JPH05242644A - テープカセットハーフの成形用金型装置 - Google Patents

テープカセットハーフの成形用金型装置

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JPH05242644A
JPH05242644A JP4498092A JP4498092A JPH05242644A JP H05242644 A JPH05242644 A JP H05242644A JP 4498092 A JP4498092 A JP 4498092A JP 4498092 A JP4498092 A JP 4498092A JP H05242644 A JPH05242644 A JP H05242644A
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hole
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cassette half
forming
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Yoshihiro Kiyono
良浩 清野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットハーフの成形に使用する樹脂
を節約する。リブの形成によるひけの発生をなるべく減
らす。 【構成】 入れ子48,50の交換により、ヘッドポジショ
ン判別孔の形態が異なる複数種のテープカセットハーフ
を選択的に成形できる。判別孔形成用入れ子48,50は、
ヘッドポジション判別孔およびこれを囲むリブの表裏両
面を形成するものとする。ヘッドポジション判別孔に代
えてテープカセットハーフの側面部を形成する判別孔非
形成用入れ子は、前記リブに相当する位置を平坦に形成
するものとする。こうして、ヘッドポジション判別孔を
形成しない場合、これを囲むリブも形成しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ用テープカ
セットハーフの成形用金型装置に係わり、特に、へッド
ポジション判別用孔の形態が異なる複数種のテープカセ
ットハーフを選択的に成形可能な金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用カセットテープは、図15
から図17に示すように、一対の回転自在のハブ1に巻
装された磁気テープ2をカセット3内に収納したもので
ある。このカセット3は、一対のカセットハーフ4a,4b
を結合して構成されている。これらカセットハーフ4a,
4bは、図9および図10にも示すように、矩形平板状の
基面部5の各端縁から側板部6,7,8が垂直に屈曲し
た薄いケース状になっている。なお、前記基板部5の中
央部には、テープ巻径の透視のための透明窓9が設けら
れている。また、カセット3の後側の側面部8の両端部
には、磁気テープ2の記録の誤消去を防止したいときに
折り取る爪11が各カセットハーフ4a,4bにそれぞれ形成
されている。ところで、オーディオ用カセットテープに
は、ヘッドポジションの相違する複数種のものがある
が、カセットテーププレーヤー側で装着されたカセット
テープのヘッドポジションを自動的に判別するために、
ヘッドポジションの相違に応じて、カセット3の後側の
側面部8に形成されるヘッドポジション判別孔12,13の
形態を変えている。すなわち、メタルポジションのカセ
ットテープでは、図15および図9に示すように、カセ
ット3の側面部8の両端部にヘッドポジション判別孔12
をそれぞれ形成するとともに、側面部8の中央部にも一
対のヘッドポジション判別孔13を形成している。また、
クロームポジションのカセットテープでは、図16に示
すように、カセット3の側面部8の両端部にのみヘッド
ポジション判別孔12をそれぞれ形成している。さらに、
ノーマルポジションのカセットテープでは、図17およ
び図10に示すように、ヘッドポジション判別孔がな
い。前記ヘッドポジション判別孔12,13は、カセット3
外へ開口したものであるが、ヘッドポジション判別孔1
2,13を囲んで、ヘッドポジション判別孔12,13をカセ
ット3内から遮断するリブ14,15を各カセットハーフ4
a,4bの内面に形成している。なお、側面部8の両端部
のヘッドポジション判別孔12を囲むリブ14は、前記爪11
を囲むリブ16に繋がっている。
【0003】ところで、前記テープカセットハーフ4a,
4bは、プラスチックの一体成形品であるが、前述のよう
にヘッドポジション判別孔12,13の形態が異なる複数種
のテープカセットハーフ4a,4bを選択的に成形可能とし
た金型装置がある。すなわち、この金型装置は、入れ子
の交換により、ヘッドポジション判別孔12,13の形成、
非形成を選択できるものである。ここで、ヘッドポジシ
ョン判別孔12,13の形成、非形成を選択可能とするため
に従来採られている構成について、一つのヘッドポジシ
ョン判別孔13部分を例に採って説明する。図11から図
14において、21はキャビティ本体部材、22はコア本体
部材で、これらキャビティ本体部材21およびコア本体部
材22は、互いに図示上下方向に移動して開閉し、型締時
にカセットハーフ4a,4bの形状をしたキャビティ23を内
部に形成するものである。なお、キャビティ本体部材21
およびコア本体部材22の開閉方向は、カセットハーフ4
a,4bの基面部5と直交する方向である。また、キャビ
ティ本体部材21は、カセットハーフ4a,4bの外面を形成
し、コア本体部材22は、カセットハーフ4a,4bの内面を
形成するものである。そして、コア本体部材22における
ヘッドポジション判別孔13に相当する位置には、凹状の
入れ子取付け部24が形成されている。この入れ子取付け
部24は、判別孔形成用入れ子25と判別孔非形成用入れ子
26とが着脱自在にかつ選択的に取付けられるものであ
る。なお、キャビティ本体部材21には、入れ子25,26に
おけるキャビティ23外に位置する部分が嵌合される凹部
27が形成されている。そして、前記判別孔形成用入れ子
25は、図11および図13に示すように、カセットハー
フ4a,4bの側面部8を貫通する形状になっており、ヘッ
ドポジション判別孔13とこれを囲むリブ15の両面のうち
の表面側とを形成するものである。なお、このリブ15の
裏面側を形成する凹部28は、コア本体部材22に形成され
ている。一方、前記判別孔非形成用入れ子26は、図12
および図14に示すように、ヘッドポジション判別孔13
を閉塞する側面部8を形成する溝29を有しているが、や
はりリブ15の表面側をも形成するものである。すなわ
ち、従来の金型装置は、図10にも示すように、ヘッド
ポジション判別孔12,13を形成しない場合でも、対応す
るリブ14,15を形成するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
テープカセットハーフ4a,4bの成形用金型装置による
と、ヘッドポジション判別孔12,13を形成しない場合で
も、対応するリブ14,15が形成されるが、これらリブ1
4,15は、ヘッドポジション判別孔12,13がない場合、
機能的には必要のないものである。すなわち、ヘッドポ
ジション判別孔12,13を形成しない場合に、リブ14,15
を形成することは、樹脂を無駄に余計に使うことにな
る。また、リブ14,15を形成すると、カセットハーフ4
a,4bの表面におけるリブ14,15に対応する位置にひけ
が生じやすい問題もある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ヘッドポジション判別孔の形態が異なる
複数のテープカセットハーフを選択的に成形可能な金型
装置において、使用する樹脂を節約するともに、リブの
形成によるひけの発生をなるべく減らすことを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、基面部とこの基面部の端縁から屈曲した
側面部とからなるテープカセットハーフであって、その
側面部に形成されるヘッドポジション判別孔の形態が異
なる複数種のテープカセットハーフを選択的に成形可能
なテープカセットハーフの成形用金型装置において、前
記テープカセットハーフの基面部と直交する方向へ開閉
し型締時にテープカセットハーフ形状のキャビティを内
部に形成する一対の金型部材と、この金型部材に設けら
れた入れ子取付け部に着脱自在にかつ選択的に取付けら
れる複数種の入れ子とを備え、これら入れ子として、前
記テープカセットハーフのヘッドポジション判別孔およ
びこのヘッドポジション判別孔をテープカセットハーフ
内から遮断するリブを形成する判別孔形成用入れ子と、
ヘッドポジション判別孔に代えて前記側面部を形成する
とともに前記リブに相当する位置を平坦に形成する判別
孔非形成用入れ子とを備えたものである。
【0007】
【作用】本発明のテープカセットハーフの成形用金型装
置では、一対の金型部材を型締して、これら金型部材間
にテープカセットハーフ形状のキャビティを形成し、こ
のキャビティに樹脂を充填して、テープカセットハーフ
を成形する。その際、テープカセットハーフの側面部に
ヘッドポジション判別孔を形成する場合には、金型部材
の入れ子取付け部に判別孔形成用入れ子を取付けてお
く。この判別孔形成用入れ子により、ヘッドポジション
判別孔とこのヘッドポジション判別孔をテープカセット
ハーフ内から遮断するリブとが形成される。一方、ヘッ
ドポジション判別孔を形成しない場合には、金型部材の
入れ子取付け部に判別孔非形成用入れ子を取付けてお
く。この判別孔非形成用入れ子により、テープカセット
ハーフには、ヘッドポジション判別孔に代わって側面部
が形成されるとともに、前記リブに相当する位置が平坦
に形成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明のテープカセットハーフの成形
用金型装置の一実施例について、図1から図8を参照し
ながら説明する。31は固定型、32は可動型で、前記固定
型31は、テープカセットハーフ4bの外面を形成する金型
部材であるキャビティ本体部材33を有し、前記可動型32
は、カセットハーフ4bの内面を形成する金型部材である
コア本体部材34を有している。前記固定型31および可動
型32は、互いに図2から図7における図示上下方向に移
動して開閉し、型締時にカセットハーフ4bの形状をした
キャビティ35をキャビティ本体部材33とコア本体部材34
との間に形成するものである。なお、固定型31と可動型
32との開閉方向は、カセットハーフ4bの基面部5と直交
する方向である。前記キャビティ本体部材33には、コア
本体部材34とのパーティングライン面に第一の一次ラン
ナー36が形成されているとともに、キャビティ35におけ
るカセットハーフ4bの前側の側面部6となる位置へ開口
する第一の一次ゲート37が第一の一次ランナー36の先端
部にサブマリンゲートとして形成されている。また、前
記コア本体部材34のキャビティ本体部材33とのパーティ
ングライン面には、第二の一次ランナー38が形成されて
いる。一方、前記キャビティ本体部材33には、第二の一
次ランナー38に連通しキャビティ35におけるカセットハ
ーフ4bの後側の側面部8の中央となる位置へ開口する第
二の一次ゲート39がサブマリンゲートとして形成されて
いる。さらに、前記コア本体部材34には、カセットハー
フ4bの透明窓9の内面を形成する可動コア部材40が摺動
自在に組込まれている。一方、前記キャビティ本体部材
33には、可動コア部材40に対向するダイレクトゲートか
らなる二次ゲート41が形成されている。
【0009】そして、前記コア本体部材22におけるヘッ
ドポジション判別孔12,13に相当する位置には、一対の
第一の入れ子取付け部46と一対の第二の入れ子取付け部
47とがキャビティ35に臨む位置とその外方位置とに跨が
って凹状に形成されている。前記第一の入れ子取付け部
46は、第一の判別孔形成用入れ子48と第一の判別孔非形
成用入れ子49とが着脱自在にかつ選択的に取付けられる
ものであり、前記第二の入れ子取付け部47は、第一の判
別孔形成用入れ子50と第一の判別孔非形成用入れ子51と
が着脱自在にかつ選択的に取付けられるものである。す
なわち、これら入れ子48,49,50,51は、前記入れ子取
付け部46,47内に一部が嵌合されるとともに、キャビテ
ィ35外の位置においてボルト52によりコア本体部材34に
固定されるものである。なお、前記キャビティ本体部材
33には、入れ子48,49,50,51におけるキャビティ35外
に位置する部分が嵌合される凹部53,54が形成されてい
る。また、両第二の入れ子取付け部47およびこれらとそ
れぞれ対応する一対の凹部54は、第二の一次ランナー38
および第二の一次ゲート39を挟んで位置している。
【0010】前記第一の判別孔形成用入れ子48は、カセ
ットハーフ4bの側面部8を貫通する形状になっており、
ヘッドポジション判別孔12とこれを囲むリブ14の表裏両
面とを形成するともに、爪11とこれを囲むリブ16の表面
側とを形成するものである。そのために、第一の判別孔
形成用入れ子48には、図2に示すように、前記リブ14と
なる溝56と、前記爪11となる孔57とが形成されている。
これに対して、前記第一の判別孔非形成用入れ子49は、
やはり爪11とこれを囲むリブ16の表面側とを形成する一
方、ヘッドポジション判別孔12に代えて側面部8を形成
するとともに、前記リブ14に相当する位置は平坦に形成
するものであり、さらに、前記リブ16を側面部8まで延
長した形状のリブ17を形成するものである。そのため
に、第一の判別孔非形成用入れ子49には、図3に示すよ
うに、前記爪11となる孔57が形成されているとともに、
前記ヘッドポジション判別孔12に代わる側面部8となる
溝58と、この溝58に通じ前記リブ17となる溝59が形成さ
れている。なお、カセット3全体で一対ある爪11は、両
カセットハーフ4a,4bに分けて形成されるので、カセッ
トハーフ4bの一端側の第一の入れ子48,49には、爪11と
なる孔57があるが、他端側の第一の入れ子48,49には、
孔57はない。また、前記第二の判別孔形成用入れ子50
は、図4および図6に示すように、カセットハーフ4bの
側面部8を貫通する形状になっており、ヘッドポジショ
ン判別孔13とこれを囲むリブ15の表裏両面とを形成する
ものである。そのために、前記第二の判別孔形成用入れ
子50には、前記リブ15となる溝61が形成されている。一
方、前記第二の判別孔非形成用入れ子51は、図5および
図7に示すように、ヘッドポジション判別孔13に代えて
側面部8を形成するとともに、前記リブ15に相当する位
置は平坦に形成するものである。そのために、前記第二
の判別孔非形成用入れ子51には、前記ヘッドポジション
判別孔13に代わる側面部8となる溝62が形成されてい
る。
【0011】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。テープカセットハーフ4bの成形時には、固定
型31と可動型32とを型締するとともに、可動コア部材40
をキャビティ本体部材33に突き当てて、キャビティ本体
部材33とコア本体部材34となどの間に、透明窓9を除く
カセットハーフ形状の一次キャビティ35を形成し、この
一次キャビティ35内に一次ランナー36,38から一次ゲー
ト37,39を介して不透明な樹脂を充填する。ついで、こ
の不透明な樹脂が固化した後、可動コア部材40をキャビ
ティ本体部材33から離して、ここに二次キャビティを形
成し、この二次キャビティに二次ゲート41から透明な樹
脂を充填する。さらに、この透明な樹脂が固化した後、
固定型31と可動型32とを型開して、成形されたカセット
ハーフ4bを取り出す。
【0012】ところで、成形をヘッドポジション判別孔
12,13の形態の異なるテープカセットハーフ4bに切り換
えるときには、入れ子48,49,50,51を適宜交換する。
すなわち、カセットハーフ4bの側面部8にヘッドポジシ
ョン判別孔12を形成するときには、コア本体部材34の第
一の入れ子取付け部46に第一の判別孔形成用入れ子48を
取付け、ヘッドポジション判別孔12を形成しないときに
は、第一の判別孔非形成用入れ子49を取付ける。また、
ヘッドポジション判別孔13を形成するときには、コア本
体部材34の第二の入れ子取付け部47に第二の判別孔形成
用入れ子50を取付け、ヘッドポジション判別孔13を形成
しないときには、第一の判別孔非形成用入れ子51を取付
ける。すなわち、図9に示すのと同様なメタルポジショ
ンのカセットハーフ4bを成形するときには、第一の判別
孔形成用入れ子48および第二の判別孔形成用入れ子50を
取付ける。また、クロームポジションのテープカセット
ハーフ4bを成形するときには、第一の判別孔形成用入れ
子48および第二の判別孔非形成用入れ子51を取付ける。
さらに、図8に示すのと同様なノーマルポジションのテ
ープカセットハーフ4bを成形するときには、第一の判別
孔非形成用入れ子49および第二の判別孔非形成用入れ子
51を取付ける。そして、第一の判別孔形成用入れ子48を
取付けたときには、この第一の判別孔形成用入れ子48に
より、ヘッドポジション判別孔12とこれを囲むリブ14の
表裏両面とが形成されるとともに、爪11とこれを囲むリ
ブ16とが形成される。なお、このリブ16の裏面側は、コ
ア本体部材34により形成される。一方、第一の判別孔非
形成用入れ子49を取付けたときには、ヘッドポジション
判別孔12が形成されない代わりに、第一の判別孔非形成
用入れ子49により、側面部8が形成される。また、リブ
14は形成されず、このリブ14に相当する位置は平坦に形
成される。これとともに、爪11とこれを囲むリブ16,17
とが形成される。また、第二の判別孔形成用入れ子50を
取付けたときには、この第一の判別孔形成用入れ子50に
より、ヘッドポジション判別孔13とこれを囲むリブ15の
表裏両面とが形成される。一方、第二の判別孔非形成用
入れ子51を取付けたときには、ヘッドポジション判別孔
13が形成されない代わりに、第二の判別孔非形成用入れ
子51により、側面部8が形成される。これとともに、リ
ブ15は形成されず、このリブ15に相当する位置は平坦に
形成される。
【0013】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、ヘッドポジション判別孔12,13の形成、非形成を選
択するための入れ子48,49,50,51をリブ14,15の位置
全体を含むような大きなものとし、ヘッドポジション判
別孔12,13を形成しないときには、これを囲むリブ14,
15も形成しないので、テープカセットハーフ4aの成形に
使用する樹脂の量を節約できる。また、ヘッドポジショ
ン判別孔12,13を形成しないときには、リブ14,15に相
当する位置において、テープカセットハーフ4aの外面に
ひけが生じない。こうして、リブ14,15の形成によるひ
けの発生を極力減らせる。
【0014】なお、以上、カセット3を構成するテープ
カセットハーフ4a,4bのうち一方のカセットハーフ4bの
成形用金型装置の構成および作用について説明したが、
他方のカセットハーフ4aの成形用金型装置の構成および
作用も同様である。図8は、本実施例の金型装置により
成形された他方のテープカセットハーフ4aを示してい
る。
【0015】また、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、判別孔形成用入れ子48,50を、ヘッド
ポジション判別孔12,13を囲むリブ14,15の表裏両面を
形成するものとしたが、判別孔形成用入れ子を、リブの
表面側のみを形成するものとしても、判別孔非形成用入
れ子は、リブに相当する位置でコア本体部材に突き当て
ることにより、リブを形成しないものとできる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、入れ子の交換により、
側面部にあるヘッドポジション判別孔の形態が異なる複
数種のテープカセットハーフを選択的に成形可能とした
金型装置において、入れ子として、ヘッドポジション判
別孔およびこのヘッドポジション判別孔をテープカセッ
トハーフ内から遮断するリブを形成する判別孔形成用入
れ子と、ヘッドポジション判別孔に代えてテープカセッ
トハーフの側面部を形成するとともに前記リブに相当す
る位置を平坦に形成する判別孔非形成用入れ子とを設
け、ヘッドポジション判別孔を形成しないときには、こ
れを囲むリブも形成しないようにしたので、テープカセ
ットハーフの成形に使用する樹脂の量を節約できるとと
もに、リブの形成に伴うひけの発生を極力減らせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープカセットハーフの成形用金型装
置の一実施例を示すもので、(a)はコア本体部材の平
面図、(b)はキャビティ本体部材の平面図である。
【図2】同上コア本体部材に取付けた第一の判別孔形成
用入れ子付近の斜視図である。
【図3】同上コア本体部材に取付けた第一の判別孔非形
成用入れ子付近の斜視図である。
【図4】同上コア本体部材に取付けた第二の判別孔形成
用入れ子付近の斜視図である。
【図5】同上コア本体部材に取付けた第二の判別孔非形
成用入れ子付近の斜視図である。
【図6】同上図4に示す部分の断面図である。
【図7】同上図5に示す部分の断面図である。
【図8】前記実施例の金型装置により成形されたメタル
ポジションのテープカセットハーフの斜視図である。
【図9】ノーマルポジションのテープカセットハーフの
斜視図である。
【図10】従来の金型装置により成形されたメタルポジ
ションのテープカセットハーフの斜視図である。
【図11】従来のテープカセットハーフの成形用金型装
置の一例を示すもので、コア本体部材に取付けた判別孔
形成用入れ子付近の斜視図である。
【図12】同上コア本体部材に取付けた判別孔非形成用
入れ子付近の斜視図である。
【図13】同上図11に示す部分の断面図である。
【図14】同上図12に示す部分の断面図である。
【図15】メタルポジションのカセットテープの斜視図
である。
【図16】クロームポジションのカセットテープの斜視
図である。
【図17】ノーマルポジションのカセットテープの斜視
図である。
【符号の説明】
4a,4b テープカセットハーフ 5 基面部 6 側面部 7 側面部 8 側面部 12 ヘッドポジション判別孔 13 ヘッドポジション判別孔 14 リブ 15 リブ 33 キャビティ本体部材(金型部材) 34 コア本体部材(金型部材) 35 キャビティ 46 第一の入れ子取付け部(入れ子取付け部) 47 第二の入れ子取付け部(入れ子取付け部) 48 第一の判別孔形成用入れ子(判別孔形成用入れ子) 49 第一の判別孔非形成用入れ子(判別孔非形成用入れ
子) 50 第二の判別孔形成用入れ子(判別孔形成用入れ子) 51 第二の判別孔非形成用入れ子(判別孔非形成用入れ
子)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基面部とこの基面部の端縁から屈曲した
    側面部とからなるテープカセットハーフであって、その
    側面部に形成されるヘッドポジション判別孔の形態が異
    なる複数種のテープカセットハーフを選択的に成形可能
    なテープカセットハーフの成形用金型装置において、前
    記テープカセットハーフの基面部と直交する方向へ開閉
    し型締時にテープカセットハーフ形状のキャビティを内
    部に形成する一対の金型部材と、この金型部材に設けら
    れた入れ子取付け部に着脱自在にかつ選択的に取付けら
    れる複数種の入れ子とを備え、これら入れ子として、前
    記テープカセットハーフのヘッドポジション判別孔およ
    びこのヘッドポジション判別孔をテープカセットハーフ
    内から遮断するリブを形成する判別孔形成用入れ子と、
    ヘッドポジション判別孔に代えて前記側面部を形成する
    とともに前記リブに相当する位置を平坦に形成する判別
    孔非形成用入れ子とを備えたことを特徴とするテープカ
    セットハーフの成形用金型装置。
JP4498092A 1992-03-02 1992-03-02 オーディオ用テープカセットハーフの成形用金型装置 Expired - Fee Related JP2939952B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114453853A (zh) * 2021-04-14 2022-05-10 株式会社万代 零部件供给体

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