がよく、耐久性の高いウェストゲート
バルブが実現できる。
ートバルブは上述のように構成されているので、交互に
重ね合わされた大径と小径のセラミックス製シールリン
グが排ガスの洩れをさえぎり、しかも弁軸が軽く回り、
高温でも耐摩耗性がよく、耐久性の高いウェストゲート
バルブが実現できる。
【図１】 本発明の第１実施例の要部断面図。
【図２】 本発明の第２実施例の要部断面図。
【図３】 ターボチャージャの一部を切断した全体略
図。
図。
【図４】 図３の１−１断面図で従来技術を示す。
【図５】 図４の従来技術のバルブサブアッシーの平面
図。
図。
５ バルブ ６ アーム ８ 弁軸 ８ｂ 段部 ９ 軸受 ９ｃ 段部 １３、１４ シールリング
Claims (3)
- 【請求項１】 コンプレッサ吐出圧制御用のウェストゲ
ート弁において、弁軸と軸受との間に弁軸の外径に嵌合
する小径のセラミック製シールリングと、軸受の内径に
嵌合する大径のセラミックス製シールリングとを軸線方
向に隣接配置したターボチャージャ用ウェストゲートバ
ルブ。 - 【請求項２】 シールリングが軸受の一方の端部、特に
バルブを連結したアームに対向する側の端部に設けられ
ている請求項１のターボチャージャ用ウェストゲートバ
ルブ。 - 【請求項３】 弁軸のアームから遠い側の端部に設けた
段部と、この段部に対向して軸受に設けた段部との間に
シールリングを配設した請求項１のターボチャージャ用
ウェストゲートバルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050182A JPH05248253A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | ターボチャージャ用ウェストゲートバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4050182A JPH05248253A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | ターボチャージャ用ウェストゲートバルブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05248253A true JPH05248253A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=12852054
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4050182A Pending JPH05248253A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | ターボチャージャ用ウェストゲートバルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05248253A (ja) |
Cited By (32)
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