JPH05246822A - 抗菌剤 - Google Patents
抗菌剤Info
- Publication number
- JPH05246822A JPH05246822A JP8468692A JP8468692A JPH05246822A JP H05246822 A JPH05246822 A JP H05246822A JP 8468692 A JP8468692 A JP 8468692A JP 8468692 A JP8468692 A JP 8468692A JP H05246822 A JPH05246822 A JP H05246822A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- antibacterial agent
- affected part
- propionibacterium acnes
- usnic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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- Cosmetics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的はニキビ原因菌の一つであるプ
ロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗菌剤を提供
することにある。 【構成】 本発明はウスニン酸類またはリケステリン酸
類を含有することを特徴とするプロピオニバクテリウム
・アクネス(Ｐropionibacterium acnes)に対する抗菌
剤を提供する。
ロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗菌剤を提供
することにある。 【構成】 本発明はウスニン酸類またはリケステリン酸
類を含有することを特徴とするプロピオニバクテリウム
・アクネス(Ｐropionibacterium acnes)に対する抗菌
剤を提供する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プロピオニバクテリウ
ム・アクネスによる皮膚細菌感染症の防止、治療のため
の化粧品、感染症治療のための医薬品等の分野で利用可
能な抗菌剤及びその製造法に関するものである。
ム・アクネスによる皮膚細菌感染症の防止、治療のため
の化粧品、感染症治療のための医薬品等の分野で利用可
能な抗菌剤及びその製造法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】皮膚疾患の一つであるニキビの原因は種
々想定されているが、ホルモン活性の増加により皮脂の
分泌がさかんとなり、その皮脂が毛嚢皮脂線に充満、閉
塞して嫌気雰囲気を作り上げた結果、皮膚毛嚢内に常在
する嫌気性のグラム陽性細菌の一種であるプロピオニバ
クテリウム・アクネスが異常繁殖して引き起こすもので
あると考えられている。
々想定されているが、ホルモン活性の増加により皮脂の
分泌がさかんとなり、その皮脂が毛嚢皮脂線に充満、閉
塞して嫌気雰囲気を作り上げた結果、皮膚毛嚢内に常在
する嫌気性のグラム陽性細菌の一種であるプロピオニバ
クテリウム・アクネスが異常繁殖して引き起こすもので
あると考えられている。
【０００３】一方、ウスニン酸やリケステリン酸は地衣
類固有の代謝産物いわゆる地衣成分として知られている
化合物群に含まれる。地衣類はある種の菌類と藻類から
成り立っている共生体であって、植物学的にも、特異な
地位を占める一群の植物である。地衣成分は具体的には
朝比奈らにより分類されている(朝比奈・柴田著「地衣成
分の化学」河出書房(１９４８年))。
類固有の代謝産物いわゆる地衣成分として知られている
化合物群に含まれる。地衣類はある種の菌類と藻類から
成り立っている共生体であって、植物学的にも、特異な
地位を占める一群の植物である。地衣成分は具体的には
朝比奈らにより分類されている(朝比奈・柴田著「地衣成
分の化学」河出書房(１９４８年))。
【０００４】地衣成分の生理学的意義については、地衣
類の生育が緩慢であることから、微生物の攻撃や小動物
の喰害に対する防御であるとか、また他の菌類とは異な
り日向に生育することから紫外線に対する防御であると
か考えられている。そのため古来から地衣成分はこれら
機能から生じた用途に使用されてきた。しかし、これら
地衣成分の薬理作用についてはほとんど検討されていな
い。
類の生育が緩慢であることから、微生物の攻撃や小動物
の喰害に対する防御であるとか、また他の菌類とは異な
り日向に生育することから紫外線に対する防御であると
か考えられている。そのため古来から地衣成分はこれら
機能から生じた用途に使用されてきた。しかし、これら
地衣成分の薬理作用についてはほとんど検討されていな
い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】サルファ剤や抗生物質
がプロピオニバクテリウム・アクネスによるニキビの治
療剤として利用されているが、当該菌の抵抗性獲得によ
る殺菌効果あるいは増殖抑制効果の低下が顕著になって
きている。一方、病原菌による感染症に対する治療薬の
多くは投薬上安全性の観点から副作用等の点で問題があ
り、常に新たな治療薬を探索していく必要がある。
がプロピオニバクテリウム・アクネスによるニキビの治
療剤として利用されているが、当該菌の抵抗性獲得によ
る殺菌効果あるいは増殖抑制効果の低下が顕著になって
きている。一方、病原菌による感染症に対する治療薬の
多くは投薬上安全性の観点から副作用等の点で問題があ
り、常に新たな治療薬を探索していく必要がある。
【０００６】本発明の目的はニキビ原因菌の一つである
プロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗菌剤を提
供することにある。
プロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗菌剤を提
供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明が提供することに
成功したプロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗
菌剤は、ウスニン酸類またはリケステリン酸類を有効成
分として含有することを特徴とするものである。
成功したプロピオニバクテリウム・アクネスに対する抗
菌剤は、ウスニン酸類またはリケステリン酸類を有効成
分として含有することを特徴とするものである。
【０００８】本発明に係わる有効成分であるウスニン酸
類はジベンゾフラン系の化合物群を広く意味し、ウスニ
ン酸(１)、イソウスニン酸(２)、ジジム酸(３)、プラコ
ジオール酸、パンナ酸、シゾペルツ酸、ストレプシリ
ン、ポリフィリン酸等が挙げられる。
類はジベンゾフラン系の化合物群を広く意味し、ウスニ
ン酸(１)、イソウスニン酸(２)、ジジム酸(３)、プラコ
ジオール酸、パンナ酸、シゾペルツ酸、ストレプシリ
ン、ポリフィリン酸等が挙げられる。
【０００９】これらの製法は公知であるが、例えばJ.A.
Elix & Ａ'.A.Whiton Progr. Chem.Organ.Nat.Prod.45,
103-234(1984年)に記載された方法により製造される。
Elix & Ａ'.A.Whiton Progr. Chem.Organ.Nat.Prod.45,
103-234(1984年)に記載された方法により製造される。
【００１０】また、リケステリン酸類は脂肪酸ラクトン
系の化合物群を広く意味し、リケステリン酸(４)、プロ
トリケステリン酸(５)、ネフロステリン酸(６)、アカレ
ン酸、アカラン酸、ネフロステラン酸、ネフロモプシン
酸、ロクセラ酸等が挙げられる。
系の化合物群を広く意味し、リケステリン酸(４)、プロ
トリケステリン酸(５)、ネフロステリン酸(６)、アカレ
ン酸、アカラン酸、ネフロステラン酸、ネフロモプシン
酸、ロクセラ酸等が挙げられる。
【００１１】これらの製法も公知であるが、例えば朝比
奈・柴田著「地衣成分の化学」p17〜19に記載されて方法
により製造される。
奈・柴田著「地衣成分の化学」p17〜19に記載されて方法
により製造される。
【００１２】本発明の抗菌剤の投与方法は患部に直接塗
布する外用的用法が一般的であるが、経口投与してもよ
い。外用剤は溶液、乳液、軟膏として用いられる。ま
た、本発明の抗菌剤を他の組成物(例えば、化粧料)に加
えて使用してもよい。
布する外用的用法が一般的であるが、経口投与してもよ
い。外用剤は溶液、乳液、軟膏として用いられる。ま
た、本発明の抗菌剤を他の組成物(例えば、化粧料)に加
えて使用してもよい。
【００１３】本発明の抗菌剤の投与量は患部面積、その
他の要因で大きく変化するが、例えば有効成分を０.０
０１〜１０％含むものを１日数回患部にうすく塗布す
る。
他の要因で大きく変化するが、例えば有効成分を０.０
０１〜１０％含むものを１日数回患部にうすく塗布す
る。
【００１４】
【発明の効果】ウスニン酸類、リケステリン酸類は、極
めて安定であり、プロピオニバクテリウム・アクネスに
起因するニキビの防止、治療のための化粧品に利用用可
能な極めて有用なものである。
めて安定であり、プロピオニバクテリウム・アクネスに
起因するニキビの防止、治療のための化粧品に利用用可
能な極めて有用なものである。
【００１５】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれら実施
例に限定されない。
例に限定されない。
【００１６】(実施例)表１に示す地衣成分をアセトンに
溶解し、１０-6g／ml溶液を作製した。５０μlのアセト
ン溶液を染み込ませた濾紙ディスク(径８mm)を、予めプ
ロピオバクテリウム・アクネスを播種した寒天平板(径
９０mm)上に同一サンプルにつき２枚づつ置き、３７℃
で４８時間嫌気培養し、その阻止円の大きさで抗菌活性
を測定した。
溶解し、１０-6g／ml溶液を作製した。５０μlのアセト
ン溶液を染み込ませた濾紙ディスク(径８mm)を、予めプ
ロピオバクテリウム・アクネスを播種した寒天平板(径
９０mm)上に同一サンプルにつき２枚づつ置き、３７℃
で４８時間嫌気培養し、その阻止円の大きさで抗菌活性
を測定した。
【００１７】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０７Ｄ 307/91 (72)発明者 山本 好和 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 真山 滋志 兵庫県西宮市枝川町17−２−243
Claims (1)
- 【請求項１】 ウスニン酸類またはリケステリン酸類を
含有することを特徴とするプロピオニバクテリウム・ア
クネス(Ｐropionibacterium acnes)に対する抗菌剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8468692A JPH05246822A (ja) | 1992-03-07 | 1992-03-07 | 抗菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8468692A JPH05246822A (ja) | 1992-03-07 | 1992-03-07 | 抗菌剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05246822A true JPH05246822A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13837569
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8468692A Pending JPH05246822A (ja) | 1992-03-07 | 1992-03-07 | 抗菌剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05246822A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005533107A (ja) * | 2002-07-01 | 2005-11-04 | ファスゲン，エルエルシー． | 新規の化合物、それを含有する医薬組成物、およびその使用方法 |
| GB2486804A (en) * | 2010-12-22 | 2012-06-27 | Evocutis Plc | Antibacterial containing usnic acid/usnate and bismuth or copper salts |
| CN102949298A (zh) * | 2011-12-20 | 2013-03-06 | 上海莱博生物科技有限公司 | 松萝酸和/或其盐的应用 |
| JP2015514740A (ja) * | 2012-04-18 | 2015-05-21 | サントレ ナスィヨナル ドゥ ラ ルシェルシュ スィヤンティフィック−セエヌエールエス | 色素沈着阻害剤としてのリケステリン酸およびその誘導体 |
-
1992
- 1992-03-07 JP JP8468692A patent/JPH05246822A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005533107A (ja) * | 2002-07-01 | 2005-11-04 | ファスゲン，エルエルシー． | 新規の化合物、それを含有する医薬組成物、およびその使用方法 |
| GB2486804A (en) * | 2010-12-22 | 2012-06-27 | Evocutis Plc | Antibacterial containing usnic acid/usnate and bismuth or copper salts |
| CN102949298A (zh) * | 2011-12-20 | 2013-03-06 | 上海莱博生物科技有限公司 | 松萝酸和/或其盐的应用 |
| JP2015514740A (ja) * | 2012-04-18 | 2015-05-21 | サントレ ナスィヨナル ドゥ ラ ルシェルシュ スィヤンティフィック−セエヌエールエス | 色素沈着阻害剤としてのリケステリン酸およびその誘導体 |
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