JPH05231244A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH05231244A
JPH05231244A JP4037981A JP3798192A JPH05231244A JP H05231244 A JPH05231244 A JP H05231244A JP 4037981 A JP4037981 A JP 4037981A JP 3798192 A JP3798192 A JP 3798192A JP H05231244 A JPH05231244 A JP H05231244A
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JP
Japan
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engine
egr
target
intake pipe
parameter value
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Application number
JP4037981A
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English (en)
Inventor
Mamoru Fujieda
藤枝  護
Nobuo Kurihara
伸夫 栗原
Seiji Asano
誠二 浅野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計算速度が比較的遅い計算機でも正確なEGR
制御が可能なエンジン制御装置を提供すること。 【構成】運転状態(吸入空気量Qa、エンジン回転数N
e)と、該運転状態に応じて最適なEGR制御を行った
場合の吸気管圧力Pm*とを対応づけたマップを、ECU
8に予め記憶しておく。そして、吸気管圧力Pmがこの
Pm*と一致するようにEGR弁5をフィ−ドバック制御
する。 【効果】EGR率を吸気管圧力で代用し、この吸気管圧
力をフィ−ドバック制御するため、計算時間が短縮でき
制御性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリンエンジンのエン
ジン制御に係り、特にEGR装置を備えており運転条件
が変化しても最適なEGR率が得られるエンジン制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】NOx低減等を目的とした技術の一つと
して、廃棄ガスの一部を吸気管に還流するEGR(Ex
haust Gas Recirculation)が
ある。
【0003】このEGR量は運転条件に応じて適正量が
ある。従って、実際のEGR量を精度よく検出し、目標
のEGR量と比較してフィ−ドバック制御するのが望ま
しいが、吸気管内のEGR量を直接検出するセンサは今
のところ実現されていない。
【0004】そのため、従来は、例えば特開平1−21
6065号公報に開示されるように吸気管に酸素センサ
を設置し、吸気管内の酸素濃度よりEGR率を測定した
り、特開昭57−148048号公報に開示されるよう
に、吸気管の廃棄還流用導管の開口部よりも上流に設置
されたエアフロ−メ−タで新規に供給される空気量を検
出し、上記開口部よりも下流に吸気管圧力に関する圧力
検出器を設けてこの圧力値より吸気管を通る全ガス量
(吸入空気量と排気ガス還流量との和)を検出し、これ
らの検出値の差からEGR量を求めるなどの技術が提案
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気ガスは
EGRの導管を通して吸気系に導かれるほかに、エンジ
ンの吸気工程の初期に発生する燃焼室より吸気管への逆
流による還流量(いわゆる内部EGR)も存在するが、
上記従来技術のうち、前者のように酸素濃度よりEGR
率を測定する場合には、内部EGRを検出することが困
難で、特に吸排気弁の開弁時期が変化すると制御精度が
低下するおそれがある。
【0006】また、エンジン吸気系は、絞り弁開度が変
化すると絞り弁下流容積における圧力変化が生じ、これ
に伴う空気密度変化により実質的な空気増減が発生する
が、上記従来技術のうち後者の場合は、これについての
配慮がEGR制御になされていなかった。
【0007】本発明の目的は、上記の欠点をなくし、か
つ、簡便な装置で高い応答性を有するエンジン制御装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、排気
管と吸気管とを連通する還流管を通じて、排気管を流れ
る排気ガスを吸気管に再循環するEGR装置を備えたエ
ンジンのエンジン制御装置において、実施すべきEGR
量(以下、「目標EGR量」という)に影響を与えるあ
る運転条件と、実際のEGR量に応じて変動するあるパ
ラメ−タの、当該運転条件下における目標EGR量に対
応した値(以下、「目標パラメ−タ値」という)と、を
対応づけたマップと、上記マップを参照し、上記EGR
量の制御を行う中央制御手段とを有することを特徴とす
るエンジン制御装置が提供される。
【0009】この場合、上記パラメ−タは、上記吸気管
における圧力であってもよい。また、上記還流管はオリ
フィスを有する場合は、上記パラメ−タは、上記オリフ
ィスの吸気管側における圧力であってもよい。
【0010】一方、上記運転条件は、エンジン回転数、
上記吸気管に新たに導入された空気量を含むことが好ま
しい。
【0011】上記エンジンは、ガソリンエンジンである
ことが好ましい。
【0012】また、上記運転条件を検出する運転条件検
出センサと、上記パラメ−タ値を検出するパラメ−タ値
検出センサと、上記還流管に配置され該還流管を通じて
流れる排気ガス量を調整可能なEGR弁とを有し、上記
中央制御手段は、上記運転条件検出センサの検出結果に
対応する目標パラメ−タ値を上記マップを参照して決定
し、上記パラメ−タ値検出センサの検出結果が、該目標
パラメ−タ値と一致するように上記EGR弁を制御する
機能を有することが好ましい。
【0013】また、上記中央制御手段は、上記EGR量
の制御を、目標EGR量に対応する信号を用いたフィ−
ドフォワ−ドと、目標パラメ−タ値と実際のパラメ−タ
値との差に対応する信号を用いたフィ−ドバックと、に
より行うものであってもよい。
【0014】なお、上記中央制御手段は、目標EGR量
が0の場合には、目標パラメ−タ値と実際のパラメ−タ
値との差に対応する信号を用いた上記フィ−ドバック制
御を行わないものであってもよい。
【0015】さらには、上記中央制御手段は、目標パラ
メ−タ値と実際のパラメ−タ値との差の大きさに応じて
上記フィ−ドバック制御の制御ゲインを変更するもので
あってもよい。この場合、上記制御ゲインの変更は、目
標パラメ−タ値と実際のパラメ−タ値との差が大きくな
るにつれて、一定の範囲内で上記制御ゲインを大きくす
るものであってもよい。
【0016】上記中央制御手段は、上記目標EGR量の
値に応じて、上記フィ−ドバック制御の制御ゲインを変
更するものであってもよい。この場合、上記制御ゲイン
の変更は、上記目標EGR量の値が大きくなるにつれ
て、一定の範囲内で上記制御ゲインを大きくするもので
あってもよい。
【0017】上記中央制御手段は、上記実際のパラメ−
タ値の変化率を算出し、該変化率に応じて上記フィ−ド
フォワ−ドに用いる上記目標EGR量を修正する修正制
御を行うものであってもよい。この場合、上記修正制御
は、上記変化率が大きくなるにつれて、一定の範囲内に
おいて上記目標EGR量を小さくするものであってもよ
い。
【0018】本発明の他の態様としては、排気管と吸気
管とを連通する還流管を通じて、排気管を流れる排気ガ
スを吸気管に再循環するEGR装置の制御方法におい
て、実施すべきEGR量(以下、「目標EGR量」とい
う)に影響を与える運転条件と、実際のEGR量に応じ
て変動するパラメ−タの、当該運転条件下における目標
EGR量に対応した値(以下、「目標パラメ−タ値」と
いう)とを検出し、該検出結果を、上記運転条件と上記
目標パラメ−タ値とを対応づけたマップと対照すること
によりEGR量を決定することを特徴とするEGR装置
の制御方法が提供される。
【0019】本発明の他の態様としては、エンジンと、
上記エンジンに空気および燃料を供給する吸気管と、上
記エンジンから排出される排気ガスの流路である排気管
と、上記排気管と上記吸気管とを連通する還流管と、上
記連通管を通じて、上記排気管を流れる排気ガスを吸気
管に再循環するEGR装置と、上記EGR装置を用いて
再循環させる排気ガスの量を示すEGR量(以下、「目
標EGR量」という)に影響を与える運転条件と、実際
のEGR量に応じて変動するパラメ−タの、当該運転条
件下における目標EGR量に対応した値(以下、「目標
パラメ−タ値」という)と、を予め対応づけたデ−タ
と、上記マップを参照し、上記EGR量の制御を行う中
央制御手段とを有することを特徴とするエンジンシステ
ムが提供される。
【0020】吸気管圧力を検出し、その結果に対応して
EGR量を制御するEGR装置を備えたエンジンを搭載
したことを特徴とする自動車が提供される。
【0021】
【作用】運転条件検出センサにより、エンジン回転数、
上記吸気管に新たに導入された空気量を検出する。ま
た、パラメ−タ値検出センサにより、吸気管圧力あるい
は還流管圧力を検出する。
【0022】中央制御手段は、検出されたエンジン回転
数、吸気管に新たに導入された空気量に対応する目標パ
ラメ−タ値を、マップを参照して決定し、上記検出した
吸気管圧力が、該目標パラメ−タ値と一致するようにE
GR弁を制御する。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0024】図1に本実施例の自動車用のエンジン制御
システムの概要を示す。
【0025】エンジン1には、吸気管2、排気管3があ
る。
【0026】吸気管2は、エンジン1に空気を供給する
ためのものであり、その途中には、運転手のアクセルワ
−クに応じて流入空気量を調整する絞り弁4を有してい
る。また、該吸気管2は、該流入空気量を計測するため
の空気流量計9を有しており、その計測結果は、後述す
るECU8に出力されている。さらに、該吸気管2のエ
ンジン1と後述する還流管23の該吸気管2の側の開口
部との間位置における圧力が吸気管圧力センサ10によ
り測定されており、同様にECU8に出力されている。
【0027】排気管3は、エンジン1で生じる燃焼ガス
を排気するためのものであり、その途中には、窒素酸化
物(NNOx)等を除去するための触媒7が設けられて
いる。 また吸気管2と排気管3とは、EGR弁5およ
び還流管23を介して連通されている。そのため、排気
管3を流れる排気ガスの一部は、吸気管3に還流される
構成となっている。なお、該還流される排気ガスの量
は、後述するVCM弁6の発生する制御圧力Pcにより
作動するEGR弁5により制御可能な構成となってい
る。
【0028】ECU8は、吸気管圧力センサ10から吸
気管圧力信号(Pm)が、空気流量計9から吸入空気量を
示す信号(Qa)が、また、回転数センサ11からエンジ
ン回転数信号(Ne)が入力されている。そして、該EC
U8は、これら入力信号に基づいて、EGR弁開度信号
(Ve)を決定し、これをVCM弁6に対して出力する構
成となっている。以下において、このEGR弁開度信号
(Ve)の決定法を説明する。
【0029】EGR量と、吸気管圧力との間には、下記
数1に示されているように一定の対応関係が存在する。
【0030】
【数1】Ge=Pm・η+k・dPm/dt−Qa Ge:EGR量 Pm:吸気管圧力 η:シリンダの体積効率 k:定数 Qa:吸入空気量 第1項は、エンジンのシリンダに実際に流入する空気量
に、また、第2項は、吸気管内の絞り弁4の下流容積に
おける圧力変化(該圧力変化は、絞り弁4の開度変化に
より生じる)による空気密度変化に伴う空気増減量に、
相当する。なお、該数1は、EGR量についての式であ
るが、該式全体をQaで割れば、そのまま、EGR率を
示す式となる。
【0031】そこで、本実施例のECU8では、様々な
運転状況に応じて最適なEGRを実施した場合の吸気管
圧力を、該運転状況と対応づけたマップとして記憶して
いる。そして、該マップに従って、所定の吸気管圧力と
なるようにEGR弁5を制御することにより、結果とし
て、最適なEGR制御を達成する機能を有している。具
体的には、該マップとして、基本開度信号マップと、吸
気管圧力マップとを有しており、これらのマップを参照
してVCM弁6に出力するVeを算出する構成となって
いる。なお、基本開度信号マップとは、エンジン回転数
Neと、吸入空気量Qaと、該NeおよびQaの具体的
な値に応じて決定される基本開度信号Ve*(注:この
基本開度信号Ve*は、当該運転条件下におけるEGR
弁5の最適な開度、言い替えれば最適なEGR量と対応
している)と、の関係を、具体的デ−タを用いて示した
ものである。また、吸気管圧力マップとは、エンジン回
転数Neと、吸入空気量Qaと、吸気管圧力の目標値P
m*(注:このPm*は、当該運転条件下における最適な
EGR量と対応している)との関係を具体的デ−タを用
いて示したものである。つまり、基本開度信号マップは
Ve*を、一方、吸気管圧力マップはPm*を示している
点で両マップは異なるが、両マップとも、”運転条件に
応じた最適なEGR制御に対応する値”を示していると
いう点においては同じものである。なお、一例として、
図2に基本開度信号マップを、また、図3に吸気管圧力
マップを、等高線図で示した。図2では、Ve*の具体
的な数値ではなく、Ve*に相当する、EGR弁5の開
度をパ−センテ−ジで示した。また、図3に示した圧力
値は、大気圧を基準とした場合の圧力値であるである。
なお、該ECU8については、その機能および動作を後
ほどさらに詳細に説明する。
【0032】VCM弁6は、EGR弁開度信号Ve(以
下、単に「Ve」という場合がある)が入力されるとE
GR弁5の制御圧力(Pc)を発生し、該制御圧力Pc
(以下単に、「Pc」という場合がある)によりEGR
弁5を開閉する構成となっている。 EGR弁5は、還
流管23に設けられており、上述したとおり該還流管2
3を通じて吸気管2に還流される排気ガス量を制御する
ものである。本実施例のEGR弁5は、制御圧力Pcに
応じてダイアフラムを変動させることにより、弁を制御
するタイプのものを使用している。但し、これに限定さ
れるものではない。
【0033】ECU8の機能および動作を図4のブロッ
ク図および図5のフロ−チャ−トを用いて説明する。
【0034】ECU8への入力である、Pm、Qa、Ne
は、スイッチによって、それぞれ所定の周期でサンプリ
ングされる(ブロック57a、57b、57c、ステップ6
1)。
【0035】続いて、吸気管圧力マップを参照し、入力
されたQaとNeに対応した吸気管圧力の目標値Pm*を
決定する(ブロック52、ステップ62)。そして、減
算点58において、Pm*から、Pmの測定値(該測定値
は、ブロック57aにおいてサンプリングされてい
る。)を減算し、その結果をdPmとする(ステップ6
3)。更に、該減算後の値、すなわち、dPm、に対し
て、比例(P)、積分(I)、微分(D)の演算をそれぞれ別個
に行い(ブロック53,54,55、ステップ64)、
各演算の結果を加算点59で加算し、その結果をPpidと
する(ステップ65)。
【0036】一方、これと並行して、該ECU8が予め
内部に有している基本開度信号マップを参照して、入力
されたNeおよびQaの値に対応する、所定の基本開度
信号Ve*を決定する(ブロック51、ステップ6
6)。
【0037】その後、減算点60において、ブロック51
に由来する上述の基本開度信号Ve*の値から、加算点
59において求めたPpid(すなわち、比例(P)、積分
(I)、微分(D)それぞれの演算結果の和)を、引く(ステ
ップ67)。そして、これを開度信号Veとして出力す
る(ステップ68)。なお、該開度信号Veは、スイッ
チにより所定の周期で出力されている(ブロク56)。
【0038】つまり、制御の基礎となるフィ−ドフォワ
−ドを基本開度信号マップを用いて行う一方で、これを
修正するためのフィ−ドバックを吸気管圧力マップを用
いて行なう構成となっている。なお、本実施例において
は、ECU8等の具体的な構成との関係や、基本開度信
号マップを併用した方が演算処理がより少なくて済み応
答性が良くなるなどの理由から、この二つのマップを用
いているが、一種類のマップのみ、例えば、吸気管圧力
マップのみを用いても同様の制御を実現することも可能
である。
【0039】本実施例においては、具体的なデ−タを記
載したマップを予め用意し、該マップを参照することに
より制御を行っている。そのため、複雑な演算を必要と
せず、制御の応答性を高めることができる。また、これ
を実現するためのハ−ドウエアもそれほど高い機能は必
要とせず、コスト的にも有利である。
【0040】他の実施例を説明する。
【0041】本実施例は、ECU8の内部における動作
が異なる点を除いて、上記実施例と同様である。従っ
て、ここでは、ECU8についてのみ説明を行う。
【0042】図6に本実施例のECU8のブロック図を
示す。
【0043】本実施例のECU8は、ブロック53’,
54’,55’において実行される、比例(P)、積分
(I)、微分(D)演算動作のゲインを、減算点58の出
力、すなわちdPm、に応じて変更する点が上記実施例
とは異なっている(ブロック72)。また、基本開度信
号Ve*が、EGR率0%に相当する値である場合は、
減算点58の出力すなわち、dPmを強制的にゼロにする
構成となっている点に特徴を有するものである(ブロッ
ク71)。さらに、Qaの変化率に応じてVe*の値を修
正する点に特徴を有するものである(ブロック70)。
【0044】以下、該ブロック図を、図7のフロ−チャ
−トと併せて順を追って説明する。
【0045】ECU8への入力である、Pm、Qa、Ne
は、スイッチによって、それぞれ所定の周期でサンプリ
ングされる(ブロック57a、57b、57c、ステップ6
1)。
【0046】続いて、吸気管圧力マップを参照し、入力
されたQaとNeに対応した吸気管圧力の目標値Pm*を
決定する(ブロック52、ステップ62)。そして、減
算点58において、Pm*から、Pmの測定値(該測定値
は、ブロック57aにおいてサンプリングされてい
る。)を減算し、その結果をdPmとする(ステップ6
3)。ここまでの動作は、上記実施例と同様である。
【0047】一方、これと並行して、該ECU8が予め
内部に有している基本開度信号マップを参照して、入力
されたNeおよびQaの値に対応する、所定の基本開度
信号Ve*を決定する(ブロック51、ステップ10
0)。そして、この基本開度信号Ve*が、EGR率0
%に相当するものであるか否かを判定する(ブロック7
1、ステップ101)。
【0048】判定結果がYes、つまり、0%に相当する場
合は、強制的にdPm=0とする(ブロック71、ステッ
プ102)。一方、判定結果がNo、つまり0%ではない
場合は、そのままステップ103に進む。
【0049】続いて、dPmの絶対値の大きさに応じ
て、比例(P)、積分(I)、微分(D)の演算におけるゲイン
を決定する(ブロック72、ステップ103)。例え
ば、図8の実線に示すとおり、dPmの絶対値が大きけ
れば、比例演算のゲインを大きくする。これは、dPm
の絶対値が大きい場合、すなわち、Pmの測定値が目標
値Pm*から大きくずれている場合でも、目標値への修
正が迅速に行われるようにするためである。なお、dP
mが負の値をとるとき、すなわち、実際の吸気管圧力P
mがPm*よりも大きい場合には、エンジンに大きなダ
メ−ジを与える恐れがある。そのため、dPmが負の値
をとる時は、破線で示すごとく、正の値をとるときより
も、制御ゲインが早く大きな値となるようにしてもよ
い。この図には、比例ゲインのみを示したが、積分ゲイ
ン、微分ゲインでも同様である。
【0050】こうして求めた、各ゲインの値を用いて、
dPmについて、比例(P)、積分(I)、微分(d)
の演算を行う(ブロック53’,54’,55’、ステ
ップ64)。そして、各演算の結果を加算点59で加算
し、その結果をPpidとする(ステップ65)。
【0051】また、これとは別に、入力されたQaにつ
いて、その変化率dQaを計算し(ステップ110)、該
dQaに応じて、Kqを決定する(ステップ111)。そ
して、該Kqを、基本開度信号Ve*に掛けて、その結果
をVe*’とする(ステップ112)。このKqは、dQa
の値に応じて予め決定されているものであり、本実施例
においては0から1の間の値をとるものである。例え
ば、図9に示すとおり、dQaの値の絶対値が小さい場合
にはKqは1であるが、dQaの値の絶対値が大きくなる
につれて、Kqを小さくしていく。このようにKqを用い
て、dQaの値に応じてVe*の値を修正するのは、dQa、
すなわち、絞り弁4の変化が大きい場合に、ブロック5
1から出力されてくるVe*にオ−バ−シュ−トが生じ、
EGRバルブ5の開け過ぎが生じるのを防ぐためであ
る。但し、これは単なる一例でありKqの具体的数値、
修正方法はこれに限定されるものではない。なお、以上
のステップ110からステップ112の処理は、ブロッ
ク70において行われるものである。
【0052】これ以降は、該Ve*’を、上記実施例の
Ve*と同様に扱うことになる。つまり、減算点60に
おいて、該Ve*’から、Ppidを差引き(ステップ6
7)、その結果を、VCM弁6を制御するための開度信
号Veとして出力する(ステップ68)。なお、該開度
信号Veの出力周期を、ブロック56において変更可能
である点も上記実施例と同様である。
【0053】本実施例においては、EGR率が0%に相
当するときは、強制的にdPm=0とすることにより、ノ
イズの影響を小さくすることができる。すなわち、EG
R弁5の誤動作による影響は、該EGR弁5が完全に閉
じているべき状態の方が、EGR弁5が既に開いている
状態よりも、大きいからである。また、制御ゲインを変
更することにより、目標とする状態から大きくずれてい
る場合でも、迅速に正常な状態に復帰できるように制御
することができる。さらに、吸入空気量の変化率dQaに
応じてVe*を修正することにより、絞り弁4の変化が
大きい場合でもVe、つまり、EGR弁5のオ−バ−シ
ュ−トを防ぎ、より正確な制御を行うことができる。な
お、以上の効果は、自動車用エンジンのように制御目標
がたえず変化しているような制御系や、本実施例におい
て採用しているEGR弁5のように比較的そのヒステリ
シスの大きい機構を使用している制御系においては、特
に有効である。
【0054】他の実施例を説明する。
【0055】本実施例は、ECU8の内部における動作
が異なる点を除いて、上記実施例と同様である。従っ
て、ここでは、ECU8についてのみ説明を行う。
【0056】図10に本実施例のECU8のブロック図
を示す。
【0057】本実施例のECU8は、入力されてきたQ
a信号に対して、遅れ処理する点に特徴を有するもので
ある(ブロック74)。また、ブロック51におおいて
決定されるVe*に応じて比例ゲイン、積分ゲイン、微分
ゲインを変更する点に特徴を有するものである(ブロッ
ク73)。これ以外の点は、上記第1の実施例と同様で
ある。
【0058】以下、該ブロック図を、図11のフロ−チ
ャ−トと併せて順を追って説明する。 ECU8への入
力である、Pm、Qa、Neは、スイッチによって、それ
ぞれ所定の周期でサンプリングされる(ブロック57a、5
7b、57c、ステップ61)。
【0059】続いて、吸気管圧力マップを参照し、入力
されたQaとNeに対応した吸気管圧力の目標値Pm*を
決定する(ブロック52、ステップ62)。そして、減
算点58において、Pm*から、Pmの測定値(該測定値
は、ブロック57aにおいてサンプリングされてい
る。)を減算し、その結果をdPmとする(ステップ6
3)。ここまでの動作は、上記実施例と同様である。
【0060】一方、これと並行して、入力されたQa
に、吸気管2における一次遅れの時定数(1/(1+T
s))を掛けて、Qa’とする(ブロック74、ステップ
130)。そして、基本開度信号マップを参照して、該
Qa’と、回転数Neとに対応したVe*を決定する(ブ
ロック51、ステップ66)。このように、Qa’を用
いているのは、吸気管2による時間遅れを修正して、よ
り正確に制御を行うためである。但し、具体的な修正の
手法はこれに限定されるものではなく、他の手法による
ものでも構わない。
【0061】そして、該Ve*に応じて、Kdを決定する
(ステップ135)。そして、該Kdを用いて、ブロッ
ク53”、54”、55”で行われる、比例(P)、積分
(I)、微分(D)の演算におけるゲインを決定する(ブロッ
ク73、ステップ136)。具体的には、該Kdを各ゲ
インの値に掛けることにより決定している。
【0062】該Kdは、例えば、図12に示すとおり、
Ve*の増加に対応して大きくなるなるものである。な
お、Kdの最大値は、1.0である。このようにKdをもち
いて、ゲインを調整するのは、フィ−ドフォワ−ドに相
当するVe*の大きさに応じて、フィ−ドバックを行う
際の調整幅を変えることにより、より迅速化つ効率のよ
い制御を行うためである。例えば、Ve*が、EGR弁
5の全開に相当する値となっている状態では、ゲインは
ある程度大きな値の方が、その調整が容易である。逆
に、Ve*が、EGR弁5の全閉に相当する値となって
いる状態では、ゲインはある程度小さな値の方が、きめ
細かな制御が可能である。
【0063】本実施例においては、また、マップを参照
する際に、1次おくれ定数を用いて吸気管での遅れを補
正しているため、より正確な制御が可能である。また、
Ve*に応じて制御ゲインを調整するため、上記実施例
の場合と同様に効率よくかつより正確な制御が可能であ
る。
【0064】他の実施例を説明する。
【0065】図13に本実施例のエンジン制御システム
の概要を示す。
【0066】エンジン1には、吸気管2、排気管3があ
る。
【0067】吸気管2は、エンジン1に空気を供給する
ためのものであり、その途中には、流入する空気量を制
御するための絞り弁4を有している。また、該吸気管2
は、該流入空気量を計測するための空気流量計9を有し
ており、その計測結果は、後述するECU8に出力され
ている。
【0068】排気管3は、エンジン1で生じる燃焼ガス
を排気するためのものであり、その途中には、窒素酸化
物(NNOx)等を除去するための触媒7が設けられて
いる。
【0069】また吸気管2と排気管3とは、EGR弁5
および還流管23を介して連通されており、排気管3を
流れる排気ガスの一部は、吸気管2に還流される構成と
なっている。本実施例においては、該EGR弁5と排気
管3との間に、オリフィス13が設けられており、オリ
フィス13の下流側の圧力P2を検知して、EGR弁5
の制御に使用している。詳細は、後ほど説明する。
【0070】なお、該還流される排気ガスの量は、後述
するVCM弁6の発生する制御圧力Pcにより作動する
EGR弁5により制御可能な構成となっている。
【0071】ECU8は、圧力センサ12から圧力信号
(P2)が、空気流量計9から吸入空気量を示す信号(Qa)
が、また、回転数センサ11からエンジン回転数信号
(Ne)が入力されている。そして、該ECU8は、これ
ら入力信号に基づいて、EGR弁開度信号(Ve)を算出
し、これをVCM弁6に対して出力する構成となってい
る。なお、圧力センサ12は、上述のオリフィス13の
下流側にある下流室14における圧力P2を検知するも
のである。
【0072】以下において、ECU8によるVeの決定
法について説明する。
【0073】オリフィス13を流れる還流排気ガス量G
eと、圧力P2との間には、下記数2に示されるような
関係がある。
【0074】
【数2】 Ge=α・A・√(2・g・(P1−P2)/γ) Ge:EGR量 α:流量係数 A:オリフィス面積 g:重力加速度 P1:オリフィス上流側圧力 P2:オリフィス下流側圧力 γ:密度 つまり、圧力P2は排気管3における圧力P1に対応して
変化するものである。一方、該圧力P1は、触媒7の抵
抗が一定であれば、エンジンの運転条件、例えば、回転
数Ne、吸気量Qaに比例するものである。また、α、
γ、Aについても、運転条件が決まれば一定であり、定
数として扱うことができる。そこで、本実施例のECU
8は、運転条件(Ne,Qa)と、最適なEGR制御を
行った場合の圧力P2と、の関係を予めマップとして記
憶している。そして、このマップに示されている圧力P
2になるように、EGR弁5を制御している。具体的に
は、ECU8は、基本開度信号マップと、還流管圧力マ
ップとを有しており、これらのマップを参照してVCM
弁6に出力するVeを決定する構成となっている。な
お、基本開度信号マップとは、エンジン回転数Neと、
吸入空気量Qaと、該NeおよびQaの具体的な値に応
じて決定される基本開度信号Ve*(注:該Ve*は、E
GR弁5の開度と対応している)との関係を、具体的デ
−タを用いて示したもので、上述の実施例で使用したも
のと基本的には同じものである。また、還流管圧力マッ
プとは、エンジン回転数Neと、吸入空気量Qaと、還
流管圧力P2の目標値P2*との関係を具体的デ−タを用
いて示したものであり、上記実施例の吸気管圧力マップ
に相当する役割を果たすものである。該還流管圧力マッ
プを、等高線を用いて図示的に示したのが図14であ
る。なお、該ECU8については、その機能および動作
を後ほど更に詳細に説明する。
【0075】VCM弁6は、EGR弁開度信号Ve(以
下、単に「Ve」という場合がある)が入力されるとE
GR弁5の制御圧力(Pc)を発生し、該制御圧力Pc
(以下単に、「Pc」という場合がある)によりEGR
弁5を開閉する構成となっている ECU8の機能および動作を図15のブロック図および
図16のフロ−チャ−トを用いて説明する。
【0076】ECU8への入力である、P2、Qa、Ne
は、スイッチによって、それぞれ所定の周期でサンプリ
ングされる(ブロック57d、57b、57c、ステッ
プ161)。
【0077】続いて、還流管圧力マップを参照し、入力
されたQaとNeに対応した還流管圧力の目標値P2*を
決定する(ブロック50、ステップ162)。そして、
減算点58において、P2*から、P2の測定値(該測定値
は、ブロック57dにおいてサンプリングされてい
る。)を減算し、その結果をdP2とする(ステップ1
63)。更に、該減算後の値、すなわち、dP2、に対
して、比例(P)、積分(I)、微分(D)の演算を行い(ブロ
ック53,54,55、ステップ164)、各演算の結
果を加算点59で加算し、その結果をPpidとする(ステ
ップ165)。
【0078】一方、これと並行して、該ECU8が予め
内部に有している基本開度信号マップを参照して、入力
されたNeおよびQaの値に対応する、所定の基本開度
信号Ve*を決定する(ブロック51、ステップ16
6)。
【0079】その後、減算点60において、ブロック51
に由来する上述の基本開度信号Ve*の値から、加算点
59において求めたPpid(すなわち、比例(P)、積分
(I)、微分(D)それぞれの演算結果の和)を、引く(ステ
ップ167)。そして、これを開度信号Veとして出力
する(ステップ168)。なお、該開度信号Veは、ス
イッチにより所定の周期で出力されている(ブロク5
6)。
【0080】つまり、制御の基礎となるフィ−ドフォワ
−ドを基本開度信号マップを用いて行う一方で、これを
修正するためのフィ−ドバックを還流管圧力マップを用
いて行なう構成となっている。
【0081】本実施例においては、上記実施例で用いた
Pmと較べて、EGR量Geとより直接的な関係を有する
2を用いて制御を行っているため、より正確な制御が
可能となる。なお、ここでは、上記第2、第3の実施例
に対応するものは説明していないが、該還流管圧力マッ
プを使用する場合にも、ECU8においてこれら第2、
第3の実施例と同様の修正処理等を行えば更に正確な制
御が可能である。なお、応答性がよく、且つ、ハ−ドウ
エアもそれほど高い性能を要求されない点については他
の実施例と同様である。
【0082】上記各実施例においては、運転状態を代表
するものとして、吸入空気量Qa、エンジン回転数Ne
のみを用いているが、これ以外の条件、例えば、温度な
どを考慮にいれたマップを採用すれば、より最適な制御
を実現することができる。
【0083】また、上記説明においては、検出する圧力
として(Pm,P2)を用いているが、これに限定され
るものではなく、EGR量あるいはEGR率を反映する
圧力であれば、当然これらに限定されるものではない。
更には、圧力以外のパラメ−タであっても構わない。
【0084】以上説明した実施例を自動車に適用すれ
ば、EGR装置のコストを低減した自動車が得られる。
また、自動車に限らず、EGR装置により(特にNOx
を対象とした)排気ガスの浄化を必要とする様々なエン
ジンシステムに適用可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエンジン制
御装置では、吸気管圧力等を示すマップを用いてEGR
制御を行うため、複雑な演算を必要とせず計算時間が短
縮でき、応答性が向上する。また、装置の低コストかを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエンジン制御装置の全
体を示す説明図である。
【図2】基本開度信号マップを等高線を用いて示した説
明図である。
【図3】吸気管圧力マップを等高線を用いて示した説明
図である。
【図4】ECU8の内部構成および処理を示すブロック
図である。
【図5】ECU8によるEGR制御を示すフロ−チャ−
トである。
【図6】本発明の第2の実施例におけるECU8の内部
構成および処理を示すブロック図である。
【図7】該第2の実施例のECU8によるEGR制御を
示すフロ−チャ−トである。
【図8】dPmと比例ゲインとの関係を示すグラフであ
る。
【図9】dQaとKqとの関係を示すグラフである。
【図10】本発明の第3の実施例におけるECU8の内
部構成および処理を示すブロック図である。
【図11】該第3の実施例のECU8によるEGR制御
を示すフロ−チャ−トである。
【図12】KdとVe*との関係を示すグラフである。
【図13】本発明の第4の実施例であるエンジン制御装
置の全体を示す説明図である。
【図14】還流管圧力マップを等高線を用いて示した説
明図である。
【図15】ECU8の内部構成および処理を示すブロッ
ク図である。
【図16】ECU8によるEGR制御を示すフロ−チャ
−トである。
【符号の説明】
1…エンジン 2…吸気管 3…排気管 4…絞り弁
5…EGR弁 6…VCM弁 7…触媒 8…ECU
9…空気流量計 10…吸気管圧力センサ 11…エンジン
回転センサ 12…圧力センサ 13…オリフィス 14…下
流室 23…還流管

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気管と吸気管とを連通する還流管を通じ
    て、排気管を流れる排気ガスを吸気管に再循環するEG
    R装置を備えたエンジンのエンジン制御装置において、 実施すべきEGR量(以下、「目標EGR量」という)
    に影響を与えるある運転条件と、実際のEGR量に応じ
    て変動するあるパラメ−タの、当該運転条件下における
    目標EGR量に対応した値(以下、「目標パラメ−タ
    値」という)と、を対応づけたマップと、 上記マップを参照し、上記EGR量の制御を行う中央制
    御手段と、 を有することを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】上記パラメ−タは、上記吸気管における圧
    力であることを特徴とする請求項1記載のエンジン制御
    装置。
  3. 【請求項3】上記還流管はオリフィスを有し、 上記パラメ−タは、上記オリフィスの吸気管側における
    圧力であることを特徴とする請求項1記載のエンジン制
    御装置。
  4. 【請求項4】上記運転条件は、エンジン回転数、上記吸
    気管に新たに導入された空気量を含むことを特徴とする
    請求項1記載のエンジン制御装置。
  5. 【請求項5】上記エンジンは、ガソリンエンジンである
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジン制御装置。
  6. 【請求項6】上記運転条件を検出する運転条件検出セン
    サと、 上記パラメ−タ値を検出するパラメ−タ値検出センサ
    と、 上記還流管に配置され該還流管を通じて流れる排気ガス
    量を調整可能なEGR弁とを有し、 上記中央制御手段は、上記運転条件検出センサの検出結
    果に対応する目標パラメ−タ値を上記マップを参照して
    決定し、上記パラメ−タ値検出センサの検出結果が、該
    目標パラメ−タ値と一致するように上記EGR弁を制御
    する機能を有すること、 を特徴とする請求項1記載のエンジン制御装置。
  7. 【請求項7】上記中央制御手段は、上記EGR量の制御
    を、目標EGR量に対応する信号を用いたフィ−ドフォ
    ワ−ドと、目標パラメ−タ値と実際のパラメ−タ値との
    差に対応する信号を用いたフィ−ドバックと、により行
    うものであることを特徴とする請求項1記載のエンジン
    制御装置。
  8. 【請求項8】上記中央制御手段は、目標EGR量が0の
    場合には、目標パラメ−タ値と実際のパラメ−タ値との
    差に対応する信号を用いた上記フィ−ドバック制御を行
    わないことを特徴とする請求項7記載のエンジン制御装
    置。
  9. 【請求項9】上記中央制御手段は、目標パラメ−タ値と
    実際のパラメ−タ値との差の大きさに応じて上記フィ−
    ドバック制御の制御ゲインを変更することを特徴とする
    請求項7記載のエンジン制御装置。
  10. 【請求項10】上記制御ゲインの変更は、目標パラメ−
    タ値と実際のパラメ−タ値との差が大きくなるにつれ
    て、一定の範囲内で上記制御ゲインを大きくするもので
    あることを特徴とする請求項9記載のエンジン制御装
    置。
  11. 【請求項11】上記中央制御手段は、上記目標EGR量
    の値に応じて、上記フィ−ドバック制御の制御ゲインを
    変更することを特徴とする請求項7記載のエンジン制御
    装置。
  12. 【請求項12】上記制御ゲインの変更は、上記目標EG
    R量の値が大きくなるにつれて、一定の範囲内で上記制
    御ゲインを大きくするものであることを特徴とする請求
    項11記載のエンジン制御装置。
  13. 【請求項13】上記中央制御手段は、上記実際のパラメ
    −タ値の変化率を算出し、該変化率に応じて上記フィ−
    ドフォワ−ドに用いる上記目標EGR量を修正する修正
    制御を行うことを特徴とする請求項7記載のエンジン制
    御装置。
  14. 【請求項14】上記修正制御は、上記変化率が大きくな
    るにつれて、一定の範囲内において上記目標EGR量を
    小さくするものであることを特徴とする請求項13記載
    のエンジン制御装置。
  15. 【請求項15】排気管と吸気管とを連通する還流管を通
    じて、排気管を流れる排気ガスを吸気管に再循環するE
    GR装置の制御方法において、 実施すべきEGR量(以下、「目標EGR量」という)
    に影響を与える運転条件と、実際のEGR量に応じて変
    動するパラメ−タの、当該運転条件下における目標EG
    R量に対応した値(以下、「目標パラメ−タ値」とい
    う)とを検出し、該検出結果を、上記運転条件と上記目
    標パラメ−タ値とを予め対応づけたデ−タと対照するこ
    とによりEGR量を決定することを特徴とするEGR装
    置の制御方法。
  16. 【請求項16】エンジンと、 上記エンジンに空気および燃料を供給する吸気管と、 上記エンジンから排出される排気ガスの流路である排気
    管と、 上記排気管と上記吸気管とを連通する還流管と、 上記連通管を通じて、上記排気管を流れる排気ガスを吸
    気管に再循環するEGR装置と、 上記EGR装置を用いて再循環させる排気ガスの量を示
    すEGR量(以下、「目標EGR量」という)に影響を
    与える運転条件と、実際のEGR量に応じて変動するパ
    ラメ−タの、当該運転条件下における目標EGR量に対
    応した値(以下、「目標パラメ−タ値」という)と、を
    対応づけたマップと、 上記マップを参照し、上記EGR量の制御を行う中央制
    御手段と、 を有することを特徴とするエンジンシステム。
  17. 【請求項17】吸気管圧力を検出し、その結果に対応し
    てEGR量を制御するEGR装置を備えたエンジンを搭
    載したことを特徴とする自動車。
JP4037981A 1992-02-25 1992-02-25 エンジン制御装置 Pending JPH05231244A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011157942A (ja) * 2010-02-04 2011-08-18 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のegr制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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