JPH05239169A - 硬質発泡合成樹脂の製造方法 - Google Patents
硬質発泡合成樹脂の製造方法Info
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- JPH05239169A JPH05239169A JP4078632A JP7863292A JPH05239169A JP H05239169 A JPH05239169 A JP H05239169A JP 4078632 A JP4078632 A JP 4078632A JP 7863292 A JP7863292 A JP 7863292A JP H05239169 A JPH05239169 A JP H05239169A
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- metal oxide
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/40—High-molecular-weight compounds
- C08G18/48—Polyethers
- C08G18/4804—Two or more polyethers of different physical or chemical nature
- C08G18/482—Mixtures of polyethers containing at least one polyether containing nitrogen
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- Organic Chemistry (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】連続気泡の硬質ポリウレタンフォームを製造す
る。 【構成】水酸基価200〜350のポリオールの混合物
にシリカまたはアルミナのゾルを分散させたものに対
し、発泡剤として水と低沸点炭化水素、整泡剤及び触媒
を混合した。この混合液とクルードMDIを混合し、発
泡させた。 【効果】発泡剤として主に水を使用した処方においても
良好なフォームが得られる。
る。 【構成】水酸基価200〜350のポリオールの混合物
にシリカまたはアルミナのゾルを分散させたものに対
し、発泡剤として水と低沸点炭化水素、整泡剤及び触媒
を混合した。この混合液とクルードMDIを混合し、発
泡させた。 【効果】発泡剤として主に水を使用した処方においても
良好なフォームが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬質ポリウレタンフォー
ム等の硬質発泡合成樹脂を製造する方法に関するもので
あり、特に特定の発泡剤の使用を特徴とする硬質発泡合
成樹脂の製造に関するものである。
ム等の硬質発泡合成樹脂を製造する方法に関するもので
あり、特に特定の発泡剤の使用を特徴とする硬質発泡合
成樹脂の製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イソシアネート基と反応しうる活性水素
含有基を2以上有する活性水素化合物とポリイソシアネ
ート化合物とを触媒等の存在下に反応させて硬質発泡合
成樹脂を製造することは広く行われている。活性水素化
合物としては、主にポリヒドロキシ化合物が使用されて
いる。得られる硬質発泡合成樹脂としては硬質ウレタン
フォーム、硬質ポリイソシアヌレートフォームなどがあ
る。
含有基を2以上有する活性水素化合物とポリイソシアネ
ート化合物とを触媒等の存在下に反応させて硬質発泡合
成樹脂を製造することは広く行われている。活性水素化
合物としては、主にポリヒドロキシ化合物が使用されて
いる。得られる硬質発泡合成樹脂としては硬質ウレタン
フォーム、硬質ポリイソシアヌレートフォームなどがあ
る。
【0003】硬質発泡合成樹脂の気泡の状態として独立
気泡と連続気泡がある。独立気泡の発泡体の気泡は一つ
一つの気泡が密閉されており、トリクロロフルオロメタ
ン(R−11)などの熱伝導率の低い発泡剤を封入させ
ることができ、優れた断熱性能を有する。
気泡と連続気泡がある。独立気泡の発泡体の気泡は一つ
一つの気泡が密閉されており、トリクロロフルオロメタ
ン(R−11)などの熱伝導率の低い発泡剤を封入させ
ることができ、優れた断熱性能を有する。
【0004】連続気泡の発泡体は個々の気泡がつながっ
ており、通気性を有する。このため連続気泡の発泡体
は、断熱性能は低いが苛酷な温度条件下での寸法安定性
に優れている。これらの発泡体は用途に応じて使い分け
られている。
ており、通気性を有する。このため連続気泡の発泡体
は、断熱性能は低いが苛酷な温度条件下での寸法安定性
に優れている。これらの発泡体は用途に応じて使い分け
られている。
【0005】発泡合成樹脂を製造するための発泡剤とし
ては種々の化合物が知られているが、主にはR−11が
使用されている。また、通常R−11とともにさらに水
が併用される。さらに、フロス法等で発泡を行う場合に
は、これらとともにより低沸点の(常温常圧下で気体
の)ジクロロジフルオロメタン(R−12)が併用され
ている。
ては種々の化合物が知られているが、主にはR−11が
使用されている。また、通常R−11とともにさらに水
が併用される。さらに、フロス法等で発泡を行う場合に
は、これらとともにより低沸点の(常温常圧下で気体
の)ジクロロジフルオロメタン(R−12)が併用され
ている。
【0006】また、他の比較的低沸点の塩素化フッ素化
炭化水素類が発泡剤として使用することができるという
提案が種々提出されている。しかし上記R−11とR−
12を除いてはいまだ広く使用されるには至っていな
い。また、塩素化フッ素化炭化水素系発泡剤の代わりに
塩化メチレン等の他のハロゲン化炭化水素系発泡剤の使
用も提案されている。
炭化水素類が発泡剤として使用することができるという
提案が種々提出されている。しかし上記R−11とR−
12を除いてはいまだ広く使用されるには至っていな
い。また、塩素化フッ素化炭化水素系発泡剤の代わりに
塩化メチレン等の他のハロゲン化炭化水素系発泡剤の使
用も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】発泡剤として使用され
ている塩素化フッ素化炭化水素は、その一部が大気中に
漏出するため、その使用はオゾン層破壊の原因の一部に
なるのではないかと危惧されている。従って、このよう
な塩素化フッ素化炭化水素の発泡剤は使用量を減少させ
ることあるいはそれを他の発泡剤で代替することに対す
る必要性が高まっている。
ている塩素化フッ素化炭化水素は、その一部が大気中に
漏出するため、その使用はオゾン層破壊の原因の一部に
なるのではないかと危惧されている。従って、このよう
な塩素化フッ素化炭化水素の発泡剤は使用量を減少させ
ることあるいはそれを他の発泡剤で代替することに対す
る必要性が高まっている。
【0008】上記問題を解決する方法として発泡剤とし
て水を多く使用することが提案されている。水は軟質ポ
リウレタンフォームにおいては主発泡剤、硬質ポリウレ
タンフォームにおいて、重要な副発泡剤である。しか
し、硬質ポリウレタンフォームの主要発泡剤として使用
されているフッ素化塩素化炭化水素を置き換えうるだけ
の高い比率で使用することは困難である。
て水を多く使用することが提案されている。水は軟質ポ
リウレタンフォームにおいては主発泡剤、硬質ポリウレ
タンフォームにおいて、重要な副発泡剤である。しか
し、硬質ポリウレタンフォームの主要発泡剤として使用
されているフッ素化塩素化炭化水素を置き換えうるだけ
の高い比率で使用することは困難である。
【0009】水を多く使用した発泡合成樹脂は初期性能
が良好であっても常温で長期間放置すると徐々に変形す
るという問題点がある。水を従来のフッ素化塩素化炭化
水素系発泡剤に置き換わる発泡剤として使用するにはこ
れらの問題点を解決する技術の開発が必要である。
が良好であっても常温で長期間放置すると徐々に変形す
るという問題点がある。水を従来のフッ素化塩素化炭化
水素系発泡剤に置き換わる発泡剤として使用するにはこ
れらの問題点を解決する技術の開発が必要である。
【0010】発泡剤として水を多く使用した処方による
発泡体の寸法安定性不良に対応するために、断熱性能が
重視されない用途においてはフォームを連通させること
が考えられる。しかし、現在での連通技術は処方の取扱
い上、難点を有している。連通化させるために特殊なシ
リコーン整泡剤を必要としたり、疎水性を有する活性水
素化合物を混入させて使用したりする。そのため、混合
した原料が白濁、分離等して調合済みの原料を長期間保
存できない。連通処方を一般化させるにもこの問題点を
解決するための手段が必要である。
発泡体の寸法安定性不良に対応するために、断熱性能が
重視されない用途においてはフォームを連通させること
が考えられる。しかし、現在での連通技術は処方の取扱
い上、難点を有している。連通化させるために特殊なシ
リコーン整泡剤を必要としたり、疎水性を有する活性水
素化合物を混入させて使用したりする。そのため、混合
した原料が白濁、分離等して調合済みの原料を長期間保
存できない。連通処方を一般化させるにもこの問題点を
解決するための手段が必要である。
【0011】
【問題を解決するための手段】本発明は前述の問題点を
解決すべくなされた下記の発明を提供するものである。
すなわち、イソシアネート基と反応しうる活性水素含有
官能基を2以上有する活性水素化合物とポリイソシアネ
ート化合物を発泡剤及び触媒の存在下で反応させて硬質
発泡合成樹脂を製造する方法において、添加剤として金
属酸化物を使用することを特徴とする連続気泡の硬質発
泡合成樹脂の製造方法である。
解決すべくなされた下記の発明を提供するものである。
すなわち、イソシアネート基と反応しうる活性水素含有
官能基を2以上有する活性水素化合物とポリイソシアネ
ート化合物を発泡剤及び触媒の存在下で反応させて硬質
発泡合成樹脂を製造する方法において、添加剤として金
属酸化物を使用することを特徴とする連続気泡の硬質発
泡合成樹脂の製造方法である。
【0012】本発明での金属酸化物としてはシリカ、ア
ルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄及びマグネシア
等が挙げられる。特にシリカまたはアルミナが好まし
い。
ルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄及びマグネシア
等が挙げられる。特にシリカまたはアルミナが好まし
い。
【0013】金属酸化物は活性水素化合物に分散させて
使用することが好ましい。金属酸化物は微粉末であるこ
とが好ましい。金属酸化物の微粉末は硬質ウレタンフォ
ームの原料である活性水素化合物に均一に、安定に分散
させることができる。発泡合成樹脂の製造時に原料中の
金属酸化物の粒子が起点となって気泡の膜を破り、連通
性の高い発泡合成樹脂を得ることができると思われる。
よって、溶解性の低い特殊なシリコーン整泡剤や、疎水
性の活性水素化合物を使用することなく、連通の発泡体
を得ることができる。
使用することが好ましい。金属酸化物は微粉末であるこ
とが好ましい。金属酸化物の微粉末は硬質ウレタンフォ
ームの原料である活性水素化合物に均一に、安定に分散
させることができる。発泡合成樹脂の製造時に原料中の
金属酸化物の粒子が起点となって気泡の膜を破り、連通
性の高い発泡合成樹脂を得ることができると思われる。
よって、溶解性の低い特殊なシリコーン整泡剤や、疎水
性の活性水素化合物を使用することなく、連通の発泡体
を得ることができる。
【0014】本発明における金属酸化物の微粒子の形態
は特に限定されることはない。分散性をよくするため
に、エアゾル、ヒドロゾル、オルガノゾルのいずれかゾ
ルの形態であることは好ましい。原料の活性水素化合物
に最も適した形態の金属酸化物の微粒子を使用すること
が好ましい。
は特に限定されることはない。分散性をよくするため
に、エアゾル、ヒドロゾル、オルガノゾルのいずれかゾ
ルの形態であることは好ましい。原料の活性水素化合物
に最も適した形態の金属酸化物の微粒子を使用すること
が好ましい。
【0015】微粒子の粒径は好ましくは10000〜1
nm、最も好ましくは500〜10nmである。分散性
を上げるために金属酸化物の微粒子の表面処理をするこ
とも可能である。
nm、最も好ましくは500〜10nmである。分散性
を上げるために金属酸化物の微粒子の表面処理をするこ
とも可能である。
【0016】本発明における金属酸化物の微粒子の分散
方法は特に限定されず、どのような方法であってもよ
い。例えば、添加剤微粉末を直接活性水素化合物中に投
入、撹拌することも可能であり、また他の分散媒または
溶媒に分散、溶解させた後に活性水素化合物中に投入す
ることも可能である。前述したように、微粒子はゾルの
形態であることが好ましい。
方法は特に限定されず、どのような方法であってもよ
い。例えば、添加剤微粉末を直接活性水素化合物中に投
入、撹拌することも可能であり、また他の分散媒または
溶媒に分散、溶解させた後に活性水素化合物中に投入す
ることも可能である。前述したように、微粒子はゾルの
形態であることが好ましい。
【0017】金属酸化物は活性水素化合物100重量部
に対して0.05〜10重量部、特には0.05〜5重
量部、を使用することが好ましい。
に対して0.05〜10重量部、特には0.05〜5重
量部、を使用することが好ましい。
【0018】本発明は発泡剤として水を活性水素化合物
100重量部に対して3〜10重量部使用することが好
ましい。また、本発明における技術は水を単独の発泡剤
として使用する処方にも使用できるが、発泡剤として低
沸点ハロゲン化炭化水素の化合物を併用することも可能
である。
100重量部に対して3〜10重量部使用することが好
ましい。また、本発明における技術は水を単独の発泡剤
として使用する処方にも使用できるが、発泡剤として低
沸点ハロゲン化炭化水素の化合物を併用することも可能
である。
【0019】低沸点ハロゲン化炭化水素としては、1,
1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(R−
123)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(R
−141b)、モノクロロジフルオロメタン(R−2
2)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−1
34a)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(R
−142b)、1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロ
−3,3,3−トリフルオロブタン(R−225c
a)、1−クロロ−1,1−ジフルオロ−2,2−ジフ
ルオロ−3−クロロ3−フルオロブタン(R−225c
b)等の代替フロンと呼ばれる水素原子を含むハロゲン
化炭化水素やR−11、R−12の従来から使用されて
きた発泡剤が挙げられる。
1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(R−
123)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(R
−141b)、モノクロロジフルオロメタン(R−2
2)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−1
34a)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(R
−142b)、1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロ
−3,3,3−トリフルオロブタン(R−225c
a)、1−クロロ−1,1−ジフルオロ−2,2−ジフ
ルオロ−3−クロロ3−フルオロブタン(R−225c
b)等の代替フロンと呼ばれる水素原子を含むハロゲン
化炭化水素やR−11、R−12の従来から使用されて
きた発泡剤が挙げられる。
【0020】その他にも塩化メチレン等のフッ素を含ま
ないハロゲン化炭化水素や、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン等の炭化水素、空気や窒素等の不活性ガスも発泡剤と
して併用できる。
ないハロゲン化炭化水素や、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン等の炭化水素、空気や窒素等の不活性ガスも発泡剤と
して併用できる。
【0021】イソシアネート基と反応しうる活性水素含
有官能基を2以上有する化合物としては水酸基やアミノ
基などの活性水素含有官能基を2以上有する化合物が挙
げられる。活性水素化合物は1種、あるいは2種以上の
混合物でもよい。特に2以上の水酸基を有する化合物1
種以上を使用することが好ましい。少量のポリアミン等
を含んでいてもよい。
有官能基を2以上有する化合物としては水酸基やアミノ
基などの活性水素含有官能基を2以上有する化合物が挙
げられる。活性水素化合物は1種、あるいは2種以上の
混合物でもよい。特に2以上の水酸基を有する化合物1
種以上を使用することが好ましい。少量のポリアミン等
を含んでいてもよい。
【0022】2以上の水酸基を有する化合物としては、
広く使用されているポリオールが好ましいが、2以上の
フェノール性水酸基を有する化合物(例えばフェノール
樹脂初期縮合物)等も使用できる。
広く使用されているポリオールが好ましいが、2以上の
フェノール性水酸基を有する化合物(例えばフェノール
樹脂初期縮合物)等も使用できる。
【0023】ポリオールとしてはポリエーテル系ポリオ
ール、ポリエステル系ポリオール、多価アルコール、水
酸基含有ジエチレン系ポリマーなどがある。特にポリエ
ーテル系ポリオールの1種以上のみからなるか、それを
主成分としてポリエステル系ポリオール、多価アルコー
ル、ポリアミン、アルカノールアミン、その他の活性水
素化合物との併用が好ましい。
ール、ポリエステル系ポリオール、多価アルコール、水
酸基含有ジエチレン系ポリマーなどがある。特にポリエ
ーテル系ポリオールの1種以上のみからなるか、それを
主成分としてポリエステル系ポリオール、多価アルコー
ル、ポリアミン、アルカノールアミン、その他の活性水
素化合物との併用が好ましい。
【0024】ポリエーテル系ポリオールとしては多価ア
ルコール、糖類、アルカノールアミン、その他のイニシ
エーターに環状エーテル、特にプロピレンオキシドやエ
チレンオキシド、ブチレンオキシドを付加して得られる
ポリエーテル系ポリオールが好ましい。
ルコール、糖類、アルカノールアミン、その他のイニシ
エーターに環状エーテル、特にプロピレンオキシドやエ
チレンオキシド、ブチレンオキシドを付加して得られる
ポリエーテル系ポリオールが好ましい。
【0025】また、ポリオールとしてポリマーポリオー
ルあるいはグラフトポリオールと呼ばれる主にポリエー
テル系ポリオール中にビニルポリマーの微粒子が分散し
たポリオール組成物を使用することもできる。ポリエス
テル系ポリオールとしては多価アルコール、多価カルボ
ン酸縮合系のポリオールや環状エステル開環重合体型ポ
リオールがあり、多価アルコールとしてはエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスルトール、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン等がある。
ルあるいはグラフトポリオールと呼ばれる主にポリエー
テル系ポリオール中にビニルポリマーの微粒子が分散し
たポリオール組成物を使用することもできる。ポリエス
テル系ポリオールとしては多価アルコール、多価カルボ
ン酸縮合系のポリオールや環状エステル開環重合体型ポ
リオールがあり、多価アルコールとしてはエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスルトール、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン等がある。
【0026】2以上のフェノール性水酸基を有する化合
物としてはフェノール類をアルカリ触媒の存在下で過剰
のホルムアルデヒド類と縮合結合させたレゾール型初期
縮合物、レゾール型初期縮合物を合成する際に、非水系
で反応させたベンジリックエーテル型初期縮合物、過剰
のフェノール類を酸触媒の存在下でホルムアルデヒド類
と反応させたノボラック型初期縮合物がある。
物としてはフェノール類をアルカリ触媒の存在下で過剰
のホルムアルデヒド類と縮合結合させたレゾール型初期
縮合物、レゾール型初期縮合物を合成する際に、非水系
で反応させたベンジリックエーテル型初期縮合物、過剰
のフェノール類を酸触媒の存在下でホルムアルデヒド類
と反応させたノボラック型初期縮合物がある。
【0027】これらの初期縮合物の分子量は200〜1
0000のものが好ましい。ここでフェノール類はとは
ベンゼン環を形成する骨格の1個以上の炭素原子が直接
水酸基と結合した物を意味し、その同一構造内に他の置
換結合基を有するものも含まれる。
0000のものが好ましい。ここでフェノール類はとは
ベンゼン環を形成する骨格の1個以上の炭素原子が直接
水酸基と結合した物を意味し、その同一構造内に他の置
換結合基を有するものも含まれる。
【0028】フェノールの代表的なものとしてはフェノ
ール、クレゾール、ビスフェノールA、レゾルシノール
等がある。また、ホルムアルデヒド類は特に限定しない
がホルマリン、パラホルムアルデヒドが好ましい。
ール、クレゾール、ビスフェノールA、レゾルシノール
等がある。また、ホルムアルデヒド類は特に限定しない
がホルマリン、パラホルムアルデヒドが好ましい。
【0029】ポリオール、あるいはポリオールの混合物
の水酸基価は約20〜1000、特に180〜800の
ものから目的に応じて選択されることが好ましい。
の水酸基価は約20〜1000、特に180〜800の
ものから目的に応じて選択されることが好ましい。
【0030】ポリイソシアネート化合物としてはイソシ
アネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、あるい
は脂肪族系のポリイソシアネート及びそれらを変性して
得られる変性ポリイソシアネートがある。ポリイソシア
ネート化合物は1種を使用してもよいし、2種以上の混
合物を使用してもよい。
アネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、あるい
は脂肪族系のポリイソシアネート及びそれらを変性して
得られる変性ポリイソシアネートがある。ポリイソシア
ネート化合物は1種を使用してもよいし、2種以上の混
合物を使用してもよい。
【0031】具体的には例えば、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルイソシアネート(通称:クルードMD
I)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のポリ
イソシアネートやそれらのプレポリマー型変性体、ヌレ
ート変性体、ウレア変性体等がある。
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルイソシアネート(通称:クルードMD
I)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のポリ
イソシアネートやそれらのプレポリマー型変性体、ヌレ
ート変性体、ウレア変性体等がある。
【0032】活性水素化合物とポリイソシアネート化合
物を反応させる際、通常触媒の使用が必要とされる。触
媒としては、活性水素含有基とイソシアネート基の反応
を促級させる有機スズ化合物等の金属化合物系触媒や、
トリエチレンジアミン等の3級アミン触媒が使用され
る。また、カルボン酸金属塩等のイソシアネート基どう
しを反応させる多量化触媒が目的に応じて使用される。
物を反応させる際、通常触媒の使用が必要とされる。触
媒としては、活性水素含有基とイソシアネート基の反応
を促級させる有機スズ化合物等の金属化合物系触媒や、
トリエチレンジアミン等の3級アミン触媒が使用され
る。また、カルボン酸金属塩等のイソシアネート基どう
しを反応させる多量化触媒が目的に応じて使用される。
【0033】さらに、良好な気泡を形成するための整泡
剤も多くの場合使用される。整泡剤としては例えば、シ
リコーン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤がある。そ
の他、任意に使用できる配合剤としては、例えば充填
剤、安定剤、着色剤、難燃剤等がある。
剤も多くの場合使用される。整泡剤としては例えば、シ
リコーン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤がある。そ
の他、任意に使用できる配合剤としては、例えば充填
剤、安定剤、着色剤、難燃剤等がある。
【0034】本発明で製造される発泡合成樹脂は連続気
泡であり、特に独泡率が50%であることが好ましい。
特に独泡率35%以下が好ましい。さらに好ましくは、
20%以下である。
泡であり、特に独泡率が50%であることが好ましい。
特に独泡率35%以下が好ましい。さらに好ましくは、
20%以下である。
【0035】本発明はハロゲン化炭化水素系発泡剤の使
用量の多い分野である硬質ポリウレタンフォーム、ウレ
タン変性ポリイソシアヌレートフォームなど硬質発泡合
成樹脂の製造において有用である。そのうちでも、水酸
基価約180〜800のポリオールあるいはポリオール
混合物と芳香族系ポリイソシアネート化合物を使用して
得られる硬質ポリウレタンフォームの製造において有用
である。
用量の多い分野である硬質ポリウレタンフォーム、ウレ
タン変性ポリイソシアヌレートフォームなど硬質発泡合
成樹脂の製造において有用である。そのうちでも、水酸
基価約180〜800のポリオールあるいはポリオール
混合物と芳香族系ポリイソシアネート化合物を使用して
得られる硬質ポリウレタンフォームの製造において有用
である。
【0036】
【実施例】以下実施例により、本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0037】本発明に従い、硬質ポリウレタンフォーム
を製造した。例1は比較例、例2〜15は実施例であ
る。使用したポリオールは下記の通りである。
を製造した。例1は比較例、例2〜15は実施例であ
る。使用したポリオールは下記の通りである。
【0038】ポリオールA:シュークロースとモノエタ
ノールアミンにプロピレンオキシドを反応させた水酸基
価350のポリオール。 ポリオールB:グリセリンとプロピレンオキシド、エチ
レンオキシドを反応させた水酸基価200のポリオー
ル。
ノールアミンにプロピレンオキシドを反応させた水酸基
価350のポリオール。 ポリオールB:グリセリンとプロピレンオキシド、エチ
レンオキシドを反応させた水酸基価200のポリオー
ル。
【0039】活性水素化合物として、ポリオールA、7
0重量部(以下部とする)とポリオールB、30部(ポ
リオール合計100部)の混合物に表1に示す添加剤を
表1に示す割合で分散させたものを使用した。これに対
し表2に示す発泡剤を表2に示す使用量、シリコーン整
泡剤1.5部及びアミン触媒(ゲルタイム約65秒とす
るための必要量)を混合した。この混合液とクルードM
DI(インデックス110)を液温20℃で混合し、2
00×200×200mmの木製のボックス内に投入し
発泡させた。
0重量部(以下部とする)とポリオールB、30部(ポ
リオール合計100部)の混合物に表1に示す添加剤を
表1に示す割合で分散させたものを使用した。これに対
し表2に示す発泡剤を表2に示す使用量、シリコーン整
泡剤1.5部及びアミン触媒(ゲルタイム約65秒とす
るための必要量)を混合した。この混合液とクルードM
DI(インデックス110)を液温20℃で混合し、2
00×200×200mmの木製のボックス内に投入し
発泡させた。
【0040】比較例は添加剤を分散させたポリオールの
混合物を使用する代わりに添加剤を含有しないポリオー
ルの混合物を使用する他は同様に行った。得られたポリ
ウレタンフォームの密度(kg/m3 )、圧縮強度(k
g/cm2 )、独泡率(%)、常温寸法安定性を評価し
た。評価結果を表3及び表4にまとめる。ただし、常温
寸法安定性は、発泡後1週間常温で放置したサンプルの
変形の有無を表し、変形なしを○で、変形あり(不適)
を×で表した。
混合物を使用する代わりに添加剤を含有しないポリオー
ルの混合物を使用する他は同様に行った。得られたポリ
ウレタンフォームの密度(kg/m3 )、圧縮強度(k
g/cm2 )、独泡率(%)、常温寸法安定性を評価し
た。評価結果を表3及び表4にまとめる。ただし、常温
寸法安定性は、発泡後1週間常温で放置したサンプルの
変形の有無を表し、変形なしを○で、変形あり(不適)
を×で表した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明はオゾン破壊のおそれのある特定
フロンを、炭酸ガスを放出する水等のオゾン破壊のおそ
れのない発泡剤に置き換え、良好な寸法安定性を有する
連通発泡合成樹脂を製造することができるものである。
フロンを、炭酸ガスを放出する水等のオゾン破壊のおそ
れのない発泡剤に置き換え、良好な寸法安定性を有する
連通発泡合成樹脂を製造することができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04
Claims (7)
- 【請求項1】イソシアネート基と反応しうる活性水素含
有官能基を2以上有する活性水素化合物とポリイソシア
ネート化合物を発泡剤及び触媒の存在下で反応させて硬
質発泡合成樹脂を製造する方法において、添加剤として
金属酸化物を使用することを特徴とする連続気泡の硬質
発泡合成樹脂の製造方法。 - 【請求項2】金属酸化物がシリカまたはアルミナであ
る、請求項1の製造方法。 - 【請求項3】金属酸化物が微粉末である、請求項1の製
造方法。 - 【請求項4】金属酸化物を活性水素化合物100重量部
に対して0.05〜10重量部使用する、請求項1の製
造方法。 - 【請求項5】金属酸化物を活性水素化合物中に分散させ
ることを特徴とする、請求項1の製造方法。 - 【請求項6】発泡剤として水を活性水素化合物100重
量部に対して3〜10重量部使用することを特徴とす
る、請求項1の製造方法。 - 【請求項7】発泡合成樹脂の独泡率が50%以下であ
る、請求項1の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4078632A JPH05239169A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4078632A JPH05239169A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239169A true JPH05239169A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13667253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4078632A Withdrawn JPH05239169A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239169A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152218A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Asahi Organic Chem Ind Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP2006152217A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Asahi Organic Chem Ind Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4078632A patent/JPH05239169A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152218A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Asahi Organic Chem Ind Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP2006152217A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-15 | Asahi Organic Chem Ind Co Ltd | 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP4531539B2 (ja) * | 2004-12-01 | 2010-08-25 | 旭有機材工業株式会社 | 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
JP4684635B2 (ja) * | 2004-12-01 | 2011-05-18 | 旭有機材工業株式会社 | 硬質ポリウレタンフォーム用原料組成物及び硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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